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遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―(新潮文庫)
遥かなるケンブリッジ―一数学者のイギリス―(新潮文庫)
藤原正彦/新潮社
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総合評価

68件)
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    面白いエッセイです。数学者がケンブリッジやそれ以外の外で過ごす時間、その中での家族との関係の構築…といったように、著者の視点が興味深く書かれてました。 異国に住むことは色んな価値観、考えが培っていくよなあって感じました。それはきっと私自身が昔、知り合いも家族もいない場所に1人留学したこともあったので、そのように共感した部分もあったからかもしれません。

    6
    投稿日: 2025.11.06
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    藤原さんの文章は初めて読みましたが、各章の締め括りが素晴らしく次の章に行く前に余韻に浸ってしまいます。読みながらイギリスに少し留学していた時の事を思い出しました。いつも曇っているか雨が降っている印象が強く、気分が暗くなっている時が多かったなぁと回想してしまいました。この本も同様な空模様で子供達が心配になりながら読み、私もこの子達同様イギリスで虐められました。今となってはいい思い出です。この本に出会えて良かったです。

    3
    投稿日: 2025.06.09
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    両親に有名作家(父親は新田次郎、母親は藤原てい)をもつ数学者・藤原正彦氏による英国ケンブリッジでの研究員生活を活写した紀行エッセイ。予てから、藤原氏が得意とする数多くの政治評論や社会批評、また名作『若き数学者のアメリカ』の中においても豊かに見られた軽妙洒脱なウィットが、本作でもいかんなく発揮されている。読んでいて、思わずクスッとするような心地の良い好著。 本書での主な話題は以下の4つ。①長い歴史と伝統をもつケンブリッジ大学での学究生活②その象牙の塔に住む教員とその家族達の人間模様③イギリスの風土やそこに住む国民の民族性(特にアメリカとの差異が語られる)④イギリス滞在中に起こる作者身辺のあれこれ ②については、ケンブリッジ大やオックスフォード大では、ノーベル賞やフィリーズ賞を受賞した人達、もしくは、それらの受賞者を家族に持つ人々が、ごく自然に、あちらこちらに存在しているという事実に改めてびっくり。世界に冠たる名門大学なだけに、そりゃそうだろうなとは思いつつも、その教員のレベルの高さ・家柄の良さには、やはり目を瞠るものがある。但し、その一方で、極めて依怙地な人間や傍目には奇人にしか映らない人々なんかも居たりして、ケンブリッジの独自性・個性を表すエピソードが満載である。 ④に関しては、筆者の御子息(次男)が現地の小学校に入ったものの、その同級生たちからのイジメに遭い、最終的には筆者と奥様が学校当局へと乗り込む話が、一見惨めながらも非常に感動を呼ぶエピソードなので、ここだけでも一読の価値あり。遠い異国の地での自分たち家族の絆――加えて、その家族に対して大変親身になってくれた異国の人々との心温まる友情――が生き生きと描かれていて、個人的には、この箇所がこの本最大の山場だと思う。 『若き数学者のアメリカ』のレビューにも書いたことだが、藤原正彦氏の随筆の醍醐味は、「自虐的なユーモア」と「わざとらしい自慢話」と「感動を帯びるペーソス」の三者が絶妙に相混じる文体にこそある。言わずもがな、本作もこの3要素が上手に噛み合っていて、まるで、かの国の文豪チャールズ・ディケンズの小説を読んだかのような爽やかな読了感が味わえる。イギリスを舞台とするだけに、作者の感性も英国流となったのかも?・・・

    0
    投稿日: 2025.05.02
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    大学の推薦図書として高校3年生の時一度は手に取ったものの、ほとんど読み進めませんでした。 それから8年ほど経ったでしょうか、いつの間にか母親になった今、実家に帰った際ふと目に留まり、家に持ち帰りまた読み始めました。 すると、藤原節の面白いこと、面白いこと! あっという間に完読してしまいました。 1980年代と少々前の話ですが、イギリスの歴史、地理、天候などから来ると思われるイギリス人の思考や行動が実に興味深くユーモラスに描かれています。 年代も国も職業も、自分の世界とかけ離れた人の生活を覗けるのは非常に貴重でありがたいですね(^^)

    5
    投稿日: 2023.11.24
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    1209年創立。日本で言えば鎌倉時代。 そんな由緒正しきケンブリッジ大学に、文部省の長期在外研究員として我らが(⁉︎)藤原氏が乗り込んだ。 氏の著書はどれも(笑えるという意味でも)面白く、共感ポイントもすこぶる多い。しかしケンブリッジ滞在時の記録をしたためた本書だけがなかなか手に入らず、今回ようやく悲願達成に至った! 藤原氏が客員教授として初めに招致されたのがアメリカのコロラド州。その頃のエピソードの記憶が濃厚だったから、毛色の違う英国ライフは自分にとっても新鮮だった。 労働者階級やニュースで流れるイギリス英語に苦戦しつつも、大学で他の教授と互角に渡り合う氏に惚れ惚れ。英語力もしかり、あとは度胸に3年のアメリカ生活で培ったユーモアと、見習いたい点が山ほどあった。(イジメにあった次男くんに「何でやり返さない」と「藤原家伝来の戦法」を叩き込んだ点には感心出来なかったが…) 「数学者」と副題にあるので(頭を抱えたくなるような)数式や定理を連想するかもしれないが、他著同様心配ご無用。登場はするが軽く流せる程度だ。 それに教授方も人の子。各々の人生・家族・人間らしい悩みetc.が寄り集まり、さながら一つの文学作品だった。(本書自体もどちらかと言えば文学的要素が強い!) 彼らの教養の高さもグッと作品を味わい深いものにしており、それだけでも読む価値がある。 イギリス人をどこか特異な集団だと感知しながら上手く説明できずにいたが、謎を解く鍵の一つが彼らの、これまた特異なユーモアにあったと言うのが一番腑に落ちた。 George Wellsの『タイム・マシン』よろしく、今昔の作品を行き来してユーモアから探っていくのもアリだな。。今年と言わず、今からでも! ■フレーズメモ↓↓(氏の著書を読んだ際は何かしらメモってしまう…) 「戦争の真実を頭で知ること、そして心で感じることが、若者にとっていま最も重要なことと思います。人間が理性だけで、戦争を廃絶することは不可能なのですから」 …氏の英国ライフを助けてくれたブライアンのお父さんの証言。第二次大戦で独軍と闘った経験を語る中で出てきたものだが、心が大きく揺らいだ。 「人品というのは、洋の東西を問わず、一目瞭然である」 …ここでもまた共感ポイントを発見!思わずメモる。紳士淑女の集まりに出席した際さすがの氏も気後れしたみたいだが、「日本人だから何だ」とジョインしに行ったと聞いて思わず拍手を送った。(買い被り過ぎ?笑)

