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貧困とセックス
貧困とセックス
中村淳彦、鈴木大介/イースト・プレス
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総合評価

19件)
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    「ポエム」という表現には笑った。確かに学校や家庭でこうあるべきというポエムを聞かせられて育って来た気がする。対談形式なのでスラスラ読めるが内容は深い。その場の空気を読むだけでなく、もっと過去とか未来とか、時間的にも空間的にも視野を広げる「想像力」を持ちたいと思った。

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    投稿日: 2023.02.16
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    この本の中身について、どこまでが真実なのかはわかりませんが(明らかに盛っている記述もあるので)、想像を超えるレベルの貧困や、その原因となるDVや家庭崩壊、虐待があること、また、そういう人たちにとってのセーフティネットとしてのセックスワークの存在、というのは衝撃的でした。 日本全体から見れば、ごくわずかな人たちを対象とした話ではありますが、著者たちの感覚では、こういう人たちは増えており、また、この人たちの生活レベルは、さらに下がる気配があるとのことで、読んでいて気持ちが暗くなりました。 が、こういった問題を知らずに生きていくのも、それはそれで違う気がしました。 この本で扱っている内容を含め、セーフティネットのあり方については、社会全体で考えていく必要があるように思います。 問題の解決には、大きく分けて、トップダウンによるものと、ボトムアップによるものがあると思うのですが、この類の課題は、トップダウンが主体になると、とんちんかんなことになりがちなので、ボトムアップを主体としながら、トップ側は、ボトムアップの内容を踏まえつつ、しかるべき方向性を示す、というのが有効ではないかと考えています。

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    投稿日: 2022.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <目次> 第1章  貧困とAV業界 第2章  貧困と性風俗 第3章  貧困と格差社会 第4章  貧困と子どもたち 第5章  貧困と中年童貞 第6章  貧困と日本の未来 <内容> 日本の将来について考えさせられる内容だった。そして現実を知らないことに愕然とした。二人のライターの対談集で、やや軽さや問題発言もあるが、現実の最下層に寄り添っている二人なので、学者や役所やNPOあたりの発言よりも重きがある。

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    投稿日: 2022.03.25
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     「貧困」がキーワード。コンビニとかに置いてある実話誌や男性向けの娯楽誌出身のライター二人の対談集。これほど濃い中身だとは思わなかった。大手マスコミのエリート記者では、ここまで取材できないだろう。  貧困の原因とか、裏側に潜むもの、あまりに酷い実態、そう貧乏と貧困は違うのだ。本書の見出しをいくつか書きだしてみる。  援助交際は「カルチャー」じゃなかった  セーフティーネットとしてのセックスワーク  生活の糧をつぶすだけで支援はしない国  女子大生風俗嬢と奨学金問題への誤解  なぜ家出少女の保護は進まないのか  「再貧困中年童貞」という名のモンスター  国の政策に翻弄されてきた貧困階層  等々  あと、付け加えると「エロ」要素は期待しないで読むこと。

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    投稿日: 2020.11.03
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    "社会的マイノリティ"というカテゴリーで括られると、表から見える事実で物事を語られがちで、本当に知るべき裏側を見えなくしてしまう危険性がある。これは日々考えていたことだったが、この本を通してセックスワーカーにおいても同様だと学んだ。 自由主義な現代社会においてセックスワークが重要な"最後の受け皿"になっているのは事実であって、社会が夜の世界に嫌悪感を抱くのはあまりにも無責任。となれば、元凶だと思われるスカウト男もある意味ではヒーローとすら感じる。3章の女子大生、5章の中年童貞の話は金銭的な問題だけでなく、いくつもの問題(制度、育ち、人種)が、どこから手をつけたらいいのかわからないほど複雑に絡んでいた(それらをわかりやすく解説しているこの本は本当に優れている)。

