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ツナグ(新潮文庫)
ツナグ(新潮文庫)
辻村深月/新潮社
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総合評価

1733件)
4.0
496
723
338
44
6
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    短編集に近かったのが残念。 それぞれの登場人物のことをもっと知りたいと思いました。 私が使者に会うとしたら、もっとおばあちゃんになった時だろうなと思います。

    0
    投稿日: 2025.12.26
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    もし一生に一度だけ死者に会える権利があるとしたら。。短編として描かれる5人それぞれ動機も違えば、結末も違くて、自分の場合いつどのタイミングで誰に対してその権利を使うのか、あるいはそもそも使わないのか等、色々考えさせられながら読みました。短編ということで辻村先生の長編に比べると1話1話の感動はやや浅めなものの、最後に全てが繋がる構成は見事で素敵なラストでした。

    2
    投稿日: 2025.12.22
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    【 亡くなった人に会いたいですか? 】 亡くなった人に会うなんてタブーな行い。でも使者(ツナグ)を介して会いたくなる気持ちもわかる。 私だったら、亡くなった人で会いたい人は誰かな? もし今私が亡くなったら、誰に会いに来てほしいかな? これを読んだら、きっと考えてしまうと思います。 そうすると自然と「後悔のないように伝えたい」「大切な人との時間を大切に生きよう」と思わせてくれる、とても素敵な小説でした。 読んだ後の何とも言えない気持ち、皆さんにも味わっていただきたいです。 亡くなったはずの人に会いたい理由。 未練なのか、後悔なのか、問題解決なのか。 また、会った後の気持ちも人それぞれ違う。 物語の面白さはありつつ、生と死について考える良い機会となりました。

    18
    投稿日: 2025.12.21
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    祖母が代々やってきた、満月の夜に死者と一晩だけ再会できるボランティア活動「ツナグ」の手伝いをする少年の話。 一度会ったら、会った死者も、会った生者も二度とツナグのサービスを利用できなくなる制限がある。 それでも会いたい理由がある、4人の搭乗人物 みんなから愛されるギャルタレントに会う、死のうと思ったOL 弟家族に劣等感を感じている男と母 親友と嫌な別れ方をした高校生 フィアンセが行方不明になった男性 そして主人公自信 死者と会いたい、というのは生きるもののエゴであり、自己満足かもしれない。 後悔から解放されたい、と思う願いからかも。 自分がこれから一度しか会えないとしたら、誰と会うのか? これから会いたいと思う相手が増えるかもしれない、という視点を踏まえるとなかなか決められないと思うからこそ、会いたいと思える人がいることがすごく大事な気がした。 いつ会えなくなるかわからないから親とか彼女とか大事にしなきゃと思う。

    2
    投稿日: 2025.12.19
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    死者と生きた人を繋ぐ「使者(ツナグ)」という役目についてのお話。 短めのエピソードが何編かの構成なので、長編と比べるとエピソードの浅さが気になりました。 そのため、個人的にはいまひとつでした。が、どんでん返し的なものがいくつかあり、面白さを感じたポイントもあったので、★3としました。 人間関係モノが好きな人には刺さると思います。

    2
    投稿日: 2025.12.18
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    死んでしまったらどうなるんだろう。 きっと一度は考えたことがある疑問。 けれど聞いたところで 「さあ…」と困った顔を見せるか、「ワタシが思うには…」と自分の意見を話すのかの二択になる だが誰しも避けて通れない道なのは間違いない 今まで地球で生きてきた動物、人間、植物 すべてが経験しているのに どうしても今 死者と話せる術はない。 「誰もが望んでいるはずなのに」だ その望みを叶えたらどうなるだろう。 叶えたら喜ぶだろうか。悲しむだろうか。よくわからない。私には私達には到底わからない想像だ。 だけどもし、もしも死者と、 一度なくしてしまったものともう一度あえるなら… その術にどうしてもすがってみたくなってしまう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 辻さんの作品はきれいな文章なのにどこか登場人物の暗かったり、明るかったりの心情がにじみ出ていると私は感じています。 もしもにすがること。そういうのはだいたいが 「迷信」「詐欺」などに値するものです。 そんなデメリットしか見えないような「死者と会える」という使者に依頼した 登場人物たちはきっと並大抵の気持ちではなかったのだと想像できます。 次作もぜひ読んでみたいです。 今作に出会えた後縁に感謝します。

    16
    投稿日: 2025.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めの方の話は断片的だったが、それらが繋がっていったとき、良いなと思った。 個人的には嵐と御園の話、キラリの話が好きだった。 歩美の家庭に起こった過去の不幸は悲しかったが、その詳細を本人が知ることができて良かったなと思った。

    1
    投稿日: 2025.12.13
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    死者と生きる人を繋ぐ役割である使者(ツナグ) 自分は死んだ人と再会したいと思ったことはあるだろうか。 今はないが、死んだ人とまた会いたいと思ったことはあると思う。 一生のお願いとよく子供の時に言っていたが、本当に一生のお願いを使うことで、叶うのならどんなにいいだろう。 フィクションの中でも表現が難しい設定をここまで素晴らしく書いていただいたことにとても感謝です。

    8
    投稿日: 2025.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分だったらどうかと凄く考えた。 生死、これからの人生について考えさせられる。 作品中の、「親友の心得」ではゾワッとした… 怖かった…。 またいつか読み返したい。 【心に残った箇所】 p47 世の中が不公平なんて当たり前だよ。 みんなに平等に不公平。 フェアなんて誰にとっても存在しない。 p251 人間は、知らないことを知っているふりして語るのはたやすいくせに、知らないと認めることの方はなかなかできない。

    0
    投稿日: 2025.12.09
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    「使者(ツナグ)」に依頼すれば、一生に一度だけ死者に会えるお話。4つのケース、いろんな死者との再会が描かれていたけれど、四者四様でした。 ファンの平瀬愛美に会わないと、彼女は死ぬつもりだと見抜いたアイドルの水城サヲリ、長男はただ寂しくて再会を望んでいるとお見通しな母。気持ちがすれ違ったまま別れることになった親友と、7年前に失踪した婚約相手。 一番印象に残ったのは交通事故で亡くなった御園奈津とその親友嵐美砂のケースです。最後に御園の一言でひっくり返されました…!嵐は御園を自分の引き立て役と思っている時点で、御園の親友とは言えないなと思ったけど、御園が嵐に一生の悔いを背負わせたのが痛快でした。 土谷功一と日向キラリのケースは土谷にビシッと叱る歩美がよかった。 歩美の両親の死の真相がわかって、歩美も最後救われたのがよかった。

    15
    投稿日: 2025.12.06
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    亡くなった大切な人に一度だけ会える  依頼した人たちの目線と使者(つなぐ)の目線で描かれてて 涙なしで読めやんかった、、、  うちにはまだたった1回を使おうと思える人はおらんけど  今会えるうちに後悔しないように大切にしていきたいって思えた