    40
    投稿日: 2022.03.20
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    数学者である藤原さんのケンブリッジ滞在記。名だたる教授陣との交流や息子が直面したレイシズムとの戦いなどとても興味深く一気に読了。最終章ではイギリスとイギリス人について語っており、イギリス人を特徴づけるユーモアとイギリス経済を絡めた考察が面白かった。

    1
    投稿日: 2022.03.05
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    著者の1987年の1年のケンブリッジ大学での客員研究員としての生活を描いているが、1年とは思えないほど濃い内容でとても良かった。またイギリスやイギリス人についての説明が興味深く、イギリスやヨーロッパに対する理解が深まった。ただ自分のいったジョークが受けた、的な自慢めいた記載も多く少し鼻につく。メインは次男が学校でいじめられた時の父親としての心境、行動だろうが。このあたり、子供も心配だが仕事も重くてなかなかそこまで手が回らないなど同じ父として非常に共感するものがあった。  ルース・ローレンスという15歳で博士論文を書いている天才少女の話が出てきた。これに対して著者は、こうした天才児は時々報道されるがその後大成したとういう報道は一度も聞いたことがない、と否定的な感想を述べている。実際、このころから25年ほどたっているが、ルース・ローレンスさんはイスラエルの大学の准教授であり、それほど目立った業績を上げている様子はない。著者は数学ばかりやってきた彼女にたいし、野山を駆けまわったり、恋をしたり、文学や音楽に感動するなどといった経験を通して得られる情緒なくして良い研究ができるのだろうか、と心配する。このあたりも共感した。

    1
    投稿日: 2022.02.26
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    藤原正彦さんの英国滞在記。 著者の本は今までアメリカに関するものしか読んでなかったから、読んでて純粋にイギリスという国の勉強になりました(と言ってももう20年以上前の内容だけど)。 数学の天才のはずなのに相変わらず僕のように凡人にとっても読み易く、ひいては楽しく読ませてくれる文章の達人です。 内容はというと、僕はイギリス行ったことない上にアメリカ育ちというのもあって、 「やっぱり英米間の隔たりって深いんだなぁ」 ってしみじみ感じました。 きっとイギリスで僕は米語を話しません。 でも一度は行っとかないとね!

    1
    投稿日: 2022.01.06
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    イギリスに住んでいた人の目線から見た、風変わりなイギリス人のものの考え方や日本との文化の差についての言及が非常に多く、観光者としてではなく居住者としてその土地の人びとと関わらないと見えてこない外国の側面が描写されており、非常に興味深く読むことができた。特に第十二章でイギリス特有のユーモア感覚について書かれた箇所は一読の価値がある。イギリスの料理はおいしくないという話は所々で耳にするが、この本でもイギリス料理に関しては辛辣に評していて実際に確かめてみたくなった。 この本をより特徴づけているのは、なんといっても著者が数学者であるということだ。数学者という言葉にはどこか自分のいる世界とは違うところにいる人という印象を受けてしまうが、この本に登場する様々な数学者もまた人間であり、ジョークを飛ばしあったりそりが合わない相手もいたりと彼らの日常にも自分たちに近しいものがあると感じた。 基本的に面白おかしく、時に考えさせられるというエッセイとしてのみならず読み物としてとても優れていると思う。

    13
    投稿日: 2020.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     私にはイギリス人が、何もかもを知ったうえで、美しい熟年を送ろうとしているように見えた。彼等は、年輪を重ねた自分達が、テニスチャンピオンになったり、マラソンで世界新記録を樹立することが、できないのを知っている。ならば、騒々しく、生き馬の目を抜くような、軽重浮薄で貪婪な若者であるより、気品あり、知恵もある熟年でありたい。それは繁栄、富、成功、勝利、栄光などの先に横たわる物を、既に見てしまった者の生き方だった。  それは丁度、ベルリンの壁が壊され、東欧諸国が次々に解放され、自由を得た歓喜に人々が酔い、涙を流すのを、茶の間のテレビで見たいた時の複雑な気分に似ている。暗いトンネルを抜け出た彼等は、きらめくような自由の光に眩んでいた。しかし我々は、このめくるめく光の向こうに理想郷がないことを、もう知っている。自由を標榜する各国で、自由の名の下でかつての道徳や情緒は低下し、社会や人心の荒廃がもたらされたのを、目の辺りにしてきた。  イギリス人は何もかも見てしまった人々である。かつて来た道を、また歩こうとは思わない。食物や衣料への出費は切り詰めているが、精神的余裕の中に、静かな喜びを見出している。不便な田舎の家の裏庭で、樹木や草花の小さな変化に大自然を感じ、屋根裏をひっかき回して探してきた、曾祖父の用いた家具に歴史を感じながら、自分を大切にした日々を送っている。もちろん悲しみや淋しさを胸一杯に抱えてはいるが、人前ではそれをユーモアで笑い飛ばす。シェイクスピアの「片目に喜び、片目に涙」である。 いかなる組織においても、最も重要な判断は人事である。人事さえうまく行き、有能な人間が集まれば、あとは自然に良い方向へ流れていく。人事を司る人間に必要なものは、何と言ってもすぐれた大局観と公平さである。この二つを兼ね備えた人間がいれば、その人に人事を一任するのが最もよい。民主主義とは多数決であるから、しばしば力関係が反映され過ぎ公平を欠くし、大局観も平均値的レベルにしかなり得ない。学内人事におけるすぐれた大局観とは、その学問分野全体を展望する広い視野と、これからの潮流を流行にとらわれずに見通す洞察力である。公平とは無私である。  この二つを兼ね備えた人間を探すのは、考えるほど容易でない。たとえいたとしても、民主主義花盛りの現今では、その人間に一任とはなりにくい。そこで通常は、学問的業績の高い人とか政治能力の高い人、人格の高い人、派閥の長などが民主的会議の場で実権を握ることになる。ところが、このような人が、上に述べた二つの資質を持っているとは限らないのである。学問的業績が高いということは、細分化された現在の学問では、それだけ自らの専門への傾斜が強かったということは意味しても、すぐれた大局観を必ずしも意味しない。人格や政治能力が学問的見識と無関係なのは言うまでもない。  日本の大学がうまく機能しない、最も重要な原因は、この学内民主主義にあると思う。世界中で最もうまく運営されている、と思われるアメリカの大学では、日本のような直接民主主義をとらず、間接民主主義をとっている、民主的選挙によって選ばれた学科主任、学部長、学長などが、権力を握るのである、例えば学科主任は、学科の人事はもちろん、給料の決定にまで、強い影響を及ばせる立場にある、主任の意志でほとんどのことが決まるだけに、主任の責任はそれだけ重くなる。日本の大学における長が、権力も責任もないのと、対照的である。  イギリスの大学は、どちらかと言うと日本の大学に似ている。近代民主主義を発明した国だけに、仕方ないのかもしれないが、それだけ大学の活性化は遅れているし、運営もうまく行ってない。

