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雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―(新潮文庫)
雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行―(新潮文庫)
村上春樹/新潮社
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総合評価

98件)
3.7
14
34
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    これを読んでじゃあギリシャとトルコに行きたいらとはならないのが面白い。ギリシャのアトス半島が今も自治権を与えられた宗教地区として成り立っていることは知らなかった。トルコの話は本当にひどい、最近は旅行で行く人もよく見るが観光地以外は今もこんな感じなのだろうか。

    0
    投稿日: 2025.10.30
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    紀行文。もちろん春樹さんが書いているので、なんだか短編でも読んでいるんじゃないかとすら最初らへんは感じる。 あと「そういえば春樹さんは随分年上のひとなんだなぁ」って思い出す。

    0
    投稿日: 2025.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギリシャ・アトス半島とトルコ一周の旅行記。 ギリシア正教の聖地であるアトス半島の独特の空気感、トルコで生きる人々の強さのようなものが垣間見える。旅とチャイが好きなのでトルコ行きたくなりました。 ウォータークーラーの水飲んで下痢した話が出てきて、昔の人は無菌の飲み物としてお酒を重宝したってのは本当だったんだなあと思ったけど、その後ビールでも下痢していてもうどうしようもない 高度資本主義教徒

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    ギリシャは、憧れの地。眩しく、カラッとしていた。トルコは、行った事がない。はて、どんな場所やら。計画迄は、立てたが…。

    0
    投稿日: 2025.05.29
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    雨天炎天のトルコ編、チャイと兵隊と羊ー21日間トルコ一周ーを読んだ。 トルコ人はヨーロッパ人でなく、アジア人だという箇所になるほどとなった。 来月イスタンブールに行くので自分ではどう感じるかな?イスタンブールはヨーロッパに近いからそうは感じないかも知れないけれど。人懐っこくて、親切(私たちでいう親切ではないかも)なトルコ人と会うのは楽しみだな。

    4
    投稿日: 2025.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギリシャにトルコ。【ギリシャ編】僕は本でアトスのことを読んで以来、どうしてもこの地を一度訪れてみたかった。そこにどんな人がいて、どんな生活をしているのか、この目で実際に見てみたかったのだ。-そこでは、人々は貧しいなりに、静かで濃密な確信を持って生きていた。 【トルコ編】トルコは兵隊の多い国。ギリシャ編とうって変わって、まあ、なかなか手強い。読んでいても、とてもとても手強い。世界は本当に広い。タフでハードな読書時間だった。ああ、面白かった。

    1
    投稿日: 2024.05.07
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    本当に村上春樹さんの紀行文は最高。 好奇心も心も満たされる ちょうど読んでいたとろに、ロシアのウクライナ侵攻のことで、息子に「日本はどこの国とも地続きで国境を接していないから感覚としてわからないけれど、地続きで隣り合う国があるってどんな気持ちなんだろう」というようなことを話しかけられました。 村上春樹さんの旅当時はソ連(現在はジョージアとアゼルバイジャン)、イラン、イラク、シリア、ギリシャ、ブルガリアと接しているトルコの地図を2人で眺めながら「日本で生きていると他国と接している緊張感てないよね」と話し、村上さんの波瀾万丈の旅の訳がよくわかったし、接している国との関係もあるだろうから「その地域ごとの差の大きさに驚かされることになる。」「その地域地域によって、風景も気候も人々の生活も、あるいは人種さえもがらりと違ってくるのだ。」というのも納得。 日本で生活している時には考えもしないようなことが、普通の生活の中にあるのだろうな。

    0
    投稿日: 2024.03.13
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    ギリシャ編とトルコ編からなる紀行文。 ギリシャ編はギリシャ国内に存在するアトスという宗教国家のルポ。ギリシャ正教会の聖地にして修行の地であり、正教会の信者以外の入国は難しい。また、女人禁制のため信者であっても女性は入れない。 トルコ編は黒海沿岸やロシア(当時)、イラン、イラク、シリアとの国境地帯とのルポ。クルド問題や隣国との問題を抱えており、ガイドブックには「行くな」と書かれている紛争地域だ。 これらの地域に村上春樹がカメラマンと共に乗り込む。かなりの緊迫した場面も淡々と書き綴る。辺境の人々の暮らしを記述していても、そこここに村上春樹節が染み出している。切り取り方が村上春樹なのだなと感じた。

    6
    投稿日: 2023.11.11
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    ギリシャ・アトスには行きたくなり、トルコには行きたくない(読むだけで十分)という読後。 残念、アトスは女人禁制の島なんだった… 状況としては深刻で冗談も通じないようなシリアスな場面でも村上春樹の描く文章は何か状況を滑稽に伝える。 2023.3.2

    5
    投稿日: 2023.03.02
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    村上春樹の紀行文、いくつか読みましたが こちらがいちばんハード(かつタフ)な印象を受けました。 日本に住んでいて想像できうる「ハードな旅行」を遥かに超越した別世界を見せてくれます。 ギリシャ編はまだ楽しむ余裕があるのですが、トルコ編は「おお…」とちょっと引かざるを得ないような描写があります。(1988年の事なのでだいぶ違いはあることを差し引いても…) 自然の美しい描写と、なんと言っても現地の人々の描写が生き生きしていて読み応えがあります。写真も、現地の空気が伝わってくるようなものばかりで見応えがありました。

    3
    投稿日: 2023.02.14
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    「村上春樹」の紀行『雨天炎天 ―ギリシャ・トルコ辺境紀行―』を読みました。 「坂本達」の自転車紀行エッセイ『やった。―4年3ヶ月の有給休暇で「自転車世界一周」をした男』に続き、旅の本で現実逃避です。 -----story------------- 「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。 険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。 一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。 雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く。 ----------------------- 「村上春樹」の紀行は、5年くらい前に読んだ『辺境・近境』以来なので久しぶりですね。 本書はギリシャのアトスへの旅と、トルコへの旅が収録されており、以下の構成となっています。  ■ギリシャ編 アトス―神様のリアル・ワールド   ・さよならリアル・ワールド   ・アトスとはどのような世界であるのか   ・ダフニからカリエへ   ・カリエからスタヴロニキタ   ・イヴィロン修道院   ・フィロセウ修道院   ・カラカル修道院   ・ラヴラ修道院   ・プロドロムのスキテまで   ・カフソカリヴィア   ・アギア・アンナ―さらばアトス  ■トルコ編 チャイと兵隊と羊―21日間トルコ一周   ・兵隊   ・パンとチャイ   ・トルコ   ・黒海   ・ホパ   ・ヴァン猫   ・ハッカリに向かう   ・ハッカリ 2   ・マルボロ   ・国道24号線の悪夢   ・国道24号線に沿って ギリシャ正教の聖地アトスを巡る旅と、トルコを一周する旅、、、 旅行先として選ぶには躊躇するけど、一度は足を踏み入れてみたい場所… でも、楽な旅じゃないですよねぇ。 俗世界と隔絶されたアトスの不思議な世界観、死の危険と隣り合わせのトルコの辺境… 行ってみたけど、行くとしたら、なかなかディープな旅になりそうですね。 実際には行けそうにない土地だけに、現実逃避にぴったりの作品でした。

