
総合評価
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powered by ブクログ目に見えないものは、どうやって測ろう。 口から出る建前ではなく、底にある意地の悪さにだけ目を向けてその人を知った気になってしまうことがあるけれど、それを隠そうとするのもまたその人であって、本音だけが全てではないのにね。
0投稿日: 2025.10.19
powered by ブクログ「人は泣きながら生まれる。このあほうどもの舞台に引き出されたのが悲しくてな」 〈あらすじ〉 ブリテンを治めるリア王は引退を控え、3人の娘に「父である自分を最も愛している者に領土、権力を分け与えること」を宣言する。長女ゴネリルと次女リーガンが美辞麗句を並べる中、末娘のコーデリアは「何も」と答える。怒り狂った王はコーデリアを追放し上の娘2人に財産を与えるも、その後2人に手のひらを返され酷い扱いを受け、自分の過ちに気づく。 〈不器用な末娘〉 父の要求に対し「自分の本心」よりも「相手の求めている言葉」を並べることができる長女や次女と比べ 、1番若いコーデリアが「何も。」と答えるのは、一見すると思春期の者にありがちな言動にみえる。けど実際は愛を言葉で測ろうとしている父親の愚かさに気づいていて、それに対し自分なりに反抗し自身の信念を貫こうとした若さゆえの不器用且つ純粋で正直な言動でもあったのではないかと今になり思う。 歳を重ね空気を読む、相手に合わせる力を身につけた姉たちと、不器用で幼いながら真っ直ぐな妹のコントラストが印象的だった。 〈不器用な父〉 またリア王の不器用さも本作品の醍醐味である。自分への愛を言葉で測ろうとしたり、姉達が引き受ける自分の従者の数により愛を測ろうとしたりと、とにかく愛を何かで測ろうとする。長年王として国をまとめていたであろう大の大人が見せる弱さ、不器用さから人情味が溢れているのもまた、本作品が時と国を越え人から愛される理由だと思った。 四大悲劇のうちの一つであるリア王、不器用が生んだ悲劇だった。
0投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ「リア王」一行解説 王様が狂って乞食同然の姿で荒野をさまよう衝撃的な物語 シェイクスピアの4大悲劇の中でも一番過激らしい一応サラッとでも読んでおきたい古典だよね 残す悲劇は「オセロー」だけ
11投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログシェイクスピア四代悲劇のうちのひとつ。 小説というよりも、舞台でお馴染みの名作と言われている。 2025年、大竹しのぶがリア王、宮沢りえがゴネリルとなると言う。見に行かねばなるまい。先ずは予習から。
1投稿日: 2025.08.16
powered by ブクログ美しい言葉や甘い言葉には毒が内包されている事が多いものだが、長年権力の座にあったリア王にはこの事が分からない。当り前の事だとも言える。
1投稿日: 2025.06.15
powered by ブクログこの本が面白くない、ではなく、シェイクスピアの作品が好きではない。 おべっかに騙された一人の王の話。 頑張って嘘を見抜けよ、と思って読んでた。
1投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログシェイクスピアってめっちゃ古いしなーと少しハードルが高く感じていたのですが、現代語訳されているので全然読みやすかったです。 戯曲はハマれば一気に読めてしまいます。 リア王の愚かさがとことん言動やその因果とも言える嵐の中に表れており、しかし自分の愚かさに気づいたリアの行動はその愚かさに負けず真っ直ぐ(愚直)で見ていて清々しい気持ちになりました。ヘミングウェイがこの話から勇気を貰うと言った意味もわかる気がします。 少し読み返しただけでキャラクターの台詞の伏線を発見したので作者の技術面にもびっくりしました。
2投稿日: 2025.03.16
powered by ブクログすぐキレる「老害」にならないための必読書…齋藤孝が60歳以上の大人に勧める「400年以上前の名著」 https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/president/bizskills/president_90447
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ同性のグループに異性が入ると、ろくな事にならない。オタサーの姫みたいだな…。 黒澤明監督の映画「乱」見る前に物語の元になっている本作を読んでみようと思った。物語の大筋は理解できたが、読書レベル?が低いのか読みにくく、理解できないシーンが所々あった。本書読了後に内容補完のために漫画も読んだ。 取り出した眼球を「腐った牡蠣のようだ」と例えているのが好き。一生使う機会無いと思うけどこの台詞使ってみたい。
0投稿日: 2024.09.01
powered by ブクログこの作品はリア王を含め幾人もの人間が悲惨な運命を辿ります。その悲惨さは目を覆いたくなるようなものがあり、彼らの悲痛な叫びには思わず圧倒されてしまいます。 ですがこの作品は単に悲劇的な厭世的な物語というわけではありません。苦痛の中にこそ人間の偉大さや測り知れぬ神秘があるのだと述べられています。 苦悩の中に救いがある。これはドストエフスキーにも通ずるものが感じられます。 単に苦悩が絶望になるのではなく、そこにこそ人間の奥深さがあることに目を向けたという点でもこの悲劇作品の偉大たる所以があるように私には思えました。
0投稿日: 2024.08.15
powered by ブクログ先日読んだ「ゴリオ爺さん」がリア王を意識して書かれたものに違いないとあったので気になって読んでみた。こちらは文章から場面を想像するのに苦労した。特に唐突に道化が出てきて、理解が難しい台詞を言うのに戸惑った。登場する人の感情がずっと嵐のように激しいので読んだあとぐったりしてしまった。
1投稿日: 2024.05.13
powered by ブクログメモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1764773374541066660?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
0投稿日: 2024.03.05
powered by ブクログ四大悲劇の一つで、主人公リア王とその娘たちの闘争が展開される。三人姉妹の長女ゴネリルと次女リーガンは、リア王の権力と財産を得たことで、物語は急展開する。ここから、貴族たちの血みどろの争いが繰り広げられる。物語が進むにつれて、次々と登場人物が無残に死んでいく様は、人間の業の深さをよく表している。たとえ身近な人々であったとしても、あるものを手に入れるために、自分の敵となる者を徐々に排除していくのを見ると、人間はここまで惨い存在になってしまうことがわかる。解説にあるように、本作で用いられる動詞は、苦痛を感じさせるようなものが多く、読んでいくうちに、読者側も実際にダメージを受けるような表現が散見される。
