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月の上の観覧車(新潮文庫)
月の上の観覧車(新潮文庫)
荻原浩/新潮社
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総合評価

90件)
3.4
6
32
32
5
4
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    かけがえのない過去を振り返り、未来に向かう。と解説に書かれていた。すうっと腑に落ちる。60歳を過ぎて良い出会いであった。

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編で読みやすかった。中にはその後の続きが気になるような話も。人生においてやり直しはできなくて、自分も後悔していることがある。本作では、人生の先輩たちが過去を振り返っており、自分の生き方やこれからの人生の選択を考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    短編の王様だよなと思い読んでみた。 今におもしろくなるだろと思いきや 全くおもしろくなくて、我慢するも ストレスとなり半分ほどで挫折した。 特に盛り上がりもなくタンタンと 進む内容だった。 期待していただけに、残念でした。

    0
    投稿日: 2025.04.12
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    全編にもの悲しさや温かさが散りばめられた、短編集。きっとこうゆうお話を描く萩原氏は優しい方だと思います。僕の生きた時代より少しだけ古い設定でしたが、それがさらにグッときました

    4
    投稿日: 2025.01.06
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    哀愁漂う心に残る作品だった。 人生どこかで上手くいかなくなってしまった人が、過去を振り返る作品が多い。 あの時ああしておけば…と振り返ることは誰にでもあるが、コントロールできないこともあるし、全てが上手くいくことなどはあり得ない。そういった現実を受け入れて消化していき、人生を終えていくということを教えてくれる。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    人生の折り返しを過ぎた年代の男性のストーリーが多く、少し感情移入しづらかったです。 唯一、女性主人公の『レシピ』が読みやすく感じました。 旦那の帰りを待つ時間、自分のレシピノートを眺め、それぞれの料理から元恋人たちの思い出を振り返る。 食べ物と思い出は繋がりやすいものなのでしょうか。 匂いとか味とか、五感と結びついて残りやすいのかな。 食べ物で思い出す感覚わかります。 過去の恋を思い出すのは現状に不満があるのかなと思いながら読んでましたが、ぞわっとしました。

    1
    投稿日: 2024.08.07
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    「喪失」「後悔」を軸にした8作の短編集。 薄暗く見える思い出に、そっと月光が差すような読了感です。 「もしあの時こうしていれば」「もしこの時代にもあれがあれば良かったのに」、よくある「たられば話」。 そんな話を集めた短編集です。 とんでもない事件は起きないけれど、哀愁漂う1冊。

    18
    投稿日: 2024.02.16
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    月の上の観覧車はしみじみと心にしみわたりました。私もこんなふうに思い返す日が来るのでしょうかと思いました。

    0
    投稿日: 2024.02.06
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    久々の荻原さん 感動系でした どことなく切なくて、でも見方を変えれば結構充実した人生歩んでるね?な人達の短編集 お気に入りは以下 ・上海租界の魔術師 ・胡瓜の馬 ・月の上の観覧車 70年代の洋楽の話がちょいちょいあり嬉しかった。 一番好きな年代の音楽だし。 今日観たタランティーノのレザボア・ドッグスも70年代のロック 日中仕事しながら聴いてたレコードも70年代の音楽 いい日になったなぁ

    7
    投稿日: 2023.12.02
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    どの話も良かったけど特にレシピが好きでした。どの主人公たちも少し歳がいっており過去を振り返る話が多かったです

    1
    投稿日: 2023.10.29
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    子どもの頃、世界には希望が溢れていて、年を重ねていくうちに抱えていくものが増えていく。いつのまにか「先」の人生が短くなった時にふと、後ろを振り返りたくなる。 この物語の主人公達はそれぞれ歩いてきた人生があって、その中で忘れられずずっと頭の中にこびりついている思い出がある。あの時こうしていれば。そういった後悔を抱えていたものもいる。 しかしそれでも人生に2週目はない。死者は帰ってこないし、失ったもの、過ぎた時間は戻ってこない。 だから与えられている今をただ生きていくしかない。当たり前のことだけど、この本を読んで再認識させられた。 登場人物の関係性をあらわす繊細な描写がとてもすごいと思った。読んだ後、じんわり心が揺らぐような、そんな物語だった。 『上海租界の魔術師』と『胡瓜の馬』が個人的に好きだった。表題作である『月の上の観覧車』は後半にいくにつれどんどん惹き込まれた。しっとりとした終わり方が良かった。

    7
    投稿日: 2023.09.07
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    時代は、昭和から平成あたり。短編八編、それぞれが、主人公達の過去から今を切なく描きだします。 彼らは、朧げながらも、仕事に夢を持ち、幸せな家庭を築き、穏やかな日常がある人生を願っていた、ごく普通の人達。そして、そんなささやかな願望も、一生継続するのは、案外難しいのです。 人生も半ばが過ぎて、彼らは、過去を振り返る。 そこには、幸せなひとときも、取り返せない不調和もある。 月の上の観覧車は、既視感がある作品かなと思いますが、最期の夢として素敵です。 少し時空のずれた自分のパラレルとも思える作品もありました。主人公は、男性が多いのですが、残りの半生の生き方に女性の強が多いかなと思いました。そして、たぶん、現実もそうかな。

    51
    投稿日: 2023.03.01
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    「いま私はどのあたりだろう。もうあと少しで終わる観覧車の中で私は思う。人生に二周目があればいいのに、と。」(月の上の観覧車) 人生の終わりを考えた時に、「早くその時を迎えたい」と思うのか、「二周目があればいい」と思うのか。 私は後者でありたい。

    2
    投稿日: 2022.09.05
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    どの話も心にジーンとくる内容だったけど、 一番心に残ったのは『胡瓜の馬』。 主人公と幼馴染の女の子の話。 2人のなんとも言えない距離感や、 時間の流れから変わらざるを得ない関係性、 そしてその結末がとても悲しく辛かった。 題名の『月の上の観覧車』はラストにふさわしいお話で、 これはもう涙が止まらなかった。 読書初心者には読みやすく、スラスラと読めた

    1
    投稿日: 2022.07.03
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    闇に目が慣れる間もなく光の中へ引きずり出される。照明が点くより突然に。もし人間が産まれる瞬間を記憶することができたとしたら、その体感はこんなふうかもしれない。 本人は黙して語らない写真の中の顔だけだ。母には自分の人生の綻びを、父親の死で縫い合わせる癖があったから、話に聞くほど悪い人ではなかっただろうと思う 全員の笑顔が2の三乗になる 雨がやんでいることを私は、田舎道を傘を差さずに歩く老婆の姿で知る。 病気のためというより、出番が終わったステージから舞台の袖の向こうへ、すいっと姿を消したような死に方だった。 「信じようと信じまいと、夢も現も、貴方しだい。それが魔術でござい」 影を知る前に、もっともっと光を知って欲しいんだ」