    2
    投稿日: 2022.06.27
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    若い頃の村上さんがなかなかに体当たり的でハラハラしながら読みました。とんでもない目に何度かあってるのに、あの村上節で書かれるとどこかシュールなコントのようでした。

    1
    投稿日: 2022.06.25
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    コロナ禍で旅行に行けない今読むのにぴったり。 ギリシャのアトス半島と、トルコの黒海地方+東南部を周遊した旅のもようを綴っている。旅行記なのでかなりスラスラと読めた。 ギリシャ編ではいくつもの修道院を訪れ、出会った人や食べものを宗教的な要素にも簡単に触れつつ紹介しているが、なかなか一般的な観光客は足を踏み入れないような場所であるから興味深い。 トルコ編では、トルコのキラキラした部分だけではなく、旅で起こったことをもとにその地の雰囲気、トルコ人の気質や現地人はあまり話したくないような暗い部分に触れたりしていることに好感を持てた。クルド人の話であったり、東南部の街の雰囲気など、少し重い話題であっても重すぎず、かといって軽く流しているようでもないため読みやすかった。 「物事がとんとんとんと上手く運ばないのが旅である。上手く運ばないからこそ、我々はいろんな面白いもの・不思議なもの・唖然のするようなものに巡りあえるのである。そして、だからこそ我々は旅をするのである。」 序盤で響いた言葉。頭では理解できても、心の内からこう思えるようでありたいと思う。

    1
    投稿日: 2021.09.02
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    村上春樹の紀行記を呼んだのは初めてだったが、とても面白かった。ギリシャ、トルコのどちらの旅も相当ハードな、大変そうな旅であったが、彼の文章でもってその旅を想像してみると、不思議と楽しそうな印象を受けるのである。 トルコ篇で、道中真っ白なドレスに身を包んだ女の子の一行に遭遇する場面がある。車を止めて話しかけるでもないが、トルコの荒々しい風景の中で突如として現れた予想外の光景に村上春樹氏が思ったこと。素晴らしい叙述だった。こういう世界の捉え方は、ぜひとも参考にしたいと思った。

    6
    投稿日: 2021.07.02
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    紀行文もおもしろいなあと思った。異文化の体験がまるで自分が経験しているように感じて新しい価値観が生まれた。旅をしたいなあ。

    1
    投稿日: 2021.04.11
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    アトス山の修道院ミシュランの表現がとても面白かった。時代背景は違うが自分の知らない場所がたくさん出てきて興味深かった。

    1
    投稿日: 2021.04.05
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    思い出し投稿。過去に別SNSで書いた感想。 ————————— 2012.7記。 経済危機の着火点として世界中の顰蹙を買っているギリシャですが、Lonely Planet曰く、この夏訪れるべきか?の問いに対する答えはYES!だそうです。 https://www.lonelyplanet.com/greece/travel-tips-and-articles/77388?fbclid=IwAR0Us_V9IILfZN3RnAdntZosUGzZ2aXeRX15n7vttqNIETHn_Hj5yZ-VAWc 新婚旅行(10年以上前…)で上陸したミコノス島には当時激しく感動したが、クレタ島はじめエーゲ海の他の島々や、アジアと地続きになっていそうな東部の田舎にもいずれ行ってみたいものだ。それにしてもエーゲ海(の中でもアトス半島周辺)の美しさの描写に関しては、以下の文章が秀逸すぎる。 「・・・もちろんただ透き通って青くてきれいというだけの海なら、それはいくらでもある。でもここの海の美しさはそれとは全然違った美しさなのだ。それは何というか、まったく違った次元の透き通り方であり、青さなのだ。水はまるで真空の空間のようにきりっと澄みわたり、そして深い葡萄酒色に染まっている。…(中略)そしてそこに、晩夏の朝の強い陽光がナイフのように激しくつきささり、屈折して見事にはじけ散る。船の影がくっきりとした輪郭を取って海底に映り、揺らぐ。」・・・うーんのんびり2か月くらい旅行したい・・・。

    6
    投稿日: 2021.01.04
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    雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (和書)2010年05月04日 23:36 1991 新潮社 村上 春樹 旅行記というのは面白いものです。 ギリシャとトルコのその中での両極端の地方についての旅行記なので、イメージが随分違う。 なかなか面白く一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2020.09.26
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    「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く!(裏表紙) 村上春樹さん二冊目。前回はエッセイで今回は紀行文。次はQ&Aかなぁ。 前半のギリシャはアトス島。狭い島内だけに、訪れた修道院の成り立ちや食事の差異など、内容が割かし一辺倒。雨天のハプニングは面白いんだけど…。 後半のトルコ編のほうが、広さ的にも話題的にも多様で良し。なんだけど、なんだか尻切れトンボで終わっているような? 読んだのは文庫版だけど、オリジナルもおんなじなんだろうか。

    0
    投稿日: 2020.05.05
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    淡々と、美しい文章で旅の模様が描かれている。ちょっと過酷そうで同じ道を辿ろうとは思わないけれど、遠くへ旅に行きたいと感じた。

    0
    投稿日: 2020.04.27
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    普段馴染みがないような地域の旅行記 村上春樹独特の、その都度都度の細かい描写が旅行記小説に向いていると思った。知らない土地の話だが、イメージしやすい。 また旅行記小説を出してくれるといいなぁ

    1
    投稿日: 2020.02.20
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    面白かった。やっぱ春樹好きだわ。そこ切り取るんだーと思うところばかり。修道院のオリーブ、黴パンを食べる猫、雨、レモン、トルコの酷いエピソード。海外旅行に行きたくなる。

    1
    投稿日: 2019.12.21
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    ギリシャとトルコ、(刊行当時は治安も安定し)風光明媚で異境感もある人気観光地であるが、そこは村上春樹、ギリシャはアトス島というギリシャ正教の聖地、トルコは黒海側のクルド人地区寄りというなかなか渋いセレクト。国際化から取り残されたような、文明的にも文化的にも特殊性が残る土地柄で相当ヘビーな場所であることが伺えるが、村上氏の文章を通して見る2つの国にはなんとも愛くるしい魅力に溢れた地域に思えるから不思議だ。死ぬほど甘ったるいルクミを食べてみたくなった。

    1
    投稿日: 2019.09.06
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    2019年8月31日読了。 【ギリシャ・アトス】 ●ギリシャ・コーヒー、ウゾーの水割り、ルクミ(甘いゼ リー菓子)…“アトス3点セット” ●ビザンティン・タイム(P46) →1日は日没に始まる。 ●ギリシャでのジャッキー・チェンの知名度の高さ。 ●ウゾー →ギリシャの焼酎のようなもの。 アルコール度数が高く、匂いはツンと強烈で 水を注ぐと白濁する。 【トルコ】 ●パンとチャイ。パンは世界的に見ても美味しい。 ●クルド人の存在(P154) ●マルボロ1カートン持っていくと旅が楽!? とにかく要求されるし、渡すと話がスムーズに。

