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日本人は知らない「地震予知」の正体
日本人は知らない「地震予知」の正体
ロバート・ゲラー/双葉社
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総合評価

12件)
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    地震予知なんて出来ない!とハッキリ言い切る東大教授のアメリカ人。 非常に痛快! 地震予知村の錬金術。。。確かに、なかなかメディアは書けないよね。とりあえず、いつか来る東海沖地震を永遠に煽っておけば良いわけで、、、 学者も国会議員も官僚もメディアも、みんな幸せな地震予知村。。。サイコーです!

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    投稿日: 2020.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これもっと読まれるべき。日本に住む人で日本の教育受けてた人は全員読むべき。知らなかったの自分だけなら良いけど。ただ3.11で直接被害に遭われた方は精神衛生上読まないほうが良いかも知れない(国や東電に対してぶちきれると思う)。 大衆向けの本のつもりなら、専門用語わかんないので横着せずに解説入れるか噛み砕いてほしい。小難しいこと書きたいなら学会向けや論文で良いだろうが。グラフも一般人には読み取りにくい。 はっきりと結論(P.36)が出ている理系本に会うのはひさびさだなぁ。いやこれ明らかに日本の怠慢じゃねぇか。冒頭に日本好きだよって書いてた意味がわかった。あとこれ日本語で書いてる意味も。 P.58岡村さんすごい。涙出る。歴史書の読み取りに齟齬があるのはちょっと納得できてしまうので、これは論文を出したほうが良かったのではと思う。2009年の会議なのだから1990年の論文は存在していたわけで。ああ、原発稼動が1971年なのがそもそも間違いというか見切り発車だったわけだな。エネルギー問題が絡んでくるから仕方ないけど。 ばんばん出典を出してくれるのもいいね。ネットのよさをわかってる。有益な無償の資料がこんなにあるのか。URL打つの面倒だからQRコードつけてくれるとなお良かったんだけど。

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    投稿日: 2017.10.09
  • 図書館ででも目は通しておくといい

    確かにこの本に書いてあるとおりの正しい事もあるかと。 予知予算をいかがわしい使途不明金にされるならその金を避難所や 耐震化等に回して国民の人命を守るのは素晴らしいと思う。 しかし空を飛ぶのが不可能な時代もあった様に、 初めからやらないのは違うのではないか? 地震の長期予測はまだ難しくても短期予測なら可能なのでは? 「地震予知」否定はつっこみどころ満載。

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    投稿日: 2016.05.20
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    再読。 日本の原子力村ならぬ地震予知村がいかにいけていないかを書いた本。 初読時はよくぞここまで書いてくれました、と思ったが、再読してみると、もう少し地震の発生メカニズムからの予知不可能性が書かれた方が、バランスが良いように思えた。

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    投稿日: 2014.01.18
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    タイトル通り地震予知を詳しく議論しており、著者は地震予知は不可能であるという主張を支持している。 物理学的に予知が不可能という説明ではなく、過去お金を湯水のように使った結果、何も進歩していないのでこれからも進歩しないだろうから、他に(例えば建築物の耐震化)お金を使えという考え。 確かに今までの結果を見るとそうかもしれないが、今まで予知に成功しなかったからといって予知が不可能という理論はいささか乱暴ではないだろうか。 基礎研究の重要性を本書で述べているのに、予知の基礎研究がこれからも無駄だという主張に根拠があるならば、もう少しクリアーに述べてほしい。 もう一点、3月11日の地震は予知できたという主張を最初にしているのだがこれは矛盾していないのだろうか?予知は無理でも、周期性は正しいと主張しているのだろうか。 (著者は地震の周期性に関しても本書内で疑問を呈しているが)

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    投稿日: 2013.02.16
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    私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2012.7.7読了 読むべし!

