
総合評価
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powered by ブクログ頼りない普通のおばさんと自負した福子が年下の面々を心で支えながら徐々に彼女なりのリーダーシップを発揮していく。どうしようもない夫と別れたくて別れたくて、それが震災きっかけで離婚。 飲み屋のママだった渚、不登校の昌也。 亡くなった夫を愛し頼りにしていたが舅や義兄の圧力に翻弄され続けていた美しい遠乃。 三人の再生。 2025.3/16読了
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ意義深い小説。本書は東日本大地震の被災地を舞台に、避難所生活をする女性たちが経験した差別を題材にしたストーリー。「和を乱す」などという意味不明な理由で仕切りを使うことが許されず、そのため女性は着替えすらままならず、下着泥棒が多すぎて洗濯ができず、トイレに行こうものなら強姦の対象にされ、赤ちゃんに授乳をすると嫌らしい目で見られ、授乳中の身で普通より飲み物と食べ物が多めに必要なのにそれは許されず、身内の男性にさえDVを受け…悲惨だった。少なくともこの国では、女に生まれた時点で負けが決まっている。
1投稿日: 2025.11.06
powered by ブクログ数日かけて読み終え、読んでる期間は節水や節電をつい意識してしまった。こんな経験はしたくないなと思ってしまうが、明日は我が身。そんなことは言ってられないと感じた。 みんなでひとつになろうとか、家族同然とか、もっと辛い人がいるとか、きれいな言葉ほど同調圧力になって恐ろしい。男尊女卑文化がここまでくると殺意が湧くのも無理はない。 学生の時に被災地ボランティアに参加したことがあるけれど、今思うと全然当事者のことを考えていかなったな。いろいろ考えさせられる本だった。
29投稿日: 2025.10.27
powered by ブクログ九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。(e-hon)
0投稿日: 2025.10.21
powered by ブクログ東日本大震災の被災地を舞台に、男尊女卑に苦しむ3人の女性たちを描いている。 一面の真実かもしれないが、そこだけをクローズアップしているので、色々感じる人はいそうだと思った。
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ好きな作家さんです 静かで深い感情とリアルさ 変化をおそれる思い 現状がつらくての決断 決断した先も苦労が続きます 女性に対しての応援歌だと思いました
0投稿日: 2025.05.26
powered by ブクログ東日本大震災から10年以上経ちその後も震災や災害があり避難生活をニュースで見るたびに心が痛んだ。この小説を読みよりその避難生活や個々に色々な事情があっただろうにとも思う。3人の世代の違う女性がヒロインとなっているけれど歳が近いせいか自分は福子の立場になって読み進めていた。親身になってしまったので14年経った今、3人の女性と昌也と智彦はどう成長しているのかと想像してしまう…
6投稿日: 2025.03.19
powered by ブクログ東日本大震災の被害に遭った避難所の話。 日本の社会での「女性の居場所のなさ」が浮き彫りにされている。 解説にも書かれていたが、 『様々なものを失って、被災者は心も身体もケアを必要としているのだが、「人をケアすべき性」として扱われてきた女性被災者たちは、頑張れと言われるばかりで、自らのケアをしてくれる存在がいない。そんな中で女性被災者たちが静かに疲れ果てていく姿が見えてきた』とあった。 また、体育館などでも女性が正攻法に拒否すれば、女性たちは共同体の中での住むべき位置を失う。にもかかわらず「みんな大変なんだから」と女性同士が牽制し合って不満を抑えこみ、「我慢」することでかろうじて成り立っていく共同体の息苦しさを感じた。
13投稿日: 2025.03.12
powered by ブクログ同じ災害に遭っても女だからの大変さがあります。避難所で会った3人の女性の苦しみと新しい生活が描かれています。
0投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ読んでみて、ちょっと偏りすぎかな?と。 なるほどーという部分も確かにあったけど、読んでて不快になることのほうが断然多かった。 これが現実なのかな? 受け取り側の問題かな。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログ被災して大切な人や場所を失うということだけで充分に辛いのに、その後の避難生活も苦難の連続で読んでいるだけでも心が折れてしまいそう。 でも読んで良かったし、やはり知ることは大事。色々と考えさせられる。
15投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ東日本大震災での避難所生活を元にしたお話。非常事態の中では、女子供の立場はとても弱くて、地方はより男尊女卑なんだと思う。現実に近いだけにゾワゾワしながら読んだ。特に夫を亡くした嫁を兄弟にって、戦後か!と腹ただしかったが、実際にあったのかもしれない。
0投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログ東日本大震災の同じ避難所に集まった年代の違う三人の女性の話。 信じられないことだが、せっかく届いた間仕切りを、年配の男性リーダーが、「同じ避難所にいる我々は家族同然だから、間仕切りを使うなんて水くさい」と、設置を許してくれず、授乳や着替えなど、毛布の中でこっそり行っていたと言う。これは実際に何ヶ所かであったそうだ。 このことに限らず、田舎では、男尊女卑が根強く残り、女は意見を言うことすら許されない。 読んでいる間中、ムカムカしてたまらなかった。能登半島地震の避難所では、少し改善されたのだろうか? 東日本大震災の時は、やたらに、日本人は避難所でも譲りあっている、暴動を起こしたりもしないし、素晴らしい民族だ、みたいに報道されていたけれど、実際はそうでもないと改めて感じた。
9投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/ いきなり、スタートが衝撃でした。 震災が発生するところからスタートで、ドキドキ感が伝わってきて、吸い込まれていきました。 3人の主人公が交互に展開していく形で、どの主人公たちもつらい境遇。 そして、ほとんど、男がダメ。 やっぱり、男はダメだ、、、女性が男といるメリットはあるんだろうか、と、この作品でも痛感させられました。 とくに、田舎の男たちが、ほんとダメな感じで描かれていて、もう、男の私でも憎しみが湧いてくるような感じでした。まだ、いるのかな、、、こんな人たち(T . T) 最後に向けて、思うような展開になっていくので、ホッとしました。今の若い女性は、しっかりと収入を確保することと、結婚にこだわらないことですね。子ども欲しくても結婚せずに子ども産む選択肢を探した方がいい。ほんと、結婚なんて、期間決めてやるべきだなと、この作品を見ても思いました。 なかなかに、震災現場の辛さが伝わってきて、なんともいえない気持ちになります。死生観、しっかり考えないとだめですね。 /_/ あらすじ _/_/_/_/_/ 3人の女性が主人公。 震災によって、人生が大きく変わって行ってしまう。 私と対面することで、死生観をつよく意識するようになり、新しい一歩を踏み出していく。 /_/ 主な登場人物 _/_/_/ 椿原福子 55歳、ダメ夫を持つ、スーパーで被災 山野昌也 少年、渚息子 山野渚 40歳、1人親 漆山遠乃 うるしやまとおの、28歳、生後6ヶ月の子を持つ母、自宅で被災、白雪姫
74投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ垣屋美雨作品らしい、学びのある一冊。 “絆”を盾に、支援物資として届いている段ボールの仕切りも使わせない避難所。そこにある男尊女卑。垣屋さんの小説なら、もしや、と思ったら、やはり事実を基に書かれた小説であった。 人間は難しい。
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ多分こんな女性がたくさんいたんだろうな 田舎だから男尊女卑なのかと思っていたけど、震災の時は顕著になるのかもしれない 津波の時の描写がリアルでつらかった 最後の手紙が泣けた
1投稿日: 2024.08.06
powered by ブクログいつもは痛快軽妙な垣谷さんの本 読んですぐに震災の題材と知り、クスッと笑えるいつもの垣谷節はいつ出てくるのかと期待がなくなると同時に強がらないと踏ん張れない弱き女性の哀しさとどうにもならない怒りが募ってきました。 何度も読む本ではなく、何人もの老若男女に呼んで欲しい本だと思います。
2投稿日: 2024.07.28
powered by ブクログこれまでに起きた日本での震災をベースに書かれたフィクションだけどノンフィクションのような小説。 ここに描かれたこと、津波からの生還、別れ、古い田舎町ゆえに残る家父長制やモラハラ、正義や善意の皮を被った独裁、女性=時と場合によってはまだまだ弱者であること、なんかは少しずつ形を変えても実際にあったことなのではないか、と容易に想像することができる。 また、政府支援や義援金、救援物資の対応の鈍さや、実際に欲しいものが行き渡らないジレンマなどは、経験した人にしかわからないことで、テレビ越しに知ることには限界があるよなぁとまざまざと感じた。 主な登場人物である三人の女性は年齢も背景も当然異なるが、それぞれがそれぞれに傷ついて、やがて立ち上がる様子が清々しい。 今もどこかで頑張っているかな…と考えてしまうほどに、リアルだ。
