
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第4巻、七草と真辺の視点で描かれる、安達がやってきた島の物語 読みはじめ、魔女または魔女を名乗る人物は少なくとも3人いるようだと分かります 捨てられた人格だと言うのもありますが、真辺はかなり面倒くさい人間ですね この巻では、島と魔女のの核心部分が明かされました 第2巻の、もやもやがスッキリしました この後も続くようですが、どうなるのかな?
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ感想がとても難しい どうしたものか というわけで、レビューのヒントを求めて、他の方たちのレビューを先に読んでみた いつもは、無意識に影響されるのが嫌で、なるべくレビューを書いた後に読む様にしているのだ わいがレビューで最も大事にしてるのは、”オリジナリティ”なのでね AIには書けないレビュー だが、時には例外もある あっていい はいはい、本編ね 皆さんのレビューには「回りくどい」という言葉が散見されました うんうん、確かに! 非常に回りくどかった 言葉をこねくりまわして、同じことを違う表現で何回も言うし、明確に違うと言葉を重ねて証明した上で、でも本質は一緒とかすぐ言う 分かりづらい上に、結構な頻度で隠喩を滑り込ませてくるので、更に混沌としてくる でも、それが良かったと思うのです だって表現したいのは「黒」だから しかもそれはただの「黒」じゃなくて、たくさんの色を混ぜて出来上がった「黒」だから お!なんか深いこと言ってる風w
68投稿日: 2025.09.03
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読んでいてまず感じたのは、景色の描写が相変わらず美しく、言葉が丁寧に扱われているということです。その世界観に自然と引き込まれます。 特に心に残ったのは、七草が時任さんに「魔女をやめた後は郵便配達をしてみては」と提案する場面です。放っておくこともできたのに、相手のこれからを考えてあげる七草の優しさに温かさを覚えたし、遠くから見守る魔女から、近くで寄り添う郵便配達へと繋げる発想も素敵だと思いました。 さらに印象的だった言葉が二つあります。一つ目は「優しい人は傷つけることを恐れて一歩目を踏み出せない」という言葉です。私はよく「優しい」と言われるが、そのせいで関係が深まらないこともあり、とても共感しました。二つ目は「ぶつかって生まれる問題よりも、ぶつからないように縛って生まれる問題の方が危険」という言葉です。衝突を避けて我慢することで、むしろ関係が壊れてしまう恐ろしさに気づかされました。 優しくて、自分を犠牲にしてしまうような人の心に寄り添い、救ってくれる言葉がたくさん散りばめられた一冊です。
1投稿日: 2025.08.18
powered by ブクログ階段島の成り立ちがわかった いよいよクライマックスに近づいてきた感じ 高級ポップコーン私も食べたいなあ
0投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ魔女は誰かに不幸を証明されれば魔法を奪われる。安達は魔法を奪うために堀の不幸を証明しようとする。大地のために新聞部を作り、島民の不満が集計されるような取材を行い… あーもうなんだっけ。話が細かくなっちゃってでも全然進まないし、つまらなくなってしまった、
0投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログついに第四弾!物語はかなり核心に近付いてきて、難しいけどやっぱりとても面白い! この人の文章と発想力好きすぎて速攻読み終えた 天気を「空の青をそのまま絵の具にして「八月」と名前を付けたくなるような、隅々まで晴れ渡った日だった。」って表現するなんて天才じゃない?好きすぎる
0投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ登場人物が少ないので人間関係が複雑。知っているけど言えない。魔女の謎が少しずつ明らかになっていく。 あやふやなまま放っておいても上手くいくこともあるのに、もやもやしつつも自分の想いをはっきり言っているのは読んでいて気持ちいい。
6投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ「もしすべてを見通す神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」 何を言うかではなく何を言わないのか。 余計な一言を1番言いたくなるときに言わないのが大切なんだろうなきっと。