    4
    投稿日: 2020.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    数学だけではなく、文化的な事柄にも通じている著者のことがよくわかった。 217ページ付近には、この本がバブルの頃に書かれたことが理解され、その頃のイギリスの状況が将来の日本であると予言し、かなり的中している。

    1
    投稿日: 2019.12.27
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    「若き数学者のアメリカ」から歳月を経て、今度は妻子連れで渡ったイギリス。何もかもが物珍しく好奇心いっぱいに飛び込んだアメリカに比べ、少し距離を置いてイギリスを見ている感じが興味深い。好みや年齢や社会的立場の違いもあるだろうけれど、若い時に最初に出会った国というのが、その後、ある種のスタンダードになるのかもしれないな、と感じる。

    1
    投稿日: 2019.03.07
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    数学者のイギリス、ケンブリッジ大学で過ごした日常を紹介した本。イギリスのお国事情もかいま見られる。藤原さんの子育てもとても興味深い。

    0
    投稿日: 2018.10.17
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    お世話になった方が藤原正彦さんのファンだったことを思い出して手にとった本。 昼休みに少しずつ読んだが、読みやすく、あっという間に読んでしまった。 イギリスの文化や人々の生き方、アメリカや日本との根本的にある考え方の違いが、藤原さんの実体験を通して書かれていた。紳士の国、イギリス。いつか訪れて見たい。

    1
    投稿日: 2018.08.14
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    イギリスもののエッセイに凝っていた時期に手に取った1冊で、とても大好きな作品。 大学教授ならではの視点でイギリス人やイギリス文化について触れており、一方で文は平易なので読みやすい。再読したい。

    1
    投稿日: 2017.10.14
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    イギリスとアメリカ。欧米諸国どうしと言うことで文化的にも、習慣的にもそれほど差がないと言うのは思い込みでした。 どこの国でもレイシズムはあるけど、イギリスはとりわけ、産業革命や植民地支配による栄光があったこともあり、より顕著に感じました。その一方で、フェアであること。謙虚であることをどこまでも尊ぶ国民性は、共感を覚えました。 競争社会と距離感を置く社会、ブレグジットで揺れた昨今。以外とこれからの世の中で一番、幸せな国はイギリスの様な気もします。

    1
    投稿日: 2017.09.22
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    アメリカ英語がペラペラの著者がイギリスに行った当初はイギリス英語にとまどった、という話を聞いてから、興味が引かれていた一冊。研究生活以外にも、オックスブリッジの人たちの考え方も垣間見れておもしろい☆

    1
    投稿日: 2017.04.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1991年刊行。数学者・エッセイストとして知られる著者及びその家族のオックスフォード留学記。オックスブリッジで研究する数学者・学生の凄さという明の部分と、英国人のレイシストという暗の側面を浮かび上がらせる体験記である。体験談をベースにした狭い範囲ではあるが、図らずも英国・英国人の鋭い批評とはなっている。なかなか面白い書であった。

    1
    投稿日: 2017.01.19
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    図書館で。 数学者で新田次郎と藤原ていの息子さんということは知っていたけれども実はエッセイを読むのは初めてかも。昔数学の話を読んで途中で挫折した思い出があるような無いような。 家族を連れての海外旅行ではなく海外赴任。日本だったら家のことは全部奥さんに任せていても大丈夫だったのが近所づきあいやベビーシッターの手配、子供の学校の事まで男親が出なくてはならんという奮闘記が面白かったです。それっていかに日本では男性は何もしてこなかったかということの裏返しだよね。まあ大分前の話だと思うので今は事情が違うかもしれませんが。 そして客員教授だからこそ受け入れられるのであって同じスタッフとして配属になったらさぞ差別とかされるのかなぁと思ったり。どこの世界も嫉妬や派閥は恐ろしい。研究だけしてればいいってものじゃないんだな、学者先生も。 面白かったのでアメリカ滞在記も読んでみようかな、とおもいました。