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    投稿日: 2020.09.20
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    内容は、いわゆる二流紙にセックス、暴力関係の記事を書く、ジャーナリスト2人の対談。日本が1990年代をピークにデフレ、長期の不況という失われた20年を経て、先進国の中で、突出して貧しくなった。近年、社会学者などがセーフティーネットとしての風俗業などについて大きな関心を示している。私もその点では大いに関心を持っていたため、ラジオで、紹介されたことを機会に読んでみた。内容としては、学術的な客観性や具体性に乏しい。その一方、学者や政治家に比べ、対象である風俗嬢などに目線が近く、裸の現実を突き付けてくる。生活保護などを受けようとしない彼女らの存在を理解する意味でも、筆者たちの主観的な感じ方が、必要とされるのだろうと思わせられた。 ただし、問題の解決方法などを考えるためには、より客観的な文献の登場が望まれる。

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    投稿日: 2019.12.21
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    いろんな意味で衝撃的だった。 自分がいかに狭い世界にいたかを思い知る。 (とは言え、私はエリートではありません。) 『中年童貞』という言葉を見て、 「あーー。いるいるーー。」と思ってしまった。 (介護業界ではありません。普通の企業です。) 嫉妬深くて、愚痴・悪口が絶えなくて。 それでいて、オレ様系ハラスメントの主。 この本のことは、書こうかどうしようか迷いましたが・・・ ワードがキレッキレであることは間違いありません。 私が今、思う、ヤバい職業 教師・銀行員・介護職・警察官 人間破綻してる人、多いよね・・・ 3 5 16 18 19 21 24 31 32 35 36 39 40 42 44 47 58 68 93 98 99 102 105 117 120 125 165 183 185 193 199 200 201 205 207 210 211 216 232

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    投稿日: 2019.05.19
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    教育、性産業、福祉・介護、この3つのつながりとその悲惨な状況、平成日本、見も蓋もない話、出口のない、答えの見つからない絶望的な話、中村淳彦と鈴木大介の二人が語ります。2005年、裸の世界が普通の女性だらけになって、売春からもこぼれ落ちる女性たち。AV~風俗~売春。何百万円と言う奨学金の返済のため一流大学からどっと押し寄せる女子学生たち。ドミノ式にはじかれていく女性たち・・・。国は介護現場に中年童貞や外国人労働者の雇用を進めているが、コミュニケーション能力の高い風俗嬢を雇用すべきではとの提言も。

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    投稿日: 2018.12.10
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    ・本書を読んで感じたが、本当の闇は見えない部分にあるということ。貧困や女性の風俗などの問題も、可視化されている部分は氷山の一角にすぎないにもかかわらず、そこを大きく捉えてしまう。

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    投稿日: 2018.08.08
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    お二人とも貧困と性について多くの取材と著作を重ねており対談も面白い。 性を金銭化できるうちは貧困層に至らぬがそこからも滑り落ちると…。 中村氏については中年童貞で鈴木氏については家出少女から其々の考えが伺えるが読んでいくうちに日本の未来は深い穴倉の底にある様に感じた。

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    投稿日: 2018.03.23
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    なかなか気合いの入った本でした。 裏社会ライターの中村淳彦と鈴木大介の対談本です。 介護を筆頭とした壊れてる産業、ブラック労働で時間と賃金を取られるより、裸になった方がマシという選択になる時代。 ただそこに単に短時間で稼げるという意識でスペックが高い女性が加わり、裸になっても稼げない女性が出てくる時代になってるようです。 性を売るというのはかなり特殊な女性ととらえてましたがそうじゃないみたいです。 2003年の労働者派遣法の改正を機に普通の女性だらけ。 誤解しちゃダメなのが風俗してるからって貧困層ではないということです。 風俗以外に行く場所がなく、そこから弾かれた女性。それが最貧困層。 社会的にそういう商売を潰すことばかりですがその後のこういう人たちのケアが全く考えられてないのも今の現状です。 仕事のない人、できない人に国が介護職を紹介するのにも触れてました。 本来とても繊細な仕事でスペックが要求される仕事に対し軽視されがちな介護職。 労働時間、賃金を考えるとそういう人たちを紹介するのは仕方ないことかもしれませんがそういう人たちをほっておくと1番恐ろしい「最貧困中年童貞」が生まれます。 これは男性の貧困層についてです。 この本で呼ばれてる「最貧困中年童貞」という人たちは簡単に言えば引きこもり、親の金で生活してた人たちで親が他界した後の人たちです。 ただ今後の日本でこの人たちをどう働いてもらうか、どう使うかが最も大事でしょうね。 奨学金問題もかなりリアルでした。 大学にいくためだけに背負わせる借金。 国を挙げたビジネスです。 なんとなくこの本を読んで日本はかなりやばいところにきてるのを強く感じました。 もう奇跡でも起きない限り格差は広がり続けそうです。