3投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログちょっとばちばちする内容だったので読み進めにくかった。 堀のことがあまり好きじゃないのかもしれない。 ただ魔法の謎が解けてきたのは良かった。
0投稿日: 2023.08.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
結局何が書きたい。そもそもテーマが難しいのだから登場人物の分身をあたかもいない?かのように進んでいくのはわかりにくい。同人誌じゃないんだから、こんな話好きでしょ感。ああぁまだ巻数あるよー。
0投稿日: 2023.06.18
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うーん、相変わらずの「Aだ。一方でAではない。」みたいな言い回しに疲れるけれど、だいぶ物語が進んだ、階段島シリーズ第4弾。 以下、ネタバレです。 前作で混乱を引き起こした安達が階段島へきた。階段島の七草は安達のことを知らない。魔女は実は2人いて、安達は堀の不幸を証明して魔法を奪おうと画策していて、実は大地も七草さえも安達の目的のためにうまく動かされているだけでは、という気もしてくる。 そして、3人目の七草が出てきて・・・こっちの七草は堀を信仰していて・・・ここに私、混乱しまして。というのが、3人目の七草は現実の自分に、「堀のそばにいたい」という思いを捨てられ、階段島にきたというわけなのだけど、その「堀のそばにいたい」が突然すぎてついていけなかった。真辺については、そこらへんの記述がたくさんあるわけで、まだ理解できるんだけども。 そして、堀と空を飛ぶ七草。急にファンタジー。 ちょっとちょっと、私、もう無理かも、この話、と思いつつも、やはり最後が気になるし、なんか気になるこのシリーズ。階段島シリーズって結局はすっごく内省的な物語なの?という私自身の疑問のためにも読み続けます。
9投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログこの巻は、過去と魔法の物語だ。 階段島がなぜできたか、なぜ堀が魔女なのか、過去を交えて語られる。 この巻の主人公たちは悩み、迷い、その姿を読んでいくのは悲しい。 なんでもできるということは、決して幸福ではない。しかしそれを幸福と呼べなければ、魔女は魔女としてあれない。その矛盾を幼い子供達が背負うとき、魔法は彼らにとってどんなものになるのかを、考えさせられる。
0投稿日: 2022.06.26
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この巻では階段島の謎の多くが明らかになった。いつものことだが、七草の抽象的で詩的な言葉がものすごくよかった。何が何を比喩しているのか、何を言いたいのかを自分で考えることで没入感が増した。この抽象的な言葉そこが階段島独特の幻想的だ不思議な雰囲気を醸し出しているように感じた。 ピストルスター=真辺(or堀) 脆い黒=夜空=七草 このようにさまざまな分に比喩が紛れていて注意深く読んではっとすることも多かった。
3投稿日: 2021.09.04
powered by ブクログ階段島の謎が一気に明らかになったこの巻。捨てた側の前巻とやっぱり雰囲気が違い、捨てられた側の七草と真辺の関係は何だか尊い。
1投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログ人によっては回りくどいと感じるかも知れないけれど、表現が好きだ。言葉の誠実さの難しさを感じる。 2021/5/14
1投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログ話が。。。難しい。だんだん真辺にイライラしてきた。 でも、堀にも色々思うところがある。 正しさ、誠実さ、幸せ、全てを同時に成り立たせることはできないのかな。
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログ階段島シリーズ第4弾。今まで隠されていた事実がだんだんと明らかになっていく。理屈っぽい言い回しがいつもより多く、途中で飽きてしまうこともあった。
3投稿日: 2020.08.23
