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恐怖の谷(新潮文庫)
恐怖の谷(新潮文庫)
コナン・ドイル、延原謙/新潮社
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総合評価

80件)
4.0
23
27
17
3
0
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    ホームズ長編のひとつ。ネタバレなしの見どころは ・珍しく食欲旺盛なホームズの食事シーン ・「危険があるなら一緒に行く」→「今のところは君の傘だけで十分」とお断りされるワトソン ・深夜に陰鬱な空気で帰ってきてワトソンを起こし「僕は今まともな精神状態じゃないけど同じ部屋で寝てもいい?」と、とんでもないことを言うホームズに「大丈夫大丈夫。何をいまさら?」と返す超大物ワトソン ・人殺し集団の中で生き抜くため、危ない橋を渡りまくる第二部の主人公 です。面白い。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    順々に読んでいってようやく恐怖の谷まで到着!嬉しい。 前半でダグラスが殺されていないのは途中で何となく気付いた。前半も面白かったけど後半の方がさらに面白くてワクワクしたかも。 ダグラスさん、せっかく生き延びられたのに最後ね…

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    モリアティ教授の仲間(手下?)の一人から得た情報である富豪が狙われていると知るホームズ。同じくして警視庁のマクドナルド警部からすでに該当の人物は殺害されているという情報を聞き富豪の館へ。 話の途中で事件自体は解決。 まだ半分残ってるんだけどどうなるんだと思ったら殺された富豪(ダグラスさん)の過去の話へ。 長編になるとこの手法になる気がする。 ダグラスさん悪い人じゃんとモヤモヤしながら読んでました。最後でなるほどとなりました。 最終的に夫婦そろって行方不明になってしまうのが残念でした。モリアティ教授怖い。 長編で一番好きかも。

    2
    投稿日: 2025.04.01
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    「恐怖の谷」コナン•ドイル The valley of fear 1914-15 内容と構成から言って、「緋色の研究」に引き続いて書かれたと思っていたが、そうではなかった。 ホームズがデビューする「緋色の研究」が書かれたのは1887年。 「恐怖の谷」はそれから4半世紀後、第一次世界大戦の直前に書かれている。 思い込みは恐ろしい。 ホームズのヒット(「冒険」)は1892年。 早くも1893年にはドイルはホームズを殺してしまう。 ドイルは気の短い「殺人者」だ。 母親がドイルを「人非人!」と非難したのも尤もだ。 1901年に久々に「バスカヴィル家の犬」でホームズを登場させ、ようやく1903年になってホームズは生還する。 ホームズ物を書く一方、ドイルは、1912年に「失われた世界」でSFに進出する。 そして、第一次世界大戦直前に書かれたのがこの「恐怖の谷」だ。 第一部 事件の概要と解決 第二部 事件の背景となった「恐怖の谷」での事件 という構成になっていて、これは27年前の「緋色の研究」と同じだ。 「恐怖の谷」とは、ペンシルヴァニア州ヴァーミッサ峡谷のことで、そこにある炭鉱はマフィアによって仕切られている。 第二部の歴史因縁話の舞台をアメリカに設定すると言うのも「緋色の研究」と同工だ。 ホームズの推理ものでは飽き足らなくなったドイルが、「緋色の研究」を思い出して、ホームズの推理物に歴史ものを付加した「推理+歴史(冒険)」小説を書いたものと見ることができる。 読者にとっては「2度美味しい」作品。 それぞれ完結した物語として読むこともできる。 推理ものでは表現できない、ハラハラドキドキ波乱万丈の冒険活劇を付加することで、初めてドイルの長編が出来上がる。 イギリスでは起きえない冒険が、未知なる世界では起こり得るという発想は、ドイルのホームズものには良くあるが、それがアメリカであると言う点で、同時アメリカがヨーロッパからみると何でもありの「未開の地」であったと言うのが興味深い。 これはある種の英国中心主義とも言えよう。

    0
    投稿日: 2025.03.13
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    シリーズでいえば8作目。 田舎町の館で顔面が潰された主人の遺体が見つかる。 それだけでも怪しいのに更に犯人が逃走した形跡などの痕跡が次々と見つかる。 今回はみんなホームズの小出しヒントにブチギレる。 そりゃそうだよね(笑) 書き方としてはワトソンが書いているという設定なので、章の始めや終わりなど、彼の語り口で描かれことが多いのだが、その描写が秀逸。 2部構成で、どちらも単独の物語として読めるのも面白い。 2部の方が本来ドイル氏がやりたかったことなのかなぁとしみじみ。 面白かったです。

    16
    投稿日: 2025.02.28
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    最後の最後に明かされる犯人の本当の素性に驚いた。今回はホームズの推理よりも犯人の半生の方が心に残っています。

    0
    投稿日: 2025.02.27
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    ホームズ最後の長編と言いつつメインパートは半分で終わってしまうのか…と、緋色の研究の第二部と同じような背景説明編かなぁと思っていたが、後半ストーリーの読み応えも素晴らしく、最後のどんでん返しに驚いた。 第一部の現代パートも安定の面白さでした

    0
    投稿日: 2025.01.18
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    小学生のときに読んだ本 もう全く内容は覚えていないのですが、小学生の私はクライマックスにビックリしたようです笑

    0
    投稿日: 2025.01.14
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    シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編。 この作品も二部構成で、第一部に事件の発生から解決まで、第二部に被害者が殺されるに至った生い立ちが書かれている。 訳者の後書きにもあるが、第二部だけでもひとつの探偵小説として成り立っており、興味深い作品である。 特に理解に苦しむ場面がある訳では無いが、私はバスカヴィル家の犬の方が楽しく読めた。 またこの作品でもモリアーティ教授の恐ろしさが間接的に描かれており、そこがいい所でもあるが、呆気ない終わりという点において、残念にも感じた。

