
総合評価
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powered by ブクログとにかく美しい!特に船外へ出て海底を散歩するシーンは、恐ろしくも美しく、一気に読んでしまった。 ノーチラス号の構造について描かれているところも、想像力を掻き立てられた。こういうメカメカしいのって、本当にワクワクする!!! 上巻最後の終わり方もとても良かった。下巻へ続く最高の締めかた!!!続きを読むのが楽しみだ。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒険小説として初めての一冊。 海洋ロマンに溢れた一冊で細部まで描かれた表現力と挿絵が情景を具合的なものへと変化させてくれて読みやすかった! ネモ船長が陸地を忌み嫌う理由が明かされておらず、下巻を読むのが楽しみです。
0投稿日: 2025.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
深海なんてワクワクしかないよね!! たまに挿絵があるから場面を想像しやすいし、絵がなくても一つ一つの描写が細かくて想像するのが楽しい これから船長の謎やなんで仲間が死んでしまったのか分かるのが楽しみ!
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ今のところ、ワクワク海中大冒険という感じ 船のサロンから見える海中のきらびやかな様子だったり、潜水服を着ての散歩中の鮮やかな風景描写が綺麗。 魚、貝、サンゴなど沢山の名前が出てくる。脚注にて説明があるが、自分はコンセイユと違い分類学者では無いので分からないところも多い。 過去に海を制覇した歴史上の人物の名前や事件の名前も多く出てくる。ネモ船長もアロナクス教授も知識人なので、会話は雰囲気で楽しんでいるが、この船のロマンだけはよくわかる。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログナディアをみて興味を持ちました。 潜水艦に乗ってからの冒険が面白かったです。 翻訳小説が苦手で下巻はどうしようかな笑
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログディズニーシーの「海底二万マイル」が大好きで、見つけた瞬間に手に取った一冊。上巻だけ読了。謎の巨大生物、暗闇の海上攻防戦、ノーチラス号の煌びやかで嫌人間的な生活…ワクワクが止まらず一気に読めた。教授らしく落ち着いた語りでありながら、臨場感がたっぷりで瑞々しい良訳。自分を既に死んだ人間と称し、二度と地上の生活には戻らないと決意したネモ船長を始め、語り手のアロナクス教授、分類学オタクの忠実な召使、血の気の多いカナダ人、皆キャラが立っていて軽く読める。SFっぽくない場面もちらほら。窓から見える魚類・海藻類なんかを生物学的に分類するコンセイユと「食べられるか否か/おいしいかまずいか」で分類するネッドとの言い合いは痛快。 死んだ乗組員を珊瑚の海底墓地に埋葬したところで、前半は終了した。後半はどこへゆくのか。「海底二万マイル」の最後に怪物から助けてくれた謎の海底人(かわいい、とてもかわいい)はいつ出てくるか…?
0投稿日: 2025.03.23
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いつか読んでみたいと思っていた作品。読んでみました。 題名は『海底2万里』です。原題に書かれているフランスの単位「リュー」と日本の「里」が両方とも約4キロメートルなので、2万里と意訳されたそうです。深さではなく、北へ南へ行きながらの航行距離8万キロメートルのお話です。(地球1周は約4万キロ) 最初の方は北緯・西経の位置を地球儀で確認して何処辺りを航行していているか調べていたけれど、徐々に手を抜いて参照を見ずにとりあえず前に読み進めていきました。 この本が書かれたのは1869年。まだエッフェル塔がなく、蒸気船が全盛期の時代に、これだけ調べ上げ、生物や産業知識を詰め込んだ著者に尊敬の念以外ありません。 今読んでいる私でもこんなにワクワクしていのに、当時の人はどんな思いで読んでいたのでしょう。 ネモ船長の年齢が35歳から50歳?フランス人ではないよう?…航海の日にちの流れを感じつつ、こういう設定にできるのは、本ならでは。 『地球に必要なのは新しい大陸ではなくて新しい人類です!』と言うネモ船長。 なぜ現世を捨て潜水艦に住んでいるのか。潜水艦の乗組員は何者なのか?宗教観は?厳かな雰囲気で下巻に続きます。
39投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ「あなたは不思議の国を旅することになる。」そうネモ船長が告げた通りに、海の幸が並べられた豪華な料理や整った設備の数々、魅惑的な海底の散歩等に惹き込まれていった。 この物語がどう終点するのかを期待し、下に続く。
