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アニバーサリー(新潮文庫)
アニバーサリー(新潮文庫)
窪美澄/新潮社
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総合評価

48件)
3.7
8
16
18
1
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    母親が売れっ子の料理研究家の娘の真菜、戦時中に子育てに奮闘したマタネティスイミングインストラクターの晶子 。 二人の人生、子育てを描いた作品。 それぞれに負を抱え前向きに人生を謳歌しているが、闇の部分もある。 女性は強く、そして繊細である事を考えさせられた。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    孤独な若い妊婦の真菜と大家族育ちのおばあちゃんコーチ晶子。 マタニティースイミングスクールで薄い縁を繋いだだけなのに、震災という大きな困難が二人を引き合せる。 昭和で平和も戦争経験した晶子、平成で豊かな地獄を送ってきた真菜。 女性が働きたいと願う動機も、働く事で抱え込む困難も理解できる。 女性には勿論ダイレクトに刺さるが、敢えて男性に読んで欲しい。読書こそエンパシーだと思う。

    0
    投稿日: 2024.04.03
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    戦後を生きた女性と心を閉ざしたシングルマザーの話し。 古き良きなんて言われるものが全て素晴らしいとは思わないけど、豊かさと引き換えに失われたものってあるんだろうなぁ、なんて。 人との繋がりが如何に大事かって認識する一冊でした。

    1
    投稿日: 2023.09.10
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    3世代のそれぞれの女性。物語は震災が起きた日から始まり、それぞれの昔話へ。そしてその先に続いていく。戦争とか震災、親との確執、妊娠出産。劇的な展開があるわけではないけれど読みやすくさくさく読めた。誰にも感情移入出来る話ではなかったけど千代子さん好き。笑 岸本は結局いい人では無かった。

    0
    投稿日: 2023.07.26
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    長編のわりには、あまりおもしろくはなかった。 晶子の章は、昭和の時代を生きる女性のドラマのようでそれはそれでおもしろかったのだが、真菜の章はなんだか・・・。 真菜がどういう女性か最後までよくわからないというか。何を考えているのかわからないというか。 それに引き換え、千代子はさっそうとしたハツラツとした人で、こういう人といれば真菜も少しは明るくなるのではないかと思った。 ここまで書いてわかったけど、真菜には明るさがないのね。何を考えているのかわからないと私が思ったのも、明るさがないからだ。 お母さんは元気でないとね。元気になってほしい。

    0
    投稿日: 2023.06.28
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    東日本大震災は、多くの作家さん達にも衝撃を与えました。こちらの作品も震災後の執筆とのことで、当時の混乱した様子や、崩れた日常生活が、小説に読む事ができます。 第一章では、70歳をすぎても、お元気にマタニティスイミングのコーチとして、新米妊婦さん達のアドバイスを続ける女性、晶子の半生を。戦争直後から昭和の成長期を、彼女の当時の家庭生活を通して、描いていきます。これは、「ヤンババの出産・子育て知恵袋」の金澤直子さんの人生に近いものでしょうか。 第二章では、平凡な主婦だった母親が、その料理センスからお料理タレントとして成功していき、一般的家庭から乖離した少女時代を過ごしたカメラマンの女性、真菜。母親との隔たりは、今なお続いている。願わぬ妊娠をするが、一人で産み育てようとしている。 第三章で、震災は、多くの犠牲をだし、社会は混乱する。孤立した真菜へ、晶子や彼女の幼なじみの女性達が手を差し伸べる。最初は躊躇していた真菜も、その手助けを受け取る。 親から受けたい愛情は、子供によって違うのかもしれない。親の背中を見て、そんな言葉は死語かもしれない。それでも、一人では、できない時は、誰かの助けが欲しい。

