
総合評価
(86件)| 21 | ||
| 36 | ||
| 16 | ||
| 1 | ||
| 2 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
古代ローマの歴史小説、イタリア関連の著作で有名な塩野七生氏。彼女の1988年発行の作品。 政治哲学の文脈で度々名前があがるマキアヴェッリの各種著作からのパッセージを抜粋し、君主篇、国家篇、人間篇の三章でまとめた語録。 ・・・ 塩野氏の歴史小説は幾つか読んでいましたが、本作のような過去の著者からの抜粋(語録)は意外と簡単ではないと感じました。 やはり、時代や背景も異なる国での話。1600年頃のフィレンツェの話を、古代ローマの話を引き合いに出されて説明されるわけです。 ただ、そこは作品の構成が手助けになった気がします。 君主篇は、うちのトップ(部長クラス)の人たちを想像しつつ読み、ああかの部長は器がちいさいなあと嘆きつつ。 国家篇はこれまた会社での雇用関係(リーダーたる会社の重鎮たちと、民衆たる私はじめ一般社員)を念頭に。 そして最後の人間篇は、当然ながら自分の性格を鑑みつつ読んだ次第です。 ・・・ マキアヴェッリというと、賢哲による独裁がよいみたいな主張の印象(印象です、すみません)がありますが、厳しい競争社会では温情だけでは生き残れない、みたいな方向性であると理解しています。 その中にあって、幾つか印象的なパッセージを挙げます。 仮に自由な投票制度に支えられた共和制でも、1.権力の適用範囲を限定し、コントロールできる仕組みを整える、2.権力は一定期間に限って与えられる、という2点を強調している政略論からの抜粋(国家篇22、P177-179)は印象深かったです。 フジテレビの某会長を頭に思い浮かべつつ読みました。 ・・・ もう一つは少し引用します(作品そのものが“引用”ですから、引用の引用!?済みません) 「いくつかの民族は、なぜ自分たちの土地を捨てて他国に侵入し、そこで国を作るかの理由だが、これは戦争の一種とみるべきであろう。 その人々は、戦乱によるか飢餓のためかして、やむをえず家族ともども侵入してくるわけだが、この種の侵入は、領土欲に駆られてではない。とはいえ、先住民族を追い出したり殺したりすることにおいては、変わりはないのである。だからこそ、通常の戦争よりも残酷な様相を呈する場合が多いのだ。 この、やむをえずにしても新天地を求めて侵入してきた民族がもしも非常に多数の人間からなっている場合は、必ずといってよいほど先住民族を追い出し、殺し、財産を奪った果てに新国家を建設するようになる。 そして建設の後は、モーゼがしたように、またローマ帝国のあちこちに侵入した各民族が行ったように、地名を変える現象が起こる。」(国家篇44, P.200) ちょうど、旧約聖書読破中につき、やっぱりユダヤのやり方は勝手に見えるという読み方でよいのだよねえ?と確認できたことで個人的に印象が深かったものです。 ・・・ ということで、塩野氏によるマキャヴェッリ語録でした。 国家・政治を語るというのは、良識ある国民はするべきやもしれません。 が、窓際で、食い扶持を稼ぎつつ生存競争を勝ち抜くことに血眼な私には、本作、ちょっと大上段に構えたかの様相もありました。 会社の管理職、経営者には響くかもしれませんね。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ■結果さえ良ければ手段は常に正当化される。 ■必要に迫られて止むを得ずやったことでも、自ら進んで 選択した結果であるかのように思わせることが重要。 学ぶところ大である。特に上記2点は自分には無い考え方なので興味深い。いつも自分にとって共感できる文面を探して賞賛する、という手法でこれまでやってきたので、これからはこういう手法を取り入れよう。ただし取り繕って出したものは「良い結果」とは言えないし、それゆえそんな結果を作る手段は正当化されない。
0投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログ新潮文庫 塩野七生 マキアヴェッリ 語録 「君主論」「政略論」などマキアヴェッリ箴言集 〈君主篇〉 君主は、悪しき者であることを学ぶべきであり、それを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も会得すべきなのである 君主には、運命の風向きと事態の変化に応じて、それに適した対応の仕方が求められるである 征服国と被征服国の言語や風習が共通している場合、次の二点さえ守れば、征服者は被征服者と融合できる 一.昔からの君主の血統を根絶やしにする 二.そこの法律や税制に手をつけない 征服国と被征服国の言語や風習が異なる場合 一.征服者自身がその地域に移り住む ニ.被征服国の重要拠点に移民の共同体を創設する 君主にとっての敵は、内と外の双方にある。敵から身を守るのは〜防衛力と友好関係である 人の上に立つ者が尊敬を得るには 一.大事業を行い、前任者とは違う器であることを示す 二.敵に対する態度と味方に対する態度を、はっきりと分けて示す 中立を保つことは、あまり有効な選択肢ではない〜中立でいると、勝者にとっては敵になり、敗者にとっては助けてくれなかったことで敵視される 優秀な指揮官は、必要に迫られるか、好機に恵まれるかしなければ、決して勝ちを急がない 指揮官は一人であるべき〜指揮権が複数の人間に分散されているほど、有害なことはない 人の運の良し悪しは、時代に合わせて行動できるか否かにかかっている 君主は、民衆がなにか誤りを犯したとしても苦情を言うことはできない〜大衆は統治者を模倣する 歴史は、われわれの行為の導き手である。とくに指導者にとっては師匠である 〈国家篇〉 改革の必要性は、初心に戻ることにある 国家が秩序を保ち、国民が自由を享受するには、清貧が最も有効 〈人間篇〉 運命は変化するものである〜自分流のやり方を続けても時勢に合っている間はうまくいけば、時代の流れにそわなければ失敗するしかない〜慎重であるより果敢である方がよい 人間は、運命に乗ることはできても逆らうことはできない 好機というものは、すぐ捕まえないと、逃げ去ってしまう 忍耐と寛容により人間の敵意を溶解できるなど思ってはならない 報酬や援助を与えれば、敵対関係を好転しうると思ってはならない 他者を強力にする原因をつくる者は、自滅する 人物を評価する最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々と付き合っているかを見ることである 中くらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続ける 天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである
0投稿日: 2023.11.14
powered by ブクログ個人の間では、法律や契約書や協定が、信義を守るのに役立つ。 しかし権力者の間で信義が守られるのは、力によってのみである。 2023/3/30読了 500年前の人の言葉なのに、まぁ現在の世界情勢に思い当たることの有ることあること。「力による一方的な現状変更」とか、まさに上記のことではないか。
