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いい子に育てると犯罪者になります(新潮新書)
いい子に育てると犯罪者になります(新潮新書)
岡本茂樹/新潮社
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総合評価

50件)
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    幼少期の家庭に問題があった子なんていっぱいいるだろうな。っと思いながら読んでいました。特に両親ともに共働きとか。しつけの方向が違う親とか。 そんな子達でも普通に犯罪をおかさず大きくなった子達が大多数な訳で…自分の言葉で言語化できたり、まわりの環境で変わるんだろうけど… 中学生の頃に晩ご飯の準備をしないで寝落ちていたら、仕事から帰ってきた親に怒られ(笑) カチンときたので、母親に「働いてって頼んだ覚えはない」って言ったのを思い出しました。これ言った日は、晩御飯も食べず寝たし今になっても後悔している。 特に親になった今は… 親になったら子どもの育て方が分かる訳じゃないし、忙しいと子どもにあんまり余裕をもって接することも出来ない。第6章に書いてあることを頭において接していけば良いと思うんだけど、なかなかベストな対応は自信がないです。ただ幼少期は甘えさせてあげようって思いました。

    22
    投稿日: 2025.09.29
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    遺稿を出版社が出版したもの。亡くなってたんですね。これまでの反省ダメりろんを子育てに応用したものだがい,酒井法子がいかに更生していないかを詳細に論じるパートがあり,なかなか凄いなと思った。著者が存命なら出版されなかったかもねぇ。 幼少期に刷り込まれた価値観が負の感情を抑圧し,それが爆発すると犯罪になる。ありのままの自分を出すこと,人に甘える(頼る)ことが大切,という主張は一貫している。 そして,全ての問題を幼少期の抑圧が原因とする理論も同じ。フロイト的というかなんというか。 価値観を持つことが抑圧を生むとして,価値観を持たずに生きることはできないわけで,価値観を絶対化しないことが大切ということなんでしょう。 自分の親子関係を考える20のヒントとかあって実践的ではあるのですが,この歳になると,自分の価値観もある程度客観視できているように思うのだが,それも幻想か。

    0
    投稿日: 2025.07.15
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    反省させると犯罪者になりますを読んでこちらも読んでみたいと思った本。 のりピーの話はちょっとくどいと感じたけれど、子どもの前に親が自分自身を受け入れる、日頃からありがとうや嬉しいという気持ちを子どもに伝えることで子どもが他人といい関係を築くことができるということがわかりやすく書いてあります。 子どもとの関わりだけでなく社会に出て他人と関わるベースになることだと思ったので、子育てや学校の教育に関わっている人だけでなく色んな業界の人に読まれると良い本だと思います。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    言っている事は分からなくもないが、「良い子に育てても犯罪者にならない大多数」を無視した断定的な雰囲気もあって、素直に読めない部分がある。少年院の運用として、私語を禁止するなどの抑圧のし過ぎが更生に繋がらないとの主張はよくわかる。しかし、犯罪に関しては一律に因果関係を見出せるものではなく、子供一人一人の境遇や感受性に寄り添った対応が必要という事で、“必ず過去に原因がある”みたいな見方自体が危険な感じがした。まして、悪事を平気に行う成育環境の方が犯罪者を生みやすい事は自明である。 似たような話で、YouTubeの動画だが、しきりに今のホリエモンに対して、幼少期に何か原因となる出来事があるはずだと指摘する共演者に対して、同氏が「そんなものねーよ」とブチ切れていたのを思い出す。深層心理的に何かしらはあるのかもしれないが、それ自体が自意識の誘導になる事もある。PTSDの概念を日本社会に広めたルイスハーマンによる『心的外傷と回復』という一冊の本が偽りの記憶症候群を齎したという社会現象がある。実の父親に性的虐待を受けたという告訴がアメリカのムーブメントとなったという話だ。アメリカで記憶回復療法と呼ばれるカウンセリングが1980年代後半から90年代に流行した。過去のショッキングな体験はトラウマという心の傷になると理解されているが、これは確実な事ではなく、脳はカウンセリングにより、ありもしない記憶をでっち上げるという事例が多発したというのだ。 この話は『危ない精神分析 マインドハッカーたちの詐術』という本の中で指摘される。今回の著者がそうした誘導的なカウンセリングをしているというわけではないが、そうした視点も頭に入れておきたい。 勿論、ネグレクトや暴力、抑圧するような環境が子供に良い影響を与えるとも思えない。しかし、そうした環境で育った子が犯罪者に育ちやすいような、色眼鏡で見られるのも良くない。人は誰しも、演じている。直す部分は直しながら、参考にする程度でも良さそうだ。

    60
    投稿日: 2025.02.14
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    人が犯罪に走るメカニズムがよく分かりました。子どもを認めてあげる子育て、コミュニケーションをたくさん取って、愛情をたっぷり注ぐ子育ての重要性を再確認できました。また、自分自身の子ども時代のトラウマについて振り返るきっかけにもなりました。育児書として、たくさんの親に読んでほしいです。 著者の岡本茂樹さんは本書が遺作となられたそうです。素晴らしい研究をありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

    8
    投稿日: 2024.12.14
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    ここ最近の論調は、子どもの問題行動について安易に「発達障がい」という言葉を使い過ぎていると この本を読んで気付きました。

    1
    投稿日: 2024.10.13
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    人は、人にしてもらったことを他人にして返す。私たちの価値観は生まれつきのものでなく、周囲にかなり影響されているのだと感じました。 第6章の子育てに関する内容は、子育てに限らず、教育に関わる人全員に知ってもらいたい内容です。「嘘への対処法」「大丈夫?よりも効果的な声かけ」「反抗期ではなく自己表現期」「評価の言葉で褒めるな」など、参考になるものばかりでした。

    2
    投稿日: 2024.08.15
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    愛情を注ぐこと、優しさで包むこと、子どもの前でも全力で感情表現をすること、嘘をついたらなぜ嘘をつかせてしまったのか考えること、子育てに悩んだらまた読みたい。

    1
    投稿日: 2024.08.11
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    罰を与えると人は悪くなる。愛を与えると人は良くなる。人は、人によって傷つけられる。だから、人は、人によってしか傷は癒やされない。 どんなことがあってもお父さんは君の味方だから。 結局、自信というのは、弱さや弱点や幼さを持っていても、こんな自分でもいいんだと思えること。 自分は自分でいいんだと思えること。