0投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログディズニーシーの海底2万マイルの世界観を知りたくて手に取った。本当にスゴイ! 100年以上の時が経っても色褪せない冒険。 そして、スキューバダイビングをする自分にとっては表現される海中世界が時にくっきり浮かび、ワクワクしながらページを繰った。次は下巻だか、しかしアロナクス教授たちは本当にもう今まで住んでいた世界には戻れないのか? もちろん後半は、もっと沢山の海を冒険する話を読みたい反面、最後はどうなるんだろうかと早くも気になる(笑) 何でもできちゃう、超エンジニア、ネモ船長凄すぎ。下巻読んだらディズニーシーに行って海底2万マイルにまた行きたい。新たな視点で楽しめるだろう
0投稿日: 2025.01.05
powered by ブクログ王道はやっぱり面白い SFという名に恥じない作品だった 特別な生物とかは出てこなかったけど、ノーチラス号や生物含めて全ての事物が我々”地上”のスケールとは異なっててめっちゃワクワクした 随所にある蘊蓄もリアリティを増してる
0投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ1866年に奇妙な出来事が起こった。大西洋で長い巨大な紡錘形の巨大生物を目撃したという報告が相次いだ。その正体を暴くためアロナクス教授は、使用人のコンセイユとともにフリゲート艦に乗り込む。 その正体は、ネモ船長が率いる潜水艦ノーチラス号だった。潜水艦に拉致されたアロナクス教授、コンセイユと勇敢な銛打ちのネッドランドの今までに見たことがない不思議な旅が始まる。 たくさんの海洋生物の名前が出てきます。 なぜ、ネモ船長は陸の人間と隔絶した海を選んだのか、水深8000メートルなど当時の船舶技術で可能なのか疑問ですが、ジュールヴェルヌの想像力はそれを感じさせない文章で読ませてくれます。下巻に続く。 2024年8月10日読了。
0投稿日: 2024.08.10
powered by ブクログ※ 感想は下巻にまとめて記載していますmm https://booklog.jp/users/ravster/archives/1/4102044035#comment
2投稿日: 2024.07.07
powered by ブクログ★★★★ 何度も読みたい 突如として現れた神出鬼没の謎の生物の捕獲のため捜索に乗り出した教授たちは、海に投げ出された際に偶然にもその生物の上へ漂着する。ずっと生物だと思われていたその物体は、実は高性能な潜水艦であった。奇妙な潜水艦へ招かれた教授たちは、その謎に触れていく。 学者の名前や細かな数値、更に水生生物の詳細な描写には作者の学識が遺憾無く発揮されている。しかしそれが物語の妨げになることはなく、むしろ美しい水中散策や島の様子を活字の上にありありと想像させる一助となっている。 中学生くらいの頃挫折してしまったのだが、今回は瑞々しい描写に導かれるままにするすると読了してしまった。
8投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ砕け散る大波の轟きに 炸裂する雷鳴が交錯し うなる突風が水平線の あらゆる方角から吹き つける─ 私のベッドはいつしか 嵐の洋上となり、 眠るつもりで読書灯を 落した闇のなかには、 本にしがみつく子ども たちの姿が、 息を止め瞳を輝かせて いる子どもたちの姿が 浮かびあがりました。 かつてノーチラス号に 乗船した星の数ほどの 子どもたちが、 微睡みのなかに浮かび あがりました。
111投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ上下巻の装丁の繋がりの登録順番を間違えて、再登録しました。いいね登録をいただいており、そちらも削除する事になり申し訳なく思います。 なんか気になってしまって。 1870年 SF海洋冒険小説。 ディズニーシーの「海底2万マイル」のモチーフ。 乗った事も行った事もないけれど。 第一部 1. 逃げる岩礁 1866年世界中の海で、鯨の様な何かが目撃されて、多くの船が接触等で事故に遭う。 2.賛否両論 海洋研究者アロナクスが「海洋の神秘」という研究が認められてアメリカの調査船に乗り込む事になる。 3.旦那様のお気に召すままに 忠実で献身的な召使の若者コンセイユを伴い、エブラハムリンカーン号へ。 4.ネッドランド フランス系カナダ人の鯨漁銛撃ち名人ネッドランドが、一角獣と思われている奇獣を撃つ為、同乗。 5.行きあたりばったり 他船の船長が、ネッドランドに鯨漁を依頼。きっちり仕留める。日本からアメリカあたりを航海。乗組員達に不満が積もる。 6.全速力で 遂に巨大生物と遭遇。全速力で追跡。最大火力で近づくも、衝撃で海へ投げ出される。 7.新種のクジラ 研究者とコンセイユ、ネッドランドは、海上で鯨の正体が、鉄板でできていると知る。 8.動中の動 三人は、鯨と思われていた潜水艦の中に誘導される。 9.ネッドランドの怒り 食事はでるが軟禁状態の三人。 10.海の人間 潜水艦の持ち主は、ネモ(無名)艦長。