    1
    投稿日: 2022.04.11
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    どの話も過去への懐古と言った感じですね。登場人物は学生でもなく20代でもなく 40代、50代が多いです。田舎が出てくるシーンが多いので田舎から上京してきた人には懐かしさを感じるのかもしれません。タイトルにもなってる「月の上の観覧車」が1番好きです。感動しました。 この本はどちらかと言うと、若い人より登場人物と同じ年代の方が読むと感情移入もでき感動するかと思いました

    1
    投稿日: 2021.12.13
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    直木賞受賞作家荻原浩さんの短編集。身近に感じる物語が多く、引き込まれて読みました。しかし短編であるが故に致し方ないことですが、続きが読みたくなるものもありました。

    1
    投稿日: 2021.11.28
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    振り返ることへの悲壮感と感傷深い何かが上手く描かれていて、とても切なくなる。ただ切なくなるだけじゃないのがこの小説の良いところ。全編面白かったです

    2
    投稿日: 2021.09.16
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    短編5編。 どの話も、実際に経験したことはないけれど一度はこういう感情抱いたことあるなっていう気持ちを文字に起こしてくれてそれでいて想い出さしてくれてありがとうという気持ちになる話

    3
    投稿日: 2021.08.20
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    人生を前だけ向いて進んでいられるのは何歳まで?どこかのタイミングで自分の終着がなんとなくぼんやり見えてきて、今まで歩いて来た道のりをふと振り返る。そんな風景を描いた短編集です。 僕はある程度歳食ってからの方が人生楽しいので、それほど振り返ってどうのという事はありませんが、過去にいい思い出が沢山あって、今は思った通りの人生を歩めていなければ、「あの頃は良かった」となりますよね。それはよく分かります。 でもこの本は、ままならないままの今を慈しみつつ、過去をふと思い出すというもので、おっさんの胸の奥をキュッとさせる何かが有ります。やはり上手いです。 あれだけ親密だったあの友人と一生会わないのだろうと胸の奥がチクりとしました。人の縁に冷淡な自分自身のせいなんですけどね。友人や家族に会いたくなる本です。

    2
    投稿日: 2021.07.09
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    全8篇の短篇集。そのどれにも別れや死などの「喪失」があります。そしてそのすべてに中高年以上の人物が主人公だったり重要人物だったりして、彼らが過去を振り返りながら(あるいは、彼らの過去を振り返りながら)喪失と彼らの関係を自身や関係者が確かめたり受けとめたりしていきます。現実と過去との交錯の仕方が特徴的な短篇集でした。 過去の社会状況。それも田舎町や地方都市、都会、それぞれによって違いがあります。さらに、人それぞれにその状況下での個人的な体験や経験がありますし、関わってきた大勢の人たちからの影響を受けたり、逆に彼らに善い影響や悪い影響を与えたりして生きている(そんな個人の集まりが社会をつくり、その社会がまた個人をつくります)。 ひとりの人間を形作っているのは、そういった個別の経験や運命です。たいがい人は、他者の個別性の、ほんの外側のうっすらとした膜だけしか見えていなかったりします。その他者が家族や恋人や友人であったら、もうちょっと深く視線が届くかもしれません。でもそんな近しい彼らが対象であっても、個人まるごとを理解するくらい深く見通すことはできないのだと思います。 だから世間には、他人への誤解、見誤っている判断が生まれがちです。でも、たとえばモノを盗んだ人、恋人をむげ扱う人、家族を大事にしない人などなど、傍から見れば関わりたくないし、よくない人だと決めてかかられてしまう人たちがいますが、そういう人たちだって、そうなってしまうまでの個別の過程・経緯があり、彼らにとってそれはほんとうの人生の、ほんとうの選択の積み重ねでできあがっていったがゆえの個別性なのです。そして、その個別性はむやみに否定されるべきものではありません。 本書は、そういったところに関心を寄せるような経験を、読者に体験させる作品群だと思いました。善か悪かではない、と二元論を否定する意見は世間にしっかりありますし、それは肯定されるべき意見だと僕なんかでも思うのですが、その否定の論説はどれも抽象的だったりします。ですが、そこに具体性を感じることはとても大切なことです。そのためには本書のようなフィクションの手を借りるとよいのでしょう。 本書は年齢を重ねたひとが読むとより胸に沁み込む読書になるような、ちょっと玄人好みっぽい作品かもしれません。でも、先述の個別性の話のように、他者への想像の仕方のとっかかりを教えてくれるような作品たちとして読むことだってできるエンタメです。 しっかりした語り口で作られていますし、安心して小説世界にひたれます。派手ではないですが、それが却って「いいねえ」と思う読書でした。短篇をひとつひとつ読了して新しいのを読むたびに、なんだか気持ちが豊かになっていくような気持ちにもなれました。

    4
    投稿日: 2021.04.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

     やっぱり荻原浩は面白い.解説の「取り戻せない喪失を抱えた人々が未来へ向かう物語」というのがまさにぴったりの,ノスタルジックな香りのする珠玉の短編集. 「トンネル鏡」 五十路になる前に会社をやめて故郷に帰る男が,車窓を眺めながら母親にまつわる思い出を軸に今までの来し方を回想する話. 「上海租界の魔術師」 家に転がり込んできた上海でマジシャンをしていた祖父との思い出.魔術師の弟子となった孫娘は,祖父の通夜でとっておきの魔術を披露する. 「レシピ」 夫の定年退職の日に,夕食の料理をしながら夫の帰宅を待つ妻.古いレシピノートを見ながらそこに書かれているレシピにまつわる出来事を回想する.最後に荻原さんらしい,ちょっとどきっとする(ブラックな)落ちがある. 「金魚」 奥さんを亡くしたことで精神に変調をきたしている男が,奥さんとのことなどを回想する少し幻想的な作品.モノクロの世界ではじめて色がついた金魚の赤がすごく鮮やか. 「チョコチップミントをダブルで」 離婚の時の約束で誕生日にしか会えない娘と,約束の日に会う話.よかれと思ってしているのだけれども,それが独りよがりで空回りしていて,愛想をつかされちゃう.うーん身につまされる.娘の綾乃ちゃんがいい子なのが救い. 「ゴミ屋敷モノクローム」 市の職員が苦情対応のためにゴミ屋敷に住んでいるおばあさんに会いに行く.おばあさんが自宅をゴミ屋敷にしたわけは・・・. 「胡瓜の馬」 同志と思って育ってきのたのに,結果として裏切ってしまった元カノの思い出.物語の終盤で,同窓会に出席するために帰省した悲しい理由が明らかになる. 「月の上の観覧車」 月の出ている夜に一人で乗ると死別した人に会える(と思っている)観覧車で,自分の人生を振り替える老経営者の話.