    7
    投稿日: 2024.04.30
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    あくまで新書なので、参考程度に…と思って手に取った本。Twitterで流れてきて衝撃的だったので… いや、よかった。最後の項目チェックで悲鳴あげるかと思うほど当てはまっており、自分の中にもあったわだかまりがほどよく解れた。子どもに対する接し方のとてもいい指標を教えてもらえた気がする。筆者の方の遺稿から出版されたということ。とても優しい方だったろうと推測できる。ご冥福をお祈りします。

    1
    投稿日: 2024.02.08
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    「いい子」は危ない。自分の感情を表に出さず、親の期待する役割を演じ続け、無理を重ねているからだ。とても納得。ただ、「じゃあどうしたら?」と答えを求めてしまう。それは自分で考えることなんだろうな。 ★子どもが問題行動を起こしたとき、親は「なぜ?」という視点をもつこと ・問題行動は子どもの本音を知るチャンス ★「何かしんどいことがあったの?どんなことがあっても、お母さんは君の味方だから」と子供を抱きしめるのが、大事な愛情表現 ・問題行動が出る前はみんないい子。笑顔は自己防衛かもしれない ・問題行動の根本を考える。反省させても解決しない ★嘘をつかないことを、子どもに約束させてはいけない。人間は嘘をつく生き物だから。嘘を責めると、隠すこと謝罪の方法を覚えていく ・自信とは「自分は自分でいい」と思えること=子どものそのままを肯定する ・反抗期=自己表現期 ・褒め方には注意、評価する言葉では褒めない

    1
    投稿日: 2023.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    子ども本人の感情を抑圧してはいけない。まずは受け入れてあげる必要がある。抑圧された感情はいつか爆発し非行や犯罪などの重大な結果につながる。 「しつけ」は人間社会で生活する上での作法を身につけるために必要。だが、子どもの自然な欲求を否定して親の価値観を押し付けるような事はしてはならない。 生真面目で大人しく、大人のいう事をよく聞くいわゆる「いい子」というのは危うい。 本文より引用 ”人に甘えて、頼って、弱い自分を人にみせられて、しんどさを吐き出し、自分が弱い人間であることを認めるのです。そして『ありのままの自分』を受け入れるのです。” 親として、これを自分の子供にしてあげられる存在でなければならないと感じた。 つまり、甘えさせる、頼られる、弱い所を受け入れてあげる、しんどさを受け止めてあげる、弱い人間であることを認めてあげる、ありのままの自分を受け入れてあげる。 親の愛情が子どもに伝われば、犯罪者になるようなことはない。 何であれ、まずは受け止めてあげる事。子どもにとって一番身近な親こそがその役割を果たすべきと感じた。

    0
    投稿日: 2023.05.11
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    親にとって言うこと聞いていい子にというのは 本当に良い子もいるが、一方でk怒られないように、親に良い子と褒めてもらうために演じて、そのストレスが外に向かうことがあり危険ということ 素直な自分の気持ちや感情が出せる環境、甘えられること、スキンシップ取る、子供らしさ、安心できる環境作りが家庭には必要 嘘はついてもいい 嘘ついて叱るのもよくない 嘘ついたら、我慢してることないか、嫌なことがあったか 嘘の原点を探る 本当のことを言ってもらえるかもしれない 嘘つけないと、おおきな嘘で問題起こすことも 感情を大切に 反抗期は自己表現期であっていいもの 発達の過程 耳を傾け落とし所を見つける 親もつい叱ってしまうが それは本当に叱らなけばいけないのか よく考えること 著書にはh実際の犯罪者の家庭環境が語られており興味深い 普段から嬉しいありがとうをいう 子供も、真似する 何かあっても どんなことがあっても 味方だよと抱きしめる

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    感想 親の期待に沿うことは望ましいことか。コントロールと保護は必要だがあえて親の目が届かない部分を作る。子供にも息抜きの時間は必要。

    0
    投稿日: 2023.01.04
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    わがままでいい。 ありのままの自分を表現させる。 親の都合の良いように、子供をコントロールしない。 良かれと思っているしつけが、価値観を植え付け、できていない他人を見ると否定的になってしまう。 ★裏表のある人間  子供は常に親の愛情を求める。  親の前では、厳しいしつけに必死に従ういい子になる。その反面でストレスを他人にぶつける。 ★評価の言葉  そもそも、他人と比べて良いことはない。  ✕「えらい」「立派」  ◯「ありがとう」「うれしい」 自分自身のことを振り返ると、すごく当てはまる。 これからは、子供をよく見て、自分の価値観を押し付けていないかを考えていきたい。

    0
    投稿日: 2022.12.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    二人の子供を子育てしているが、大いに反省させられた。最近の教育では自己肯定感を育てることを重視する風潮があるように思うが、それがいかに大切かを実例をもって詳しく説明されていた。 ・抑圧された時、辛い時に子供はいい子になろうとする。それが限界を迎えると爆発して問題行動を起こす。 ・子供に嘘をつくなと言ってはいけない。人間は嘘をつく生き物。小さい嘘を禁止されると、いつか大きな嘘をついて問題行動を起こす。 ・過度な期待を浴びせることも重荷になる。ありのままのその子でいいよ、というメッセージを伝えてあげることが大切。兄弟や周りの友達と比べない。 ・人は自分がしてもらったことを自然と人にして返すようになる。普段からうれしい、ありがとうなどの言葉を使う習慣を持つこと。

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    投稿日: 2022.10.25
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    自分がもっと若い時に読みたかった本です。 でも若い時に素直にこの本を読めたかな? 1日で読み進められました。 読みやすかったです。

    0
    投稿日: 2022.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々考えさせられる本です。 私の子育て、大丈夫だったのかな? 「いい子に育てると…」 私は、比較的いい子に育ったタイプです。 自分の子どもの頃を振り返りたくなりました。

    0
    投稿日: 2022.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.143〜144 本当に更生が期待できそうに思える受刑者は、固い決意を言いません。「不安」を口にします。これこそ、本音です。受刑者にかぎらず、本気で生き方を変えていこうと思う人なら、誰もが不安を感じるものです。 p.182 子どもを愛さない親はいません(と私は信じています)。しかし、子どもの愛し方を知らない親は少なくありません。 とても面白かったですし、自分の考えや思いを肯定してもらった気持ちにしてくれました。やっぱり自己理解、対象理解は大切です!