    2
    投稿日: 2016.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【156冊目】ケンブリッジにいる間に読んでおかなければと思って読んだ本。期待したとおり、イギリスの文化・歴史に対する豊富な知識と、日米との比較が非常に勉強になった。 >オックスフォードは世界が自分のものであるかのように振る舞うが、ケンブリッジは世界が誰のものであってもかまわないというように振る舞う。 ……こういうところ、結構大好きです。ちなみに体感では、ケンブリッジ生はToryよりもLabour支持派の方が多い気がする。 >数学に限らず、イギリスでは一般に、抽象的で論理的な議論はフランス人のもの、と不信感さえ持てれてきた。だから哲学において、形而上学はイギリスでは育たなかった。自ら経験した事実に頼るというのが、ベーコン以来のイギリス哲学の主流だった。(p.232) ……非常によく分かる。おそらくcivil lawとcommon lawの法体系の違いもここから発生しているのだろう。なお、フランシス・ベーコンはTrinity college出身。 >彼らの精神的ふくよかさは、イギリス病とか斜陽といった、経済指標によった名称からは、想像できないものである。日本は、イギリスのいつか歩いた道を歩んでいる。イギリスは日本のいつか歩むであろう道を歩んでいる。(p.261、なお本書は1987〜1988年の留学記である) ……これは僕が常に言っていること。日本はよくも悪くもイギリス(と、韓国)から学ぶべき点が複数あるように思う。

    2
    投稿日: 2016.05.22
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    数学者である著者の、1980年代の英国ケンブリッジ滞在記。 藤原氏は、故新田次郎と『流れる星は生きている』の著者藤原ていの二男。 『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞(1978年)を受賞し、『国家の品格』は2006年の年間ベストセラー1位となっている。 米国滞在から10年以上を経て、今回は夫人と3人の子供と共に滞在した英国での波乱万丈の日々を、変わらぬバイタリティとユーモアで乗り切る姿が描かれている。 以後の作品でもしばしば登場することになる、夫人との掛け合いがまた楽しい。 (2007年10月了)

    2
    投稿日: 2016.01.11
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    数学者の著者のケンブリッジ大学研修滞在記。 教授連は「ノーベル賞」くらいはもっている変わり者、厳しい階級社会、異国でクラス日本人たちは日本嫌いになるか極端な愛国者になるか…。 著者藤原正彦さんは、新田次郎氏と藤原ていさんの次男。 作者近影が新田次郎さんによっく似ている!! 藤原ていさんが「夫がシベリアへ連れ去られ、満州から三人の子供を背負って必死で帰った」時の次男なんですよね。 近年では「国家の品格」ですっかりお堅い学者のイメージですが、ご本人の著書や新田氏のエッセイではお茶目な次男坊の貌が感じられます。

    5
    投稿日: 2014.08.27
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    国家の品格で有名になった藤原正彦さんのエッセイ。ケンブリッジ大学に留学し、必死で数学に打ち込む生活をしながら、父親として夫として奮闘する著者の姿は、読んでいて何とも言えない共感を呼びます。日本とは違うカレッジ制度を取るイギリスの大学教育(スーバーヴィジョン)は、非常に興味深いですし、著者と奥さんの漫才のような掛け合いも、軽妙で楽しいです。日本人にとって、何かと神秘的な雰囲気を持つイギリスを等身大で味わいたい人には絶好の本でしょう。

    3
    投稿日: 2014.08.05
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    20140601読了 イギリスでの在外研究記。●P67イギリス紳士の理想の姿は高等遊民。つまり、立派な学問や教養をふんだんに身につけながら、金のためにあくせく働くようなことはせず、悠々自適の生活を送ること。社会的成功を目指して一心不乱に努力するなどは、紳士のすることではないと思っているふう。●P85正装での社交。●P89第五章 オックスフォードとケンブリッジ ●入試における「公平」の日本との違い。P208公立と私立の合否判定は同等ではない。条件の違うものは区別するのが公平であるから。つまり、類似した成績の私立出身者と公立出身者なら公立を取る。教官、設備、家庭などではるかに恵まれた公立出身者が優位にあるのは当然との考え方。

    2
    投稿日: 2014.07.31
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     藤原正彦先生の家族同伴イギリス留学記。先生はけっして右翼ではないのだが、海外生活をすると必ず右翼的な感覚を体現してしまう自分がいるらしい。そういえば長男も留学から帰国後にSAPIOを読み、よしりんにハマリ、わたしも含め家族に多大な影響を与えるに至る。いまだその影響下にあり(笑

    2
    投稿日: 2014.06.30
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    超エリート数学者のケンブリッジ留学記、という身近でない世界のエッセイなのに、読みやすい。 読了後、即「若き数学者のアメリカ」を読みたくなって買いに行きました。 イギリスの学者たちの高等遊民な感じ、紳士であること、フェアであることへのこだわりを日本人の視点で分析しているのがとても面白いです。 その反面、黄色人種への差別や息子の次郎がいじめられるくだりは、浮世離れしている数学者の世界も現実の悩みがあるんだなぁ、と身につまされる感じ。 数学者である筆者は自分の心情も冷静に分析するため、解説で言われていた「清々しい文章」という表現が本当にぴったりくる、おすすめの一冊です。 (あや)

    2
    投稿日: 2014.05.24
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     藤原正彦は、最近の発言にはちょっと気をつけるべき点があると思うが、この初期の頃の随筆は非常によい。解説で南木佳士が述べているように、この本と『若き数学者のアメリカ』は一級の随筆である。ただ、相変わらず愛国調は鼻につくけれど。  ケンブリッジ大学に派遣留学した経験が描かれている。イギリスという国とその人々の様子がなかなか生々しく、それが臨場感を与えている。イギリスは一筋縄ではいかないな、と思わせる。それが大英帝国の記憶を持つ国なのだろう。  古いものを大切にするお国柄であるが、これを読む限りでは、とても慕わしいものの、慣れない内はずいぶん不便だろうなぁ。特に冬の寒さやお風呂の貧弱さは辛そうだ。それでも、アメリカよりは落ち着きがありそうで、私は好きだ。  いつか暮らしてみたいと個人的に思う国はイギリスなのだが、その実情を教えてくれて、興味深い。よい本だ。

    2
    投稿日: 2014.03.06
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    分析力、洞察力に驚きました。 イギリスについてこんなに沢山の情報が書かれているので、ずっと手元に置いておきたいぐらいです。 それにとても読みやすく、すらすらと読み終えました。 アメリカ留学時代のエッセイも読もうと思いました。