    51
    投稿日: 2023.02.28
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    重い、重い、重い、、、、。 いろいろな場面が刺さりすぎて、 一晩置いて、解説を再読して今に至ります。 第一章の晶子の戦時中のシーンに入った時は、 「あれ、思ってたんと違う、読了できるかわたし!」 となったけど、 気づけばあれよあれよと言う間に窪美澄ワールド。 みんな多分背景があって行動に至っていて、 誰も悪くないんだよな、、と思いつつ、 晶子と真菜の孤独に自分が重なって本当に辛かった。 ラストの真菜は周囲の手を借りて顔を上げれたけど、 本当の家族とは最後まで交われなくて、なんだか救われない思い。。 この本の女性たちの境遇にグサグサ共感するけど、 こういう時どう行動したら救われるのかな、の問いが最後まで自分で出せなかった。 小島さんの解説の 「自分が正解だと思ったしあわせの形が、大事な人を追い詰めることもある。」の言葉を胸に刻みます。 どんな状況であっても、 命あるものを祝福したいね。

    3
    投稿日: 2022.09.02
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    自分が真菜みたいに、子供の頃からタッパーの料理ばかり食べてたら、今の自分とは全く別人に育っていたんだろうなぁと思います。 様々な事情や考えがあって一緒にご飯が食べられないと思うんですけど、出来るだけ一緒にご飯を食べられるようにしたいと思いました。

    0
    投稿日: 2021.09.16
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    遅ればせながら最近、窪 美澄さんを知って嵌まってしまい過去の作品も立て続けに読んでいます。 この作品もとても良かったです。 マタニティスイミング講師の晶子。 有名な料理研究家を母に持ち何一つ不自由なく育ちながらも家族愛に恵まれないシングルマザーでカメラマンの真菜。 この二人が軸となり物語が展開して行きます。 現在75歳になる晶子が幼少時に体験した第二次世界大戦 晶子と真菜が遭遇した3.11の東日本大震災・福島原発事故。 晶子はマタニティスイミングの先駆者金澤直子さんがモデルになっておりそこに実際に起きた出来事が織り込まれているのでフィクションと言えどもリアリティーがあり、ストーリーにのめり込んで一気読みでした。 登場人物が少ない事もあり、それぞれのキャラが非常に解りやすく、特に晶子と真菜のシーンでは絶えず脳内映像で二人が動いていました。 窪 美澄さんの作品を読ませて頂いていつも感じる事なのですが、底知れぬ暗さの中に確実に力強さが存在していて救いがない場面でも強く引き込まれてしまいます。 おせっかいな晶子、自暴自棄で人に素直になれない真菜、この二人が出逢えた事の奇跡や 妊娠、出産、育児、そして生きて行く事、生きぬく事、色々考えさせられました。 タイトルも秀逸です。

    0
    投稿日: 2021.09.03
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    ばぁばと孫娘ぐらいに歳の離れた二人の女性が物語の中心となる物語。戦中は疎開、戦後は復興・高度成長に翻弄されながらも、力強くしなやかに生きてきた晶子。なんとかの予言は予言に終わり、この世の終わりは終わらず、途方にくれてしまった真菜はその後ふらり流され気づけば愛人の子を孕んでしまった妊婦。晶子と真菜。どちらも必死に生きているだけなのに、外野がうるさすぎて。ただ、晶子のほうが図太くしもしぶとくもあって。真菜は無駄に繊細で。家族に恵まれなかったのは真菜の不運ではあるけど、どこかで運は開ける瞬間があるらしい。

    0
    投稿日: 2021.08.16
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    戦前、戦後、そして昭和から平成へ。女の求められる役割は時代と共に変わってきた。 この令和の時代、家族とは何なんだろうと考えさせられる。