0投稿日: 2023.09.18
powered by ブクログ面白かったです。いつの世も人間の性質には変わらないところがあるのだなと思いました。現代においても通用する内容が多い。 「語録」という形態がとても読みやすかったです。
0投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログ社会や人間の本質が客観的に淡々と述べられているので、心に響くこともなく読み終わってしまった。 授業みたい。 大切なことが凝縮されているのに、後で何も頭に残ってない。 それでも考えてしまった一文 「どこの国が今までに防衛を他人に任せたままで自国の安全が保たれると思ったであろうか。」 自分自身にも言えるのでは?と思った。
1投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログ当時のヨーロッパの情勢を鑑みれば、マキャベリの思想も強ち厳しくはないだろう。 競争の激しい現代のビジネス界に生存する上でも、マキャベリの考え方は参考になるはず。
2投稿日: 2020.05.26
powered by ブクログマキアヴェリや君主論を信奉しているような人とは、仕事を一緒にしたくないものである ・人間というものは、自分を守ってくれなかったり、誤りを質す力もない者に対して、忠誠であることはできない ・人は、心中に巣食う嫉妬心によって、褒めるよりもけなすほうを好むものである ・国家の指導者たる者は、必要に迫られてやむをえず行ったこでも、自ら進んで行った結果であると思わせることが重要である ・君主は、自らの権威を傷つける恐れのある妥協は、絶対にすべきではない ・一軍の指揮官は一人であるべきである ・祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にっとて有効ならば正当化される ・慎重であるよりは果敢であるほうがよい ・なにかをなしたいと思うものは、まず何よりも準備に専念することが必要だ ・大事業をすすめる場合は、可能な限り控えめにやる。提唱者が自分であるということを明示してはならない
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログ権謀術数の人という誤解を与えている16世紀のフィレンツェ人のマキアヴェッリ。人の心の中を知り尽くしたような含蓄に富む言葉の数々は、経営者・リーダーが心して聴くべき言葉が多い。孫氏やクラセヴィッツなどにはない人間的な温かさを感じる言葉だった。嫉妬心、嫉妬による中傷の怖さ。一度厳しく侮辱した者へ重要な任務を与えることの誤りこれは明智光秀を思い出す。この人の洞察の凄さは500年前の言葉とは思えない。そしてこれらの言葉を紹介する塩野氏の魂胆がよく分かる。戦闘において相手を欺くことは卑怯ではなく称賛されるべきこと!確かに元々信頼関係がある相手を欺くこととは全く違う。言われてみてその通りだと目から鱗。
0投稿日: 2018.04.24
powered by ブクログこの本に出合ったのは、社会に出て2年目でした。 マキャベリの有名な「君主論」だけでなく、「政略論」「戦略論」「フィレンツェ史」などのエッセンスが集約された、塩野さん流のアレンジ書です。 この本に限っては、何度も読み直しています。 人生訓として。
0投稿日: 2017.05.07
powered by ブクログこの本を通して、ニコロ・マキアヴェッリ大先生の、ありがた~いお言葉が聞けます。原書は事前知識が深くないと、読むのが難しく、こちらの本は日本語で、予備知識がない人にも読みやすいと聞いたので手に取りました。君主論、色々な方の和訳や要約が出ていますが、本書はあえて、君主論・政治論中心の抜粋という形を取ったのだそうです。 1冊を通して、君主たる者、人に恨まれるような事をしてはいけないよ、名誉を傷つけられて絶望した人間は過激な行動に走るよ、もし恨みを買うような事をするなら、二度と反撃できないように徹底的にやらないといけないよ、とか、良い働きをした者には十分な褒章を与えよ、とか、一度徹底的に叩きのめした人間に重要な任務を与えてはいけないよ、とか、心理学とも通ずる、君主でなくても実社会で応用できる 内容になっています。
0投稿日: 2017.02.18
powered by ブクログ中で出てくる、弱体国家がまさに今の日本を指していて焦る。曰く、優柔不断国家であるところ等。ずっと読める作品。
0投稿日: 2016.12.31
powered by ブクログ君主論で有名なマキャベリの語録。彼の代表的著作といえる君主論、政略論から、塩野七生氏が選別した「名言」が掲載されている。解説や補記はないが、一つ一つ良く理解できる。16世紀に書かれたものとは思えず、現在でも価値を失わないことに驚いた。「罠を見抜くには狐でなくてはならず、狼を追散らすにはライオンでなければならない」「結果さえ良ければ手段は常に正当化される」「中立でいるということは勝者にとっては敵となるだけでなく、敗者にとっても助けてくれなかったということで敵視される」「歴史上自由を持つ国だけが豊かになる」「信頼出来る民とは会から上位に昇進するものより、上位から下位に下がっても不平なく仕事をこなすものである」「優れた人物は運不運に関わらず常に態度を変えないものである」等々。君主論を是非読みたいと思う。
0投稿日: 2016.07.27引用が変。
「それゆえ」「しかし」で終わる文があまりに多いのですが、エラーでしょうか? 文の量には満足でマキャベッリを読んでみたい人にはおすすめ。
0投稿日: 2016.06.30
powered by ブクログ他の哲学書を読んでから、マキアヴェッリを読むと「力」の必要性を感じるから、道徳だけじゃダメなんだと思い知らされます。 自分にはマキアヴェッリの言葉は強いので、時々忘れたころに読み返して、自分に足りない物を頭の隅にとどめておくようにしています。
0投稿日: 2015.09.27
powered by ブクログマキアヴェッリの語録。 各書や手紙からの抜粋。 読みやすいし、解説なども一切ないので語録量は多い。 抜粋元に記載にある 『若干の序論と考慮すべき事情をのべながらの、資金援助についての提言』 が気になるわー。
0投稿日: 2015.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