    0
    投稿日: 2022.02.27
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    前に読んだ「ケーキの切れない非行少年たち」の本に出てきて気になっていた1冊。 もう著者が亡くなってることに驚き…。 全ての原点は幼少期にある、という考えと 子どもにはあるがままの自分でいい、どんなあなたでもいいと伝えることが本当に大事なこと、という点に非常に納得。 厳しいしつけは抑圧にしかならない。少年を教育すべき少年院でも私語禁止のようなルールがあることが本当に悔しい。職員不足とかそういう現場の事情があるんだろうけれども、 それで再犯して新たな被害者に結び付くことほど悲しいことはない。 改めて自分の幼少期にも向き合ってみようと思えた一冊。

    1
    投稿日: 2021.12.30
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    どんな育児書読むよりも、この本をよんだほうがよかったのではないかと思う。自分の内面に向き合うことは本当につらい。そのつらさをわかってくれている人がかいている文章。読んでよかった。

    1
    投稿日: 2021.12.23
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    目からウロコの一冊。親になったとき、自分を見つめ直したいとき、過去を振り返りたいとき、この本をまた手に取りたい。 自身に少なからずいびつさを感じながらも、振り返ると自分はいい子だったと振り返る人こそ一読すべき一冊だと思う。 以下、回想。 自分は絵に描いたような「いい子」だった。しかし同時に自分の心を守るためなら人を傷付けてもかまわないと思う側面があった。私の心は傷付くことを恐れ、人の怒りに相当敏感だった。 この方の授業を受けて感想文を書いたらきっと冒頭で紹介されるような生徒だったろう。 親のせいとは思わない。でも、私の危険の芽に、親は気が付かなかった。気が付いたら向き合ってくれたのかもしれないけれど、私自身が巧妙に隠したから、気が付かなかったのだろう。 幼い頃は「自分の心を守る」ことが最優先で、「自分の危険の芽を摘み取らなかったらこの先どうなるだろうか?」というところまで考えが及ばない。 表面的には聞き分けがよく素直で明るい生徒。いかにも非行へ走りそうな少年少女より先に、私の心の矯正教育を優先してくれる教師がどこにいるだろうか? また、自身が教師という職業に憧れ、周囲の教師に歩み寄っていたことも影響したかもしれない。自分を慕う生徒に対し、「君は間違っている、危ない、心を見直せ」と言える教師がどれほどいるだろうか? 小学校では私の性質を見透かすようなベテラン教師がいたが、矯正するところまでは至らなかった(私は悪い意味で教師の熱意をかいくぐり、逃げ切った)。 自身にとって救いとなりうるのは、そうした自分の歪みをこれまでも認識していたし、今ははっきりと意識できることかもしれない。 大人となった今、自分の性質を親のせいにするのはナンセンスだ。大人として、自分を矯正していかないといけない。 この方の言うとおり、「これからは自分を見つめて、自分をコントロールしていきます。」という宣言は意味を持たないだろう。 私は弱い人間で、自分を守るためなら今でも人を傷付けうる人間だ。認めたくないけれど、きっとそうなのだろう。 弱さを常に抱えながら、いつも自他に言い訳し、逃げて生きている。だから周囲の人間の弱さを見ても、責めるのはよそう。お互い弱い人間だなと、受け入れていけたらいい。

    3
    投稿日: 2021.11.12
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    ■内観療法とは過去の自分自身と関係の深かった人物(母親、父親が中心になる)に関して「お世話になったこと」 して返したこと」「迷惑をかけたこと」の三つを考えさせて(内観させて)「こんなにも多くの迷惑をかけてきた私が見捨てられることもなく今もなお生かされている。だから感謝しなければならない」という気持ちにさせるもの。  内観療法の問題点は「迷惑をかけたこと」に重点を置いていること。これだと「迷惑をかけた→自分が悪かった」という反省させるパターンになる。「迷惑をかけたこと」を考えさせるなら「迷惑をかけられたこと」も考えさせないとバランスが悪い。 ■心の傷は身体の傷と同じで外に出さない限り消えることはない。 ■ストレスを生み出す20の価値観 ①「しっかりしなければいけない」という気持ちが強い ⓶「(親や周りの人に)迷惑をかけてはいけない」と思う気持ちが強い ③「(親や周りの人の)期待に応えないといけない」と思う気持ちが強い ④「我慢することが大切である」と思っている ⑤自分の素直な気持ち(「うれしい」「悲しい」「つらい」など)をなかなか出さない方である ⑥嫌なことがあったり辛いことがあったりしても、そのことを人にはなかなか見せない方である ⑦人前では「暗い面を見せてはいけない」と思い明るく振舞ってしまうことが多い ⑧「弱いことは情けない」とか「弱いことはいけない」とか思っている ⑨泣くことは恥ずかしいことだと思っている ⑩人にはなかなか甘えない方である ⑪「わがままやジコチュウであることはいけない」と思っている ⑫子供っぽい面は出してはいけないと思っている ⑬「男(女)は男(女)らしくしなければいけない」という気持ちが強い ⑭お金の面で裕福になることが人生で成功することだと思っている ⑮完璧さを求めてしまうところがある ⑯ミスや失敗をしてはいけないという気持ちが強い ⑰「白」か「黒」かをはっきりさせないと気が済まない ⑱「勝つこと」に対してのこだわりや執着心が強い ⑲他の人から自分に対して何かされたときに「自分のことを拒否された」とか「自分を悪く思われた」と受け止めてしまいやすい面がある ⑳「悪いことは許さない」という気持ちが強い  これは私たちが生まれながらに持っている価値観ではない。誰か(特に親)から「もらったもの」か周囲の環境に影響される中で形成されたもの。 ■愚痴を言うことは自分自身が「子供の心」になって心を開いていること。人間関係は「子供の心」を持たないとうまくいかない。子供の心になるとは「ありのままの自分」になるということ。「ありのままの自分」になれば自分自身を受け入れられる。 ■幼少期に子供に身に付けて欲しいことは親に十分に甘えられることに尽きる。  親との関係で甘えることを体験できた人は他者にも甘えられる人になる。他者に甘えられることとは他者から援助をもらって生きる生き方を身に付けること。  他者に甘えられる人になれると他者の「甘え」を受け止められる人になれる。自分の「甘え」を受け止めてもらう体験をしていないと他者の「甘え」を受け止めることができない。 ■「困っている人を見たら助けなさい」とよく言われるが「人を助けたい気持ち」とは誰かに教えられて身につくものではなく自分が人に助けられたから自然と人を助けたくなるもの。  「人は自分がされたことを人にして返す」ということを信じて子供に接して欲しい。 ■「しつけ」は子供が社会性を身に付けるために必要であるが、子供の自然な欲求を抑える側面がある。自然な欲求を抑えるとどうしても子供の心は歪む。「してはいけない」と言われたら逆にしたくなる。「勉強しなさい」と言われたら逆に勉強する意欲を失う。 ■子供が嘘をついたとき一番やってはいけない親の対処法は事実を指摘して「嘘をついてはいけない」と叱ること。  これをすると子供は「ごめんなさい」と謝ることになる。そうして子供も親も子供が嘘をついた理由を考えることなく子供は「謝罪の仕方」を身に付けることになる。それだけではなく、親が「次から絶対に嘘をつくな」と言うことによって親の願いとは裏腹に子供はますます嘘をつく人間になる。しかもバレないように嘘が巧妙になっていく。 ■子供の嘘は人生最初の「問題行動」。親が子供の「本音」を知る最初の「チャンス」である。子供の本当の気持ちを知る機会であるのに叱ってしまうと子供の本当の気持ちを知る機会を失う。それどころか子供は「自分は悪い子だ」と自分を責めてしまったり親に心を開かなくなったりするかもしれない。 ■子供が問題行動を起こした時の親の対処法は「なぜ」という視点を持つこと。 ■人は自分がしてもらったことを自然と人にして返すようになる。