2投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ東日本大震災で被災した宮城県の某市(架空都市)。 そこで暮らしていた、パート主婦の福子、小さな飲食店を経営する渚、赤ん坊を抱える遠乃。 三人の女性の視点から、物語は進む。 福子が被災してから命が助かるまでの描写が壮絶だった。 以前、東日本大震災を題材としたドラマを見たとき、福子のように泥水の洪水の中、浮いているものや樹木にしがみついて男性が生き延びるシーンがあったことを思い出した。 遠乃は赤ん坊を抱えいるものの、20代で若く、福子が「白雪姫」と称するような美人だ。そんな遠乃が被災で夫を亡くし、義理家族や避難所の男性たちから性的被害になんども遭いそうになる。 夫が生きている間は遠乃を守ってくれていたが、その夫がいなくなったとたんの男たちの浅ましさよ。おぞましい。 私は渚と同年代で、小学生の子供がいる。 自分のせいで子供がいじめられていたと気付き、自分自身も地域の人達からよく思われていなかったことが浮き彫りになっていく過程、私も胸が潰れる思いだった。 渚への差別的な発言(離婚家庭、水商売にたいする偏見)や、親が主導する形での子供同士のいじめなんて、ありえない!と都会の人たちは思うかもしれない・・・でも、本当にあるんですよ。 私が生まれ育ったのは東北の中でも比較的人口の多い市ですが、大人が二人集まれば妬みや噂話ばかり。 今は、新幹線やネットも整い、地方から東京に遊びに行くことも容易になったので、今の若い大人世代は都会同様に推し活とか楽しいこともできるから、そういうのはないかもしれない。 他方で、自在に都会に遊びに行くこともできない娯楽の少ない時代を生きた東北の老人たちは、今でもこの本に書いてあることが悪意ある誇張ではないほどに、偏見と意地悪心、支配欲のようなものに取り憑かれて生きているのです。 避難所では、人間関係が形成されるものの、安全な地域に家族親戚がいて頼れるような人は、次々と避難所を出ていく。 避難所の中でも格差はあるのだ。 頼りになりそうな人として登場した山崎先生が、大きな改革を起こすでもなく、あっさりといなくなってしまったのも、なんかリアルだなぁと思った。 どんなに立派な人がいても、多勢に無勢。高齢者に避難所生活を長く続けさせることはできないのだろう。 「絆」「家族」「一心」を合言葉に人のプライバシーを奪い、仕切りすら作らせない老害たち。 どんな言葉を並べても、根底にあるのは支配欲と、自分がすべて把握したいという欲だろう。 この「自分がすべて把握していたい」という欲に、「支配欲」「庇護欲」のような適切な短い名前はあるのだろうか?とても厄介な欲。「支配」までいかなくても、こういう感情や欲望を持っている人は本当に多いのだから。 この本の3人の女性たちとその子供は、従来の「避難所」「仮設」を出て、別の場所に独自の避難所を作ることができた。でも、そんなに運の良い人ってきっとあまりいなかっただろう。それを思うと、自分が被災することが怖くなる。 今年(令和6年)1月1日に発生した能登半島地震では、その後避難所の様子がテレビで取り上げられることが多かったように思う。 おそらく、東日本大震災でのこのような反省、教訓が生きて、その時よりもプライバシーや人権に配慮した避難所生活を送ることができていると思いたい。 この本を読んで、もし私がこの本のような震災被害にあい、運良く生き延びることができたとしたら、その地域の避難所にとどまるのではなく、こどもを連れて早めに実家など安全な地域に避難しようと強く思った。 そう思ったら、実家の存在のありがたさを痛感した。
12投稿日: 2024.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災の話。 椿原福子、山野渚、漆山遠乃。 3人の女性の視点で、被災の瞬間から避難所生活、その後までが細やかに描かれていく。 僕は楽しい本を選びがちだが、読書による擬似体験で「想像力」を養う、というのはとても大切なことだと感じた。 僕は阪神・淡路大震災で27歳のとき、1週間ほど小学校で避難所生活を送った。 そのときの避難所には、作者の垣谷さんが本作を書くきっかけになったという「仕切り」などなかった。 その当時の僕は、「仕切りはない方が・・・」と説かれればそんなもんなのかと思っただろうし、「プライバシーの確保に仕切りは必要」と訴えられたら、それはそうだろう、と思ったことだろう。 どっちやねん、という感じだが、今なら、本作が「避難所」から「女たちの避難所」に改題され、しんどくなるほどしっかり書かれている福子の夫に対する不満、遠乃の舅や義兄に対する憤り、彼女たちの置かれている理不尽な状況がよく分かるようになった。 フォロワーさんとのやりとりがなければ、本作を手に取らなかったと思うので、まずはそこに感謝したい。 「想像力」と、それが自分に欠けているのではないかと自戒する気持ち、他者への「配慮」、それらを、自分が追い詰められているときに持ち続けることができるかどうか。 自問させられた作品であった。
21投稿日: 2024.04.25
powered by ブクログ震災にあい命からがら避難所へ。でもそこは決して居心地の良い安全な場所ではありませんでした。3人の女性目線で描かれたそれぞれの苦悩や思い、まだまだこれが日本の現実なのだと思い知らされました。最後は3人が新しい未来に向かって歩き出せて良かったです。
8投稿日: 2024.04.11
powered by ブクログ柿谷さんの作品を読んだ頃がなかったのですが、 簡単ではないテーマ、取材されて書かれているんだなーと思った。 フィクションである意味が、ここ本だと分かる気がした。 この本は、3人の女性の視点から、被災地の避難所とその後の避難生活の具体的な経験を伝える。 主流で語り継がれる震災の物語じゃない震災の物語。 絆、和、叫ばれたディスコースは、当時も批判はされてはいたけれど、個々人の体験として、想像させられた。 女性の居場所が、本当になかった。 でも確かにこれは、普通の都会の家庭でも起こっていることだと思う。 被災地が、日本社会の縮図であるように感じた、といったことがあとがきで書かれていた。 東日本大震災から13年たって、 この女性の視点で被災地や社会は見ると、どう変わったのかな、と思う。 地震で生まれた亀裂を梃子に、自分達のスペースを、確保する活動が今も続いてはいるのだと思う。 この息苦しさは、繰り返す必要がない。 教育。女性が非対等に依存することのリスクをまず若いときから教えられることがかかせないと思った。 家父長制の息苦しさは、いらない。
0投稿日: 2024.04.04
powered by ブクログ避難所生活を想像するものの、細部までは至らず、細かな描写が大変参考になった。女性の大変さもリアルで、今もなお避難所で暮らさざるを得ない能登半島の方々のことを思うといたたまれなくなる。 災害の多い国で、体育館のようなところで何日も過ごさなければいけないような準備のなさが嘆かわしい。この私だって、いつそのような目に遭うかわからない。「私だったら、さっさとどこかに部屋借りるよな」とか思っていたが、そうできない理由も書いてあって、ちっともわかってないと反省した。 田舎の男尊女卑の激しさも、都会に暮らす人には到底理解できない。今の時代も、まさかとは思うのだが、想像以上に昔と変わっていないのかもしれない。 3人の女性たちが東京に出てきて、やり直そうとするところに希望が見えた。そしてしっかり東京の弱点も書いてあるのが良かった。その通りだと思った。 しかし、災害に遭うというのは全く理不尽な出来事だ。夫を亡くし、親を亡くし、家を無くし、仕事をなくし。最大限の援助を国や地方自治体が進めてくれないと全く割に合わない。 この作家の名前を知ったのは、5年くらい前で、友人が図書館で借りていた。女性の気持ちをそのままタイトルにしたような本で、「面白そう」と思った。ハマりそうな感じがする書名が並ぶ。映画「老後の資金がありません!」も面白かった。他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2024.02.19
powered by ブクログリアルな部分が多かったのですが、実際のシチュエーションをモデルに書かれたとのことで、なるほどなと思いました。冒頭部分では、自分は今まで想像しようとしない、隠れた部分を知ることができた気がします。 年明けから大きな地震や、最近も時々揺れを感じることがあるので予測というか、そんな意味でも読んでおいてよかったかなと思いました。 今の生活ではピンとこない避難所の窮屈さとか不安だとか、それから考えられないような驚くようなできごと。ありえないと思いましたが、残念ながら実際にありえることなんだろうなあ。 このお話ではラストはそれなりに希望をもてる、少し明るく終わらせてくれるところが良いと思いました。 とはいえ、生き残ったから物語ができること。大切な人でも亡くなってしまったり、死んでほしいと思っていた人が(小説の中の記載でです!)生きていたり、日常が一変して気持ちも穏やかではいられないだろうし、できることといえば平穏な日々を祈るしかできない…怖がりなので再読はないかな。 本の内容とは逸れますが、なにか問題があったときに、対応してくれる役場の方に怒鳴る方をたまに見かけます。内容によっては、仕方ないことももしかしたらあるもしれませんが、せめて命に関わるようなことでない場合は、街のために働いてくれている方々に感謝の気持ちをもって冷静でいたい。
12投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログただでさえ苦痛な避難所生活に、さらに女性には苦難がふりかかる。本当に解決しないといけない問題に気付かせてくれるお話でした。
4投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログあとがきでも触れられていましたが実際のシチュエーションをモデルに書かれたということで、今まさに数多くの被災された方々をおもうと胸が締め付けられる思いです。 三人の女性がメインですが実際にも同じような境遇の方々がたくさんいらっしゃるのでしょう。 読んでよかった一冊です
12投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ「憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説』 まさに、ショックと悲しみと怒りまみれになった。 フィクションだが、描かれている避難所の様子はほぼ起きたのではないかと思います。 女性の立場の弱さに不安になりました。 生き残った登場人物の男性達...クソすぎる...