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階段島の誕生と主人公・七草の関係、魔女について主に描かれていた回だった。前半は、島の新住民となった安達による変化と、島唯一の子供・大地について。後半は、魔女・掘と魔女の奪還を企てる安達、2人の七草について。 前巻までで触れていた大地についての進展は特になく、メインとなったのは掘・安達・七草の関係だった。 安達がカンフル剤となって、七草と真辺の関係や掘の体制に変化が生じた。曖昧であまり触れられていなかった2人の関係がはっきりしたのは良かった。もう1人の七草という支えがいなくなった掘、真辺を魔女にすると宣言した安達、相対する2人の今後が気になる。 大地や島のみんなは拾われるのか、階段島はどうなるのか。次巻に期待。
0投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろんな七草が登場してきて読んでいて混乱する…。だけど、どちらも七草であることは変わらないし、そうであって欲しいと思う。階段島の謎についてすっきりした部分も多く、物語のクライマックスに向かって大きく前進している。賛否両論ある内容だとは思うけど、私は好きです。男女の仲を恋愛に落とし込むことは多いが、七草と真辺がそれを超えた関係で羨ましい。
0投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ次々と明かされる事実には驚いたが、よく理解出来ない部分も多かった。(私の理解力がないだけかも知れないが。) 哲学的なセリフなどが長ーく続くので、早く話が進まないかなあ、と思ってしまう。 これらを除けば、面白かった。
2投稿日: 2020.04.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「階段島」シリーズ4 島にいる唯一の小学生大地。彼のために部活を始めようと安達。これは、魔女である堀を陥れるための計画だったのだ。 前魔女が、魔女に飽きた時、安達か堀のどちらかに魔法を譲ろうとした。そこで選ばれたのが堀。 七草は二人いるし。ややこしいな。でもそういうこともあるのかも。 あいかわらずのすかし具合と世界感が良い。
1投稿日: 2020.04.02
powered by ブクログ「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ」 「でも、言葉にしないと伝えようもないよ」 「伝えるべき言葉を推敲しないといけないってことだよ。君が言ったことを、相手がどう受け取るのかまで考えて、不必要な言葉は省かないといけない。もしすべてを見通す 神さまが名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」 「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」 「ただまっ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」
1投稿日: 2020.03.20
powered by ブクログ新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは…。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。(Amazon紹介より) 久しぶりに「階段島シリーズ」の続編に着手しましたが、イマイチ頭に入ってきませんでした。心理描写が抽象的で、結末も正直何がどうなったのかよくわかりませんでした。昔はそうでもなかったのになぁ。年齢による興味の移り変わりかなぁ。
1投稿日: 2020.03.17
powered by ブクログネタバレを避けて感想を述べさせて頂きます。 うーーん、色々と腹が立つ!笑 色々と起きたけどなにも解決していないような気がする。 衝撃の事実が明らかになったので、話が進んでいないわけではないけれど、、。読んでいてどうしようもなく苦しいです。 けれど今回も時々ハッとさせられるような言葉が散りばめられていて、やっぱり階段島シリーズはいいなあと思いました。
0投稿日: 2020.01.05
