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中世の星の下で
中世の星の下で
阿部謹也/筑摩書房
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総合評価

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    読みやすさ ★★★★ 面白さ ★★★ ためになった度 ★★★ 中世の中でも、特に賎民史に詳しい阿部謹也氏の短文集。日本の中世賎民史との類似が興味深い。網野善彦氏が本書の解説文を書いていることも、日本と中世の類似性のひとつの象徴といえる。

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    投稿日: 2023.09.25
  • (だいたい)一般向け歴史エッセイ集

    日本における西洋中世社会史の第一人者であった阿部謹也による歴史エッセイ集。 新聞から学術誌まで様々な媒体に掲載されたエッセイを集めているので、一般向けに分かり易く書かれたものもあれば、数は少ないものの、ある程度の専門知識を前提としているものもあります。前半の、星をテーマにした一般向けの連作だけでも読む価値はあるかと。 個人的には所々ににじみ出るドイツ史学贔屓と第二世代以降のフランス系アナール学派への隔意が興味深かったです。

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    投稿日: 2018.04.13
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    中世ヨーロッパの人々の暮らしを情感溢れる筆致で描く前段は、いわば究極の異文化体験といった趣。 中世ヨーロッパの世界は現代の我々から見れば剣と魔法のファンタジー世界そのものだが、考えてみれば当たり前の話で、世界を秩序づける説明の体系が、現代とは全く異なっていたということ。 後段は中世を離れ、歴史学とは何かが論じられるが、中でも、自由な市民が結成した、諸”協会”についての考察が印象に残った。 ”協会”は中世の兄弟会やギルドの系譜に連なるということだから、このような”結社”はヨーロッパの市民にとっては由緒正しく、また自明のものだったのだろう。 だとすると、日本国憲法においてはやや唐突に感じられるが、”結社の自由”が基本的人権のデファクトスタンダードとされている意味あいについて、何となく得心がいった。

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    投稿日: 2011.01.15