2投稿日: 2024.01.13
powered by ブクログ東日本大震災を被災した女性3人の話 おすすめ本 北陸で元旦に地震があったので手に取った また同筆者のオヤジ改造計画がお気に入り この本を読むことで、被災した方の辛さに触れられる。震災大国の日本では明日は我が身として一気に読める 行動(立候補・離婚・転職)へのきっかけが怒りであることも共感できた。 定期的な災害グッズの確認は子供がいる身として必須
2投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ東日本大震災にあった三人の女性が避難所や家族の男尊女卑に立ち向かい、自立していく姿を描いた話。 震災津波は小説の描写でも自分が想像していたより酷い状況で、いざという時の備えの大切さ、備えても無駄なほどの脅威を感じた。 そんな震災の中でもマスノさん、晶子さん、福子さんのようにいざという時人を助けられる余裕、負けない潔さを持ちたいと思った。
2投稿日: 2023.11.19
powered by ブクログ10月-12。3.0点。 東日本大震災、被災して避難所に行く3人の女性。 夫を亡くし、赤ん坊と舅と義兄と一緒の若妻。55歳の中年女性、スナックを営む出戻り娘(小学生の息子)。 読みやすい。ありそうなストーリーだった。
0投稿日: 2023.10.23
powered by ブクログ「絆を盾に段ボールの仕切りすら使わせない避難所が現実にあった。男達の横暴に、3人の女が立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説!」 裏表紙の内容紹介にあったとおり、本当に憤りで読む手が止まらなかった。あとがきにて作者の垣谷美雨さんが記されていたとおり、この震災大国日本で、誰がいつ被災してもおかしくない。明日は我が身と思いながら、多くの方に手にして欲しい作品だと思った。 東日本大震災の震災報道は、年月が経つにつれ随分と減った。また震災報道といえば、絆や人間愛、ボランティアをクローズアップした美談が多く、違和感を感じていた方も少なからずいると思う。かくいう私もその一人だ。 本作は、被災した3人の女性を主人公に、語られなかった被災地の実態をそれぞれの目線で丁寧に描くことで、臨場感が増しており、災害の怖さに加え、生死を前にした人間の本性を浮き彫りにした作品となっていた。 一見すると、田舎ならではの人間関係のしがらみや風習が色濃くうつるため、対岸の火事の様な気持ちになるが、今私が住んでいる場所で被災したら、どうなるだろう…と考えて、ゾクッとした。 自然災害に乗じた強姦や窃盗の話は何度も耳にした事がある。きっと、程度は違えど同種の問題はそのまま居座り、田舎町とはまた種類の異なる問題が勃発するであろうことは明確だ。 作中でも被災後に離婚する話が出てくるが、東日本大震災後に、結婚・離婚が増えたと聞いたことがある。限界の状況で人間の余分な物を極限まで削ぎ落とした時、或いはそれを擬似体験をした時、本当に必要なものが浮き彫りとなった結果なのだと思う。 タイトルにある『女たちの避難所』が体育館に作られた仮設の避難所ではなく、その先にある主人公3人の新たな避難所であったことが救いだった。 ネタバレになるのでこれ以上は避けるが、何処で住む道であれ、3人のそれぞれのこれからに希望の光があり続ける事を願わずにはいられなかった。 そして、本作を読んで、私自身、有事の時であっても己を忘れずに現実を打破し脱出する「強さ」をもてる人でありたいと思った。
18投稿日: 2023.08.29
powered by ブクログ東日本大震災。 日本中の人々が忘れることのできない大きな災害だ。 地震直後から、命からガラの避難、肉親の死、そして避難所生活。 この中で東北の女性たちは、見ぬふりをしてきた大きな女性蔑視や男尊主義という戦前の価値観から苦しめられる。 その中から実際にあったことを丹念に取材し、古い体質と痛めつけられた女性たちの大脱出劇が語られる。
0投稿日: 2023.08.03
powered by ブクログ災害が起こったときの避難所は有り難い存在に違いないが、そこで実際に何ヶ月も過ごすストレスは想像を絶するものだとわかる。 この作品では避難所で生活することになり知り合った3人の女性が主人公だ。いろんなものを失ったことで逞しく強くなった女性たちがこれからの未来を生きるために決断したことは…
3投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ東日本大震災の時、テレビでは助け合おう、みんなで頑張ろうって言うのを目にしたけど、現実はそうではないことを考えさせれた。避難所のしんどさと、どんどん神経がすり減っていくのを読んでて感じた。もちろん、助け合ってみんなで頑張った部分もあるかもしれないが、裏の部分もあったことをもっと世間に知ってもらうのも大事だと思う。勉強させられた小説でした。
3投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災での津波から九死に一生をえたのもつかの間、避難所で待ち受けた現実。田舎の風習もあるのだろうが、明らかな男尊女卑に嫌悪感しか抱かなかった。人格の優れた人ばかり集まるわけではないし、そんな極限状態の時こそ普段は抑圧されていた本性が出てしまうのかもしれない。報道では絆とか助け合いという言葉でよい面が多く流れていたが、助かったのに死にたいと思う環境は地獄だ。
2投稿日: 2023.05.14
powered by ブクログすごい本です まさにフィクションではない、現実をしっかりと正確に書いてあると感じます 東北の男性全てが、遠乃の舅や義兄のような人ばかりではない でも、一部にいるのは確かだ お金を与えなければ、どこにも行けないだろうと思っている 自分のもの以外も全て自分が管理 こっちで出すから、言ってこいとはいうものの、お金の話をすると、金の話ばっかりしてとこちらが金の亡者と言われる 嫁という立場は、本当に弱者だと思う だから、震災後同居をしなくなる家庭が増えるのは当たり前だと思った とにかく逃げてと応援しながら読んだ 化粧品やマッサージが前向きな力になった事で、私のやりたい事は間違ってないんだ!とも確信した 震災があったからこそ浮き彫りになった闇 我慢はいらない 同じ状態にある人は、逃げることを考えて実現して欲しい 簡単な事じゃないってわかってる 私も昔逃げた一人として、今があの時より自然体でいられているからこそ、心から応援したいと思います
18投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログこれは本当に現代の話なのかと信じられない思い。それほどまでに、震災はひとの営みを壊すし田舎という組織はひとの自立を阻む。 避難所での生活はの描写は吐き気がするほど酷かった。特に遠乃の義父と義兄は同じ人間と思いたくない。 遠乃があの2人から逃れられて本当にホッとした。 そして主人公3人が希望を持てる終わり方で良かった。
8投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログ著者の友人の話も聞いて書いたというだけあって、震災時や避難所での暮らしの描写がとてもリアル。特にこの町の男尊女卑っぷりは平成の出来事とは思えない。でも…生物学的にやっぱり女って弱いのは事実。主人公たちの周りにいる男はクソクソだけど、うちはそこまでではない(笑)ので、有事に備えて夫(、男手)っていたほうがいい。内容は、悲しくて悔しくて何度も読み返した。ラストは女性たちの強さを感じられる! あとがきで自然災害の多い国とあり、内陸のマンションだからと言って慢心せず、しっかりと備えたいと思った。
3投稿日: 2023.03.29
powered by ブクログ他の方のレビューを読ませてもらいこれは是非と思いようやく読み終えました。 感想は読めて良かったです。 けれどもとても後味の悪さが残りました。 震災の小説です。 震災で受けた傷はそれだけではなく今まで浮き出されていなかった問題も表に出てきます。 絆という言葉の元にどれだけの人が虐げられたのか。 登場人物は震災をきっかけに新しい生活をスタートさせ、自立します。 人の優しさと汚い部分の両方を垣間見るようで、読み終えた後は重苦しい気持ちになりました。
21投稿日: 2023.03.22
powered by ブクログ垣谷美雨『女たちの避難所』新潮文庫。 東日本大震災から12度目の3月11日を迎えた。あの日のことは決して忘れられない。 3人の女性の味わった苦難からの再生の物語。痛快である。田舎ながらの古い考え方や偏見、縁故採用やコネなどが震災という悲劇で浮き彫りになる様はまさにその通りだ。 舞台は宮城県鴎ヶ浜市という架空の三陸沿岸の田舎町。東日本大震災の大津波で壊滅的な被害を受けることになる。 この町に暮らす3人の女性…… 55歳の椿原福子は買い物に行ったスーパーで大地震に見舞われ、避難する途中で津波に飲まれるが、九死に一生を得る。民家の2階に逃れた福子は津波に流される少年を救い、避難所へと向かった。 逃れた乳飲み子を抱えた漆山遠乃は、夫の身を案じながらも、舅と義兄と避難所に向かう。 喫茶店兼スナックを経営するシングルマザーの山野渚も津波から九死に一生を得て、避難所に向かう。 男尊女卑が未だにまかり通る田舎町の避難所で知り合った3人の女性が味わう不条理とハラスメント。やがて3人は堪り兼ねて女性たちの立場を守るために立ち上がる。 へそ曲がりな自分はボランティア活動には懐疑的である。被災者に親切の押し売りをしているようにしか見えない。被災地では邪魔な存在でしかない。ボランティアを受け入れる被災者の多くは、ボランティアの労働力を利用しているだけで、良識のある被災者はボランティアなど充てにしない。被災者を支援するなら、黙って物資や金銭を提供する方が良い。 本体価格670円 ★★★★★