1投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログシェイクスピアが生まれた地で、シェイクスピアが吸った空気を味わいたくて留学行きたいって言い出したんだけどさぁ。向こうの演劇文化に生で触れられたらどんなに楽しいかなあるというのを英語学習のモチベにしています、あーあ英語は本当にできません&シェイクスピアの翻訳なら福田さんがずば抜けて好き、って言ってきたけど翻訳翻訳って原語で楽しめる方が絶対に幸せなのにねぇ私~ リア王がまじ好きです、でも翻訳で楽しんでるうちは好きとか言っていいのかなという気持ちになってきたので、英語頑張りますやっぱり。 悲しいことがあったら思い浮かべる言葉の一つに「不運ばんざい!運の女神に見放され、この世の最低の境遇に落ちたなら、あともう残るのは希望だけ、不安の種も何もない!」があります、ダークな時は救いになるヨ。
3投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ分配される領土のことだけを考え、得るものを得たら父リアを見捨てる上の二姉妹、父を尊敬するがゆえに自分の正直な気持ちを言ったばかりに父から激怒され勘当までされたのに最後まで見捨てなかった末娘。 人ってバカというか、大事に思ってくれる人の気持ちは見えなくて、見えるのは自分の承認欲求を満たしてくれるものだけ。って、リア本人だけでなく、大事に思っていた末娘や忠臣や、周りの人にも救いがない。 で、リアは何者だったのだろう。一番大事な人をないがしろにして、口が上手いやつを高く評価し、ほんとうに助けてくれる人がしていることには気づかず、自分の悲劇しか考えない。いまの社会もほぼ同じことが起こっていると思うんだけど、それが400年以上前に書かれているというのは、やっぱりシェイクスピアが天才なのか、人間が変わってないのか、現実見せつけられ感が痛すぎる。
2投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ「泣け、泣け!ああ、お前達は石で出来ているのだ!」 はじめてのシェイクスピア。脚本調に慣れていないというのもあるのだろうが、あまり物語の真意を読み取ることはできなかった。 キングリアの転落していく様をただ眺めていた。
0投稿日: 2023.11.25
powered by ブクログキングリアを読む。 シェイクスピアが活躍した時代から現代まで数多の物語が生まれていて、それを時代性を考慮せずに知っている僕らは、この悲劇の偉大さを正確に感じられないかもしれない。 愚かな王、家族の裏切り、兄弟の不信,人間の虚飾僕には正直言って目新しさを覚えることができない。 でも、このキングリアという作品があることによってそれ以降の作品はめちゃくちゃ影響を受けてるやろうし、僕らがよくあると感じるまでにこの題材は古びず使われ続けているということは、やはり偉大な作品なんだろう。 道化は確かにこの物語のキーパーソンだろうと思うけど、僕にはどうしてもリアの人格の一部として遊離したものに思えてならない。 つまり道化はリア自身であり、客観的ニヒルキャラとして登場人物化したものだと思う。 誰にも指図されない王という立場の人が自己防衛的に自制を促すために狂気を阻止するために、出てきたのではないかと思う。
2投稿日: 2023.08.04
powered by ブクログテンポよく進んでいくので読みやすい。 前半の罵詈雑言が凄すぎてちょっとクスッとしてしまった(´・ω・`) 後半怒涛の展開。 それぞれの陰謀薄輪巻き、甘い言葉で取り入る…… 言葉ではなんとでも言えるからね。 真意、心を読み取るのは難しい。 失敗すると破滅へまっしぐら……
0投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ劇として進んでいくので、回りくどくなく、最初から濃ゆい内容にはいっていきます。 展開も早いです。 悲劇ですが、ためになる内容です。 口の上手い人には気をつけろ。 今が人生どん底だと言えるうちはまだ大丈夫。
0投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログ学生時代に読んだけど、シェイクスピアで一番思い出に残っていたので、久しぶりに読み直し。 道化の役割とか、色々研究したくなる点が多いです。 もちろん名作ですが、古典ゆえにか、言葉の言い回しが独特で、理解するのに苦労しました。(例えば、『嫌いじゃないこともない。』って、え?どっちみたいな。)
1投稿日: 2022.10.18
powered by ブクログ1600年代の作品だが、登場人物に台詞を言わせる事によって、緻密な人間関係が生まれている。 娘に裏切られる王と争いが起因して家族皆が命を落としてしまうなんて。 ケントやエドガーが、 最終的に謀反人に向かって行く様は、胸が熱くなった。 娘が父を陥れる心情は、この時代には珍しいのか 心理描写が上手く描かれている。
0投稿日: 2022.09.01
powered by ブクログシェイクスピア読み直し企画第二弾は『リア王』を。 最初はじいさんまじやめてくれ…と姉姉妹たちにも同情的に読んでいたのですが、最後まで読むと、結局正義とは何か、正義は最後に勝ったといえないかもしれない…と、いい意味でもやもやするストーリーだったなと思いました。 狂気と見えて狂気でなく、正気と見えて正気でなく、ただ本当に正気な時も狂気な時もあって、いやなんか本当にニヒリズム文学だなと思って終わりました。真っ黒な虚無が口を開けて我々を待っている、リア王。。。 正気なことが正義に繋がるわけではない、正しいことが正しいこととして認められるわけではない。自己を見つめることは必ずしもいいことではない、、と全てが否定形で語られるストーリーでした。 これは深い虚無なんだけど、みんな感激して落ち込まないのですか?笑 トラジディーの、ある種のカタルシスはないんだもの。 Act5 Scene II エドガー: 人間、忍耐が肝腎、己れの都合でこの世を去る訳には行かない、こいつは出て来た時と同じ理窟さ、万事、木の実の熟して落ちるが如し。さ、行こう。
0投稿日: 2022.08.24
powered by ブクログこれにて四大悲劇全て読了 本作のテーマは第一に親子の間の愛情と信頼に関わるもの、第二に虚飾の放棄である。(解題より) 親子の間の愛情に関しては、一番父親のことを想っていたコーディリアよりもうわべだけの言葉を言っていたゴネリルとリーガンに相続を決定してしまう。またグロスター伯爵においても、嫡子か庶子での争いが起こってしまう。愛情というものを知るには言葉ではなく、行動、それをも超越した目に見えない何かを感じ取ることでしかわからないのだと気付かされる。リア王のように言葉だけの愛情に満足しているといつかしっぺ返しを喰らいそうだ。 虚飾の放棄に関しては、荒野のシーンでのリア王とエドガーの会話が印象的である。衣服なども脱ぎ捨て、さらには財産や身分などすべて引き算的に人間から排除していったら、そこには何も変わらぬ人間がいるだけだという考えには現代にも通じる考えがある。現代は身分こそみな平等であるという見方が普通になってきているが、学歴や収入など目には見えないステータスによって優劣がつけられている現状が未だにある。このような考えはリア王の物語からすれば、まさに虚飾を着飾った人間であるといわざるを得ない。シェイクスピアもこのような虚栄心は下らないものだと考えていたのだろう。虚飾の放棄を実践できた人間が見ることのできる景色は今、私たちが見ている景色とは全く異なった景色なのだろう。わたしもこの物語を体験したからには、そのような虚栄心を捨てる努力をしていかなければならないと感じた。 シェイクスピアの他の四大悲劇と比べても、リア王は個人的にはかなり面白い部類に入った。テーマが共感できる部分もかなりあった。現代を生きる我々も何か参考にできる部分がある物語であると痛感した。