三人の生活は、保障するが、地上に戻すつもりは無い。 11.ノーチラス号 潜水艦はノーチラス号。艦内を案内され、素晴らしい部屋、名画、書物に感動。 12.全ては電気で 艦内はオール電化。 13.いくつかの数字 ノーチラス号の優秀さを具体的な数字で表現。 14.黒い川 黒潮の流れに乗り日本の近くを渡航。潜水艦の窓からの海底の驚愕。 15.招待状 ネモ艦長から、森で狩猟ののお誘い。陸に上がれると思いきや、海底の狩猟だった。 16.海底平野を散歩する 潜水服を着用して海底散歩。海底の森へ。 17.海底の森へ ネモ艦長の所有する海底の森の水中動植物に圧倒。 18.太平洋の海面下を4,000里 太平洋の海底で出会う様々魚類。そして海底に沈むフロリダ号 19.ヴァニコロ島 海底に見る多くの難船。サンゴの墓に眠る。 20.トレス海峡 パプアニューギニアのサンゴ礁の海底を進む。ノーチラス号が座礁か。その間、ボートで島に上陸する三人。 21.陸上での数日 久しぶりの陸地。果物、パンの木、鳥と陸のご馳走に大喜び。 22.ネモ艦長の電撃 島の原地人から襲撃を受ける。電撃手摺で反撃。 潮が満ちて、サンゴ礁から抜けトレス海峡を抜ける。 23.病的な眠り 再び海洋航海。再びの軟禁状態。夕食後、激しい睡魔に襲われる。 24.サンゴの王国 目覚めると乗組員の一人が瀕死の重傷。脳挫傷で助けられない。亡骸をサンゴの墓に埋葬。 まだ潜水艦が実用化されていなかった時代に、詳細な海底の様子などに驚く。 ネモ艦長の正体、この社会を拒絶した生活の意味するところは、下巻へ。
28投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ序盤は、長い!!!!難しい!!と思って読んでたけど登場人物同士の会話が面白かったり、SF展開にドキドキしたりと読み進めていく度どんどん面白い展開になっていき、アニメを見ているような感覚で読めました。 海の説明(?)についてや潜水艦の機能性などの説明が難しく書かれている部分があったけど解説を見ながら読み進めれば割と大丈夫でした。 下巻も買って読んでみようと思います!
4投稿日: 2023.09.07
powered by ブクログある日突如海に出現したクジラのような謎の物体の正体を明らかにすべく乗り出した、パリ自然史博物館のアナロクス教授とその助手、カナダ人銛打ちらが体験するミステリアスであり、これまでにないほどの好奇心をそそられる世界の物語。情景描写や固有名詞の細かさが抜きん出ていて、読み進めにくかった部分もあったが、総じて印象的な展開だった。
1投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログ小説としての本筋以外に、動植物や自然、科学技術、古典などに関する著者の豊富な知識が大量に詰め込まれている。 すごいな、とは思う。電気を動力に利用するとか、潜水艦とか、当時の時代の最先端を超えた想像力と博識や調査が生かされた小説なんだろう、とも思う。今と違って、知識の収集はとっても大変だったんだろうし。 でも。 現代の感覚で言えば、「ググっただけで知ったかぶりしてんじゃねーよ」「wikipediaからのコピペはやめろ」的な文章を連想してしまう感じがしなくもない。そんなわけないんだけど。読んでてそんな感じを受けてしまった。 (誰の何という作品だったか、昔読んだ大御所のSF小説で、ストーリに何の関係もない線形加速器の知ったかぶり説明に数ページ割かれていたときの不快感を思い出した。それとは違って不快ではないんだけど量が多すぎて食べ飽きるというか) なので、蘊蓄部分は適当に読み飛ばし。(失礼ながらストーリに影響してないし) 1870年に書かれたこんなすごい蘊蓄が素晴らしい、楽しい、蘊蓄こそがこの作品の味だ、という評価や読者も多いんだろうけど。それは否定しないしバカにもしてないんだけど、自分には合わなかった、という話。 小説としては面白い。蘊蓄を飛ばして読んでもとっても面白かった。 子供向けに翻案されたバージョンを大昔に読んでるはずなのに、ストーリーをなんにも覚えていないのがちょっと切ない。 深度二万里まで潜っていく話かと思いこんでたのも恥ずかしく情けない (桁数としてとんでもなくありえないのに、なんで気づかないんだ?)
1投稿日: 2023.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ジュール・ヴェルヌの本はロマンと神聖さを感じる。アロナックス教授が青年・コンセイユ、銛付き・ネッドと一緒に巨大深海魚を探す。船が何らかの巨大物体と接触し3人が海へ投げ出される。巨大物体は潜水艦(ノーチラス号)であり、ネモ船長に囚われの身となる。この潜水艦の技術は最強で、ネモ船長の監視下で海底旅行をする。挿入絵が理解を深め、さらにその神秘さとワクワクが増す。イカの大群、珊瑚群生などは圧巻。また、とある島に上陸し、土民との戦いがあり笑ってしまう。色んな感情を引き起こしながら、ネモ船長との旅、下巻が気になる。⑤ 多くの方々の感想、四畳半神話大系の主人公の愛読書?そうなんだ!