    1
    投稿日: 2024.12.12
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    タイトルにも書きましたが今作『恐怖の谷』はシャーロック・ホームズシリーズの中で私が最も好きな作品です。 この本の巻末解説に「一般にはドイルの代表作と見なされている『バスカヴィル家の犬』よりも、この作のほうに愛着をもつ評者もあるらしいのである」と書かれていましたが、まさに私もその一人です。 たしかに知名度や人気では『バスカヴィル家の犬』の方が上でしょう。かく言う私も『恐怖の谷』を読むまではホームズといえば『バスカヴィル』と思っていました。 ですが『恐怖の谷』を読んでからはすっかりこの作品の面白さに夢中になってしまい、それこそ何度も何度も読み返しています。

    1
    投稿日: 2024.08.22
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    良き 第二部の終盤は、次々と展開が早く特に面白かった 恐怖の谷や人物、街並みが頭の中でイメージできた 次作も楽しみ

    1
    投稿日: 2024.05.11
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    第二部まで全部面白かった。 長編はホームズとワトスンの掛け合いみたいなのが少なくてなぁ…って思ってたんだけど第二部も先を読む手が止まらなくてまるっと全部面白かったので個人的長編No.1かもしれない。 推理小説って面でも最後の展開が大好きだった。

    1
    投稿日: 2024.04.29
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    シャーロック・ホームズはテンポよく進んでいく短編がおもしろいが、長編のこの作品も二部に分かれている後半だけでも独立した物語として楽しめておもしろい。でも、もしかしてドイルはホームズを書くのに飽きていて違うものを書きたかったからこういう構成にしたのかなと思ってしまった。

    1
    投稿日: 2024.03.30
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    久々に面白い長編でした! 第二部でまさかの展開! 驚いたし意外だったしそしてするすると読めた! それよりも怖いモリアーティ教授はどんだけ恐ろしいんでしょう 対峙しているホームズもすごい人なんだろうなと思いました

    1
    投稿日: 2024.03.14
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     ホームズ最後の長編。『緋色の研究』のように二部構成なので、後半はホームズを読んでいることを忘れてしまう。第一部はDNA鑑定が確立していない時代であることを忘れていたので、純粋に驚いてしまった。続く二部で登場する法も秩序もない犯罪者集団が蔓延る町は、今でこそ現実味がないものの当時はエンタメとして面白かったのかなと思いきや、実際に存在した秘密結社をモデルにしているらしいと知りびっくり。結末は些か残念。教授の魔の手が迫っていることはわかっていたので、彼を匿い命を救う手立ては他にあったように思う。

    1
    投稿日: 2024.02.07
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    一部で事件、二部でその事件の被害者が主人公の一部の事件が起こった原因が書かれてる 二部に入る前に –一つの話も片付けもしないでおいて、他の話をおしつけるのかとはやまらないでいただきたい。〜諸君が過去のミストリーを解決しえたら、私たちはふたたびベーカー街のこの部屋に落ち合ってそこで話の結末をつけることにしよう。ー みたいなことが書かれてるんだけど、なんかホームズのメンバーの一員になれたような気分になってワクワクした 二部は途中少し退屈だな〜って思うシーンがあったけど、最後の実は主人公のマクマードは侵入捜査のエドワーズでした!!っていうどんでん返しでお〜!ってなった

    0
    投稿日: 2023.11.18
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    ホームズの長編の弱点として前後編の形式のモノは後半ホームズが全然登場しないので物足りないというのが挙げられる。好みの問題だが、また本作はハードボイルド的な要素が多いので私的にはホームズ作品の中ではそれほど好きではない。

    0
    投稿日: 2023.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半のホームズが登場する事件発生〜解決までの部分は、いつも通りテンポ良く読めた。 今回は館ものの密室殺人事件という、当時はどうか知らないけど、今ではミステリ定番の状況で、ホームズが鮮やかに答えを導くのがワクワクした。 後半部分は「緋色の研究」みたいに事件の前日譚が語られるのかなと思いきや、最後に驚きがあって面白かった。まさか後半部分も「探偵小説」になっているとは!! 前半の最後の 「諸君が過去のそのミステリーを解決しえたら、私たちはふたたびベーカー街のこの部屋に落ちあって、これまでの多くの不思議な事件とおなじように、そこで話の結末をつけるとしよう」 という一文が、ここまでホームズの物語を読んできた読者としてはたまらない!

    0
    投稿日: 2023.07.31
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    長編4作品の中で一番面白かった。 ミステリーとしての謎はともかく、前編の事件と後編の動機の物語の構成とバランスが良い。 どちらも面白くてまとまりが良かった。 後半に動機の物語を濃く語る構成って、いいな。こういうスタイルのミステリー他にもあるかな?ちょっと探してみよう。 犯人の語る動機の薄っぺらさに飽きがきてるので、こういうのが新鮮に感じる。読んで良かった。古典もたまには読むべきだな。

    3
    投稿日: 2022.06.30
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    回想が長い。。 シャーロックホームズたちの活躍を読みたい人にとっては半分以上退屈に感じてしまうかもしれない。 読み終わったあとも、晴々しい感じではないため、読むのにも、読み終わった後にも体力の消耗を感じる1冊

