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実はおもしろい経営戦略の話
実はおもしろい経営戦略の話
野田稔/SBクリエイティブ
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総合評価

11件)
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    考え方を改めさせるほどの感動はないが、タイトル通りおもしろかった。 経営戦略とは何か、古典や現代のケーススタディを通して代表的な考え方を紹介している本。古典といえば孫子の兵法や、クラウゼヴィッツの戦争論などをかみ砕いて紹介している。ケーススタディというと、ソニーや本田技研工業、電通などの盛衰を戦略と結びつけて解説していた。 特に表紙にある「弱くても勝てる方法」という切り口で戦略を語っているところが勉強になった。ジャイアントキリングまでは望まなくても、ギリギリのところで鎬を削るビジネスの現場でどうやったら自分なりの「勝ち」を引き出せるか考える学問/実践として経営戦略が価値あるんだなと学んだ。 この人は割と、ポーター的な、ポジショニング・ビュー重視派なのかしら。 形式的な話だが、よくこんなに話をきれいに整理できたなと思った。ざっくりいうと、簡潔な定義、読者に期待する姿勢(何を期待して読んでほしいか)、ケーススタディと理論化、という3段構成の本になっており、とくに読者に期待する姿勢を簡潔に書いていることにより導入部分がスッと入ってきてとても気持ちいい。また、ケーススタディも、文脈の解説、引用もしくは事実記述、解説(理論化もしくは現実への適用法の解釈)という一連の流れがスッと入ってきて気持ちよかった。分かりやすい文章を書く際、これを真似したいなと思った。 経営戦略について詳しいことが分からない人には、なかなかいい導入になる本じゃないかと思う。

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    投稿日: 2021.08.05
  • なぜ、社長があんなことを言うのか、が分かった

    恥ずかしながら、経営戦略の本は初めて読んだが、一つ一つのワードを丁寧に説明していて分かりやすく、よく理解できた。 そもそも戦略(ストラテジー)の語源は、ギリシャ語の軍隊(ストラス)と統率(アゴー)を合わせたものだそう。ケーススタディと統計学による学問なので、7〜8割は使えると思うけど、想定外のことも現実では起こるよ、と最初に前置きしてくれたのが良かった。 そういうわけで、前半は歴史の授業にも出てくるような軍の戦略を紹介、経営に置き換えての解説が入る。今更ながら「ああ、学生の頃歴史の授業で習った君主論はこういうことが書かれていたのか」など、点と点がつながる場面も私は多くあった。戦略を中心に見ると世界史はこうも面白かったらしい。(私の学生時代の授業は、とにかく語句の羅列ばかりだった…。) 戦の指南書の神様、孫子には特にページが割かれていた印象だ。 後半は、実際の企業のケーススタディが多く紹介されている。有名企業が取り上げられているので、身近で想像しやすい。 終盤にいくにつれ、では自分たちの企業はどうか、とどんどん自分ごとになっていく私がいた。また同時に、自分の会社の社長が節目や朝礼で言っていることの意味が、より深い意味で分かったように思う(私の会社の経営陣はきちんと勉強しているんだなぁ、と改めて思った)。経営陣と対話するときの教養に、というか共通言語に、読んでおいて良かったと思う。 最後に、この本の最初の方で、企業の目的は顧客の創造、すなわち新たな価値の創造(これが欲しかったんだよね?を生み出す)というドラッカーの考え方が呈示されていた。私はこれを忘れずにいたいと思う。 私がやっているのは、小さな仕事かもしれない。でも、目的は「お金」じゃない、「自分の成長」じゃない。「世界をちょっとよくするため」なのだと。 (「お金」と「成長」は手段!って言い切れるとカッコいいんだけど……なかなか難しい…)

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    投稿日: 2020.07.09
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    経営戦略について語った一冊。 古今東西の話が網羅されており、実際に役に立つかは別として、読み物としては面白かった。

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    投稿日: 2019.11.25
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    わかりやすいと言えば分かりやすい。いくつか有名企業の事例はあるが全て事後分析なので誰でも言える話。1つぐらい未来予測を書いて欲しい。経営戦略というより最後は自己啓発啓蒙書になっていた。

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    投稿日: 2019.06.02
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    難しい内容ではなく、読みやすかったです。 歴史の中から、今までの色んな企業の経営の歴史をメインに書かれてあったように思います。 確かに歴史から学べることはあるので、そういった内容を求めている方にはぴったりの本かと思います。 私自身は過去の経営というよりも自分が使えそうな経営戦略、経営の考え方のヒントが欲しかったのでその点に関しての内容はあまりなかったように思います。 ただ、本のタイトルはおもしろい経営戦略の話なので、「経営戦略が面白いもの」ということは分かりました。