    2
    投稿日: 2013.10.06
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    近は国粋主義者として鳴らしている氏の若い頃、数学者としてケンブリッジで過ごした中の1年間をまとめた旅行記兼エッセイ集。 英国の根底に存在する生活や文化や思想等の考察も交えながら、身の回りの出来事を等身大でありのままに活き活きと描写してある、個人的旅行記のベスト。何度読んでも面白いので、たまに読んでしまう。国家の品格以降そういう系の啓発本しか出してない氏だけど、またこういう本書いてくれないかなぁ。

    0
    投稿日: 2013.05.26
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    本の中で「ケンブリッジファイブ」のことをさりげなく触れているのですが、この部分を膨らませてほしかった。もちろん、話に聞いたこと、伝説として伝わっている事柄が多くなりそうですが、興味をもってその部分を読ませてもらいました。著者の文章の持つ磁力の強さ、上手さは言うまでもありません。

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    2011.09.08 イギリス大学院進学に関心があったため手に取る。 藤原雅彦氏の著作の中で初めて読んだ本。 その文体に見せられる。流麗にしてウィットと鋭い洞察に富む。 こういう文体を身につけたいと思った。 最終章でのイギリス社会に対する観察は鋭いと感じたが、2012年にサマースクールで渡英した時の感覚などからすると、大分このときとは実態が変わってきているのだと思う。

    0
    投稿日: 2012.09.02
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    同著者の「若き数学者のアメリカ」が素晴らしかったので購入。 「若き~」ほどではないが面白い。 若干引くエピソードも有り。「国家の品格」の片鱗有り。

    0
    投稿日: 2012.08.16
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    何度めかの再読。 守るもの(家族)が増えたせいか父となったせいか、はたまたや年齢を重ねたせいか、眼光鋭きアメリカ~と比べて色々とマイルドになったような気がする文章。あるいは登場人物が増えたことにより、視点が増えたせいかもしれない。 読んでいてワクワクするのは変わりなし。

    0
    投稿日: 2012.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イギリス人、というものがどうであるか、どのような特徴を持っているか、ということが数学者としての経験、というよりかは一人間として見た点が描かれている。 そしてそれがとても腑に落ちるものであった。 外国で生活するには「自国の知識」が必要だし、「相手の国の知識」も最低限知っておかないといけないし、とにかく言語の問題以前に教養の必要性を感じさせられた

    0
    投稿日: 2012.06.09
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    前作「若い数学者のアメリカ」が大変よかったので、2作目である本作品も期待して読んでみれば、期待にたがわぬ素晴らしい出来栄えだった。 1987-88年にケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジで研究を行った著者の生活記。 外国へ行くと極端に日本擁護派になってしまう藤原氏の前のめりな姿勢に時には苦笑しつつも、客観的で冷静なイギリス人分析力はさすがの一言に尽きる。 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という格言通り、次第次第に周囲と打ち解けていき素晴らしい人間関係を気付いていく彼の人の良さには感動すら覚えてしまう。 数学者とは思えないほどの文才も前作に引き続き冴えわたっている。まさに一級品のルポルタージュである。 個人的には5つ星でも差支えないのだが、前作があまりに出来が良かったため星1つ減らした。 おもしろさは請け合いますぜ。

    0
    投稿日: 2012.03.06
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    はい、藤原正彦ブームが世間から1年遅れてやってきてます。 新田次郎と藤原ていの息子ってだけあってやっぱいい本書きます。 何より読みやすくていいです。 内容はオックスブリッジの雰囲気の紹介、 イギリス人のマゾ性やレイシストぶり、 筆者の大和魂エピソードなどのエッセー。 3児の父である中年の藤原さんがアメリカへの留学の後、イギリスに研究のため一家揃って渡ったときのお話。 「天才の栄光と挫折」で感じた筆者の若干昔気質なところがかなり(・∀・)ニヤニヤするポイントです。 海外に長く滞在することで生まれる国粋主義的な感情でイギリス人の持つ白人至上主義に反感を持ちながらも、心の中では自分も非白人種の引け目を感じてしまっている。 自分のそういう情けない所を本に書いて出してしまうのは、ちょっと尊敬です。 自分はイギリスの大学、特にオックスフォードとケンブリッジの持つ雰囲気に憧れを持ってます。 戦後だけでもノーベル賞を持つような学者を何人も輩出し、次の1000年に確実に名前を残すような人物がごろごろいる大学。 そういうところに身をおいてみたいです。 実際、筆者が感じた雰囲気も相応のものだったようです。 「一応ノーベル賞はもらっている。」 ・・・(´ヘ`;) こんな学者がごろごろいるんですからw 「俗悪な勝者より優雅な敗者を選ぶ」 ジェントルマンの真似はできそうにないです。

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    投稿日: 2012.02.05
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    古いものが素晴らしいとされるイギリス文化。そんな気質が色濃く残るケンブリッジの留学記。ケンブリッジ体験記も面白かったが海外留学に家族を連れていくことの大変さがよく伝わってきて、印象に残った。特に子供の教育問題は人種差別の問題も相まって悩みの深さが伺える。時代は少し進んだけども海外で働く人に読ませれば共感する部分が多いのだろうなと思う。

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    投稿日: 2011.08.26
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    四苦八苦しながらイギリス社会に入っていく氏の姿が歯切れよく描かれていてよろしいのだが,所々で見える「ドヤ感」に少々萎える。高校の校長先生にもらった一冊。

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    投稿日: 2011.08.14
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    何冊目かの藤原正彦氏の本だけど、内容云々じゃなく非常にサクサクサクといけるカナッペみたいな文章が好き。 正直言えば氏の思想やイギリスに興味がない方が引っ掛からず楽しめるかも。

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    投稿日: 2011.08.02
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     氏の「国家の品格」を読んで以来、その歯切れのよさと明快な筋道だった論旨、そして文章の美しさに圧倒されていたが、イギリス研修を前にして進められた本の一つに氏の本があり早速購入した。  氏がケンブリッジにて研修していたころの体験をつづったエッセイであるが、一つ一つのエピソードの中に氏の考え方や、その体験を通して考察した文化や社会に対する意見が盛り込まれ、楽しく読めるものの、同時に非常に読み応えがある作品であった。特にご子息が当地でいじめられる件に関して著者がとった態度の変化の中に、日本人男児の心性や行動様式のありよう、またイギリスにおける人種差別の実態が垣間見られ、著者の体験が読む側にリアルに迫ってきた。  氏のユーモアと鋭い洞察にあふれる本書を通して、ケンブリッジやイギリスへの理解を深める作業というのは一種の愉悦といってよいだろう。

