
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり好き。 イヤミス系が普段好きだけど、ミステリーとかじゃなく単に読むお話系だと、この人の作品かなり好きだと思った。 ふと目に止まって手に取ったけど、そのままやっぱりやめよってせずにレジに持って行った自分偉い。 よかった〜と思った。 タイトルから、とにかく残業とかも断り、人からの誘いを交わしまくって帰る話なのかな、と想像してて 最初の2つの話の雰囲気からも そんな話が来るだろう、と想像しながら読んでいた。 そもそもこの最初の2つの話もめちゃくちゃに面白く好み 応援するスポーツチームが没落してしまいやすい浄之内さん、 勝手に失礼ながらそう思ってるから、最近気になるフィギュアスケート選手を言えない鳥飼さん、 いるいる、わかる、と心の中で笑っちゃう感じ そんな中で、こういう人もいるよな〜と地味なイライラする人なども、リアルに描かれていて、 自分の日常も愛おしくなる。 そのあとのとにかくうちに帰りますは、 また全然違って、本当に、とにかく、帰る。 雨の描写がまたリアルで鬼気迫るほどで、 なんだかもう自分まで傘をさしたくなる。雨の日をすごした気分になるほどのめり込める。 全体的に出てくる登場人物が憎めなくて、良い奴で、 続きを読みたくなる。この人達の日常をまだあと少し見たい、と別れが名残惜しくなる。
0投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログなんてことはないことが題材で、淡々と話が過ぎていく。だけど何故か気になる話ばかりでした。 登場人物たちの「こだわり」が感じられたからなのかなと思います。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ「職場の作法」 では田上さんのお作法がなかなか厳しく、でも痛快。「とにかくうちに帰ります」はそれぞれ事情は違っても、やっぱりお家が一番だよねって思いながら、帰る家があることに改めて幸せを感じた。見知らぬ人同士の交錯が良かった。
0投稿日: 2025.10.05
powered by ブクログ津村記久子さんって、凄すぎるの一言。 私は表題作の「とにかくうちに帰ります」よりも、「職場の作法」と「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」が好きでした。 鳥飼さんの心の呟き、日々思いながら仕事してることに共感しまくりで。 そうそう、そんなふうに思ってる! 私だけじゃないんや。 そうそう、そんなオッさん居てる! なんかタイミング悪いというか、憑いてるというか… そんな人居てるよね… こんな取るに足らない、友達にLINEするほどのことでもない、モヤモヤしたものを言葉にしてくれてありがとう。 それだけで、救われた気がします。
0投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ「不誠実さには適度な不誠実で応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと」をモットーにして働いている田上さんが好き。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログ読後感が いい。舌打ちしたくなることだって じたばたしたいときもある。けど どうしてか まぁいいかで 納得してページをめくってしまう。津村さんのアンテナって すごい!鳥飼さんの職場仲間 なんか好き。ハラもオニキリもサカキも 無事に帰れたことを祈ります(笑)
11投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ表題作より、「職場の作法」と「バリローチェの〜」の方が津村センス全開って感じで好みです。雨の帰り道は読んでてちょっと疲れたかな。
1投稿日: 2025.07.23
powered by ブクログなにかどんでん返しがあるわけでもないし、やたらとドラマチックなこともない。ただの日常を描いているだけといえばそれまでなのたが、なぜこんなに面白いのか。なんとなく私は津村作品が好きっぽいとは感じていたが、この本を読んで確信した。私は津村記久子の小説のファンである。
0投稿日: 2025.07.21
powered by ブクログお仕事小説。オンやオフのちょっとした出来事が静かに物語に紡がれていく。作者の腕。派手な出来事はないけれどみんなちゃんと働いて生きているなあと感じられる。そんな短編連作の後の表題作。大雨という非常事態ではあるけれど、それでもただ職場から家に帰るだけなのに絶望寸前までドキドキさせられた。おみごと!
0投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログめちゃくちゃ続きが気になる!とかそういった話ではないんだけれど、それが良かった! 他の津村さんの作品も読んでみたくなった
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「なんかわかるなぁ」となる登場人物や状況が多く、会社での何気ない場面などリアルだった。 個人的には表題のお話がとくに好きで、天気が荒れている日の帰り道の心情はいたく共感した。
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ会社にはいろいろなタイプの人間がいるものだ。この小説に登場する人物たちは、ほんとに『こういう人いるなあ』と思えた。 『職場の作法』という短編には、社内で仕事を受ける立場の女性社員と依頼する側とのやり取りが面白い、また誰も興味がない自慢話を延々と話し続ける上司がいる。人の文房具を黙ってパクリ、それを忘れてしまう人、インフルエンザで職場が閉鎖の危機になる際の立ち回り方の個人差があること…思い当たる節があるようなことが多く、非常に面白かった。 そして表題の『とにかく家にかえります』は、豪雨で帰宅困難な最悪な日に会社から帰る際に起こる予想外なアクシデントの数々。バスが来ない…道路は浸水して通行不可能…備蓄している防災食を食べようと思いついたり、あまり話したことない職場の同僚とコンビニでバッタリ会ってしまい、雨具や食料を分け合う際の気まずさ…細かい描写が目に浮かぶ。僕も駅からはバス通勤なので、雨天時にはダイヤが乱れたりほんと苦労することもあるので、主人公のイライラする感情には同感したなあ。 大きな事件が起こるわけではなく他愛ない日常が描かれるだけだが、『あるある!』ということがたくさん記された小説です。津村さん、会社のOLの日常を書かせたら天才だなぁ。
1投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ鳥飼早智子というOL目線と短編集。 営業社員の依頼の仕方によって書類を仕上げる期限を調整する田上さん、わざわざ人の席まで来て噂話をしたいくせに人の話は聞かない北脇部長、人は良いんだけどおおらか過ぎるのか借りた文房具を返し忘れる定年間際の間宮さん、応援してるスポーツ選手やチームが成績不振に陥る浄之内さん。 OLの日常って感じで面白い。田辺聖子さん好きな人は好きだと思う。 最後の『とにかくうちに帰ります』は大雨で洲にある会社からどうにか家に帰る話。オフィスを出るのが遅れたために駅からの巡回バスは運休してしまい、橋を歩いて渡る羽目になった人たち。専業主婦なもんで雨の日は外に出なくて済むんですが、雨で服が張り付く感じとか、とにかくうちに帰りたいと思いつつ歩を進める感じとか思い出しました。お勤めの方々、学生さん、お疲れ様です。 職場の作法 『ブラックボックス』 『ハラスメント、ネグレクト』 『ブラックホール』 『小規模なパンデミック』 『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』 『とにかくうちに帰ります』
7投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログ津村さんの文学作品はこれが初めて。全く興味はなかったのだが、文章を書くための指南書、的なものを探していたところ、小難しそうな論文の書き方などが並ぶなか、「苦手から始める作文教室」を見かけて平易な文章に惹かれて購入してみた。 中学校のあるいは小学校の教室で国語の先生が話しかけてくれているような 親身で易しい言葉遣いに、ふむふむ、と読み進めることができたし、なんとなく これなら書けるかも、と思った。 それならば、と作品を読もうととりあえず、この本を買ってみた。 誰でも経験したことあるような日常、特にドラマチックなことではない淡々とした日常、その中で起きる小さな出来事をこんなふうに書けるのはやっぱりあの「作文教室」の著者だと思う。 でも、さして起伏もないストーリーは途中つまらなくなって読む手がとまりそうだった。ミステリーや事件もののようなヤマ場はない。でも淡々と過ぎる一日。心の動きの描写。に着目すると良いのかもしれない。 ペリカンの万年筆、見つかってよかったね。
0投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログ嫌な感じで頼まれた仕事は先延ばしにするとか、取引先のFAX番号が分からずオフィスを大捜索するとか、マイナーなフィギュアスケート選手を応援するとか、ものすごくささいな日常の出来事が大切に描写される短編集。 こういう小さなことの積み重ねでできている日々の、ちょっとした面白い出来事やひっかかりを楽しみながら生きていくのっていいよなあと、自分の生活が少し愛おしくなる。津村さんどんどん好きになってきたな、もっといろいろ読みたい。 必ず何かはっとさせられる文章がある津村作品、今回の心に残る一文は、田上さんがノートに書いていた仕事への心構えである「どんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。またそれを保ってると自分が納得できるように振舞うこと」。
33投稿日: 2024.11.27
powered by ブクログ文体にはユーモアがあり、特に「職場の作法」で顕著だった。主人公鳥飼を取り囲む人物たちは一癖も二癖もあり、それがいい味を出している。 会社勤めの経験があれば、うんうんと頷けてしまうように、会社風景を細やかで丁寧に切り取り方をしている。 私も覚えがある。終業前5分、残業で夜遅くなる夕方。ひたすら思ったことが。「とにかく家に帰りたい」と。