    0
    投稿日: 2019.08.31
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    ギリシャとトルコの村上春樹による紀行文。 かなりハードな冒険で、著者としても当時は若かったからできたのだろうなと思いました。かなり昔に書かれた本なので、今とは事情も変わり色々なことが改善されているのかもしれませんが、当時は色々なことが遅れていて大変な時代だったんだなと思います。 今はこれらの町がどのように変わったのかとても気になります。気楽に行ける場所になっているのであれば、是非著者に再訪してもらって、紀行文を書いて欲しいです。

    0
    投稿日: 2019.07.08
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    ギリシャのアトス半島のギリシャ正教の修道院を巡るギリシャ編と、パジェロでトルコを時計回りに廻るトルコ編からなる紀行文。 村上春樹の表現力は流石としか言いようがなく、あたかも自分も辺境を旅したかのように引き付けられてとても面白かった。 自分が絶対行かないと思われる辺境への旅を疑似体験させてくれた本書に感謝したい。

    0
    投稿日: 2019.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちゃんと副題に、「ギリシャ・トルコ“辺境”紀行」とあった。アテネとかイスタンブールのグルメやショッピングとかは皆無。 ギリシャ篇はアトス半島訪問。女人禁制だから自分でいけないので、貴重な読み物。 トルコ篇は国境地帯というか外周を三菱パジェロでグルッと一周。面白かったけど、国際事情とか、ちょっと古いなあと思ったら、平成2年出版。実用性はあまりなさそう(笑)

    0
    投稿日: 2018.10.19
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    ギリシャの修道院への旅は楽しいものだった。 私は読むだけでルクミ・アディクト になってしまった。 ところが、トルコ編と来たら、もう、すっかり参ってしまった。村上さんのタフさに感激しながらも。 でも面白いんだもの、文章も文体も大好きだから。またゆっくり追加の感想書きます。とりあえず、今夜の読書会に間に合った。やれやれ

    0
    投稿日: 2018.09.14
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    「ギリシャ・トルコ辺境紀行」 ギリシャ編 異国の異教徒が神様の国を旅するとこうなる。食事は大切。お酒もそこそこ大切だがまず食事。良い人にめぐり会えれば良い食事にありつけるということなのだろう。食事を提供してくれる場所も勿論大切だけど、そこに行くまではやはり人。 トルコ編 甘党でなくても、むしろ苦手でも、甘いチャイが美味しくてたまらなくなる気候なのだろう。そしてなかなか魚にありつけない、羊中心の文化。羊肉も食べればそのうち美味しくなるかもしれないのに、パンと野菜とチーズとチャイで生きる。人は親切で、こどもたちは好奇心旺盛。

    0
    投稿日: 2018.09.06
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    普通のツアーでは行くことがない、ギリシャの女人禁制のアトス島、トルコを自動車で一周。面白くないわけがない。 小説とは違った村上春樹の文章で、読む旅行記で、面白い。 ヨーロッパへの難民問題を匂わせるトルコの風景描写があるのは、印象深い。

    1
    投稿日: 2018.08.15
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    フィクションだと気障に聞こえる村上さんの文体もノンフィクションだと不思議と憎めなく楽しく、旅行するにはあまりに過酷な地で散々な目にあっても「やれやれ」でやり過ごしてしまうタフさが読んでいて楽しかった。 カフソカリヴィアの猫の話が好き。

    0
    投稿日: 2018.04.28
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    友人がトルコに旅行に行きたいというので読んでみた。 20年以上前のトルコの情報だけれどとても生き生きしていて、今はどうなっているんだろうなんて気持ちで旅行に行くのもいいかもしれないと思った。 村上春樹のエッセイは本当に楽しく読めるし、旅を楽しくする。 今度旅に出たら、自分も粋な文章を書いてみようかななんて気持ちにさせる。やれやれ。

    0
    投稿日: 2018.04.10
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    物味遊山の旅行と思いきや、相当ややこしい場所に行っていて驚いた。状況をよく把握しないまま、ゲリラが跋扈するクルド人居住域に突っ込んでいったり、よくお咎めが無かったものだ。著者のサバイバル能力の賜物というより、単に運が良かっただけのように見える。あとトルコのぼったくりの常套手段、トルコ絨毯を高い金で買わされていたのには笑った。

    0
    投稿日: 2017.07.23
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    紀行文ギリシャのとある半島 修道院巡りだが、そこは男のみ、動物もオスばかり その特異な状況に好奇心ふつふつで楽しく読んだ トルコ巡りはチトばかりトルコを上から目線的評価で戴けない。トルコからの抗議は無かったのだろうか?と気にかかるほどです

    0
    投稿日: 2017.03.27
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    異国の人を理解するには 言葉と宗教を理解することなのかなー。言葉は テクノロジーで カバーできるだろうから、宗教を知るのは 重要 有名作家なのに コーディネーターなしで、危険な所に ガンガン行く ダイナミックな旅エッセイ。食や風景など 面白さだけの女性作家の旅エッセイとは 違うかも

    0
    投稿日: 2017.01.02
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    2016.11 本棚整理のため再読。評価変更☆3→☆4(3.5くらい) ギリシャのアトス半島と、トルコの旅行記。村上春樹らしさがでていて○。写真付きのハードカバーも出ており途中からは図書館でそちらを入手してより楽しめました。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    前半、ギリシャ は今なお女人禁制の半島アトスの修道院を巡る旅。後半、トルコを国境沿いに時計回り。イラン~シリア国境、当時の剣呑さも今やひなびた旧き光景…なんだろうか。

    0
    投稿日: 2016.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹さんが、ギリシャのアトス半島に行った時と、トルコ国内をぐるっと車で旅した時の、旅行記のような本です。 いやあ、凄いですね。敢えて苦労するべく、旅に出る。苦労を楽しむ。不便を楽しむ。楽しんでやるぜ、っていう前向きさ。貪欲すぎるなあ村上さん。凄いです、うん。で、超絶貪欲なんだろうけど、超絶物好き、ってかキワモノ好き、ってか、普通の人はそんなことせんだろう、行かないでしょ、そんなとこ。ってところを、ガンガンせめつつ旅しつつ、それでも、 村上さんの文章はあくまで易しく、優しく、ユーモアと「やれやれ、まいったね。でもいいか」的お気楽さと、とにかく素敵な言葉に満ち溢れております。小説も良いけど、エッセイの文章の村上さんのかもしだす雰囲気、ホンマ、ええなあ~って感じですね。 それにしても、こんな旅をしてたら、そうらもうね、めちゃんこタフになるでしょうね。精神的に。凄いよなあ。尊敬の思いしかねえなあ。一度も海外、いったことないんでね、わたくし。村上さん、素晴らしい、僕もこんなことしたい!と憧れつつ、一切動かない自分がいる。はあ、切ないのう。 女性が一切いない半島、って、どんな世界なんでしょうね?トルコの人は、ホンマに親切の度合いがタガが外れまくってるんでしょうかね?カビの生えたパンを食べる気持ちって、どんなんなんでしょうね?ウォータークーラーの水を飲んで、信じられないほど酷い下痢になっちゃう気持ちって、どんなんなんでしょうね? 行かなきゃ分からないんだろうなあ。自分で体験しなきゃ、結局、本当の事はなんにも分からないんだろうなあ。 いやはや、村上春樹さんの文章は、ほんとうにこう、いいものです。