    0
    投稿日: 2021.07.22
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    この本といい、前の「晴天の迷いクジラ」といい、表紙がイマイチだなぁ。 のっけから東日本大震災で、それに続くのが第二次世界大戦という話の展開に、これ本当に窪美澄かと思ってしまうが、読み進んでいけば、確かに窪美澄ぽくもなってきた。 戦争を経験して晶子がああいう風になっていくのは理解できる。 平原真希が最初は純粋に始めたことに途中から絡め取られていくのもこれも分かる。 そういう母親だったら真菜がああなっていくのかが、丁寧に書かれている割に、男の私には些か腑に落ちなかった。 以下は蛇足ながら…、、、 自分で上のようなことを書きながら浮かんでしまったのだが、それぞれがその世代を代表した生き方のように思わされたのが今ひとつ。 真菜の言葉に『先生たちの世代が、いい暮らしを望まなかったら、こんなこと起こらなかったんじゃないですか……』とあって、本人はそうではないと分かって言っていたからまあいいんだけど、時代とか世代のせいにしちゃいけないぞとは思うのだな。 この小説が書かれた頃の世相と今のコロナ禍の世の中と、そこにある厭世観や絶望感は必ずしも同じものではないと思うが、我慢を強いられ仕方がないとの諦めが蔓延るところでは似たような環境のもと、起きたことは他責であっても、それでも今を生きるに必要なのは、例えば節電やマスク・手指消毒・ソーシャルディスタンスを励行するなど自分が出来ることをしっかりとやり切ることに尽きる。 それぞれがやるべきことを為政者がきちんと伝えてくれることが大前提だが、その為政者を選んでいるのもまた投票という自分の行動に戻る。 確かに昔の長閑な頃と比べると今は生き辛い世の中だと思うのだけど、大人がとか若者がとか言っている場合ではないぞっと、話がかなりそれちゃったけど、そんなことを考えたのでした。変なの。

    1
    投稿日: 2021.05.30
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    2020.11.21.読了 窪氏の作品は好きだ ものすごくよい印象しかない。 しかも装丁の赤ちゃんのうなじから今にもミルクの匂いがしそうなほどかわいかったので手にとった。 感想はイマイチ。どこに焦点があるのか?が定まらず何を主張したいのか?わからない。ダラダラと話は続く。 主人公はマタニティスイミングの指導者、晶子と妊婦の真菜。 時は2011.3.11が軸。 兎にも角にも、晶子は私が嫌いなタイプのおばさんだ! そもそも心底お節介な人というのは自分がまさかお節介だとは思っていない。まさに善行としてやっているので他人にどう思われようと構わない。潔がよい。 手に負えないのは晶子のようなタイプ。 「私ってお節介だから…」とか言いながら、その実お節介とは思っていない。人の役に立ってる。正しいことをしている。善人だ!と思っている。自己満足に言い訳をして自分のやりたいようにやってるだけだ!お節介と思えるならやめればいい。 おお、ツイツイちからがはいってしまった汗 真菜には同情の余地がある。料理研究家なんてあんなもんだろう。美魔女の巻き毛のおばさんが思い浮かぶ。だからって援交するのはどうか?!大嫌いな母親なんて利用すればいい。 結果、ばあさん2人のおもちゃにされる人生なんて真菜らしくないし、人間そう簡単に変われるものじゃない。私だったらまっぴらごめんだ。 …と、酷評してしまったが、原発に関しては私も不安を覚える。あれからどうなってしまったのか本当のところは国民には謎のままである。FUKUSHIMAという映画も観たが、あの時の状態から何一つ解決したわけではないのだ!そして今、汚染水を海に流すとか言われるとどういう事?!と無知な私はただただ不安に襲われる。

    0
    投稿日: 2020.11.22
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    産む女、育てる女、働く女、母親だけど1人の女、その娘。時代とともに家族の在り方、女性の在り方は変わってきたけど、女性の生きづらさは変わらないと訴えてくる。 知らない者同士が女という括りで同志になれたらいいのに。わたし達はお互いの境界線を越えるための勇気を持たなくてはいけない。

    0
    投稿日: 2020.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。というか、とても心に響く考えさせられるような本だった。 愛情に飢えた家族に育てられ、感情を表に出さない女性が3.11大震災直後に生まれた子供を女一人で出産し、子育てをする。あるマタニティクラブの先生に助けられ、自分も少しずつ心を開いていく。 3.11大震災の多くの悲惨な状況に心が痛くなり、その中で出産し新しい命が生まれるということに感動した。また、赤ちゃんのあどけない姿にほっこりし、お母さんの成長にとても心が温かくなった。 窪美澄さんの本は2冊目読了だが、すごく読みやすく情景がすぐ想像できるから好きです。

    1
    投稿日: 2020.04.07
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    切ない。 うまくいきそうでいかなくて、 自分がうまくいかないと他人を傷つけてしまうよね。 みんなそれぞれ冷たいのに温かい。 窪さんらしさ+ほっこり