1投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログこの本も、ここが面白い!とか、このフレーズが最高!というのがあるわけではない(というより全体が良い)のだが、いつもながら癖になる面白さ。ほんとにたいしたことは起きないのだが、それでも読み進めてしまう。おばあちゃんの家にある、流行ってないけど不思議と飽きのこない、定番のおやつみたいな気持ちで読んでいる。
5投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログすごく感動する出来事があるわけではなく、考えさせられるというわけでもなく、なんかこういうことあるなあとか、こういう人いるなあと思っているうちに読み終わった。 津村さん独特の突っ込みや少し後ろ向きなところが面白く思った。
3投稿日: 2024.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この世にたやすい仕事はない、みたいにもっと仕事が嫌な人の話を期待してしまった ブラックボックス 嫌な態度の人から頼まれた仕事は黒い箱に入れ後回しにする ハラスメント、ネグレクト 地方議員の従姉妹の社員にひたすらそのことを話しかける部長。ぞんざいに扱われる ブラックホール 何でも人の文具などを知らぬ間に自分のものにしてしまう人 小規模なパンデミック インフルエンザ流行。ひたすら咳しながらマスクやタミフルを売る社員。全員復帰したら一人休む。 バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ アルゼンチンのフィギュアスケーターを応援する話 とにかくうちに帰ります 大雨の中四人がそれぞれ家を目指す話。 解説の西加奈子さん 津村さんは日常のそういやそんなんあった!と取るに足りないと「されていること」を取り出してくる天才。「されていること」は、本人の中ではそうではない。しかも登場人物みんな優しい。 その目線で読めてたら面白かったのだろうけど、たらたらと特に何も起きず早く終わらないかな、と思ってしまった。 切ないくらい、恋をするように家に帰りたい。のフレーズは好き
0投稿日: 2024.10.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表題作よりも鳥飼早智子が主人公の前半部分のほうが、なんとなく印象に残った。職場の人間関係を観察したという感じで、なんて事ない日常の記録だけれど、本当にこういう人がいると錯覚しそうになるくらい細部がしっかり書かれていた。 表題作を振り返ってみると、とにかく家に帰りたいというだけの話なのに何故だかよく理解できた。台風や何かで家に帰るのに苦労したこと、私自身にもあるし、そのときその場にいる人たちとの妙な仲間意識みたいなものが、普段と違う距離感にさせたりする。みんな無事に帰れてよかった。
1投稿日: 2024.10.25
powered by ブクログこういう人いるいる〜! と共感しながら読みました。 なんといってもこのタイトルが好き。 仕事行くととにかく帰りたくなる。笑
0投稿日: 2024.10.19
powered by ブクログ日常の中のなんでもない出来事が気持ちよく言語化されています。いつも語り手が少し冷めているのが読みやすくて好きです。どんなメンタルのときでも読めます。
1投稿日: 2024.10.02
powered by ブクログ私が津村作品を好きなのは、西加奈子さんの言う通り、津村記久子が「取るに足らない、とされていること」に目を向けてくれるからなのだと思う。本当は「どうでもいい」なんて一蹴できることじゃないのに、なんか周りに流されてどうでもいいよね〜と笑えてしまう、気持ちに蓋をしてしまう私の、心の奥に触れるような、そんな表現・着眼点が散りばめられている。私も津村作品のみんなみたいに、軽やかさと真面目さでもって、自分にとって大切だったり重要な瞬間を受け入れたり乗りこなしたりしたいと思う。 あとは津村作品の女性の飄々としていたり淡々としていたりするところが好き。恋愛に生きてないところも良いな。あとワードセンスがあるとこも最高だと思う。「当落線上ギリギリのセンス」と「いまだかつてない文字の使用例」をいってる感じだ。「同僚の性交(を目撃)」とかおもろすぎる文字列。 津村記久子作品を読むと、ニヤッとしたりホッとしたり薄っすら切なくなったり寂しくなったりする。それが過剰じゃなくて適量な感じ。私は多分この人の小説と、この先もしばらく一緒に生きていきたいなとおもっている。
1投稿日: 2024.07.16
powered by ブクログ私も家に帰りたかった。 豪雨にあったとき、ひたすらどうやったら家に帰れるか考えて結局今の家族がいる家じゃなくて元の家族がいる実家にたどり着けた。両親とすごい雨の音を聞いているとき不安だったけど屋根がある、家があるって安心する、って思った。
0投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログ職場を舞台にした短編集。 「いるいる!こんな人!」と、嵐の中の職場から自宅への帰宅大作戦。 なんで津村先生は、こんなに日常を拾うのが上手いのだろうか。 今回は会社を舞台にした短編集。 特別大きな事件は起こらない。 無くした万年筆が予想通りのおじさん社員の机に入っていたとか、嫌な対応をしてくる営業マンに地味〜な復讐をする現場を見たとか…。 何が面白いって、津村先生の感受性と表現。 大雨の中で登場人物が、もうグッシャグシャになって家が恋しいと表現する言葉。 『うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい』 もう共感でしかない。 大雨に降られて、服もグシャグシャで寒くて歩くのも億劫で… そんな中で思い出す家。 部屋に帰れるなら何でもする!笑 やっぱり津村先生、大好き!!笑
23投稿日: 2024.06.05
powered by ブクログ最後まで読めずに途中で断念。 「職場の作法」特にブラックボックスが面白すぎて、以降の物語が入ってこなかった。
1投稿日: 2024.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
朝は小降りだった雨が昼過ぎには激しさを増して豪雨の状況になってきた。 退社しようと外に出たは良いが、橋の上では事故が発生したのも重なり交通網も乱れて帰宅するのも困難な状況になっていた。 バスは来ないし、ようやく来たバスは満員で乗れない。 大雨が降りしきる埋め立て洲に取り残された4人が主に取り上げられる。 自分の飲食のために買った空揚げや飲み物を分け与えたり、自分が二枚重ねで着ていたレインコートを一枚分けたり。 ようやく来たバスは満員で乗れなさそうだったが、何とか一人分を空けてもらって同行していた少年を乗せてやったり。 みんな、とにかくうちに帰りたいのに自分優先ではない。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ前半の作品は、とにかく楽しそうな職場だった。 途中、エッセイ?実話なのかな?と錯覚するほど、リアルな話だったなー 何度かふふっと笑ってしまった。 後半は前半とは違い、過酷な状況でみんなが必死で帰る中、出会いもあったりして、寒い中、心温まる出来事もあってよかった。 あの晩、みんなの中で、少し何かが変わったのかな。
6投稿日: 2024.03.10
powered by ブクログ同じ会社に属していても、事務職と営業職に、役員と平社員に、なんなら正社員とパートに、差はある。役職者だとか売上を持ってるとか、それは確かに事実としてそうなだけで、だからといって事務職を無碍に扱っていいわけではない。無碍に扱われている事務職員の苛立ち。徒党を組んだとて扱いが変わるわけでもなく、愚痴をこぼしたとて仕事が減るわけでもなく。だからといって転職するほどのことでもなく、むしろ、同じ事務職で転職したとてという想像もつく。共感なんて簡単には使いたくないが、あれ、この主人公、自分かもと思った瞬間はある。
1投稿日: 2024.03.09
powered by ブクログ息子が小6なので、子供が心配でハラハラする。携帯でお母さんに連絡してやって…!と思う。 フィギュアスケートは、ちょうど話題の時期にかなりハマってキャンデロロが大々好きだったので、名前が出てきて嬉しかった〜 この選手も、実在だと思って調べてしまった
0投稿日: 2024.03.01
powered by ブクログ2024年14冊目 津村記久子さん/とにかくうちに帰ります クスッと笑えて楽しい読書でした。 個性の塊のような人々が集まる会社の日常や、悪天候で帰宅困難者が続出した夜の出来事…津村さんの作品は独特の世界観があって楽しいです。 #読了
0投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログおもしろいんだけど、読みにくかった。 単行本は一日で読みきれる薄さなのに、ぜんぜん終わらなかった。 実在する固有名詞が結構でてくるので、誰かのブログかなと、錯覚してしまった。
1投稿日: 2024.02.18
powered by ブクログめちゃくちゃよかった はじめの話はあまり集中して読めなかったので覚えてないけど、2本目と表題作はかなりよかった。 こういう日常を切り取ったような小説がもっと読みたいと思った 表題作はかなりくるものがあって、 日常における非日常なんだけど、でも誰にでもあるような日が映し出されててすごく好き この本を読んでる間に母が家に帰ってきたり、 亡くなったりと色々あった。 亡くなったのは先週で、明日が通夜で明後日が葬儀。 介護を通して父や兄妹との確執があり、いまだにその尾を引き摺ったまま。 兎にも角にも穏やかな気持ちで見送りたいとただそれだけなのに。 お母さんへ 家族は色々ありまだこれからも色々起こりそうですが、なんとかやっていきます。 父は、最後の日をまだ引き摺っていて縁を切ると言ったきりですがなんとかやっていきます。 とにかく見送るね。 たくさんの人が見送りに来てくれるのでしっかりします。 なので安心してね。 今までありがとう。これからもありがとう。 愛してるよ。