    4
    投稿日: 2021.10.03
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    もっと早くこの本と出会っていたら。 メンタル不調の時に出会っていたら。 多くの救いと、前に進む勇気をいただけました。

    2
    投稿日: 2021.07.03
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    2015年6月26日に亡くなった著者の遺稿の書籍化。同著者の『反省させると犯罪者になります』『凶悪犯罪者こそ更生します』につづく、新潮新書の第三弾にあたる。犯罪の動機の根本には幼少期の生育の問題があり、抑圧的な更生はむしろ犯罪を助長するという主旨は、前二冊からの継続となっている。第一作では受刑者と教育問題をそれぞれ半々ずつ扱い、第二作で受刑者に焦点を当てたとすると、本作は子どもの教育をテーマとして全体を補う形になっている。 前半は少年院に入所する子どもたちや、一部は大人の受刑者を例に、過度な「しつけ」がむしろ犯罪行為を招いてしまうロジックを説明する。さらに現状の少年院や刑務所が入所者たちを抑圧的に扱うことで犯罪傾向を助長してしまう現状を指摘する。それを証明するのは少年院出所者の再犯率の高さで、私語厳禁の徹底や、監視して抑え込むことを当然視する職員の態度をはじめ、ますます「感情をマヒさせる」場になりつつある少年院のありかたへの著者の危惧はもっともだと思える。 第4章では、2009年に覚醒剤取締法違反で逮捕された酒井法子さんをサンプルとして、著者の主張を裏付ける。彼女の複雑な生育過程から、いかに我慢することを重視する価値観のもとで人生を送ってきたか、そして彼女の発言から自身がそのことを理解できていないことを示す。彼女のもつ完璧主義的な価値観の効果は諸刃でもあり、芸能界での成功をもたらす原動力になったことと、薬物使用を「自ら選択」するに及んだ心理的な背景とは切り離せない。 以降の終盤にかけては、犯罪に関連する話題を離れ、育てる親自身のありかたも含めた子育て一般に目を向けている。ここでは改めて「正しく生きる」という価値観の危険性を指摘し、とりわけ「男らしさ」を要求されやすい男性においては「甘え下手」「コミュニケーション能力の低さ」として表れやすいとしている。本書の主旨をやや離れるが、熟年離婚の原因がたいてい男性側のコミュニケーションの問題にあること、女性の長寿の原因は男性と比較して、甘えることと、コミュニケーションを円滑に行える女性の特質にあるとする考察も面白い。第5章に掲載されている「ストレスを生み出す20の価値観」では、読者が自らの価値観の抑圧のおこりやすさを検証することもできる。終章では子どもへの接し方の具体例も挙げつつ、近年の「思考を重視した生き方」ではなく、「感情」を重視すべきだと説く。そして、情緒的な人は人間としても魅力的だとしている。 感情の抑圧がいかに人生に悪影響を及ぼすか、上手に甘えられること(=他者の甘えを受け止められること)の重要さを主張する本書は、読み手が子どもの教育に直接関係ないとしても十分に読む価値のある著書だと思えた。「他人に迷惑をかけない」ことを強く意識させられがちな私たちの社会においては、特に貴重な視点ではないだろうか。 結局、自信というのは他者との相対的な優越感などではなく、「自分は自分でいいと思えること」だと結論づける著者の言葉は、タンザニア人社会を考察した小川さやかさんの著書『「その日暮らし」の人類学』の冒頭にある問いかけの言葉とも重なり合い、深く共感することができた。

    6
    投稿日: 2021.06.19
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    祖母、継母、父、いとこに虐待を受けた私がシングルマザーとなりどう子育てしていけばいいのかと沢山の本を読み漁っていた所、書店でこの本を見つけました。 私の原点を見つけ、子供との向き合い方を教えてくれた大切な1冊となりました。 家庭のルールを作ったり私が持っている価値観を教えこんだりするのを出来るだけ改善できるようにしていこうと思います。 私も子供もありのまま生きていけるように、今日から実践に移していきたい!