    0
    投稿日: 2016.09.15
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    村上春樹の雨天炎天を再度読みました。 平成二年に出版された、ギリシャのアトス半島にあるギリシャ正教の修道院を訪ねて歩く旅とトルコを一周する旅の旅行記でした。 ギリシャのアトス半島の旅は険しい山道を通って修道院を訪ねて歩く旅です。 厳しい天候にも負けず、粗食にも負けず、修道院で出されるルクミ(甘いお菓子)とウゾー(蒸留酒)の水割りを楽しみに村上春樹と同行のカメラマンは旅を続けます。 トルコは民族的にも地勢的にもいくつかの地域に分かれます。 東欧の雰囲気を持つ地域、黒海に面する地域、ソ連・イランとの国境の地域、シリアに面する地域、エーゲ海に面する地域。 それぞれの地域の特色が鮮やかに描かれています。

    0
    投稿日: 2016.09.07
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    …物事がとんとんと上手く運ばないのが旅である。上手く運ばないからこそ、我々はいろんな面白いもの・不思議なもの・啞然とするようなものに巡りあえるのである。そして、だからこそ我々は旅をするのである。…紀元前後のヨーロッパの文明の要を担っていた彼の地、それも観光地から外れて男二人道なき道を旅します。この紀行文が書かれたのがもう四半世紀以上前、その頃でも結構ドキドキの危ない目に遭う話がトルコの辺境であります。今の世界情勢では、もはや行くこと自体が気狂い沙汰、よっぽどの理由がないと踏めない土地柄でしょう。あゝ、それでも行ってみたいなよその国、ギリシャのアトス半島とトルコ周辺の地図付きなので、この本を私の旅のお供に携え、つらつら眺めて行った気分を味わいます。

    0
    投稿日: 2016.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなりの数のひとを敵に回してしまうかもしれないが、村上氏の著書はあまり読みたくない。 何冊か読み、面白さも知っている。だが、村上ファンの勢いに押されて、どうも読む気がなくなってしまう。 「そんな人におすすめなのが村上氏のエッセイである。」、というのを某ブログで知った。 「小説の内容が気に入らない人は、彼のエッセイを読むと、普通のおじさんだということが分かる」ということらしい。 たしかに村上氏が期間限定でオープンしていた「村上さんの~(タイトル失念)」はよく読んでいたし、彼のエッセイは読んだことはない。 トルコは大好きな国だし、読んでみようということで、手に取った。 読んでみると、さすが世界の村上、秀逸な文章が目に付く。下記に秀逸だと思ったものを挙げる。 ・信仰宗教について 仏教徒と答えるよりは「ハイテク教徒」とか「高度資本主義教徒」と答えておけばよかったのかな、と思ったりする。そういうことについてなら、仏教に関してよりは少しは詳しく説明できる。いかにしてソニー・ウォークマンは誕生し、発展したか、とかね。 ・下痢について その水は僕を無慈悲に打ちのめし、締めあげ、揺さぶった。まったく勝ち目はなかった。この下痢は―詳しい説明は省くけれど―凄かった。 ・豆スープと黴パンで生きている猫について 山をいくつか越えると、そこにはキャット・フードなるものが存在し、それはカツオ味とビーフ味とチキン味に分かれ、グルメ・スペシアル缶なんてものまであるのだということを。 このエッセイを読もうと持ち出した朝、トルコで軍事クーデターが発生した。 大好きな国でこんなことが起こってしまったという悲しさと、本書でトルコの軍事についての記述や本書が書かれた時も政情が不安定だという記述を読み、今後もトルコの政情(治安)は安定しないだろうと心が重くなった。 私が旅行した時期は2010年で、なんでも中東が最も安定していた時期らしい。 すべての問題が解決するとは思わないが、2010年後との治安状態に戻って欲しいものである。 本書の内容とはずれてしまったが、村上氏の小説が苦手な人も十分楽しんで読めると思う。 村上氏が本書に書いてあるようなサバイバル旅行をする方だとは知らなかった。 ひとつ難をいうならば、本の結びが唐突すぎて、続刊があるのかと思ったくらいだ。これも村上式小説美なのかもしれない。

    0
    投稿日: 2016.08.03
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    こんなに(作者が)気の毒で、かつ読んでておもしろい旅行記はなかなかいない。 旅行記というのは、作者がひどい目にあえばあうほど、おもしろくなる。 特に村上氏の旅行記はそれが顕著だ。 (村上氏の旅行記は他にもあるけど、ひどい目にあわないでおもしろいのは、おいしい料理を食べられているときと、マラソンを走っているときくらいだ) タイトルからして大変さがにじみ出てる。 「雨天」は、たった3泊4日の旅なのに、雨の中、険しい山道を半ば遭難しながらさまよってヘトヘトになったギリシャ正教の聖地アトスへの巡礼期だ。 「炎天」は、3週間かけて灼熱で、車の運転は荒くて、ゲリラに囲まれてたばこをせびられて、ホテルで水を飲めば下痢をして、ノープロブレムと言われれま問題だらけで、「もう一度そこに行きたいかといわれれば、今のところ僕の答えはノーだ」というトルコの一周旅行の記録だ。 さて、これだけ気の毒な旅行記だというのに(旅行した当事者たちはともかく)読んでいるほうは、不思議と自分もアトス、そしてトルコに行きたくなる。 アトスの修道院で固いパンと冷めた豆のスープを飲みたくなるし、トルコのチャイハネでトルコ人のおしゃべり攻撃に耐えながら日記を書きたくなる。 なぜかと思えば、村上氏の(ユーモアあふれる)筆致により、村上氏が感じた当地の「空気」が活き活きと表現されているからだ。 そして、その「空気」を「リアル」に感じることが、旅行の醍醐味だと、村上氏は述べている。 その旅行感そのものを村上氏と追体験したくなるのだ。 ギリシャ正教の人もそうじゃない人も、トルコでヴァン猫を見に絨毯店に入りたい人も入りたくない人も、いちど読んで損はない一冊。 (なお、僕はそうまでしてトルコには行きたくない)

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    投稿日: 2016.01.24
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    作家がなぜこの地域を選んだのかよく分からない(知らないといった方がより適切かな)のだが、この間再読したギリシア関係の本の記憶がまだ残っていてその内容は非常に興味深かった。 日本ではあまり意識されない(しない、できない、する能力が無い?)歴史の中の現在を、彼の地で暮らす人々は半ば本能的に、半ば訓練の結果として理解していると思われ考えさせられるところ大いにありです。 ところでこの手の本には『深夜特急』という”山”が存在していると思っておるのですが、それと比するに何だか全ての間合いが微妙に遠い感じがして『深夜特急』ほどの評価とはならない次第で。

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    投稿日: 2015.10.26
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    地球上には、まだまだ辺境と呼ばれるところがたくさんあるのだということを感じさせられた。 前半のギリシャ・アトスでは、カビの生えたパンを食べるところが、後半のトルコでは、子どもたちの群がり来る村を車で通り抜けるところとか、国道24号線を車で走る様子などは、まるで映画を見ているような迫真性であった。