2投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログ働く人達あるあるが満載でした。しかも、視点がいちいち細かくて面白かったです。鳥飼さんの冷静な観察眼がツボでした。田上さんのブランディングが衝撃的すぎて、わたしのなかで後々の職場の方のエピソードの印象が薄まるくらいでした。 フィギュア愛が細かすぎる描写からひしひしと伝わりましたが、作者はフィギュアのファンだったのですね。いくらにわかでもフィギュアを見てる時のハラハラする感覚が面白いほど伝わりました。 豪雨の話は、牛丼の食べ方に共感したり相変わらず細かいなあとおもいましたが寒さや疲れなどが伝わりすぎてこちらまで読んでて辛くなってしまうところもありました。賢い坊主の少年、いい味出してます。 ハラさんの性別が女性なのは後半でメイクを、、、のところで気づき、万年筆の間宮さんに至っては、あとがきになるまで性別が男性ということに気づかず読んでいました。。。
6投稿日: 2024.01.14
powered by ブクログ感想 帰りたい。なんなら外に出たくない。と言いつつ帰りにお気に入りの本屋に。デパ地下でお惣菜も買ってしまおう。みんな帰りたい場所がある。
0投稿日: 2024.01.10
powered by ブクログ帰路、「早く帰りたい、早く帰りたい」 と無意識につぶやいている事がよくある (心の中でね) なのに、ド◯ールなどに寄り道してしまう矛盾… きっと帰りたい場所というのは、家とは限らないのだろう それぞれがその時、心穏やかでいられる場所なのかも知れない 「とにかくうちに帰ります」 表題作のこちら、 豪雨により交通手段を失った人々が、ずぶ濡れになりながら、ひたすら家に帰ろうとする話。 ただそれだけ。 最初は全く物語に入り込めず、ただ文字を追うだけだったのが、いつの間にか惹き込まれている自分に気付く。 主な登場人物は、会社の同僚ペアと、小学生男子と会社員男性のペア。 きっと読者は、この4人のどこかに自分を見つけ共感していく。 「職場の作法」 こちらは職場での日常を、主人公・鳥飼の視点で描いていく。 特別な事は何も起こらない。 鳥飼が社内の人々を観察する目は鋭く、的確にその人物を表している。 それがまたクスッ笑えるのだ。 「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」 こちらは「職場の作法」と同じ登場人物だが、ちょっとマイナーなフィギュアスケート選手を密かに応援している話。 これまた絶妙な観察眼で笑わせてくれる。 津村記久子さんの作品は初読み。 最初はピンとこない感じだったのが、気付くと惹き込まれ、もう一度パラパラと読み返していました。 大きく心を揺さぶられる作品ではないけれど、ありふれた毎日も悪くないな、って思える本でした。
69投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログ職場で感じる、目につく、あるあるを こまかーーーーーーく書いていた。 あぁ、わかる、いるいるこういう人 の連続でにやにやしながら読んだ。 相手を見て、相手の態度によって 仕事の遅い早いを変えるのめちゃくちゃ分かる… 相手の態度が悪ければ ちょっと仕返ししたくなる気持ちも分かる。 だって誠実さを返してもらえないのに 誠実に対応するの嫌じゃん? 職場なのに誠実さがないのはアウトだよ! あとは職場で自分の物がなくなって 何故か上司が持っててしかも使ってる現象ね。 上司が持ってたら余計に言えなくて 結局返ってこない… しかも上司も別に取ってやろうとかじゃなくて 少し借りて、そからそのまま使ってるみたいな 悪意がない感じが余計に辛い。 そして前の職場にもいたけど しんどい+体調悪い(いろんな部位が痛い) アピールが多くて休めばって言ってるのに 休まない人とか… あれはいったいなんの我慢なんだろうか。 うちは自分に甘いし、大事にしたいから 体調が悪かった休むし、言う。 その代わり仕事で必ず挽回するようにしている。 体調なんて予防してても、対策してても 崩してしまったらしょうがない。 仕事+その人を気遣いながら 仕事するほど余裕のある職場ではなかったな。 仕事や上司や職員のぐちが多い人もいたな。 なぜかチームを作りたがる人、 自分と同じ意見の人とだけ話す人、 それに付き合わなきゃいけないのが本当に苦痛だった。 でも職場での立ち位置を保つためには 全てを拒否するなんてこともできない。 起きた時から家に帰りたいっていうのは ただ仕事がだるい嫌だとかじゃなくて そういう蟠りみたいなのも含めて思うのかもしれない。
0投稿日: 2023.10.25
powered by ブクログ6作品が収められた短編集。 1作目から5作目は軽妙なタッチの作品群。作者の目の付け所も面白い。その描写は「あー、あるある」と既視感を感じさせてくれる。 仕事で使っているペンを偏愛する鳥飼さん(ペリカーノジュニアってのがまた絶妙)は、頼まれた仕事になかなか手をつけない田上さんに感嘆し、無神経な発言を繰り返すオジサンにいら立ち、勝手に人のデスクのモノを使っちゃうオジサンには何故か少し寛容。どれもが共感を感じるとともに、会社の中の女性の生き辛さを再認識させてくれる物語。 6作目の表題作はちょっとだけ毛色が異なる。6作目は、嵐の中、とにかく家を目指す4人を描いた物語で、まるで過酷なロードムービーのような作品。ぼくは晴れた静かな夜に読んでいたのだが、何故か台風の日に読んでいる気になってしまった。そんな迫力ある描写が楽しめる一作。 特に面白かったのは5作目の「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」。 いや、面白かったと言うのは語弊があるかな。物語中、特に何も起こらない話しなのだ。だけどクスリとしてしまう。作者の文筆力の凄さにやられてしまう快作。
14投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログ思わず、あるある!と声に出したくなるような日常の些細な思いつきが散りばめられており、クスっと笑うところが何回もありました。津村さんははじめてですがこのワールド、クセになりそうです。
2投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログ(西加奈子の解説より) この出来事は、この気持ちは、本当に取るに足らないことなのか? 覚えておくまでもないことなのか? 津村さんは、とにかく見ている。 私たちの「取るに足らないとされる」感情を、出来事を、真剣に見てくれている。
0投稿日: 2023.08.17
powered by ブクログ題名になっているとにかくうちに帰りますが すごくリアルに想像できて共感したり可哀想だと思ったり感情が動かされた 豪雨の中切実に家を目指して歩き続けている登場人物達全員好きになった
3投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログあなたは、どんな時に『うちに帰りたい』と思うでしょうか? “うちと外”という通り、人は自分が安らげる場所を持つ一方で、そこから出た場所を”外”として意識すると思います。そんな”うち”の大本山と言えるのはもちろん自宅でしょう。さまざまな理由から、”自宅に居場所がない”と、他所へこっそり通われている方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には自宅は、私たちが”外”の疲れを癒す場です。 ”外”にも楽しいことはたくさんあると思いますが、やはり最後には自宅のことを思います。では、どんな時に『うちに帰りたい』と思うでしょう。会社で大失態をして上司に叱られた時でしょうか?会社で大恥をかく展開に陥った時でしょうか?それとも会社であまりの忙しさの中に疲れ果て、ただただ帰りたいと思う時でしょうか?そうです。会社という”外”の代表格のような場所にいると家が恋しくなるということは誰にだって経験があることだと思います。 さてここに、『埋立洲』にオフィスのある二人の会社員が帰宅する様を描いた物語があります。交互に二人に視点を切り替えながら展開していくその物語は誰もが一度は経験したことのある舞台を描きます。この作品は、家への道のりの長さを描く物語。主人公たちの心の叫びがひしひしと伝わってくる物語。そしてそれは、『傘にぶつかる大粒の雨』と、『傘の角度によっては耳の真横で掃除機が動いているような』激しい風の中に『うちに帰りたい』と切実な思いを吐露する主人公たちの物語です。 『昼過ぎから降りが激しくなって、今はもう豪雨と言っていい態まで天気は変化していた』と『警報も出されている』天気の中、『なんでわたしがこんなものまで』と思いつつ『スクーター用のレインコート』を手にするのは『備品管理係』のハラ。『営業部の一年後輩のオニキリ』に頼まれて『狭い備品室の最奥』から探し出したハラは『こういう日ぐらい探し物は自分で探せ』と思います。『交通機関が停止しないうちに帰れという通達が本社から出て』いるものの、『週明けまでにこなさなければいけない作業が残っている』という中に『仏頂面を作って事務所に戻』ったハラは、『一年先輩の営業のイシイさんと、中途入社して十ヶ月になる千夏ちゃん』がまだ残っているのに気づきます。『どうしても片付けたい仕事がある』というイシイの一方で、『なぜか居残ってデスクを片付けたり爪を見たりしている』千夏。そんなところに『どうもお手数おかけしました』とオニキリが現れレインコートを受け取っていきました。『もういいか』と思い、雨の中へと歩き出したハラですが、『防災セット』の『肉じゃが』のことを思い出し、事務所へと戻ります。そんなハラの耳に暗くなった事務所から『発情中の猫のような』イシイと千夏の声が聞こえ諦めて再び雨の中を歩き出します。 場面は変わり、『全員の分のパソコンを見て回る』のは係長のサカキ。『このままいくと循環バスが運休になるかも』という中に部下を帰宅させたサカキは、ようやく職場を後にします。『明日は息子のよしひろに会いに行く日だ』と思うサカキは、『五分でも遅れたら会わせてもらえない』という元妻の決定権の強さを思います。