35投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日常生活からの隔絶され、生死の手綱を他人に握られた人々は何を思い行動するのか 故郷への渇望、まだ見ぬ世界への知的好奇心、置かれた状況への淡い期待、絶望 自分達の命を握る潜水艦の主ネモ船長 脱出が許されない以外は最大限の限られた自由を与えてくれるが、時折激しい一面も見せる 突如として閉じ込められた非日常の中で人々はそれでも強く生きていく ※ ※ まだ見ぬ、誰も知らない海の世界を旅する それだけでもワクワクしてしまう世界観に限られた自由やネモ船長の見えない心の内 置かれている状況はいわば監禁だが、誰も見た事がない世界への好奇心が溢れ出す そんな中での仲間との信頼や衝動、時折のぞかせるネモ船長の心のうちがただでさえ面白い世界観により一層の深みを与えてくれていると思います!
1投稿日: 2022.11.05
powered by ブクログ巨大クジラの様な物体が世界中の船の運行をさまたげてる。乗り気ではないアロナクス教授が調査に駆り出された… まともな潜水艦が存在しない時代に海底移動する船の話を想像し、具体的な航路を表現していて読者の心を惹きつける。これはたまらん。
1投稿日: 2022.09.25
powered by ブクログ電車を乗り過ごしたほど! 理系男子向けの本かと思っていたので、私には面白く感じられるかなと半信半疑でした。 美しい装丁からの期待通り、いや、以上の面白さ。 ぐいぐい引き込まれます。 言葉だけでここまで楽しめる、想像をかき立てられるものに久々に出会いました。 20歳までに読んで欲しい一冊。 まだの方は死ぬまでに必ず!
2投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ★はじまりの本★ 未知の海底で、奇想天外な大冒険 〈内容紹介〉 1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた。怪物の正体を暴くため、アロナックス教授は召使のコンセイユとともに船に乗り込む。航海の途中、海に投げ出されてしまった彼らが遭遇した怪物の正体とは…。 SF小説作家として有名なジュール・ヴェルヌが描く、ロマンあふれる海洋冒険。 〈おすすめポイント〉 美しく不思議な海底の世界が描かれており、実際に海底にいるような感覚を楽しめます!
1投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログ「不思議の海のナディア」の原作ということで海洋冒険物語を期待して読むとかなり期待外れとなりますね。ノーティラス号とネモ船長は登場するけど、原作表示は必要だった? とはいえ、素晴らしい挿絵とともに深海の旅を楽しめる作品でした。
2投稿日: 2021.11.18
powered by ブクログ多種多様な水棲生物の列挙を掻き分けながら、潜水艇ノーチラス号で世界中を旅するザ・海洋冒険譚。ノーチラス号とネモ船長の謎、大海原への好奇心を満載して海底へ。 ただ、何しろ古い小説なので、生き物の分類が今と異なる・いるはずのない生き物がいるなど…注意が必要。注釈を読んでね。オオサンショウウオが海を泳いでいた時には流石に笑った。 食べる文化のないはずのナマコが食卓に上がっているのは「sea cucumber(海のキュウリ)」だから…? ていうか二万マイルって「水深が二万マイル」なのかと勝手に思っていたら「航行した距離が二万マイル」だった。
1投稿日: 2021.08.26
powered by ブクログ装丁が綺麗。 雪組のCaptain Nemoを見て、海底二万マイルってまさかこんな話じゃないでしょ?!と気になりすぎて買ってしまった。文学史の中の存在として名前・著者名しか知らなかったけど、勉強になりました。 1869年刊ということで、海底世界の魚や植物の様子、世界中の地形や海の様子を想像しながら冒険旅行を楽しむ物語だったのだろう。 下巻の最後まで読むと、何が原作に描かれていて何が谷先生の創作かが分かってすっきり。 次はパルムの僧院読もう〜
1投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログ1870年刊行当時、最先端の技術・自然科学の驚異と神秘に満ちたこの本に読者は夢中になっただろう!4人しかいない登場人物、それぞれ異なるキャラクター、ノーチラス号の内装、海の恵みの豪華な食事、そして海底探検の描写!