    1
    投稿日: 2021.03.29
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    たった数十ページでしか語られてない短編なのに。なのに、登場人物の切ない人生物語に浸ってしまう。 どの物語も、登場人物たちの短いセリフのなかに含まれた想いが重い。

    1
    投稿日: 2021.03.21
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    ほろ苦い短編集。 せっかく一度きりの人生、もっといろんな経験をしたいと思った、そしてきっとこの先人生を振り返ることがある時に、この本を読みたいと思った。

    1
    投稿日: 2021.03.21
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    歳を重ねた時にもう一度読みたい作品。 ほとんどの話が40代以上の年代から 過去を振り返る短編集だったので、 その頃に読んだら、どう感じる自分になっているのか興味がある。 全ての作品でどこか哀愁を感じたが、 少し違った毛色の「レシピ」が好きだった。 女性目線だから共感しやすかったのかな。 また、表題作「月の上の観覧車」も良かった。 私自身も月には不思議な力があると思う。

    1
    投稿日: 2021.02.14
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    8つの短編集。 どれも日常によくある家族のいろいろが題材になっている。 老若男女いろいろ出てきて、それぞれの立場に立てるので、読んでいて飽きがこない。 喪失や郷愁はかなり感じるが、どれも希望が持てる内容なので、読んでいて涙してもただの悲しい涙ではない。 個人的には、「レシピ」がいちばん好き。 60代を迎える女性が主人公のはなし。自分の大学時代を思い出させてくれて懐かしく感じた。

    1
    投稿日: 2020.12.24
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    レビューを見ると40代以降にオススメとみんな書いてるけど、もっといろんな人に読んでもらいたい。 本のテーマは過去。色んなところで選択を間違え、少しずつズレていって、昔思い描いたモノとは違う現在の自分の姿。長い年月と共に積み重なった間違いは相当の重みがあって、気づいたところでそう簡単に戻ることができない。けれども、そんな過去にも救いはある。辛い過去だからといって蓋をするのではなく、過去に向き合って受け入れて前に進んでいく方がいいなって思った。 確かにある程度歳を重ねていくとまた違ったことを感じるのかもしれない。けれども若い人でもこの本を読んで両親とか身近な大人の人生はどんなだろうかと考えることには大きな価値があると思う。 この本は若い人にとっても自分の生き方について今一度考え直すきっかけをくれるものだと思う。 あと登場人物の心情描写がすごく自然なのも良かった。"それぞれ"のストーリーはあくまで"それぞれ"のものであって、自分のものとは違うけど、実際に自分が似たような状況に遭遇したら同じように感じる気がする。 やはり本はいい、そう思わせてくれる貴重な本でした。 作者荻原浩の短編集、"海の見える理髪店"もオススメです。ぜひ読んでみてください。

    0
    投稿日: 2020.07.20
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    よかったが、平野啓一郎を読んだあとだったので深みが少ないと感じた。常識のない私は読了後萩原浩が直木賞受賞者であると知り、その分野の違いなのだと納得させた。

    0
    投稿日: 2020.05.08
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    荻原浩は、ある程度生きていれば誰にでも経験のある、後悔とは違う、普段は心の奥底にしまい込んである感情を書くのがうまい。 表紙にある「月の上の観覧車」が、最後のお話のタイトルなところも粋。 1番グッときたのはゴミ屋敷の話かな。 人間って多面的であることを再確認させられる一冊。

    0
    投稿日: 2020.03.09
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    世代的には40代以降の方におすすめです。 短編集でそれぞれの物語には繋がりがありませんが、各人生を振り返るような小説です。辛い日々を歩んでいる主人公が多いですがたまに前向きになる話もあり、読み終わったときに自分の人生を振り返るかもしれません。 私はまだまだ振り返るような年数を生きてないですが、人生折り返し地点に立ったときに読んだらまた違うだろうなと思いました。 個人的には喪失のおばあちゃんの話が1番印象に残ってます。

    0
    投稿日: 2020.01.07
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    『トンネル鏡』『上海租界の魔術師』『レシピ』『金魚』『チョコチップミントをダブルで』『ゴミ屋敷モノクローム』『胡瓜の馬』『月の上の観覧車』の短編8話。 "もしもあの時"とふと思ってしまうこともある。 人生に二周目があればいいのに 折り返しを過ぎた大人だから泣けるんだ。 ・・・という帯に惹かれて手に取った1冊。 なんですが。 ちょっと、思っていたのと違いました。 というか、読み終わって改めて帯を見ると、確かにその通りなんですけどね。 「泣ける」の方向性が違った(笑)。 それこそ、身近によくありそうな話が多々。 共感はできないけれど、言い分は分からなくもない、みたいな?

    0
    投稿日: 2019.09.24
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    大人たちが経験した出会いや別れ、そして死をモチーフにした短編集。その会えなくなってしまった人や失った物にまつわる回想シーンが丁寧に書かれている。ある程度人生を長く歩いてきた世代には、感じるものがあるかもしれない。

    0
    投稿日: 2019.06.15
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    荻原氏の、ノスタルジック系な短編集。正直私は著者の本は、『噂』や『砂の王国』のような、ポップで攻めた感じの方が好き。この本の中だと『レシピ』がいいかな。リルコさんにまつわるメニューと、女の生き様がリンクしていていい感じ。

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    希望が見出せない話が多く、全体的に暗かった。 「喪失」をテーマにしているようだが、もう少し違った展開で描いてほしかった。 「レシピ」は予想外のラストで驚いた。

    0
    投稿日: 2018.12.04
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    短編集。ようやく読み終えた。 前向きな話ではなく後ろを振り返る話なので、一つの話を読み終えた後に次の話に行く気にならず、結局2年がかりで読み終えた。 最後の表題作「月の上の観覧車」がよかった。

