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地獄八景
地獄八景
田中啓文/河出書房新社
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総合評価

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    地獄一の名探偵は閻魔大王から極秘の調査を依頼されるが……。地獄で出会った男女の逃避行の行方は? 無実の罪で地獄に落ちた男が野球に託したのは………。 地獄を巡る八つの情景。 落語の「地獄八景亡者戯」を元とした、地獄を巡る短編集。 コメディからSF、恋愛にミステリ、スポーツとバラエティ豊かな8話を収録しています。 地獄での話とはいえ、殺人事件や汚職や選挙、戦争など、起こる問題は現世と一緒。泥臭く生々しくて、でもいい感じにバカバカしい。気を抜いてゆるく楽しめます。 コメディ色強めとは言え、地獄の描写・拷問描写などは割とグロテスクだったり汚かったりするので、苦手な人は注意です。 個人的にすきだった話は、「地獄八景探偵戯」。ちなみにこれ「じごくばっけいたんていのたわむれ」ではなくて「じごくばっけいはーどぼいるどのたわむれ」と読みます。 タイトルの読み方もクセが強くて面白い。

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    投稿日: 2025.09.04
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    SF的奇想に満ちていることで知られる古典落語の大ネタに基づく、スラプスティック・コメディの連作。実際に高座にかけられたこともあるという、そのまま落語な掌編があったり、地獄というシチュエーションを生かした、特殊設定のハードボイルド・ミステリがあったりと多種多彩。基本はパロディで「地獄八景獣人戯」の冒頭にある「ぱっぱぱぱ、ぱっぱぱぱ」という意味不明な繰り返しがなんなのか、分かったときは頭を抱えた。関西流の、コテコテのギャグが好みなら楽しめると思う。

    0
    投稿日: 2022.05.23
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    なんと、奪われた閻魔様の笏を取り戻したとな! あの小鬼たちでも無理だったものを。 お陰でなんか別の仕事してるじゃないですかっぴ。 ということで閻魔様のイメージがあのエンマ大王様になってしまいますが、まあ、だいたいあってるので良し。 ということで、あちらこちらにネタが仕込まれていますが、場所が場所だけに爽快な面白さとはいかないですね。 とりあえずそんな九州弁ないから、君は一体どこの出身なんだい? 解説も、何がネタで何が真実なのかよくわからない。

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    投稿日: 2020.06.24
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    探偵に落語に新喜劇に悲恋にスポ根にSFにパロディにダジャレに… とにかくいろんな要素が盛りだくさん、でも舞台は「地獄」(^^;。 地獄って、こんなに懐が広い世界だったんですね〜。 どれも面白く読みましたけど、個人的には野球のお話が好きです。汗と涙と友情とw。

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    投稿日: 2019.05.31
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    1つ目の作品のような、閻魔に雇われた探偵が事件に挑む連作だと勝手に勘違い。 2作目以降が、思った以上に地獄らしいハードなお話が続いて、ちょっと読んでいてしんどかった。なんというか、陰惨な展開が多くて、、、

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    投稿日: 2017.02.28
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    地獄をテーマにしたユーモア小説短編集。さまざまな作品のオマージュといった感で、ミステリあり、スポーツものあり、もうなんでもあり、なのですが。基本、どの作品を取っても抱腹絶倒です。こんな地獄なら行ってみてもいい……ってことは、さすがにありませんが(苦笑)。 ミステリ好きとしてはやはり「地獄八景探偵戯」がイチオシ。まさかこんなトリックが許されていいのでしょうか。って、伏線?はあるからいいんですよねきっと。 一番笑えたのは「地獄八景獣人戯」。ダジャレの連発にもう笑いが止まりませんってば。

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    投稿日: 2016.11.24
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    地獄を巡る8つの情景に拘りすぎたのか、本書刊行に合わせて8編にするための描き下ろしがアッサリしすぎて、中編とのバランスが悪い。

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    投稿日: 2016.10.19
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    元の上方落語の『地獄八景亡者戯』を知らないまま読みました。が、8編の話がそれぞれ、ハードボイルド、新喜劇、曽根崎心中等々、今作のアレンジの元になった方のネタは読んでて「ああ、これだな」ってのが判るのでそれぞれ面白いです。言葉遊び、ネタ選び等好みが分かれそうですが、私は好きな部類です。お気に入りは、水戸黄門をアレしたやつと、星新一をアレしたやつですね。

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    投稿日: 2016.09.28
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    内容紹介 閻魔大王の依頼を受けて私立探偵が行く……奇想の本格ミステリ他、地獄を巡る八つの情景。古典落語の名作が笑いの天才の筆で甦る! 内容(「BOOK」データベースより) 地獄一の名探偵は閻魔大王から極秘の事件の調査を依頼されるが?地獄で出会った男女の逃避行の行方は?無実の罪で地獄に落ちた男かすべてを野球に託した末に?富士の裾野で演習中の戦車が迷い込んだ先は?…奇想の本格ミステリ他、地獄を巡る八つの情景。古典落語の名作が笑いの天才の筆で甦る。

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    投稿日: 2016.09.16