51投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ垣谷美雨さんといえば、高齢化社会など身近な問題を扱い、軽妙なタイトルで読み手を飽きさせず、巧みに物語に引き込む印象‥で、本書は、東日本大震災によって避難所生活を余儀なくされた3人の女性たちにスポットを当て、困難から立ち上がる姿を描いています。 と、まとめられるなら楽なのですが、実のところ本書の肝は、その困難の中身です。 一つは〝天災〟としての「震災」、そしてもう一つが〝人災〟としての「セクハラ」で、むしろ後者の方がより重いです。登場する舅や夫たちの、信じ難い感覚と態度に心底憤りを覚えますし、「そんな〝絆〟は今すぐ断ち切ってしまえ!」と心の中で叫びながら読んでいました。あー、イラつく! 実際に震災後、日本人のマナーのよさや被災地・避難所等での美談が広く報道されましたが、一方で略奪を始め、マイナス面の話も伝わってきたことも事実です。 津波被害から命からがら生還する場面、避難所での生活ぶりなどが、丁寧に詳細にわたって描かれますが、より重視したのが、震災後の諸問題だったのでしょう。以前からあった「抑圧され声を上げられない女性たち」の声が、震災によって炙り出された形です。 我慢・忍耐・暗黙の了解などに終止符を打ち、抑圧から立ち上がる選択は、全てが好転する訳でなくとも、大切なことなのだと著者は教えてくれているようです。本当の意味での「力を会わせて乗り越えよう!」とする姿勢とその途中過程に、解決策・出口が見えてくるのでしょうね。
50投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログものすごく勉強になった。 東日本大震災の時 自分は静岡の山で作業していて、その日 千葉へ帰る予定だった 凄い揺れたが 回りに物が無い為はじめは「立ちくらみ?」と思ったがそれが長かったので…富士山を一回見た…噴火?と思ったので… その後は広範囲で停電になってて、高速に乗れないのと…給油も出来ないと判断して、知り合いの民宿に泊めてもらった…コンビニで食糧買おうとしても、お菓子しかなかったし、停電だから電卓打ち… 毛布にくるまりながらガラケーのワンセグで見た津波の映像の衝撃は今も忘れられない… 家も物が倒れたくらいで済んだが…連日ワイドショー見てて辛かったですね… この本読んで…自分は知識が足りないと痛感しました こういう緊急時も【強姦】や【下着泥棒】とか出るんだ…と衝撃…戦争とかではあるのは知ってはいたが… 登場人物達の選択を見てて…自分だったらどうするか…凄い考えさせられました あと戦争や災害の時は女性は大変と思います あと見た目も整いすぎてる女性はさらに危険だし、同じ女性同士の中でもそれで溝ができてしまったり…そんな中でも男は嫌らしい目をする… ほんと人間にガッカリするが…それが危機状態でも子孫を残すように遺伝子にプログラミングでもされてるのかな…貧困な国の方が子供を作り溢れかえるのも危機状態だからなのか?… 人間の価値観はかなりいい加減で、 美人な人を可哀想に思いますか?の質問に…内容が ●ストーカーや強姦だと→美人が可哀想 ●詐欺だと→美人が悪い と内容関係なく判断するらしいです… 見た目が整った人だって 整ってる事によっての悩み…デメリットは絶対にあるのに… もう一度、災害対策や こんな時代だから悔いなく行きたいと改めておもいました。
81投稿日: 2023.02.12
powered by ブクログ避難所の女性の状況を上手く書いてるなぁと思った。決断できるのは女性。保守的な男性とは対照的だ。学校にしても長で決まるもの。 人の意見は聞ける耳を持ちたいものだ。
1投稿日: 2022.09.18
powered by ブクログmochimochiさんの本棚を拝見し、手に取った本です。ありがとうございます。 兎に角、最初から最後まで、胸を締め付けられる思いで読み続けました。 ジェンダーが叫ばれる現在。老若男女問わず(特に男性には…私は男性ですが…)必読書です!!!
17投稿日: 2022.09.11
powered by ブクログ9月1日は防災の日、ということで手に取った一冊。 垣谷さんの読みやすい文章で、あの東日本大震災を経て避難所生活を送ることを余儀なくされた女性たちの、女性ならではの不条理さがこれでもかと綴られています。 私自身も女性ですが、男女不平等への感覚はこれまで生きてきて不便さや不公平さを感じることはそこそこあるものの、女性でいることのメリットもあるし何より女性として生きることに楽しさを感じているので、まぁプラマイゼロかなーぐらいの感覚でした。 でもそう感じられるのはきっと、 ・身近に極端な男尊女卑思考の人がいないこと ・災害などで避難所生活をしたことがないこと ・深刻な性犯罪に遭ったことがないこと この3つの条件が揃っていたから、つまりはただ運が良かっただけなんやなぁ…ということがこの本を読むとわかります。 にしても、この本に出てくる男性陣が軒並み男尊女卑がすごくてもう腹が立って仕方がなく、「これいつの時代の話…!って、2011年やん」とビックリ。 フィクションだからと思いたいけど、でも当時これに近いことも起こったのかな…。 なんて思っていると、巻末に参考文献がズラリでまたビックリ。 どうやらほぼ、現実に起こったことだそう。 私個人としてできることはめちゃくちゃ小さいけど、とりあえず何かが起こったときに「女の敵は女」にだけはならないように気をつけよう。うん。 避難所での生活の描写は非常に過酷で、今だと新型コロナウイルスのせいでより大変なんでしょうね。 どうかもうこれ以上大きな災害が起きないように、祈らずにはいられません。
18投稿日: 2022.09.02
powered by ブクログ「私たちは家族同然で、これからも協力して生活していかなければならない。互いに絆と親睦を深めましょう。だからね、我々に仕切りなんてものは要らないです。」 秀島の言葉。最初は小説用に誇張して描かれていると思ってた。まさか実在していたなんて、ショックだった。 私だったら精神的なストレスで、協力できるものもできなくなっただろう。(かと言って面と向かって秀島に意見する勇気もない) “命が助かったことが果たして喜ぶべきことなのかどうかもわからなくなりつつあった。”や、“生き残ったことが、果たして幸せだったんだろうかと渚は思った。” という文章を読んで、皆が皆生き残れたことを喜び感謝しているわけではなかったことを知った。 最後は女性陣で手を取り合って前進していく姿、応援したくなりました。今まで我慢してきたから、きっとこれからも乗り越えられる。表面上威張り散らしていた男性陣よりも、ずっと強いし勇敢です。がんばって☆
2投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ知らずに買ったけど、「七十歳死亡法案、可決」の作者だったのね。 改題前と文庫版とでは表紙が違っていて 同じタッチの絵だけど3人が寄り添って立っている文庫版のほうが私は好きです。 「田舎は」と一括りにはできないけど 田舎に住む友人もいつか言っていた、「とても窮屈」。 外から見たら分からないね。 遠乃目線でのストーリーがもう少し読みたかった。 文庫版の帯が、ノリが軽い感じで書かれていて合わない感じがした。
2投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災を題材としたフィクション小説。 しかしあらすじにあるような段ボールの仕切りを使わせないという事例は実際にあったらしく、避難生活の苦悩が描かれいます。 出てくる男達のほとんどクズばかりでした。 同じ男の自分でもちょっとこれはないわって奴らばかりだった。 でも福子や渚も「少し落ちついて」と思った所もあった。 怒りは最もな感じもあるけどそれを言ってはみたいな・・・まぁあの震災の後の事だしそれを思えば仕方ないかな
2投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
寝る前読んじゃダメなやつシリーズ。 読み始めたら止まらないのに寝る前に読み始めちゃった。 そうであっただろうとは思ってはいたが、やはりこうだったかと納得しつつ、危機的状況でも日本人はこうなのかと半ばがっかりしてしまった。 こんなときでも男尊女卑かよ。年功序列かよ。杓子定規かよと。 希望があったのは、この最悪な避難所が少数派であったこと。 際立つ美しさがなくとも、若い女性は有事には一層身を守らなければいけない。 震災がなくてもそうだったじゃん、っていうのは大納得。 毎朝の満員電車では制服を着た女子学生は痴漢のターゲットと聞いた。 痴漢するやつは死刑にすりゃそんな負の遺伝子をもったやつがいなくなるのにね。
0投稿日: 2022.03.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
モデルはあった…、そうだ。 男性がリーダーの 災害の避難所で女性がどんな目に遭うか リアルに描かれている。 皆んな家族なんだから、 隠しごとはやめよう、 みんなで手を取り頑張ろうーー それは、女にとっては 常に異性の目に晒され続けることだった。 パーテーションも置かれない中 女が着替える時も、 下着を干す場所も、 眠る時も、 授乳する時も、 排泄に向かう時も、 暮らしの全て 包むことも隠すこともなくて、 家族だから遠慮もいらないんだって。 避難所だって社会の一部。 全ての人が善良、なんてことはあり得ない。 権力も腕力も男性に優位がある中、 女という性がどうされるかが書いてある。 これは、私たちの話。 避難所だって社会だ。 そこで起きることは 社会でも起きると思う。 読んでみる事をお勧めする。
2投稿日: 2022.03.05
powered by ブクログ読み終わって何日も経ったのに、なかなか感想が書けなかった。 東日本大震災で被災した人々の、その後の日々が綴られていて、読んでいるだけで苦しい。 苦しむ女たちと腹立たしいほどに勝手な男たちが(きっとあえて)対照的に出てくるのだが、これは震災前からあったものが、表面化してきたという事だろう。 絆を盾に、段ボールの仕切りも使わせなかった避難所は実際にあったこととの事で、もし自分がその場にいたら…やはり怖くて異を唱えられないように思える。 そして、意見してくれる男性もいれば、女性を敵視する女性もいる。 やはり、男女だけではなく、全ての人それぞれの生き様なのだと思う。