    1
    投稿日: 2018.10.30
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    彼氏に借りた本。ちょうど先日祖母の四十九日を終えたばかりなことや、自分自身の鬱気質もあって、本書の短編全てを貫く1つのテーマ「喪失」が思った以上に心に刺さってしまった…ぐはっ…。 その中でも「レシピ」は、明るい?未来を予感させるもので、一番心に残った。 やり直せたらいいと思うことなんて山のようにあるけれど、やり直せないからこそ人生は面白いのであって、だからこそ、今を生きることが大事なのだなと思った。 しかし、久しぶりに小説を読んだ…!喧騒から離れ、1人で本と向き合う時間は最高すぎる。

    0
    投稿日: 2018.09.30
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    なんかしんみりしました。 トンネル鏡 住んでいる街が嫌で東京の大学に進み地元を出て行く。就職し結婚し子供が生まれ家を建てる。母も呼び同居するが嫁とうまくいかず母は故郷へ帰ってしまう。嫁との溝が深くなりやがて離婚。自分も故郷へ戻る事を考える最中母が倒れ他界。歳をとった自分が故郷へ帰る電車の中、トンネルに入ると窓に映る自分の姿を見て人生を振り返る。 上海租界の魔術師 家に祖父が帰ってきた。祖父は昔、上海で魔術師をしていた。孫のかなめはマジックに興味津々。祖父はかなめ相手に色々とマジックを見せる。やがてかなめは不登校になる。祖父はマジックでかなめを変えようとするが当然そんな事では変わらない。祖父は突然倒れ他界する。祖父の葬式でかなめは祖父のトランクの中からマジックの道具を使い祖父の一番愛した人を投影させる。 レシピ 出来事の節目節目に出てくる料理で妻里瑠子の人生が語られる。大学時代から歳を撮った現在まで。顕司と結婚し子どもが生まれその子どもが手を離れた現在、夫顕司の不満が積もりに積もった里瑠子は離婚の決意をする。一言。食べ物の恨みは恐ろしい。 金魚 妻七恵が死んだ。田舎から出て才能のない自分と一緒になり苦労をかけた。ある日商店街の路地裏で子どもからもらった金魚を飼い始めた。病魔に侵されている自分には少しの安らぎになったのだろうか。亡くなった七恵に問いかける「お前は幸せだったかい」 チョコチップミントをダブルで 康介、綾乃、親子の関係。自分の夢ばかりを追いかける康介についていけず妻、史絵は離婚を口にする。自分の夢で生活ができる程甘くない。自分でも思っているがバイトをしながら職人の夢を続ける。元妻から今付き合っている人と再婚しようと思う。綾乃とはしばらく合わないで欲しい。年に一度綾乃と会える日に昔よくいった遊園地に行きアイスクリームを注文する。 ゴミ屋敷モノクローム ゴミ屋敷の近所からクレームが役所に来た。生活環境課の渡辺はゴミ屋敷の住人にゴミを片付けるよう説得しにいく。 胡瓜の馬 小学三年生の時に引っ越してきた沙那との思い出の話。自分は高校卒業とともに東京へ出て結婚し、子どもも生まれた。沙那は地元に残り結婚したが別れ昔の同級生と再婚をし40歳の若さで他界した。自分の歩んできた人生は正解だったのだろうか。人生の分かれ道で違った選択をしていたら今でも沙那は自分の側で行きていたのだろうか。 月の上の観覧車 自分は継ぐつもりはなかったのだが父の娯楽施設の会社に必然的に入り当然のように社長を継いだ。バブルの時代に運もあり会社がみるみるうちに成長していく。しかしバブル終焉とともに会社も年々業績悪化、会社を売却することに。何かを思い観覧車に乗ると他界した母親。同じく他界した若い頃に父親。知的障害で生まれて13歳で亡くなった子どもの幻と会う。そして最後は癌で亡くなった最愛の妻との幻影と会話をする。人生に2周目があったらいいのに…… 人生での出会い、別れ、死をテーマに書かれているのかな。こういうアップダウンのない淡々とした話は凄く苦手で読んでる途中で自分の気持ちがどこかに飛んでいくのがわかるのですが荻原さんの話の流れが凄くわかりやすくしんみりと心に響きました。

    1
    投稿日: 2018.09.02
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    萩原さんは女性的な話を書く人だな。というか女性主人公の話が多い。 「レシピ」手作りレシピ集をパラパラめくりながら自分の人生を思い返す。前向きな話。 「金魚」妻に先立たれ、妻のために何もしてこなかった後悔。灰色の世界に突如現れた「赤」 「ゴミ屋敷モノクローム」老女はなぜゴミを集め続けるのか。片付けた後の空間に見えるものとは。現れる孤独と悲しみ。 「月の上の観覧車」夜の観覧車。隔絶された非現実的な空間。いるはずのない人が見える。 この辺が良かった。ただ、妻から、母から、面倒くさいことから目を背け続けてきてしっぺ返しをくっている孤独と後悔、が根底にある話が多くて少し嫌になった。

    0
    投稿日: 2018.07.01
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    自分は主人公達より下の世代。胸を締め付けられながら読んだ。主役でいられる時期が終わっても人生は続き、想い出が美しくても運命は許してくれない。男達は自分を責めるが、一生懸命だっただけ。遣る瀬なくとも前に進む姿に心を打たれる。

    1
    投稿日: 2018.06.18
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    20180519 好きな作家の一人である萩原氏。 おっ、この短編集は読んでなかったな、と思い購入したが、延々と続く情景描写と、心理描写。そして、とにかく暗い。 きっと新しい試みとしての作品なのだろうが、読み進める事か苦痛に感じてしまったので、この作品はじぶんには合わなかったのだと納得させ読了とする。 読書は楽しい趣味であり、ストレス解消したいから。

    0
    投稿日: 2018.05.21
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    悲しくなるお話ばかりであったが、共感できる部分が多かった。荻原浩、すごいなぁ。面白いだけじゃなく悲しさも切なさも胸に響く作者だ。

    0
    投稿日: 2018.04.09
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    著者は趣きの異なった小説を書く。本作は、重松清の小説のよう。主人公が過去を振り返る8つの短編。中年以降の読者には共感するものがあるはず。2018.2.23

    0
    投稿日: 2018.02.23
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    普通に考えてあんまり幸せでない話もあるし、何の救いもオチもない話もある。 でもいつのまにか暖かくなる話。 荻原浩を存分に味わえた。