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    投稿日: 2011.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「一応ノーベル賞はもらっている」こんな学者が闊歩する伝統の学府ケンブリッジ。家族と共に始めた一年間の研究滞在は平穏無事・・・どころではない波乱万丈の日々だった。通じない英語、まずい食事、変人めいた教授陣とレイシズムの思わぬ噴出──だが、身を投げ出してイギリスと格闘するうちに見えてきたのは、奥深く美しい文化と人間の姿だった。 筆者のイギリスでの研究生活を題材にしたエッセイ集で、異国の地で暮らすことの大変さ、息子たちの学校でのいじめなど、様々な問題に体当たりでぶつかる筆者の姿に好感が持てた。 ただ一つ、息子のいじめに対する筆者の父親代からの考え方には、いささか疑問を感じざるを得ない部分もあった。そういう意味では、今どき珍しいくらい古風な考え方をする中年男性というふうにも見える。

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    投稿日: 2011.07.11
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    一朝ことあらば真先に戦場に駆けつける」>ノブレス・オブリージュ(高貴な者に伴う義務) ゆっくり徐々に、というのは怠け心との葛藤に、貴重な精力を費してしまうから良くない。少なくとも私のような怠惰人間にとってはそうである。 自然科学が社交の場になっている

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    投稿日: 2011.07.05
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    私は心の中で「行け」と鋭く号令を掛けた。  静まり返った中を、彼女が弦に当てた弓をすーっと引いた。物凄いとはこのことだった。 「圧勝だ」と思った。 〜 私は音楽的感動と愛国的感動の波に手荒くもまれながら、じっとしていた。 〜中略〜 「すごかった。ものの十秒で日本の圧勝を確信した」 〜中略〜 よし今度は自分が蹴散らしてやろう、と思った。 海外にいて自国の人間の活躍を観たときの気持ち。 凄く良くわかる。

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    投稿日: 2011.06.24
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    藤原正彦が、英国ケンブリッジ大学に研究滞在した1年間について綴ったエッセイ。イギリス人の気質や伝統が描き出されている。 日本人であるが故に学校で虐められた息子さんに、英国の教授陣に認められるべく孤独に闘っていた自分自身を重ねてしまっていた話など、藤原さん自身の葛藤も存分に描かれており興味深い。他人の苦労に自分の苦労を重ねて自分勝手な激励や期待を押し付けるって、やってしまいがち。 イギリス人のユーモアは無常観に依るものであり、そこに日本との共通点があるという分析も面白かった。辛い現実から一歩距離をおいて、物事を客観敵に突き放して笑い飛ばす。ユーモアがやせ我慢であることは少なくない。かつて反映を築いたイギリスと、低迷期にある日本とは今後より分かち合えるものがあるかもしれない、と。このユーモアは、ちょっと2ちゃんの冷笑に似てる気がする。

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    投稿日: 2011.05.15
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    著者の観察力のするどさに驚かされる。 たとえば、イギリス人にとってフェアであるということが、決定的に重要な意味をもつらしいことを、赴任して本業に入るまでの間もない期間に感じ取っている。 普通の人だったら、訪れた国が好きだとか嫌いだとかなんとなく感情的になったり、慣れない出来事にただ驚いたりしがちなところ。 著者は、底に蓄えた知識をもとに、日々のことを鋭く分析できているのが非凡だ。

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    投稿日: 2011.03.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イギリスについて、イギリス人について、非常に鋭い観察眼でときに客観的に、ときに主観的に描写されていて、イギリスに対する理解を深めるのにうってつけのエッセイだった。著者は以前、アメリカで仕事をしていたせいもあり、アメリカ社会やアメリカ人との対比、またはオーストラリア人、カナダ人、ユダヤ人、そしてもちろん日本との対比を多く交えて綴っている。客観的に綴られているそれら事実は、それぞれの文化に特徴があるのがとても興味深かった。日本人からすると欧米をひとくくりにしてしまいがちだけど、文化や気質、考え方などかなり違っているんだなと思った。また、著者が実際に体験した人種差別や階級差別について、また著者の息子さんが学校でいじめられたというエピソードについてはかなり主観的に描かれていて、同じ日本人として他人事とは思えず、思わず肩に力が入ってしまった。特に「レイシズム」の章では、あからさまな人種差別に触れられていて、読んでいると何となく重苦しい気分になってしまった。だけど、これが英国の現実であるということは、動かしようのない事実らしいので、この事実は事実として受け入れなければならないと思った。また、ケンブリッジやオックスフォードという世界有数の教育研究機関のシステム・役割・運営、そこでの学生や教授・研究者の生活っぷりが覗えてたいへんにおもしろかった。更には、いわゆる英国紳士の定義・ふるまい・考え方などについても触れられており、興味深かった。英国紳士のほとんどの部分には尊敬の念を抱くが、いわゆる”ラットレース”をバカにしたり、不労所得を最良の所得と考えるあたりについては、ちょっと首をかしげてしまった。

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    投稿日: 2011.01.06
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    解説の南木佳士氏は、「若き数学者のアメリカ」を読んでから、他のエッセイに手を出さず、この作品で「十四年」ぶりに著者の作品を読んだという。 私やアマゾンのレビュワーの中にも、そのように読んだ人が多いようだ。 殆どの人が著者の文章を「グイグイ読ませる」「引きこまれた」と評すが、これは、著者がその時見たり感じたことを文章に起こす能力と、それを当時の世相なども含めた大局的な観点から分析する能力のどちらも非常に高いからだと感じる。 近代に入ってから米国にその座を抜かれるまで世界の盟主であり続けた老大国の落ち着いた現状と、バブル期に一瞬だけ栄華を極め、その後二十年にわたり凋落している日本とでは比べるべくもないが、ケンブリッジに住まう彼らの生き方は示唆に富んでいて、面白い。