    1
    投稿日: 2021.06.10
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    子供が健全に育つためには家庭環境が大切ということが良くわかる例。 酒井法子さんをモデルケースに解説してあるのがわかりやすかった。

    1
    投稿日: 2021.04.01
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    子育てについて考えさせられる。「いい子」、親の言うことをよく聞く子、明るくて笑顔の子。でもその背景にある本当の思いを、ちゃんと知らないといけないと感じた。何よりも子どもたちが、ちゃんと自分の気持ちを発信して、それを受け止めることのできる親でありたいと思った。良書。

    1
    投稿日: 2021.03.07
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    何となく立ち読みして購入。 タイトルは安っぽいのだが、内容はとても良かった。 大学教授でありながらも受刑者の更正支援を行う著者が実体験と学問を元に幼少期のどのような体験が、将来の犯罪行為に繋がるかが書いている。恐らく数多くの臨床を経験してきたであろう作者の知見が豊富につまった実践的な本。 単に親の愛情を受けれなかったとか、貧しくて理不尽な目に遭ったから犯罪を犯したというだけでなく、臨床教育学的側面からもう一歩踏み込んで紐解いている。 興味深いのは、普通の大人でも幼少期にあった寂しい思いや悔しい思いがあるはずであり、これを読むとそれが今日の自分の価値観を作ってると気づけるところ。 人間とはどのような生き物なのか、それがより深くわかる本。

    1
    投稿日: 2021.02.25
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    【本書のまとめ】 反省させると犯罪者になる。 犯罪行為のほとんどは、加害者の不遇な境遇や歪んだ価値観によって引き起こされている。 反省が「被害者の気持ちを考えること」にフォーカスを当てている限り、加害者は「反省したふり」をするだけであり、「自分は何故その行為に及んだのか?」という問題の根本に目を向けなくなってしまう。 加害者が自分の罪を認識し更生するためには、反省ではなく、「自分自身が事件を起こすに至った原点」を見つめ。内面の問題を理解し、否定的な感情を吐き出すことが必要である。 自分の否定的な感情を吐き出すことができれば、自然と相手への罪の意識が湧き上がってくる。 【本書の詳細】 1 「うわべだけの反省」ではまた罪を繰り返すことになる 自分が起こした問題行動が明るみに出たときの人間の心理は、まず「後悔」が来る。これは心理学的に通常の反応である。もし容疑者がすぐに反省の言葉を述べたとしたら、それは表面的な「反省のふり」にすぎない。「周囲に迷惑をかけた」といって謝罪する気持ちと、「自分自身の罪を考えること」は全く違うものである。 そもそも、重大事件を起こした後は、自分自身のことで頭がいっぱいである。罰はなるべく受けたくはない。受けるとしても軽いものがいい。弁護士と話し合いながら、裁判をどう切り抜けるかでいっぱいいっぱいである。そうした中にあっては、被害者のことにまで気を配る余裕がないのは当然だ。 また、加害者は被害者に対して、大変厚かましくはありながらも、不満を持っていることが多い。不満を抱いた犯罪者たちに、被害者の苦しみを考えさせて反省させるような指導方法は、不満を心でくすぶらせ続けるだけでほとんど効果は無い。 どうればいいのか。それは、「反省させないこと」だ。被害者に対して不満があるのであれば、まずそれを語らせる。自分自身の本音を語らせることで、自分の内面と向き合うことが出来るからだ。 2 反省文 問題行動が現れた時に反省文を書かせることは、書かされた人の本音を抑圧する。そしてさらなる抑圧が生まれ、最後には爆発してしまう。 問題行動というのは、その人がしんどさを発散する行為である。問題行動が出た時は支援のチャンスだ。反省文を書かせるのではなく、その人の言葉にじっくりと耳を傾け、否定的な感情を口から出させることが重要である。逆に、反省は自分の内面と向き合う機会を奪ってしまうのだ。 3 受刑者を更生するには 「真面目に刑務を務めること」は再犯の危険を生む。単調な刑務作業を繰り返すだけの日々を送っていると、真面目に努めて出所するだけが目標となり、彼等の頭からは被害者に対する罪の意識が薄れていく。本来であれば自分の犯した罪に対して心から反省し、更生することを目標とするべきなのに、刑期を気に掛けるようになってしまうと、何よりもまず刑務官の評価を気にするようになり、口答えをせず他の誰ともつるまなくなり、自身の気持を抑圧することにつながってしまう。そのような態度のままでは、出所した後も再度犯罪を起こす可能性が高くなってしまう。 受刑者は、例外なく不遇な境遇のなかで育っている。そういう意味では、彼らは「加害者」でありながら「被害者」の側面も有している。加害者である受刑者の、心の中にうっ積している「被害者性」に目を向けるため、まずは「加害者視点」でのケアから始めたほうが効果的である。 加害者視点でのケアを行うことで「真の反省」が生まれる。真の反省とは、自分の心のなかにつまっていた寂しさ、悲しみ、苦しみといった感情を吐き出した後に、自然と心の中から芽生えて来るものだ。問題行動を起こした受刑者に対して、反省をさせるのではなく、「何故犯罪を起こすに至ったのか」を探求していく姿勢で臨むことが、真の立ち直りを促す。 1 自分自身が事件を起こすに至った、原点(生い立ち、価値観)を見つめる。 2 内面の問題を理解し、否定的な感情があることに気付く 3 否定的感情を吐き出す。吐き出すと、自然と相手への罪の意識が湧き上がってくる。 また、彼らが更正するためには、人とつながって「幸せ」にならなければならない。「人を殺しておいて、人とつながって『幸せ』になるなんてとんでもない」と思う人もいるかもしれないが、人とつながって幸せになることこそ、人の存在の大切さを知り、同時に自分が殺めてしまった被害者の命を奪ったことへの「苦しみ」につながる。この「幸せ」と「苦しみ」の中で生きることが、贖罪の気持につながる。 そのため、刑務所の中で「本音で話せる場」「つながりを作れる雰囲気」を確保しておく必要がある。 4 しつけ 「我慢できること」「一人で頑張ること」「弱音を吐かないこと」「人に迷惑をかけないこと」といった価値観でのしつけが、いじめを生む原因となりうる。自分の中に、「正しい」と思って刷り込まれた価値観が多ければ多いほど、それに沿わない人を許せなくなるからだ。 「こうすべきだ」「お前はこうあるべきだ」「こうでないといけない」という「ありのままの自分ではいけない」という指示・命令をたくさんもらった人ほど、内発的な道徳観を持てず、軽微な犯罪に走ることが多いのかもしれない。 この場合も、「いじめた側」の視点にまず立ち、いじめた人の内面や価値観の根底を探ることが必要である。 子どもに対しては、叱るのではなく受容的な態度で臨む。「何を思っているか話してくれない?」と語り掛けることで、「本音を言っていいんだ」という気持ちにさせることが大切。 そして、決して正論を言ってはいけない。親の立場から言った正しいことに子どもは歯向かえないため、「そんなに怒られるなら絶対に本当のことは言わない!」となってしまう。 問題行動が起こったときだけでなく、日常生活の中でも、他者とよい関係を築くために、相手に「うれしい・寂しい・ありがとう」という気持ちを素直に伝えることが大切だ。 例えば、仕事の合間に、少しの不満と怒りを発散し、ため込まないこと。自分自身の「子どもの部分」をもっておき、それを出せる場を確保しておくこと。子供っぽさ、弱さ、甘えを出せるよう自分の感情に素直になり、人に頼ることだ。 【感想】 昔はだいぶ悪いことをしていたが、今はしなくなったという人は多いと思う。しかし、その行為を辞めたのは罪の意識を感じたからではなく、「自分が大人になり、仕事や家族という関係性が構築された結果、犯罪で失うものが多くなってしまったがゆえ自制するようになった」という人が多いのではないだろうか。 これも筆者が本文中で述べている、「反省したようで反省していない」パターンである。 そうした「言葉と本心がかみ合っていない」ことを放置し、ただ反省の弁を述べさせるのはその場限りの対処療法にすぎず、いずれ同じ過ちを繰り返してしまう。 ではどうするのか?端的に言えば、「悪に対して抑止的な解決方法はやめよう」ということである。 人の行動には感情が潜む。悪い行動には、必ず悪い感情が潜んでいる。それは子どものころに受けた深いトラウマなのか、ストレスから生じた突発的な擦り傷なのかはまちまちだが、まずは自分の傷と向き合い、「何故その傷が出来たのか?」という原因を特定し、完治した後で相手に謝るのが効果的ということだ。 しかし、ここで事態を複雑にするのが被害者の存在である。 被害者は加害者のことを許せない。被害者が死亡したときには、被害者家族は加害者を同じ目に合わせたいと思うのが道理である。そこに「段階的に治療しているのでしばらくお待ち下さい」という理性的な物言いは通じるわけがない。この関係性の中で、如何に被害者と加害者が折り合いをつけるのか?反省はいつから行い、そして「いつまで」行われなければならないのだろうか? 事件の傷を完治するためには被害者の協力が必要になる。それは犠牲者としての立場からは、あまりに難しい行いではないだろうか。