    0
    投稿日: 2022.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    圧巻。 ホームズ長編でよくある二部のパターンかと思いきや、いやその通りなのだが、まさかの第二部も探偵小説。ホームズシリーズの醍醐味はホームズのキャラとそのユニークな解決方法だが、第二部だけでも十分に小説として成り立つくらいに面白かった。 この登場人物の中の誰がダグラスなのだろう、どう関連しているのだろう、と疑問に思いながら読み進めていたが、途中からダグラスのことを忘れるくらいに第二部に夢中になってしまった。そして明かされた正体、その方法に思わず声が出た。 もちろん第一部のホームズの謎解きはあっぱれだしホームズらしいやりとりも笑えるし、エピローグはモリアーティの凄さをひしひしと感じてこの物語に深みを与えるし、もうこれは傑作。 特にモリアーティについては、ホームズ物語を終わらせるためにキャラを用意した感があったので、ここでその不気味さ、偉大さを感じることができて嬉しい。そしてあの対決へとつながる幕引きにはぞくぞくする。改めてあの対決を読みたくなる。 長編ではバスカヴィル家の犬がお気に入りだったが、同じくらい、いやそれ以上に好きかもしれない。

    0
    投稿日: 2021.05.20
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    前後2部作になっている長編であり、1部がホームズの活躍する場面ですが、2部だけでもミステリーとして非常に魅力的な作品だと思います。 殺人事件があり、怪しい人物が何人かいて…、という展開なので、自分でも誰が犯人なのか考えながら読みました。しかし、やっぱりホームズの推理はそれを遥かに超えており、他の作品と同様に驚かされました。

    0
    投稿日: 2021.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編。 ホームズが活躍する第一部もさることながら、ホームズの出ない事件の経緯編である第二部が特に面白かったです! シャーロック・ホームズシリーズのこれまでの長編作品と比べてもかなり出来がよく最後まで楽しめました!

    1
    投稿日: 2021.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2020.12.5 図書館 ワトスンの語り調でない書き出しで、変な感じだった。 中盤で解決して、あれ?と思ったらお馴染みのホームズ解決本編と過去の遺恨編の2部構成だった。忘れてた。 というかホームズ長編はこんなに2部構成がおおいのか! 全く別の話が始まるから大変だけど、読み応えがあって良い。 しかも今回は1部ではホームズによる本格ミステリー、2部ではホームズなしでの大どんでん返しと、それぞれですごく楽しめた!

    0
    投稿日: 2020.12.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1部は事件と解決編、第2部は事件に至るまでの経緯が描かれている。 初めはある館の主人が殺されるという事件から始まり、その事件が実は組織的な犯罪の怨恨から起因しているという事実が明らかになり、巡り巡って最終的に運命は犯罪王の手に握られてしまうという…絶望的な結末を迎える。悪の根は深い…。 第2部の暗黒小説のような陰惨な描写、意表をつく種明しは独立したミステリーとしても面白かった。

    0
    投稿日: 2020.08.03
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    2部では胸糞悪いストーリーが続くが我慢した先の爽快感はたまらなかった。シャーロックホームズの長編物では1番面白かったと思う。

    0
    投稿日: 2020.04.25
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    1部はよく有りがちなイギリスの金持ちの怨恨による殺人事件。そして2部は『緋色の研究』と同様に事件の関係者による回想。やはり閉ざされた社会の中で起こる悲劇が描かれている。 1部にも2部にもそれぞれどんでん返しがあるのだが、ミステリー読みなれてる人には容易にわかってしまうレベル。それでも今みたいな世界じゅうが不安に苛まれている時には、こういったエンタメ系を読むほうが気が紛れていいと思う。 特に2部は西部劇を見ているように楽しめました。

    0
    投稿日: 2020.04.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっと来た、という感じの満足感が得られた。物語作家ドイルの面目躍如たる一作。 私は世評高い『バスカーヴィル家の犬』よりも本作を推す。今回はドイルがここまで書けるのかと感嘆させられた。 物語の構成はエピローグを加えると大きく分けて3部になる。 1部は通常のホームズ譚―依頼人が来て、事件の概要を話し、ホームズが現地に乗り出し、事件発生後、証拠を捜索して驚嘆の事実を暴露する―で読者に提示された真実も結局被害者とされていた人物が実は加害者で、被害者は当人とは別人だったという現在から見れば定型の1つである。 しかし、今回白眉なのは第2部、つまり事件の背景となる加害者側のストーリーなのだ。 これが実にいい!! この構成は先に出てきた『バスカヴィル~』以外の長編、『緋色の研究』、『四つの署名』と同じなのだが、『緋色の研究』の時にも感嘆させられたが今回は更に作家としての円熟味が増したせいか、ものすごく芳醇な味わいがあるのだ。 なんとハード・ボイルドなのである!!! ハメットすら唸らせるかのようなその臨場感はまるでスペクタクル映画を観ているよう! しかもそのサイド・ストーリーにも驚きの仕掛―これは今考えるとほとんどサスペンスの常套手段なのだが私には全く予想つかなかった―が施されている辺りにも正にぬかりなしといった感じ。 ドイルはやはりドイルなのだと感じ入った次第。思うに本来ドイルはこのような小説を書きたかったのではないだろうか。

    9
    投稿日: 2020.03.28
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    長編で賛否が分かれる作品のようですが、私はとても好きでした。ホームズの中でな異色な雰囲気ですが、描写が昔のアメリカ映画のようでかっこいいです。