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    投稿日: 2015.10.02
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    ギリシャ正教の聖地であるアトス島と、トルコを1周した時の旅行記。 たぶん読むのは2回目。 何度読んでも、アトス島の教会に飾られている聖人の拷問の絵の描写に笑ってしまう。「この人はちょっと弱ったなという顔をしている」とかw アトス島は女性立ち入り禁止なんだけど、男装して入る人もいるらしい。そこまでの情熱はないけど、行ってみたいなあ。 ウゾーとルクミとギリシャコーヒーの描写を読んでいるだけで、疲れた胃に色々染み込んでくるような気がしました。 トルコはアトス島に比べるとなんとなく印象が弱いんだけど、そんなにいいこと書いてあった気がしないなあ。 どうしても親日国のイメージがあるので、彼の描く少し暗い雰囲気の立ちこめるトルコは新鮮でした。

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    投稿日: 2015.09.18
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    ギリシャはひたすら歩いて、トルコはひたすら車で旅している感が強い。これはこれで面白いのかもしれないけど、もう少し生活してる感じのあるエッセイの方が好きかもしれない。

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    投稿日: 2015.01.20
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    沢木耕太郎のミッドナイトエクスプレス的な感じを大御所が書いてる違和感がよかった。 旅行とは本質的には、空気を吸い込むことなんだと僕はその時思った。おそらく記憶は消えるだろう。絵葉書は色褪せるだろう。でも空気は残る。少なくとも、ある種の空気は残る。 全般的にトルコ人の大丈夫はあまり大丈夫じゃないことが多い。

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    投稿日: 2015.01.03
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    村上春樹の紀行文。 ギリシャのアトスとトルコの旅行について書かれている。 かなり過酷な旅だったようで、基本的に楽しそうではない。 でもその過酷さが生み出す鮮烈な印象もまた旅の醍醐味なんだろうなと思う。 一生に一度でいいから忘れたくても忘れられないほどの強烈な旅を経験してみたい。

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    投稿日: 2014.05.26
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     なんだか、珍しい感じがする書き方だった。  でも、今まで私が興味を持ったこともないような国を旅したあれこれを書いてあるので、とても面白かった。

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    投稿日: 2013.10.29
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    村上春樹の紀行文は初読。それにしてもハードな旅だ。沢木耕太郎の『深夜特急』にも負けてはいない。ギリシャでは、アトス半島を海岸沿いにひたすら歩き、猫と一緒に黴付きパンに酸っぱい豆のスープを食する。トルコではクルディスタン最奥の地を行く。もう、プロブレムだらけだ。しかも、ちょっと間違えると帰っては来られないほどの。一見したところは軟弱そうに見えかねない村上春樹だが、なかなかどうして見事にタフである。

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    投稿日: 2013.09.24
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    村上春樹さんの旅行記を初めて読みました。 基本的に愚痴ばかり(笑) 確かにあんな状況ばかりでは愚痴りたくなるのもわかります。が、トルコ編であればその気になればもっと楽で安全なルート、場所へ行くことも出来たのに、敢えて過酷な方を進むあたり、文句を言いつつも楽しんでいたのでは? 本作は20年以上前の旅行記、現在のギリシャ・アトス島、トルコがどんななのか気になるところではあります。

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    投稿日: 2013.09.10
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    今度ギリシャとトルコに行くので読んでみました。アトス山は行けないけど、出てきた食べ物など食べられるかな、と。こういったところをなぞりつつ、というのも楽しそうです。どう感覚が違うか、時代が違うかに期待してます

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    投稿日: 2013.08.03
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    ちょっと今の自分にはできない旅。でもギリシャのアトスもトルコの人々も興味深い。まさに異文化だ。「愛は消えても親切は残る」

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    投稿日: 2013.06.05
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    かなりワイルドな旅行記だった。読んでみて「私も一度行ってみたいわ」とは絶対に思わない。でもだからこそ面白かった。村上春樹さん、よくご無事でしたね。

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    投稿日: 2013.05.19
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    何故またこんなハードな旅に… 淡々としているけれど、村上さんの時々吐く毒にプッと笑えます。 13.04.25

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    投稿日: 2013.05.08
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    こんな厳しい旅はしたことがない。 トルコすごく行きたい国の1つだけど、場所はちゃんと選ばんといかんと思った。女だし。 旅したい。

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    投稿日: 2013.05.03
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    男しか入れない半島。修道院を回る旅のハプニングが、とんでもなく面白い。また、トルコに対する村上氏の感じ方などは、ガイドブックでは知り得ない情報。

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    投稿日: 2013.04.30
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    ギリシアとトルコ。政治的な批評をすべて作品を通しておこなってきた村上春樹。ゆるい旅行記の皮をかぶってピシピシ書いている。 村上さんらしい描写表現の意外性もいい。形容詞や副詞を腐らせない文章。模倣したくても模倣できない域。

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    投稿日: 2013.03.24
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    あまりよく知られていない(あるいは有名なのか)けれど、村上春樹の紀行文というのはかなり面白いです。小説とは全く違ったリアリズムとエッセイとは全く違ったドライさがあって、読めばうずうずとその街に行ってみたくなります。例え、村上春樹がそこで、悲惨な体験(これがよくある)をしてこてんぱんにされていても、なぜか自分もそこに行ってみたいと思わせるのです。 この「雨天炎天」もどちらかというと、というか完全に「こてんぱんシリーズ」なんだけれど、それはまた面白いです。 前半のギリシャアトス半島は現在でも「女人禁制」「外国人も1日8人まで」というギリシャ正教の聖地であるため、ギリシャといってもアクロポリスの丘と違ってなかなか行けるところではないので、ぜひ活字体験をおすすめします。 トルコはグルッと一周という感じで、これはこれでまたまたダイハードな旅だったようです。個人的にはもっとイスタンブールとか、トルコ人とかを描いて欲しかったのですが、ギリシャにしても、トルコにしても、「生き延びるのが精いっぱい」という感じの旅行であったのか、描写がかなりあっさりしています。まあ、それでも十分濃いけどね。

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    投稿日: 2013.01.23
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    初めて読んだけれど、少しがっかり。基本的には愚痴ばかり、、宗教や現地の人の考え方や習慣に対する謙虚な気持ちはない。全く自己完結的でやや傲慢な記述が続く。わくわくしないし、何回か分けて読んだので読むのに時間がかかった。 しかし、珍しいほど率直な旅行記ともいえる。やはり少し村上さんを理想化して考えていたのだろう、理想化しすぎるのは良くないと思うので、この本を読んで良かったとは思う。

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    投稿日: 2013.01.06
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    いつの日かギリシアに行って、甘いギリシアコーヒーと一緒にマルボロを吸ってやろうと思った本。とてもハードボイルドなリアルワールドがあります。 写真もとても、いいですね。