0投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ甘言に気を良くした愚かなリア王の決断で国が傾く四大悲劇の一作品であり、打算や野心で紡がれるドロドロとした人間模様と関係者の殆どが命を落とす事になる悲壮な展開に救いの無さを感じる。
0投稿日: 2022.03.23
powered by ブクログシェイクスピア作品の中で最も愛している作品です。人間の愚かさが招く悲劇の大きさに因果の不均衡を感じます。それが世界であると知りつつも救いを求めたくなる、やるせない気持ちが心を抉ります。一生消えないであろう深い傷を付けられた感動的な作品です。 ところで自分の記憶のリア王と結末が違っていてビックリ。どうやらシェイクスピアが参考にしたリア王の作品がありそれをシェイクスピア作品だと思っていました。 調べてみたら、なるほどなるほど。気になる方やまだ読んだことのない方には是非ともお勧めしたい一冊です。 傷友になりましょう。
0投稿日: 2022.02.06
powered by ブクログシェイクスピア四大悲劇の最高峰、というフレーズに釣られて読んだ。 老害とお家騒動と不倫のお話。 登場人物の大半が死んでしまう。 物語りの終盤、英仏戦争が始まる頃から怒涛の展開で、お話としては面白かった。(王の娘で公爵夫人のゴネリルとリーガンの二人共がグロスター伯爵の庶子エドマンドとの結婚を望んでいるなんて、昼ドラかと思ってしまった。。) 最初にコーディーリアの発言にリア王が怒り狂う場面が、『何で?』という感じで、老害感を拭えず。 グロスター伯爵が目玉を二つともくり抜かれる場面が大変残酷。。
5投稿日: 2022.01.08
powered by ブクログ最後ほとんどみんな死ぬのか、、 人間を殺してまでそんなに地位や名誉が大事かな。 欲のままに生きると人間愚かになる。
0投稿日: 2021.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
時々、残酷な描写が出てくる。 気性の激しいおじいちゃん王が、周りに翻弄されて破滅していくまで。 心優しい末娘まで犠牲になってしまったのが悲しかった。
0投稿日: 2021.08.31
powered by ブクログリア王 (和書)2009年02月26日 20:17 1967 新潮社 シェイクスピア, 福田 恒存 舞台背景が目に浮かぶようで野原や荒野を彷徨うリア王がその中で美しく浮かび上がっていくようです。 コーディーリアとゴネリル・リーガンとの差異が人間の諸関係を司る現実原則・快感原則そしてコーディーリアの意志がその諸関係をコペルニクス的転回の中に見いだすことができるように感じました。
0投稿日: 2020.09.25
powered by ブクログ虚飾に欺かれ裸一貫となった王は、人間不信から狂気に陥らざるを得なかった。嵐に立ち向い一体となる様は壮絶。2020.8.6
0投稿日: 2020.08.06
powered by ブクログ早く読みたくて、どんどん読み進めて行ったら、なにがなんだか分からなかった。少し時間を空けて、次はしっかりと読み込みたい。
0投稿日: 2020.04.16
powered by ブクログ数少ない、しっかりと読んだシェイクスピア作品の中で一番好きな作品。 リア王が三人の娘に領地を分け与えることから始まる悲劇。 登場人物たちがそれぞれの思惑で動く中で、事態はどんどん悪い方向へ進んでいく。 やりきれない読了感が残る作品。
0投稿日: 2019.10.26
powered by ブクログシェイクスピアから一冊入れたいと思って、なんとなくリア王になりました。 信じるべき人を信じられず、口先だけの相手にたぶらかされるリア王が、人間くさくておもしろい。
1投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ四大悲劇中最高傑作かな。 "運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある、どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。"
0投稿日: 2019.04.18
powered by ブクログ因果応報と理不尽とが入り乱れるまごうことなき悲劇。 多層的な過失・悪意の連鎖がやがてカタストロフィに達する過程で、どこに共感しどこに憤懣を抱くか、恐らく人によって異なるのだろう。 同時代の常識で眺めたらどう感じるのだろうか。
0投稿日: 2019.01.12
powered by ブクログ2017/03/08 シェイクスピア 福田恆存訳『リア王』新潮文庫 読了。甘言を弄した長女次女に領地を与え、実直な末娘の物言いに激怒した老王が破滅していく悲劇。身に纏うものを失うことで見えてくることがあるだろう。家臣が親子問題で不幸に陥る副筋が類似的に展開されるので、主題の見通しを効果的に導いてくれる。
0投稿日: 2018.11.06
powered by ブクログ年老いた王リアは、退位にあたり、三人の娘のうち上の姉妹二人に、その甘言を見抜けず、権力・財産を全て譲ってしまう。そのうえ、王を心から慕う末娘コーディーリアを無一文で他国へ嫁がせ、また、腹心ケントの忠告にも耳を貸さず追放する。まさに裸になった王は、邪悪な二人の娘とその取り巻きの策略により、何の力も持たない老人へ貶められる。そして、流浪の末、自分を愛してくれる娘コーディーリアを亡くし、失意の中で自分の命をも失うことになる
0投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログリア王は悲劇の主人公だ。娘であるリーガン・ゴネリルからは信用されず、一番素直なコーディーリアを可愛がらなかった。だから側近も亡くなっていく。やはり人は信用しないと人からは信用されないと思う。人間不信、どん底を極めれば笑いに変えられる、等人としてどうすべきかが良くわかった。信用が第一なのだと思う。
0投稿日: 2018.10.06
powered by ブクログ古典を読もうと思ってシェイクスピア四大悲劇の2冊目に手を伸ばしました。(1冊目はハムレット) 感想として、一言で言うとあまり面白くは感じませんでした。 原因として老王リアの気狂いと壊れていく様子が痛ましく感じたことがあります。また、私にはリアの側に出てくる道化が言っていることが全く理解できなく、走り読みしました。しかし、一見理解できないところにこそ、17世紀のシェイクスピアが伝えたかったことが凝縮されているのではと思います。
0投稿日: 2018.08.11
powered by ブクログ老害の悲劇の後、予想外の展開 娘から 「力のない者は無いように振舞ってください」などと言われてしまっては 父のプライドはズタボロ ハムレットやマクベスより 人生に役立つ言葉が多くある
0投稿日: 2018.01.07
powered by ブクログ最後の解説で、道化師が中世の職業であって高貴の人に毒舌を浴びせかけることを許されていたというのが、面白い。日本なら斬るだろうし、向こうでも「無礼者!」みたいになりそうなのに、ならなかったから不思議に思ってたがそうでしたかと思いました。