powered by ブクログ階段島シリーズの4冊目。 少し前から読み始めていたのだけれど、重たい本を片付けるために盆休み中はこの本は読み止しにしていたので、休み明けから仕切り直し。 前巻で登場した安達が階段島の平穏を搔き乱す? 前作あたりから、この作者独特の言い回しや論理展開に、私の読解力がついていけてないのだが、相変わらずに思わせ振りな文章でたらたらと進まない前半の話にはいささか嫌気。 なんだか、七草がひとりで疑心暗鬼になって、読者をミスリードした上で、自らあっさり真相を語るてな感じに見えて、P.130に『でも君はなかなか決定的なことを口にしない。とどめを刺すなら、さっさとそうしてくれないかな?』とあったけど、そんな心境。 階段島が出来た経緯や魔女の秘密が明かされていく後半の展開は悪くなかったし、物語の世界観も興味深いところなのだが…。
1投稿日: 2019.08.21
powered by ブクログ魔女になる為にこの島に現れたのは。 彼女は魔女になる為に来たから、全てを覚えたままなうえ階段島を知っていたのだろうか。 悪人は一人も居ないし誰も悪いことをしている訳ではないのだが、彼等のやりたい事はどこかですれ違い続くのかもしれないな。
0投稿日: 2019.04.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだか終わりに近づいてるなぁという感じ。というか、3巻以降、急展開が多い。少なからずちりばめられていた伏線や何かしらのアイテムが一気に回収されつつあるというか。ピストルスターがここまで引っ張られたりや逆上がりなど、伏線らしい伏線から、それも活かすのかというところまでいろいろ。 それに伴って1巻を読んだときには語られないことが多すぎてよくわからなかったことが、やっとこわかってきた。 信仰という言葉がでてきたのは2巻だったか、3巻だったか。それの対象がピストルスターであったわけだが、ピストルスターの意味させるところが、この作者のうまいところなんだろうな。もともと抽象的であったものをなんとなく想像させて、かつ裏の裏みたいな落としどころがいつの間にか語られる。 これまでもこれからも七草と真辺の関係は変わらないんだろうけど、読み手の立ち位置が知らない間に変えられてるが故に、いろんなことを想像させられる。安達の立ち位置も。
1投稿日: 2019.03.30
powered by ブクログ佳境に入ってきたなぁ。 難しいから読むのは大変だけど、やっぱり面白い! 読み終わったらもう一回読んで理解を深めたい本かな
0投稿日: 2018.12.05
powered by ブクログ小二の七草の傍らで正しさを追求する幼い真辺が昔の自分のようで、変わらない高校生の彼女が閉じ籠もる堀を追うのがきつい。もう一人の七草が抱えていた、七年前の小三の彼と堀の階段島創造ともう一人の魔女候補とその当時の意外な魔女にわくわくした。議論や敵に回る宣言やその受け入れが相手を潰す為でない所が印象的。
0投稿日: 2018.10.13
powered by ブクログ06/26/2018 読了。 図書館から。 優しい…やさしさの方向や考え方、捉え方が違うのだなと。 それが悲しいことにもなるのがまた…!
0投稿日: 2018.06.26
powered by ブクログ謎めいていたそれぞれの登場人物の背景や階段島の成り立ちが明らかになり、物語は本質的なパートに突入した印象。 表面的ではなく心の奥底を抉るような会話と心理描写は、ひりひりするような斬れ味に溢れています。
0投稿日: 2018.04.23
powered by ブクログまさかのビックリの展開.だんだん階段島の謎があらわになって来て,それぞれが良かれと思って行動した結果が悲しさにつながっていくところが,負の連鎖に陥っているようでとってもまだるっこしい.悪人がいないんだよね.
0投稿日: 2018.04.21
powered by ブクログ前作が真辺エンドな感じだったのでちょっと手に取りにくかったのですがようやく読みました。何やら五巻目も発売されているらしいし本屋に行かなくては。 今回で階段島の成り立ちと、前巻に登場したいわくありげな魔女の目的とが明確になりました。なるほど、そう言う話だったのか。ちょっと違うかもしれないけど七草の初恋と次の恋の対決みたいな話だなぁ。 一巻を読んだときから思ったけれども現実の二人が二人であるために捨てた人格が同じ島に居るんだから衝突は免れないし、分かり合えるはずもない。でも真辺のまっすぐさを一番美しいと理想に掲げる七草の方が分は悪いのはワカル。 だから今の七草が堀さんサイドに着くのはワカルけど、なんとなくモニョっとはする。人格を拾った魔女が悪いのではなく、捨てた方が悪いのでもない、でも捨てられた人格が現実世界に生きていないにも関わらず現実と繋がって居たいと考えることが悲劇なのか。悪者がいない事と、おとしどころを見つけるのはどうするのかな~というので次巻買ってこよう。
0投稿日: 2018.04.13