ようやくバス停に着いたサカキは、そこに『…これ以降の便については、到着・出発時刻ともに未定とさせていただきます。(運休の可能性もあり)』という掲示があるのを見て肩を落とすと『来た道を戻り始め』ます。『埋立洲と本土をつなぐ橋』へ向かって歩くサカキは、『今日はどうしても帰らなければいけない。明日息子に会うために』と自宅に取り寄せた『スターウォーズのポップアップ絵本』のことを思います。『会社に泊まって朝出発するというわけにはいかない』、『本を開けた時の息子の笑い顔が見』たいと思うサカキ。そんなサカキの『スーツには、まがまがしい水玉模様のように雨が染み込んでい』ました。 『豪雨による鉄道の運休、並びに、車道の渋滞』という中に、『うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい』と家路を急ぐ会社員たちの姿が淡々と描かれていきます…という表題作〈とにかくうちに帰ります〉。誰もが一度は経験したことのある状況下を淡々と描き出す好編でした。 “職場のおじさんに文房具を返してもらえない時。微妙な成績のフィギュアスケート選手を応援する時。そして、豪雨で交通手段を失った日、長い長い橋をわたって家に向かう時。それぞれの瞬間がはらむ悲哀と矜持、小さなぶつかり合いと結びつきを丹念に綴って、働き・悩み・歩き続ける人の共感を呼びさます六篇”と内容紹介にうたわれるこの作品。内容紹介にある通り六つの短編が収録されていますが構成は変則的です。というのも前半の四編は〈職場の作法〉という括りで一つに束ねられる強い結束力を持った連作短編。真ん中の〈バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ〉は登場人物が〈職場の作法〉に緩く重なる形、そして表題作は全く独立した短編という構成になっています。しかも表題作はそれだけで全体の半分のページ数を占める中編となってもいます。 津村記久子さんというと独特なユーモアの中に淡々と日常を切り取っていくような独特な文章が印象的です。三つほど見てみましょう。まずは、職場の光景を表した箇所です。 ・『私は、巣穴から頭を出して周囲を見張るプレーリードッグのごとく、椅子からしりを浮かせてきょろきょろする』 → 〈職場の作法〉の短編の中で、『至急』で『FAX番号』を調べる必要が生じた主人公・鳥飼の様子をこんな風に表します。『冷や汗をかきながら、引き出しの中のものをすべてデスクに出して』、『やはりない。なんでだ』と焦る鳥飼。 次は表題作〈とにかくうちに帰ります〉から二つです。表題作では、豪雨に見舞われた会社員たちの無防備な姿が描かれます。 ・主人公のハラは、『傘にぶつかる大粒の雨の音を聴』く中に、それを『ポップコーンがレンジの中ではねているような音だ』と思います。『ポップコーンをレンジで作るよりも、雨に遭う回数の方が日常でははるかに多いわけだが』『なぜかそう思った』というハラ。 → なんともまどろっこしい表現ですが、どことなく分かるような気がします。激しい雨の中にそんな感想を抱くハラですが、ここは序の口。この後、雨の中のサバイバルは本番を迎えていきます。 そして、そんな豪雨を芥川賞作家さんならではの表現でこんな風に描きます。 ・『ただれたような厚い雲は果てることがなく、輝くクリーム色の稲妻が走り、その下で海はのたうち回っている。水平線の少し手前に、大きな船が一隻だけ、小さく頼りなく浮かんでいる。聖書にあったんじゃないだろうか、こういう風景、とハラは思う』。 → これは凄いと思います。『稲妻』を『輝くクリーム色』と表現した文章は初めてですが極めて冷静な観察眼だと思います。そして、船を表した箇所では『聖書』を登場させる大袈裟ぶり!一体どんな豪雨なんだ!と作品世界が日常を超えてもいきます。 そんなこの作品で私が一番面白いと思ったのは〈職場の作法〉の中の〈ブラックボックス〉です。この〈職場の作法〉自体はあるひとつの職場の日常風景を淡々と描いています。視点の主は鳥飼早智子という営業事務の女性ですが、彼女の視点から見た職場の面々の様子が描かれていきます。〈ブラックボックス〉で光が当てられるのは『短大を出てすぐに見合い結婚し』、『飲食業のパート』の後に『事務職』として入社後『今年で五年目』という設定の田上です。『動きもしゃべり方もゆっくりで、見るからにおっとり型』という田上の仕事の仕方を見る鳥飼は『こみいった時間管理』に魅せられていきます。それこそが、 『十五分でできることを一時間かかると見せかけて、これは簡単な仕事ではないんだよ、おまえたちはちゃんとありがたがれよ、と主張している』 という側面です。『自分の仕事の格を守るために、自分自身の能力を低く見積もらせる』という考え方。そんな田上と自分を比較する鳥飼は、 『私はこき使われることの不満を単純な無愛想さで示すけれども、田上さんは仕事の出来上がりの遅い早いで示す』。 という田上の凄さに気づき、『どちらが上手かは明らか』だと思います。そんな田上の仕事の仕方をこんな風に整理してみましょう。 ・『大声を出したり、くどくどと嫌味を言ったり、無言で舌打ちするような輩』が仕事を依頼してくる ↓ ・『まったく怯ま』ない田上 ↓ ・『書類を黒い箱に隠しては、相手がいらついてくる時間帯、胃酸が分泌され、こめかみが震え出す時刻にこそ内線をかけ、書類を取りに来させる』。 ↓ ・『言葉でも表情でも陳情でもなく、仕事そのもので、腹の立つ相手に一撃を加える』。 田上さん凄いです!こんな方を敵に回すような仕事の仕方をしたら会社の中では生きていけなさそうです(笑)。会社という場がいかに恐ろしいところであるか、改めて恐怖しました(冷汗…) そして、この作品ではずせないのが表題作の〈とにかくうちに帰ります〉です。表題からはどんなシチュエーションが登場するのか?と思わされますが、そこに展開するのは、『昼過ぎから降りが激しくなって、今はもう豪雨といっていい態まで天気は変化していた』という悪天候な気象の中に、『本土にある電車の駅の間をつなぐ循環バス』を頼らざるを得ない立地、『埋立洲』にある会社で働く会社員たちがオロオロと逃げ帰る様を描く物語です。物語は『備品管理係』で働くハラの物語と、別会社で係長を務めるサカキの物語が交互に描かれていきます。共通点は暴風雨の中に家に帰るということですが、それぞれに会社を出て家へと向かう中で、そんな道中に巡り合う人、巡り合う景色、そして巡り合う悲喜劇が淡々と描かれていきます。 ・ハラ視点の物語: 6つ ・サカキ視点の物語: 5つ ・オニキリ視点の物語: 1つ そんな風に構成されていく物語には、誰もが経験したことがあるはずの悪天候の中に家路を急ぐという場面での人々の素直な、内心から出る気持ちが吐露されます。 『うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい』。 『歯をくいしばって声を絞り出し、願いを表明する』主人公のハラ。何か大きな事件が起こるわけでも、ドラマティックな事象が怒るわけでも、ましてや人が死ぬわけでもない、単に暴風雨の中、『埋立洲』にある会社から『本土にある電車の駅』へと向かう彼らの姿を描写するだけ、言ってみればたったそれだけのことにも関わらず、思わず見入ってしまう物語がここにはありました。そんなこと…と軽く思うあなたに是非読んでいただきたい、津村さんだからこそ滲み出る味を感じるとても良くできた物語だと思いました。 『会社から単に帰るというだけのことに、どうしてこうまでてこずっているのだ』。 大きくは三つ、細かくは六つの短編から構成されたこの作品では、津村さんのユーモアに溢れる独特な視点から見る物語が描かれていました。”働き・悩み・歩き続ける”私たち人間の生き方を改めて見るこの作品。人の感情の細やかな描写に読者にまでずぶ濡れ感が伝わってくるこの作品。 さりげない日常を淡々と描く、それでいてそんな日常の積み重ねこそが私たちの人生であることを感じさせてもくれる作品でした。
179投稿日: 2023.07.08
powered by ブクログ「仕事の流儀」という最初に載っていた小話がおもしろかった。 職場にこういう色んな人いるんだろうけど、普通の人は面白さに気づけない。それに気づいて深彫するのが上手な津村さんなのだなぁ。 バカリズムの「架空OL日記」を思い出したよ。 斜めからの深掘り、みたいな感じ。 この話とおなじ主人公が、海外のマイナーなフィギュアスケート選手を応援する話もおもしろかった。 「この人が応援すると負ける、怪我する」って人、いるいる。 現実にいるこういう人って「私が応援すると負けちゃうから応援しないどくね」なんて自分で言うことが多くて興ざめなのだけど、このお話では自分で自覚がなさそうな感じがニクいね。 「とにかくうちに帰ります」は、豪雨の日に洲にある会社や塾から帰宅しようとする人々のお話。 雨によってじわじわ体が冷えていく感じ、描写がうまい笑。 津村さんの目線って、こどもに優しいよね。 別にこどもに関する感動物語を狙っているのではないのに、なんかじーんとくるんだよなぁ。 この子にとって、豪雨のたびに大人このこと思い出すんだろうな~って思う。 好きな作家さんです。
8投稿日: 2023.06.15
powered by ブクログ『家であれ職場であれ、自分が屋内にいるときに雨が降るのは好きだが、外にいる時に降られるのは好きではない』 「『うちに帰りたい。切ないぐらいに、恋をするように、うちに帰りたい』」
0投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
西加奈子さんの愛情あふれる解説に心躍らされる。平凡な人たち、わかりやすいヒーローやヒロインじゃない人たちに、光を当てる津村さん。この本は、ちゃんと「私たち」に向けて書かれている本なんだと再認識できる。 ずるい、羨ましいという単語はあまり口に出さない方が良いかなと思う節があって、でも「とにかくうちに帰ります」のサカキのミツグに対する「羨ましい」はどこか純粋さを感じる。サカキはサラリーマン、ミツグは小学生?不思議な二人組。 「雨に浸かってしまっている」「雨は人の体臭をあばく」という雨の表現がすごい。 前回読んだ『この世にたやすい仕事はない』が名作すぎたけど、津村さんもっと読みたいと思います。 以下は気になった文の引用です。 「自分の仕事の格を守るために、自分自身の能力を低く見積らせる」 「人間には、他人が寂しいことに気付かなければいけない義務はない。」 「半歩前を歩くミツグの年齢が、単純に羨ましいと思う。」 「雨がやむかもしれない、という希望を薄く持ちながら、しかしもはやそんなことが想像できないぐらい、自分達は雨に浸かってしまっていると感じた。」 「雨は人の体臭をあばく。」