0投稿日: 2016.06.02
powered by ブクログシェイクスピアは高校で読んだ以来だが、前よりも楽しく読むことができた。 主要な登場人物の大半が死ぬという大変な悲劇であり、展開が目まぐるしく楽しく読み通すことができた。長さもちょうどよい。 いったい王の悲劇はどこにあったか、それはそもそも娘に領土を渡したことにあるのであろう。一時の熱い感情が本質を隠し、それゆえにあらゆることを取り返しのつかないところへ追いやってしまうことになる。 後は悪党と善人の区別もしやすいのが良い。時々誰が誰だかわからなくなることがあったけど、何度か見返すとわかる程度なので、そんなに読みづらいこともなかった。 悪女が話題になるのはもうずっと昔からの定番なんですね。
0投稿日: 2016.02.25
powered by ブクログもうすぐ、観に行くお芝居があるということで読んでみた。 以前、ハムレットを読んだ時は随分皮肉が効いていてシェイクスピアさんっておもしろいなぁと思ったものの、ハムレットの凄さがわからなかったのだけれども、リア王は読んで、こりゃなんか凄いんじゃないかと感じたし、お話の流れがスッキリしていてすんなり頭に入ってきた。 訳された福田恆存さんの解説もすごくて、人が、人間を信じられなくなって宇宙論にはまる理由なんかが説かれていて、とってもためになりました。 しばらく、シェイクスピアさんにはまりそうです。 Mahalo
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ嵐の中をさまよう、狂気となったリア王の内面と自然界が一体となった悲劇の表現がすごい。 後期テンベストのあらしは、晴れたと思ったけれど。 連れ合いもなく、頼れる身内もない老後に踏み込むのはまさに荒野、未開の地へ踏み込む気持ちかもしれない。 親子の自然な絆を信じれはよかったのに、ことさら虚飾や打算の入り込む機会をつくってしまった愚かさ。
0投稿日: 2016.02.01
powered by ブクログ四大悲劇(ハムレット、オセロ―、リア王、マクベス)の中で3番目に作られた作品で、『ハムレット』と並ぶシェイクスピア作品の最高傑作と言われる。 限られた登場人物の中に多様な人間関係・人間心理が織り込まれているものが多いシェイクスピア作品の中でも、リア王と三人の娘(ゴネリル、リーガン、コーディーリア)によって展開される主筋に、王の家臣グロスター伯爵と息子エドガー・庶子エドマンドによる副筋が絡む本劇は極めて複雑である。 そして、本作品のテーマも、一つは、リアとグロスターは信じている子に裏切られ、コーディーリアとエドガーは愛する父に裏切られるという、親子の愛情と信頼に関わるもので、もう一つは、虚飾・ごまかしの無意味さという、二つがあると思われる。 後者については、第三幕第四場で、城を飛び出したリアが「人間、外から附けた物を剥がしてしまえば、皆、貴様と同じ哀れな裸の二足獣に過ぎぬ」と叫び、第四幕第一場で、グロスターが「この俺に行くべき道などあるものか、それなら目は要らぬ。俺は目が見えた時には、よく躓いたものだ。例は幾らもあろう、人間、有るものに頼れば隙が生じる、失えば、卻ってそれが強みになるものなのだ」と語っている。そして、これは、第一幕第一場で、何も失う前のリアが、「申上げる事は何も」と言ったコーディーリアに対して「無から生ずる物は無だけだぞ・・・」と問い返した場面を思い出させるのである。 深いメッセージ性に加えて、舞台の展開もドラマティックで、個人的には『ハムレット』よりも好きな作品である。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ話の進み方が上手い。 悲劇に向かって突き進む、迫力に溢れた作品。 リア王は、富や権力を目の前につきつけて、自分に対する愛情を試すようなことをしたからこういうことになった。 ゴネリルやリーガンはそれに応えたけど、富と権力が手に入ればリア王をただの面倒な老人としか見なかった。 唯一本当の愛を持っていたコーディーリアは、父の愚行に応じず、お望みの答えを言わなかったためにリア王の怒りを買った。 人間、いくら年を取っても、なかなか自分の愚かさには気づけないんだな。
0投稿日: 2015.09.16
powered by ブクログシェイクスピア『リア王』 ー人間、外から附けた物を剥がしてしまえば、皆、貴様と同じ哀れな裸の二足獣に過ぎぬー 下敷きになった『原リア』の方が面白しそうな雰囲気。 訳者の解題で、トルストイがシェイクスピアを好まなかったのは、単にトルストイが生真面目な近代小説家というだけのことに過ぎないと一蹴されているのが面白い笑 四大悲劇も残すところ一作品…
0投稿日: 2015.06.23
powered by ブクログ愛とは何か、というとてもわかり易くて難しいテーマだが、シェークスピアにとっては表現の独壇場。彼に拮抗する文筆家はゲーテを除いて他にないと思う。私がそう思った一冊。 ストーリーは有名だけれど、知ってるから、という理由でポイせずに是非読んで欲しい。コーデリアの(おそらく当時としては革命的な)クーデレっぷりと、フランス王のイケメンっぷり、そしてリア王の老害っぷりを目に焼き付けて欲しい。
0投稿日: 2014.11.28
powered by ブクログKING LEAR (1604-) 福田恆存氏訳の新潮版で、私には初めてのShakespeare作品。福田氏は「解題」も書いており、中村保男氏も「解説」を書いている。 劇の台本ということで、戦闘の描写や城の様子については描写されず、登場人物たちの台詞だけで話が展開する。細かな描写をしない代わりというべきか、台詞にすごく迫力がある。これだけで、登場人物がどのような表情、勢い、感情でその台詞をしゃべっているのか想像できてしまう。 リア王とその3人娘、そしてグロスターとその2人息子との間の悲劇が、凄まじい描写で展開する。 「人間、有るものに頼れば隙が生じる、失えば、卻ってそれが強みになるものなのだ。」このグロスターの台詞から、この物語の皮肉的かつ悲劇的結末が想像できた。今まで近くにありながらも気づかなかった親子の愛、それを失ったときに初めて自身の愚かさに気づいたリア王。しかし、それに気づけるという強みを手にした半面、コーディーリアの父への真の愛は既に失われてしまっていた。
0投稿日: 2014.10.19
powered by ブクログこれも中学生だか高校生ぶりに読んだ本。 ほかの話とこんがらがるけど、リア王の特筆すべき点は、王の娘3人が、悪・悪・善、という構成で、王からもらうだけもらって父たる王を上2人が手のひらを返したように迫害的な扱いをし始める、という話。 さりげなくフランスとかが絡んでて面白い。 要は近松門左衛門っていうか。要は、要は、ただの朝ドラ的な話なんですけどね。シェークスピアって。 それが、中高生の時は本当にどろどろ思えて怖くて、えぇまさかこんな風に考えるの?ないよ…ってずっと気持ち悪くなったりしていたはずなのに、今は、人間社会の縮図のような気すらしながら読む、っていう。 黒さに慣れたもんです。 わぉ。
0投稿日: 2014.07.25