powered by ブクログ階段島シリーズ4巻目。階段島の秘密に近づいているのだが、くどくて、もうそろそろエンディングを迎えてもいいんじゃないかな。ビジネスの側面では、人気シリーズはできるだけ引っ張るのがいいんだろうが、読む側からは飽きてきてしまう。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ階段島が魔女の理想なら、この物語は作者の理想なのではないかと思った。 登場人物の会話から特にそれが感じられる。 相手のことが好きでそれを尊重すれども、理想や思想がこんなにも相入れないのにあれだけ落ち着いて会話ができるのは大したものだと思う。もちろんそういう風に会話ができればいいんだけどなと思いつつも、読んでいてフラストレーションを感じずにはいられない箇所もあった。 最後まで読んでしまってからいうのもあれだが、共感ベースで読んでいる人は、だんだんついていけなくなるのではないかと思う。
0投稿日: 2017.11.10
powered by ブクログこれはミステリではなく青春ファンタジー。階段等の秘密が次々と明らかになっていく。そんな中、密かに(?)魔女の対決が行われていた。 面白いんだが、段々と分からない点が増えてきた。特に魔女の部分はゴールはないのか?魔女の寿命は?など。まぁファンタジーなので答えはないだろうが。 次くらいがラストと思われる。綺麗な着地を期待してる。
0投稿日: 2017.10.29
powered by ブクログ階段島シリーズ4巻目にして、初めてこの物語の核心がわかり衝撃を受けた。 『幸せを掴む為に無理な夢を捨てることと、幸せになる為に苦しくても夢を追いかけることの、どちらが幸せか』 これが物語のテーマであり、幸せになる為に夢を捨てたこっち側の人間と、幸せになる為に夢を追い続けるあっち側の人間の葛藤が描かれている、意外と奥が深い物語であった。 物語はまさかの人物の登場で、益々混迷を極め、先が気になる状況である。 登場人物みんなが物語が進む過程によって、それぞれどういった結論に至るのか今後も目が離せない。
1投稿日: 2017.10.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
階段島の謎が次々に明かされ、一気読みしてしまいました。一巻も「いなくなれ、群青」の頃からの伏線が回収されましたね。ピストルスターの少年の謎、クリスマスの事件の真相、時任さんの正体、堀の願いと苦しみ、安達の目的・・・こんなに複雑で細かい作品を作れる作者さんはやっぱりすごいです。 個人的には真辺よりも堀を応援してあげたくなります。 謎はひとまず落ち着いたと思うので、これからは七草と真辺、堀と安達がどのように決着をつけるのかが楽しみです。
0投稿日: 2017.10.18
powered by ブクログ彼女には初めから敵も味方もいない。 正反対だからって敵じゃない。 全てを否定することもしない、全てを肯定することもしない。 だから何度でも話す、話し合う。例え交わらなくても、理解されなくても、諦めない。 それが彼女だ。 ただ、彼女は怖がってる。 否定されないことを怖がってる。 自分が間違った時に、間違っているよと言ってくれる人がいないと困るのだ。 自分は止まれない、自分が間違ってると思っているものには諦めず向かって行ってしまう。でも、それ自体が間違ってるときに、彼女は自分じゃ簡単には気づけない。 だから彼が必要なのだ。正反対の彼が。 常に彼女を正面から見てくれる彼が。
1投稿日: 2017.10.10
powered by ブクログ階段島シリーズ四作目。 うーん、ここで終わりかと思っていたら、まだ続くのか。そして、ファンタジーだとわかってはいたけど、ガチでファンタジーなのね。魔女とかあれこれ、私が中学生の頃に妄想していた話のようです。 さて、郵便局員の謎とか、魔女の謎とか、階段島が作られる経緯など、あれこれこの巻で明かされますが、七草の謎はさすがに意外でした。 どんどんいらないと思われる部分でも捨てられていったら、元の人物はスッカスカになってしまわないんだろうかと思ってしまいました。 息子を持つ身としては、小学三年生であそこまで考える子どもは少数です、と言いたい。大半の男の子はあそこまで難しいことを考えたりしません。いや、何か考えているのでしょうが、きっと支離滅裂です。 どんどん話としては微妙になってきましたが、最後はどこに行きつくのか知りたいので読み続けると思います。
0投稿日: 2017.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