1投稿日: 2023.05.09
powered by ブクログ何度も読み返してるけどその度に好きが更新される本。シリアスだったり飄々としているのに笑える文章のバランスが秀逸。
3投稿日: 2023.04.05
powered by ブクログ津村記久子の印象は、1冊ごとに違う。 この本はタイトルだけはよく目にしていて、 とくに表題作は、少しコミカルなものを想像していたのだけれど内容は淡々としていつつ、その光景はザワザワと落ち着かない。 夜中に読んでいたら、ただひたすら寒くて全身が濡れて絶望的な気持ちになり、 歩き続けている景色、体温、音、においが浮き上がってくる。 西加奈子の解説にもあるけれど、悪意のある人がいないのがいい。 登場人物みんなが家に帰ってあたたかいお風呂に入ってベッドに入れますように。 風邪ひきませんように…と思いながら読み終えた。
3投稿日: 2023.02.11
powered by ブクログ日常の何とはない情景を描いているのだが、人との関係性などからそれぞれの登場人物の立ち位置とかが一目瞭然。あ〜こんな人いたなぁーとかリアルに置き換えられるから引き込まれるのは必至。大きな事件もないが、津村記久子氏は癖になる作家さんとわかった。
2投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ西加奈子さんのあとがきがとても素晴らしい。 感じていたことを言葉にしてくれている。 そう、出てくる人物がみんな「良い奴」だ。 そして、積極的にではなく、この世界も悪くない、という気持ちにさせてくれる。職場をテーマにしているのに。(!) そういう文章って生活にとても必要とされているものだと思う。
2投稿日: 2023.01.13
powered by ブクログなんてことはない日常を書いた作品なのだけど、そうそう、普段そんなちょっとした「事件」があるよね!と共感しながら読んだ。普段の切り出しが秀逸というか、、面白かった。
0投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログ『職場の作法』という連続短編に そのままのメンバーで続いていく『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』 そして表題作『とにかくうちに帰ります』の3本作。 面白くて一気読み。 とにかく『職場の作法』が特に面白いのだ。 「いるいる、こんな人!」とか「あるある」が詰まっている。 そして、それが小気味いいツッコミと共に書かれているからなおさら気持ちいい。 『バリローチェ〜』では、先輩を微妙に悪者に仕立てあげてるところもウケる。 だって、誰もが一度は思ったことがあるんじゃなかろうか? 「ワタシが見てたから試合に負けた」とか 「あの人が応援していたから失敗した」といったこと。 とんでもない験担ぎなのだが仕方がない。 あぁ、こういう些細な日常を絶妙に言葉にできるって素晴らしいなぁ。
1投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログ職場の人間関係小説。 三部構成。 「職場の作法」は、女性事務員さん達の日々の葛藤、静かなる抵抗が、思い当たるふしもあり、面白く読んだ。 「パリローチェのファン・カルロス・モリーナ」 そうね、こんなニッチな会話にあることもあるよね。 「とにかくうちに帰ります。」都会の災害時帰宅困難者の道中記かな。 なんとなくこんな感じよねっていう状況をユニークに描いていると思います。
45投稿日: 2022.09.24
powered by ブクログ津村記久子さん2冊目。 鳥飼さん視点での会社での日常を綴った「職場の作法」の短編集と、表題の「とにかくうちに帰ります」の2作。 職場の作法は、鳥飼さんの日記かブログでも見ているんだろうか?という程、平凡な出来事ばかり。それがかえってあるある!と共感する部分も多くて、ここの職場の人になった気分で読みました。 冒頭の田上さんの仕事に対する考え方が好き。 フィギアの話はスポーツに興味がないからかな、いまいち共感出来ず。 とにかくうちに帰りますは、豪雨の中帰宅する人たちの話。私も経験があり、絶望感が苦しいほど思い起こされた。
1投稿日: 2022.08.26
powered by ブクログどんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。またそれを保ってると自分が納得できるように振舞うこと。 不誠実さには適度な不誠実さで応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くすこと
2投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ日常つぶやき系のブログとして読むならなんとか読めるけど、小説として読むのは本当に苦痛だった。 とにかく面白くない。 バカリズムの『架空OL日記』をさらにつまらなくしたような内容だった。 文庫本の裏には 『働き、悩み、歩き続ける人の共感を呼びさます六篇』とかかいてあるけど、まったく共感できない。 最近読んだ小説のなかでもばダントツでつまらなかった。 よくこんな小説でご飯たべれてるなーと感心した。 大事なことなのでもう一度いうけど、びっくりするぐらいつまらなかった!
2投稿日: 2022.03.13
powered by ブクログ初めての津村記久子さん作品!! 短編集かと思いきや、同じ会社内で展開していく連作短編集と「とにかくうちに帰ります」の2作品で構成されていた。 主人公の鳥飼さんが語り手で同僚を人間観察するのだが、めちゃくちゃ面白かった!!中でもフィギュアスケート選手の話は夢中になって読んだ。 表題作の「とにかくうちに帰ります」は、家でくつろぐことの幸せについて教えてくれた!
4投稿日: 2022.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ひとことでいうと、とても面白い。 それぞれの登場人物たちの心の声が正直で、うなづくことばかりで。 『小規模なパンデミック』は、今、大規模なパンデミックの中にいる我々には、身につまされるような笑っちゃうような。 『バリローチェのファン・カルロス・モリーナ』はフィギュアファンにはたまらないのだが、本当にいる選手だと思って検索しちゃったくらい。 表題作も、タイトルからは残業したくないOLの話?とか思ったけど、そうじゃなく…それぞれの後日をなんか想像しちゃって、後味良かった。
2投稿日: 2022.03.02
powered by ブクログ読み終わって本をしみじみと眺めるんだけど、具体的にどこがどうと説明するのが難しい…。 感情や思考を平坦な調子に整えてくれるような小説、というのかなあ。地に足がついている故のおかしみがあった。 何気なく暮らしている様子にユーモアを見出す文学的センスに長けた作家さんなのかもしれない。クセになる不思議な魅力。
1投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・どんな扱いを受けても自尊心は失わないこと。また、それを保ってると自分が納得できるように振舞うこと ・不誠実さには適度な不誠実さで応えてもいいけれど、誠実さに対しては全力を尽くす事(p19) 田上さん自身が決めた仕事への心構えが異様に共感してしまった。 確かに!! 誠実さに対しては全力尽くしたい!! 西加奈子さんの最後の解説を読んで、星3つ。 津村さん好き感が滲みでてて良かった。
1投稿日: 2021.12.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
かなり前だが、台風の夜、残業で深夜になり、最寄り駅までの終電が終わってしまい、一つ手前の駅から会社の独身寮まで歩かなければならなくなったことがあった。 その駅から寮までの、道のりはうろ覚えだったが、そんなに難しくはない筈だった。 帰り方として、真っ直ぐ行って、コンビニのを過ぎたら最初の角を右に曲がり、次の信号を左に曲がり、後は大通りに出たら右に曲がる。 そうすれば、その大通り沿いにある中古自動車販売店の奥が寮なのだった。 しかし、僕は迷ってしまったのだ。 間違いは最初の曲がり角の覚え方で、コンビニを目印に覚えていたのだが、そのコンビニが移転だか閉店だかしてしまい、曲がり角を通り過ぎて、かなり真っ直ぐ歩いてから、違うコンビニの角を右折してしまったのだった。 それでも、勘の良い人なら、次に出た通りを左に曲がれば同じように大通りにぶつかると分かる筈だが、その通りも信号が無い為に突っ切ってしまったらしく、どこを左に曲がれば良いかも分からなくなって、見たこともない大きな団地に辿り着き、その後、携帯の地図を見ながら右往左往して、やっと辿り着いたことがあった。 20分で着くところに、1時間以上かかり、しかも大幅に通り過ぎて、見覚えのある大通りを反対側から随分歩いて戻った記憶がある。 僕は、東日本大震災の時は、翌日の土曜日も出勤だったので会社に泊まったのだが、休みの人達は帰って、後日話を聞いたら、何時間も徒歩で歩いて帰ったなどという人が多くいた。 表題作の「とにかくうちに帰ります」の夜雨の中を歩いて帰るとか、「職場の作法」の中の「小規模なパンデミック」や「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」の冒頭のテレビ番組の録画の件などにはとても共感した。 丁寧に読み返せば、他にも「そうそう」と頷きながら読んでしまう感覚が、随所にある。 余談だが、最初の方で、会社の備品室でエッチをしていたイシイと千夏は、どうなったのか少し気になった。 その後が描かれていないので、多分、ことが終わった後、イシイの車で帰宅したのだろう。
1投稿日: 2021.12.10
powered by ブクログたぶんいま僕がここで本を読んだ、ということさえ津村記久子の手にかかれば物語になる 語らなければならない物語など本来なく、全てが語られうる物語でありそれ以上でも以下でもない そんな津村さんのゆるやかな生の肯定が、この作品には溢れている