君主論を初めとしたマキァヴェリの著作から,君主篇,国家篇,人間篇の3つに分けて名言・名文章をまとめたもの。 特に君主篇・人間篇は刺激的。 ただ,その性質上,体系だった本ではない。 「君主にとっては,愛されるのと怖れられるのとどちらが望ましいであろうか。……ほとんどの場合一方を選ぶしかないとなるのだが,わたしは,愛されるよりも怖れられるほうが,君主にとって安全な選択であると言いたい。なぜなら,人間には,怖れている者よりも愛している者のほうを,容赦なく傷つけるという性向があるからだ。」(87頁「君主論」) 「中傷がはばをきかすのは,告発という形式があまり用いられない場合か,それともその共同体内に,告発を受け入れる体制づくりがなされていない場合か,である。」(153頁,「政略論」) 日本は後者か?特にネット中傷。しかし最近は裁判も増えてきた。 「もしも近隣の諸国が,友好関係を保ちたいがために貢納してくるようならば,その国は強国といえよう。反対に,弱体なはずの近隣諸国であるのに,それらの国々に対し金銭をもって援助する関係である場合,その国家の国力は弱いと思うしかない。……つまり,友好関係を売りつけるのではなく,友好関係を買おうとしたにちがいないのだ。」(177頁「政略論」) 日本から見た日米関係は,やはり後者か。 「なにかを為したいと思う者は,まずなによりも先に,準備に専念することが必要だ。」(206頁「戦略論」) あちこちで同じことが言われている。引用参照。
0投稿日: 2014.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
マキアヴェッリの君主論から、塩野さんがその思想・視点を現している部分を抜粋した蔵言集。個人の価値体系から発言するのではなく、実直なまでの第3者的視点で現実のみを見続けたマキアヴェッリの思想がよく分かります。今の生活・社会にも流用できる言葉・考え方に感銘を受けました。
0投稿日: 2014.10.22
powered by ブクログ「君主論」「政略論」をはじめとした、マキァヴェッリの著作からの言葉を抜粋した語録。次は原典を読んでみよう。 以下、引用。 ============================== 頭にしかと入れておかねばならないのは、新しい秩序を打ち立てるということくらい、むずかしい事業はないということである。この上なく実行が困難で、実行したとて成功はおぼつかなく、実現の過程では細心の注意を必要とすることなのだ。 なぜなら実行者は、現体制下で甘い汁を吸っていた人々すべてを敵にまわすだけでなく、新体制になれば得をするであろう人々からも、生ぬるい支持しか期待できないものだからである。 この生ぬるさは、二つの原因から生まれる。第一は、現体制を謳歌している人々に対する恐怖感であり、第二は、異例の新しきことへの不信感によるものだ。 (君主論) 次のことは明言しておきたい。 すなわち、危険というものは、それがいまだ芽であるうちに正確に実体を把握することは、言うはやさしいが、行うとなると大変に難しいということである。 (政略論) 誰だって、誤りを犯したいと望んで、誤りを犯すわけではない。ただ、晴天の日に、翌日は雨が降るとは考えないだけである。 (若干の序論と考慮すべき事情をのべながらの、資金援助についての提言) 天国に行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。 (手紙)
0投稿日: 2014.09.28
powered by ブクログ【本の内容】 「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。 浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。 「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
0投稿日: 2014.08.23
powered by ブクログ主に君主論、政略論からの抜粋された語録。感情抜きの客観的な視点で人間社会の真理だけを切り出されており、1つ1つ心にぐさっとくるがなるほどと共感できる。共感できるということは、今も昔も人間の行動パターンはあまり変わっていないということだろう。ただ、人間篇の運命に関する記載だけは客観性が欠けた意見のようにも聞こえたが、これは社会の真理というより経験則かもしれない。よくマキアヴェッリは倫理や道徳を排した思想だといれわれるが、現実社会の経験則だと思って読めばもう少し身近に感じることができそうだ。
0投稿日: 2014.08.02
powered by ブクログマキャベリの語録という形で各著書の言葉をまとめている。抜粋であるため君主論等を先に読んでから復習がてら読むにちょうど良い。 マキャベリはまさリアリズム。
0投稿日: 2014.07.06
powered by ブクログマキャベリという人には驚かされる。 人の本質を突っついているからだ。それも人の本質は昔も今もそこまで変わらないことも教えてくれる。 この本はマキャベリが著書で残した言葉を抽出している。 歴史からたくさんのことを学べる。それはマキャベリが生きていたころと変わらない。 現代に生きる私たちにそう語りかけているのかもしれない。
0投稿日: 2014.07.03
powered by ブクログいわずとしれた『君主論』からだけでなく、マキアヴェッリの諸著作から、著者の主観で選び出された言葉の数々。 なるほどー。どんなに科学技術が進歩しても、所詮人間。歴史は繰り返すってのを最近よくわかるようになってきました。 もう少し歴史を理解し、自分のこれまでの経験を振り返る。そして、今後経験するであろう未来に備える。次の40代はどんなだろう。
0投稿日: 2014.06.16
powered by ブクログ【君主篇】 34:側近に誰を選ぶかは、君主にとって軽々しく考えてよいことではまったくない。君主が思慮深いかそうでないかによって、優れた人材が登用されることになったり、無能な側近に囲まれることになったりするからである。したがって、側近にどのような人を選ぶかは、君主としての能力を測る格好な材料になる。 【人間篇】 51:誰だって、誤りを犯したいと望んで、誤りを犯すわけではない。ただ、晴天の日に、翌日は雨が降るとは考えないだけである。 57: 天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである。 19の時に、大好きな陸将が教えてくれた本。食事をしながらいろんな話をしてくれてた時が懐かしいなあ。
0投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログいろんな人がマキャベリの言葉を引用しているとか, 同じ作者の「ローマ人の物語」を読んでいるとかの理由で, 斬新な言葉はそれほど無かった (心に響くという点であれば, 前に読んだ「指導者の条件―人心の妙味に思う」 (PHP文庫 マ 5-8) のほうが多かった). 本書の場合は, 「心に響く」というよりは, ある種の「覚悟」をするために読むべき本というのが, 正しい理解かもしれない
0投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
確かに、マキアヴェッリは、批判されそうなことも言っているとは思う。 けれど、組織を保つためには、厳しいこともしないといけない。組織が死んだらみんな死ぬしね。 でも、この人の言葉って、どの範囲の人達がやることなのかな。 最近、その範囲が狭まっているような。 多分、インターネットで始まったグローバル化が関係している気がするけど、良く分からない^^ まあ、今度考えよう。