    1
    投稿日: 2020.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三世代の女性を通して描かれる、女性・母親の立ち位置の変遷、そして時代に翻弄される彼女たちとその子供たちへの温かい眼差しに救われる思いがします。 窪さんの作品を読んで毎回思うのは、母親、特にこの小説でいうところの晶子の強さ。ふが僕の主人公の母然り、さよならニルヴァーナの母然り、彼女たちは大きな愛をもって私たちを包み込みます。宗教のことはよくわからないけど、ブッダとかキリストとかそうゆう類の人類に対する大きな大きな愛を感じます。母親にそういった神にも似た母性を持たせてもなお、私たちがこの小説に後ろめたさを持たずに共感できるのは、彼女たちにも様々な葛藤、弱さがあること、自分と同じような過程を通して母になっていってこと、そして自分もいつかは他者を許し慈しめるのではないかと希望を持たせてくれるからだと思います。 誰かが帯に書いていたけど、窪さんは小説で誰かを本気で救おうとしている、類稀なる小説家なのだと思います。

    0
    投稿日: 2019.10.28
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    女性の抱えるストレスや苦悩を二つの世代から書き上げた小説。 戦災と震災を背景に、それでも生活は続いている。 そんな中で育つ子供たちのことを、大人は心配してしまうけれど、たしかに、あの戦争ですらも乗り越えて、私たちの祖父母は大人になった。 だからこそ、いま、あの大震災だけではなく、たくさんの災害が降りかかっているこの世界でも、子供たちはなんとか、育っていくのだと思わせられた。 登場人物の真菜に起こった出来事に理由をつけずに置いたことが印象的だった。 寂しいから、なんて言葉にできる理由があるほうが、実は少ないのかもしれない。言葉にできないからこそ、人は人から愚かだと思われる行動をとる。 今の世の中で、男が、女が、そう括ることは時代から外れているけれど、窪さんの描き方はジェンダーとしての男女のあり方というよりも、性を見据えた身体的な部分で男女を描いている感覚。 家族の不和の描き方、子育てで心身を削られる女性の描き方、腹にくるような描写から、ラストの世代を越えた女性の繋がりの描き方が鮮やか。

    1
    投稿日: 2019.10.24
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    「女」を主人公にした物語は、寂しくて、ヒステリックで、戦いの連続だ。 戦後の混乱の中女性の社会進出を当事者として目指した晶子、美人料理研究家として確固たる地位を築こうと奔走する真希、真希の娘で父のいない子どもを東日本大地震直後に出産した真菜。この話は三世代の女性たちが抗いようのない世界の大波に揉まれ、懸命に息をし、明日へ手を伸ばす様を描いている。 晶子はテレビの仕事に忙しい夫との間に二人の子を持ち、子育てがひと段落した後に自分の役割を社会に求めるようになる。得意な料理と天性のおせっさい焼きを武器に妊婦や新米ママを支えるマタニティプール講師という天職を得る。定年を超えてもなお続けるクラスで出会った「気になるママ」こそ、クラス終わりに生徒たちに振る舞う栄養満点の手づくり惣菜のタッパに一切手を伸ばさない、真菜だった。 有名人の真希を母に持ち、テレビに映る家庭的なイメージとはちぐはぐの「バリキャリ」な母親に違和感を感じる日々を過ごした真菜。複数の男と寝たお金で唯一興味を持ったカメラを買い、修行中に師匠の男との間に子ができた。人間としては最低の子の父親とは決別し1人で育てることを決意したものの、震災後の「滅びゆく」日本でシングルマザーとしてやっていくことに言葉にできない不安を感じていた。 晶子は真菜に特別のお節介を焼く。女性である自分が家庭の外にも役割を持とうと戦ったことが、母親が家にいない「当たり前」を作り出し、冷たい食事を余儀なくされる真菜のような「被害者」を生んだのかもしれない。そのことにどこかで罪悪感を感じながら、真菜を見守る。献身的に。 真菜は晶子のケアに対して鬱陶しさを感じたり「あるべき家庭」の温かさに目を背けたくなる。だけど、娘を気にかける存在が自分だけではないことに安堵し、この世界で生きていくことに前向きな心持ちになる。この先どこかで真希の生き方を、1人の女性の人生として客観的に理解することになるかもしれない。そんな希望を見るのは私だけか。