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    投稿日: 2018.01.26
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    中村さんと鈴木さんの記事を目にすることが多かったので興味を持って読みましたが、タイトルから想像する内容とは異なる大きな問題点が語られていて、色々考えさせられました。

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    投稿日: 2017.12.17
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    貧困問題は既に底抜けしてしまい相当に深刻な状況になっていることが、現場で寄り添って取材をしている人たちだから言える内容が多かった。単純にこうすれば良いということは何も言えないが、現状から考えていくしかないのだろう。

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    投稿日: 2017.05.05
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    【中年童貞】を書いた中村さんの著書。 アンダーグラウンドの実状を描いた貴重な一冊だと思う。 大手のマスコミに就職している人は、自分自身がハイグレードな為、ボトムの生活が想像できないという辺りが凄く印象的だった。

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    投稿日: 2017.02.21
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    上辺だけの取材でない、自身の心身とも削り取るような取材を重ねたお二人の言葉は重すぎる。本土の人々の多くは観光で明るい沖縄のイメージを持っていると思うが、負の連鎖のリアルはもっと知ってほしい事実だ。

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    投稿日: 2017.01.04
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    読了。日本が、だんだんダメな方向に走っているのが、わかる。でも回避できるのでは、と明るい光が、少し見えた。自分は何ができるのかなと考える。

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    投稿日: 2016.12.10
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     自称B級ライターの鈴木氏と中村氏が、セックスワーカーへの取材で気づいた貧困についての対談。  熱く語る鈴木氏と、合理的に客観的に(時にはものすごく堅気に)突っ込みを入れる中村氏。このコンビの対談だからこその面白さ。同じ貧困に出会っている2人だが、それぞれの向かう方向や思想も異なる。  なんとなく、今までも社会保障は「本当に手を差し伸べるべき人に届いていない」感じがしたのだけれども、ほんとに届いていないようだ。  そうして取締りに関しても、弱者の逃げ道をふさぐ方向になっている。  かといって、取り締まりを行わない場合、それはそれで困る人が居たのだろうと思おう。平等に幸せになるな んてことは起こりえない。  世の中にはたくさんの気づかないことがある。  上から目線で見ると、気づかないことがたくさんあること。  「貧」と「困」を分けて考えること。  QOLを重視すること。  いや、こうして本を読まない層がいるってことに、そもそも気づかないといけない。  各個人が、「自分が幸せになってもいい」「つらさを感じる」ことから始まるのか。

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    投稿日: 2016.11.13
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    闇は深い。風テラスだけじゃ足りない。アウトローな生き方をそのまま認めて現行制度の問題点をあぶり出して、法制化できないもんか。闇テラス

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    投稿日: 2016.09.19
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    貧困という状況からどんなことが起こってくるのかを性産業を足がかりに見ていこうとする一冊。 どのような経緯を経て、女性が風俗や売春の道を歩んでいくのか、そこでどんなことが起こっているのかが詳しく紹介されています。 率直なやり取りで読みやすかったです。

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    投稿日: 2016.09.16