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お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 豪華客船の爆弾魔事件
お嬢様探偵ありすと少年執事ゆきとの事件簿 豪華客船の爆弾魔事件
藤野恵美、HACCAN/講談社
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総合評価

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    ミステリとして評価が高かった作。確かに、トリックの根本はシンプルでも、思いもよらない方向から来る驚きがあったのと物語との結びつきも強く全体の完成度が高くてよかったです。前作もですが挿絵の先生の画力への信頼を感じた。

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    投稿日: 2025.10.12
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    “目や鼻や口といったパーツはまったくおなじなのに、つくっている表情で、実に印象というものは変わるものだなあ、と感動すらしてしまいます。 「すごくそっくりですね。入れかわってもわからないといいますか、ふたり一役のトリックができそうです。」 ふたりを見つめながら、ぼくはそんな感想をもらしました。 髪型を変え、服やくつなども交換すれば、まったく見分けがつかないでしょう。 「実はふたごだった……なんて、あなた、そんなトリック、いまどき、ありえないわよ。そんなものが通用するわけがないでしょう。」 お嬢様は片手をひらひらとさせて、あきれたようにおっしゃいます。”[P.32] 3巻目。 豪華客船良いなー凄い。 “料理はまだたっぷり残っているようですし、あらたにケーキやシャーベットなどをのせたワゴンも運ばれてきました。 「お嬢様、料理のおかわりをお持ちしましょうか?」 「それよりデザートがいいわ。脳のために糖分を補給してから、部屋でやすむとするわ。今日はもうなにも起こらないでしょう。」 デザートのテーブルには白鳥のかたちをした氷の彫刻が飾られ、食べるのがもったいないほどきれいにカットされたメロンやすいか、オレンジ、マンゴー、パイナップルなどのフルーツが五重の塔もびっくりな感じでつみあげられていて、宝石のように美しいケーキやムースやタルトやチョコレートなどさまざまなデザートがならんでいました。 お嬢様はそのすべてのデザートをひととおりご堪能されたあとで、部屋へともどられたのでした。”[P.129]

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    投稿日: 2012.11.05