    2
    投稿日: 2025.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    遅ればせながら辻村深月さんに少しハマりそうです。その辻村さんの作品の中でも割と評判の本書を読了。 人間味ある日常+超常要素+ミステリ要素の複合作品。そしてあくまで前面にでるのは人間ドラマって所も辻村さんぽいですかね。 とても、いい気持ちになれるいい作品でした。 事前情報なく読み始めたが、なるほど短編集だったのか。そして、最後の5章は今までの4章の裏側のツナグ方の話なのね。5章ではそれまでの4章の追加エピソードで、知りたい所が補完されるのはよく出来てますね。 各エピソード単感 ⚪︎アイドル:本作設定理解の導入編としては、ちょうど良かったと思う。アイドルの強さと裏側、主人公の変化などオーソドックスな流れで心に沁みます。 ⚪︎長男:まあ面倒な頑固なおっさん主人公。それが少しづつ心がほぐれていく様はホッコリ。息子は序盤ダメ息子にリードされてたけど、全然違ったんだな。 ⚪︎親友:親友裏切ったりドロドロした部分が前面に出てて、めちゃくちゃ重々。終わり方も同じく。5章での追加エピソード含めて、あと味悪く辛くなるな。伝言の意図の解釈は難しいけど、いい意味ではないもんな。 ⚪︎待ち人:キラリ死んでて欲しくなかったなー。1〜4の中で一番沁みる話。みんないい人。幸せになって欲しかった。 ⚪︎使者:歩美は見習いだったんかーい!全然落ち着いたプロ設定ではないとは。しかも感想も個人的な希望だったとは。 各エピソードの裏側だったり、後日談あるのはよかった。 そして、話の本筋の歩美の両親の死の謎が、まさかの婆ちゃん責任説が出た時はなんて不幸な話かと思ったけど、逆転説に覆ったのはめちゃくちゃ安心。どちらが正しいか確認しない所も歩美の優しさですね。 続編あるようなので楽しみ。 余談ですが、高齢の自分の母の事を思い出した。遠くない将来死んでしまうだろう。しかし、実際はこの話のように後から聞きたかった事、言いたかった事を言える事なんてない。 ちゃんと、生きてる時にしっかりと話しないとなと改めて思います。

    28
    投稿日: 2025.12.05
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    すごく歩美の洞察力には驚かされた。 何度かウルっとくるシーンがあった。 自分が死んだ後に自分に会いたがってくれる人は果たしているのか、自分はもし会えるなら誰に会いたいかをすごく考えさせられた。 いつ誰がどこで亡くなるかわからないから今を大事に生きたいと感じた。

    0
    投稿日: 2025.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生と死を考えさせられた。 自分だったら、誰に会うか 生存者は死者のために生きる 個人的には親友の心得の、親友への羨ましさが憎しみに変わり、不幸を望んでしまう人間らしさを描く章が印象的だった。自分が親友を殺してしまったのではないかという罪悪感を晴らすために親友と会ったが、使者を通じて親友の発言に一気に心情の急変化があり、安堵、申し訳なさ、悔い、人としての弱さが止まらなかった。 死を新しいカタチで表現し、死を身近に感じさせつつ、生の儚さを感じた。

    0
    投稿日: 2025.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記憶力儚いこの私がいまだに公開当時観た映画の内容を覚えているので(貴重すぎ) せっかくだから小説も読んでみようといきなり思い立って読んだ本。 どう考えても嵐美砂、性格悪いよな〜〜 映画では嵐が御園を常に見下してる・しもべかよ・なんでそもそも仲良いの?としか思えない関係になってるけど、 小説には2人がBL好きという共通点があった & 嵐がやや疎ましい存在になってる(先輩から、御園が話すとみんな聞いちゃうから練習が止まっちゃうけど、嵐は勝手にしゃべってるキャラじゃんwみたいなあれ。) というのが描かれていて腑に落ちた。 マウント取りがち女子とわかっていながらも、BLというコアな(?)共通の趣味があったから色々目を瞑っていたんだな、御園。 そんな優しい御園だけど、 コムデギャルソンのコートのくだりでプチっといった時は、そう!!!!最後くらいやり返さないとね!!!!! と私はテンションがぶち上がりました。 親友ってね、上下関係があるものじゃないから。 御園は来世では対等な関係でいられる親友ができますように。 映画でも泣いた「待ち人の心得」はやっぱり良すぎた。 あの時の桐谷美玲が可愛すぎて最高

    1
    投稿日: 2025.11.25
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    死と生、というより、自分の人生を深く考えさせられる。 もし自分の大切な人のうちの1人が亡くなったら、会いに行くのか。自分にとって「一番」大切な人って誰なのか。自分が死んだ後、会いに来てくれる人がいるような生き方をしているのか。 誰しもが持つであろう後悔や懺悔、不安、感謝。明日何があるか分からないのだから、伝えたいことは伝えて、会いたい人には会って、やりたいことはやっておかないと、と言うが、実際そんなつもりで毎日を過ごせる人は少ないだろう。どうせまだしばらくは生きるだろうし、と大部分では思っている。それでも、後悔のないように生きたいと改めて思わせてくれる。 ファンタジー要素のある物語が苦手で避けていた、辻村深月の人気作。この人の小説が好きだなと気づいた。

    1
    投稿日: 2025.11.23
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    辻村さんの作品を読むのは初めてでした。ひと作品ずつ読めて読みやすかったです。どうゆう終わりになるかなど想像していませんでしたが、こう終わるとは、、。先の先?奥の奥?へと想像される方なんだと思い、他の作品も読みたいです。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    使者と書いてツナグと呼ばれる窓口に依頼すれば、生きている間に1度だけ、もう死んでしまった1人の人間に会うことが出来るという話。1人しか選べない中で誰を選ぶのか、会って何を話し何を得るのか。設定は面白く、どんな心の動きが描かれているのか期待して読み進めた。色んなパターンの依頼者が登場するが、依頼者たちの気持ちにあまり共感ができず、個人的には物足りなさを感じた。 自分なら誰を選ぶだろうと考えながら読んでしまう。

    18
    投稿日: 2025.11.21
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    かなり前からこの本を読もうと持ってはいて、ただ、途中まで読んで、また期間が空いて読み直して、、、を繰り返してやっと最後で読み切れた! 「ツナグ」を介していろんな登場人物の人生が描かれており、それぞれ個人のストーリーがありつつも、最後のツナグ視点での章で、点と点を結ぶような伏線回収があり、人情味溢れるような暖かさを感じつつも、ミステリーで感じるような驚き?というのだろうか、そことそこが繋がるのね、と読めば読むほど世界観に呑まれるような作品だった。

    0
    投稿日: 2025.11.21
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    死者との面会をさせてくれる使者(ツナグ)の話が5話収録された。連作短編集。 最後がツナグ視点の話で、そこまでの4話を受けての見事な構成。圧巻でした。 一人称小説のお手本のように、主人公ごとに言葉遣いやものの見方がガラッと変わる。 デビュー作から順に読んできて、久しぶりにわりと最近のを読んだら、文章が明らかに洗練されていた。 読みやすく、没頭しやすい。以前の作品に感じられた僅かな違和感や引っかかりがほとんどなくなっている。 このレベルの作家でも、書くほどさらに進化していくんだな。 ・アイドルの心得 引っ込み思案の平野愛美が、若くして亡くなったアイドルに会いたいと、使者に出会う。 終盤、さすがの辻村深月さんでした。 ・長男の心得 地主家系の頑固な長男と柔和な次男。その息子のパッとしない太一と、優秀な次男の子供たち。癌で亡くなった母。 これは泣ける。二重に泣かされた。一人称が頑固ジジイ感があるからこその感動。 ・親友の心得 最後の悔恨が複雑で、頭で考えているうちに感情移入できなくなってしまった。 ・待ち人の心得 キラリの言葉ももちろんだけど、それ以上に使者の言葉にかなり心揺さぶられた。 連作短編集ならではの盛り上げ方ですね。 ・使者の心得 ツナグ視点。亡くなった両親やおばあちゃんとのことを、依頼者たちとの関わりを通して考えていく。 見事なまとめ方でした。

    26
    投稿日: 2025.11.20
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    亡くなった人に会うことで、生きる希望を見いだせた人、一生大きな十字架を背負いつつづけることになった人、恋人が亡くなったことを受け入れなければいけなくなった人。 会いたかった人に会っても幸せになれるとは限らない 私はこの先の人生で誰に会いたいと思うのだろう。 私が死んだあとは会いに来てくれる人がいるのだろうか、

