
総合評価
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powered by ブクログナチス占領下のデンマーク時代に書かれた 11の短編集 ヘミングウェイに自分よりノーベル賞に 相応しいと言わしめた作家 絵画を彷彿とする装丁は、 内容にもよく合ってた 時に戦争時の話、 時に幻想的な話、 時に北欧神話の神々になぞらえ、 北欧の厳冬や大自然が 叙情的で詩的な表現で著されていた 慣習や支配に抗う、又は自由を求めるような 話が多かったように思えた それは本書がナチス占領下に書かれたのにも 起因するのかもしれない 印象に残った話としては、 「女の英雄」 よくこれ、出版できたなと ナチスは検閲しなかったのかな? 「夢を見る子」 起承転結に時の流れ、 北欧神話にキリスト教の例え、伏線回収 唸るような出来の物語だった 「魚」 デンマーク王クヌートの話が出て ヴィンランド・サガを思い出した 「ペーターとローザ」 装丁の2人の話 「心を慰める話」 著者と読者が望んでないのに 互いに依存している話 見る人がいなければ絵画は存在すると言えるのか 読む人がいなければ本は存在すると言えるのか 芸術品は、鑑賞者がいないと 芸術として成り立たない なるほどぉ、と 多種多様な物語に 遠い異国の人達の暮らしや葛藤に思いを馳せた
35投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ「冬の物語」というタイトルがぴったりな11の物語の短編集。装丁も綺麗。 「バベットの晩餐会」繋がりで購入。 気に入った作家さんは一通りの作品を読むスタイル。 デンマークの景色を想像しながら読んだ。 出てくる固有名詞も異国情緒を誘う。 すんなり読めなかった短編もあったので、またしばらくしたら再読したい。
2投稿日: 2021.11.10
powered by ブクログ静けさの中にゾクリとした破片が散りばめられていて、うっかり通り過ぎ、引き返して確かめる(二度読み)。それは雪に埋もれた何かの死体のようであり、触れた瞬間に毒素と臭気に取り囲まれ、既に以前の自分ではなくなっている。あら、別に恐ろしい話ばかりでないわよ。おとぎ話のように普通に奇跡が起こって、なにくわぬ顔で皆受け入れてるわよ。その静かさ、重さがオリジナルな感じ。デンマークの人で、結婚して農園やってて辞めてから執筆開始したらしく、硬貨になってるそうだ。また読んでみたい。男性名だが女性という、捜しにくそうだけども。
1投稿日: 2020.12.26
powered by ブクログ「冬の物語」(イサク・ディネセン : 横山貞子 訳)を読んだ。 しみじみと味わい深い短編集です。 物語の揺らぎに身を委ね、ゆっくりと深く深く言葉の大海に沈んでいく快感に身悶える。 北欧のひんやりと透き通った空気の匂いが漂ってくるのは翻訳の横山貞子さんの技に依るのでしょうか。
0投稿日: 2019.09.24
powered by ブクログ小洒落た表紙とタイトルだったので手に取ってみました。最近の作家だと勝手に思っていたのだけどこの短編集は作家の母国デンマークがナチスドイツに占領されている時に書かれたものだとか。デンマークの旧家出身でスェーデンの男爵と結婚してアフリカで農場を経営していたという作者。農場の経営が破綻し男爵とも離婚して帰国したデンマークで最初は男性名で小説を書いてたらしい。今ではアンデルセンと並び称される国民的作家なのだそう。その作家自身が一番気に入っていたという本作、プロイセンの横暴な軍人が登場するものまで収録されていてよくナチスの検閲に引っかからなかったな、という感じ。その作品でも単に敵方の軍人だけが悪く描かれていないところが素晴らしい。第一遍こそよくできた物語、という感じだったけども後半に向かってどんどんシリアスで切ない物語になっていく印象。どれも優れた作品だけど個人的には特に「ペーターとローサ」に感銘を受けた。悲しくも美しいラストがなんとも言えず印象深い。素晴らしい作品だと思いました。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ言葉にならない。きっと再読すると思う。特に、「ペーターとローサ」(表紙のイラストはその一シーンから)の、心を鷲掴みされるような瞬間の描写が心に残る。 ホラーでもスプラッタでもない゛戦慄の瞬間”を文字で読みたいかたは、ぜったいに手に取るべき。(2018.5.27読了)
0投稿日: 2018.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大人が味わうおとぎ話のような印象をもちました。北欧の冬はきっと厳しいのでしょう。「ペーターとローサ」の結末はおそらくそうなるだろうなと想いながら読んでいたのですが、本当にそのとおりになったので、驚いてしまいました。悲しい結末です。
0投稿日: 2017.04.16
powered by ブクログ100年ほど前のデンマークの冬は厳しかったに違いない。 厳しさに比例するかのように、冬景色にきらきらと美しい物語が紡がれている。 表紙に描かれた絵は、短編集のイメージが書かれているので、読書の途中で表紙を見ると物語の中に迷い込んだようだ。 現代のミステリー小説を読みなれた目には、物語の展開が少しゆったりと感じるかもしれない。しかし、最初のごく短い一遍で、たちまち物語の中に引き込まれてしまう。 各々の短編はそれぞれに違う世界が書かれているが、それぞれに美しい人々の、美しい物語を味わうことができる。特に『ペーターとローサ』は小説でしか表現できないだろうな、と強く思う。
0投稿日: 2016.02.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
11話からなる短編集。 どの話も印象深くて好み。「少年水夫の話」がすごく良かった。 危険を顧みずハヤブサを助けた少年は数年後、はずみから殺人を犯してしまう。小さな恋に満足し、このまま死んでもいいとさえ思った少年の元に、いつかのハヤブサが恩を返しにやってきた。
0投稿日: 2016.01.24
