主人公のバルドは腹黒国王に隣国のサンファン王国に遣わされる。そこで待っているのは、勿論国を左右する騒動であった。海をめぐって、個性豊かな登場人物たちが闊歩する。男の娘のフランコ、女の漢テレサ、豪快な海の女だけれど残念な美女のウラカ、豪放沈着なカイラス、猫被りの王妃マリア、みんな面白いぜ。彼らに囲まれて、バルドもたたじたじ！？

小説になろうに投稿されているものに加えて、大量の追加エピソードがあります。 物語の後半に起こる海戦は全てが書き下ろしですね。 書籍化されるとベタ移植というか、文章の簡単な手直ししかしない作者も多い中、これだけの追加エピソードがあるのは素直に驚きです。 値段分以上の価値があると言ってもいいかと。WEB版を読んでいた人でも、十分に楽しめる内容になっています。 今回出てくるウラカはヒロインになれるのか気になりますね。

海賊王に，おれはなる！ というわけで？今度は姫様にコレラを感染させた国へ． 男の娘（オトコノコ）と漢女（オトメ）のラブストーリーですね． こういう社会だとこういう存在は生きにくいんだろうなぁ． そしてみんな隠すから真のパートナーとは 本当に出会えないんだろうなぁ…． 次はどんな騒動が起きるのか．