    1
    投稿日: 2025.11.14
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    生者と死者を一夜限りだけつなぐ物語。  初めは使者(ツナグ)がただの高校生?なぜホテルで?など、ファンタジーだとしたらそれっぽくない現実的な設定に入り込めなかったけど、最後の章まで読んで腑に落ちた。 もしかして、現実でもあったりするのかなとも思ったり、自分だったらどうするか、を考えてみたりする。 まだ自分にとってとても身近で、心から大切な人を亡くした経験がない私は、現実的に誰と会いたいというのはなくて、それは幸せなことだと思った。 ただその分、これからの人生では必ず大切な人を喪失する経験をするんだと思うと怖いなと。その前に自分の人生が終わるかもわからないけれど、そしたら誰が一番私に会いたいと願うのだろう。 人生のいつ読むかでまた印象が変わる物語だと思った。

    17
    投稿日: 2025.11.10
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    死者と一度だけ会える。その機会をツナグ話。 7年ごしにわかったキラリの真実とか、歩美の両親の死がどうであったかのところは泣けた。 細かい設定に納得できないのか、なんとなく入り込めない部分はあった。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テレビ番組「あの本、読みました?」で特集されていた辻村深月さんの書籍マップに興味を持ち、読むことにしました。 辻村さんの作品は、『ツナグ』(実写映画化)、『かがみの孤城』(アニメ映画化)、『ドラえもん のび太の月面探査記』(脚本参加)を視聴済みで、今回が小説初挑戦となります。 物語の主人公は高校二年生の渋谷歩美。祖母が、死者との面談を希望する依頼人のための段取りをする’使者’の役割を担っています。その祖母が病で入院したことをきっかけに、歩美は’使者’の手伝いを始めることになります。 依頼者は、突然死した芸能人のファン、病死した母との面談を望む息子、事故死した女子高生の同級生、行方不明の婚約者を探す会社員など、多岐にわたります。 歩美は、依頼人と死者との面会を通して、'使者'としての役割を徐々に継承していきます。 生前、互いに伝えられなかった思いが交錯する場面に深く共感し、涙腺が緩みました。また、オチの部分も想像を超えており、読み応えのある良い作品だったと感じています。

    2
    投稿日: 2025.11.05
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    読んでいるとき、頭に浮かんだのが20年ほど前に読んだ伊坂幸太郎さんの『死神の精度』。両者とも「死」をテーマとした短編のファンタジーものということで、共通点を感じました。 ファンタジーものはあまり好みではないのですが、本作の「長男の心得」という話は、読んだ後に思わず涙してしまいました。自身が長男というのもあり、感情移入できたのだと思います。 どの話もよくできていて、作品の中に没入できました。著者のお話作りの能力には並外れたものがあると思いました。

    12
    投稿日: 2025.11.04
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    死者と1度だけ会えるなら自分は誰に会うかな?まだ身近な、大切な人側にいてくれる。自分の思いを直接伝えることが出来る今を大事にしたいと思えた

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月さんの『ツナグ』 本作の世界では、ある特殊な職業として、使者(ツナグ)が存在します。使者は、生きている人(依頼人)と亡くなった人(死者)との再会を、一生に一度だけ実現させることができます。死者の側にも、その面会を了承する必要があり、その機会を一度しか持てません。 物語は、複数の依頼人たちの物語を連作形式で描いていきます。 「アイドルの心得」 依頼人、平瀬愛美の視点で語られます。平瀬愛美は、かつて路上でアイドルのサヲリに救われた経験があり、心の支えとしていました。サヲリは突然死してしまい、愛美はその死後、心の拠り所を失っていました。依頼を受けた使者は、サヲリの了承を得て、愛美とサヲリの再会をセッティングします。サヲリが彼女に会う理由とは。 「長男の心得」 年老いた母親の余生を支えながら、息子・畠田靖彦は母にがん告知をしなかったために心の重荷を抱えていました。彼は母の死後、使者に母との対話を願い、母と面会します。靖彦が面会場所の部屋に入ると、母が迎えます。頬に触れられ、靖彦の目に涙がにじみます。頑固な中年男性の語る言葉とは。 「親友の心得」 嵐美砂と御園奈津は友人でした。同じ演劇部に所属し、美砂は1年生の頃から役をもらって演じてきた。美砂は素直な奈津を見下していました。3年生が抜けたときの劇にて、美砂の他に奈津も主役に立候補し、オーディションで奈津が選ばれました。次第に嫉妬心が高まっていく美砂は、奈津が怪我をすればいいと思うようになり、12月の帰り道、凍った路面で奈津がスリップすることを願って、坂道の水道をひねりました。翌朝、奈津は坂の途中で自転車ごと滑り落ち、下の道で車と衝突して亡くなりました。美砂が使者の奈津に伝えようとしたこととは。 「待ち人の心得」 9年前の春、功一は飲み会の帰り、強風にあおられた少女が看板にぶつかり、怪我したのに出くわし、助けます。日向キラリと名乗った少女の律儀さに功一は次第に好意を抱くようになり、やがて二人は同棲を始めます。出会って2年後、功一のプロポーズを受け入れたキラリは、バイトの友だちと旅行に行くと言って出かけたまま、帰ってきませんでした。その後もキラリの手がかりは全くつかめませんでした。キラリはいったいどこに行ったのか。 「使者の心得」 これまでの4章にて、依頼人と死者を繋いできた歩美自身の物語です。歩美の祖母は、入院したのを機に使者の仕事を歩美に継いでもらいたいと言い出し、歩美はそれを了承します。使者の役目と仕組み、そしてその苦しみとは。 とても読みやすい小説です。サクサク読めるので1日で読めてしまいます。 面白いのは「親友の心得」でしょうか。他の作品はみな心温まる話となっているのですが、この短編は主人公嵐の奈津に対する劣等感と、罪を隠そうとする浅ましさ、そして全てを見透かされる人間の惨めさなどが表現されています。ミステリ仕立てにもなっていて、辻村さんの本領発揮といったところなんじゃないでしょうか。

    2
    投稿日: 2025.11.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全部ハッピーエンドで終わるというありがちな展開ではなくて少し驚いた。 歩美の両親が仲良し夫婦でよかった。 自分が使者に頼むことができるとしても、誰に会うか悩んで決められなさそう。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    死者は生きている人の心の中にある。それがネガティブなものであれ、ポジティブなものであれ死者を抱えながら人は生きている。 著者はやはり人の心理を生々しく描く天才。

    0
    投稿日: 2025.10.29
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    毎日後悔のないように生きること。 ツナグ、使者、のめり込むように終わってしまった。 久々、素晴らしい本に出会えた。

    1
    投稿日: 2025.10.26
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    映画は2回くらいみたことがあって、原作は初めて読んだ。 とっっても良かった。 汚い部分も含めて、生きていくしかない。 そっと背中を押してくれるようなほっこり系の小説とは違って、甘ったれんな!どかーーーん!と背中を吹っ飛ばしてくれるくらいの力強い小説だった。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    歩美くんの存在が急に身近に感じられ、でも消化不良な終わり方をした親友の心得が一番心に残った。 それから使者の心得。 両親の間に起きたことは、なるほど、そういうこと。 私がツナグに依頼するとしたら誰に会いたいかな〜 夫だろうな〜