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    投稿日: 2021.02.09
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     反省させると犯罪者になります……の著者の遺作。  本作でいう「いい子」とは親などの他者にとってのいい子であり、己の本心を押し隠したうえでのいい子である。世間に向けたいい顔をするともいえる。  読んでいると、確かにいい子であり続けようとして、そのいい子の姿に無理があり、己を抑圧し続けると何かが起きるかも、と思える。  でも、他者目線で生きてきてそのいい子であり続けようとしたときに、己を見ようとすることはとても勇気のいることだし、他者にとって都合が悪いから応援も得られない可能性もある……と考えるとなかなかむつかしい。やはりプロにたよるしか。

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    投稿日: 2020.11.11
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    娘をいい子に育てようとしている自分がいることと、自分もそうやって育ってきた自覚があって読んでみたけれど、親として読んでいたはずが自分の幼少期が思い出されて泣きながら読んだ。知らないうちに自分の気持ちを抑圧していて、やっぱり生きづらさも感じている。犯罪こそ起こしていないけれど、自分のことが書かれている本だと思った。少しずつ自分をの気持ちを解放して誰かに聞いてもらいたい。そして娘が感情を素直に出せるよう接していけたらいいと思った。

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    投稿日: 2020.09.05
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    「子供にはたくさんの愛を与えましょう」 「自己肯定感を育てましょう」 「子供の話をよく聞いて、アイ・メッセージで伝えましょう」 のような、子育てのスタンスやテクニックを示した本は世にあふれている。言っていることは正しいし、役に立つのだろう。 しかし実際に子供と相対しても、どうにも上手くいかない。ワガママな態度には怒りを覚えるし、ウソを付かれたら指摘せずにいられない。 この本はそういう小手先ではなく、もっと心の奥底を掘り下げた上で、臨むべきスタンスやテクニックを示している。一言で言うならば「受容」だろうか。 作者の遺稿である。この愛情に満ちた素晴らしい本が、もっと広く知られることを望む。

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    投稿日: 2020.03.14
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    全ての価値観には表裏両極面がある 褒め言葉も裏を返せば抑制している可能性もある 良い子でいるよりも、ありのままでいてもらうのが一番 大人(親)もありのままの自分を子供に見せるべき (人間誰でも強いところもあれば弱いところもある)

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    投稿日: 2020.03.04
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    【要約】 自分は幸せな家庭で育ったと思っていても、実際は親の価値観に合わせて「ありのままの自分」を抑圧して生きている可能性がある。 例えば「絶対に他人に迷惑をかけてはならない」という価値観を親から強烈に植え付けられている場合、他人を頼ったり上手く甘えることができず、対人関係においてストレスがたまり、やがて孤独な人生を進むようになる。 それを「自分は生まれつき人見知りで、一人が好きだから」という自己分析をしてしまうことが多いが、対人関係が上手くいかないのは、親から教育された価値観の影響が非常に大きい。 これから子育てをする人は、自分自身がどのような価値観をもっているか、今まで植え付けられているかをよく分析し、子供が自分の感情を抑圧することなく、うまく甘えられるような人間に育てることを目指すべき。 【覚えておきたいフレーズ】 ・幼少期の家庭環境にまったく問題が無かった人はいない ・いじめを受けている子がいじめっ子集団からプロレスの技をかけられているときに笑うのは、もちろん楽しんでいるわけではありません。いじめの苦しみに耐えられなくて、笑うのです。 ・香川(殺人犯)にとって、幼少期に感じていたはずの苦しみと向き合うことは、ものすごい苦痛を伴います。なぜなら、長い時間をかけて感情をマヒさせる方法を身につけたからです。被害者に対しての謝罪の言葉を千回言うことよりも、幼少期の自分に戻って「つらかった!」と本当の感情を一言でも吐露する方が香川には苦しいのです。(中略)しかし、ここを越えなければ、香川は自分の心の痛みに気づけません。必然的に、被害者の心の痛みも実感として分かりません。 ・「誰にも心を開けない」とか「誰にも相談できない」という生き方は、犯罪につながる最大の要因です。そして「人の顔色を窺うこと」はストレスにもなります。 ・本当に「芯が強くなる」ための条件は、誰かに心を開いて悩みや苦しみを話して、人からエネルギー(愛情)をもらうことです。そうして心はたくましくなるのです。 ・幼少期に子供に身につけてほしいことは、親に十分に甘えられることに尽きます。「甘えられる」こととは、親とスキンシップをしたり話をちゃんと聴いてもらえたりすることです。 【感想】 この本を読みながら、自分が持っている「価値観」について改めて考えました。子供に「〜しなさい」など、よく言いますが、それが私自身の価値観の押し付けであるということに、気づいてないことがほとんどでした。 価値観は良い面と悪い面があって、それが社会生活を円滑に送る上で有効に働くこともありますが、自分に大きなストレスとなって返ってくることも多いです。そして、自分が感情を抑圧しているのに、他人が上手く感情表現していると、嫉妬に近い感情を覚えることがあります。そして多くの場合、感情を上手に表現している人の方が、人間関係が良好だったりするから、よけいにストレスを感じるのです。 「〜しなければならない」ことなんて、一部の人が勝手に考えた思想であるだけで、実際は存在しないのかもしれません。大事なのは、感情を抑圧せず、上手に他人に伝えることができ、そして他人の感情にも耳を傾けることができることなのだと思います。そうすれば素晴らしい人間関係を構築でき、本当の意味での「強さ」が身についていくのだと思いました。