    0
    投稿日: 2018.02.06
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    8話からなる。 短篇でいながら、8人の家族模様が、ずっしりと描かれている。 「トンネル鏡」――本当に、トンネルの中を走る列車ガラス窓に映る顔を見ると、精気の無い表情に、ハッと、我が目を失ったことがあった。 作者の言葉が、グサッと、胸に届く。 最後のトンネルを抜けた、。そこは海だった。で、明るい方向へと、向かっているのが理解できる。 「金魚」――縁日で、幼い子から、ふと手にした金魚に、妻の死から、嘆き悲しんでいたのが、立ち直っていく男の姿と、金魚への幻想。 「上海租界の魔術師」――孫から見た祖父は、上海で、マジックをしていたことがあり、大好きであった。 マジックも教えてもらったが、、祖父の葬儀の時にフィルムを見つけて撮影すると、そこには最愛の人であり助手のフェーテイエが、映し出されて、一緒にお棺の中へと、入って行ったのを見て、マジック以外に不思議なことがあるのだと、、、 「レシピ」料理の好きな理瑠子が、学生運動の時代から、料理が好きであった。 安くて美味しい物を作るのも。 結婚で必要なことは味覚を共有できるか出来ないかである。 味覚の好みの違いをジョークのネタに出来るのは恋人や婚約者同士まで。 人間の舌は変えられない。 それだけで、離婚へと、発展していくのだろうか? 「胡瓜の馬」――お盆に、実家に戻った修二は、同窓会に出るのだが、、、幼友達であり付き合ったことのある沙耶の死を知る。 迎える時は、早く戻れるようにと、馬型の胡瓜で、戻る時はゆっくりと牛型のナスで、、、と、。 「チョコチップミントをダブルで」――自分の夢を叶えるために、仕事を辞めてしまった康介は、離婚後、娘に会えるのは、1年に1度だけの誕生日の日。 自分の作成した椅子をプレゼントに、そして娘綾乃は、父と幼き日に約束したアイスをダブルで注文する。最後の「二つ」が、効いている。 「ゴミ屋敷モノクローム」――断捨離が、今流行りだが、我が家も、母のタンスから出てきたものは、懐かしい物や風呂敷、袱紗、着物をほどいた物から、子供の襦袢迄あった。 若き日の写真館の写真は、今でも捨てられない。 この作品の中の関口照子のおばあさんも、自分の若い日の思い出と、主人の撮ってくれた遺品の一部のモノクロ写真を残していたのだろう。 「月の上の観覧車」――観覧車が12時の所に来たら、月が取れるような気がしていた幼き頃の私。 この作品で、ガンに冒された社長が、最後に臨んだ観覧車に乗るという事。 自分が作った観覧車が、閉鎖になる前に、妻の涼子が、亡くなったが、母も、そして最愛の久生も、この観覧車の一周する間に会えると信じていた。 人生に一周だけの時間しかないのだろうか? 皆、家族それぞれドラマが、あるのだから、楽しい思い出を作りたいものだと思いながら、ちょっぴりおセンチな作品を読んで、人生の参考にしたいものだと、、、思った。

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    投稿日: 2017.12.24
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    人生の折り返し地点を過ぎると、人は過去を振り返りたくなるのかも。 あの時…あの人と… 誰もが過去を思う時、頭をよぎることではなかろうか。 そんな物語が短編集として綴られている。 どれも心の奥に響くのは、私も折り返し地点を過ぎようとしているからなのかもしれない。 2017.12.11

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    投稿日: 2017.12.11
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    荻原浩氏の作品には、珍しくシリアスなテーマの短編8作だった。 そんな中、本のタイトルになっている「月の上の観覧車」 老いてゆくなか、それまでの自分の人生を回想し、今の自分を考える内容。 自分も、これからの未来を考えるより、今までの人生を振り返る年齢になったなと思う今日この頃です。 解説の中で大矢博子氏が 「人は生まれてからしばらくは、未来を見て進む。 先が短くなるにつれ、20年後、30年後が自分にあるのか、それまで生きていられるのかを考えてします。 それは悲しい、寂しい。 だからそれに気がつたとき、人は回れ右をし、せめて『先』の限りが目に入らないように後ろを向くのだ、それゆえ『先』の代わりに目に入るのが、これまで自分がたどってきた過去だ」といっている。全くその通りだと思う。

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    投稿日: 2017.11.24
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    萩原浩は「さよなら、そしてこんにちわ」以来7年ぶり。 それまでの作品は全部読んだ。 ほとんどが☆3以上だったはず。 でも今回は違った。 一つ目の短編を読んだところでほぼ諦め、 途中を飛ばして最後の表題作を読むも途中で断念。 刺激がなさ過ぎました。

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    投稿日: 2017.11.21
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    全体的に温かくて「良い小説を読んだな」っていう感覚が残った。切なかったり悲しかったりする中にも希望が残るような。 私は「あの時ああしておけば良かった」と強く思うようなことは、まだそんなには無い。というのも多分、結婚とか出産とか、女性なら大きな岐路になるような出来事をまだ経験していないせい。 それらをこれから経験するにしろしないにしろ、そのことについて振り返って良かったと感じたり後悔したりするのは、もう少し先の年齢になってからなのだと思う。現段階では、まだどちらにも振れる可能性があるから。 この物語に出てくる人物たちは大抵がそれらを通りすぎた年齢で、大きな仕事をし終えた後だからこその後悔とか、過去への憧憬とか、そういった感情が多く描かれている。「あの時ああしておけば、今の状況は違ったかもしれない」とか、帯にもあるように「人生に二周目があればいいのに」とか。 どちらにしろ叶わないことなのだけど、きっと誰にでも、過去を振り返ってそんな風に思うような出来事が存在する。 だから私にとっては実感を伴わない理解のような感覚なのだけど、きっとこの先そんな風に思うことがあるのだろうな、と少し切なく考えたりした。何十年か後に私がまだ生きていたとして、もう一度読んでみたら、感じることはまた違いそう。 荻原浩さん…少し前に直木賞を獲った方だったかな?その小説も俄然気になり始めている。少し女性作家的な匂いも感じる優しくて幻想的な短編集だった。

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    投稿日: 2017.10.06
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    短編集。個人的にはあまり心に響くものがなく途中で読むのをやめてしまった。 壮大なSF長編小説を並行して読んでいたから刺激が少なく感じてしまったかもしれない。