階段島の色々な秘密が明らかになる巻。安達が〇〇の堀の対抗馬であること、郵便屋の女性が前の〇〇であることなど、文章は読みづらいけど一気に話が進むような秘密が色々と出てくる。もう一人の七草が登場し、〇〇の堀と関係があるという展開は読めなかった。七草と真辺がようやく互いの気持ちを確かめ合った部分はニヤリとさせられたが、今後の階段島をどうするかでまた一問題ありそう。物語の終着点が見えてきそうで来ないこのシリーズ、どう物語をまとめるのか?。こうなったら最後まで読み続けていきたいと思う。
0投稿日: 2017.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
【あらすじ】 君が求めたものは、夢か、幸福か。新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイト達だったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。紐解かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた七年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。 【感想】
0投稿日: 2017.07.25
powered by ブクログ文章が淡々としてるせいか自分の読解力のなさなのか、内容があまり入ってこないんですが。 いや、そういう世界観てのは分かるのよ? ともあれ真辺さんと堀さんには幸せになって頂きたいと思います。
0投稿日: 2017.07.08
powered by ブクログ○凶器とは、黒とは?階段島の出来上がりの謎が明かされる 主人公の七草が、同級生の真辺を筆頭に、クラスメイトの堀や佐々岡、安達と一緒に階段島に起こる謎を解いていくシリーズの第四弾。 相原大地という少年が階段島に来てからしばらく経つが、現実世界の七草たちも階段島の七草たちも何とか戻せないか試行錯誤する。そんな中第三弾で突然階段島にやってきた安達が、大地のために新聞部を作ろうと言い出す。何か目論見があるのだろうと思った七草は否定しないが目論見を探ろうと先手を打とうとする。堀と安達、真辺のバランスを取ろうとする中で、堀に会えるはずだった夜に会えず、代わりに会うことができたのは・・・ この本ではいよいよ、階段島を魔女が作った動機や意味合いが明かされる。 そして七草自身や真辺自身は、どんな自分を捨てたのか。 「捨てられた人の島」であることからある意味自明の問いではある。 しかし、よく考えれば現実の七草に実際に記憶のない期間が多すぎる謎はあった。作者が今までごく小さな違和感に抑えてきた部分だと思う。捨てる過程で多くの葛藤が存在することも、第三弾の相原大地の謎を解く回で表されたとおりだ。 また、堀の動向も気になる。ライバルだという安達が階段島に加入したことにより、堀は少し雲隠れするようになる。堀はどんな思いを込めたのか。そして協力者とは。 読了時にはパンチされるような重さも兼ね備える。エピローグは語り口さえ柔らかいものの、内容は衝撃的だ。今後の展開に大きな影響を与えるに違いない。 複数の人間の思惑が重なり出来上がる階段島は、真の理想か。それともただの掃きだめか。答えはこの本だけが知っている。
0投稿日: 2017.06.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
魔女と島の成り立ちについての詳細がようやく語られた。 安達のやり方は相変わらず好きになれないけど、堀と七草がどうしてあんな密接な関係になったのかもよく理解できないから、三人の女の子たちの中で好感度が高いのはやっぱり真辺のままだなぁ。 真辺の「危うい強さ」とか「孤独な美しさ」みたいなものは一貫して書かれているせいもあってよく分かる。でも、今回それが乱れそうになった瞬間も同じくらい綺麗だった。結局ありきたりな告白という形は取らなかったけど、大切にしたいから選ばないって選択も真辺らしくてよかった。 どんな形でもいいから真辺と七草にハッピーエンドが訪れてほしい……。 あと、相変わらずピストルスターだったり星や空の描写がとても綺麗。 締めの文章も最高だった。
0投稿日: 2017.04.16
powered by ブクログ再読2回目。 さらにちょっと飽きてきた。 心を穿つ青春ミステリ、と銘打たれているけれど、自分の年齢が合わないのか、心は穿たれない。でも、若いときに読みたかったな、とは思う。 何にせよ、どんな解決がもたらされるのか、気にはなる。