1投稿日: 2021.12.09
powered by ブクログ津村さんの、優しさが持つ微熱を感じられる小説だいすき。 私も切にこう祈るときがあって、私だけじゃない世界が、ときにこんなにもあったかいんだと、思う。私も彼らのように、微熱を持って生きたいな。 優しさだけでいい。
1投稿日: 2021.11.02
powered by ブクログ日常すぎて、誰も気にしない出来事ばかり。だからこそ、丁寧に読んでみると温かさを感じるし、なんとなく、この作品を忘れることはないだろうなと思う。
3投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ早速津村氏を追っかけることに。『職場の作法』と『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』では大笑い。彼女の本は人前では読めないかも。ツッコミが最高。『ブラックボックス』での河谷君へ(「今日のあんたは終わったよ」)、『ハラスメント・ネグレクト』で北脇部長に「家で嫁にでも言ってればいいのに」、『バリローチェ…』なんて拾いきれない(笑)。フアンのこと実在かと思って検索しちゃったよ。演技力は違うけど、顔と衣装の設定はネイサン・チェンではないのこれはw 津村氏のスポーツ愛が溢れてる。検索時に知ったが一番お好きなのはロードレースですと。是非お話ししてみたい。 表題作は笑うところはなかったけど、リアルにありそうな感じでずっと見守っている気分で読了。皆どこか温かみがあって良かったな。特にミツグ。会社勤めってそうだよねうんうん、こんなふうに面白くみてたら過ごしやすいかも。 ところでこれ初出が単行本発売しか触れてないけど、書き下ろし?各短編それぞれ雑誌発表ではないの?細かことだが気になってしまったので単行本で確認しよう。
0投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログ表題作を読んでいるとき、折しも台風の影響で雨風が窓を叩いていた。日常生活で豪雨の中を岐路につく人たち、目指せバス停、目指せ駅、待っていて欲しい愛する家、私は必ず帰る――な短編で、なかなかどうして面白かった。たまたま居合わせた人たちの、ほとんど無自覚的な思いやりにホッとする。同時収録の話も、多少なり問題は生じれど、皆それなりに折り合いつけて働き、休み、総合すれば平和な日常が伝わってきてよかった。
1投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログはじめての津村記久子。 1つのことについて延々とお話が進んでいくから、なんなんだろうこれは、、と思いながら読んでいた。 ブラックボックスおもしろかったな。 表題作も、途中飽きはしたけど、最後ほんのりあったまるお話だった。
0投稿日: 2021.08.08
powered by ブクログ基本的な舞台は会社。大きな事件は起こらないし、小さな謎解きみたいなこともない。表題の「とにかくうちに帰ります」だけはやや非日常なできごとだけれど、ほかは日常のちょっとしたできごとがクローズアップされていて、割と平穏なまま終わる。 それでもなんか、ずっと読めちゃう。『あー わかる』ってシーンが多い。話の筋には関係ないような小さな言動や心の声、湧いてくる感情が、あるあるの連続。そして、そういった描写こそが実はメインとして横たわっている感じ。そこ切り取ってくるんだっていうニヤリ感もあるしで、退屈しなかった(「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」の、モリーナのあれこれはちょっと飽きたけど)。 みんな普通の人たちだけれどみんなクセがあって、みんないい人なんだろうけどイヤな部分も持っていて。私のまわりも私自身もきっとそうなんだろうし、そこが面白いところなんだろう。 これは、ゆっくり読みたい小説。ストーリーだけつかめばいいやみたいな読み方をしたら、きっとつまらないと思う。 余談だけれど、間宮さんとイシイさんについては、途中まで性別を読み違えてた。雰囲気で勝手に判断しちゃうからなー。
0投稿日: 2021.08.02
powered by ブクログ「ポトスライムの舟」の感想で次の仕事へ向かう気持を書いたのですが、実は4月に再就職し、2カ月の試用期間を終えて、今月初めに新しい職場の近くに引っ越すという、しっちゃかめっちゃかの慌ただしさを体験しておりました(図書館にはしばらく行けず、文庫本を読む日々)。 ただ、新しい我が家(賃貸)は自然の多い、のどかな場所で、狭いながらも庭付き!(雑草管理もあるのですが、それでも良い)で、すっかり気に入ってしまい、この作品の内容とは違った意味で「とにかくうちに帰ります」と思っております。 そして仕事については津村さんのおっしゃる通りで、千差万別のその他の痛みはあり(覚悟していた分、今回は割と前向き)、そんな折に、この作品に収録されている「職場の作法」を読んで、正にジャストタイミングで共感しまくっております。 「できる子だね」と自尊心をくすぐられることには必ず裏がある。すなわちゴミ箱にゴミを捨てるように、仕事を投げ与えられるということ。 そうですよねと、思った。 次々と名前を呼ばれると、自分は頼られている、仕事ができているとうれしがっていた。(中略) そんな気持ちをいいように利用する連中も当然存在する。 新しい仕事を体験するというのは、もちろん良いこともあるが、年齢を重ねると時に哀愁を感じることもあるし、周りに感じさせる申し訳なさも発生する。辛いところだが、そんな私にも津村さんは寄り添ってくれてるようで、なんか嬉しくなる。 それとは別に、田上さんの老練さを感じさせる立ち振る舞いには、尊敬の念を抱いたし、他の登場人物の細かすぎる設定が絶妙で、それがユーモア感を漂わせながらも、お仕事小説として、しっかり問題提起するところはしている点がまた素晴らしく、その切っ先は思いのほか鋭い。 また、それに続く「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」は、「職場の作法」と同じ登場人物で、こちらはオフビート感満載の、これぞ津村さんのひとつの世界観といった内容です。くだらないと感じるかもしれませんが、私からすれば、なんて庶民的で感情のやり取りのささやかなことよと思ってしまいます。鳥飼さんのファンになりました。 そして、もう一つ表題作については上記の二つとは異なり、登場人物がカタカナ表記になっています。これについては「ポトスライムの舟」文庫版の解説が分かりやすく、客観性を持たせることで悲しいのだけど、なんだか笑えるみたいな二面性と、主観性を持たせないことで、誰もがそういった思いになりうる(悲しくも嬉しくも)気持ちを込めたのだと解釈しています。名前はあるようでないし、読んでる人の名前を当てはめてもいい。内容は一見レアな出来事に思われるが、誰にでも起こりうることだと思う分、共感度も高くなるのだと思います。 そんなわけで、表題作と鳥飼さんシリーズ、それぞれ一粒で二度美味しい短篇集となっており、津村さんの作品の中でも比較的読みやすい作品だと思いました。そう思った根拠は、それだけ私たちの普段っぽさが作品に溢れているからだと感じたし、下記の鳥飼さんの言葉からも感じ取れました。 「つくづく誰もが普通の人で、悪くもなりきれないし冷徹にもなりきれない。面白くないけど、良くないことでもないのかもしれない」
21投稿日: 2021.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集なのですが、最後の話以外は全て同じ職場で起こった出来事を描いた作品になっています。 営業事務なのでしょうか、営業マンに仕事を頼まれる立場の登場人物が、頼んでくる相手の態度によって仕事を仕上げる時間を調節している部分に非常に共感してしまいました。 私も部署柄社内の人からの頼み事が多く、人によってちゃんと調べてから申請やら問い合わせやらしてくる人・全て丸投げでウィキペディアみたいな扱いをしてくる人・・・と、社内の人間の質はピンキリ。 そのため、小説の文章を引用すると「得意先との仕事の困難さは知っていても、社内に流す仕事に関しては無知なお姫様のように振舞う」ような人についてはあたり強めに、そして後回しにしがちです・・・(笑) そんなところに嫌気がさしていた今日この頃でしたが、この短編集を「あるある〜」なんて言いながら読んで、どの職場もそんなもんなのかな、とどこか諦めながらも可笑しくなって、心が少し軽くなりました。 最後の話は、大荒れの嵐の中、何としても家に帰りたいと、険しい帰路を行く4人の話です。 場面は同じ職場の男女2人と、その日初めて会ったサラリーマンと小学生の2人ずつで分かれていて、それぞれの凸凹コンビが話をしたり家に帰ることに想いを馳せたりといったシーンがメインになっていました。 この短編の凄いところは、それぞれ見ている景色の描写が人によって異なる表現になっているものの、同じ天候の中同じような道を歩き同じように消耗していく様子がよく分かるところです。人によって同じ状況でも感じ方や見え方が違う、という部分がリアルでした。 お話自体は日常を切り取った感じでそこまで面白い!という訳ではありませんでしたが、逆にそれを表現するボキャブラリーの幅広さや情景描写の多様さが魅力的な1冊でした。 他の作品も読んでみたいなと思います。
0投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログバカリズムさんの、架空ol日記を思い出させる緩いけど、クスッと笑える大好きな本だった。 心の中でつっこみをいれるところがとにかく好き。 もっと読んでいたいなーと思わせる本だった。
0投稿日: 2021.06.17
powered by ブクログ来年から社会人で不安のなか、とにかくうちに帰りますを読み、 お気に入りのペンが盗まれ疑いの目を持ちながら上司と話す、目をつけた選手の成績を伸び悩ませる同僚に、お気に入りの選手の話をするか迷う。など、ほんとうにただの日常をおもしろく、真剣に描いたお話を読み、そういう視点で職場にいたら、なんでもおかしく感じるだろうなと思い、働く勇気が出た 好き系とても