13投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ田舎はこんなにも男尊女卑社会なのか…と、戦慄。令和の現代でも、虐げられている女性がまだまだいるのだろうか。現実に。 物語の中で、主人公達が声を上げていく、自分の環境を自ら変えていく様子はとても胸を打つものがあった。 今の30代ファミリーは、家事育児をすることが当たり前の夫がほとんどで、20代では男女平等の意識がさらに進んでいると聞く。 男性・女性という性別や人間のカテゴリー分けで、個人を蔑ろにされるようなことがあってはならないのだと、これからを生きる子ども達には、当たり前に思うようになってほしい。 老人世代との意識の断絶は避けられないが、この日本でも身の周りが、どんどん変わっていくのを感じている。 それでも旧態依然とした会社、環境なんかも未だ歴として存在するので、そのような場所に身を置いて辛い思いをしている女性は、どんどん声を上げたり、環境を変えた方がいいと思う。自分を守るために。 そんなふうに思わせてくれる小説だった。
11投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログ東日本大震災 避難所での出来事を書いた締め付けられる1冊 信じられないような 閉鎖的な世界 でもこれは小説の中 事実はもっと悲惨だろうと思う。 諦めてしまってというよりも 自分の意思を押しつぶされたままで人生を終わってしまった女性も多かったと思う。 私は男だから実感としてわかりえないのが申し訳ないが どうか悲惨な状況にならないように願いながらページを進めた
1投稿日: 2021.09.19
powered by ブクログ2021/9/7 読了 「男尊女卑」がパッと頭に浮かんだ。 天災も恐ろしいが、その後の生活もとても恐ろしい。
1投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログこの本を読んで思い起こすのはやはり3.11の事。テレビでは津波後の残骸や避難所での映像が流れ、絆という言葉で処理された。たが水面下では男尊女卑が如実に表れているのにもかかわらず役所もメディアもはそれには目を背け、レイプ被害には薬をなどと馬鹿な発想で未然に防ぐをいうことにも目を背ける。阪神・淡路大震災では何を学んだのか。コロナの給付金も世帯主の男に入ってしまって、本当に必要な人へは届かず。令和となってもまだまだ男尊女卑が続いているのが悲しい。この3人を末長く応援したいと強く思った。
2投稿日: 2021.07.02
powered by ブクログ東日本大震災の避難所生活などはよく取材されていた。垣谷美雨氏はいつもなんだかんだでハッピーエンドに持っていく傾向があるが、この作品もたぶんに漏れず。
0投稿日: 2021.06.29
powered by ブクログ2011年に起きた東日本大震災、宮城県の小さな町で被災した3人の女性を描いたお話。 津波に襲われる場面や亡くした家族と対面する場面は、当時の状況を思い出して読んでいて息が苦しくなってくる。「絆」という言葉で辛い状況を乗り越えていくたくましい東北の被災者の話をさんざんメディアで見たけれど、実際の被災地は避難所だけでもこんなにいろいろ大変だったんだ。 いろいろ考えさせられるかなり重いお話、でも読んでよかった。
1投稿日: 2021.06.22
powered by ブクログ男たちが飲んで食って騒ぐ中、食事もせずにせっせと働く女たち。 お盆に母の田舎(まさに東北の山奥、ど田舎)へ帰るといつもそうだった。幼いながら、ずっと嫌で嫌でたまらなかった。なぜ、「男がえらい」のか? そんな「田舎の当たり前」が、あの震災の真っ只中でもまかり通っていた。「絆」や「頑張れ東北!」なんていう美しい言葉(私はそういう当時の風潮が大嫌いだった)の裏で、こんな悲惨な現実があった。 読んでいてとても苦しかったし、憤った。タイムスリップして現場に行って、思い切り嫌みを言ってやりたいと思った。 震災を通して、日本の閉鎖的で偏った悪しき観衆が浮き彫りになったようだ。命を守るための備えをしておくことは当然として、あの震災から学ばなければいけないことは他にもたくさんあったのだと気づかされた。
2投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
プライバシーの問題をひしひしと感じた。 秀島さん、モデルが実在したのか。しかも最後まで仕切りを使わせなかったって、もう怖い。 福子や遠乃の周りにいる男性が極端に男尊女卑で、そりゃ嫌になる、、BMW買うな、パチンコするな。 5人の共同生活、これからどうなるんだろう。個人的には遠乃がたくましくてすごく好感が持てた。ヤバ舅と義兄がいるけど負けないで、頑張ってほしい。
1投稿日: 2021.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近読み始めた垣谷美雨さんの作品のひとつ。 東日本大震災で被災した3人の女性が避難所で出会い、様々な苦労をしていく話。 中心となる女性は55才。 夫がプータローでパチンコばっかりやって家計はその女性が養ってる。 やっと入った慰労金もBMWを相談もなく買ってしまう。 被災する前から顔も見たくない「夫源病」状態。 もう一人は、DVを受けて離婚し母親と一緒にスナックを経営。 しかし津波で流される。 小学生の子供は、母親がスナック勤めで男癖が悪いという噂で(まったくそんな事はないのだが)イジメに合い不登校状態に。 もう一人は、若くて綺麗なまだ赤ちゃん持ちの女性。 夫が津波で無くすが、義父と義兄が嫌な奴で辛い生活。 東北に暮らしたことはないが、今でも東北の田舎ってひどい男尊女卑なのか? 3人が避難した避難所のリーダーは「被災者同氏は家族のようなもの、間仕切り(ダンボール)で分けるなんて水臭い。」との理由で使わせなかった。 これは本当にあった事で、垣谷さんはこれをもとにこの小説を書いたという。 女性が意見を言ったら、女のくせに口を出すなと言われる。 これは悲しいよ。 確かに、私よりももうちょっと上の世代の男性はこういう所があったように思う。 私が大嫌いな世代だ。 まあとにかく、男性は垣谷さんの小説を読んで、少しでもそういう所があるなと思うなら反省した方が良いと思う。
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログ未曾有の災害。 テレビに映る映像を見てコレが日本で起こっているのかと目を疑った。 全てを飲み込むあの恐怖が本を通して、三人の女性の視点から語られよりリアルに感じた。 こんな恐怖の中人々は懸命に生きていたのか。 何より災害だけじゃなく避難所での過酷な生活。 これはテレビでは報道されない部分を知れる貴重な本だと思う。 そして強く思った。 私は東北の田舎では暮らせない。 何故にあんなに年寄衆が偉そうなのか。理解出来ない。 女のくせに。 この言葉が一番嫌い。 読んでてイライラしてしまった。 災害時、避難所生活、そしてその後の生活。 それぞれの苦悩と葛藤がひしひしと伝わる本。 それでも生きていく為に踏み出す一歩。 女性は強い‼︎
6投稿日: 2021.01.24
powered by ブクログ震災で避難所で暮らすことになった福子、渚、遠乃の3人の女たちのお話。 ニュースやワイドショーで避難所の問題を取り上げていたりしたので、自分でも避難所の問題点などは把握できていたつもりだった。 が、具体的に小説として読んでみるといろいろと腹の立つことが多かった。 たとえば「みんなの絆を深めよう」といって、避難所に仕切りを使わせなかったり、夫の父親と兄と一緒に乳飲み子を抱えた遠乃が母乳をやるのに周りの人や義父や義兄の視線を気にしなければいけなかったり。。。 ラストは予定調和な感じもしたが、勇気づけられるラストでさわやかな読後感だった。
3投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ震災で避難を余儀なくされた、3人の女性たちの悲惨な生活を描いた物語。田舎×貧乏×避難所の最悪さは、身に染みるほど分かった。そうならないためには、カネを持っているか、被災してないところに住んでる親戚に頼れるかのいずれか。(頼っても厄介者扱いされて、避難所に戻ってくることもあるとか。悲惨ですね。。) ステレオタイプみたいな描かれ方してるんだろうなとは思うし、全ての人がそうでないとも思いますが、この本に出てくる田舎の男って最低of最低ですね。考え方全てが間違ってるとしか言いようがない。これを反面教師として、生きていけるという意味では、大変勉強になる本なのかも知れません。
6投稿日: 2021.01.13
powered by ブクログ間もなく東日本大地震から10年。当時の報道などを思い出しながらページをめくるとあとがきにある通り憤りで読む手が止まらなくなり一気読み。報道などでは知り得なかった被災女性たちの現実を知り絶句した。震災被害や地域性の問題だけではなく、社会に蔓延る男尊女卑や年功序列や偏見など様々な生き辛さと戦って不安を抱えながらも手を取り合って新しい一歩を踏み出した女性たちの強さにエールを送りたい。
5投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログ避難者に関わる者としては、読んでおくべき。防災のリーダーとなる方は高齢の男性が多く、女性が少ない。出しにくい声を拾っていくことが大切。世帯という考えが既に難しいものになっているのかもしれない。
5投稿日: 2020.10.31
powered by ブクログ東日本大震災後に避難所に集まった人々の人間模様。 人生が大転換する中、必死で生きていく術を模索する女たち。いつしか協力し合う絆が生まれる。 生理用品なんていらないと断ってしまう男性リーダーがいたという、避難所。衣食住をともなうこういう現場は、女が仕切った方がいいでしょう! それにしても、年長者、男性に逆らってものを言うこともできず、セクハラ行為にも近所の評判を気にして耐える東北の女なんて辛すぎる。 東京に脱出して正解!