0投稿日: 2017.02.24
powered by ブクログ謎が一気に解放されました。しかし、前巻の内容をよく覚えていないので、いまいち盛り上がれなかったのは残念でした。いずれ読み返したいと思います。読んでいる最中はすごく面白いのに、いざ読み終わってしまうと内容がぼんやりとしか思い出せない不思議なシリーズです。 主人公の7年前の描写に違和感。小学3年生ってあんな感じなのかな。
0投稿日: 2017.02.15
powered by ブクログ島の秘密はほとんど明らかになってしまいました。あとはそれぞれが何を望んで、何を選択するかでしょうか。
0投稿日: 2017.02.08
powered by ブクログ島の外でどうだったのか覚えてないなぁ。何となく人間関係を察しながら読んだ。階段島って本当に魔法使いの島だったのね。いつもながらタイトルが文中に出てくるとグッと来る。
0投稿日: 2017.01.21
powered by ブクログ君が求めたものは、夢か、幸福か。 新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。
0投稿日: 2017.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
堀ではない誰か別の「魔女」から電話がかかってきて、階段島が崩壊の危機にあると七草に告げる。魔女でいるためには幸福であることが条件で、その条件が失われつつあるのだと。 堀から魔法を奪おうとしているのは、記憶を保ったまま階段島に現れた安達。彼女はかつて、前代の魔女である時任の後継者を巡って堀と競ったことがあった。 堀の幸福とは階段島の「何も捨てないこと」という理想を守ること。そして「善い魔女」であり続けること。だから彼女は島民の自由を保障し、島の中では万能な存在であるにもかかわらず自らにとって不都合なことでも黙認してきた。そのルールを破ることは彼女の理想を否定することで、不幸を証明することだ。そのため安達に対して直接手出しをすることもできない。 階段島にはもう1人の("3人目の")七草がいた。彼は7年前に七草に捨てられた人格で、堀と一緒に階段島を作り上げた存在だ。 真辺由宇が七草にとって特別なように、彼にとっては堀がピストルスターだった。だから彼は堀の理想を愛し、たとえ堀が傷ついても、彼女に理想を貫かせ続けた。しかし昨年のクリスマス、彼は傷つく堀に耐えかねて、彼女の理想ではなく彼女自身のために、プレゼントの配送を止めるよう助言してしまう。島の外の人々への贈り物が多く含まれるクリスマスプレゼントの管理は、島民の悲しみを直視する辛い作業だからだ。 だがそれは、彼自身の理想に反する行為だった。七草が保ち続けている理想を彼は維持することができなかった。そうして彼は七草によって拾われ、消滅してしまう。 「猫には、愛がわからないものなの?」 「きっと。猫と人間にはわからない。どちらも好奇心が強すぎる。…愛なんてのは、間近で詳細に調べるほどにわからなくなっていくものなんだ。…愛ってのは実体のない、空白みたいなものなんだ。それを細分化すると、別の色々な感情が見つかる。…たくさんの感情が、転々と散らばっていて、それを包んでいる空白の名前が愛なんだ。でもオレたちはなかなか、空白に目を向けられないんだよ。」 「会話っていうのは、なにを言うのかだけが重要なわけじゃない。本当に大切なのは、なにを言わないでいるのかだ。…もしすべてを見通す神様が名言集を作ったなら、その大半は白紙なんじゃないかと僕は思う」 「白紙ばかりだと、どこを読んでいいのかわからないよ」 「ただ真っ白を眺めていればいい。ああ、白って綺麗だなと思っていればいい」
0投稿日: 2017.01.09
powered by ブクログ階段島シリーズ4作目。魔女の仕組みや秘密がわかっておもしろくなってきました。1巻のピストルスターや他の要素も復活してて読み返したくなる。そしてもう1人の七草との出会いと消失。話がさらに複雑になりましたが、そろそろ山場が来そうな感じがします。安達の行動がまだ不明瞭な部分が多いので、その動機が気になるところです。消えた七草によってこれからどう変わるのか、すこし不安を覚えます…魔女がしあわせになってほしい。けど、難しそう…どんな展開になるのか楽しみです。
0投稿日: 2017.01.07
powered by ブクログ■君が求めたものは、夢か、幸福か。 新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは……。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。