0投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログ実践的君主論。 リーダーのあり方は、大概の本は倫理・道徳を守った理想論が多い中、 現実路線の君主論。 勝てば官軍。 少々乱暴であっても、禍根を残さない程度なら、勝ちにこだわった方がいい。 いままで読んだことのなかった、リーダー論。
0投稿日: 2013.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
塩野さんが本書を書いた目的は「マキアヴェッリの思想を、彼が対象にした人々に近い条件で、現代の日本人に提供したかった」とのこと。 この目的は十分果たせている。16世紀に生きたマキアヴェッリの思想を注釈なしで、生々しく感じ取ることができた。 「自らの安全を自らの力によって守る意志を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない(p82)」 「結果さえよければ、手段は常に正当化される(p103)」 「頼れるのは自力のみということに目覚め、運命が自由勝手にふるまうのを牽制する必要がある(p203)」 きれい事ですまない君主(場合によってはリーダー)の行動様式を説くマキアヴェッリの言葉は、現代の政治家はもとより、組織人にも響く。
0投稿日: 2013.02.08
powered by ブクログ(「BOOK」データベースより) 「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。
0投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログ始めて君主論を読んだ時の衝撃に引きずられて購入したように思う。 1990年代に購入した本のはずです。 君主論を何度か読み返した後にこの本を読むと肝心な部分が端折られている事に驚きました。 たしかに最初の読者宛メッセージとしてイタリアの歴史に不案内な日本人が理解しやすいように不要と思われる箇所をカットしましたとあります。ですが話の流れをぶった切って適当な箇所を抜き出した文章にどれほどの重みがあるのでしょうか。 マキアヴェッリに興味のある人は是非、君主論他の訳本を読むことをお勧めします。一部の抜粋された文章だけで判ったつもりになるのはあまりに勿体無いと思います。 そういう意味でこの本は初心者には背景を伝えきれず、いくつかの格言のようなものを抜き出しただけのものとなっているのが残念です。 ローマの歴史等に詳しい塩野氏には君主論なり政略論なりを当時の時代背景や人物の詳細な解説を加えた形で紹介していただきたかった。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログマキアヴェッリの語録を抜粋して、ヨーロッパ史に詳しくなくても理解しやすく編集してある。歴史を理解することで、さらに理解が深まる。これから先、時々読み直したい。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ(感想) 色々な事が書かれているが、マキアヴェッリ自身が言っている通り、現在に通じる物もあると思う。全て直ぐに身に付く考え方ではないが、物事を考え、生きていく為に参考になる本である。 (忘れない為に読んだ個人的な理解を記載) 人間には悪の部分はあるため、制御には法が必要である。 寛大な対応と、厳格な態度は場合によって使い分けルヒツ用がある。
0投稿日: 2012.08.03
powered by ブクログ大きな病いを経験したことをきっかけに、私自身、自分の人生や生きる意味を問い直しているところです。色んな本を読み、たくさんの人から話を聞いて、今自分にピッタリくるのは儒教の考えだと思いはじめています。 ただ一方で、対極にある考えも知りたいと思い、韓非子やマキャベリの本も読むことにしました。 そして、とても驚いています。 なぜなら私が勝手に「対極だ」と思い込んでいた思想が、とても近い間柄であるように感じたからです。確かに双方手段は異なります。しかし人間という生きものの捉え方は、とても似ています。 一人の人間として、またその集団の中に生きる者として、どんな手段を選ぶのか。後は選択の問題だと思っています。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ(2019/01/22) 7年前にも読んだんだ、ということを忘れていました、、。 今は会社での役割も重くなり、組織を運営する身として、マキャベリの現実主義的な組織論、人間論が、今回のほうがよりヒシヒシと伝わってきたと感じます。 (2012/06/17) マキャベリって、権謀術数の親玉で、上昇志向の強い人向けの何だかネガティブな響きのする人だと捉えられがちだと思うし、実際に自分もそう思っていた一人だけど、本書で彼の思想の一端に触れると、その取り上げ方の浅さに気がつく。 耳に優しい言葉を排し、徹底的に冷徹に人間の心理の本質を見つめ、そんな自分勝手で優柔不断な大衆をまとめていく指導者とは、政治とはいかにあるべきかが語られる。国家を正しく導くためなら短期的な非情さはあってしかるべきで、大衆迎合は国を弱体化させる。人間心理のあてにならなさを認識した上で、制度の重要性を説く。 塩野さんの別のマキャベリものも読んでみたい。
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログホワイトハウスの書架にはマキアヴェッリの著作があるとか。抽出された言葉だけで本質を語る事は出来ないが、なんとなく頷ける。
0投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
●君主篇 ・君主は、人間的なものと野獣的なものを使い分ける能力を持っていなければならない ・悪しき行為は一気にやってしまう。恩恵は長く味わわせるために小出しに施す ・愛される君主像は捨てざるを得ないが、恨みや憎悪だけは避けねばならない ・君主にとっての最大の悪徳は、憎しみを買うことと軽蔑されること ・人の恨みは悪行からだけでなく、善行からも生まれる ・あなたに意見を率直に述べてもよいことにすると、あなたへの敬意を減じてしまう ・常に部下たちに君主は必要だと思わせること。そうすれば忠誠でありつづける ・偉大なことを成したいと思うならば、権謀術数を習得する必要がある ・必要に迫られてやむを得ずやったことでも、自ら進んで選択した結果のように思わせる ・話す能力に長じた者が、良い指揮官になれる ●国家篇 ・敬愛と恐怖、いずれも人を動かすが、恐怖のほうに服従しやすい ・過度の敬愛は軽蔑を生み、過度の恐怖は憎悪を生む ●人間篇 ・謙譲の美徳は相手の尊大さに勝てると信ずる者は、誤りを犯す ・人間は、ひとつの野心が達成されても、すぐ次の野心の達成を願う ・人間は、必要に迫られなければ善を行わない ・賢明で思慮に富む人物は、他者を脅迫したり侮辱したりしない ・人物を評価する最も簡単で確実な方法は、どのような人びととつきあっているかを見ること ・人間は、権力を持てば持つほどそれを下手にしか使えない ・中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝者であり続ける ・やったあとで後悔するほうが、やらないことで後悔するよりもずっとましだ(『デカメロン』) ・良い面を残そうとすれば、どうしても悪い面も同時に残さざるを得ない