    1
    投稿日: 2020.02.29
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     シャーロック・ホームズ4本目の長編。二部構成の後半は完全にハードボイルド。しかも、「緋色の研究」と同じくアメリカが舞台。これは、アメリカの読者に向けたサービス要素が大きいのかな。ワトソンがモリアーティー教授のことを「知らない」設定になっているのも「ツッコミどころ」の一つとなっているらしい。ドイル先生、時系列を整理して書く気、まったくナシ!!  この〈二部構成〉をよしとするかイマイチとするか評価のわかれるところで、私としては長編なら「バスカヴィル家の犬」のほうに軍配を上げたい・・・。とはいえ、後半のハードボイルドスタイルはそれはそれで魅力がある。炭鉱の町ヴァーミッサの無法地帯の描写は、ほとんどマッドマックスか北斗の拳(笑)。そこにやってきた脛に傷を持つ(ある意味勲章?)の青年が街を牛耳る 秘密結社の中でめきめき存在感を現しながら、地元の美女と恋に落ちる設定は、男のロマンむんむんで、こういうのが好きな人にはたまらんだろうなあ、という気がする。まあ、結末を無理やりモリアーティー教授にもっていった感は否めませんけどね(笑)。   【補足】 ヴァーミッサ地方の炭鉱の町のモデルとなったのは米国ペンシルベニア州の無煙炭炭田地帯セントラリアといわれ、町を恐怖で支配する「スコウラーズ」のモデルはアイルランド系アメリカ人秘密結社〈モリー・マグワイアズ(モリーズ)〉であることを付け加えておきます。偕成社版の「恐怖の谷」の巻末に概要が記載されていますが、詳しくはwikiにも載っています。余談ですが、セントラリア炭鉱は1962年に起きた火災により町は捨て去られ、火災の日は50年経った今でも燃え続けているそうです。

    2
    投稿日: 2019.01.07
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    ホームズシリーズ最後の長編とのこと。2部構成は『緋色の研究』と同じだが、第2部にはホームズ、ワトソンの登場はなく、1部のもとになった過去の背景といった展開。結末はいつものようにスカッとする仕上がり。2018.12.29

    1
    投稿日: 2018.12.29
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    ホームズの宿敵モリアティ教授と繋がる人物からの手紙から端を発する事件は、二部構成でアメリカの鉱山街の出来事を長大な背景説明として書かれている。ホームズが扱う事件のトリックの難易度よりも、鉱山街に巣くう悪党の執念と、モリアティの組織の恐ろしさを十分に描いた物語と言えよう。自分にとってはイギリスの田舎町を想像するよりも、アメリカの鉱山街を頭の中に描く方が易しかった。

    1
    投稿日: 2018.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームズシリーズの最後の長編。 短編も含めて、個人的に一番好きな物語だった。今までで一番トリック部分に驚かされたから。 前半より後半が面白かった。ギャング物語として普通に楽しめて、勿論ミステリとしても楽しめるので一挙両得。やっぱりホームズの長編って二部構成の方が好きだなあ。 というかワトスンの健忘症……なんでここまで書いといてモリアティ忘れてんの? 笑ってしまった。いくら「最後の事件」執筆から二十年以上経っているから仕方ないと言えば仕方ないけど、なんで作者も出版社も誰一人矛盾に気づかないんだろう。この時代のイギリスって、編集者っていなかったんだろうか。 このあたりのことを書いたあとがきに「ワトソニアン」なる言葉がでてきてびっくりした。シャーロキアンは知っていたけど、ワトソニアンなる派もいたのか。気になって検索したが出てこなかった。日本のワトソニアンはネットからは距離をとっているのかもしれない。

    1
    投稿日: 2018.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームズ長編。 冒頭部分は覚えているんだが、結局結末をいっつも忘れている。 殺されていた人は実は別人で・・・とゆーやつ。 なぜ狙われるようになったのか、という過去話付。 いや、付、というより、半々ってとこか。 以前過去話がでた時は冗長な感じがしたが、 これはこれでホームズなしでも楽しめた。 結構最後の最後まで、「探偵」というフレーズでてくるまで、この人、ただの魅力的悪人ってやつなんじゃ? ただの内輪もめなんじゃ?とか思っていたが・・・・。 結局、最後までは逃げ切れず、モリアーティ教授の計画により、殺されてしまうとゆー・・・・。 しかもその結末をホームズは予想していたとゆー・・・。 うーん、予想しなたら、その上をいって、彼を守って欲しかった、泣 泣。 仕事を全うしただけなのに殺されるとは・・・・。 悪の世界オソルベシ。

    3
    投稿日: 2017.10.31
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    シャーロック・ホームズ・シリーズの長編から始めて4作目。ホームズの推理にもだいぶ慣れてきた。ただ、意外性を演出するための脇役があまりにも間抜けすぎて、少々鼻についてきた。 今回は推理小説として大変分かりやすい内容だったのと、宿敵モリアティ教授の存在が匂わされている事が新鮮で退屈しなかった。 やはり発表順に読んだ方が、事件の回想や人物関係は分かりやすかったかな、と後悔している。

    1
    投稿日: 2017.09.11
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    ミステリーはトリックに集中したい、背景は二の次、という派閥なので… BBC版ドラマのために読んでいます

    1
    投稿日: 2017.07.22
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    この作品は、1914~15年に発表。 すなわち、著者が55歳の頃に書かれた作品になる。 ●2022年10月1日、追記。 著者、コナン・ドイルさん、どのような方かを、ウィキにて確認しておきます。 サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(英語: Sir Arthur Ignatius Conan Doyle, KStJ, DL, [ˈɑːrθər ɪgˈneɪʃ(i)əs ˈkoʊnən / ˈkɑnən ˈdɔɪl], 1859年5月22日 – 1930年7月7日)は、イギリスの作家、医師、政治活動家。 推理小説・歴史小説・SF小説などを多数著した。とりわけ『シャーロック・ホームズ』シリーズの著者として知られる。SF分野では『失われた世界』『毒ガス帯』などチャレンジャー教授が活躍する作品群を、また歴史小説でも『ホワイト・カンパニー(英語版)』やジェラール准将(英語版)シリーズなどを著している。 1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得た。