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    生者として死者に会えるのは1人だけ。 死者として生者に会えるのは1人だけ。ただし死者側は依頼を待つことしかできない。 その仲介を担うのが使者(ツナグ)。 憧れ、彼女を観ることが生き甲斐になっていたが突然死んでしまったバラエティタレント、 最期まで癌を患っていることを知らずに死んだ自分の母親、 自分が間接的に殺したかもしれない喧嘩別れした親友、 突然姿を消した元婚約者 にそれぞれ再会する。 生きている間に勇気が出ず聞けなかったことを聞く時間にしたり、再会してもたわいもない話ばかりで結局聞けずに後悔したり、突然の別れになってしまった謎を聞いたり。 いずれにせよ生者の今後の人生を大きく左右する出来事となった模様。 死者側は突然のことで自分が死んだことすら理解をしていなかったとか、死者は今現実にある様々なものの集合で再度出現する的な感じで表していたのが良かったな。 やっぱり、自分だったら...を考えるよね。 死者側になった時に一生に一度のチャンスを使って私に会おうとしてくれる生者はいるのだろうか。

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    「ツナグ」は私が初めて読んだ辻村さんの著書です。一生に一度だけ許される死者との面会で救われる人、後悔が決定的になってしまう人。一気に読みました。心に残る作品でした。

    1
    投稿日: 2025.10.13
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    ツナグ 2025.10.09 本当に身近な人の死しか感じることはできない みんな平等に不公平 この言葉が特に印象的だった。 死者に会ったことで必ずしも良いとは限らないという言葉があったけれど、会うか会わないかの決断を自らした時点で少なくとも後悔はしないと思う。 最近感じるのは、ある本を読み始めると次に目にするのはそれに関連したテーマの本や映画で連続しているということだ。 ツナグは死者との再会というテーマだが、最近見ている『葬送のフリーレン』と似ているところがあるなあと。似たテーマの方が内容が比較できたり、別の見方で捉えられたりして深く考えることができるので楽しい。 辻村さんの作品は伏線回収をしっかりしつつ、最終的にはほっとするような物語なので、とても好き。

    2
    投稿日: 2025.10.09
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    死者に会うことが正解だとは限らないし、究極のわがままかもしれない。それでも覚悟を持って死者と対面した人達の物語。最後に相手に対して一生消えない後悔を植え付けることも出来れば、前へ進む原動力を与えることも出来る。それが一夜で決まるのが私はとても怖かったが、登場人物それぞれの葛藤から自分だったら今後会いたいと思う人が出てくるのかなと考えた。

    20
    投稿日: 2025.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて辻村深月さんの本を読んだのは中1のとき、2018年の本屋大賞がきっかけで手に取った、かがみの孤城。 まだ20歳だけど、今まで私の成長のそばにはいろんな本がいて、それだけで豊かな世界が自分の内側に形作られていることが、友達との思い出とは別ベクトルですごく幸せな経験だと思っている。読書は人生のいつ読むかで感じることが全く変わるところこそが醍醐味とよく言われるけれど、私も例に漏れず、小学生のころ、中学生のあの時、高校生のあのタイミングで、読めて良かったと思う本がいくつかある。20歳になった今もう一度読み返したいと思う本も、もう少し大人になってまた読みたいと思う本もまたあって、「かがみの孤城」は、そのうち全部に当てはまっている気がしている特別な本! その時から辻村深月さんの本は大好き。 近年は専らガチガチのミステリーやイヤミスにハマっていたから少し遠ざかっていたけど、最近はなんだか、もっと爽やかな読後感の、でも心が暖かくなるような本が読みたい気分になって選んだのがこの本。やっぱり読んで良かった。素敵なお話。 亡くなった人間と生きている人間を1度だけ会わせることができるツナグ。一人の人間は、生きているうちと亡くなったあと、1度ずつしかその機会は使えない。ツナグに依頼して死者と会う4人とツナグの見習い少年の連作短編集。 私が1番心に残ったのはやっぱり親友の心得かなぁ。依頼者は高校生の女の子、会いたいのは最近事故で亡くなった親友。 親友なのだけど、友達として1番近い存在だからこそ自分との違いが目について、比較して、嫉妬とも羨望とも形容できない焦りのような虚栄心と、曖昧な、でも確かにある2人の間の小さな感情の歪み。でもこれが思春期の友情のリアルだろうなという、ある種の諦観のようで逆説的にポジティブな気持ちになった。それがリアルでも、思春期の友情は美しいしかけがえのない思い出であり続けるほどの眩しさがある。 劣等感と自己肯定感の低さと同時にある、プライドと承認欲求、自己顕示欲。ツナグの前だけでもそれらを捨てて素直でいられたら、自分の罪と罪悪感を吐き出すことができていたなら、少し楽になれたのかもしれないけど(それが身勝手な精算で死者への冒涜なのではというジレンマは置いておいて)、相手が同じ高校の知り合いでましてやその親友の好きな人なんて、正直に話せる訳もない。 必死に探して依頼できたと思ったツナグが、まさに亡くなった親友の想い人だったなんて、どんな巡り合わせだよと嵐に同情してしまう。 結果的に、嵐のささいな背伸びした気持ちが歩美を通じて御園に伝わって、意図しない形で傷つけて感情を逆撫ですることになった。 御園があの伝言を伝える選択をしたこと、どんな気持ちだったんだろう。嵐が正直に話して謝っていたら、伝えてなかった?腹を割って話したかったのかな。一見、あえて触れないことで楽しく親友として、その時間が綺麗なまま終わることを選んだようにも見えたけど、そうじゃなかった。私には、伝言を伝える選択に明確に嵐の心に影を落とそうという気持ちがある気がした。 本当に道が凍っていなかったのかどうかも分からない。実際に、間接的に嵐が事故の原因を作ったのかどうか。もし道が凍っていたなら嘘をつく必要があったのか、そこにどんな真意があるのか。 それは御園にしか分からないし、御園は嵐が蛇口を開けたままにしたことを知っていたのだから、どちらにせよ二人の間に大した違いはない気はするけれど。 伝言を聞いた嵐の悲痛な状況のままに、待ち人の心得に移った時は、なんて救いのない…と思ったけど、最後の章でその後のことが書いてあった。まだ嵐が前を向けたとは思えなかったけど、それでもどこか覚悟が決まったような、自分と向き合ったような、痛々しい様。文章なのにその顔が瞳が目に浮かぶようで、目を閉じたくなった。 本当にツナグがいて私たちに死者と会う機会があっても、綺麗な再会があるのと同じくらい、綺麗じゃない、夢物語なんかじゃない夜がきっとあるだろう。歩美の祖母が、会ったところで全員が成仏できるとは思えないと言っていたように。 死者が生者のためにいていいのか、生者がこれからを生きるために死者の存在や思いを都合良く解釈することは死者への冒涜ではないのか、という迷いと問いへのアンサーは、それでいいというもの。死者は生者のためにいていい。もし私が死んで、私の思いなどおかまいなしに残した人達が都合良く私を解釈していたら、と考えたけど、私もそれでいいなと思った。私の家族が友達が大事な人達が、それで少しでも前を向けるなら救われるならそうして欲しい。 そしていつか、生者としての地続きの私が、この小説に救われる日が来る気がしている。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    死者に一度だけ会うことができる、そしてそれを媒介する使者(ツナグ)。大変読みやすく、一つひとつの話はまとまっていた。依頼者の死者への想いは、それぞれその関係から様々であり複雑でもあり、一つ一つのストーリーは感情移入するに十分ではある。ただ、突き抜けた運命的な必然性や、死者に会いたいと願う純粋にして強烈な情念までは感じない、十分の域を超えない死者と依頼者の関係が何パターンか続けらた感じがした。 また、伏線がいくつかあり、物語が最後につながっていくものの、読みながら展開が予想できたため、大きな驚きや胸踊る最後とはならなかった。また、作者の死についての語りが長くなる最後は、少し冷めてしまう感覚になった。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はじめは想定内の話だなぁと思いながら読み進めていたが、だんだんと惹き込まれていった。 人の死と、その人に関わる人たちが受け止める死。 私だったら誰に会いたいかなぁ。 会わないと選択した歩美の気持ちも わかる気がした。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    「死」について考えさせられた。 自分だったら誰に会おう、、いつもそばにいる大切な人たちをより一層大事にしないとなぁと感じた。 また自分も悔いのないように毎日生きていかないとと感じた。