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    投稿日: 2019.05.20
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    経営戦略とは 「ありたい姿に近づくための実行プラン」 と書かれています。 本書の中で「利益の追求は目的ではないかもしれないが、莫大な利益はイノベーションのために絶対必要」とあります。 つまりは利益は目的ではなく手段。 継続的発展の手段としての利益がなければ事業は続きません。 どんな良い実行プランがあっても手段としての原資がないとσ^_^; 最後に 人生を成功に導くためには強くなる必要はない。 弱くても勝てばいい。 と書かれていたことにハッとします。 資格を取ったり勉強したり自分が強くあらねばと思い込んでるところがあります。 要は最後に勝つためにどうすれば良いかなんですよね。 そのための コストリーダーシップ戦略 と 差別化戦略 本書はわかりやすく書かれていたので良かったと思います。

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    投稿日: 2018.10.14
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    経営戦略の基礎から実例まで学べる一冊。 以前勉強したつもりでしたが、この本を読んでほとんど忘れていたことに気づかされました。やっぱり実践しないと知識は身につかないな。

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    投稿日: 2018.02.10
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    最近、表紙にかわいい女の子の絵が描かれているのに、中を見たら表紙に全く関係ない普通のビジネス本ってことが時々あるけど、なんなのこれ。この絵で釣ろうとでも思ってるの。いやまあ、この絵だから読んだわけだけど(電車の中で読むのはちょっと恥ずかしいので、ブックカバーつけた)。 ドラッカーの言ってることは、統計的に優位とかそういうので判断しているわけではないらしい。なので、ドラッカーは経営学者(経営学)ではなくて経営思想家(経営哲学)なのだとか。「こうしたらいいんじゃね? 知らんけど」みたいな感じなのか。 電気自動車の話の中で、日本人は毎日30km以上走るドライバーはまずいないと書いてある箇所があったけど、車通勤で片道15kmとかそれなりにいそうだけど、どうなんだろう。前の職場の社長とか、神戸から大阪まで車で通勤してたし(それだけで片道30km)。 イケアとかスターバックスとかグーグルとかの意識高い系企業のことを「コンシャス・カンパニー」というらしい。こういう企業は成長していくとのこと。そういう企業に投資する投信が、鎌倉投信とのこと。聞いたことあるけど、ちょっと調べてよさそうなら買ってみようかな。 日本の高度成長期には、大分県宇佐市に模造品工場が多くあり、「Made in USA」と書かれて売られていたという話にちょっと笑った。うまくやってれば、宇佐市も発展してただろうに、模造品だけで終わったという感じなんだろうか(これ事態、都市伝説っぽいけど)。 後、センシティビティ・トレーニングという活動が怖すぎる。徹底的に人格否定して、軽い自我崩壊状態に追いこんだうえで、洗脳するのだとか。そういえば、去年もどこかの会社の研修でそういう内容の研修やって自殺したってニュースやってたっけ。こういうのって罰則できないもんなんだろうか。

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    投稿日: 2018.01.20
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    アレキサンダー大王や孫子等の歴史上の人物が取ったり残した利した戦術・戦略等を読み易く解説したり、アップルやトヨタ等の現代の大企業の経営戦略を紹介している本です。特に目新しい事は書いていませんが、”経営”の入門本としては最適かもしれません。

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    投稿日: 2017.09.03
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    経営戦略の枠組み(コストリーダーシップ戦略・差別化戦略)や、戦略の意味するところ、それらを踏まえて企業がどの立場にいて、どのように戦略を立てるかについて、古典や実際の企業の成功事例・失敗事例を踏まえて解説しています。 思いつきで一発逆転!ということはなく、うまくいっていない所は強みを活かして一つ一つ階段を上っていくことになるし、うまくいっている所はそれに安住することなく今後のニーズに繋がりそうな事業に積極的に投資していくことが必要というのが印象的。仕事上のことのみならず、セルフ・ブランディングにも活用可能と感じました。

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    投稿日: 2017.07.29
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    経営戦略とはなんぞや?という疑問に優しく答えてくれる入門書です。古今東西の戦略論に軽く触れ、過去どのような企業がどういう戦略で成長したか、あるいは失敗したかが書かれています。トヨタやソニーのイノベーション戦略など。文章が平明でわかりやすかったです。

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    投稿日: 2017.06.23