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    投稿日: 2012.12.28
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    1Q84を読んで村上春樹さんに興味を持って、 読みやすそうなランゲルハンスを購入、他にないかと手に取ったのが雨天炎天でした。 紹介文を読むとギリシア正教の聖地アトスに行くんだとか。 ちょっと、 1Q84で宗教とかスピリチュアルに村上春樹さんはよってる感じがしてたんで読んでみようかと購入。 ギリシア編とトルコ編があるんですが、今日はギリシア編だけ。 厳しい天候に、粗食で、修行の毎日を送る修道院を巡る旅。 修道院でいただける食料は、 ウゾーなる焼酎のようなものと、ギリシア・コーヒーに、ルクミという甘いゼリーがでてくるそうな。 この3種類の食べ物が出迎え品。 で、 焼酎を買ってきて、自分で珈琲を炒れて、たらみの白桃ゼリーを疲れた時に食べてみたんですが、 酒はやっぱり苦手で、 珈琲は普通に美味しくて、 もちろん、 1番好きな白桃ゼリーも美味しい! でも、 これかを全部一緒に食べるのは微妙だ。。。 食事にはパンがでてきて、 村上さんは、 パンも含めてグルメレポートを繰り広げてた。 途中、 カビの生えたパンとか食べてましたが、それしか食べるものがないから食べないと飢えるし、体力勝負の巡礼に備えて食べないとアカン! 四国のお遍路をイメージすると分かりやすいかと思うけど、厳しさが違う。 奥田英朗さんが、 お遍路を巡ってたけど、こちら聖地アトスの巡礼の厳しさは奥田英朗さんのお遍路巡りの30倍は厳しそうです。 読んでびっくりした事は、 宗教などに興味は持っていないと村上春樹さんは言う。 しかし、 絶対に影響を受けてないと、まずここに来ないでしょう? 宗教やスピリチュアルのどこに魅かれてるのかどこかの作品からでも読み取れればおもしろいだろうな。 日本ではちょっと前に「修行ブーム」があった。 「滝行」に行ってみたり、「座禅」したり「写経」したり、ブームで修行するのだ。 当時から「ありえない」と思ってたけど、 野球マンガを少年が読んで、 プロ野球の選手になったらそのマンガを読む事に意味はかなりあったと言えるの同じように、 その「修行ブーム」をきっかけに「あなたが何かを得た」のなら意味はあるのかもと思う。 でも、 このアトスの修道院で修行している修道士たちは本気なのだ。 その、 本気をじかに味わった事に意味はあったはずだし、きっと作品にも影響を及ぼしたと思うの。 占い師は毎日が修行だし、 旅に出なくても身の回りから学ぶことはたくさんあるから遠出する必要はない。 そう思っていたが、 この雨天炎天を読んであえて出かけて本気の空気をじかに感じてみるものもいいのかもしれないと感じた。 お酒は飲めないから、 たらみの白桃ゼリーとコロンビア産の珈琲で気分を落ち着かせ、明日に備えてもう寝ようかと思う。 明日も明日で、 厳しい修行が待っているのだから。 と、 マルボロな!

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    投稿日: 2012.12.24
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    だいぶ前に一度読んだ、村上春樹の旅行記。ギリシャ、トルコ。 アテネやイスタンブールといった観光地を巡るのではなく、ギリシャ正教の聖地・アトス。そしてトルコ内陸部を自動車で巡るという非常に濃い旅行記。僕は近々トルコに行くのだが、僕のような俗な旅行者には参考になるものはほとんどない。(旅行ガイドではないので当然だが・・・) トルコで筆者は頻繁に軍隊と放している。トルコは軍隊の多い国だという。 そんな彼らと写真を撮り、たばこを渡し、打ち解けたり、その厚かましさにウンザリしたり。道行く人に嘘の情報を教えられたり・・・ めちゃくちゃな悪路も多い中、個性的な旅の記録をつづった、面白い作品です。

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    投稿日: 2012.06.26
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    前に読んだ村上春樹の旅のエッセイがよかったので読んでみた。期待値が高かったぶん、あれ?これだけ?という感じはあったけど、かなり正直に率直に書かれたものなので、現地の雰囲気や人の感じなどはとても参考になった。

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    投稿日: 2012.06.26
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    村上春樹が、ギリシャ正教の聖地やトルコを旅行した記録を、はるきち的な文章で書いている。はるきちの視点から見たギリシャ・トルコを、美化・隠ぺいすることなく正直に文章に書き落としているように読める。 色々な性格・外見・境遇の人がいろいろな地域にいて、それでいてあくまで強烈な地域性がどこでも見られること。1990年代初めのありのままの人々の暮らし。人々がつつましやかに、あるいは強烈な欲望を振りまきながら、したたかに生きている。とても人間らしいと思った。それと同じかそれ以上に自然も強烈で、世界は茫漠で広大で、それに比べて人間はとてもちっぽけなものだなあと、何となく思った。 人間の恨みの力はとても強くて恐ろしいものだと思った。クルド人の話など、底知れぬ恐ろしさを感じながら読んだ。

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    投稿日: 2011.12.08
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    (2011.11.24読了)(拝借) 村上春樹はあまり読んでいないのですがこの本で10冊目になるようです。 ☆村上春樹さんの本(既読) 「風の歌を聴け」村上春樹著、講談社文庫、1982.07.15 「中国行きのスロウ・ボート」村上春樹著、中公文庫、1986.01.10 「ノルウェイの森(上)」村上春樹著、講談社、1987.09.10 「ノルウェイの森(下)」村上春樹著、講談社、1987.09.10 「沈黙」村上春樹著、全国学校図書館協議会、1993.03.01 「アンダーグラウンド」村上春樹著、講談社文庫、1999.02.15 「約束された場所で」村上春樹著、文春文庫、2001.07.10 「1Q84 BOOK1」村上春樹著、新潮社、2009.05.30 「1Q84 BOOK2」村上春樹著、新潮社、2009.05.30

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    投稿日: 2011.11.24
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    ギリシャ、トルコを旅したエッセイ。 ご本人もおしゃっているように「ハードな旅」で、 読み物としては面白いのだけど、積極的に自分でここを旅してみたいとは思わない。でもなぜか興味は湧く、という紀行文。 こういう埃っぽい旅に憧れなくもないんだけれど、これは村上さんだから成り立っているのであって、そして村上さんの文章だから、ちょっといいかも、と思わせられるのかも。 村上さんの食べ物の描写が好きなのだけれど、ここの食べ物はおいしくなさそうだったり、空腹だったり、なかなかつらい。

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    投稿日: 2011.10.31
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    かなり評価が高いようですが、私は今まで読んだ村上作品の中では一番つまらなかった。この旅行に行った必然性がわからない。好きで行った国であるなら、ネガティブな中にも楽しみは見出せるものだと私は思う。この紀行文の中で村上春樹が持つ感覚は私が自分の意思とは裏腹に住んでいたある海外で持った感情にすごく似ているのです。きっとすごく行きたかった国では なかったと思うし、文字にする必要性が感じられない。 村上エッセイは大好きなだけにとても残念。

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    投稿日: 2011.10.26
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    英語を上手に日本語に翻訳したかのような日本語。 確かに美しい伝統ある憂愁あるジャパニーズ。 外国で評価される理由がわかったかもしれない。 ギリシャ・トルコ旅行いいなあ。アタック25で勝ったのかなあ。