0投稿日: 2016.12.26
powered by ブクログ階段島の本質が明らかにされるシリーズ第4弾。 自己矛盾の塊だった階段島。 悲しくも優しくて、残酷な幸福の結晶である階段島。 階段島の未来は、この物語の行方は、彼らが行き着く先は……。
0投稿日: 2016.12.25
powered by ブクログ階段島や魔女のなりたりが描かれた巻。 2、3巻が微妙だっただけに、今回は面白い内容だった。 ただ、表現が回りくどすぎてずいぶん遠回りした気がする。
0投稿日: 2016.12.13
powered by ブクログ誰もが正しいのに、目的なり、手段なり、感情なりが対立する。そんな場面は現実にも枚挙に暇がないが、その全てが優しさと愛情から発しているなら、その対立はどれだけ哀しいのだろう。 階段島の成り立ちに触れつつ、住人達の哀しき対立が描かれた巻だった。今を変えたい、今を守りたい、特にこの島に押し込められている住人には大事な命題だが、みんな出発点は大切な人を守りたい心だ。婉曲で優しい修辞がその心をあぶり出す。 この対立はしかし、未来を作る対立だ。愛しあう対立、というのは、実は一番すてきなことなのかもしれない。
0投稿日: 2016.12.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
七草と真辺はどこまでも相手のことにまっすぐすぎる。だから一緒にいられないし、一緒にいなくちゃいけない。複雑な関係だなぁ。 これから安達がどうくるか…。
0投稿日: 2016.11.25
powered by ブクログ新聞部を始めよう。これは、大地のためだから。安達が宣言した。 安達を最大限に警戒する七草だったが、彼女の目的は全く分からない。 ただ、魔女の堀を追い込もうとしているということだけは分かる。 相変わらず大地が階段島からいなくなる気配がないのに業を煮やす真辺は、魔女に直接会いに行こうとする。 その真辺に、安達は告げる。 「魔女の正体は、七草が知っている」 七草の元にかかってきた魔女からの電話、それは堀ではない誰かの声だが、その内容は階段島が崩壊するというもの。 安達が何を目的にしているのかはわからないが、堀にとっては良くないことだ。 七草が一人動き出す。その先にたどり着いたのは、かつて自分が捨てたものだった。 一巻で七草が落書きしたピストルスターの絵を描いたのは誰か、 郵便屋の時任だけが魔女と連絡を取れるのは何故か、 そして、魔女の能力とは何か。 階段島シリーズ4巻目、階段島を堀がどうやって作っていったかについて描かれる。
0投稿日: 2016.11.15
powered by ブクログ完全に階段島の世界観を確立。そのうえで緻密で繊細な心理描写。ただただ脱帽って感じ。 あらすじ(背表紙より) 新聞部の創設。柏原第二高校に転校してきた安達は、島で唯一の小学生・相原大地のために部活動を始めることを提唱する。賛成するクラスメイトたちだったが、七草はそれが堀を追い込むために巧妙に仕組まれた罠であることに気づく。繙かれる階段島の歴史と、堀が追い求めた夢。歩み続けた7年間。その果てに彼女が見つけた幸福と、不幸とは…。心を穿つ青春ミステリ、第4弾。
0投稿日: 2016.11.13
powered by ブクログ前巻で少しこの階段島に関して明かされてきたが、この巻でさらにいろいろと事実がわかってきた。 まあこの世界はピュアだ。そういう人たちしか残っていないからみんなそれぞれ自分の信じるベクトルで純粋なんだろうから、普通の世界ではこういう人たちはぶつかりあって一緒に行動することすら難しいだろう。 やっと面白くなりストーリーも動き出してきたところだが、これ9ヶ月毎くらいの刊行ペースだから次は夏ぐらい? 前巻も真冬に読んだし、毎回そんなに空くと今までの内容忘れちゃうんだよな。もうちょっと早いペースで出てくれないかなぁ
0投稿日: 2016.11.07
powered by ブクログ凶器は壊れた黒の叫び。 壊れてしまった七草と、それを拾った七草。 魔女の行方と真辺の想い。 いろいろ急展開でドキドキしながら読みました。 毎回続きが気になるんだなあ! 『貴方より、わたしの方が幸せ。』
0投稿日: 2016.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ最新作。 『魔女』と『魔法』のふたつを、『分離可能なもの』として扱っているのがユニークだと思った。
0投稿日: 2016.10.27