    0
    投稿日: 2018.08.06
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    3.11を受けて幼少の戦時中を回想していく晶子と、3.11時に私生児を妊娠していた真菜との交流をを描いている。 非常におもしろかった。 10歳で空腹の辛さを経験した私たちが、人に食べ物を勧める性分は多分死ぬまで一生なおらない。というような文面に始まり、大変印象的な文が多かった。

    0
    投稿日: 2017.09.08
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     夫婦の形、親子の形。どうしてこんなにも分かり合えなくて、いびつで、不安定なんだろう。ましてや、戦争や震災といった災厄が起これば人の心はもっと不安定。こんな不安定な時代に子を産み育てることっていいのだろうか?生んでしまったこと自体が、その子を不幸にさせてやしないだろうか?  3.11の震災が大きく価値観を変えたことがこの本を読んでも感じられた。それだけに、我々は不安定な日を生きていて、生きていかなければならないということも思った。悲しいくらい生きてくことは難しいけど、生きていかないとね。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    産みたくて産んだわけじゃないなんて、一瞬でも思ってしまったらそれだけで軽く死にたくなるんだろうな。 終わりゆく世界で生きていく、悪くないのでは〜.

    0
    投稿日: 2017.06.01
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    続きが気になって一気に読んだ。 東日本大震災の年に妊娠している真菜。 母親との確執があり、父親のいない子を妊娠し自暴自棄になっている。 75歳で現役のマタニティスイミングの講師である晶子はそんな真菜を気にかける。 地震、そして原発事故がふたりを結びつける。 真菜の抱えているトラウマのようなものは、わかる気がするし、晶子の存在がうざったいことも理解できる。でも結局は晶子に救われたんだなと思う。 晶子のお節介がなかったら、真菜はつぶれていたと思う。 子どもを生んだ今、読むからこそ響く言葉もたくさんあったし、共感できる部分もとても多かった。 真菜が出産したことによって、悩みながらもどんどん逞しく強くなっていく姿は美しかった。 完璧な母親になんてなれないし、誰しも初めてのことで不安に押し潰されることも多い。 自分が母親との関係をうまく築けなかったっていう負い目も真菜にはあると思う。 でも真菜はきっといい母親になるんじゃないかなって思う。 そして晶子の世代も子育てには苦労したと思う。今みたいに父親が積極的に育児参加するわけでもないし。それが当たり前って思ってる世代だとは思うけど、想像しただけで大変だと思う。 頼れるものは頼りきらないと育児なんてできないよなあと身をもって実感する。 母の視点、娘の視点、どっちにも感情移入できるし、それらが重なって編み出されるストーリーは本当に素晴らしかった!

    0
    投稿日: 2017.05.06
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    食べること、働くこと。 子供を産み、育てること。 世代の違う二人の女性の人生を中心に進んでいく物語。 真菜の「家族にも相性がある」というセリフが胸に刺さった。 家族なんだから…家族なのに…家族だったら…「家族」というだけで無条件に許さたり愛されたり伝わっているなんてことはない、って思う。 子供がいないから分からない、なんてこともない。 自分は必ず誰かの子供なんだから。 自分がして欲しかったことをして自分がして欲しくなかったことをしなかったとしても、それが正解かは分からない。 正解なんてないんだろうな。 とてもいい作品でした。

    2
    投稿日: 2017.03.06
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    震災直後、望まれない子を産んだ真菜と、彼女を家族のように支える七十代の晶子。世代の違う二人の自らの存在証明と生きていくための行動と思考を描く渾身の長編小説。 時代の変化とともに、女性の社会的立場も大きく変わってきた。本書に登場する女性たちの晶子、真希、真菜、そして千代子の人生は、旧来の男性社会と闘った女性たちの一代記と言ってもいいだろう。それでも人間は食べなければ生きていけない。「食」を重要なピースとして物語に導入したところも秀逸。