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    投稿日: 2017.06.18
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    穏やかな雰囲気と細やかな伏線、描写が好き。全ての短編がハッピーで終わる訳ではないけれど、大人のほろ苦さが味わえる。 この年齢で読むからいいのだとも思う。

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    投稿日: 2017.05.28
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    人生に二週めがあればいいのに このフレーズがグッとくる年齢に読むべき本。 それぞれの主人公が、人生の分岐点で別の選択をしていたら…と考えるけれど、決して今の人生を後悔しているわけじゃない描写が好き。それぞれの話の最後には少し光が差し込むような印象の終わり方をする。 テーマはずっしり、内容はさっぱりしていて読みやすい。

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    投稿日: 2017.05.05
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    ・物語に共通する大きなモチーフは喪失。自分の選択は正しかったのか、あのとき他の道をとっていれば別れはなかったのではないか。人生に二週目があればいいのに。悔いている自分の選択、時代に抗えなかった喪失の体験。忘れられないこと、思い出したくないこと、でも捨てられないことはたくさんある。でも本書で描いているのは後悔だけではない。何があってもまだ人生は続くし、明日は来る。取り戻せないものを心の中に抱えて、ときどきカサブタを剥がしてみて、まだ血が出るのを見て失った人と今もどこかでつながろうとしている自分を確認しながら、今日を生き、明日を考えている。過去を振り返ることで取り戻せない喪失を抱えた人々が一度しかない未来へ向かう物語。

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    投稿日: 2017.05.01
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    それぞれがそれぞれの過去を振り返る。みんな思い出すんだなぁ、過去を。過去は痛いけど美しく映るね。ノスタルジック。

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    投稿日: 2017.03.29
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    胡瓜の馬、月の上の観覧車、よかった。今の自分の年代で読めたからかなー、じわじわときていろいろ考えてしまった。日々、大切に生きなくては。

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    投稿日: 2017.02.16
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    際立って大きな事件が起きるとか、びっくりする展開というのはなく、様々な人の日常を巧みに切り出した印象を受ける作品。八編収録されているが、とても良かったものから、あまりしっくりこなかったものまで様々。どの作品も哀愁が漂っている。お気に入りは「トンネル鏡」と「チョコチップミントをダブルで」。前者は、自分の親と結婚と子供の複雑な関係性が描かれており、自分とは切り離された領域で思うようになかなかうまくいかない難しさと悲しさがよく描かれていた。後者は、離婚したため1年に1度しか会うことができない娘との話。娘と会うことを楽しみに1年間頑張る男性、そして娘との向き合い方がちょっと不器用な男性像が上手に描かれている。そんな不器用な父を拒絶することなく、受けいている娘の優しさにもホッとする作品であった。

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    投稿日: 2017.02.06
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    短編集。 主人公はみんな亡くした人、失ってしまったものに思いを馳せながら、自分の人生を振り返る。 あの時、こうしていれば、ああしていれば…って悔やんでも仕方のないことだけど、 それだけでとどまらなくて、少しだけ光が見えるというか、主人公たちがちょっとだけ前向きになる姿はいいも思う。 でも全体的に切なかったな。

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    投稿日: 2016.12.23
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    若い子が読んでもいまいち面白くないでしょうね。「泣けた!」「感動した!」と単純に言えない話だもの。年をとっていればこそ身に覚えのある「あの時のカサブタ」みたいなのがあるわけで。

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    投稿日: 2016.12.05
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    八作品のうち六作品が四十代以上の主人公で そろそろ人生の折り返し地点を通過している世代がターゲットになっています。 そんな年代になると日々過ごしているとふとした時に 過去の事を思い浮かびこうすれば良かったと思うことがあります。 そんな世代の人達が人生を振り返った時々のことが綴られていますが、 どの作品も普段隠れている心の隅をぎゅっと掴まれたように どこか切なく淋しさがあり脆くも涙が出てしまいそうなものばかりでした。 主人公が女性で過去を振り返りながらも唯一未来に向かっている 作品の「レシピ」はこの中ではとても印象的で、 作者は男性なのに女性の心理をよくぞここまで把握しているなというのが 書かれていて面白く、料理と過去の男性をこのようにして 思い返しているというアイデアも面白かったです。 そして女性らしいラストの潔さに爽快でした。 歳を重ねると今までなんてことのない事だったことも 何か大きな人生の転機があると 今まで身近だった家族、夫婦、子供、友達、同級生、同僚などが 特別な存在だったということに気が付き だからそんな時に「もしもあの時にこうしていれば」と 思うことが多くなるのかと思います。 けれど過去ばかり振り返っていても何も変わることがないので、 少しでも今までとは違う自分を取り戻して、 未来へ歩んで欲しいというメッセージもこの作品の中からは 読み取れるような気もしました。 若い方が読んだらまた違う観点からの感想になるかと思いますが、 歳を重ねたからこそこの深みのある心境が分かるかと思うので アラフォー世代の方が読むにはまさに打ってつけの作品だと思います。 これで人生の準備としての心構えも出来るかと思います。 人生でもし何かに躓いた時に読み返してみても 今とはまた違った心境にもなると思うので、 読み返してみたい作品だとも思いました。

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    投稿日: 2016.11.15
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    中高年期にさしかかった人生の、ビターチョコレート味のひとこまを描いた短編集。 中高年にもなるとシミも多くなる。消したくもなるシミ、隠したくなるシミも多々あるが、それもまた自分なんだとも思う。 個人的には、「上海租界の魔術師」「レシピ」「ゴミ屋敷のモノロークローム」が心に残った。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    日常の、ふとした時、立ち止まってみたり、 後ろを振り返りたくなる。 そんな、少し歳を重ねた大人たちへ。 短編で読みやすく、 思ったよりも軽い。

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    投稿日: 2016.11.12
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    5冊目。なにかと今話題の著者。貰わなければ読まなかったと思う。 述懐の物語、あるいは追憶の物語。話自体に捻りはないし、出てくるエピソードもバブル世代のそれが多くてイマイチ良くわからない。なのにどうしてこんなに胸が苦しいんだ。 歳をとったんかなぁ。歯ブラシを見て帰ってしまう威勢がいいはずのおかんとか、柱に刻まれた記録とか、なんか記憶に残ってしまう。 表現がキレイということはある。この人の比喩好きだなぁ。記憶を呼び覚ますような平易だけどなかなか思い浮かばない比喩と思う。 一番好きなのはお盆の話かな。な。章内節の「π」がとてもおしゃれと思うの。2~7に見られるそういう遊び心も好きでした。