6投稿日: 2020.09.16
powered by ブクログ私の中で一番リアリティを感じる作家なんだけど、このテーマでありながらもやはりそう感じた作品。人間の本質と言うとある意味否定されそうではあるけど、人間を複雑ではなく非常にシンプルに捉えてるところは秀逸。
10投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログブクログで知った本。 避けていた訳ではないけれど、震災関連の本を読むのは初めてかもしれない。 3人の女性の3.11のあの瞬間から物語は始まる。改めて人一人一人にそれぞれの生活、取り巻く人々、状況があったんだ、と思うと当たり前のことに苦しくなる。悲惨な状況や悲しみが綴られても、目を見開いてページをくるばかりで涙は出なかった。衝撃だった。 わたしが被災していたら、この本が読めたか自信ない。 後半。避難所や仮設住宅での生活。驚き、怒り、呆れが止まらない。 命が助かっただけでもありがたいと思った人が、あの時一緒に流された方がよかったかもしれない、と思うなんて絶対に何かが間違っている。 過酷な生活のせいで、じわじわと権利意識が奪われる。 助かっただけ感謝すべき、もっと辛い人がいるのだから我慢しなくては。 これらの感情は陥りやすいだろう、と容易に想像できる。突然やってきた一大事にどうやってバランスを保つことができる? 実際にその身になった時に出来るかどうかは別にしても、“備え”という意味で、自尊心を保つ方法を身につけておく事、考えておくことが重要かもしれない。非常用品の備えと同じで。本を通して擬似体験が出来るのも、備えの一つだと思った。遭難の本と同じ。 「絆」という言葉がもてはやされたことに対しての反感情が数ヵ所でてくる。そんな風に考えたこともなかった。 それでも3人の今を生きる力は、互いの支え、人とのつながりから生まれたものだと思った。 読み終えた後に、人に言わずにおれない本。読み終えた後も色んな事を考える。 2020.5.19
13投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ読んでよかった! 命が助かってよかった「それは当然なのですが」 そこから始まる苦悩、不幸 避難所に入ってのさまざまな問題。、 部外者にはわからない、苦悩、 家庭問題 いかにプライバシーがない生き方が苦なのか 政府や公共の電波での「絆」「絆」 あまりの安っぽい、お粗末なキャッチフレース 上滑りの 特に東北という、男尊女卑の考え方 読んでるだけで気が狂いそうになる 真のボランティアとは 心からの思いやりとはー いろいろ考えさせられた。 最近は垣谷美雨の大ファン。 与えられた逆境の中で、真に強く自立して生きるいきかたとは。 支援とは ほんと考えた。「何も経験してないので、すごく無責任なんだけど。少なくとも意識は変わった。
12投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログ2年3月11日読了。 震災直後から、テレビやSNS等で、やたらと絆とかの単語が溢れかえったが、当事者の人たちからすれば、日本社会がいまだに持つ男尊女卑、女は黙ってろの 苦痛をしいられたという事実がそこまであったのかと、思い知らされた。 危機に直面した時、それに関して才能の無い輩が、偉そうに自身の考えをゴリ押ししてくる怖さを、反吐が出るようにかんじた。 その都度都度、その時系列の中で、それぞれの才能のある人が活躍できる 柔軟な協力体制の整備が必要だと思う。
1投稿日: 2020.03.11
powered by ブクログレビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。 東日本大震災からちょうど9年がたつそうですね。 私の家は、2日半の間停電しただけで、幸いにも被害がほとんどありませんでしたが、電気がついて、TVで津波の映像を初めてみたときの衝撃は忘れられません。 昨年は、被災して、避難所生活を数日間経験した、古い友人に震災後初めて再会して、避難所の話も聞きました。彼女はその時旦那さんが単身赴任中で、一人で、三人の娘さんを育てていました。私が「避難所にいるって聞いてうちに来てもらおうと思って、何度も電話したんだよ(メールアドレスは聞いていなかったので)」というと「携帯は電池がもったいないから、電源をずっと切っていたの」と笑って言われましたが、あの時なんとしても、連絡をしてうちに来てもらうべきだったと、この本を読みながら思い出し、自分の非力に何度も泣きたくなりました。 椿原福子55歳は夫と二人暮らしでしたが、夫とは上手くいっていませんでした。 漆山遠乃28歳は夫と姑を震災で亡くし、義兄と舅がいて、乳飲み子の智彦を抱えています。 山野渚40歳は、夫と離婚してスナックを営んでいましたが、小学校五年生の昌也がいて、母親の職業により学校でいじめに遭っています。 この三人が、東日本大震災の避難所で共同生活を送るようになりますが、三人共問題を抱えています。 福子は元々、夫とそりが合わず、パチンコに明け暮れ、義損金でBMWを買って1円も残さなかった夫と離婚したがっています。 遠乃は好きでもない義兄と無理やり結婚させられそうになり、義兄に暴行されそうになります。 渚は自分の職業柄、昌也がいじめに遭い、学校に行かず、次の仕事も色眼鏡でみられて見つかりません。 この小説のあまりの男尊女卑には、本当に頭にきました。 震災時に家庭のもめごとで、女性の立場が悪くなり、自殺まで考えるというのは何事かと思いました。 遠乃のいうとおりに、前からあった問題が震災で鮮明になっただけだと思いたいです。 テレビでは連日、キズナと言っていたけれど、離婚した夫婦は少なくなかったそうです。 女性は非常事態においてとても弱い立場だと思いました。テレビではボランティアの方々の協力などが、毎日報道されていましたが、避難所の体制もとてもずさんなところもあったのですね。 まず、働く場所がなくなり、収入がなくなり、義損金は世帯主にのみ入るためこの三人の中で義損金がもらえたのは渚のみでした。 この三人はなんとか、家庭の問題を切り抜けましたが、この分では泣き寝入りした被災者もたくさんいらっしゃるかと思いました。 参考文献が巻末にあったので、この話のモデルとなった人物や事件が実際にあったかと思うとゾッとしました。 こんなところで暮らすくらいなら、あの時流されて死んでしまえばよかったと本当に思った方もたくさんいらしたかもしれないと思いました。 二度と起きてはいけないことであり、まだ、避難所生活をを続けていらっしゃる方がいることも忘れてはならないと思います。 多くの方、特に、人の上にたっていらっしゃる方に読んでいただきたい話であると思いました。 また、話は変わりますが、避難所の生活は大変苛酷であり現在は新型コロナウィルスが蔓延していますので、日本にここ数年立てつづけに起きたような自然災害が、どうぞ何もありませんようにと祈る気持ちでいっぱいです。
47投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ東日本大震災のリアリティ溢れる物語。 それぞれ境遇の全く違う女性3人が、避難所で出会う。 男尊女卑の甚だしい田舎暮らし。女性達は多くの我慢を強いられる。 テレビでは「ボランティア」「絆」等々、美談ばかりがもてはやされていたが、実際の避難所生活はそんな生易しいものではなかっただろうというのが、この物語ではひしひしと伝わってくる。 女性ならではの苦悩がリアルに描写されており、自分の災害対策がどれだけ脆弱か気づかされる。 自分が日頃用意してあるものでは、避難所生活では何の足しにもならないだろう・・・。 1から見直さなくては・・・。 東日本大震災をもう一度見つめなおすという意味でも、色々な人格の人が集まる避難所での振る舞いを考えるのにも、また、これから起こり得るかもしれない災害に備える為にも、この小説は絶対に読んで損はしない。 むしろ、絶対に読んでおいた方が良い!!