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    投稿日: 2010.12.10
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    随分前に書かれた本なので迷ったけど 「国家の品格」に続いて読んでみた。 読んだ感想は、研究者というのは とても大変なんだなあと思った。 そんなに1日中、数学のことを考えているんだなあと。 またイギリスの教育制度もとても興味深かった。 印象に残っているのは どんなに天才と言われる数学者でも ものすごい時間をその研究に割いているということを 作者が述べていること。 つまり、天才といえども、猛勉強してるということ。 やはり、なんでも地道にやっていって初めて 大きな道になるということなのだろう。

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    投稿日: 2010.10.12
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    「国家の品格」の作者が1987年から1年間に及ぶ英国ケンブリッジでの生活を綴ったエッセイ。 イギリスというお国柄、国民性を作者はよく観察している。 とはいっても、あくまで作者の周りは知識者層が多いと思われるので、作者のいうイギリス人が全てのイギリス人に当てはまるとは言えないけども。 20年以上前ではあるが、イギリス人の古いものが良いという概念、人種差別、階級社会、生活が色々見られて面白かった。 一方、次男の学校でのいじめが発覚してから、作者の日本人たるもの~という頑固親父な一面は思わず笑ってしまった。 読んでみて、イギリス人は日本人と似ていると感じた。。

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    投稿日: 2010.10.01
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    ケンブリッジ大学に1年間の任期付で赴任した数学者のエッセイ。数学者のはずなのに、一般的な文筆家よりも洗練された文章を書いてらっしゃる…! それにまず驚きました。 筆者は昭和18年生まれとのことなので、少しばかり考え方に世代の違い(日本人男子たるもの武士として…云々とか)を感じましたが、武士の家系の方との事で納得。確かに私の祖父母たちより10歳程度若い、というお年なので、そういった違いを感じるのも致し方ないことかもしれません。 エッセイは、自分との思考の違いをまざまざと読み取れるから面白い。小説は間接的だけれど。

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    投稿日: 2010.06.01
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    藤原正彦氏のイギリス・ケンブリッジ滞在記。以前書かれたアメリカの滞在記での経験のおかげか、おもしろいイギリス人分析、及びアメリカ人との対比等が所々にあり、非常に興味深かった。彼の分析するところのイギリス人にちょっと興味を持った。でもよく知りあうには時間がかかりそう。

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    投稿日: 2009.09.29
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    2009年5月読了 「若き数学者のアメリカ」から何年か経って、筆者は結婚していて3児の親になっていた。アメリカ時代のとげとげしい感じがなくなっていたように感じたけど、やっぱりこの人は数学者とは思えないくらい感情の起伏が激しいと思う。だから読んでいてとても楽しい。 イギリスは役に立つ学問を下等に見なす。だから工学などは結構卑下されるらしい。ヨーロッパは有名な科学者を多く排出しているから、学問だったらアメリカよりヨーロッパと僕は思っていた。純粋な学問はそうなのかもしれないけど、工学と便利に使ったり応用に使うものは必ずしもそうでは無い。むしろ、ヨーロッパでは敬遠されるのかもしれない。

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    投稿日: 2009.05.30
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    「若き数学者のアメリカ」に続く、筆者のケンブリッジ大学での研究生活記。アメリカ編と同様に瑞々しい感じが良い。

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    投稿日: 2009.05.23
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    数学者藤原正彦のエッセイ。 英国での戦いの日々を送りながら、仲間ができていく。 とにかく戦う姿勢が痛快なドキュメント。

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    投稿日: 2009.04.29
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    藤原先生最終講義記念第二弾で再読。 私の中でこれが、藤原正彦の最高傑作です。 「アメリカ〜」だとセンチメンタルでロマンチックな描写が多いのだが、イギリス版が結婚して家族もいるせいか、もっと余裕がある。 子どもが、学校でいじめられた!とかめちゃ重大な書き方と心情描写をしてもいいのだが、さらっと笑えるように書いており、自己批判もかかさない。 めっちゃバランスがとれている文章なのである。 あと、ケンブリッジの教授たちが、アメリカ人よりおもしろいしな〜

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    投稿日: 2009.03.22
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    数学者ながら、非常に読みやすく、冴えた文体。 さすが新田次郎の息子。 随所にでてくる英国紳士の描写に憧れた。

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    投稿日: 2008.08.13
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    父が、読めとわざわざエアメールで送ってきた本。(しかも二十歳の誕生日に。)数学者の 藤原正彦さんが1年間のケンブリッジでの研究滞在の記録。同意する点は多々あるし、嫌味を感じさせない文なので好き。 平成3年刊行なので少々古い感じはあるけれど、2007年〜8年をロンドンで過ごした私から見るイギリスと大して変わっていないということから、イギリスという国の変化のなさをうかがいしれるかもしれない。 (もちろんそこがイギリスのいいところでもあるし、また在英歴の長い人はここ2,3年ほどで随分変わったと言う人もいるが。) ま、これだけ頭の切れる数学者でもキツかったんだし、あたしがキツかったのも当然よね、っていう慰めの材料にもなった。同時に自分の未熟さも痛感した。('08 冬)

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    投稿日: 2008.04.24
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    「ケンブリッジもオックスフォードも簡単に入れるんじゃね?みたいな、そんな身近さが素敵デス。数学者が書いておるとは思えない流麗な筆致に圧倒されました。」

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    投稿日: 2008.03.30
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    「国家の品格」の著者である藤原正彦のエッセイ。 著者がケンブリッジへ1年間数学を研究するために家族と一緒にイギリスに渡る。 そこで外国人としてみられる著者や、他の国から来た研究者たちの環境の変化に対するとまどい、レイシズムへの対抗などの体験を綴っている。 海外で「日本人」の自分や家族に対する筆者の考えは「国家の品格」に通じるところがある。 また、実際のイギリス人の考え方や生活なども垣間見ることができる。

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    投稿日: 2008.03.22
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    「国家の品格」の元になったアイディアが散見される。 日本を愛するが故の歯がゆさ、在外邦人の複雑な胸中が的確な言葉で述べられている。人により出方の差はあるが、私をはじめ多くの同胞たちが同じ気持ちで頷きながら読んだことだろう。(2007.7.4)