powered by ブクログ歌劇?かなにかの曲だけは知っていたので、どんなお話かと。 よく聞くあらすじだと、とことんリアが不条理なまでの悲劇に突き落とされている感じがするが、追放にいたるまでの姉二人の言い分もわからずしもない。追放されるべくして追放されているとしか思えない。 リア王の悲劇は、気が狂うまで自分とは何かという問いを考えなかったことにある。グロスターやケント、エドガーにコーディリアたちは盲目的に従うことしかできず、彼を狂わせてしまったことが悲劇である。自分の主人が狂うことは、配下である自分が狂うことと同じであるから。 これまでのシェイクスピアの悲劇と違って、とてもダイナミックな展開、言葉の重み、台詞として発せられなかった部分の想像と、自分の心をひどく大きな揺さぶりをかけてくる。 読み終わった後もずっしりと堪える。
0投稿日: 2014.07.14
powered by ブクログリア 墓の中にいたほうがまだしも楽であろう、そうして裸の生身をこの厳しい寒空に曝しているよりは。人間は唯これだけのものなのか? この男の事をよく考えてみるがよい。蚕に絹を借りず、獣に皮を、羊に毛を、猫に麝香を借りていない。はっ! この三人はどうだ、いずれもごまかしの混ぜ物、貴様だけが正味そのものだ。人間、外から附けた物を剥がしてしまえば、皆、貴様と同じ哀れな裸の二足獣に過ぎぬ。脱げ、脱いでしまえ、お前の着ている借物を! おい、このボタンをはずしてくれ! 2014/07/01-07/07
0投稿日: 2014.06.30
powered by ブクログ「われわれの身に起こる数々の善きものの中でも、その最も偉大なるものは、狂気を通じて生まれてくるのである」と、古代ギリシアの哲学者プラトンは言いました(「パイドロス」p.52)。現代では「狂気」はほとんどネガティブなイメージしかないように思われますが、人間や世界の「真理」や「本質」を突くためには、天才に見られるようなある種の「狂気」が必要なのかもしれません。 リア王は自身の失策と娘たちの裏切りの末に「狂気」へ陥りますが、その結果、人間社会の真相に近づきます。つまり、王たる資格を剥ぎ取られたかれは人間の自然状態に至り、習慣や道徳によって成り立っている人間社会は、実は幻のように儚いものであることを明らかにする。しかし、真理に接したかれに待ち受けていたのは悲劇的な、救いようのない結末でした。「リア王」は人間の暗い宿命を描く、悲劇の傑作と言えるでしょう。
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログシェイクスピアの四大悲劇のひとつ 年老いたリア王が娘にした愚かな仕打ち それにより自分に帰ってきて徐々に正気を失う 最後はあらゆる屍の上に終結する ヨーロッパでは教養に欠かせないらしいので、 そこまで難しくないので、読んでみたらいかかが
0投稿日: 2014.03.24
powered by ブクログ訳者の福田恆存氏は、沙翁の最高傑作は『リア王』であると断言してゐます。 なある。確かに警句に満ちた台詞には、力が溢れてゐて、自分の文章に挿入したくなるフレイズが多いのであります。 リアは末娘のコーディーリアの真意を見抜けずに、長女・次女の追従に騙されて転落の詩集を綴る。 コーディーリアは、いかに美辞麗句を並べるのが不得手と云つても、父をもう少し慮つても良いのではないか。リアはリアで、余りにも愚かな行動を重ねます。不自然なほどである。 この愚かさを以て、沙翁は莫迦だなあと嘲笑する人がゐるかも知れませんが、これは計算された愚かさのやうです。 なぜか。本書は作者不詳の『原リア』なる作品を下敷きにしてゐるといふ事ですが、此方ではもつと自然な粗筋になつてゐるさうです。即ち沙翁はあへて、不自然なほどリアを暗愚に描いてゐるといふことであります。 総てを失ひ、荒天の中を彷徨ふリア。それでも人間は何か虚飾を身に付けてゐる。振り返へれば、社会の底辺で蠢くわたくしでさへ、いらんもんを持つてゐます。でもそれが人間といふものでせう。ちよつと暗澹たる気分になる、格調高い悲劇であります。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-138.html
0投稿日: 2013.12.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シェイクスピアの四大悲劇の一つ。マクベス、オセローに続いて三つを読了。既読の作品と似ていると感じる点もいくつかあった。エドマンドとイアーゴーの役どころとか。 ゴネリルとリーガンは確かに遺産目当てにリア王を騙した酷い面もあると思うけどけっこうまともな人間なのではないか。姉妹を訪ねたリア王はおかしくなりかけていたし、家臣を減らせというのも筋の通った要求に思える。逆に共感できないのが忠臣のケント伯爵。最初はまだ分かるけどおかしくなったリア王にも最後まで忠義を尽くせるのはケントもまた少しおかしいからではないか。最後は救いがなくてまさに悲劇。戦いの場面はオールカットなのがちょっと気になった。やっぱり劇の台本だからか。 迫力のあるセリフが多いがよく意味を取りかねるセリフもあった。気になったところは英語版で読んでみたい。『どん底などであるものか、自分から「これがどん底だと言っていられる間は。』というセリフは西尾維新『めだかボックス』では『今が最悪と言える間は最悪ではない』で引用されていた。自分としては後者の方がスッキリしていて好きだが誰の訳なのだろう。原文を見て自分ならどう訳すか考えたい。
1投稿日: 2013.11.24
powered by ブクログ老人問題を扱っているとの指摘が、和田秀樹の「困った老人と上手につきあう方法」166ページに書かれている。
6投稿日: 2013.11.18
powered by ブクログ高村薫氏の「新リア王」を読んで、もともとの話ってどんなんだったっけ?と思い読みました。 以前読んだのが児童向けだったので、あっさりしていましたが、ドロドロの宮廷劇だったんだな〜と思いました。
0投稿日: 2013.11.07
powered by ブクログ読みたくて読んだんじゃない、などというとわけがわからんが、新装版で出た山崎努『俳優のノート』を読むための予習として再読。なのだが、さらにその予習として『リア王』を下敷きとした黒沢明『乱』をDVDで見てからの再読という遡り方。 バカなので人物関係が頭に入ったのは中盤から。大仰なセリフ回しに度肝を抜かれつつ、しかしさすがに物語の構成力に舌を巻く。名優・山崎努がリア王の心にどう入っていくか楽しみになる。
0投稿日: 2013.10.29
powered by ブクログシェイクスピア全般に言える話だけど、日本語訳は読みづらくて仕方が無い。 そもそも本作が誕生したのが日本で言う江戸時代ごろ。日本語訳されて発行されたのが戦後まもなくだからしかたがないことだと思う。 四大喜劇の中では一番楽しめた。道化の戯言が多いうえに長い。それがいいのかもしれないけど、個人的には話が寸断される感じがして慣れなかった。
0投稿日: 2013.10.24
powered by ブクログ狂気を扱った文学として必ず引用されるが、主題は親子、主従の権力劇だ。 人間心理の核心をついたラディカルでディープな台詞の数々。 ー 頑ななひとというものは、自ら招いた禍を己の師とせねばならない ー 如何に賤しいこじきでも、そのとるに足りない持ち物のなかに、なにか余計なものを持っている ー 人間有るものに頼れば隙が生じる。失えば、かえってそれが強味になる
0投稿日: 2013.10.20