1投稿日: 2021.06.03
powered by ブクログSFの名作だが、なんか自然現象や海の生物の事典を読んでいるようだった。でも出版時の19世紀後半では一般人には本を読むという習慣はなかったと思うので新鮮だったんだろうな。さて時間はかかりそうだが後半を読みましょう。
14投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ140年前に出版された名作ですが新鮮です! 書店で装画を見たときにワクワクして上下巻共に買ってしまいました。この本は新潮文庫の新訳名作コレクションでしかも刊行当時(1871年)の挿絵をふんだんに収録してあり古典空想冒険小説の新しい装いに気持ちが早くも海底の旅に巻き込まれます。 物語は1866年に世界中を航海する船舶から超大型級鯨が多数目撃される、1867年には大型客船との接触事故が発生し航海の安全と世間の注目からアメリカの軍艦により化け物鯨の退治が実施された。 多くの読者は既知の事と思いますがこの鯨の正体”ノーティラス号”は船長”モネ”によって世界中の海を航海する大型潜水艦でアメリカ軍艦に乗り合わせていた博物学者”アロナクス”とその執事”コンセイユ”、銛打ちの”ネッド・ランド”がノーティラスに拉致されてから大洋を航海する日誌的物語です。 作中には様々な海洋生物や植物が登場し少々うんざり感もありますが、何と言っても未だ見ぬ海底世界がページを繰る毎に目の前に広がりとても140年前の小説とは思えません。やはり名作古典と言われる作品ですね。秀逸なのはモネ船長や乗組員の謎めいた行動や思考が深く暗い海底にシンクロしてこの旅の最初から最後迄目が離せないところです!
1投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログラストがとても綺麗で、さらに神秘的でこの作品だからこそのものであった。 下巻、この冒険のラストもとても楽しみです。
1投稿日: 2021.04.21
powered by ブクログ色んな学問の要素が散りばめられているんだけど、読んでて理解に苦しんだり引っかからない。 お陰で物語に没頭できる。 一方で巻末に膨大な注釈があるから、分からないまま終わることもない。 本編と図鑑や辞典を並べて読んだら、もっと深く潜れるんだろうな。 読みながら書かれた時代を何度も確認してしまうくらい、先見の明がある作品だと感じた。 あんなこといいな、できたらいいな、を説得力のある背景と一緒にお出ししてくれるからワクワクが凄く昂ぶる。 まだ半分あるのが嬉しい。
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログすごい想像力。巨大な生き物、イッカクのストーリーでもおもしろかっただろう。こういう物語から技術は発展する。
1投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログ1870年に書かれたものにもかかわらず、夢のある話で海の生物の知識がなくても楽しめた。 まるで自分も海底を旅しているように感じた。
1投稿日: 2020.10.21
powered by ブクログ森見さん作品にはよく?登場する本書。上巻までの感想。 冒頭の、謎の海難事故の発生から、正体不明の相手を海に捜索する場面は、あらすじをどこかで目にしていたので、何となく予想はついたが、それでもわくわくする展開だった。 ネモ船長と合流してからは、海中の珊瑚や、魚、哺乳類など、様々な生物の固有名詞がずらずら続く箇所もあり、ヴェルヌも大仰に描写しているのだろうが、やや読みくたびれることもあった。それにしても、海洋生物のみならず、科学や物理、哲学などの分野の学者名や、理論の詳細など、広範な知識をもとに、当時としては夢のような装置や技術にしっかり理論づけをして描いている。単なる絵空事というより、当時の現実から地続きの場所にある空想小説ということなのだと思う。 また冒険小説としても面白いが、ネモ船長の謎めいた言動の意味を考えたり、地上の人間への激しい憎悪の背景にあるものは何か、など、下巻ではさらに物語の深度が増すのではと期待できる。
3投稿日: 2020.09.03
powered by ブクログSwitch版深世界と同時進行で読み進めてるので、深海の様子がすごく美しく想像できてめちゃくちゃ胸熱。同時に酸素のない海中での探索のドキドキ感もなんだかリアルに感じられる。 死んだらサンゴの王国を抜けた海底に葬られる、なんてロマン…
4投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ今やファンタジーとなってしまいましたが、面白い 人間社会から縁を切っても、キリスト教は捨てないところが 時代を感じさせます
3投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログ2020年4月 主人公のアロナクス教授は突然放り込まれた未知の世界にも好奇心旺盛で、読者もアロナクスの視点で語られるノーチラス号の凄さにワクワクさせられる。 絶対に自分を褒めるコンセイユにわざわざ話を振って彼に賞賛されて満足するところが可愛らしい。(もちろんこれもアロナクスの一人称で語られる、笑) アロナクス教授がとても魅力的。 新訳ということらしいが、文章もとても読みやすかった。