    1
    投稿日: 2025.09.19
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    ずっと読みたかった本。 亡くなった人と一度だけまた会えるなら、私は父親に会いたいなあと、しみじみ考えながら読んだ。 じわっとくる場面も多くて心に沁みた。

    10
    投稿日: 2025.09.18
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    一生に一度だけ死んだ人に会える。 ありがちに思えてたけど、読み進めていくうちに、設定が細やかで、しかも考えさせられる。 当事者達の感情と、最後に「使者ツナグ」から見た客観的な世界を味わえて、作家さんてすごいなぁって改めて感じました。

    3
    投稿日: 2025.09.11
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    世の中が不公平で当たり前だって。…みんなに平等に不公平だって。 ついつい自分だけ不公平なのかなと思ってしまいがち。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    映画化した作品でしたが、映画は見ずにこちらの小説を読みました。ひとつひとつのエピソードがまとまっていて、でもそれぞれに違った魅力があり、とても楽しめました。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    使者(ツナグ)は死んだ人と生きた人間を合わせる窓口で、そこから生まれるお話。ツナグには決まりがあって、誰もが会えるわけではなく、回数も限定されている。そんな中で登場人物はアイドル、母親、親友、最愛の人にひとときだけ会うことが出来る。いつもはどれが良かったという感じだけど、ツナグに関しては全てが良かった。自分が生きている側だったら誰と会うか、自分が死んでいたとして自分に会いたいと思う人はいるのか…本当に色々考えた。また、ツナグを通して、それぞれの心境の変化も面白かった。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    『ツナグ』を読んで、大切な人は誰なのかを改めて考えさせられました。 一冊を通して、優しい気持ちになれる物語だと思います。 読み進めるうちに、悲しさと同時に心が温かくなるのを感じました。 「自分なら誰に会いたいだろうか」「自分が亡くなったとき、誰に呼ばれたいだろうか」と想像しながら読みました。 この本は、悩んでいる人にぜひ手に取ってもらいたいです。 そして読んだ方が、少しでも前向きな気持ちになってくれたら嬉しいです。

    3
    投稿日: 2025.09.05
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    メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1962491064213971269?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる「使者」。再会した生者と死者の一夜の邂逅によってどのような結末がもたらされるのか。 アイドルの心得 長男の心得 親友の心得 待ち人の心得 使者の心得 長男の心得と待ち人の心得は涙してしまいました。頑固で口が悪い長男が母のことで抱えていた思いを知ったとき胸が熱くなりました。 嵐と御園のエピソードは一度読んで感想を言語化するのが難しいほどに複雑な気持ちになりました。素直に気持ちを伝えられない、相手に対して不安な気持ちを抱くなど、皆学生時代に一度は経験した気持ちなのではないかと思いました。でも、このお話しではもう2人は二度と会えない、伝えられなかった気持ちは一生抱えて生きていくことになるというのが何ともつらいラストでした。 最終章では、他の章で登場した人物のその後も描かれていてよかったです。 歩美の両親が亡くなった原因も書かれており、驚くものでした。祖母も歩美も前に進んだ心に染み渡るラストで感動。

    2
    投稿日: 2025.08.27
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    良い意味で狡い。読み終わったあと、自分は誰に逢いたいだろうか?夭逝した兄弟、自殺した親友、ポックリ行った同期❓あー、でも弟なら嫁に譲るし。親友なら俺は二番だよ。譲らないとあかんかなとか。自分の物語りを作ってしまう。

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    私は誰に会いたいだろう? 歩美の使者なると決断するまでの成長がうまく描かれている。最後はすっきりとするエンディングで、作者の力量にさすがと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    良い作品でした バラバラだったものが最後に身を結びモヤモヤは解消されました 最後にそれぞれの人物の違う一面も見れて良かったです

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    いい意味で裏切られたというか……まさかこんな話とは予想していませんでした。 想像を超える素晴らしい作品に出合うと、言葉の整理ができなくなりますね。 この小説を読んでふと考えました。 自分だったら、誰に会いたいだろうか。 死んだあと、誰と会いたいだろうか。 そんな平凡な思いが胸をよぎりました。 けれど現時点では、そう思うほど切羽詰まった生活をしているわけでもなく、過去の辛い時期にそういう存在がいたのかも思い出せません。 だから、今はまだ「誰もいない」のだと思います。 この物語に登場する「死者に会いたい人たち」は、人生に区切りをつけたい人ばかり。 皆それぞれ事情を抱え、ある意味で崖っぷちに立たされています。 亡くなった人に会うことで、ようやく前を向く決意ができる――そんな人々の姿を描いた小説だと感じました。ところが「親友の心得」だけは辛口な結末で、他のストーリーとは違う心境になりました。 女子高生の友情を描いたその物語。 嵐の気持ちも、御園の気持ちも、どちらもわかる。 多分、ほとんどの女性はこの二人の性格を両方とも少しずつ持っているのではないでしょうか。 あれほど会いたかった御園に再会しても、プライドの高い嵐は最後まで素直になれなかった。 その後悔は、若さゆえの行動だったのかもしれません。「あんなことをしなければ」 「数年後に会っていれば」 「素直に伝えられていれば」 いくつもの「もし」が浮かんでくるけれど、やり直しができないのが人生なんですよね。 私自身、学生時代に心残りがあるせいか、このエピソードには強く反応してしまいました。 そして最後の「死者の心得」は、涙なしには読めない章でした。人と人とのつながりを深く感じさせる物語です。私は現実の人間関係にはかなりあっさりしている方なのですが、だからこそ「絆」を描くストーリーには憧れもあって、人一倍心を揺さぶられてしまいました。 フィクションとわかっていても、心が持っていかれるのです。 そして驚いたのは、すでに映画化されていたこと!  歩美は「絶対に高橋文哉だ!」と思っていたのですが、実際は松坂桃李だったのですね。 もしリメイクがあるなら、ぜひ高橋文哉で。 ジュンヤワタナベのコートも、きっとスタイリッシュに着こなしてくれるはずです!!

    46
    投稿日: 2025.08.18
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    ツナグ(使者)をめぐる4つのお話。 特に「待ち人の心得」が感動でした。 生きているうちに聞けなかったこと、生きていた時に関係が悪くなってしまったときのこと、一晩限定でお話できるなんていいな。 そばにいる人がいなくなってから後悔しないよう、近くにいる人を大事にしていこうと思う。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〜1周目〜 2021.07.15 死者と生死のかけ橋となる使者。 本当に大切な人しか、その存在は見つけることができない。 死者の使命とは。 母と父の死についても書かれている。 おすすめの一冊。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    60/100 辻村深月さん、これまでいくつか本を読んできたけど、「朝が来る」以外刺さるものが自分的にはない… 序盤に何人かの人生ストーリーが書かれており、後半では歩夢くんの主軸でおばあちゃんとやり取りの中から回想していく構成だった。 自分はなかなかあらすじに入り込めずに進んでいき、生死に対する考え方価値観の深堀が浅かったように感じる。この題材ならさらに人との関わりや心情変化、言葉の重みを表現できそうな気もする

    0
    投稿日: 2025.08.13
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    死者の思いと生者の願いが交錯する瞬間に、胸が詰まる。人の「つながり」がもつ優しさと残酷さを丁寧に描き、別れと再会の意味を静かに問いかけてくる一冊。

    15
    投稿日: 2025.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大切な人と今後どうするか迷ってて、この本を手に取った。結局答えは見つからなかったな。 けど、自分のために真実を知って心を軽くするみたいなとこみて、相手のことを考えれるようになる本だなと思った。 結局は自分が信じていることが真実なのかも!