0投稿日: 2021.06.12
powered by ブクログあ〜!あるある!と面白く共感しながら帰りのバスで読み進めていた。 私も日本代表のサッカーの試合を見ていると私のせいで負ける気がするのであまり見ない。とかとか みんなそれぞれ考えて仕事でうまく立ち回っているんだろうなあと感じた。 帰りの雨は私まで速く家に帰りたい気になってしまった。なので、本を閉じバスから降りて家へ向かう時間がとても充実した気になれた。
0投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ淡々と日常の頭の中で思っているあれこれが描かれている話。ドキドキハラハラとは無縁ですが、所々「わかるわ〜」と呟いてしまいそうになるエピソード盛りだくさん。最後のストーリーはそれぞれが身に染みる。早く家に帰って着替えてご飯食べてお風呂入ってテレビ見ながらうとうとしてほしいと切に思った。
0投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ津村さんの文章は、マジョリティに程よく迎合した異分子な感じがとても好み。職場でのこんな人いるよねという話なんだけど、みんなどこかヘンで愛おしさもある。戸惑いながらも淡々と日常を送っているのは案外私だけじゃないのかもと思わせてくれる。 表題作は、豪雨の中で帰宅する4人の人々。淡々としてるのにやっぱり愛おしい。みんなさらりと優しいのよ。早く家に帰って何も考えない時間に会いたい。
2投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ西加奈子さんの最後の解説が全てを語っている。 日常の「取るに足らないとされていること」や「確実に起こっているけれど覚えておくまでもない」とされていることを積極的に書かれていて、とても面白い。 ドラマチックなシーンはないが、日常の中でそれぞれがささやかで大切な手助けを粛々と、淡々としていることを教えてくれる。
1投稿日: 2021.04.10
powered by ブクログやっぱり津村さん好きだなあ。 大阪出身だけあってユーモアのセンスが凄い。 「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」はなんだかんだで津村さんの愛が溢れてる。
0投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログ普段は気づかないでも言われてみれば「あー、いるいる!こんな人!」がいっぱい出てくる。キラキラも感動もファンタジーもない。そんな日常だけど、それが日常なのだ。
0投稿日: 2021.01.09
powered by ブクログ何作目かの津村作品。津村さんの普段の生活や仕事でのあるあるを細やかな観察眼や怒りやこだわりが主人公たちの口を借りて語られている。どういう理由でムッとしたんだろう、許せないんだろうという普段の出来事ってたくさんあるけど、何故こんなにフランクで平易な言葉で言語化できるのか。
0投稿日: 2020.12.25
powered by ブクログ読みやすく、独特な文章がクセになる。 仕事をしていると「ああ、こういうことあるなぁ」というささいなことを上手く表現していると感じた。 ページ数も多くないため、軽い気分転換に読める。
0投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
連作短編1、短編1、中編1からなる1冊。 真ん中の短編「バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ」は、アルゼンチンのややマイナーなフィギュアスケート選手のことが気になって仕方なくなってしまった女性の話。同僚とのやり取りが面白く、スポーツ観戦好きあるあるみたいなものも散りばめられており、選手がインタビューで茸の話をするところと「甦る愛」のところは小説でこんなに笑ったのはいつ以来だろうかというくらい笑った。 表題作の中編は豪雨の中を徒歩で帰途につく話。読んでいる時たまたま本当に雨が降っていた。屋根ってすばらしい。本文とシンクロするようにこちらの雨もだんだんと弱くなっていき、不思議な感じだった。先に読んでいた同じ著者の「ウエストウイング」も中盤の豪雨の夜の章が素晴らしく、これから何度も読み返すだろうなと思ったんだけど、この本もずっと手の届くところに置いておきたい。
0投稿日: 2020.10.23
powered by ブクログ夫にこの表紙見たことあるって言われて。 読み始めたら、確かに読んでるっぽい。 ということで、またまた既読の本を借りてしまった。。。 微妙な記憶が邪魔して読みづらいから、いったん返却の巻。
2投稿日: 2020.08.28
powered by ブクログお気に入りの文具が無くなった時 同感、帰りたくなる タイプの本ではなかった 短編小説が苦手だからかな、、、
0投稿日: 2020.08.26
powered by ブクログ2020.8.8 76 ほっこりめちゃ笑う時も。 西加奈子の解説で泣いた。 ありふれた日常の切り取り。
0投稿日: 2020.08.08
powered by ブクログ時々読みたくなる、お仕事小説。 2篇からなる中編集。どちらも会社員が主人公。 前半は20代のOL鳥飼と、彼女を取り巻くちょっと個性のある同僚たちの物語。そんなに大きな事件があるわけではないけど、長いこと会社員生活をしている私としては、会社を舞台にした小説は入り込みやすいことが多い。 私が気に入った部分は一番最初の章かな。先輩の田上さんのメモ。 ・不誠実に対しては不誠実で返す。 ・誠実に対しては全力で対応する。 仕事をする上で、これは良い志かも、と思った。 後半は、突然の大雨により、様々な思いを抱えた人たちが、助け合いながら会社からうちに帰るまでの数時間を描いたもの。 津村さんは初の作家さんだが、自身も会社員だった経験から、働く女性の物語を描くことが多いようだ。そしてスポーツ観戦が趣味とのこと。なるほど、今回もサッカーやフィギュアスケートの記述があった。 今週末は読書が進んだ。 来週も良き作品に出会えますように。
0投稿日: 2020.07.12
powered by ブクログ初めての津村記久子さん。 なんでだろ? 読みにくかったです。 難しい話じゃないのに。 特に最後の2つ。 流し読みしちゃいました。 結構期待していただけあって予想を下回っちゃいました…。 最初の二つは、私も会社員として働く身なのでこの日常感が親しみ持てました。
2投稿日: 2020.06.20
powered by ブクログ短編集なのだが、正直いうと最初は話に全然入り込めず、半分ほど読んだところで長期間ほっておいてしまっていた。つまらないわけではないんだけれど、一人称で綴られる日常のささやかな事象が別にどうでもいいと言えばどうでもいいことで。 しかし今回再び手に取って続きを読み始めてみたところ、表題作の「とにかくうちに帰ります」はとても面白く感じられ、一気に読み終わってしまった。解説にもあったけれど、良い人、ではなくいい奴、という感じの、性別も年齢も違うお友だちでもない4人が織りなす、ユーモアがあって暖かみのあるお話。 別の短編の「小規模なパンデミック」も、今のご時世だからこそより興味深く読めた。
1投稿日: 2020.05.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
津村記久子、という人物の存在に興味を持ったのは、宮部みゆきの作家生活30周年お祝いの刊行物「宮部みゆき 全一冊」を読んだことが切っ掛けでした。 この「全一冊」に収録されていた、宮部さんと、津村さんの対談が、めちゃくちゃ良かったんですよ。で、「うむう、、、この津村記久子なる人物、宮部みゆきと、ここまで会話できるとは、、、きっと、タダ者ではないぞ!?この人の本、ちょっと、気になりますぞ!」と思いまして。 で、初めて手に取った津村本が、この一冊だったわけでございます。 で、感想。これは、間違いなく、お見事です!素晴らしい。大満足でしたね。津村記久子、やっぱ、この人は、相当に、ええ感じでっせ!これから、どかどかと、この人の作品、読んでいきたいですね。うむ。素晴らしかった! 体裁は、といいますと、3編収録の、短編集、でしょうか。どれもこれも短いので、抜群にサクッと読んじゃえます。サクサクですね。でも、それぞれ、ハッキリ言って切れ味抜群。お見事すぎます。 ・職場の作法 1つの短編でありながら、さらに内容が、細かく4つに分かれる、という体裁。「ブラックボックス」「ハラスメント、ネグレクト」「ブラックホール」「小規模なパンデミック」という4つに分かれています。 鳥飼早智子さん、という、作者・津村さんの分身とおぼしきOLさん社会人が、職場のアレコレを分析したりする短編集、というか、ほぼほぼ、エッセイですか?っていう内容。 津村さんは、作家デビューする前は、社会人として働いておられたようでして、というか、作家デビューしてからも、社会人と作家の二足のわらじを暫く履いておられたようでして、このエッセイ、というか短編集、ほぼほぼ実話なんじゃね?って感じですね。 津村さんの、社会人時代も、凄く色々と、こう、大変だったみたいで、そこらへんは、エッセイに書かれておられるんでしょうかね?色々と、今後、知っていきたい気持ちです。 まあ、とりあえず、「抜群にリアル」という気がします。凄く些細で、それでも凄くこう、真に迫っている、一つの会社の一つの部署の中での出来事が、まあ、迫真の描写で表されていますね。お見事すぎる。 ・バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ なんだ?このタイトル?意味わからんぞ?って感じですが、大丈夫です。読んだら、わかりますので。なるほどね、って感じで。まあ、バリローチェ(という地名の場所)の(にいる、って感じ?)フアン・カルロス・モリーナ(という人名)のこと、って意味なんですけどね。シンプルですね。 この感じのタイトル。地名+の+人名、ってタイトル、なんか、凄く有名な映画か小説かエッセイか絵画か、のタイトルで、過去にあった気がするんですが、、、なんだったかなあ?それが、凄くこう、のど元まで出かかっているのですが、思い出せず、凄くもどかしい。