29投稿日: 2020.02.24
powered by ブクログ読むんじゃなかった… 前半の地震と津波の描写の部分は数行ずつしか読み進められませんでした。地震の話はまだ無理のようです。完全にトラウマ、ヘタすると言葉ひとつで人前でも涙が出てきます。以降の避難所の場面は、当時の気持ちを思い出し怒りに任せて一気に読みました。主題はこの著者の得意分野で、本領発揮の表現ぶりだったと思います。今でも私の1番嫌いな言は"絆"です。あの地震は日本という国がついてきた大嘘を暴き出し、全体としての日本人の姑息さ、醜さを曝け出してくれました。この物語に福島の原発立地自治体の乞食避難民どもの話を加えれば、更に真実に迫ったものになったでしょう。やはり今でも民族としての日本人と国としての日本を憎む気持ちは消えません。
3投稿日: 2020.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まだ記憶が新しいからか、読み始めてからすぐ、テレビではあったけど、その場面場面を思い出してしまって、気持ちが落ちた。 垣谷さんだから、悔しいことも明るく書いてあるのかと思ったけど、読めば読むほど、私が知ってる被災地は「絆」 「助け合い」を前面に押し出して、前に進んでるよって感じだったから、ガラガラと崩れていった。 東北の人はみんないい人だから、被災地でも暖かく助け合ってるとか、芸能人がたくさん行って、救援活動してるとか、悲しいところもたくさん報道されたけど、同じくらい復興のこともやってたなぁ。 24時間テレビの絆と復興って一体何だったんだろう。 福子の旦那さんが生きてて、読んでる私もすごくがっかりしてしまった。生きてて欲しい人が亡くなって、そうでない人が生き残って、迷惑をかける。 「憎まれっ子世に憚る」だなあと思った。 被災地の状況がテレビでは伝えられてないところがわかった。まだまだ復興まで時間がかかる。 そう思ってたら関東に台風が二つも直撃。 被災地がない時ってないんだな。 明日は我が身。 後悔のないように。
5投稿日: 2019.12.03
powered by ブクログ東日本大震災に遭遇した、東北の架空の年に生きる人々のうちの3人の女性を描く。避難所で出会い、協力し合い生きていく風景。避難所の状況なども本当にあったことをベースにしているとか。地方な分だけ家族の考え方も古い(と言っていいのかな)形が残っていたり(三世代家族の中での高齢者の家長的振舞いなど)、都会の暮らしとは違う部分も本当にあれこれあったんだろうなぁ、など思いながら。
0投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3.11で被災した女性たちを題材にしている。 おそらく取材にもとづいて書かれているのだろうが、津波に教われた瞬間もリアルに描いているので、読む人によってはとても苦しいだろうし、想像しただけでも、私も苦しく、悲しかった。 そして一番のテーマが、何もかも失って避難所で暮らすことを余儀なくされた女性たちの、立場の弱さ。女性であるだけで、そして古い考え方に縛られている閉鎖的な社会で、どんな苦労が待ち受けているか。 災害のとき、助け合いやボランティア活動、日本人がいかに秩序を守って行動したかなどの美談が語られることも多いが、その多くが誰かの我慢の上に成り立っていることに、思い至るのは難しい。でも、和を大切にする日本の社会では、田舎でも都会でもあり得る話だと思う。私も、間違っていると思っても、和を乱すことを恐れて強気の発言はできないだろうと思う。でも、自分の我がままを通すためではなく、隣にいる弱者を助けてあげたいと思うなら、発言できる場合もあるんじゃないかな。この小説では、乳飲み子を抱えた美しい女性に出会った中年女性が、そんな立場から、少し勇気を出すことによって、物語が動きだす。 夫を亡くして見舞金を受け取る女性もいれば、ろくでもないギャンブル依存の夫が、見舞金を全部使いこむっていう場合もある(死ねば良かったのに!とそりゃあ思うわなぁ)。 いろんな目線から震災をとらえた作品で、読み応えがありました。
1投稿日: 2019.09.01
powered by ブクログ東日本大震災の避難所で知り合った3人の女性を主人公にした話。 震災前のことや避難所でのこと、そして仮設住宅に入ってからのことがそれぞれの立場から語られる。 読んでたら腐った男たちに腹が立ちました。 最後はまだまだこれからだけど、3人の女性たちが共同で生活をし始めます。 自分たちの足でしっかり歩んでいくその様子がすがすがしかった。
0投稿日: 2019.08.22
powered by ブクログ東日本大震災をモチーフしたと思われるフィクションですが、 段ボールの間仕切りの無い避難所や津波の被害、 女性に対する見えない事件なども報道などで聞いたことが あるものばかりだったのでノンフィクションだと思って読んでいました。 なのでとても読んでいて胸が痛く詰まる思いになり、 前半の地震が起きてからの様子は途中で目頭が熱くなったり、 亡き人達との対面では辛くて文字を追うのが辛かったです。 それほどまでに震災に対して詳細に描かれていたので、 被災してしまった人達はどんなに辛い経験を したのだろうかと更に思ってしまいました。 震災だからこうゆう時こそ生き残った人達で 「力を合わせよう」とか「和を乱すな」、 「絆を大切にしよう」とまとまりをつけようとしますが、 これがかえって被災した方には負担になっているということが 改めて分かりました。 もう既に頑張っている人達に頑張ってと言っているものと同じようだと思えました。 三人の女性の視点から震災の避難所が描かれいて、 一見震災がきっかけで人生が変わったようにも思えましたが、 ある女性の言葉でそれは以前からあったことで、 被災したことによって更に浮彫りにされたと思います。 とある女性の言葉で 「男尊女卑も震災前からそうでした。 日本の社会っていうのは、女の我慢を前提に回っているもんです。 それに、男の人が年寄りに遠慮して物がいえないのも前から そうでした。農業の後継者がいなくなるって騒いでいる人も いますけど、後継者がいないのはずっと昔からだし、 お米が余って減反しているのだって、私が生まれる前からです。」 とありますが、これがまだ日本のあらゆる所で 存在しているというのが的確に描かれていると思いました。 年齢も環境も違う三人の女性が最悪な環境の中でも、 自分のため、子供の将来のために真剣に考えて 互いに助け合いながら新しい土地で 新たな未来を見つけて進んでいく姿には勇気づけられました。 ラストの遠乃の言葉には思わずほろりとさせられて涙をそそられます。 それにしても「女」ということだけ理不尽な扱いを受けるという ことが、こんなに腹立たしく、悔しく、憤りを感じたのは この作品が初めてかもしれないです。 テレビや新聞などで様々な震災の報道はされていますが、 それでもまだ語られていないことは多々あり、 避難所生活でのことは生活してみないと分からない 苦労が沢山ありこの作品によって知ることが出来て良かったです。 地震に限らず自然災害の多い国の日本なので、 このような作品を多くの人達に読んでもらいたいと思いました。
0投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログ立場の違う女性三人が主人公。突然起こった大震災に翻弄される姿を描く。男尊女卑、セクハラ、プライバシー問題、格差、生きづらさ。フェミニストでなくとも、この本を読んでいくと誰もが「信じられない」「間違っている」と思わざるを得ないだろう。極限状況で次々と襲ってくる「思い通りにならない現実」に苦しめながらも必死に出口と光を模索する展開に夢中になり、あっという間に読書の時間が経った。
4投稿日: 2019.08.13
powered by ブクログ東北地方を襲った東日本大震災。マスコミは、こぞって美しい絆や被災地の助け合い、ボランティアや国の被災者支援に「ありがたい」と応える被災者のインタビューなどを前面に押し出した報道をひっきりなしに流す。海外メディアでも、極限状態に晒されても、暴動も起こることなく行儀良く整然とした日本人=被災者たちを褒めそやす報道を繰り広げる。 しかし、それは本当の被災地の姿なのか? 略奪や泥棒、民間アパートと家賃高騰、ボランティアのあり方、救援物資の分配の仕方、はたまた地域に根ざす男尊女卑、男性間での年長者尊重体質、プライバシーさえ軽視した避難所の監視体制等々。 主人公となる3人の世代の異なる女性たちは、フィクションとはいえ、マスコミなどが取り上げなかった被災地の女性たちの本当の姿がフォーカスされたものではないのか。
3投稿日: 2019.04.30
powered by ブクログ読んでいて辛かった。窮地に追い込まれると人間の本性が現れる。そして女や子どものような弱い存在がとばっちりを食う。 それでも最後は希望が見える終わり方だったので、救われた気がした。
0投稿日: 2018.11.25
powered by ブクログ老朽化するマイホームの問題、老年介護の問題、そして老後の資金の問題。 そういった社会問題を、エンタメ小説として見事に昇華させてきた柿谷美雨。そんな彼女が本作で取り上げたのが、震災後の避難所での生活について。 本作「女の避難所」では、震災によって避難所生活を余儀なくされた3人の女性にスポットライトを当てている。 そもそも3人は震災以前から問題に悩まされていた。 酒とパチンコに依存している無職の旦那を持つ女。嫁ぎ先の親族から冷遇される女。母子家庭となり周囲から風当たりの強い生活を送る女。 そういった問題は、震災後にプリミティブな段階まで堕ちた社会集団の中でより深刻度を増す。 今まで目を逸らしていた人生の問題と、震災後の極限状況とが混じり合った時、女たちは「殺してやろうか」「いっそ死んでしまおうか」という超えてはいけないラインに出会うことになる。 とは言えこの小説は、震災後の状況そのものについても色濃く描写してくれる。 ・より深刻な被災者に配慮して、自分の損害を過小評価してしまうこと ・災害後には生活を維持することに必死なり、大局的な権利意識が抑圧されてしまうこと ・富めるものはいち早く脱出を図り、都会からは物見遊山で失礼なボランティアや見物人が訪れる。そんな状況の中で尊厳が損なわれ、惨めな気分になっていくこと 被災地でのそういった根源的な問題がしっかりと描かれる。 本来ならとても重く、時には絶望を感じるようなストーリーのはずなのに、だけどスラスラと一気読みできてしまうのは垣谷美雨の本領発揮と言ったところ。 この作者だからこそ、また震災という問題に向き合うことができた。とても社会的に意義のある、文句なしの社会派エンタメ小説だった。 そしてやっぱり、最後には救いがある。女たちには全く新しい次の世界が待っている。その世界はもちろん厳しさも備えたものなのだけど、清濁併せた未来に向かっていく3人の女は、最高に輝いて見えた。
11投稿日: 2018.10.29