    1
    投稿日: 2025.07.30
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    松坂桃李主演の映画を観ていたが、実は小説は未読だった。が、あらためて図書館で借りてみた。 死者と生者を繋ぐ使者である『ツナグ』。チャンスは一回限り。一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれる。いくつかの章では、主人公が変わり、それぞれき憧れの人、母親、親友、恋人…死んでしまった人に会いたいと願う主人公たち。 映画よりも細かいエピソードもあり、感情を揺さぶられるシーンもいくつかあった。 病気で入院してやがて亡くなる人。 事故などで突然亡くなる人。 人が亡くなる時のパターン(軽々しく聞こえるが)は、だいたいこの2つだろう。 大切な人に何かを言い残せる場合はまだいいが、突然死が訪れる人は何も言い残せない。(死者も生者も) 最後に一度だけ会いたい…と思う気持ちは何となくわかる。 生きている人と死者を一度だけ再会させる『ツナグ』…しかし、その仕組みやルールには矛盾を感じるが、まあファンタジックなフィクションの話だからなぁ…細かいツッコミはしないでおこう。

    7
    投稿日: 2025.07.30
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    辻村さんの物語はいつも裏切らず読み終えた時の心の温かさが残る テーマの繋がった短編なのかと少しがっかりしかけてからのありがとう!辻村さん!そうですよね!これこれ!という気持ち 人の死とは、生きるとは、繋がりとは 死者を思うことは、生者のエゴなのか 私たちは人の死と向き合いどうやって生きていくのか。向き合うべき事なのか。 それぞれの人の中で死んだ人たちだって生きてる。 それぞれの「死者」の形がある。 その上で私たちは「生きて」いる。 最後の本多さんの解説が良かった

    0
    投稿日: 2025.07.29
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    一生に1度だけ、死者と会わせてくれる使人(ツナグ)。亡くなったアイドルに、母に、親友に、行方不明の婚約者に会いたい。それぞれの思いを胸に、最後に何を伝え、何を受け取るのか。それは、後悔かもしれないし、希望かもしれないが、命と絆、出会いに感謝と奇跡を感じられた。

    6
    投稿日: 2025.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    亡くなってしまった人と、まだ生きている人をつなぐ使者。亡くなってから、生きている間それぞれ一度ずつだけの再会。 演劇の役を争った友人への嫉妬心からの行為が彼女を殺してしまったのではと疑心暗鬼になる高校生の話がしんどい。嵐の綺麗じゃない気持ちも分かるし、そんな彼女の心に気付いてしまった御園の気持ちも分かる。 でも一番好きなのは、突然失踪してしまった婚約者が亡くなっているのなら会いたいと、心を決めた話。 ポップコーンの紙箱を見つけた時、私も目が潤んだ。どうして亡くなってしまったんだ。 歩美の両親の不可解な死についても回収するあたりが流石辻村さん。

    2
    投稿日: 2025.07.28
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    不思議な話ではあるけれど、ただ不思議話で 終わらず、人と人との心の交わりに落とし込み 最後は温かい気持ちが流れるお話。 ゆるやかな構成が良い。

    1
    投稿日: 2025.07.28
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    辻村深月さんの本を読み漁ってる中、人気が高い作品と聞いて手に取った本。 物語は「ツナグ」という少年が、一晩だけ死者との再会を叶えてくれる連作短編小説である。 全5話、全部泣いた。 一晩だけの死者と生者との対話シーンがメインである。その中で、生者が抱いていた後悔や疑念などが死者と話すことで少しずつ解けていく描写が心を揺さぶられた。 また、ただの感動小説では終わらない。少しずつ散りばめられた伏線が回収されていく様は、ミステリー作家としての手腕も感じられる。

    1
    投稿日: 2025.07.23
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    死者と会える、話ができる。 その奇跡的な体験が主題にも関わらず、会うまでが長く、会ってからは意外と大したエピソードもなく終わる。 死者に会った後の心情の変化やエピソードも淡白で余韻がない。テーマ的に喜んで映画化しそうだなと思ってたらすでにしてた。2エピソードまで読んでやめた。 他の人のレビューを見ると最初の2エピソードはイマイチでその後はおもしろいらしい。もう少し読み進められる人は続きを読んでみてください。私は諦めました。

    1
    投稿日: 2025.07.21
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    最初の2話は少し弱いかなと思いながらも読み進めると⋯ 人の生々しい思いを叩きつけられ 純粋でとても温かくそして悲しい話を突きつけられる ハッピーエンドではなく読後に考えさせられる内容だけど読んで決して損はしない

    10
    投稿日: 2025.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月を順番に読むキャンペーン中。 何冊目かはわからなくなった。 以前も一度読んだことがあるので、「そういえばこんな話だった」と思い出しながら読み進める。 前に読んだときは「親友の心得」の終わり方の激しさが心に残っていたけれど、今回は違った。 「待ち人の心得」でやられた。 失いたくない人が身近にいるからだろう。 読書中はやはり、共感に支配されやすい。 自分が生きている以上、死者も自分のためになってしまうんだろう。 自分の視点でしか、捉えられないから。

    0
    投稿日: 2025.07.19
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    嵐と御園の話が特に印象に残る 幸せハッピーな話だけではない人間の暗い部分もいれてくるところ辻村深月さんの小説って感じだった すごく読みやすかった。

    0
    投稿日: 2025.07.17
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    すごろく終えて早く読みたかった!映画公開時見に行ったから嵐たちの話だけちょっと覚えてたけど、他はなんとなくの記憶だけだった。でも読んだ本は結構忘れてることを思うと映画のほうが覚えるかな?松坂桃李と樹木希林のイメージが強すぎた!ツナグに連絡して会いたいと思うこと今後あるかな?思わないように死にたいし、周りもみんなそうだといいな。でもいい意味で誰かが会いに来てくれたら嬉しいな!

    7
    投稿日: 2025.07.16
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    読み始めは、本多孝好のmomentに似ているなーと思った。中高生の頃、すごく好きだった本なので覚えていたのかも。 本作は短編集かと思いきや、最終章でツナグサイドの物語が描かれており、一冊の本の中で色んな伏線が回収されていたのが良かった! 死者と再会して感動…!というストーリーになりがちな中、親友の話はインパクト大。ここだけ2回読んだ。 そして巻末の解説が本多氏だった!面白くてじっくり読みました〜

    7
    投稿日: 2025.07.15
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    リズム感のある短編集かと思ったけど、途中から違う展開に。 僕なら誰と会いたいかなと考えたけど、もう少しとっておく。

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    死者に会えるという設定を通じて、生きている人にとって大事なものが何かが分かるという逆説に読み応えがあった。自分が誰と会いたいか、また誰が自分と会いたいと思っているか考えるきっかけになった作品。

    0
    投稿日: 2025.07.12
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    なんかすごいよくできてるなって思ったしシンプルに面白かった だけどできすぎじゃない?って思うところも途中少しあった 自分は亡くなった人に1人だけ会えるんだったら誰と会うんだろうって考えた時に、今のところ思い当たる人がいないっていうのがすごい幸せなんだなって思った 亡くなった大切な人に一回だけ会うってことは自分の心のなかでその人を完全に死なせることと一緒だってことにすごい納得、確かにそうだなって思った なんかドラマがあって途中めちゃめちゃ電車で泣きそうになったしいい本だった、3日で読み終えた

    0
    投稿日: 2025.07.10
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    250709 ⭐︎4.5 6月は読書をする余裕が無かった。 でも読書は私に余裕を与えてくれる。 久しぶりに、続きが気になってどんどん読み進めたくなる本に出会った