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    投稿日: 2011.09.16
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    村上さんの本、小説は難解なのであまり読めていないのですが こちらは旅行記ということで手に取り読んでみました ギリシャ~トルコにかけての旅行記ということで、 ヨーロッパ(という大きな括り)の旅≒優雅で情緒的な雰囲気 と思っていましたが、それとはかけ離れたハードボイルドさに驚きました 村上さんのキザで第三者的でもったいつけたような例えも 影を潜めてしまうほど過酷な旅だったんだろうなと感じる内容になっています 当事者視点で語らざるを得ない状況の村上さんも人間的で素敵です もしくは20年以上前の著書のため、その時はまだこんな感じだったのかも? 村上さんフリークではない私には20年前のことはわかりません… 村上さんらしいなと思い、かつ印象的だった言葉↓ 夕暮れを背にした人気のない小さな遊園地を見て "それはただ見る人の気持ちを沈みこませることのみを 目的としてこしらえられた巨大なオブジェのように見える"

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    投稿日: 2011.07.27
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    今から20年ほど前に村上春樹が記した旅の紀行文。先輩に勧められて手に取った。村上春樹の小説以外を読むのは初めてだったが、まったくもって彼書いているものと一目でわかるような表現・言葉が躍る文章であった。 面白いのは、小説同様相変わらず食べ物に関する描写が細かく、読み手の想像力をかき立てる内容であること。読んでいるとパンを食べたくなるし、トマトやチーズやチャイ、オリーブを口にしたいと思うのである。 かなり荒々しい旅をしていて、彼がなぜ彼らしい物語を生み出せるのかその片鱗を感じることのできる紀行文

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    投稿日: 2011.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギリシャの修道院を巡るというテーマがとても興味深かった。 私は村上春樹のエッセイはどれも面白いと思う。

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    投稿日: 2011.04.16
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    観光地巡りとは異なる、旅とはこのことをいうのかなと感じる。厳しい自然や、人々の様子、食べ物などがありありと描かれている。チャイが美味しそう。

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    投稿日: 2011.03.21
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    はてさて、何と言ったらいいものやら。 基本的に村上春樹は苦手な作家さんだが、20年ほど前にこの本だけは比較的面白く読んだ記憶が断片的に残っていて、最近トルコに行ったこともあって、読み直してみた。 相変わらず物事を描写する筆力はすさまじく、本質に何とかたどり着こうとする着眼の鋭さにも敬服する。 でもなぜだろう? 著者の文章を読むといつも非常に息苦しさを感じてしまう。 冷徹と評しても問題ないであろう、作家というよりも報道に携わる記者のような文書がそうさせるのか。 著者が設定した枠からは、自分の思考すら決して逃れることができないような錯覚におちいる。 今回の旅の記憶も主題が主題だけあって、非常に息苦しく、つらく感じた。 でも辺境にはそれがあっているのかもしれない。

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    投稿日: 2011.01.25
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     ちょうどここのところ、ギリシャ・トルコあたりの歴史を やっていたので、読み返していました。図版・写真付きなのがうれしいところ。 やはり村上さんのエッセイはおもしろい。彼の小説が苦手だというひとには、こういったエッセイのほうをおすすめしたいです。 ほこりにまみれて荒っぽいけれど、強烈な旅をしてみたくなりました。

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    投稿日: 2010.11.23
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    旅行記。彼の言葉を借りるならどちらかというと「ダイハードな」旅行の旅行記。 ギリシャ。 それにトルコ。 彼のお好みではなかったイスタンブールとエーゲ海(というか行ったのはマルマラ海)岸だけど、行ったことのあるトルコの「空気」について、何よりチャイについて!書かれているのが個人的には嬉しい。 ドイツ人観光客がうじゃうじゃいる感じとかも(笑) 残念ながら永遠に立ち入ることのできないアトスよりも、 惹かれたのが(もう一度行きたいと思ったのが)トルコの方だったのは幸い。

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    投稿日: 2010.09.30
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    ほんとに辺境の旅行記だ。 これを読んでギリシャやトルコに行きたくはならないかも知れないけど、読み物としては非常に楽しめた。 主観の前に、きちんと客観的にその国や人々を捉えているのが、また面白い。 来月トルコに行くんだが、チャイハネに行って日記をつけてみよう。 と言ってもトルコはここ10年位の間に、デノミがあったりEUに入りたかったりでかなり近代化されたみたいなので、春樹の言う画一化された観光地になっているかも知れないけど。 ともあれ、ウォータークーラーの水にとじゅうたんやには気を付けようと思う。

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    投稿日: 2010.09.30
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    ギリシャの旅が予想外の旅だった。 現実離れしてて、興味深かった。。 トルコの旅では… チャイ飲みたい!

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    投稿日: 2010.08.12
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    ずいぶんとタフな旅をしてるなあ。 これを読むと、やはり旅って基本的に辛くて苦しい。日常の安楽さを知るための作業のように思える。

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    投稿日: 2010.05.22
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    ギリシャに行った際に、「辺境・近境」を持っていって、帰国してからきがついたが、村上春樹もギリシャに行っている本があるではないか。 この本は、ギリシャ「アトス」と、トルコの旅行記である。どちらもハードな旅で、改めて優雅と思っていた村上氏の冒険に驚かされる。 「アトス」は女人禁制のギリシャ正教の聖地で、特別ビザが必要な修行の地である。ガイドブックの最後にも確かに載っている。厳しい山間の移動に、修行僧の生活に、粗末なパンやチーズの食事に、疲れを癒すウゾー(酒)・・・。 トルコは、車でぐるっと一周。今もさほど安全ではない国なのに、当時はもっと危険だっただろう。そんな一触即発な地域にまで足を踏み入れ、汚いホテルや交通事情をぼろくそにいいながらもトルコは嫌いでないという。 隣どおしの地中海に面した国でもまったく事情がちがうから面白い。

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    投稿日: 2010.05.20
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    本作が出版されて20年弱。実際にトルコの地を踏んでみたが、作品の中に描かれている埃っぽさがあまり感じられなかった。 「埃っぽさのある旅行」を求めるならば、経済発展を遂げつつある今日のトルコに行くよりも、本作を読んで頭の中で疑似旅行に浸るのがいいかも。

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    投稿日: 2010.03.04
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    村上春樹は紀行文も何冊か書いているし、なかなかいい。 そういえば、彼の小説の中にも、そういう場面がある。 どこかの町のホテルで、または海の畔で、のんびり寝ころびながら、一日本を読んでいるのだ。 そういう旅行もたまにはいい。最高の贅沢だ。 ギリシャとトルコ、人があまり行かないところに、村上春樹は行く。 そして、人とは違う楽しみを見つける。

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    投稿日: 2010.01.29
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    ギリシャ・トルコを汗まみれ埃まみれになりながら旅する村上さんの旅行記。 村上さんの眼を持って世界中を旅したらきっと面白いだろう。

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    投稿日: 2009.11.11
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    これも、ハード加減が良い。 何もそんなに・・・。と思いながら 半分うらやましく、読む。 昔読んだ。