6投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ小学生の時に読んだぶりに久しぶりに読んだ。 「ふしぎの海のナディア」の元となっただけあって、いろいろと通じるものがある。海洋生物学者になりたかった夢も同時に思い出した。学者になることは難しいが、今でも海洋生物が好きなことには変わりないなと感じ、好きをカタチにしていこうと思った。 細かい描写があり、まるでその場でネモ船長に解説してもらっているかのようなリアル感がある。
4投稿日: 2020.02.23
powered by ブクログ表紙の絵の素敵さにまず心惹かれた。不屈の名作だよ、と言われて思わず購入。 読んで本当に良かった。海(海洋生物の種類や深海の水圧に関することとか含め)について、専門的知識がなくても、丁寧な描写のおかげで自分も主人公たちと一緒に潜行の旅に出て、海中の美しい世界を見ているような感動を味わえた。 この物語が書かれた時代に実際どれだけ科学が発達していて、どこからどこまでが科学的根拠に基づく潜水艦の造りになっているのか、どこからどこまでが想像によるものなのかも、恥ずかしながら調べたりしてなくていまいち分からないけど、とにかくこんな潜水艦でこんな旅ができたら素敵!と思わされました。
1投稿日: 2019.10.08
powered by ブクログ100年以上前に執筆された科学小説が現代でも興味深く読めることにただ驚きを覚える。確かに解明された事実との隔たりは随所に見受けられるが、それでも当時の科学的根拠を取り入れて紡いだ痕跡は説得力がある。数々の謎と次々と起こるエピソードに引き込まれる。挿絵も素晴らしく、とても楽しめた。 下巻で明かされる謎が楽しみです。
1投稿日: 2018.09.29
powered by ブクログ日本では大政奉還からまだ三年しか経っていない1870年という時代にありながら、アロナクス教授らが乗り込むこととなったノーチラス号がもつ超絶なる能力は、我々が暮らす現代の文明をも予測しているかのようなヴェルヌの知見にただ驚くばかり。 少年が読む単なる冒険物語ではなく、大人でも胸を躍らせながらページを繰って楽しめる。
1投稿日: 2016.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初ヴェルヌ。アニメ『ふしぎの海のナディア』の原作でも有名な作品。アニメとは全く違う作品でビックリ。ナディアもジャンもいないし。でも、海底描写の美しさ、ノーチラス号の船長「ネモ」、主人に忠実な使用人「コンセイユ」など・・魅力的なキャラクタも多く、とてもワクワクしながら読み進めました。訳も読みやすく、とても良かった!第二部はネモ船長の正体やノーチラス号の製造過程など・・果たしてわかるのか?楽しみだなぁ。
0投稿日: 2016.01.06
powered by ブクログ初めてちゃんと読んだ気がする。 この時代にこれだけ本当らしく海底のこと、海洋動植物のことをかけるのはすごい。
0投稿日: 2015.06.28
powered by ブクログこれが書かれた時代を考えるとその発想力に驚嘆する。そして海の生物や風景の描写のディテールが異常に細かい。だからかもしれないけどストーリーはかなりSFなのに実際の旅を写実しているかのようなリアリティがある 地上での生活を引き換えにしても確かに見てみたいと思わせるロマンに溢れた作品
1投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
日本では某アミューズメントパークのアトラクションで有名。アトラクションの雰囲気はファンタジックな感じだったけど、原作は科学的な説明に基づいた現実感のある物語(上巻までは)。19世紀当時の雰囲気や世界の常識などを知ることができる。この時代には今とそれほど変わらない知識、価値観だったようで新しい発見だった(地名として日本が当たり前に出てくるなど)。そんななかで海中というのはまだまだ未知の世界で、そこを自由自在に冒険するノーチラス号に19世紀から現代の子どもから大人まで魅了されるのだろう。
0投稿日: 2015.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
卒業旅行用に買った本。 この本を読み始めた時は、こんなに引き込まれるとは思っていなかった。だって、タイトルを見て怖い本なんだろうと思っていたから。本を読み始めて、元々自分が深海に非常に興味があったこともあるせいか、自分が海底を旅しているかのような感覚に陥った。いつもは現実主義な私なのにここまで引き込まれたのは、おそらく、物語が相当完璧に作り込まれているからだろう。今までSF小説を楽しいと思ったことがなかったけれど(ほとんど読んだことがなかったし)、SF小説って面白いんだ!と思った。 まだ上巻を読破しただけれど、この本がどういう結末を迎えるのか、気になってしょうがない。今日のメキシコ行きの飛行機の中で、読破出来るかな?