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    投稿日: 2019.10.23
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    親はいろいろ気にせず、今までどおりにやっていればいい、というのが感想。 問題が起これば、放置してればネグレクトで愛情がなかったからだというし、愛情をかけすぎて過保護すぎたとなるし、事後で、あれが悪かった、これが悪かった、とどのみちなってしまう。 しかしながら、もしも、できることなら、子どもにさみしい思いをさせないこと、話をして心を通わせることだけ。 人それぞれ、家族のかたちもそれぞれ、しあわせもそれぞれではあるけれど、もし、できることなら。 社会的なものさし(ピラミッドの位置や座標)ばかりで判断する端末にならないように、人間としての価値そのものを認め、生まれてきたこととその存在を祝福すること。 刑務所での、型にはめよう(いい子)とする更生プログラムに異議を唱えるために、本書はこのようなタイトルになっているのだろう。更生を受けているときに、こういう先生がいるのは救いになるだろう。 生まれつきの性質はあるけれど、子どもの個性そのまま受け入れる努力をし、後天的な環境や育ち(親の養育)を検証し、今後に反映させようという試み。 シャバである社会自体が監獄なのだから、型にはまらないアウトローたちに、マニュアルの下、監獄の中の監獄の従業員に教えることのできるのは、シャバに設置されているちいさなヒトガタカプセルの形ぐらいなのは、いたしかたないようにも思う。 シャバ側が先に自由で個性を受容するがんじがらめでない社会でなければ。もし、愛に満たされた更生教育を受けてきた受刑者を作ることができても、ラボの実験生物のように瞬殺されてしまう。

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    投稿日: 2019.09.19
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    受刑者に問題の根をさかぼって話を聴いていくと、最後は幼少期の育ちの問題に辿り着く。無意識の抑圧で、問題認識されていない。愛情を求めていい子で頑張ったり、暗い雰囲気を明るくするため笑っていたり、厳しいしつけに親の前でだけいい子を装ったり。ストレスに耐え切れず起こした問題行動は糾弾される。 我慢とか頑張れとか、指摘されると確かに問題のある声かけ・働きかけだと理解できるのだけれど、あまりに普通に自然に行われていることじゃないかと思う。どんな子なら、もしくはどんな環境があったら問題児にならずに済むのか、もしくは表出していないだけなのか。

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    投稿日: 2019.09.18
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    犯罪者が犯罪者になった原因は、ほぼ子どもの時の体験にある。 その子をそのまま受け入れてあげる 嫌なことは嫌という 助けて欲しい時に助けてという うれしい、ありがとうという 問題行動があれば、なぜそんなことをしたのかを考えよう。 なにが嫌だったのか、どうしたかったのか。 感情抑えて、常にいい子にならなければと思っていると、そこまで苦じゃなかったとしても、いつか良くないことが起こるかも、と自分自身も思った方がいいかも。 嫌なことは嫌と言おう。 本書は極端な例だろうけど、可能性はゼロではない。

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    投稿日: 2019.04.17
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    「いい子に育てると」ではなく、「本音を隠し、言いたいことは言わず、親に従順、親の希望する針路に頑張って従うような子供」が比較的犯罪者に多い、ということを言いたいらしい。説得力はそれほどないと思える。

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    投稿日: 2019.01.20
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    筆者は刑務所施設での更生支援に携わっており、内容では殺人を実際に犯した者との対話や生い立ちなどが書かれてある。 日本の刑務所や少年院の実態について、愕然としたしメディアもほとんどまったくその内容について報じることはないのでこれはもっと知られた方がいいと感じた。 筆者は犯した殺人への反省、ではなく加害者の根本的な問題に焦点を絞って本当の意味での更生を目指している。 (今は亡くなってしまったそうで本当に残念です) ・ 日本人なら誰もが口にするようなたくさんの当たり前の価値観が、子供たちを追い詰めている。 大切なのは、「本音」を引き出してあげること。自発性を求めるならそれはその後の話で、まずは子供を理解し、支えてあげる。 ・ 昔は親が厳しくても、周りにたくさん人がいた分はけ口はあったかもしれない。でも今は核家族化しはけ口がない状態なんだろうな。それならそれで、きちんと親が考えてあげないといけない。 ・ これを読んで、日本人は特に全員が右なら右、というような形があるが、左でもいいんだよ、と言ってあげられるような親になりたいと思った。 ・ 生きづらいと感じる大人の方にもおすすめの一冊です。特に男性はいいかも。 じわじわと心のわだかまりが溶けていきます。

