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ロジスティクスから見た「失敗の本質」
ロジスティクスから見た「失敗の本質」
谷光太郎/パンダ・パブリッシング
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総合評価

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  • 歴史や戦争を語るなら必読の本

    「戦争とは補給である!」という事実を、古今東西の歴史的事実を例として語っている本。 日本軍は織田信長の「桶狭間の奇襲戦」(現代では強襲が正しいのでは?と言われてますが)のような、少数で大群を打ち破る「戦術」ばかりこだわって、戦争全体をどうするか?という「戦略眼」が無かった。実際、奇襲は一時的なもの、信長も桶狭間以降は敵を圧倒する物量戦しかしていない。(信長のすごさはそれだけの物量を揃えられる経済運営能力だったのだ!) また、日露戦争でも、米軍の湾岸戦争でも、何ヶ月も、あるいは何年も補給を整える準備をし、先の見通しを建ててから戦争を始めている。感情に任せて勢いで戦争をすれば、負けて当然なのだ。 兵器のカタログ性能ばかり追いかけて戦争がわかったつもりになっている、ニワカ軍事ヲタには、是非本書を読んで頂きたい。

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    投稿日: 2018.10.11