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    投稿日: 2012.07.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本当に知らなかった。地震予知なん出来ない事。 原発を守ろうとして、正しい判断が出来なくなっていた日本

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    投稿日: 2012.06.16
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    「地震予知」という分野は、いつか出来る、もう少し研究すれば出来る、といいながら予算を引き出していく錬金術のようなものだと述べています。予知が外れても、いつか来る、で済んでしまう。そんなのありか、という憤りです。そんなことにカネを使わず、忘れた頃にやって来る地震に対処できる準備をしておくべきだと。そもそも、どういう範囲でどのぐらいあたったら、予知成功ということになるのかさえ、はっきりしていないのはおかしいとも。 内容は著者が以前から指摘しているもので、改めて、というものではなかったのですが、あえてやさしい文体で書かれていることからも、多くの人に読んでほしいというメッセージにも思えます。

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    投稿日: 2011.12.17
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    東日本大震災後の地震学会で、「地震予知はできない」と論じたロバート・ゲラー教授に興味をもって取り寄せた。ニコニコ動画でも同じような内容が見られるそうなので(序章にて本人が紹介)、映像が得意な人はそちらの方がよいかもしれない。 内容としては、本人がなぜ地球物理学を志したか、日本に着たか、またいろいろな過去の研究者との交わりも書いてはあるが、そのなかでどれだけあやしい理論に日本の官僚と御用達の学者達が予算をかけて、その成果を上げていない点の指摘に尽きる。 サイエンス的なモノの見方、またその方法を重んじている人にとっては、いい加減なままで記録だけとり、記録を発表しない行政を含めたやりかたには不満があるだろう。また、それもまた本質を突いている。 個人的には予知はできないが、歴史から、科学的な見地から、可能性をさぐることはできると思った。ただし、今のような完全に予知ができるような誤解を国民に与え、それをまるで可能のような形で煽り、予算をつけている現段階の体制にはもっと問題があるだろう。 サイエンス(科学的なものの見方)が弱い日本人にとっては、耳の痛い話であるので、興味のある人は読んでみるとよいと思う。

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    投稿日: 2011.11.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「地震の予知」はできるのか?筆者は、「科学的に地震予知は不可能」という立場から、これまで行われてきた日本の地震予知研究を辛辣に批判する。これまでの地震予知研究は、東日本大震災で甚大な被害をもたらしたマグニチュード(M)9クラスの巨大地震が東北沖で発生する可能性を指摘できなかった。さらに、福島の原発事故は「想定外」とされてきたが、観測データがない時代までさかのぼって地質学的なデータから議論していれば、過去の巨大地震とそれに伴う巨大津波の発生は想定できた、と主張する。これまでの東海地震に重心をおきすぎた地震予知研究は見直しを迫られ、今後は確かな情報発信と、防災・減災に役立つような地震工学分野の研究も押し進めていくべきと、結語している。

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    投稿日: 2011.11.04
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    「地震予知はできる」「地震予知ができると信じたい」と思っている人たちが日本にはたくさんいるようです。私も以前はそうでした。  地震学者たちも,地震予知のための予算を獲得しようと必死です。特に将来起きるであろう「東海地震」を予知するために…。  しかしロバート・ゲラー博士は「地震予知は無理だ」といいます。そのわけは…本書を読んでください。  日本は地震国であり,地震は日本のどこにでも起きるのだから,どれだけやっても実現しない予知のための研究などに多額の国費を費やすよりも,全国の耐震工事や減災の対策のために血税を使う方がより必要であり,それこそ喫緊の課題だと言っています。  阪神淡路大震災,東日本大震災は,まったく予知していない所で巨大なものが発生しました。そろそろ方針転換をしないと,また,どこかで(東海地方以外で)大きな被害が出てしまう可能性があります。  また,「予想が当たるとはどういうことなのか?」といった科学的なものの考え方の基礎も学ぶことができます。まるで後出しジャンケンのように,あることが起きてから予兆現象を付け足すという姿勢はまったく科学とは相容れないものなのです。 「地震予知はできるという“マインドコントロール”にこれ以上騙されてはいけない!」(腰巻きより)

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    投稿日: 2011.10.15
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    タイトル通り地震は予測できないという内容で、まあ阪神のときにから大きな進歩はないかな。 この本は一貫して、科学とは様々に検証にさらされながら、積上げられてゆくものと主張する。地震予知は予知できていないこともあるけど、その検証が全く欠落しているのだからたちが悪いって言っている。 まあ、科学ってそうじゃんなかったん!ってことなんだけどね。 で、よく考えると科学に限らないんだよね。 原発事故の後に生まれている世論の迷走にもこの基本は通じる。自分の意に沿わない科学者を御用学者と断じ、意に沿うものだけに耳を傾けている人が見られないか。 御用学者と批判するのであれば、自らの意は検証にさらされているのか。 このプロセスなくして適切な対策も生まれないし、風評被害もおさまらない。

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    投稿日: 2011.09.08