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    投稿日: 2016.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来――そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。 「トンネル鏡」・・・東京から故郷の日本海に面した小さな町に帰る列車の中で、今までの人生を辿る男の話。 大学受験で上京してから30年、「私」は50歳を目の前に証券会社を退職しました。現在は離婚しており、故郷で一人暮らしていた母親も亡くなりました。 閉ざされて何もない小さな海沿いの町、酒を飲み煙草を喫い、ド演歌を唸る母親から逃げるようにして東京へ向かった「私」が、再び故郷の町で暮らそうとしています。 「上海租界の魔術師」・・・若い頃上海でマジシャンをしていた祖父の話。 「レシピ」・・・書き溜めたレシピノートで昔の恋を想う主婦の話。 「金魚」・・・鬱になった男が金魚を通して亡き妻を想う話。 「チョコチップミントをダブルで」・・・離婚した妻に引取られた娘と年に一度だけ会う男の話。 「ゴミ屋敷モノクローム」・・・ゴミ屋敷に住む老女と若い公務員の話。 「胡瓜の馬」・・・故郷の好きだった少女の話。 好きだった少女は今でもやっぱり好き、なのです。結婚した妻を愛することとは別に、少女の面影が男の胸から消え去ることはないのです。 「月の上の観覧車」・・・夜の観覧車で自分の人生をなぞる年老いた男の話。 誰にでも、死者とつかの間出会える瞬間がある...「私」の場合、その場所が観覧車でした。 閉園後の遊園地。この施設のオーナーである「私」は、高原に立つ観覧車に妻の遼子と乗り込みます。 月に向かって夜空を上昇していくゴンドラのなかで、先天的な疾患と障害をもち夭折した息子・久生を想います。

    0
    投稿日: 2016.08.24
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    8編の短編集。どの作品も現在の自分よりも過去を思い返している。今の自分と比較したり、これからの自分にどのようにつなげていくかを著している。 人間はある時点を過ぎると将来や未来に対する想像や希望、期待よりも過去を振り返り、現在の自分の姿を思い後悔や感謝、幸福等を感じるのではないだろうか。この短編集の登場人物たちもそこそこの年齢でいろいろな経験を経て今の自分を感じている。今までの事を後悔したり、それまでのことを振り返りながらこれからの自分をどう生きていくか決意をもったりしている。 どちらかというと重たい部分もある作品集ではあるが、「レシピ」は私と同世代の主人公が過去を料理と共に振り返るという設定で親しみやすく、また思いがけないラストに驚かされた。カラリとした終わり方ににやりとしてしまった。

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    投稿日: 2016.07.23
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    老人やそれを取り巻く人を主人公に描いた8つの短編。 来し方を振り返り、そこに在る喪失を嘆きながらも、どこかわずかに明かりの差すエンディング。じっくりと読ませてもらいました。

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    投稿日: 2016.04.21
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    全体的に読後が哀しい。もう少し希望があればと思ってしまった(巻末の解説には希望があると書いてあったが)

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    投稿日: 2015.12.30
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    死に関する短編が何個か入ってる感じだった。可もなく不可もなくすーっと入ってくきた。読み終えるのは時間かかりました。

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    投稿日: 2015.10.30
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    2015.10.6-57 短編8編。 どれもテーマ・内容ともに目新しくもない短編ばかりだが、個人的にはゴミ屋敷モノクロームは余韻があり印象に残る。

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    投稿日: 2015.10.07
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    8編の短編集のテーマは失われたものをもう一度探していくというところだろうか。荻原浩らしいユーモアや楽しさよりはやや重い雰囲気がある小説がいくつかあるのが意外といえば意外だが、読み進むうちにこの短編集の全体の魅力に引き込まれていくようだった。女性がいろいろな場面で作ってきた料理を題材にした「レシピ」が人気があるようだが、以前に付き合っていた彼女の地元に帰る「胡瓜の馬」は揺れ動く気持ちにしみじみとした感じがあってよかった。

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    投稿日: 2015.08.23
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    ん〜、悪くはないけどいまひとつ。ところどころジーンとくるシーン、ズシンとくる会話はあったけど、思っていたほどではなかった。それでも一気に読んでしまいました。表題作のほかにレシピと魔術師が良かった。

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    投稿日: 2015.04.04
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    1話目、「トンネル鏡」読んで、中年男性が主人公の半生の反省の話だったけど、ああ、いまのわたしには合う気がする、と思った。田舎を出て東京であくせく働いていろいろ大事なものを失くした、という話。 2話目、「上海租界の魔術師」はかなりぐっときた。ぼけたお年寄りの相手は常日頃するけれど、大変さの中に、かぶりものが無くなったその人の人生や思いに肉薄してぐっとくる瞬間がある。その繋がりの感触をベースに読んでると、背景に戦前の上海のきらめく幻燈を映して、自由の効かなくなっていく手で手品を演じるマジシャン爺さんのラスト・ショーを見ているみたいだった。 どれもどこかに共感を覚えながら読んでいたんだけど、「ゴミ屋敷モノクローム」は後半涙が止まらなかった。 捨てられないほど大切で、でもその喪失と向き合うことなど到底できないような日々があったということは、幸せなのか、不幸なのか。 短編集のテーマは「喪失」らしい。失ったものがあることを自覚している人間には、どこかしらに刺さる部分がある小説だと思う。

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    投稿日: 2015.01.19
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    月と観覧車が起こす奇跡の出会い。前半のいくつかの短編は胸がグゥーっと苦しくなるような感じがしたけれど、読み終わってみれば心は温か。解説の冒頭の数行に激しく納得。

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    投稿日: 2014.12.29
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    過去を振り返りながらも、未来へ向かう物語がつまった短編集。 萩原浩さんの作品は初めて読んだけれど、設定が巧妙で展開が素敵だなと感じた。中でも自分でまとめてきたレシピを振り返りながら、過去の恋人との思い出を思い出す作品は、時代の移り変わりを料理のメニューで表現していて、新鮮だった。 【2014.11.19】

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    投稿日: 2014.11.19
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    人生は観覧車と同じで二周目はない。将来に夢を抱いていても、辛い過去を振り返っても、先送りも出来なければ、巻き戻しも出来ない。そして勿論、二周目はない。 今を大切に生きようってベストな選択をしたつもりでも、成功よりも失敗が多いような気がする。 生きていくことは難しい。でも、志半ばで生を喪った人たちの分も、生かされた人間は懸命に生きていかなければならない。たとえ一周だけの人生でも、その一周が貴重なのだ。