津村さん、多分、そのなんらかの作品に敬意を払って、このタイトルにしたんではなかろうか?って思うんですよ。僕の勝手な妄想なんですけどね。 って、今、思い出しました。このタイトルの、あの感じ。アレですアレ。あの絵画。ロートレックの絵だ。絵、というか、ポスターだ。 「アンバサドールのアリスティード・ブリュアン」 ですね。この短編のタイトル、この感じと、めっちゃ似てると思うんですが。そんなん思うの、俺だけか?いやでも、めっちゃ似てる、気がする。 バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ アンバサドールのアリスティード・ブリュアン うん、似てるよ。似てる気がするよ。俺はそんな気がするから、誰に共感してもらえなくても、いいんだ。俺は、そう思うんだから。 で、この短編の主人公も、鳥飼早智子さん。これまた、抜群に抜群に、エッセイやん?って感じ。こんなエッセイみたいな短編みたいな短編みたいなエッセイみたいなん、なんか凄い。フィクションとノンフィクションの境目とはなんぞや?虚構と現実の話の違いとは?と、ちょっと真面目に考えたく、お見事な作品。 だって、俺、フアン・カルロス・モリーナ、ウィキペディアで探したもん。実在の人物だと思って。いねえじゃんそんな人。架空のフィギュアスケート選手じゃん。でもこの描写、これまたマジでリアル。上手すぎる。 「今日の女神様」のコーナーも、ホンマにリアル。それをどうしてもその記事を見てしまう主人公の気持ちも、すげえリアル。上手すぎる。 ・とにかくうちに帰ります。 この作品だけは、ハッキリと小説風。登場人物の視点が、変わりますもの。なんだか、ある意味、完全に「ああ、小説だね」って分かるので、安心して読めました、ってのも変な感想だけど。 「途轍もない突発的な大雨の夕方~夜に、途轍もなく苦労して、職場から自宅まで帰ることになった話」 という、とても乱暴な纏め方のできるストーリーなのですが、それが、抜群に面白いです。津村さんの語り方は、素晴らしいですよ。 ハラ、オニキリ、サカキ、ミツグ、という四人が、一応、平等に主役?というか、主要人物?という感じでしょうか?オニキリ、って、ニックネームじゃなくて、マジな名字っぽいですね。鬼切?鬼霧?鬼桐?どんな感じなのだろう?気になる。 ハラが、同僚のイシイさんと千夏ちゃんの、性行の場面を目撃してしまいそうになっちゃう所の描写とか、マジ上手い。激烈に恥ずい感じ、とてもいたたまれない感じ、マジでテンパる感じ、抜群にエロい感じ、見事に表現しまくってる気がします。で、そこでイヤホンから流れる、フランツ・フェルディナンド!くう!上手い。なにしろその、雰囲気づくり(クラウドベリージャムかい!ってなね)、お見事です。 この話は、映画化、ドラマ化したら、小粒ながらもキリリと輝く、凄く良い映像化作品に、なりそうな気がします。うん、ホンマに、ええ映像化作品に、できそうな、凄く良い作品だと思います。低予算で。単館系、いわゆるミニシアター系で。或いは深夜ドラマ。ド有名どころの俳優陣を起用するのではなく、「お!渋い!そこ起用しますか!?」って感じの俳優さん方を、揃えて。凄く良い、映像作品になる、気がするんだ。するんだなあ。 で、何故か。何故か。イメージで言うと、邦画より、洋画の雰囲気なんだ。舞台を、アメリカやヨーロッパの何処かの都市に置き換えて、俳優さんも全て外国人の方々にして、凄く地味に凄くシンプルに撮影したら、途轍もない渋く味わい深い作品になるんじゃねえか?って気がする。マジです。マジなんだ。頼むよハリウッド。頼むよスゲエ低予算で。スゲエ地味渋く。マジで頼む、って思う。絶対観るから。 いやしかし、津村記久子。こらまた、ホンマに気になる存在のかたが、また一人、現れたのです。嬉しい事だ。他の作品も、ガンガンと読んでいきたいですね。
0投稿日: 2020.05.04
powered by ブクログ善意に対して鈍感な振りをして敏感。多分ホットレモンをみんなあげてしまったことをハラは忘れるだろうけど(1本目は死ぬまで憶えている可能性もあるが)、サカキは忘れないだろう(逆にオニキリは全然憶えていない可能性もある。思い出せもしない可能性)。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ家に帰りたい人の話です。 普段過ごしていて当たり前のように感じていることでも、実はすごく貴重なことなのかな?と思いました。
0投稿日: 2020.02.27
powered by ブクログお仕事場面の短編集。つかみどころのないまま読んでいたけれど、最後のちょっと長めの帰宅困難者が(と言っても天災による帰宅困難のレベルでは今時を考えると低め)がんばって帰るうちに協力し合うところは、困難な(すごい雨)の中でも読んでいてほっこり。
0投稿日: 2019.11.06
powered by ブクログ前半の「職場の作法」の連作は、働く女性はアルアルにうなづきながら読める。ちょっとシニカルで、だいたいコミカルで、それなりに頑張って生きているんだよという視線が優しい。登場する女性陣がまともな人ばかりなのは、まあご都合ですねとは思うところだが。お局様はいないのか、この会社は。 「バリローチェのファン・カルロス・モリーナ」は、この長さの作品として成立しているのはどうなってるのだろう、これは。たらたらとなんとなく読ませてしまう。飲み屋で友達とさしのみして近況を聞いているような、「わかるわー」という軽いしんみり感。もう一周、距離とって再読しよう。 表題作の「とにかくうちに帰ります」は、嵐の中の特別な時間にひたすら特別でない日常をこいねがう話。誰にでも、一人で大事にしている時間や、他人に言わないけどすごく重要なものがある。いつもと違う時間の中で、そういう自分の大事なものを思い知りながら、それでも少しだけ相手のために譲ったり不便を引き受けてあげて、どうにかみんな日常に戻っていく。そんな一日を平静なテンションで綴った佳作。
3投稿日: 2019.11.03
powered by ブクログ仕事のことがらを中心に、何気ない日常の、なづけがたいふわりとした気分をうまくすくいとってくれる短編集。 『偏愛読書トライアングル』で紹介されていたのをきっかけに、読みました。 このひとの小説は、自分の仕事に埋没した気分を、視点転換させてすこし軽やかにしてくれる気がします。【2019年9月16日読了】
0投稿日: 2019.10.12
powered by ブクログ大きな事件は起こらない。 会社にいるちょっと嫌な人。人の文房具を無意識に使い、その上返却してくれない定年間近のおじさんや、咳をしながらもマスクをせず出勤し続ける社員。すごく性格か悪い訳ではない。ちょっと嫌な人たちなのだ。それを西加奈子の解説で納得した。 「とにかくうちに帰ります」では豪雨の中、ひたすら家に帰るために歩くだけ。濡れた衣服が張り付いたり、靴の中に入ったグチャグチャした不快な感じがじわじわ伝わってくる。自分が暖かい雨風を防いでいる屋根の下でこの本を読んでいる事をありがたく感じる。
2投稿日: 2019.10.11
powered by ブクログうーん。 面白いんだけど、日々の"どうでもいい"事が沢山文章に溢れていて、読むのがおっくうになってくる。
0投稿日: 2019.08.19
powered by ブクログ「職場の作法」の田上さんが痛快だ、読んでいるぶんにはだけど……営業と思われる社員のインプットに対して、依頼者の言動でレスポンスを変える、まさにブラックボックス。田上さんがどんな重要な仕事をしているのかは判らないのに、その怖さが伝わってくる。表題作「とにかくうちに帰ります」は、秋の暴風雨に見舞われた中洲の人たちの人間模様を描く。雨に濡れた寒さに共感してしまったため、読み進めるのが辛かった。A(ハラ)とB(オニキリ)、C(サカキ)とD(ミツグ)、BとDという組合せのストーリー展開が良かった。
0投稿日: 2019.08.12
powered by ブクログ文章がイマイチあわなくて、読むのがちょっとしんどかったけど、なんていうか、もう少し優しくなりたいなと思える本。 世の中に聖人はいないと思うけど、同じように、ほんとの悪人もそんなにはいないんだろうな…と思いました。
0投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログ雨は命と何が違うのだろうとサカキはぼんやり思う。心臓がないからか。原形質ではないからか。理由はわからないが、とにかく意志は持っているはずだ。 西加奈子さんが津村さんの本を好きということで読んでみた。 ありのままの日常を描いている作品。ファンタジーとかSFとか好きな人には物足りないかも。 私も最初、妙に説明的な文章と単調なストーリーに退屈さを感じていたと言ってもいい。 けど、西さんが言ってたように、クスっと笑えるシーンや、妙にじーんとくるフレーズとかあって、楽しく読めました。 そして西さんの解説が素晴らしい。 津村記久子の本を読んで西さんの解説を読んで西さんの本がまた読みたくなった。
1投稿日: 2019.04.20
powered by ブクログウチの会社にもいるなぁこういう人。けっして大袈裟に描写しているわけでもなく、ドラマ性も無い。けれども読後に妙な爽快感と、自分の気持ちを代弁してくれたことへの感謝が溢れる一冊
1投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ職場の作法はバックヤード業務に従事する人のリアルな日常で、人それぞれの作法というか挟持を考え、お仕事上のひととの接し方を改めて考えさせられる。事務職を主人公にした小説とは珍しいし面白い。共感を得られればどんな職業でも小説になるものだな、と。 後半の、とにかくうちに帰ります、は過酷な帰宅、最近の言葉で言えば帰宅難民の話だが、家という安堵の場所を描いてほしかったかも。
0投稿日: 2019.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ごく身近な職場の誰かから聞いたかのようなリアリティ。ものすごくすんなり入ってくるお話ばかり。 表題作は、大雨の中帰宅する、というだけのことをここまで膨らませられるのってすごいと思ったり、どんどんエスカレートしていく感じが筒井康隆っぽいと思ったり。今までにない読後感が新鮮。
1投稿日: 2019.03.09