powered by ブクログ「震災があったからではなく、今までもずーっとあった問題」 私たちが、見ないふり、気づかないふりをしてきた問題を、震災によってあぶり出された。 読んでいて息苦しさを感じたのは、フラッシュバックのようにあの日のことを思い出させるからだけではないように思いました。あれから7年、私は、また見ないふりを始めていないだろうか。
0投稿日: 2018.10.19
powered by ブクログ震災で起きた津波から命からがら逃げ延びた女性たち。 しかし、その後の避難所での暮らしにも様々な辛さが待っていた。 仕切りも使わせてもらえない、男尊女卑。 読んでいて怒りが爆発しそうになる瞬間が多々あった。 いつ自分もそうなるとも限らない。 でも、女性たちは自分達の力で立ち上がる。 今や地震だけでなく、様々な災害が起こっている。 そんな時だからこそ、たくさんの人に読んで欲しい。 2018.8.29
0投稿日: 2018.08.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一気読み。最初から最後まで、目が離せなかった。 男に生まれてごめんなさい・・・と、ここに描かれた男どもとは全く違う(はずだと信じる)けれども、無条件に謝りたくなってしまうような非道が、この作品世界内にはまかり通っていた。 3人が最後に見つけた“決断”には、フィクションならではの救いがあって読者としては安堵したものの・・。 ここで描かれたような“現実”は、きっと本当の現実の中にも星の数ほどあったのだろうし、 作中の3人のような“救い”を見出だせないままだったヒトたちもいるのだろう・・・。 物語としてはフィクションに違いないが、狭くて広い我が国、日本の現実を知るためにも、読んで損が無い一冊だと感じた。 いや、一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊だ。 ★4つ、9ポイント半。 2018.03.08.古。 ※方言の描写・・・当然っちゃ当然だけれど、こういう形に活字におこされると、方言を揶揄されている気がして少々不愉快に感じたのは・・・きっと、上京当時に自分も東北のイントネーションを指摘されて笑われた経験からくるコンプレックスなのだろうな。 自分の故郷は、イントネーションの訛りこそあれ言語的には標準語とほとんど変わらない地域だったにもかかわらず。 ※避難所でのリーダー交代の一幕は、男の目線からも胸がすく心地よさだった。 ※避難所での、女性の性的被害・・・も、大きく報道されてはいないけれどかなりの発生件数がある、と何かの記事で読んだ記憶がある。同じ日本人として恥ずかしくて仕方がない。
1投稿日: 2018.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さまざまな理不尽に腹が立って腹が立って、ほぼ一気読みでした。前回読んだ『嫁をやめる日』もそうですが、最終的には女性たちが現状から外へ踏み出す(精神的・物理的に)、でも大団円のエンディングではなく、まだまだ問題はあって、あとは本人の頑張り次第!というところが、かえってスカッとしていて好きですわぁ。 今回は小5の少年、昌也くんが大活躍でしたね。いるいる、こういう「理解してしまう」利発な子ども。そして、そんな昌也くんを尊重して、その時々に合った言葉をかけてあげられる福子さんも素敵でした。
0投稿日: 2018.01.01
powered by ブクログあの震災の美談報道ばかりの中で実態はこんなにも違っていたのかと慄いた。確かにダンボールの仕切りがある避難所と無い避難所があるとの報道は見たけれど単にダンボールが届かなかったんだとばかりお気楽に思っていた。避難者の中からリーダーが選ばれその資質による避難所の暮らしやすさに差が出ていたのか。しかもやはり感じる不便も危険度も男女では大分違っている。今の日本ではいついかなる時にどこに暮らしていても避難所に避難しなくてはいけない事態が起こるか分からないのだから、そういう時の為にお役所には避難所の運営のハウツーを是非きちんと整備しておいていただきたいとも思った。
0投稿日: 2017.10.14
powered by ブクログ東日本大震災の避難所での生活を題材としたフィクション。 ダンボールでの仕切りがあったとしても、いつまで続くかわからない生活には言いようのないご苦労があるだろうが、家族同然の絆が大切と仕切りを使わせない避難所が実際にあったようで、、。 震災後、なんでも絆、連帯といったくくりで、美談めいたまとめ方に違和感を持ったことを思い出す。 力のない人が権力を持ってしまい、そしてその権力にしがみつく怖ろしさ、翻弄される人々のもどかしい気持ち等、全く気持ちいい話ではないものの、登場する女性たちの描写が丁寧で応援したいような気持ちでどしどし読み進められた。 本書で初めて知った作家さんですが、他の著書も読んでみたい。
0投稿日: 2017.10.09
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事実に基づいているらしいけれど、一体どこまでが本当でどこまでが創作なのだろうか。主人公たちの周りの「ダメな男性」たちがまるで良いところなしで……。ある程度極端に描写しているのだとは思うけれど。
0投稿日: 2017.08.21
powered by ブクログ震災小説。東日本大震災の後、独り身を不安視し結婚する人が増えたと聞くが、本書を読めば結婚は止めておこうと思うだろう。男尊女卑が根強い日本、震災の時ですら男は足枷でしかないというのは何とも酷いものだ。震災の新たな一面が見えた気がした。 あらすじ(背表紙より) 九死に一生を得た福子は津波から助けた少年と、乳飲み子を抱えた遠乃は舅や義兄と、息子とはぐれたシングルマザーの渚は一人、避難所へ向かった。だがそこは、“絆”を盾に段ボールの仕切りも使わせない監視社会。男尊女卑が蔓延り、美しい遠乃は好奇の目の中、授乳もままならなかった。やがて虐げられた女たちは静かに怒り、立ち上がる。憤りで読む手が止まらぬ衝撃の震災小説。
0投稿日: 2017.08.19
powered by ブクログ私も五十年後ぐれえには、そっちさ行ぎますがら。 (漆山遠乃) 東日本大震災で被災した避難所が舞台。 九死に一生を得た55歳の専業主婦は避難所で将来を不安に思うが、ごくつぶしの夫が行方不明になり、少し安堵している。 夫を亡くし、生後6ヶ月の息子と生き延びた28歳の美人お母さん。しかし、避難所で傲慢な舅や義兄に支配される。 40歳のスナック経営のシングルマザーは震災で母を亡くし、息子が行方不明になり、避難所を巡る。 しかし、この3人が避難した避難所はダンボールの仕切りがない男尊女卑の監視社会。“絆”というフレーズで縛りあげ、授乳するにもままならず、ボランティアは高圧的な態度、意見をするにも田舎の風習で味方はいない。 読んでいて怒りと不快でたまらなかった。 ずっと不快、怒り、不快、怒りで少し希望が!と思ったとこにまた不快と怒り… 「私たち被災者は家族同然なんです。これからも協力して生活していかなければなりません。互いに絆と親睦を深めましょう。 ーだからね、我々に仕切りなんてものは要りません」 これが現実にあったっていうのが驚いた。
1投稿日: 2017.08.14
powered by ブクログ東日本大震災のときに、おぼろげにある避難所の 仕切りがないということが報道されたような気がします。 その時はちょっとした違和感しか感じませんでしたし、 多分マスコミは好意的に報道していたような気がします。 絆の一言でプライバシーややさしさ、人の尊重などが ないがしろになっていたのだとすると恐ろしいことだと 思います。 この小説に書かれてあることは、ある程度デフォルメ しているのではないかと思いますが、そうであって ほしいというか、そこまで馬鹿な下劣な人たちは そうそういないような気がします。 本当にこういうことがあるのであれば、人のことを 本当に考えることって、困難なことなのだろうと考えます。 そういう老人にはならないようにしたいと思います。
0投稿日: 2017.08.10
powered by ブクログ避難所で段ボールの仕切りを作る。 そんなんじゃとても完全にプライバシーなんて保てないけど、それでもないよりは絶対にマシだと思う。 生活する上で絶対必需品。 この話にはその仕切りを「私たちは家族同然なんだから」と使わせないようにする、避難所のリーダーが出てきます。 読みながら私は「いや、これは創作でしょ? ま、まさか本当にこんな人、いなかったよね……」と思っていたのですが、あとがきを読んでビックリ。 現実に、いたとは……。 そんなこと言える人って、全然周りが見えてないんだろうなぁ。 どんなところでもそうだけど、リーダーにどんな人がなるかって大切。 福子みたいに話しやすいおばちゃん、みたいな人が一番適任かも。 遠乃に関しては、「役所に行けば、なんか姻戚関係を失くす、みたいな手続きできるよ!!」とそればかり思っていました。
1投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
信じられないことの連続。 「品性下劣」が服を着て歩いているような男どもの言動に怒りしか湧いてこない。 どこか上から目線で、被災者に見返りを求めているボランティアにも呆れる。 何より、これらのことが実際に起きたことが元になっているというのだから驚きだ。 現実を知ることができてよかった。
0投稿日: 2017.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みながら、怒りで何度も拳を握りしめてしまったので、なんか肩こった。 当時マスコミで報道する被災地には「美談」しかなかったような印象だが、ある文芸誌に多くの小説家が寄稿した「震災」についての文章は、まったく色合いが違っていた。 支援物資の分配の不平等や、避難所によっては、危険な感じのリーダー出現でとんでもない「自治」状態だったこと。思いのほか多くの文化人(かな?)が放射能を避けて海外や遠方に避難したこと。 あれから6年もの年月が流れ、別のところで起きた大地震や様々な事件の奥に記憶は薄れがちだが、まだ全然終わっていないし、当時起きた問題が解決されたわけではない。 この本では避難所を舞台に女性に対する差別的因習が語られているが、それは過去からあったものが表に出ただけ。 そう語って新たな世界に飛び出していった三人の姿に、ホッとした思いで本を閉じた。 希望がある結末でよかった。
6投稿日: 2017.07.01
powered by ブクログたしかに、「絆」や「共助」や「つながり」といった反論不能で糖衣的な言葉に麻痺してしまうと、現場の人と人の間で本当に起きているミクロでリアルな現象を、社会的集団として適切に保護したり尊重したりすることができなくなる、というのはありそうなことだ。 個を尊重する民主的な社会になったと言われていたとしても、東日本大震災のような極限状況では、「ムラ」や「イエ」や男尊女卑や、名主、役人への服従を求める同調圧力が働いていて、昔ながらの社会的弱者は、理不尽な我慢を強いられたりしたことがあっただろう。
2投稿日: 2017.06.29