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20世紀以降、『リア王』の評価はますます高まっているようだ。ただし、この劇には普通の意味での劇的葛藤や感動の高まりはむしろ薄い。父と3人の娘の関係性が描かれるが、そこにはエレクトラ・コンプレックスが入り込む余地は全くないようだ。また、3女のコーディリアにはわずかにみとめられるものの、ゴネリル、リーガンには母性もまた不在である。父との紐帯も、リアが権力を譲り渡すと同時に断ち切られる。つまり、そもそも本質的にはなかったのだ。そして、後に残るのは全員の死。この不条理性こそが、この劇の先進性を語っているのだろう。
0投稿日: 2013.09.26
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2012年8月19日 リア王は3人の娘に父親に対する愛情を述べさせた。 2人の上娘は饒舌に父親に対する愛情を述べるが、末娘は述べる舌は持ち合わせていない。結婚しても夫より父が大切なんてありえないと述べた。 激怒した父は、末娘に財産を全くやらなかった。 財産のない娘に結婚を申し込んだのはフランスの公爵だけであった。 しかし、2人の上娘は父から全てを奪い、父を裏切った。リア王はやっと本当の父親思いは、末娘であることを悟り、最後は末娘と姉と娘の夫の兵やグロスター公爵の私生児であるエドマンドによって捕虜の身になり、末娘はエドマンドの命令によって死す。リア王も後死す。エドマンドの策略によって兄エドガーは父に追われ、最後、父グロスターもエドマンドの策略を知り、死す。 人間は、お金や名誉のためならこびたり、裏切りや嘘を並び立てる。 それは親子の間でもである。それを如実に表した作品ではないか。 本当の愛や忠誠心は、言葉ではない。饒舌な言葉に騙されるではない。 ときには、厳しい言葉を言うものこそが本当の愛や忠誠な者であると感じた。 リア王やグロスター公爵は、巧みな言葉を言うものに騙されて、本当に自分を大切に思ってくれている 人を見失ってしまった。しかし、本当に大切に思ってくれている人は最後まで見捨てない。ということも知ったのである。
0投稿日: 2013.09.07
powered by ブクログ悲劇。ほぼセリフだけなのに恐ろしい。とても大袈裟で詩的な表現が多い。身から出た錆の人々はまだしも、暇な神々による退屈しのぎの為に殺された人々はたまらん。悲劇過ぎる。
0投稿日: 2013.09.02
powered by ブクログ書きかけ コーディーリア お父様、お父様は私を生み、私を育て、私を慈しんでくださいました。その御恩返しは当然の事、私はお父様のお言附けを守り、お父様をお慕いし、お父様を心から敬っております。でも、お姉様方はなぜ夫をお持ちになったのでしょう、もしおっしゃる通りお父様お一人に心を捧げておいでなら?私でしたら恐らく、一旦嫁ぎましたからには、誓いをその手に受けて下さる夫に、私の愛情はもとより心遣いや務めの半ばを割き与えずにはおられませぬ。ええ、私ならお姉様方のように結婚などしないでしょう、お父上一人にすべてを捧げたいと思うなら。 リア で、心の内もその言葉通りと? コーディーリア はい、お父様。 リア その若さで、その冷たさは? コーディーリア その若さゆえに、真実を。 コーディーリア それについて、私からお父君に一つお願いがあります―確かに私は、心に無い事を聞きよく滑らかに言い廻す術を知りませぬ、こうしようと思った事は口に出すより先に、まず行いにと考えるからにございますが、それが私の到らぬところと致しましても―ただ一言、お父様のお口からおっしゃって頂きとうございます、何か後暗い汚点や、穢らわしい罪の染み跡が残っているとか、淫らな行いや恥知らずな振る舞いをしたとか、決してそういう事でお父様の御機嫌を損じ、お心を失ったのでないという事を、それどころか、私にはそんなものは無いほうがましと思われるようなものに欠けているからだと―そうなのです。たとえば、いつも物乞いしているような目附きや、無くて辛いと思いたい程の舌の働きなど、でも、それに欠けているために、お父様に嫌われてしまいましたけれども。 道化 欲得ずくの 御家来衆は 上辺つくろい 附いては来るが 嵐が来れば 見えもへちまも あるものかはと お前を棄てる 俺は逃げない 逃げぬは阿呆 利口なお方は 逃げたがよかろ 逃げたやくざは 阿呆になるが 阿呆は決して やくざにゃならぬ ケント 阿呆、どこで教ったのだ、今のは? 道化 阿呆、こんな事はわざわざ足枷を嵌められなくても解るさ! エドガー 身分は遥かに上でありながら、吾等と同じ苦痛を背負わされている、それを見ていると、自分の不幸もさほど辛いものとは思わなくなる。気楽な慰み、楽しい思いに取残されて、一人苦しむ者こそ最も苦しむ者だ。だが、どれほど重い苦しみもきっと乗越えられよう、悲しみに友があり、悩みに連れがあるとなれば。俺の傷も大分軽くなり、楽になったようだ、俺の背を屈ませる同じ重荷に王もまた喘いでいると知ったからだろう。王は吾が子に、俺は父親に、同じ事ではないか!さあ、トム、逃げ出せ!雲の上から洩れて来る噂に終始気を附けているのだぞ、そして時が来たら名乗ってでるがいい、誤解の種を蒔き、お前にこのような辱めを与えた中傷の化けの皮が剝がれ、己れの正しさも証しされ、親子を和解に導く手掛かりが得られる筈だ。今夜はこのうえ何が起ころうと、せめて王が御無事で落ち延びられるように!さあ、隠れた、隠れた。(退場) エドガー こうしているほうがまだましだ、蔑みは受けても、それとはっきりしているからな、終始、蔑まれながら諂われているよりは気がきいている。人間、どん底まで落ちてしまえば、詰り、運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ、不安の種は何も無い。人生の悲哀は天辺からの転落にある、どん底を極めれば笑いに還るほかは無い。という訳で、ようこそお出でになった、風の神、姿無き姿を喜んでこの胸に抱き締めよう、お前のためにどん底まで吹落されたみじめな奴だ、この上にどんなに吹きまくられようと、吹き飛ばされる心配はどこにも無い。 書きかけ
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ(amazonより抜粋)
0投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログストーリー面白い!もう一度か二度は読むと思うが、違う訳者の本も読んで見たい。 印象的な言葉はこれでした。 「貧乏は不思議な魔力を持っているな、 くだらんものをありがたいものに変えてくれる」 悲劇だけど、全く救いようのない悲劇でもないのが救いでした。太宰治の「人間失格」よりも全然救いようがあります。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ有名な文学を読もうと無難(?)なシェイクスピアから。 リア王が娘たちに裏切られていく過程はやはり悲劇だと感じたけれど、台詞がいちいち難しい。 忘れた頃にまた読みたい。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログコーディリアに対するリア王の不条理な怒りから話が始まる。 なぜ怒る、リア王よ。 と思ったら、解説でもわけわからん怒りと書かれていて真性だった。 サイドストーリーに紙面が相当割かれていて、当然登場人物も多くなり、把握しきれない。再読必至。 落ちるところまで落ちて、そして悟る。嵐の場面のインパクト。 哀れなトムは寒いとさ!