    4
    投稿日: 2017.03.19
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    最後の事件の直前の物語のような終わり方で、モリアーティとの対決間近を思わせる。 この長編も前後半にてお話が分かれるいつものパターンだが、話自体、独立していてそれなりに楽しめる。

    3
    投稿日: 2016.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    シャーロックホームズシリーズの長編。前半の事件と後半の回想部に分かれているのは、4つの署名や緋色の研究と同様だが、本作は回想部も結末は予想できるが、ミステリーの謎解き要素もある。

    1
    投稿日: 2016.01.31
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    第二部面白いなあ。 敵の組織に単身もぐりこみ、敵の信頼を得つつ計略によって壊滅に追い込んで見せるという鮮やかさにワクワクした。 モリアーティーの名前も出てきた。

    1
    投稿日: 2015.10.20
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    初読。これも面白かった。第一部のトリックというか方法は、科学的に証明できてしまうから現代ではできない方法で、この時代だからこそのものだった。やっぱり第二部でマクマードの正体が明らかになるときの痛快さが良い。正直モリアティは出さなくても良かったんじゃと思ってたけど、最後の最後に持っていかれた。

    1
    投稿日: 2015.10.16
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    面白い。とにかく面白い。 1部も2部もそれぞれで1つの物語として読みごたえがあります。シャーロックはでてこないけど、2部の鮮やかな物語展開は本当に素晴らしい!

    2
    投稿日: 2015.03.26
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    二部構成になっているため、一冊で二つの小説を読んでいるような感覚。 ホームズの目の付け所にはいつも驚かされるけれど、この作品はホームズ以外の視点にも驚かされました。 一度で二度美味しい、オススメの一冊です。

    1
    投稿日: 2014.10.29
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    第二部!第二部のオチ!してやられたよ〜…。おもしろかった気がするけど、細切れにしか読めなくて読書感薄くなっちゃったから、ゆっくり時間作れるときに再読予定。

    1
    投稿日: 2014.10.01
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    四つの署名の次に読んだのも悪いんだけど、長編の中では一番微妙でした 犯人の独白が長すぎてつらい 両目をかがやかしてほおをほてらすホームズのきらきらっぷりは相変わらずかわいい

    0
    投稿日: 2014.09.09
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    シャーロックホームズ、シリーズ最後の長編であります。やっとここまで来たという感慨もあったり。 本作はシリーズで初めて、本格推理を感じました。後出しが全くない訳でもないんですが、それでも読者が推理をたてられるような流れになっています。暗号のVVVについて何も思い付けなかったのが悔しい(苦笑) 『緋色の研究』『四つの署名』では二部構成に疑問を感じもしましたが、本作ではこの二部構成がかなり生きた場合のように思います。それぞれが独立しながらも、繋がる物語。ドイルがこの構成にこだわった真意が分かるような気がしました。自分の中ではシリーズ最高傑作と据えたいと思います。 余談ですが、本作発表が1914年、つまり今年で100年目であります。あにばーさりー

    2
    投稿日: 2014.08.20
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    ミステリー小説の原点にして至高!物語の構成、巧妙な伏線、終盤でのどんでん返し、どれもが素晴らしい。 1部と2部の二つの物語が終盤になって、一つに繋がっていく様は見事。 直接 犯罪に関わらないモリアーティ教授の不気味さが、より伝わる最後の描写も良い。

    1
    投稿日: 2014.01.14
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    新年1冊目にはふさわしからぬタイトルだけれども。時々来るホームズ読みたい波が来たので仕方がない。2部構成の長編のうち、この本の2部が一番好きだな。そんなに踏み込まないんだけど緊張感のある流れ。古い和訳なのが尚更良し。でも今回はふと、舞台のヴァーミッサ谷を「ラピュタ」のスラッグ渓谷でイメージしちゃったもんだから、幾分ほんわかしちまったな。

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    投稿日: 2014.01.10
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    レビューが間に合わないペースで読書が進んでいる今日この頃。 ホームズのもとに届けられた一通の手紙は、とある紳士の死を忠告していた。 まもなく彼に伝えられたのは、手紙通りの惨殺事件だった。 事件の背後に見え隠れするモリアティの名、そして調査で浮かび上がる「恐怖の谷」なる言葉。 シャーロック・ホームズシリーズ最後の長編作品である。 非常に楽しく読めた一冊でした。 前半と後半で毛色の違う話が展開されており、そのどちらも完成度が高いミステリー要素を含んでいます。 特に後半の内容は完全に意表を突かれました。 ベーシックなミステリーだと思って油断してしまいましたね。 流麗な文章と鮮やかな謎解き。 今回も期待以上の読み物ができて満足です。

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    投稿日: 2013.12.05
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    ホームズの長編シリーズの第四作。推理要素は他の作品よりも少ないものの、第二部のスコウラーズの物語は秀逸で、キャラクター、舞台背景ともに、最もミステリアスな空気に満ちていると思う。その謎が解けたとき、ホームズの偉大さがさらにわかる。

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    投稿日: 2013.10.16
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    ホームズシリーズの中では異質に感じた作品。第二部だけでも立派な推理小説になっていました。あのどんでん返しにはびっくり! とても面白かったです。

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    投稿日: 2013.09.16
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    何度目かの再読。 2部形式で、それぞれが1編としても楽しめるので、ちょっとお得な気分。 でも2部はホームズもワトソンも出てこないので、ちょっと損な気分。