0投稿日: 2012.03.31
powered by ブクログマキャベリはその境遇から、書くことが自己の存在証明と密接に繋がっていた。したがって、彼の遺した文献は「生の証」そのものである。マキャベリの思想に対しては賛否両論ある。 よくあるタイプの非難は、人倫の道に反するものであるというものだ。しかし、政治とは場合によって、目的のために手段が正当化されるものである。(目的以外に手段が正当化されることなど果たしてあるだろうか)マキャベリ的な政治は方法の選択であって、否と唱えるひとと彼の違いは、ある意味ではポリシーの相違でしかなく、正しいかあるいは正しくないかといったものではない。 他方、弁護する人はどうか、それは彼の生きた時代が政治的混乱状態にあった時代情況を反映したものであることを考慮すべきだという主張をする。しかし、当時の時代状況という特殊性を強調すればするほど、彼の政治思想を普遍性を損なうことになる。擁護するつもりが、むしろマキャベリの否定になるという皮肉なことが起こっているのだ。 『君主論』にも書かれてあるように、彼の望みと目的は、自分の書いた本が実際に役に立つということである。だからこそ、弁護派のようにある種のフィルターを通すことなく直接マキャベリの思想に相対し、人間活動の普遍性を抽出することこそ、読み手に必要な作業なのである。だからこそ著者は解説あるいは要約ではなく、本質をよく表しているような文章の抜粋というたかちを採ったのだ。 人間というのは、幸い数千年に渡って進化していない。だからこそ、そのパターンが歴史から学ぶことができる。人間がどういう情況でどういう行動にでてしまうのかは決して変わらないのである。 つまり、マキャベリの慧眼は現代を生きる我々にも非常に役に立つ。普遍性がなく応用しにくいビジネス書よりよほど古典のほうが役に立つと有能な人間ほど強調する理由の一端もここにある。
0投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ今の日本の状況を踏まえて読むと、痛い、痛すぎる。 民主主義じゃなかったとか、そういうこと抜きにしても悪い見本に見えてくる。
0投稿日: 2012.01.30
powered by ブクログ組織のリーダーになる人向けの書籍です。組織の存続・成長のためには明確なビジョンや戦略、コミュニケーションが重要と言われますが、この本では君主として民衆をまとめ国家として存続させるために実際に必要なことが書かれています。たとえば、君主たる者、もしも偉大なことを為したいと思うならば、人をたぶらかす技、つまり権謀術数を習得する必要がある、とか。君主にとって、術策など弄せず公正明大に生きることがどれほど賞賛に値するかは誰もがわかっている。しかし、我々の経験では、信義を守ることなど気にしなかった君主のほうが、偉大な事業を成し遂げていることを教えてくれる、等々。国家=企業と置き換えて読むことができます。要するにきれいごとだけではでは国家(企業)を守りきれないということですね。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ河内のおっさん さんから紹介本。 凄い本です、とても為になりました。 管理職を経験した人は、必ず読むべき本だと思います。 管理職成り立てや、これからの人が読むと少し危険な気もしますが。。 <響いた言葉> ー君主(指導者)たらんとする者は、種々の良き性質をすべて持ち合わせる必要はない。しかし持ち合わせていると、人々に思わせる事は必要だ。 ー人間というものは、自分を守ってくれなかったり、誤りを質す力もない者にたいして、忠誠であることはできない。 ー君主にとって、愛されるよりも怖がられるほうが安全な選択である。 人間は、怖れている者よりも愛している者のほうを容赦なく傷つける性向がある。 ー人を率いいくほどの者ならば、常に考慮しておくべきのとの一つは、人間の恨みは悪行からでなく善行からも生まれるということ。 ー結果さえ良ければ手段は常に正当化される。 ー中立を保つことは、あまり有効な選択ではない。中立でいると、勝者にとっては敵になるだけでなく、敗者にとっても、助けてくれなかったという事で敵視されるのがオチである。 ー運命は、冷たいほど冷静に対してくる者よりも、征服したいという欲望をあらわにした者のほうになびくようである。 ー好機いうものは、すぐさま捕まえないと逃げ去ってしまうものである。 ー謙譲の美徳をもってすれば、相手の尊大さに勝てると信じる者は、誤りを犯すはめになる。 ー長期にわたって支配下におかれ、その下で生きるのに慣れてしまった人民は何かの偶然で転がり込んできた自由を手にしても、それを活用することが出来ない。 ー人間というものは、往々にして小さな鳥と同じように行動するものである。つまり眼前の獲物にだけ注意を奪われて、鷹や鷲が頭上から襲いかかろうとしているのに気がつかない。 ー人間というものは、困難が少しでも予想される事業には、常に反対する者である。 ーある人物を評価する際して最も簡単で確実な方法は、その人物がどのような人々とつき合っているかを見ることである。 ー中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝者でありつづけられるであろう。反対に圧勝することしか考えないものは、しばしばおとし穴にはまってしまう。 ーやった後で後悔する方が、やらなくて後悔するよりずっとましだ。 --- 奥が深いなぁ~
0投稿日: 2011.11.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ニコロ・マキアヴェッリの思想の抜粋と言う珍しい形の文章。 抜粋、だったので一つ一つがとてもわかりやすい。 なんだか納得してしまった。(君主になったり戦略練ってるわけじゃないけど!) 「天国へ行くのに最も有効な方法は地獄へ行く道を熟知することである」 「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」 「愛されるよりも怖れられるほうが、君主にとって安全な選択である」 マキアヴェッリの言葉は実に簡潔でそれでいて淡々としている。 客観的であり自分の主観を絶対に入れていない。 しかもやたらとその言葉は裏付けがされていてとても科学的。 16世紀以降の歴史を辿って行っても彼の思想はことごとく通用する。 ここまで君主や戦略の事をわかってる人もすごいなぁ。 そんな彼が居た国も滅びてしまったんだからやっぱりどんな知識を持ったとしても永遠って言うのはないんだな、と思った。
0投稿日: 2011.11.16