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高齢で引退することにしたブリテンのリア王は3人の娘を呼び出し、自分に愛情を示せたら領地を分配すると試す。 いい年して自分のことばっかりのリア王は、身から出た錆で荒野に放り出されるが、そんな彼の周りに末娘コーデリアや、忠臣ケントのような人がいたことが唯一の救いか。 自分の高慢で最愛の末娘を死なせてしまった、孤独な王様のかわいそうなお話。
0投稿日: 2012.07.22
powered by ブクログ4大悲劇と称されるだけあって、最初から最後まで笑うところなしの悲劇だった。 権威を奪われた者の崩落、自我の崩壊、権力を握る争い、忠実な臣下の裏切り、様々な人間ドラマがあった。色々と考えさせられる1作。
0投稿日: 2012.07.17
powered by ブクログおお、必要を言うな。如何に卑しい乞食でも、その取るに足らぬ持ち物の中に、何か余計な物を持っている。 足るを知るべき時と不足を知るべき時、そのバランスが難しい。 とりあえずコーディリアみたいな彼女がほしいです。
0投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログどうしても世間からずれてしまう自分が嫌いで仕方なくなったとき、何度も読む。 コーディーリアの勇敢な沈黙が心強い。この作品に限らず、戯曲家でありながら発話される言葉を常に疑う姿勢がシェイクスピアには通底しているように思われる。
0投稿日: 2012.03.17
powered by ブクログ喪失から真実を知る悲劇の物語。 初めて読むシェイクスピア。この方の訳は初心者でも分かりやすいように文章を紡いでくれていて助かります。 全体的な話の印象は人間が持つ卑しい損得勘定と、計略を並べたような話だなと。 そこから紡がれる年老いたリア王の悲劇の話。 それと平行してグロスター伯爵親子の悲劇も描いている。 愚かで腹黒い長女と次女を見ていると、まさに「釣った魚には餌をやらない。」とはこのことだなと感じる。 現代でも遺産相続でこのようなことはありそうだけど…。 そして清き純心な末娘が亡くなった時に真実を知るリア王。 これも「失って(離れて)初めて気付く。」 本当に複雑な駆引きや人間模様を描いている作品なんだと感じました。 結末はハッピーエンドとは程遠いけど何故か記憶に残ります。
0投稿日: 2012.03.11
powered by ブクログたぶん、シェイクスピアで一番好きなのがリア王だ。乱暴だけれど娘たちも実はどうでもいい。王の悲哀と道化師との旅。それがすべてだ。王という孤独な存在の慰めにはやはり道化師が必要だとこれを読んでようやく理解した。
0投稿日: 2011.11.26
powered by ブクログ死んだような地上の人間世界は裏切りの裏切りの果てには死が付置されている。人生そんなもん。悲劇しかないぜ。
0投稿日: 2011.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夏目漱石の「虞美人草」もそうなのだが、倫理礼賛は小説としてどうもつまらない。 自分では何もしないまま銀時計の秀才との結婚を夢見ているたなぼた小夜子よりも、例え道に外れたことであろうが、アクティブに恋を謳歌しようとする藤尾の方が私は好きである。 「リア王」も、倫理礼賛の書である。 父たるリア王に反旗を翻す姉二人は悪逆の徒として描かれ、父に尽くす末娘のコーディリアだけが清き乙女として描かれる。 グロスター伯の庶子と実子は当然のごとく庶子が悪、実子が善に分けられて殺し合う。 しかし、21世紀の感覚からすると、狂気の父に忠誠を誓うあまりにフランスから軍を率いて姉達に開戦するコーディリアはなんだか視野狭窄にして野蛮である。姉の方がずっとマトモだ。父親が狂人となって執政が叶わないのであれば隠居を迫るのは当然じゃあないか。何故家庭内のモメ事に軍隊を出動させるのだコーディリア。フランスに嫁いだお前に何が分かるというのか。 また、庶子という境遇をバネに這いあがろうとするエドマンドは魅力的である。無論実子のエドガーもかっこいい。しかしエドマンドの方がちょっとジュリヤン・ソレルのようでかっこいいのである。悪い魅力と言うやつである。 もしかしたら、単に好みの問題なのかもしれない。 しかし、率直に私の印象をまとめると、この一言に尽きる。 「何でも親の言いなりになるだけが孝行ではあるまい。」
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ「次はハムレットか」と書いてたのに、何故かリア王。 暗いけど、サスペンスっぽくて面白かった。 シェイクスピアって、面白おかしい軽妙なものもあるはずなのに、暗いのを続けて読んでしまった。
0投稿日: 2011.08.27
powered by ブクログ人間の性を凝縮した傑作だと思う。リア王の欺瞞、虚栄、栄光、墜落、懺悔、一時の回復、絶望による死。そのストーリーを庶子の復讐劇、忠義、コーディリアの真実の愛、等から構成されていて、親子愛等、随所に生きることに対する、真実が散りばめられており、かつ簡潔。現代でもまったく色褪せない作品はまさに傑作と言える。
0投稿日: 2011.06.07
powered by ブクログ老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ。
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログわがままを大目に見られていたのは、権力を持っているからだった。それに気づかず、成長を止めてしまった(八十歳の人だって成長できる)。その結果、彼の周りの人々は、彼を嵐と張り合えるほど生まれつき大きな心を持った偉大な王と見るか、絶対権力を持っているだけの愚かな老人と見るかではっきり分かれた。 そしてリアは最後の権力を使った。味方を追放するため、敵に力を与えるため、そして自分から権力を取り上げるために。彼は権力と別れる気はまるでなかったし、味方を追放しているとは夢にも思わなかったのだ。 最高権力を持っていたために意識せずに済んでいた彼の欠点が、権力を失ったとたんに彼をむしばみ出す。 道化はどこへ行った?「それなら俺は、日が昇りきったら、寝かせて貰おう。」の台詞を最後に、どっかいっちゃた。普通に考えたら、逃避行のどさくさではぐれたかしたんだろうけど、リア王はまるで道化を吸収しちゃったみたいだ。 福田恒在 親子の愛情と信頼 虚飾の放棄 人の哀れさ 貧しさにもかかわらず余計な物をもっている 「リアが「愚か」に見えたのは、彼(トルストイ)がリアと同じ「愚かさ」を持っていたからであろう。」私がオセローとイアーゴーを嫌うのは、自分の姿をそこに見ているからなのか? 自ら死に、その死を乗り越えまた現れる。 自ら笑い、その笑いを乗り越えまた現れる。 人は自分の見ようと決めたものを決めたとおりに見るものだ。つまり、世界の姿は自分で決められるんだ。 中村保男 性格悲劇「性格は運命なり」 自分のもって生まれた性格がそのまま主人公自身を破滅に陥れる宿命となる リア オセロー ハムレット 「悲劇作品傍注」コールリッジ 「この人物特有の地位や習慣によって育まれ生み出された気質と利己心と敏感さの不思議な、しかし決して不自然ではない混合。強く愛されたいという強い願望、それは利己的ではあるが、愛らしく、優しい性質の利己心――すなわち、自立できず、誰かの胸の中に幸福を求めてすがりつく虚弱な利己心。欲張りな本心やその要求の性質また態度とは裏腹に、無欲を誇示して同情を求める利己心。多かれ少なかれ全ての利己的な感情に含まれ、単に可愛がる気持ちと真の愛情とを最も確実に区別する不安と不信と嫉妬。この不安と不信と嫉妬の思いが絡み合って、娘たちの心温まる告白をどうしても聞いて楽しみたいという欲望をリア王に起こさせたのである。ところが、王として長年染みついた習性はその欲望を当然の権利と主張に変え、それに従わなければ反逆とし、罪と見なすのである。」 この老王はくだらない悪戯の結果、困惑と失望を味わうことになった。 グロスター 家庭内での差別 因果応報 「偶発的なものは、感情の土台にはなりえない。あらゆる時代を通じて常に人間の心にぴったりと合うもの――子の忘恩を嘆く親の苦しみ、無愛想を装ってはいても真に尊い嘘偽りのない心、口先で上手く操る邪悪な心――このような普遍的なものこそが、感情の土台となるのである。」 「恥辱の思いは自ずから罪悪を生む」 「他の者たちと彼との関係、すなわちある者は素晴らしい忠誠心を持ち、またある者は恐ろしいほどの忘恩を示すという極端な関係こそが、彼という人間を十分浮き彫りにしてくれている。」 想像力が心の内面につくり出す苦悩 リア王の欠点が自らの苦しみと娘たちの忘恩をますます悪化させていく契機となっている。