1投稿日: 2015.01.31
powered by ブクログ魚と貝の図鑑必須。地図も見ながら、一緒に冒険したかったが、メモに留めた。 ネモ船長の見せる、海底。 コレクションの数々の話。教養書みたいな。 ヴェルヌはなんでも知ってるんですなと。 ネッドランドはなんでも出来て、かっこいいなと思う。
1投稿日: 2015.01.18
powered by ブクログ『海底二万里』 ジュール・ヴェルヌ あのディズニーシーのアトラクションで有名な「海底二万マイル」の元ネタ。 作品名ぐらいは聞いた事があるのではないだろうか。 上・下巻を並べると、表紙にノーチラス号が表れる。とても素敵である。 登場人物はアロナックス、コンセイユ、ネッド、ネモ船長。ほとんどこの面子で話は進む。 海底、海中の冒険がほとんどだが、今読むと冒険という気がしない。それは科学の進歩が海底にも及んでいるからだろう。 「電気!」とわたしは驚いて叫んだ。(p183) ★ノーチラス号の原動力の説明を受けたアロナックス。ノーチラス号は原子力潜水艦を連想させるとはよく聞く話。だが空気は一度浮上しなければ交換できない。 「そいういう点では、近代人も古代からそんなに進んでいるとは言えません。蒸気の機械的エネルギーを発見するまでに何世紀もかかったんですから! いまから百年後に、第二のノーチラス号が生まれるかどうかも怪しいものです! 進歩は遅いものですからね、アロナクスさん」(p90) ★ 刊行が1870年、もう144年経っている。が、先にも述べた様に原子力潜水艦を始め科学は著しく進歩している。昨晩はSTAP細胞という万能細胞が発表された。
2投稿日: 2014.01.30
powered by ブクログタイトルも内容も、知っている気になっていた代表的な本。ヴェルヌの作品には多いね。初めてまともに読んだけど、楽しめた。ただ、上巻まででは謎が多いね。
0投稿日: 2013.12.27
powered by ブクログ昔の小説なので、台詞がやけに古臭かったり、児童書調だったりするけれど、子供心に戻れる良作。 水族館に行ってるみたいな雰囲気を楽しめる。 ちょっとした謎が謎のままなので、下巻読まないと。
0投稿日: 2013.11.23
powered by ブクログ専門用語もだけど、生物の名前、科学者の名前、地名などかなり羅列されているため、それらは途中すっ飛ばしそうになるが(というか、すっ飛ばした)、あと、訳が直訳過ぎるところもあるが、この人の本は面白いと思う。知識の幅がすごいね。 2013.10.21
0投稿日: 2013.10.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ネモ船長とノーチラス号に乗って海底旅行に行く冒険譚。少しレビューや裏表紙を読んでしまった後に読み始めたので、いつ、ネモ船長やノーチラス号が出て来るのか、ワクワクしながら読めた。主人公がネモ船長ではなく、アロナクス教授であることにびっくりした。 アロナクス教授たちが退治しようとしていた怪物がノーチラス号であった。そして、それを退治できなかったがゆえに、ノーチラス号に搭乗することになってしまったアロナクス教授一向。設定が面白かった。そして、ノーチラス号から離れること以外は、すべて自由であるという、一種の捕囚生活が始まった。 ネモ船長と行く海底の旅は、とても楽しそうだった。沈没船のお金を取りに行ったり、南極に行ってみたり、サンゴの林を散歩してみたり、と楽しそうであった。 ただ、外界との接触を全く禁じられた中での生活というのは、必ずしもアロナクス教授のように楽しいものではなく、カナダ人のハンターのような心情で行われるものなのだろう。正体や目的も不明の人物の元で生活することの怖さを同時に描いているように思った。 また、最後まで引っ張っていたネモ船長の復讐の動機や目的がはっきりと描かれていないことがとっても残念だった。
2投稿日: 2013.09.26
powered by ブクログとても面白かった。ノーチラス号に会う前も会った後もわくわくしてどんどん読み進めてしまう。海の生き物についての知識がもっとあればいいのに!と思った。図鑑を側に置いてもう1度読みたい。
0投稿日: 2013.09.04
powered by ブクログ上下一気に読みました。 小学生時分でも読みましたが、それは小学生用にサマリされていたのですねぇ。 1870年の作品ですが、いまから150年近い昔にこんなSFが生まれるなんて! ネモ船長は、いったいいずこに!