powered by ブクログ現代の(特に日本の)“民主主義”は、単なる群集政治、果ては衆愚政治に陥っているように見受けられる。国家が危機が迫っているような状況ではマキアヴェッリの唱えるような真のリーダーシップが本来求められるはずだが、一旦“民主主義”を手にした我々にそのような事柄は望むべくもないのだろうか。 読み物として楽しむというより、政治を考え、あるいはビジネスにおけるリーダーシップを考えときにふさわしい本だと思う。
0投稿日: 2011.11.06
powered by ブクログ人間の本質を突く言葉ばかりで勉強になった。政治形態は変わっても人間の性質は何ら変化していないことも改めて確認できた。
0投稿日: 2011.10.24
powered by ブクログ現実を冷酷に、しかし客観的に捉え、共同体・国・人がどう行動しがちか、どう行動すべきかを歴史を見ながら描写している。語録が短いものは一行から、長いものは3ページにもわたって掲載されている。特に為政者、指導者の立場はどう行動するべきなのか、民衆はどういう性質をもっているのかという点を正確にとらえているのが印象的。500年以上前に書かれたものだが、現代においても通用することが多いと感じる。人に関して言えば、自分のやり方に拘泥せず、時流に合わせた方がうまくいくと書かれている。ダーヴィンと同じこと言っているとも感じた。ちょっとした時間に読めるのも良い。
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログ各著作からの抜粋を集めたもの。 こういった編集もありだが、それぞれの言葉のおおよその背景が理解できるものも読みたいと思った。
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログ16世紀に書かれた本みたいですが、今読んでも得るものがたくさんあります。人間のすることは5世紀経っても全く変わらないのですね。
0投稿日: 2011.10.10
powered by ブクログマキャベリが残した著作物を日本語化して抜粋した作品。「君主論」、「政略論」等が含まれる。孫子の兵法やクラウゼビッツの戦争論は戦いにおける心の持ち方について記載されているが、ビジネスなどの現在の我々の日常生活に落としこむには難しい内容となっている。しかしながら、マキャベリにおいては現実世界に落としこみやすいノウハウ(行動様式)が詰まっており、自身の指針となりうる思想が述べられている。「人の上に立つものの心構え」などがこれにあたる。今後も再読したいと思う作品の一つです。
0投稿日: 2011.10.09
powered by ブクログマキャヴェリの言行をまとめた本 辛辣で核心をついた言葉が多い. 特に響いた言葉は以下. 「衆に優れた人物は,運に恵まれようと見離されようと.常に態度を変えないものである.」
0投稿日: 2011.08.07
powered by ブクログマキャベリのいくつかの著書から主要フレーズを集めたもの。だが、そこはさすがの塩野氏の手によって、マキャベリの極めて客観的で現実的な言葉の数々を、大きな一つの流れの中で堪能できる仕上がりになっている。「君主論」の後に本書を読んだこともあって、他の著作にある言葉で「君主論」の論考を補強できたような気がする。別の言い方をすると、マキャベリはあらゆる著作を通じて一貫した視点で現実を見ていたことが伺える。やはり、それぞれの著作をじっくり読むに越したことは無いが、本書でエッセンスをつかめるので、時々パラパラと振り返りたい一冊。
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ君主論の前段として読了。 注釈などもなく、言葉が端的に抜粋されているので非常に読みやすい。何度も読みたい一冊。
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログマキャベリとは、15-16世紀にかけてフィレンツェ共和国(現・イタリア)の衰退期に生きた政治思想家で、 その思想はマキャベリズムなんて言葉で表現されることもあります。 そのマキャベリが傾倒した同時代人が「カンタレラ」で有名なチェーザレ・ボルジアであったりしますが、 そのボルジアが「毒を盛る男」なんて評されていることから、そのイメージ釣られてかネガティブに捉えられたりも。 本書は、そのマキャベリの著作・手紙などから、著者・塩野さんの琴線に触れた文を抜粋した語録という形式。 面白いのは冒頭で「あなたの関心が刺激された箇所について、御意見を聴かせていただきたい」とある点でしょうか。 SNSが盛んな今でこそ、BBS や blog 等に代表されるようにさして珍しくない双方向でのコミュニケーション様式ですが、 こちらが上梓されたのは1988年、今から20年以上昔の話です、、この時代でのこの発想はさすが、ですね。 なお「マキアヴェッリと日本人」とでも銘打って著したいとのことですが、今でも募集しているのだろうか。 受付窓口は新潮社文庫編集部とのことですが、今更ながらに送ってみようかなぁ。
1投稿日: 2011.05.21
powered by ブクログこんにちは。 booknaviでいつもお世話になっている山口です。 本日のナビで紹介した塩野七生さんの「マッキャベッリ語録」のブックコードをお送りします。 感想:今回は部屋が変わっての初参加です。相変わらず大勢の方々で熱気がすごく、今がこうだと夏はどうなるのかしらと少々心配しています。毎回、新規の方がいて、普段自分が絶対に手にしない本も紹介されるので本当に楽しいです。 以上、よろしくお願いいたします。
0投稿日: 2011.05.07
powered by ブクログ「マキャベリ」や「マキャベリズム」と言うと、冷酷な印象を受けますが、この本を読むとマキャベリは「冷静な歴史の観察者」であるような気がします。
0投稿日: 2010.12.10
powered by ブクログ『マキアヴェッリ語録』(塩野七生、1992年、新潮文庫) ルネサンス期のフィレンツェで活躍した行政官・マキアヴェッリが残した著作からの抜粋。主に『君主論』と『政略論』からの抜粋となっています。 君主たる者が身につけるべき素養や、リーダーシップ論についての抜粋からマキアヴェッリの政治思想を断片的に学ぶことができるようになっている。名言といわれるような文章が多いが、この本のいいところは、名言をそのまま抜きだすのではなく、その前後の文章も抜粋しているところだと思う。一文だけを読んだだけでは、ともすればマキアヴェリズムにとられてしまう危険性があるからだろうか、その前後の文章もあわせて抜粋することでそれを中和しようとしているのだろうか。 (2010年11月26日 大学院生)
0投稿日: 2010.11.26
powered by ブクログ唸りながら読み進む。 以前「トップの人間は常に孤独だ」と誰かが言ったが、そんなトップの人間が読むべき本だと思った。 人間という物をトコトン知り抜いていたからこそ...の言葉の抜粋に納得する事が多々あった。 確かに人間てこの通りだと思った そしてやはり... 「人間は孤独だ」と思った...