    0
    投稿日: 2025.07.09
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    ⭐︎3.7 ・有名なこちらをやっと。死者と生者の再会。想定していたような感動の再会もあれば、残酷な最後になってしまった再会もあって(親友の心得)、読み応えがあった。 ・死者は誰のための死者なのか?死者に魂がないのだとしたら、誰のための再会なのか?再会は生きている者と使者(ツナグ)のエゴではないか?と使者である青年が悩む場面が印象的。 「ー見てきて知ってる。あって、必要なことを伝えなかったせいで、一生、そのことを引きずらなきゃならなくなった人もいる。それがどれだけつらいか、見てるから来たんだ。」

    0
    投稿日: 2025.07.07
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    2025年21冊目「ツナグ」 死者と再会できるという幻想的な設定がすごく面白かったです。 生きる者の葛藤と、亡くなった者の静かな願い。その二つの想いに寄り添う「使者」という存在の使命と揺らぎ——。 さまざまな登場人物に感情移入しながら読み進めました。 なかでも、使者としての役割を受け止めながらも揺れる歩美がお気に入りです。

    21
    投稿日: 2025.07.05
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    タイプの違うお話だけど「親友の心得」と「待ち人の心得」が好き。 ヒリヒリしたり、切なくなったり。 1話〜4話までを、5話で使者目線からも語られるという構成も面白かった。

    1
    投稿日: 2025.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画でチラッと見た程度のある作品だったので、しっかり原作を読もうと思い手に取りました。 死者と生者を合わせる窓口である使者は、現実的にはあり得ない設定だと思いました。しかし、作中で「都市と伝説的に語られているもの」と書かれており、私が生きる社会にもそういった類の話は聞くなーっと思った瞬間にはもう作品に引き込まれていました。 1人目のOLとアイドルの話で、自分が生きている中で何気なく人のために、出来る良いことは積極的に行おうという気持ちになり、 2人目の長男と母親の話では、素直に生きる事と、誰かに甘える大切さをしり、 3人目の親友2人の話では、腹を割って話せる間柄の関係がいかに貴重か。そして、やらない事で起きる後悔の大きさを学び、 4人目の婚約者の話で、一歩踏み出す勇気の大切さをしりました。 そして、物語の最終章では使者自身である歩美にフォーカスされます。母親と父親のどちらに会うかをずっと悩む本人でしたが、鏡の秘密と父母の関係を見つめ直した際に素晴らしい結論が出ました。 その結論を通して、おばあちゃんの気持ちにも整理がついたと思います。 読後に自分なら誰に会いたいかを想像しましたしたが、出てきませんでした。これは今の所、大切な人を失っていないからなのかなと思います。 この先の人生では悔いのないように、様々な事に前向きに挑戦していきたいです。

    1
    投稿日: 2025.06.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読 そばにいる人と、それに関わる全ての物を大切にしたい。何気ない日常、すれ違いや喧嘩も全て宝物。そばに居るだけで幸せなことなんだと、特にキラリちゃんが失踪した話で感じた。 また嵐のように美園に会ったのに本当の気持ちを伝えられなくて終わってしまったという後悔が残る話も対照的でよかった。切ない。 自分だったら誰に会うか、誰に会いに来て欲しいと願うのか。

    11
    投稿日: 2025.06.27
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    最初から4章続けて、使者への依頼から死者との面会までが同じ流れで進んでいくため、話の展開が少なく読み進めるのに時間がかかった。

    1
    投稿日: 2025.06.26
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    死者と会える世界線 羨ましいな〜 大切な人に旅立たれてからも、残されたものは生きていかなければいけないことは誰しも直面しうるであろうテーマ。 友情、家族、恋人、尊敬など様々なテーマで描かれておりかんじょういんにゅうしやすい。

    0
    投稿日: 2025.06.23
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    死者との交流を描くそれぞれの短編はありきたりなストーリーだった。 が、ラストでツナグの視点からストーリーを語ることでそれぞれの短編に厚みが増し、さらにツナグの境遇やツナグになったあらましがわかるにつれ作品全体の完成度が高まった印象でした。

    15
    投稿日: 2025.06.18
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    連作長編小説で全5話構成、前4話がA面とするなら残りの1話が、B面でありメインの印象。特に、5話目で伏線を一気にかつきれいに回収し話がまとまる様は感動を覚えた。 生者と死者をつなぐ使者の物語で、メインのストーリーも去ることながら前半4話を通じて、生者とは、死者とは、死生観を考えさせられる場面もいくつもあった。 年齢を重ねた時に再読しても新たな発見、気付きがあるような一冊。

    1
    投稿日: 2025.06.15
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    一生に一度、一夜だけ、死者との再会を叶えてくれる使者(ツナグ)。その存在にたどり着き、奇跡の再会を果たした人たちの姿を描く連作長編小説。 まず感じたのは「長男の心得」の主人公が嫌なやつすぎるということ…!頑固で意地っぱり、人をバカにしたような言動が多く、見ていて辟易した。 しかしその嫌なイメージの反動もあってか、彼がある人と再会するシーンは、温かくて懐かしくて寂しい気持ちになり、ぼろぼろと泣いてしまった。そして彼も実はそんなに悪いやつではないかも…と見方を変えてしまいそうになったが、普段の言動があまりに酷かったため、彼の印象をどこに落ち着かせればいいか分からなくなった(笑) さて。死んでしまった人と一度だけ会えるとしたら。私なら迷わず、数年前に死んだ母と会いたい。そんなチャンスがあったら、どれだけいいだろうと思う一方で、実際にはそんなチャンスがなくてよかったと心底思う。 普通、「会うのはこれで最後」と確信を持って人と会うことはない。最後にしよう、とか最後になるかもしれない、と思うことはあれど、また会える可能性は残っている。だから大切な人が死んで二度と会えなくなってから、もっとああしてればと後悔する。でもそれでいいのだと思う。 ツナグに頼んで大切な人と会うことができても、この人とはもう会えないんだ、死んじゃったんだと思いながら、平静を保って話せる気がしない。その一夜が明けたとき、亡くなったとき以上の悲しみにも襲われそうだ。 そして後から、もっとあの話をすればよかったとまた同じような後悔に苛まれる気がする。 死んだら会うチャンスはない、弁解も懺悔もできず、死者と生者をきっぱり断絶してくれているこの世界のほうがずっと優しい。だからこそこの世で会って話せるうちに、ちゃんと向き合おうと思える。 「親友の心得」はまさに、再会を果たしたにも関わらず後悔が残ってしまった人の話。 前に読んだ『Another side of 辻村深月』で辻村さんが語るところによると、この章は本当は後味のいい話を書くつもりだったが、締め切りを勘違いしていて、慌てて書いたらあのラストになったそう。私は死者との再会が温かく後味の良いものばかりではないことを描くこの章が、他とは違うリアリティがあってとても好きだ。 総じてどの章も強く引き込まれ、それぞれ違う意味合いで心に残った。 ただ連作長編小説のため、一つ一つのストーリーが濃密かつ端的に描かれていて、ようやくの思いで再会を果たした彼らが、朝を迎えるシーンで毎回「えっ、もう?」とあっけなく感じた。欲を言うならば、一晩かけて何をどんな風に話したのか、もっと知りたかった。きっとそれらが詳細に描かれていたとしても読後に感じることに変わりはないだろうが、一夜だけのその不思議な世界にもう少し浸っていたかった。それほどに引き込まれていた。 次は、映画版をぜひとも観てみたい。

    39
    投稿日: 2025.06.10
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    この世に残された人と、あの世に行ってしまった人、2人を繋ぐ使者(ツナグ)の話。 生きているうちに1回、死んだ後に1回 誰かに会えるとしたら。 私は誰に会いたいのだろう、私に会いたいと思ってくれる人は誰なのだろう。と考えた。 大事な人たちが胸によぎって、今すぐにでも抱きしめたい気持ちになった。 親友の心得、は胸が潰れそうになった。