    1
    投稿日: 2014.09.04
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    仕事や暮らしに手を抜かず、来た球は確実に打っていて、 それでも失ったものの大きさに、やわらかく絶望する。 だからと言って「諸行無常」観を描いているのでもなく、 人生の悲壮感を男性目線で淡々と描かれた小説。 その年代になったら、読み返してみたい。

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    投稿日: 2014.07.13
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    人生に二週目があったらという気持ちはよくわかる。 これまでたくさん迎えてきた分岐点。 あのとき違う選択をしていたら、どうなっていたのか。 きっとだれもが一度は思うことだろう。

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    投稿日: 2014.06.21
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    喪失がテーマの短編集。 笑いはなし。思わずクスッと笑ってしまうような荻原さん独特の言い回しも封印。

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    投稿日: 2014.06.10
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    失うから手に入れるのだ、手に入れたものは失うのだ、と思った。 当たり前だけど、そうやって人生は続く。 どれも好きだけど、特に「上海租界の魔術師」「レシピ」がよかった。 上海租界の魔術師、とにかく終わり方が良い。 レシピ、こういうサバサバした女の話が好き。男と出会いながら膨らませたレシピノートを憎むどころか愛している所が、またいい。

    1
    投稿日: 2014.05.31
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    悪くはないのだけど、どれも乗り切れず、、、 1番好きなのは「レシピ」 これはよかった。 食事とそれにまつわる思い出たち。 食って、記憶と密接に関わっている。

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    投稿日: 2014.05.23
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    8つの物語から成る短編集。 喪失感、郷愁、哀愁、憂い。 必ずしもマイナスではないけれど、決してポジティブでもない、 そんな感情に包まれた主人公たちのそれぞれのお話。 明るくて元気が出るようなものが読みたい時に選ぶには違う。 ちょっとしんみりとした、でも、この本の雰囲気に引きずり込まれない 程度の強さは残しているような時に手にして欲しい。 どれも波の少ない話だし、ちょっとファンタジックな要素もあるけど、 どちらかというと現実的で、すぐ近くにありそうなものばかり。 個人的には『金魚』と『胡瓜の馬』が好きだったな。 それらにしても、イチオシ!として誰かに薦めるほどではないけれど。

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    投稿日: 2014.05.13
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    【収録作品】トンネル鏡/上海租界の魔術師/レシピ/金魚/チョコチップミントをダブルで/ゴミ屋敷モノクローム/胡瓜の馬/月の上の観覧車

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    投稿日: 2014.05.05
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    身近な誰かを亡くして過去を想う短編集。 人の死に触れると どんな形で亡くなったにせよ たらればを考えてしまう。 それを少しでも減らすためにも 人との繋がりを大事にしないとだ。

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    投稿日: 2014.04.28
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    死んでしまった人、別れてしまった人や別れてしまいそうな人(?)との思い出や後悔を綴った短編集。 誰しもにひとつはあることですが、切実だったり気楽だったり違うテイストの切り口で描かれており、重いテーマですが思ったよりすっきり読めます。 自分に辛かったり後悔する別れがあるかないかで評価が別れてしまう作品かもです。 2014・04

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    投稿日: 2014.04.22
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    八つの短編集。日々が廻る中で出来事もめぐっていく。ちょっとした出来事、ちょっとした気付き、それらがないまぜになって新たな出来事になる。

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    投稿日: 2014.04.13
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    荻原浩さんの短編集 短編はサクッと読めるけど味気なくてやっぱり苦手。 最後でそれぞれの話しに繋がりが出てくるのかと期待していたけどそれも無く、完全なる短編集… 残念❗️

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    投稿日: 2014.04.04
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    過去を振り返ることで、前を向く決意をする。 解説読んで、そうなんだって思った。 伝わらない、、。 過去を悔いて、こんなはずじゃないって思って、それをバネに前を向けるほど強い人ばかりじゃないと思う。

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    投稿日: 2014.04.02
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    過去,思い出を辿る8編からなる短編集.未来を見つめて生きてきたはずなのに,不思議なモノで気が付くと過去に生きてたりする.それでも過去を振り返ることで一歩踏み出せる勇気が湧くなら,それはきっと前進なのだろう.どの作品も感慨深く甲乙付けがたいが,強いて挙げるなら,僕は「上海租界の魔術師」だろうか.他の人がどの作品に何を想うのか,とても興味深い.

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    投稿日: 2014.04.01
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    閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと上昇していく。(『月の上の観覧車』より)。 人がふと過去に思いを馳せるときを描いた8篇を収録した短編集。 2014年3月25日読了。 失った時も、喪った人も戻ることはない。でも、残った人の心の中では確実に生きている。 そんなお話が8篇。思っていたよりもほろ苦い系のお話が多く、少しお腹いっぱいな気持ちになりました。

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    投稿日: 2014.03.26
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    もう少し元気な時に読めばよかった。 若しくは思いっきり落ち込みたい時に。 一つ一つはいい話なんだが、少し空気が重くて今の私にはしんどかった。

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    投稿日: 2014.03.10
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    家族(の喪失)を軸とした8つの短篇集。 主人公は40〜60代の、そろそろ自分の人生の流れがどういうものかをわかってきた年代である。 主人公が人生の軌跡を振り返る、というパターンがほとんどのためか、物語としては非常に穏やかで自省的である。 ドキドキ・ワクワクはしないけれど、しみじみ生きることについて振り返る気分になれる話ではないか。 現在そんなに老成した心持ちでなかったため、少しだるかった。

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    投稿日: 2014.03.09
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    トンネル鏡 / 初出 小説新潮 2009年7月号 金魚 / 初出 小説すばる 2009年12月号 上海租界の魔術師 / 初出 小説新潮 2010年4月号 レシピ / 初出 小説新潮 2010年4月号 胡瓜の馬 / 初出 yom yom vol.18 (2010.11) チョコチップミントをダブルで / 初出 小説新潮 2011年1月号 ゴミ屋敷モノクローム / 初出 小説新潮 2010年1月号 月の上の観覧車 / 初出 小説新潮 2008年7月号 解説 (大矢博子) 『月の上の観覧車』 2011.5 新潮社刊 文庫化 カバー写真 John Halpern/Photolibrary/Getty Images カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 印刷 二光印刷 製本 加藤製本

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    投稿日: 2014.03.06