1投稿日: 2013.09.01
powered by ブクログ幼少時に読んだ一冊。 はるか昔に読んだので、内容をけっこう忘れています。再読しようと思っています。 わくわくする冒険譚だったことを覚えています。 子どもには一度は読ませてあげるべきと思います。
1投稿日: 2013.08.14
powered by ブクログ冒険ファンタジーものの原点って感じです。 アロナクス博士の興奮が、読者にも伝わってきます。魚の描写がいちいちくどい...とは思うけど、それもアロナクス博士の情熱って事で...; それにしてもネモ船長が謎過ぎて下巻も楽しみすぎです。
1投稿日: 2013.08.10
powered by ブクログ東京ディズニーシーのファストパスがあるけど、実際は使わなくてもすぐ乗れるよね!なアトラクション。 様々な作品に影響を与えたと言われ、愛されるジュール・ヴェルヌの海底二万里を読みました。去年新劇場版エヴァンゲリオンQを見て、その考察サイトをいつくかみて、ちらほら庵野監督の作品である不思議の海のナディアとの関係性を指摘していたり。そしてその不思議の海のナディアはさらにさかのぼった海底二万里を原案としていることを知って読むにいたりました。それだけでなく、ディズニーシーにアトラクションを作ろうとした人が居ることを考えたら相当魅力的な本なんだろうなとうこともありました。 簡単にあらすじ 1866年の世界が舞台。世界各地でなぞの海難事故が発生!船体に大穴があけられて沈没することからイッカクや謎の大型海洋生物の仕業かと噂され当時最新鋭のフリーゲート艦の乗り込む海洋生物の博士と助手。見事犯人に遭遇するが沈没させられ漂流。そしてなんとか助かったと思ったら、それは陸地の人間との接触を極度に拒むネモ船長が操縦する潜水艦ノーチラス号だった。 こんな感じです。 ネタバレ気味ではありますが、読みながら緯度経度が載っていたのをGoogle Mapsにマッピングしてみました。線は読み終えて書いたので結構適当だと思います。 より大きな地図で 海底二万里 を表示 小説で海底の世界一周の旅は、ハラハラドキドキのワックワク。かぶりつくように読むとはこういうことです。 ワクワクする本 今はノーチラス号よりも優れた潜水艦はあったり、作れたりすると思いますが、それでも確かに高性能なノーチラス号は、仕組みを知れば知るほどわくわくさせてくれます。SFなので実現不可能な技術もあるのでしょうが夢を見せてくれます。ノーチラス号のもたらす機能だけで衣食住をまかないながら世界一周旅行をしていきます。それほど高性能ながら、酸素は海面まで上がって補給しなければなりません。どこか影のある船長との旅ということも不安にさせる要素でもあります。これ以上はネタバレになりますので控えますが。 少年向けと言われますが大人も楽しめるんじゃないでしょうか。 この後は不思議の海のナディアからのエヴァを楽しみ、ディズニーシーのノーチラス号のディテールを楽しむ!実に楽しみです! http://kentno.com/post/43394977885
0投稿日: 2013.02.25
powered by ブクログ本の装丁がとても気に入って購入。 最初は多すぎる注釈がいちいち見るのが大変でなかなか進まなかったけど、注釈を見ないようになってからはばんばん進んで楽しかった。 かなり昔に書かれた本らしいのですが、今の技術、あるいはもっと進んだような技術が書かれていてとてもワクワクした! 今でさえこんなにワクワクするのだから昔はどんなに素晴らしかったのだろうと思う。 ところどころに入る挿絵も展開を盛り上げてくれるので最高!
1投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子供の頃に読んだ気になっていたが、実は未読だったSFの古典。じっくり読んでみると、その先見性に驚かされる。当時の最新の技術だった電気を動力源とする潜水艦ノーチラス号の性能はまさに現代の潜水艦を予言している。驚くのはプロダクトだけではなく、衣食、エネルギーのすべてを海中で賄う事ができるという自己完結性を実現していること。また化学や動物学の知識も豊富に詰め込まれていて、特に海洋生物についての豊かな知識には圧倒される。少年のようにわくわくしながら上巻を読了。さてノーチラス号はどこへ行くのか...。
1投稿日: 2012.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子供のころに読もうとし、長くて断念したと思うが、なんとか読めた。新潮文庫の新訳は当時の版画が入っていて大変うつくしい本である。註釈がやたらに詳しく、分厚い。魚類の名前がおびただしく出ているが、ほとんど全てに学名が付されており、特徴も書いてある。また、キュヴィエ、カトルファージュなどの博物学者、フランス人としてはじめて世界一周をしたブーガンヴィルなどの冒険家、クロノメータやストームグラスなどの計器の名など、丹念な註釈がある。ストーリーは、明治維新頃で、なぞの船舶事故の原因を探し、アロナクス教授が、使用人のコンセイユといっしょにアメリカの軍艦にのるが、太平洋で軍艦は大破してしまい、ネモ船長の潜水艦ノーチラス号に助けられる。このノーチラス号こそ船舶事故の原因であり、そこには地上と縁を切った海に生きる男たちが乗っていた。アロナクス・コンセイユ、そして軍艦にのっていたカナダの銛うちネッド・ランドは、ネモの潜水艦で長い旅にでるのである。海中で狩りをしたり、散歩をしたり、ニューギニアで座礁したりして太平洋をぬけ、インド洋にいく所で第一部はおしまいである。下巻はアトランティスや南極もでてきて、なかなか面白い。19世紀科学のおもしろさがつまっていると思う。ネモ船長のことは結局、最後まで分からない。謎めいた本である。
1投稿日: 2012.09.30