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    投稿日: 2018.12.18
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    「ねばならない」というようなドライバー(本書でいう自分を駆り立てる価値観)は、親からのしつけを受け入れたものであり、人生に役立つものでもある。ドライバーがあるから、のりピーはアイドルとして人気を得たとも言える。その点だけを見れば、成功者であり、幸せな人生を送る人、とも言える。多くの成功者は、完全であれ、他人を喜ばせろ、努力せよ、強くあれ、といったドライバーに駆り立てられているはずである。 しかし、客観的に成功していても、本人が生きづらさを抱えているとしたら、本当の幸福からは遠い。本当の意味での幸せとは、どういうことだろうか?のりピーとて、覚せい剤を使うまでは、人も羨む成功者であったはずだ。だとしたら、成功とは何だろうか?たとえのりピーのように犯罪者にならなかったとしても、成功者はどこかに生きづらさを抱えているものなのだろうか?生きづらさなく成功などあり得ないのだろうか。 「他人に迷惑をかけてはいけない」「一人で逞しく生きていかなければならない」そういう価値観に縛られて生きてきた。だから他人から迷惑をかけられることにもすごく敏感で、搾取されたり、利用されたりすることは絶対に許せなかった。でも、それを許せるようになったとき初めて自分も周囲に迷惑をかけていいんだ、と思えるようになった。お互い迷惑を掛け合って生きていく。子どものころから「迷惑をかけてもいい」「強くなくてもいい」という価値観で生きていたら、精神的には楽だったかもしれない。でも、そうだったら、極度に頑張る、ということもなかった。「がんばらなくてもいい」「強くなくてもいい」という価値観で生きた末に至った表面的な立場に満足できていただろうか?

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    投稿日: 2018.05.20
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    端的にいうなら子供が「本音」をだして生きていくことができるかということなんだと思う。これは名著だと思う。

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    投稿日: 2018.01.23
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    謝らせたり、ペナルティーを与えることは実は問題の種を育てていることに他ならないのかもしれない。 この作者が一貫して伝えていることは、まず根本の部分から振りかえって、どうして今回顕在化した問題行動を起こしたのかを評価しないと真の改善には繋がらないという考え方です。 自信を持つこととは自分がそのままでいいということを認めること。 誰かと比べて優越感を持つことと勘違いしてはいけない。自信を持ちなさいの使い方、気をつけないと。

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    投稿日: 2017.09.14
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    生育環境が悪の心を増大させてしまう。厳しすぎる躾は反動を産む。甘やかしではなく十分に甘えさせ、子供の気持ちを尊重して、親の都合を振りかざして抑圧させず、本心が発露しやすい家庭環境にしてやることが親の務めか。この本が著者の遺稿となってしまったのは本当に残念。こういう人物こそが社会の澱のようにわだかまってしまっている人々を救う大きな動きを作り出せたろうに。原因を取り除かなければ、病は治らない。治療法はもう岡本氏の一連の著書で示されているのだから、兇悪犯罪が起こされる土壌そのものを改良できる時代が遠くない未来にやってくるだろう。 かえすがえすも、岡本氏には長生きして活躍して欲しかったが、命を削るような思いもしながらの活動も多かったのだろうと推測してしまう。 心から哀悼の意を表したい。合掌。

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    投稿日: 2017.07.05
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    2016年11月27日に開催された全国大学ビブリオバトル2016~京都決戦~奈良・和歌山地区決戦で発表された本です。

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    投稿日: 2017.01.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読書メモ的にポイントをまとめと ▼幼少期に何らかの抑圧で素直に感情や欲望を表現できなくなるとそれがストレスとなって蓄積される ↓ そのストレスが外に向かうと非行や犯罪に走り、内に向かうと引きこもりや鬱、自殺につながる ◎何らかの抑圧は親からであることがほとんど ◎「強い承認欲求」は幼少期の「強い愛情飢餓」が原因 ◎「迷惑をかけてはいけない」という価値観は、見方を変えれば、「人の世話になることをしない」という考え方につながる。そうすると、悩みや苦しみを自分一人で抱え込むことになる。 ◎幼少期に子どもに身に付けてほしいことは、親に十分に甘えられることに尽きる。親との関係で甘えることを体験できた人は、他者にも甘えられる人になる。

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    投稿日: 2016.11.15
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    刑務所で更生教育に携わった 岡本氏。 受刑者には、意外と、幼少期に「いい子」だった者が少なくない。 親のしつけや刷り込みにより、素直な感情表現を封印され、期待されるいい子 を演じてしまう。そのストレス、寂しさが、負の方向へ爆発し、 問題行動を起こす原点になるのだと。 この本では、受刑者のほか、宮本亜門さん、酒井法子さんのケースも取り上げ、 何が彼らを苦しめたのか、 それに気づくことの重要性が語られています。 子供には、ありのままでいいよ、 と抱きしめてあげる大切さに気づかされる一冊。

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    投稿日: 2016.07.09
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    「いい子に育てると」というよりは、「いい子であることを押し付けると」などとした方が適切だと思います。 要は、子どもを抑圧してはいけない、という内容。 犯罪者のほとんどは、子ども時代に抑圧された経験を持っており、そのことに気付くことで、ようやく本当の意味で人生をやり直せる、そんな内容です。 そして、子どもだけでなく、大人についても、抑圧はよくない。 犯罪者の再犯の多くは、初犯後の抑圧が原因であり、しかも、犯罪の根本的な原因である「子ども時代の抑圧」について振り返りをしないことも影響が大きい、とのこと。 ただ、「抑圧はダメ」については、「言うは易く行うは難し」だとも思っています。 とりあえず、できる範囲で、「抑圧はダメ」を心掛けたいと思います。

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    投稿日: 2016.06.24
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    妻に勧められ、読んでみる。 インパクトの有るタイトルだが、読んで納得。いい子になりなさい、真面目な子になりなさいと抑圧された子供は、感情を上手に外に出せなくなり、またそうではない人を許容出来なくなり、爆発し、犯罪者となってしまう恐れがある。 前半は受刑者や酒井法子さんを例にケース紹介。後半はでは我々はどういうことに気をつければ良いかが描かれている。 少年院が私語が出来ないことや、旧態依然とした考えに則り運営されていることは驚いた。

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    投稿日: 2016.06.21
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    なかなから挑発的な題名である。 「いい子」であろうとするとそれは大きなストレスになる。子育てにも自分の生き方にも「遊び」が必要だよ、という事。 人間は一人では生きていけない。 上手に人に頼り、甘え、助けていく事が生きやすさにつながるということ。 パーフェクトな人間なんていないんだから。

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    投稿日: 2016.05.24