0投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ君主(指導者)たらんとする者は、種々の良き性質をすべてもち合わせる必要はない。しかし、もち合わせていると、人々に思わせることは必要である。実際にもち合わせていると有害なので、もち合わせていると思わせる方が有益なのである。 思いやりに満ちており、信義を重んじ、人間性にあふれ、公明正大で信心も厚いと思わせることのほうが重要なのだ。それでいて、もしこのような徳を捨て去らねばならないような場合には、まったく反対のことでもできるような能力をそなえていなければならない。 自らの安全を自らの力によって守る意志を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない。 結果さえよければ、手段は常に正当化されるのである。 中くらいの勝利で満足する者は、常に勝者でありつづけるだろう。 いかなる種類の「闘い」といえども、あなた自身の弱体化につながりそうな闘いは、絶対にしてはならない。 軍の指揮官にとって、もっとも重要な資質はなにかと問われれば、想像力である、と答えよう。 良い面を残そうとすれば、どうしたって悪い面も同時に残さざるをえないのである。 われわれが常に心しておかねばならないことは、どうすれば実害がより少なくてすむか、ということである。そして、とりうる方策のうち、より害の少ない方策を選んで実行すべきなのだ。なぜなら、この世の中に、完全無欠なことなど一つとしてありえないからである。
0投稿日: 2010.08.14
powered by ブクログマキャヴェリの「君主論」、それから塩野七生さんの「わが友マキアヴェッリ」を読んだ後に、この「マキアヴェッリ語録」を読むと、言葉が重みと伴いながらすんなり入ってくる。マキアヴェッリならこう考えるんじゃないか、と考えを巡らせることも出来るようになってくる。 マキャヴェリとその思想は、僕にとってもう一生消費尽くすことのできない大切な資産だ。 内容も好きだが、マキャベリ独特の明快な文章もたまらなく好きだ。 例えば、こんな感じだ。 「私は、愛されるよりも怖れられる方が、君主にとって安全な選択であると言いたい。なぜなら、人間には、怖れている者よりも愛している者の方を、容赦なく傷付けるという性向があるからだ。」 この迷いない文章が僕の心を鷲掴みにする。 僕は自由でありたい。倫理的、経済的、政治的、あらゆることから自由でありたい。他人から批判的に「マキャヴェリスト」と呼ばれようとも。
0投稿日: 2010.07.29
powered by ブクログイタリアの歴史を題材にした小説で知られる著者が ルネサンス期の思想家マキャベリの残した格言を紹介する著作。 「天国へ行くのにもっとも有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」 -などリアリスティックで、 熱心な共和主義者だったマキャベリらしい言葉に 読み返すたび、ハッとさせられます
0投稿日: 2010.06.28
powered by ブクログマキャベリを読んでるってのはあまり友達に言いたくないな~。友達が「マキャベリ愛読してる」っていったら、ちょっとやだもんな。こっそり読むことをおすすめします。
0投稿日: 2010.06.24
powered by ブクログ人生訓みたいなものは星の数ほどあるけれど、さすがはマキアヴェッリ、鋭い洞察力、観察力に基づく、客観的な視点で論じられているものの見方や捉え方は他に類をみない説得力に溢れています。現代にも通じる名言の数々を手早く得られる画期的な書です。
0投稿日: 2010.05.07
powered by ブクログマキャベリが記した言葉が凝縮されています。 もう4回は読みました。 君主論含め普遍の名著です。
0投稿日: 2010.05.04
powered by ブクログ有名な16世紀イタリアの政治思想家「ニッコロ・マキャベリ」の語録 をまとめた一冊。 余分な注釈やコメントが殆どなく、淡々とマキャベリの語録が綴ら れている。「君主論」に代表されるマキャベリの有名な語録を堪能で きる。 現実主義バリバリの語録満載で、不平等な条約は破棄してもOKとか 目的が正しければ手段も正しい、とか、国家の緊急時にはいかなる 手段も正当化される、と心躍る語録のオンパレード。 君主がもっともしてはいけないことは二つあり、一つは憎まれる事。 もう一つは軽蔑されることである、という一説を読んだとき、妙に 頷いてしまった。 心にぐっとくる語録満載。さらっと読めるので1年に2~3回位定期的 に読んでみたいと思える一冊。
0投稿日: 2010.03.16
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」「いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される」「人間は必要に迫られなければ善を行わない」…。浅薄な倫理や道徳を排し、ひたすら現実の社会のみを直視した、中世イタリアの思想家・マキアヴェッリ。「マキアヴェッリズム」という言葉で知られる彼の思想の真髄を、塩野七生が一冊にまとめた箴言集。 目次 第一部 君主篇 (わたしがここに書く目的が、このようなことに関心をもち理解したいと思う人にとって、実際に役立つものを書くことにある以上 歴史に残るほどの国家ならば必らず、どれほど立派な為政者に恵まれようとも、二つのことに基盤をおいたうえで種々の政策を実施したのであった。それは きみは、言う。「そうはならないだろう。われわれは彼らに対し、一致団結するであろうから」しかし ほか) 第二部 国家篇 (祖国の存亡がかかっているような場合は、いかなる手段もその目的にとって有効ならば正当化される これまでの歴史を見ても、その中で細心の注意を払って共和制を築きあげてきた人々はとくに、改革を迫られた制度のうちでは、自由を守るための制度を整えるのが、最も重要なことだと考えてきた。なぜなら なぜ、人々の心に自由に生きることへの強い愛着が生れてくるのか、という問いへの答えは簡単である ほか) 第三部 人間篇 (名声に輝く指導者たちの行為を詳細に検討すれば、彼らがみな、運命からは、機会しか受けなかったことに気づくであろう。そして 運命について 力量について 時代性について 古代ローマの歴史家ティトウス・リヴィウスはこう言っている。「運命は、自分の考えが中絶されるのを忘ましい場合、その人を盲にしてしまう」と ほか)
0投稿日: 2010.03.11
powered by ブクログ●「ローマ人の物語」で有名な塩野七生氏が、「君主論」で知られるマキアベッリの数々の名著からそのエッセンスを抜き出した本である。一言で言うと、「人の上に立つ人はどう行動すべきか?」という数々の答えが書かれている。 ●おそらく30歳を過ぎたあたりからこの本の味わいがわかってくるのだろう。まだ納得できる部分は少なかった。 印象深かったのは “いかに生きるべきかということと、実際はどう生きているかということは、大変かけ離れているのである” という言葉。 理想ばかり追いかけてしまう私には目の覚める思いがした。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログマキャべりにしろ老子にしろ、言ってることは、すごくまともなんだなーと。結局それをきちんと実践出来ないところに人間の愚かしさがあるのだと思った。
0投稿日: 2009.10.16
powered by ブクログ読みたくて読みたくて仕方がなかったマキアヴェリ。 ヘタな解説で先入観を植え付けられないように、とりあえずは語録から。
0投稿日: 2009.09.26
powered by ブクログマキアベリの言葉を抜粋し、作者がわかりやすく解説 3部構成になっており、マキュアベリの言葉はどれも核心をついており現代でも通用する 人の上に立つ人とは、どうあるべきかを説いている 個人的に政治家の方に読んでもらいたい
