作者の１作目「スマドロ」を読んでいて、けっこう変わってて面白かったから、２作目も手に取ってみた。 語り口調で進んでいくのも読みやすいんだけど、なかなか核が見えずらい。それが狙いだろうけど。 そしてまた最初から読み返してしまいたくなる。

誘拐事件にかかわる5人の語りで話が進む。何気に先が解り軽い感じだな。 2016.1.29

20年前の誘拐事件の真相と政治家の娘誘拐事件がどう繋がるかが読みどころの本書。OL、フリーライター、青年、二通の手紙の独白によって真実を浮かび上がらせるのですが、一見無駄と思える脱線話が重大な要素になっているので、仕込み方は巧みだと思います。 しかし、20年前の誘拐事件の真相はありふれたパターンですし、二つの事件の繋がりも大した驚きはないため満足度は低めです。