    2
    投稿日: 2025.06.08
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    「一度だけ」死者と生きる人を繋ぐ役目を担った人を取り巻く物語です。 テーマがちょっとSFっぽいですが、もしかしたら自分も経験しそうなヒューマンドラマが展開されます。   「言わなきゃ伝わらない」と「伝えなくて良かった」 選ばなかった分岐点の先には色々な事情があるなと頷きました。 サクサク読めて楽しい一冊でした。

    10
    投稿日: 2025.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想書くため再読。 あれ?こんなやるせない話だったっけ?もっと前向きだったような気がするが、あれれ? 登場人物、みんな家が裕福なのに、それぞれ悩みを抱えてる。なんとかしようと死者と会おうとするために、それを叶えてくれる使者を頼るのが、なんかせつない。んで、それでハッピーになるかと思いきや、行動によっては悲しい結末に。 やっぱりきついのは「親友の心得」 特別に会えた亡くなった親友に対し、最後まで曝け出せなかった、信頼できなかった結果は、どこまでも残る深〜い後悔。キツすぎる。 でもこれは、この物語だけの話じゃなくて、普段の生活でもそうなんだよね。キチンとそうするべき時に言う、行動する。そうせずに「いつか」とか思ってると後悔するよね。教訓です。 死者も生者も会える人は1人だけ、という設定が厳しくも、その後を想像すると、逆に慈悲を感じる。ちゃんと踏ん切りをつけて、先に進む機会にしなさい、と言われてるような。 この辺がポジティブかな。 そのポジティブさのおかげか、使者の決まり事を知ったアユムくんが、使者を前向きに捉えることができてよかった。

    3
    投稿日: 2025.05.28
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    読んだのは2回目かもしれない。善良と傲慢を読んだ後で同書が良かったので改めて読んでみた。死者と生きているものをつなぐ使者。死者と会った者たちの目線と使者の目線からの2部構成。 主人公の葛藤が見えるが、最後にはつなぐの役割で両親がそうだったのか、との納得感。いい作品だと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.27
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    各章の人物の感情が、心の変化が描かれていていた。読み進めると一見バラバラだったようなお話が繋がって、生きるってなんだろうと考えた。

    2
    投稿日: 2025.05.27
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    いなくなったあの人はどんな気持ちで逝ったのか。真実を確かめにいくことはただの傲慢なのか。 あの人と会って、私たちは前に進めるのか。 本当のことはわからない、いなくなった人のことを必死に考え、決意を固めて会いに行く。もう二度と再現できない最後のひと時を一緒に過ごす。真実を知り、新しい一歩を踏み出す。真実を知り、自分の犯した事の重大さを突きつけられる。それを背負って生きていく。 あの世とこの世の壁を飛び越えた一度きりの再開を描いた物語。 静かな気持ちになりたい時、自分の大切な人について考える時、人との関わり方について考えたい時に読みたい。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    命と命の物語。 ”悔いのないように生きてね。” 言うは易し、行うは難し。 やりたいことを生きているうちに全部やる、は死んでから思い返すことになるよね。 今死ぬなんて思わないもん。 だからこそ、一瞬の生を大切に生きたい。 さて、今日はなにしよう。

    23
    投稿日: 2025.05.24
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    【ツナガル想い】 読み出したら止まらなくなる中毒本。 一生に1度、死者とあわせてくれる 「使者(ツナグ)」という存在が 相談者たちをどんな未来へと進ませるのか。 たった一夜の再会。されど一夜の再会。 人とひととの出逢いとは、縁とは、を 考えさせられる珠玉の1冊です。 最後はシンプルに泣かされた。ありがとう。

    6
    投稿日: 2025.05.22
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    友人におすすめされて読了。 短編集かと思いきや中盤からツナグの歩美視点に切り替わり、伏線回収もあって読み応えがありました。 自分がもし亡くなったら、もしツナグが実在するなら、誰かが呼び出してくれるような人間になれているかなぁ。 自分の人生を振り返る、また自分と仲良くしてくれている家族・友人を改めて想うきっかけになりました。 ▶︎物語の感想 嵐と御園の話が強烈でした。 簡単に言ってしまうなら人を呪わば穴二つというか、因果応報なのですが… でも、これから親友にしか分からない真実と罪の意識を、嵐はたったひとりで生涯を終えるまで背負うと考えると胸が痛い。 嵐の嫉妬心、素直に謝れない所は私自身も覚えがあるため共感してしまった。 その憤りを他者にぶつけることだけはダメだ、と日々意識しなければならないと思いました。

    1
    投稿日: 2025.05.20
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    自分はあまりオムニバス形式が好きではないので読むのに少し時間がかかってしまったけど、最後の伏線回収は凄かった。自分のちっぽけな予想の上をいき、なおかつ整合性の取れたストーリーに感服しました。

    2
    投稿日: 2025.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もしも、1人だけ死んだ人に会うことができるなら自分は誰に会うのだろうか、そう考えさせられる作品でした。身近な人や大切な人を亡くし、未練が残っている登場人物達。どうしても会いたいという一心から使者を探し出し、亡くなった人との再会を果たす…。再会することで前を向くことができる人もいれば、一生の後悔を引きずる人もいる。この作品を通して死者と会うことは必ずしも良いこととは限らないのだなと感じました。しかし、死者と繋がれたことで悩みや鬱屈した気分を変えるきっかけになったのではないだろうか。 とても感動するお話であり、過去に悔いがないように過ごしていきたいと自分を見つめ直す一冊でした。

    0
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「もしも人生で一度だけ、死んだ人に再会できるなら」 そんな誰もが抱く願いを叶える使者の、表と裏を描いた連作短編集。 淡々と仕事をこなしているように見える使者の少年の舞台裏を最終章で描写することで、一気に彼のキャラクターに血が通う。死者との再会がもたらすものは喜びや感動だけではなく、「よくあるいい話」にはまとまらないエピソードを通じて死ぬことの意味、死者を思うことの意味を考えさせられる。 そう、「死者は、残された生者のためにいるのだ」

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    映画を先に見ていたので、小説を読むのにちょっと、抵抗があったのですが、読んでみました。 感想は、辻村深月先生ってスゴイ。です。 映画も面白かったのですが、小説も面白かったです。もし、自分と同じように映画を見ちゃったって、敬遠してる人にもお勧めです。 映画のキャストが、イメージ出来てスッと物語が入ってくると思います。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    死者との再会を叶えてくれる「使者」、心温まる系と思いきや、3章『親友の心得』は辛かった。 自分なら誰に会いたいだろうか。自分に会いたいと思ってくれる人はいるだろうか。身近な人たちが健在な今、誰にも必ず訪れる死というものを思い知らされたような気がした。

    1
    投稿日: 2025.05.16
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    辻村さんの代表作のひとつ。死んだ人間と生きた人間が一晩だけ再会できる、その交渉の役割を果たす使者「ツナグ」の見た神秘的なエピソードの数々。演劇部の親友同士のストーリーが一番印象的だった。心の動きが丁寧に描写されていて、美しい作品だった。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    死者との再会を実現させてくれる「使者(ツナグ)」。4人の依頼者の話が4つの章に分かれていて、第5章では「使者」の視線で4人の依頼者とのやり取りが語られ、自身が完全に「使者」になる前に会うべき人について考えを巡らせる。私が「使者」に依頼するとしたら会いたい人は決まっている。一方で、もし自分が死んだあとで「使者」を通じて会いに来てほしい人は誰なのだろうと考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.05.10
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    ヒトの想いにそっと寄り添うような優しいアプローチに心が温かくなる物語です。 死者との関係を取り上げているようで、いま生きているうちの関係性を見つめ直させる一書でした。

    1
    投稿日: 2025.05.08