0投稿日: 2009.04.26
powered by ブクログ君主篇、国家篇、人間篇の三編で構成される、抜粋式の本。 個人的には君主篇と人間篇が面白かった。 深く、考えさせられる本。
0投稿日: 2009.01.16
powered by ブクログ今、日本の偽政者が読むべきものであろう 私が今感銘した言葉は人はほとんど常に誰がかが道を踏みしめていった道を歩むものである。 現実主義というか本物のマキャベリストである本人もヒューマンな事を申すものだと感銘しました
0投稿日: 2008.11.05
powered by ブクログマキャベリズムというとネガティブな印象を持たれやすいイメージがあるが、リーダーはロマンと同時に現実を語れなくてはいけない。 熱い心を伝えると同時にどこか残酷で冷静な目を持っていなければならない。 とくに、国というたくさんの人々の生活を背負って立つ人であればなおのことだ。 そういう意味でもっとこのマキアヴェッリという人を再評価してもいいのではないかと思う。
0投稿日: 2008.05.31
powered by ブクログあまり深い考えもなく駅のキオスクで買い求めた本ですが、すごく考えさせられました。 著者の塩野七生氏は「マキアヴェッリは要約してしまうほど難しいことを言っているわけではない。原著になるべく近い形で、という理由から要約ではなく、抜粋という形式にした」と述べている通り、マキアヴェッリの思想がするすると理解できていきます。 政治とは、統治とは?ということに関して、人間はほとんど進歩していないのでは?とさえ思います。 ビジネスに当てはまる論点もいろいろあり、非常に参考になりました。今後も何回も読み返す本だと思います。
0投稿日: 2008.05.06
powered by ブクログP71 君主たる者、野獣の性質をも持ち合わせていなければならないというその野獣についてだが、わたしは、野獣の中でも狐とライオンに注目すべきであると思う。 ライオンだけならば、罠から身を守ることはできず、狐だけならば、狼から身を守ることは出来ないにしても、狐であることによって罠から逃れられ、ライオンであることによって、狼を追い散らすことができるからである。 罠を見ぬくには狐でなくてはならず、狼を追い散らすには、ライオンでなければならないということだ。 ただし狐的な性質は、巧みに使われなければならない。非常に巧妙に内に隠され、しらっぱくれてとぼけて行使される必要がある。
0投稿日: 2008.04.18
powered by ブクログ大学の1回生のときに出会いました。塩野七生さんの歴史論は個人的には異論反論だらけなので、あまり好きではないのですが。「君主は、よい気質を何から何まで現実にそなえている必要はない。しかし、そなえているように見せることが大切である」とか「総じて人間は、手にとって触れるよりも、目で見たことだけで判断してしまう」とか、これでもかというくらい現代にも通じることばが盛り沢山。ってか、実はいま手元にないのですが・・行方不明。また買うか・・。
0投稿日: 2008.01.15
powered by ブクログへたな解説をいれられるよりも「原文抜粋」というこう形の方が、読者が自分で考えることができるからいいですね。
0投稿日: 2007.10.10
powered by ブクログマキアヴェッリはその言葉を知るまでは、「権謀術数」の権化であるかのようなイメージがあるが、このマキアヴェッリの「君主論」や「国家論」から抜粋した文章を読んでみると、意外にまっとうで人間洞察力の鋭い人物であったな、という気持ちが湧いて来る。 「なぜなら、なにごとにつけても善を行おうとしない者は、悪しき者の間にあって破滅せざるを得ないからである。それゆえに、自分のみを保とうと思う君主は、悪しき者であることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり、使わなかったりする技術も会得すべきなのである。」 善悪であれば、圧倒的に善がいいことだという定型的思考に、大きな疑問が湧くようになったのは、この「マキアヴェッリ語録」を読んでからであった。
0投稿日: 2007.05.23
powered by ブクログ大学で哲学の授業にマキャヴェリが登場しし、ちょうどそのとき本屋で偶然発見し購入。おもしろかった。好きだな〜語録とが格言とか。塩野七生さんもこれが最初に読んだ本かな?塩野さんとの出会いの本でもありました。
0投稿日: 2007.02.21
powered by ブクログ心に残った言葉「衆に優れた人物は、運に恵まれようと見離されようと、常に態度を変えないものである」 マキアヴェッリ曰く、運命に振り回されやすい性向は、受けた教育の結果であることが多いとのこと。当たり前のことだけど、学校教育に限らずどんな教育を受けてきたかはその人の人生を決定的に決めてしまうんだよな。
0投稿日: 2006.11.03
powered by ブクログマキアヴェッリの著作「君主論」「国家論」へのとっかかりにいいかもです。これで興味を持ったら、実際にマキアヴェッリの著作(和訳)や研究書へどうぞ(私は挫折組)
0投稿日: 2006.10.27
powered by ブクログ世界史で出てきた人名。その著作名も覚えた。では、実際にその中身は読んだのか? こうゆうケースは多い。 本書はマキャヴェッリの君主論を読む前のジャブになる。もちろん、この本単体でも面白い。
0投稿日: 2006.02.06
powered by ブクログ『ローマ人の物語』もそうだが、塩野七生ほど、読者のことを考えて本を作ってくれる人も珍しい。感銘しました。好きな言葉は人それぞれだろうが、すべての言葉が示唆に富んだ一冊。
0投稿日: 2005.11.07
powered by ブクログ「マキアヴェッリズム」の語源となったマキアヴェッリの語録集。 「君主論」、「政略論」、ほか手紙などから取り出した彼の言葉を抜粋が政治とはと問い掛けてくれるだろう。
0投稿日: 2005.05.30
powered by ブクログ歴史小説を読んでて出てきた単語「マキャベリズム」とはなんぞや?という疑問から辿りついた一冊。 「マキャベリズム」とはマキャベリという人が残した『君主論』という考えから生まれた言葉です。 そのままのタイトルの本も出てますが、それがまた訳注が多くてイヤンなんです。 その時に見つけたのがこれでした。 「これは!」という一文が非常にわかりやすくまとめられてます。 歴史小説好き、これから支配者になりたい時、知ったかぶりたい時などにお役立ち。
0投稿日: 2004.11.11
powered by ブクログネタ帳として買ってみたら思いの外、面白かった本。「結果さえ良ければ手段は常に正当化される」という言葉もどのような場面を想定して書かれていたかをちゃんと読めば真っ当な思想なのだと感心すること頻りです。
0投稿日: 2004.11.06
powered by ブクログ一冊目がボロボロになってしまったので二冊目購入。ふと思い出しては読んでいる。とても讀みやすい。他の譯本もあるけど、こんなにすんなり讀めるのは他に無い。 人間何度同じことをくり返せば氣が濟むのかしらとバカらしい氣分になってくるよ。
0投稿日: 2004.09.26
powered by ブクログ歴史に残るほどの国家ならば必ず、どれほど立派な為政者に恵まれようとも、二つのことに基盤をおいたうえで種々の政策を実施したのであった。 それは正義と力である。 正義は、国内に敵をつくらないために必要であり、力は、国外の敵から守るために必要であるからだ。(p.63) 人間というものは、自分を守ってくれなかったり、誤りを質す力もない者に対して、忠誠であることはできない。(p.83) 人間と武器と金とパンは、戦争の「神経」である。 しかし、この四つのうちでより重要なのは前二者だ。なぜなら、人間と武器があれば金とパンを得ることは可能だが、金とパンでは、人間と武器を得ることは不可能だからである。(p.117)
0投稿日: 2003.06.01