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    投稿日: 2013.06.17
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    シナリオを読むようなおもしろさがある。特に第二部は、現在進行形でアクションも多い。動きとセリフで場をつなぎ、説明は端的で、すんなりと絵が浮かぶ。登場人物のキャラクターも立っていて、混乱することがない。このテンポのよさ、一本の線からブレることのない明瞭さが、シャーロック・ホームズ物の魅力だと思った。

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    投稿日: 2013.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    SherlockHolmesシリーズの最後の長編がこの「恐怖の谷」。 今作も第一部、二部と分けて物語が構成されています。ホームズやワトソンが活躍する第一部では、ホームズの一風変わった推理が健在で、読んでいて思わず「それのなにが事件と関係ある?」と思ってしまうようなホームズの着眼点が見事に事件を解決へと導きます。 そして、シリーズ中で最も異彩を放つのが第二部。ホームズもワトソンも一切出てこない第二部に読み始めた時は正直、つまらなかった。第一部だけで事件自体は解決するので、第二部は読み飛ばしてしまおうかとも思ったほど。だがしかし!この第二部はそのつまらない読み出しから最後の意外な結末までいくと、一気に読み応えるある一つの物語に姿を変える。最初はぐっとこらえて、読み飛ばさず順々に読んでいくことをお勧めします。してやられました。 忘れていはいけない、エピローグ。わずか4ページのエピローグ、ホームズの最後の言動にただならぬ雰囲気が感じられます。

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    投稿日: 2012.11.05
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    久しぶりのホームズもの。このトリック、ドイルの時代からやってたのか……。ラストに黒幕の恐ろしさを見る。

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    投稿日: 2012.07.17
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    “ホームズがその夜単独の遠征から帰ってきたのは、だいぶおそかった。いなかの宿屋のことで、いちばんいい部屋を提供してくれたのだが、そこは寝台が二台入れてあった。つまり私たちは同室に眠ることになっていたのである。ホームズのはいってきた気配で、私はふと眼を覚ました。 「帰ったね。何か発見があったかい?」 彼はろうそくを手にして、私の枕もとに立っていたが、ひょろ長いからだを二つに折るようにして顔をそばによせ、ひくい声でいった。 「ねえワトスン君、きみは気ちがいか馬鹿か、正気を失った男と一つの部屋に眠るのはいやかい?」 「平気だよ」私は妙なことをいうと思った。 「そいつはありがたい」といったきりで、ホームズはその晩ついに一言も口をきかなかった。”[P.122] 「第一部 バールストンの悲劇」 「第二部 スコウラーズ」 “「そこにいるほうが安全だよ、議員さん」今までマクマードとして知っていた男がいった。「それからボールドウィン、お前はその手をピストルから放さないと、かえって射たれるぞ。そいつをポケットから出せ。さもないと……よし、それでよかろう。この家は武装した巡査四十人でとりまいているのだ。逃げられるものかどうか、考えたらわかるだろう。マーヴィン、こいつらのピストルを集めてくれ」 小銃でねらわれているのだから、じたばたしても始まらない。一同は武器をとりあげられた。ふくれっ面をしながらも、おとなしくテーブルのまわりにすわっていた。 「別れるまえに、ひとこと君たちにいっておくことがある」一同を網にかけた男がいった。「ここで別れたら、こんどは法廷の証人席に立つときまで、君たちに会う機会はあるまいと思う。それまでによく考えておいてもらいたいことがある。おれが何者であるか、いまは君たちにもわかった。 ここで種をあかすが、おれこそピンカートン探偵局のバーディ・エドワーズというものだ。選ばれて君たちギャングをぶっつぶす役を振られた。これはむずかしい、危険のともなう仕事だ。おれがその仕事にかかったことを知っているものは、一人もない。どんな親しいものにも知らしてはならない。知っているのは、おれに依頼したものと、ここにいるマーヴィン巡査だけだ。だがそれも今夜こそ終わったのだ。神の加護によっておれはこの勝負に勝ったのだ!」”[P.296]

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    投稿日: 2012.07.14
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    ホームズ長編第4作。 ホームズがモリアティの部下から受け取った暗号の手紙。 解読してみると、表れたのはある男に危険が迫っているという内容。 直後に現れたマクドナルド警部が持ち込んできたのは、 その男が殺害された事件の謎だった。 そして事件は、数年前のアメリカでの出来事に端を発する、 壮大な復讐劇の最後の一幕だった――。 ホームズの長編の中では最後の作。 4作ある長編の中では「バスカヴィル家の犬」が有名だが、 この「恐怖の谷」こそがベストではないかと思った。 第一部では殺人事件の謎をホームズが解決し、 第二部では事件が起こるに到った経緯が描かれる。 第一部でのホームズの推理は実に鮮やかだし、 結末も意外性のあるもので面白い。 特筆すべきは第二部で、「緋色の研究」と同様に 事件の背景がただ語られるだけかと思いきや、 第二部だけでも意外性のある結末が用意されていて、 立派なミステリィの体裁をなしている。 鮮やかな情景描写や怪奇趣味という点では 前作「バスカヴィル家の犬」は確かに勝るが、 推理小説的驚きを提供してくれるという点では この「恐怖の谷」は、長編4作の中でベストだろう。 古典推理小説の名作。

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    投稿日: 2012.05.06
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    再読。ホームズ最後の長編。二部構成になっていて、後半はアメリカが舞台。このアメリカ部分は原語で読めればもっと違うんだろうなあ。昔の仇が追いかけてきて…って他にもあったなあと思いつつ、ラストのモリアーティ教授との闘いへのホームズの意気込みがいい。

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    投稿日: 2012.04.20
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    二部構成。 一部のホームズの素晴らしさはもちろん、二部の痛快感がとても良かったです。 マクマードを表現することによってモリアーティの凄さ、ひいてはホームズの凄さを表現する構成に感嘆しました。 マクマードの件が史実だというのにも驚きです。

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    投稿日: 2012.04.13
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    ホームズ2部構成長編シリーズ。ホームズの元に謎の暗号が届くところから話は始まる。暗号はダグラスの身に危険が迫っているといった内容だったが、既にダグラスは死体で発見される。1部で事件は解決し、2部で事件の背景。どんでん返しがすごい!おもしろかった!