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    投稿日: 2009.07.27
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    -でも何日かたつとアトスが不思議に恋しくなった。(中略)そこでは人々は貧しいなりに、静かで濃密な確信を持って生きていた。(中略)猫でさえ黴付きのパンを美味しそうに食べていた- ギリシャ正教会の支配化にあり、女人禁制のアトス半島修道院廻りと、トルコ21日周遊旅行のお話。人とのかかわりのエピソードが薄いせいか、いまひとつ引き込まれないまま終わってしまった。禁欲的な世界での、過酷な旅のせいかも。偉大なら退屈と過酷さのせいで、この半島に引き返したくなる気分はわかるようなきもする。ま、なにせ、アトス半島は女人禁制だし、女子にはわかりにくい世界かも。そういう意味でも、女子は、この本を読んで男子ワールドを垣間見るのも一興。

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    投稿日: 2009.04.26
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    -存在というものは認識を基盤としているのだ。 ギリシャ正教の聖地アトスとトルコを巡る旅。 ✂ฺ------------------------------------------------ฺ+ おもしろい!!!!!!!!!!!!! 修道院で出される料理をミシュラン風に評価したり、 トルコ人の人懐っこさを必ずしも肯定的に受け入れる わけではなかったり。 とにかく村上春樹の表現は、やっぱり素敵です。 カフソカリヴィアの猫のところが特に好きです。 比較的古い本だけど、その当時の国際情勢を頭に 入れながら読むと中東のピリピリ感がリアルに 想像できて、より一層楽しめると思います◎ もし自分が男だったらアトスに行きたいと思うだろうなー

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    投稿日: 2008.09.21
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    内容(「BOOK」データベースより) 「女」と名のつくものはたとえ動物であろうと入れない、ギリシャ正教の聖地アトス。険しい山道にも、厳しい天候にも、粗食にも負けず、アトスの山中を修道院から修道院へひたすら歩くギリシャ編。一転、若葉マークの四駆を駆って、ボスフォラス海峡を抜け、兵隊と羊と埃がいっぱいのトルコ一周の旅へ―。雨に降られ太陽に焙られ埃にまみれつつ、タフでハードな冒険の旅は続く。

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    投稿日: 2008.05.23
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    いつもと少し違う文章の雰囲気に一瞬春樹じゃないかと思ったけどやっぱり村上春樹でした。p50?〜この音の響き方ばかりは、テープに録音して聞かせてもたぶん伝えられないだろうと思う。それはあらゆる状況を含んだ音だからだ。状況を響かせる音だからだ。アトスの夜の深い闇、沈黙、我々とは違う時間性、満天の星。?p70?僕には宗教のことはよくわからないけれど、親切のことならよくわかる。愛は消えても親切は残る、と言ったのはカート・ヴォネガットだっけ。?p75?かくのごとく、旅においては物事は予定どおりに順調には運ばない。何故なら我々は異郷にいるからである。我々のためではない場所ーそれが異郷である。だからそこにあっては、物事は我々の思惑どおりには展開しない。逆に言えば、物事がとんとんと上手く運ばないのが旅である。上手く運ばないからこそ、我々はいろんな面白いもの、不思議なもの、唖然とするようなものに巡りあえるのである。そして、だからこそ我々は旅をするのである。?p180?〜どちらを選ぶかは、個人の自由である。あまり楽しくない自由だけれど。?p184?〜旅行について何かを書くときには、とにかくなんでもいいから細かいことをすぐにメモすることが肝要なのだ。?p185?〜こんな餓鬼に負けてたまるかと思う。そんなもの存在しないと思えば、存在しないのだ。存在というものは認識を基盤としているのだ。?ね。やっぱり春樹でしょ。でも珍しく影響されなかったな…影響されなかったというのは、ギリシャにもトルコにも行きたくならなかったということ。内容自体はおもしろかったんだけどさ。

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    投稿日: 2007.11.21
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    大体からして、こういう写真とか書画とかを作家が始めたら、『あーあ、終わったな』とか思いません? 芸術家気取りは鶴太郎だけでええっちゅうねん! って感じで。 ところが、この紀行文は読ませる。緻密に書き切ろうという文章ではなく、気になったところを切り取って書きましたって文章なので、写真の風景を自分でも確かめたくなるんですわ。これ読みながらマルボロ吸ってた、懐かしき学生時代。

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    投稿日: 2007.03.31
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    読書中、アトスの浮世離れっぷりに俗世間を忘れた。普通に旅行記としては面白いけど、村上春樹らしさは希薄かも。

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    投稿日: 2007.01.08
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    また村上春樹。今にして思うと、トルコが今までの旅の中で一番、「使いみちのない風景」をいっぱいため込んだ場所かもしれない。思い出すことがいろいろある。 同意:トルコのパンはおいしい。→ おいしい。本当に。別の本で読んだが、あるフランス人は、トルコのフランスパン(いわゆるバゲット)は、フランスのそれよりもずっとおいしい、と感激したそうだ。昔ながらの釜で焼くからだろうか。本当に味わい深いパンなのです。 異論:トルコの犬は恐ろしい。→ 私は辺境ではなく観光地にいたからか。私が出会ったトルコの犬たちは皆すごくのんびりとおだやかで幸せそうでしたが。タイの犬は湿気と暑さのせいもあって皮膚病でただれてるは、日中はピクリともせず寝ているのに夜になると目を光らせ、まさに野犬。それからすると考えられないくらいのんびりしているように見えたんだけどなー。 (1999 Dec)

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    投稿日: 2006.10.18
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    やはり、村上春樹はうまいなぁ、と思うわけですよ。 ギリシャのアトスでの修道院めぐりとか、過酷でハードなのに、楽しそうに思えるんですよね。文章の力を実感。

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    投稿日: 2006.06.20
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    村上春樹の文才は小説以外でも発揮されます。旅先での目の付け所、感じ方を絶妙な文章で記述するので行ってみたくなります。ギリシャに行く予定のある方、是非一読を。

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    投稿日: 2006.01.26
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    村上春樹の旅行記。ギリシャの寺院、そしてトルコの村々を周った記録。辺境といっても差し支えないだろう場所で生きる人々が何をしているのかが、生き生きと伝わってきていいです。ちょっとおかしくて、所々考えさせられる、そんな旅行記っぽくない旅行記。

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    投稿日: 2005.11.28
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    けっこうな冒険紀行文です。私にはできそうにない旅の内容てんこ盛りです。前半はギリシャでの模様が記されています。  旅行に行った気分になれること、うけあい。  小説とはまた違った春樹節も素敵。小説家だよなぁ…と思わせる目線を通して旅をすることができますよ。

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    投稿日: 2005.10.26
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    村上さんのギリシャとトルコの旅行記。でも、いわゆるそんな感じはしなくて、ヒリヒリと読んでいるほうにも緊張感が伝わってきます。旅先で優しくしてくれる人間っていいですね。

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    投稿日: 2005.08.28
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    東トルコ旅行のお供に持っていた本。時代が違うのであまり旅本としては参考にならなかったけど、東トルコという辺境の地を書いた貴重な本。作者ならではの鋭い視点がおもしろい。

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    投稿日: 2005.08.20
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    村上春樹のギリシャ、トルコ旅行記。トルコが地域ごとにヨーロッパ的なものからアラビア的なものまで文化的な幅があるなんてこれを読むまで知りませんでした。

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    投稿日: 2004.10.30