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    投稿日: 2007.07.16
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    「遥かなるケンブリッジ」藤原さんの本はこれが3冊目。 このあと、「数学者の休憩時間」を読んだ。今「祖国とは国語」を読んでいる。「父の威厳 数学者の意地」というのも買った。 はじめの本が面白いと、他の作品も読みたくなる・・・・。「若き数学者のアメリカ」がよかったので、その他の本も読んでみようと思った。 本屋さんには、「国家の品格」のベストセラーにのっとって、ちゃっかり藤原さんのコーナーがある。一挙にたくさんの本を集めていて、しかも本の帯には(これは、腹巻というのだっけ?)『いま、話題のベストセラー「国家の品格」の藤原正彦の次男坊が英国でいじめに!どうする、パパ!』なんて文字が踊っている。思わず手にとってみたくもなる。 私は藤原さんと本屋の売り上げに貢献(?)したわけだ。(といっても、文庫本だからたいしたことはないけどね) はじめは彼を数学者だと思っていたので、文学的なにおいがなんとも新鮮だった。 アメリカの留学の時は独身だったのだが、イギリスにわたるときは3児の父となっていて、数学的視点からだけでなく、父親としての視点からもイギリス生活が語られ、より厚みをました滞在記となっている。 彼は、当初、イギリス英語にとまどいながらも、難なくこなしかの地で、家族の個々の問題に悩みつつ、数学の研究に励む。 イギリスというと、落ち着いた、紳士の、くもり空の、ビートルズの、スコーンの・・・・・・というイメージしかない貧困な発想の私だったが、あっ、イギリスって こんなところもあるのだ、と初めて知ることも多かった。街の美しさ、紳士、ヨーロッパに比べて特異な気質、風変わりなことを容認する社会、貴族社会、そして人種差別、などなど・・・・・。 中に入り込まないと、イギリスのよさはわからないようだ。でも、英国に一度は行ってみたい。

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    投稿日: 2007.01.20
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    「遥かなるケンブリッジ」 藤原さんの本はこれが3冊目。 このあと、「数学者の休憩時間」を読んだ。 今「祖国とは国語」を読んでいる。 「父の威厳 数学者の意地」というのも買った。 はじめの本が面白いと、他の作品も読みたくなる・・・・。 「若き数学者のアメリカ」がよかったので、その他の本も読んでみようと思った。 本屋さんには、「国家の品格」のベストセラーにのっとって、 ちゃっかり藤原さんのコーナーがある。 一挙にたくさんの本を集めていて、 しかも本の帯には(これは、腹巻というのだっけ?) 『いま、話題のベストセラー「国家の品格」の藤原正彦の次男坊が英国でいじめに!どうする、パパ!』 なんて文字が踊っている。 思わず手にとってみたくもなる。 私は藤原さんと本屋の売り上げに貢献(?)したわけだ。 (といっても、文庫本だからたいしたことはないけどね) はじめは彼を数学者だと思っていたので、 文学的なにおいがなんとも新鮮だった。 アメリカの留学の時は独身だったのだが、 イギリスにわたるときは3児の父となっていて、 数学的視点からだけでなく、父親としての視点からも イギリス生活が語られ、より厚みをました滞在記となっている。 彼は、当初、イギリス英語にとまどいながらも、難なくこなし かの地で、家族の個々の問題に悩みつつ、数学の研究に励む。 イギリスというと、落ち着いた、紳士の、くもり空の、ビートルズの、スコーンの ・・・・・・というイメージしかない貧困な発想の私だったが 、 あっ、イギリスって こんなところもあるのだ、と初めて知ることも多かった。 街の美しさ、紳士、ヨーロッパに比べて特異な気質、 風変わりなことを容認する社会、貴族社会、 そして人種差別、などなど・・・・・。 中に入り込まないと、イギリスのよさはわからないようだ。 でも、英国に一度は行ってみたい。

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    投稿日: 2006.09.02
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    妹がイギリスに行っていた頃に向こうの様子を 何が何でも知りたいと思い手にとったこの本は 著者から見たイギリスが鮮明に描かれています. ちょっとイギリスって・・・???って 思うところもあれば,さすがと思うところもありますが 実際に私も行って確かめてみたい思いで一杯です.

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    投稿日: 2006.07.30
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    『国家の品格』で有名な藤原氏のイギリスに滞在していた頃についてのエッセイ。これは本当に数学者が書いたんだろうかと思うほど読みやすく、ユーモアに溢れた文章だった。大学や学者たちの話だけでなく、イギリスやイギリス人、そして日本についての考察も含まれていて興味深かった。

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    投稿日: 2006.06.28
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    「若き数学者のアメリカ」よりこれを先に読んでしまったので、作者の成熟などよりも、数学者の面白さ、大学で学ぶということについて面白く読めた。

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    投稿日: 2006.06.14
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    閉塞感溢れる楽しい学者生活。 この人文章がうまい。自分に酔ってる点が、却って読みやすくなっている。

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    投稿日: 2006.06.09
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    面白い。藤原氏の他著を読まれたことのある方はもちろんご存知だろうが、「最も変わった人種」というイメージのある数学者が、こんなにもしなやかなエッセイを書くのかと思われるでしょう。若い頃のアメリカ留学をつづったエッセイもかな〜り読ませますが、中年になられてからの在外研究経験をつづられたこちらのエッセイも十分面白いです。時にユーモラス、時におかしいくらいまじめな、かつお茶目な、なおそそっかしい氏の性格が滲み出ている、単なる読み物としてもすごーく面白いエッセイです。もちろん外国の大学の様子を知るためにも役に立つでしょう。ある程度は。

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    投稿日: 2005.11.25
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     ケンブリッジに家族連れで研究員として滞在することになった数学者のエッセイ。  イギリス社会に流れる様々な日本との文化的、人種的、学術的な差を実感していく様を綴る。実感のこもった体験は読む人の心をくすぐる。イギリスと比較文化するのにも役立つはずだ。

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    投稿日: 2005.01.24