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    投稿日: 2012.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホームズシリーズ最後の長編 やっと、モリアーティ教授の影が見え隠れしてきた。 「最後の事件」でモリアーティ教授が出てきて以来だったから、少しわくわくした。そして、小説の最後でモリアーティ教授の影が見えて、これが「犯罪界のナポレオン」と呼ばれる由縁なのかとわかって、すっごく面白かった。 また、恐怖の谷そのものも、後書きにあったように第1部・第2部と続いているが、外のミステリーとして独立して読めるところも面白いと思った。 作品の中で、いろいろとちりばめられている友情や愛・信頼関係等々読み応えがたくさんだった。 だからこそ、長い間読まれ続けているのだろうと思った。 個人的には、「バスカヴィル家の犬」よりもこっちの方が良いかな。

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    投稿日: 2012.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前編、後編共にどきどきします。長編としてはハスカヴィル家の犬が一番好きですが、2部構成としてはこれが一番良い!クライマックスは思わず何度も読み直しました。

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    投稿日: 2012.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    モリアーティ教授登場の回。 後半の回想ページが長かった。 そのため、ホームズは全体の半分くらいしか出てこない・ でも事件の内容はとても面白かった。

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    投稿日: 2011.11.25
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    図書館から借りました  推理小説。舞台はイギリス。(と、アメリカ)  ホームズシリーズの、最後の長編。  モリアティ教授の暗躍。  うーむ。  昔、読んでました。ただし、子供向けの、小学校の図書館にある分厚い奴で。  ずいぶん前だからか、ダグラスのアメリカでの話を読んだとき、「あれれ? こんな感じの人だっけ?」もっとスマートな悪党を装っていたような気がする、と思ってしまった。  偽コインを作ってたのでしたか?  無夜の記憶では、トランクいっぱいに新札を詰め込んでやってきたような気がしたのに。  違う話だったかな。。  なんにせよ、名作だけあって読みやすく、これだけでも読めます。

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    投稿日: 2011.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初にきた警告状の推理も面白かったし、 実際の事件もかなり興味深かった 途中 犯人の過去についての回想があったけど 事件の起きた理由がしっかりあって「なるほど!」ってなりました。

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    投稿日: 2011.02.24
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     ホームズの長編4つ(他『緋色の研究』『四つの署名』『バスカヴィル家の犬』)のラストを飾るこの作品は、『緋色』『四つ』同様、前半で事件とその解決。後半で犯人の経緯について書かれている。『バスカヴィル』でとったスタイルから元に戻したことになるが、後半部分も探偵バンディ・エドワーズの探偵話となっている点は新鮮。単に犯人の生い立ちや動機が書かれているわけではなく、意外性もたっぷり。  ホームズシリーズの中でも、ミステリとしてのおもしろさと情緒性の豊かさのバランスがとれている良作だと思う。バスカヴィル除けばこれが一番かも。

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    投稿日: 2011.01.11
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    シャーロック・ホームズシリーズ。読み終わったのはずいぶん前だけど、このエピソードが一番、面白かった記憶が。 ホームズの長編が大体そうだった気がするけど、犯人の昔話もすごく書き込まれてて、一本のストーリーとして読み応えがある内容。 この話はとにかくどんでん返しがすごかった。

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    投稿日: 2010.07.18
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    モリアティ教授の部下ポーロックから来た警告状。 警告の通り殺害された被害者。シャーロック・ホームズの推理。 アメリカの「恐怖の谷」で起きた「自由民団」の犯罪と復讐。

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    投稿日: 2009.11.03
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    最近久しぶりに再読。 最後のモリアーティの言葉を「おやおや、ホームズくん、おやおや」にしている訳書があったと思うんだけど、その言葉のほうが「わたしの」モリアーティっぽい。 過去といまで二部構成にしているホームズの長編はどれも好き。

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    投稿日: 2009.11.01
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     ホームズのもとに届いた暗号の手紙。時をたがわず起こる田舎の古い館で起こる殺人。その因縁は20年前のアメリカに端を発する、恐怖の復讐劇だった。コナン・ドイルによるシャーロック・ホームズシリーズ最後の長編。  これもまた「緋色の研究」のように2部構成で語られる。興味深いのは2部だけを取り出してもひとつのしっかりとした小説にまとまっていること。1875年当時のアメリカの鉱山村の荒んだ恐怖を冒険活劇風に見事に描ききっています。訳は名訳、延原謙。

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    投稿日: 2009.10.27
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    『恐怖の谷』(コナン・ドイル、延原謙訳、1953年、新潮文庫) これはドイルの最高傑作だと思う。第一部のホームズの事件解決、第二部の事件に至るまでの経緯、どちらも良い。 とくに第二部のマクマードの大活躍と最後の大逆転には手に汗握る展開です! (2009年8月27日)

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    投稿日: 2009.08.27
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     例の如く、シャーロック・ホームズ。 最近読んでいると、だんだん先が読めるようになってきたが、特にこれは先の展開が読みやすく、そう思うとめちゃくちゃ面白い!とは思えなかった。  しかし、すっと読めたのでそれほど不満もないので、3.5星ということで、4つ星で!