0投稿日: 2010.12.15
powered by ブクログ岩波版のスッキリした装丁が好きで、先にそちらを持っていたのだが、新潮版もやはり装丁が綺麗なので、つい。 注釈は岩波が詳細だが、読みやすいのは新潮の方が読みやすいかもしれない(訳は好みによるだろうが、文字がなんとなく)。 読んだことのあるシェイクスピア作品では、リア王が一番好きだ。悪役のエドモンドが実に輝いている。
0投稿日: 2010.03.24
powered by ブクログお初のシェイクスピア作品。 自分がリアを裏切った娘と同じことをしているような気がして非常に苦しかった。勝手気ままに生きててごめんなさい。と。 私は最新のものより昔の作品を読む傾向があるけど、やはり読み継がれている作品はどこか巧みで面白い。読むことで時間を無駄にしたと思う作品は新刊に比べて少ない気がする。 保守だな、私(笑) いくつかスゴイと思った文があったので記しておこうと思う。 「人の世の常、貧しさ故に人間としての尊厳を傷付けられ、畜生の境涯に追い込まれる」 世の常ですか・・・。 「吾等と同じ苦痛を背負わされている、それを見ていると、自分の不幸もさほど辛いものとはおもわなくなる。気楽な慰み、楽しい思いに取残されて、一人苦しむ者こそもっとも苦しむ者だ。」 「人間、どん底まで落ちてしまえば、詰り、運の女神に見放され、この世の最低の境涯に身を置けば、常に、在るのは希望だけ」 そのとーり! 「最も老いたる者が最も苦しみに耐えた、若い吾々は今後これほど辛い目に遭いもしますまい、これほど長く生きもしますまい」 こう書き出したくなる文章に出会える確立がおおいのも古典のいいところですな。 2010-3-1~4読了
0投稿日: 2010.03.05
powered by ブクログ悲劇らしくも日本的な戯曲、シェイクスピアリア王。己の超思考により足元を救われたリア王、その家臣団は『うぐ!ぎゃあ!』とすぐには死なず、フォロワーにまわるところが特徴的。リア王の乱心とは別に、独白ではなく環境が悲劇を形作る。計略を圧倒する女の嫉妬。刀傷沙汰、復讐は脇にやられ、リア王自身には目的がない。前半部の見所は名も無き道化、後半は主軸がないなかでまとめあがる日本的な決着。よく出来てる、というよりうまくいった、というほうがしっくりとくる。
0投稿日: 2009.12.11
powered by ブクログシェイクスピア作品を読むのはこれで3つ目。 これまでのものと同様、話が入り組み悲しい結末へと 突き進んでいく感じです。 ただ、ロミオやハムレットよりは 読みにくいし、時間もかかりました。 私的には、物語をイメージし辛かったです。 今回のテーマは親子?の信頼関係。 親子と付けなくてもいいかもしれません。 が、自分自身、親子関係が良好とは言えないので、 親を騙して捨ててしまう娘の行く末を読んでいて 身につまされるというか、なんというか。 けど、まぁ、親を思っていたコーディーリアも 悲しい結末となってしまうのですけど…。 悲しいというか、救いがないというか、 ロミオやハムレットよりは、読後、後口が悪いです^^; 上二つも救いがないですけど、 なんだろう、すっきりしないものが残りました。。
0投稿日: 2009.11.20
powered by ブクログ悲劇4部作で一番最初に読んだためか、 はたまた割とわかりやすい話だったためか一番好きだった。 (小学生だけど絵本じゃないよ。ちゃんと戯曲で読んだよ。) コーディリアかわいそ〜とか思ってたけど今思うとこのこも要領悪いな…とw
0投稿日: 2009.10.05
powered by ブクログ認知症の権力持ちのじいさんとじいさんの扱いに長けた姉二人の攻防が見もの。 正直はうるわしいことかもしれないが、バカが加わると追放までされる。 物語は物語としてたのしいけれど、読み終えると世の中の道理を一層痛感する。
0投稿日: 2009.07.23
powered by ブクログその若さゆえに、真実を。 初シェイクスピア。読みやっす。翻訳がとても気に入った。 この人のシリーズで読破してゆこう。 話は知っていたしアレだけど、予想以上の狂気の「沙汰」。 華麗きわまる口語たちに溜息。 リア王から成る悲劇性もアレなんだけど、庶子であって、そこから嫡子も父をも踏み倒して 伯爵の地位を得ようとする野心のエドマンドにちょっぴり感傷をおぼえた。 女性にモテモテっていうのも・・・(納得)。 キチガイトムを演じ続けた後の、エドマンドとの対決におけるエドガーの格好良さ、 というかそのギャップには萌える。 上のゴタゴタはともかくとして、水面下で繰り広げられる若者達のソレゾレに想いを馳せる。
0投稿日: 2009.06.06
powered by ブクログ四大悲劇第三弾!!! なんかいまいち集中して読めなかった。 おかげでいまいち話とかよくわからなかったので、いつか新訳で読み直そー。 でもシェイクスピアの言葉はなんかやっぱすごいなって思います。日常で使う機会は絶対無いけど、深いなと。 なんかあんまりレビューを書く気も起きないので適当に(笑) まぁでもシェイクスピアのリズムとかにも慣れてきたかな。ただやっぱり台本スタイルは読みにくい。人物とかわからなくなっちゃったりするし。 うん、読み直すのめんどいな。
0投稿日: 2009.02.07
powered by ブクログシェイクスピアの中では私は此が一番好きです。 物語のテンポが良く、結末までしっかり書かれていて、是非舞台を見てみたいと思いました。
0投稿日: 2008.12.25
powered by ブクログ福田氏翻訳の台詞の数々が秀逸です。読みながら思わず口ずさみそうになります。 親子間の疑心と策謀、ストーリーに光がさしこむ場面もあるものの基本的に状況が良くなるということはありません。そして失ったその時になってリア王やエドガーは自身の身の丈を知るに至る。最後には策謀の首謀者も己の欲と疑念によって身を滅ぼし、最後にはほとんどの登場人物が死んでしまいます。 悲劇のステレオタイプとも言えますが、それ故に主題の明確さやそれぞれの台詞の情感が際立っていると思います。
0投稿日: 2008.07.27
powered by ブクログシェイクスピア中最高に好きな劇。 あるバーのマスターがこれを舞台で見たとのこと。見たいんだけどやってない… 荒れ狂う野原の中を半狂乱の体で駆け巡るリア。想像するだけでたまんねぇ。
0投稿日: 2008.01.02
powered by ブクログ感情の高ぶりや落ち込みが文章で見事に表現されているところが素敵。女の人の腹の内は怖いということがわかった。登場人物の把握に少々手間取ったが、それは自分の集中力の欠如に起因する。ページ数が少ないので全体的に読みやすい。あとは、オセロー読んで四大悲劇は終わりかな。
0投稿日: 2007.12.04
powered by ブクログ純真な末娘より、二人の姉娘の甘言を信じ、すべての権力と財産を引渡したリア王は、やがて裏切られ嵐の荒野へと放逐される……。
0投稿日: 2007.05.27
powered by ブクログ王の彷徨う、荒野の、その幻想的な光景と冷たさが、いつまでも胸の中に、寂寞として吹き荒れて止まない。 シェイクスピアを、日本語で、本、活字として読むのであれば、訳者は、福田恒存に限る、と感じます。彼の書く作品解題も、読み応えがある時、多し。
0投稿日: 2007.03.15
powered by ブクログ画像なしになってますが、新潮社の「リア王」の表紙絵は面白いです。上下対称に描かれたリアと道化。この道化は、道化の化粧をしたリアですよね? 水鏡に映るリアが道化の化粧をしている……。道化の謎とあわせて考えると面白い。
0投稿日: 2006.09.21
powered by ブクログ…「この父無し子のZ野郎、無くもがなのローマ字野郎め!公爵、もしお許しが頂けますなら、この篩の目を通らないがらくた悪党、粉々に踏み潰して漆喰にして、便所の壁でも塗りたいところでございます。胡麻塩の髯に免じてと言ったな、頭を下げるより能無しの鶺鴒野郎め?」… どひゃーケント様w
0投稿日: 2006.08.02