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    投稿日: 2009.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    The Valley of Fear(1914-1915年、英)。 ホームズ・シリーズ、長編。 ホームズの元に、事件を警告する暗号の手紙が届けられた。ほどなく警告どおりの殺人が起きるが、事件は、ある男のアメリカでの奇妙な冒険譚に関係していた…。 「緋色の研究」と同様の形式で、後半はほとんど別の小説になっている。ただし本作品では、後半の冒険譚そのものが、叙述トリックに近い「どんでん返し」を含んだ、独立した探偵小説になっている。進化するものなのだなぁ、と感心した。

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    投稿日: 2009.02.22
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    おおおっ!コナン・ドイル、ついに本領発揮!!!と言いたくなるホームズ長編第4弾『恐怖の谷』。(以下ネタバレ御免)今回はきっちり2部形式。第1部は「バールストンの悲劇」。「ほんとに君には、ときどきうんざりさせられるよ(ワ)」と、いつものやり取りで始まる。ホームズに届いた半分しかない暗号文を解読するくだりで早速惹きつけられたところに、マクドナルド警部初(?)登場。暗号文の警告が現実の事件となっていたのである。警部とともに現場に急行する2人。屋敷の書斎には散弾銃で何者かに頭部を目茶目茶に破壊された家主。発見時の状況、妻や友人、執事ら関係者の証言…舞台はととのった。今回の脇役は、「珍しくしっかり者で固めたのね」と思わせる警視庁マクドナルド警部と所轄署メースン警部。2人ともなかなか頑張るが、やっぱりホームズの明察には敵わない。ホームズの指示で夜の張り込み中、「もっと淡白にいえないもんですかね?(=真相教えてよ!)」という警部に、「いきなり肩に手をかけたり、のっそりとお前が犯人だと言ったり----これじゃあんまり芸がなさすぎる…電光的な推理や巧妙な罠…こうしたものこそわが生涯の誇りで生き甲斐じゃないでしょうか」とホームズの本音がチラリ。罠にかかった〇〇氏、見破られたトリック、そして△△が現れ……。ここで物語は20年前の第2部「スコウラーズ」へ。1875年、アメリカの某炭鉱の町へマクマードというひとりの若者が到着。新参者の彼は、土地の悪漢集団スコウラーズの首領マギニティに気に入られ、異常な儀式を経て入団。その度胸に一躍人気者になるほど早くも溶け込んだ。美貌の女性とのロマンス、団員内での揉め事、団の悪行の数々…。そんなある日、心配症の団員から一通の手紙を見せられる。そこには「腕利きの探偵バーディ・エドワーズが団の悪行を調査している」との情報が。マクマードは、逆に探偵を罠にかけて町に呼び出し、蜂の巣にする作戦を提案する。ここからのクライマックスに、はぁ〜?と参ってしまった。初めて読んだときには完全にシビれた。とにかく、ホームズのかっこよさが霞んでしまうほど、ドラマチックな展開の第二部。剛胆で強靭な心臓を持ち人を惹き付けてやまないマクマードは、役者としては一枚上手。夢も希望も救いのない谷底の町、怖れ慄きながら暮らす人々という暗い影が、物語の終盤で光に照らされる。エピローグ、警察には真相を教えずホームズだけで内密に解決してたなら、違った結末になったのかと思わずにはいられなかった。『アベ農園』のようになって欲しかった。いや、でもこれで「悪の王」モリアティ教授のキャラクターが際立ったけど…(『最後の事件』の段階ではその脅威の大きさがどれ程のものか描き切れてなかったし)。「…まあ見ててくださいよ!(ホ)」に続いて『最後の事件』を読んでもいいかも。(2009年1月ホームズ再読月間)

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    投稿日: 2008.11.06
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    二部構成になった作品。前半はホームズの活躍で後半は前半の?の解明かな。読み終わって、あれ?という謎が生まれてくる。

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    投稿日: 2008.07.16
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    ホームズ最後の長編小説。イギリスの田舎における怪奇な殺人事件とアメリカ鉱山のギャング小説の両方を楽しめ、最後の数ページでどんでん返しがあるのはなかなか読み応えがあります。それにしてもアメリカはやっぱりドイルには大きな存在だなと再確認できました。ギャングがスエーデン人の娘を取りあう所など国際色豊かです。そういえば、「6つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」ではそれぞれイタリア人やロシア人がでてくるが、ホームズストーリーはなかなか国際的な広がりがあります。それから、当然、社会主義運動にも影響をうけていると思われる部分もあります。とくに鼻眼鏡や恐怖の谷では。

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    投稿日: 2008.07.14
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    最後のホームズ長編小説。 原題「The Valley Fear」 2部構成で前半はホームズの推理編、後半は事件の発端となる過去編。

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    投稿日: 2007.08.07
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    他の話と若干毛色が変わっている。 2部は舞台がアメリカな上にホームズが出てこないので「何これ?」と読んでいる間は思うが、最後に真相が明かされ納得。分かってても何度も読んでしまうのはドイルの叡智だ。

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    投稿日: 2007.08.06
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    中学生の頃に読んだので、内容は詳しく覚えていませんが、ホームズの出てこない部分のお話が独立していて、妙によかったという思い出が残っています。 読み直さないとだめですね!

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    投稿日: 2006.10.10
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    これも、ホームズの長編らしくなかなか壮絶で暗いお話。 やっぱり、復讐が主題となっています。 世の中、うまく勧善懲悪にはならないようですね……。

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    投稿日: 2005.05.22