    0
    投稿日: 2017.01.22
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    お母さん1人で子育てするのはそもそも無理ゲーなんであって、じゃあ誰が支えるのよって話になれば、昔は近所の同じ境遇の女性だった。少子化とプライバシー意識の高まりでそういう関係がなくなった時、やっぱそもそも父親がもっと子育てやれって流れになって現在に至る。昔の女性だって女が家にこもって子育てして当たり前って思ってたわけじゃないんだね。

    1
    投稿日: 2017.01.21
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    時代ごとの苦難・逆境を乗り越える 、やはり母親は偉大だなぁ。世代がクロスし出す終盤は爽やか、かつ温か♪。

    0
    投稿日: 2017.01.11
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    スイミングスクールで妊婦に泳ぎ以上のものを教えている晶子と 親と分かり合えないまま、今度は自分が母親になることに戸惑う真菜。 誰かに何かを貰い、次の誰かに与えていくこと。 健全さと不健全さが対照的に描かれる二つの時代。 親の罪悪感や子供の被害者意識。 人からまた人が産まれる。 そして日常を奪われても、人の生は続く。 現実の日々が自分の中に蒔いていった種を刺激してきて、苦しさが滲んだり涙腺が緩んだりする。 そして2011年に蒔かれたひときわ大きな種。 なぜか無性に腹が立っていたあの頃の記憶を思い起こす。 窪美澄さんの小説を読むと、自分は人生を生きているんだ、って思ったりする。錯覚でも。

    0
    投稿日: 2016.12.17
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    晶子は千代子によって、真菜は絵莉花によって、良くも悪くも、友達によってふたりの世界が開かれていく。 おそらく実在の人をベースに書かれたであろう晶子のパートは説得力があった。 真菜のパートは家政婦の宮崎さんと別れるところが悲しかったな。子供って大人が思っている以上にナイーブなのか。カメラを買ってもらう約束とか、家政婦さんを替えられたこととか、たぶん大人にとっては造作もないことなのだろうけど、子供の真菜にとってはとても重大なことで、そういう小さな傷つきの積み重ねでどんどん母親を信頼できなくなっていったのだろう。 では真希はどうすれば良かったのか?と問われるとよくわからない。だれかが悪いとか、そういう簡単なところには落とし込めない。だからこそリアリティがあるんだろうな。

    2
    投稿日: 2016.12.11
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    戦争を経験した晶子は、マタニティスイミングの指導員や食で妊婦たちと関わっていた。 そんな中の一人に、料理研究家の有名な母を持つ真菜がいた。 真菜は母の愛情に餓え、自分の体を傷付けることで学生時代を送っていた。 時代は移り変わり、女性が働くことが当たり前となった世の中。 子育て、母と娘の確執。 小島慶子さんの解説も心に沁みる。 2016.11.15

    0
    投稿日: 2016.11.16
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    子どもを産むのが怖かった。母のように、自分の娘にブスとか死ねとか言うのが怖かった。大切にできる自信がなかった。 自分が言って欲しかったことを言ってあげればいい。それが正解かはわからないけど。息子にはそうしてあげたい。今はそう思っている。

    0
    投稿日: 2016.09.11
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    妊婦の水泳教室で教師をしている晶子は、3.11の震災をきっかけに生徒である望まない妊娠をした真菜を助けることになる。1章で晶子の人生を丁寧に描いているので、3章でお節介と言えなくもない晶子の行動が納得できるものの、2章で描かれている真菜の背景は何だか既視感があり、ありふれた物語のように感じる。3章の晶子と千代子、真菜の関係が良かっただけに、そっちの方をもっと読みたかったかな。結局、親は子供を選べないし、子供もそれは同様で、家族だからといって相性がいいとは限らない。絶対に正しい形なんてないんだな。

    0
    投稿日: 2016.06.17
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    80歳間近のマタニティスイムのインストラクターとその人の気になる妊婦さんそれぞれの生涯のお話し 東日本大震災のタイミングの出産なので、原発とかそれに関する内容も含む 前半で晶子さんの幼少期からの戦争体験とか、自分の子供に関する事がしっかり描かれているので、現代の行動に説得力がある 真菜さんは何というか、偏見というかフィクションの設定の王道通りの生き方なので、なんとも感情移入しにくい 最後の方での共同生活の描写は何だか心が動かされる 同情してるわけじゃないんだけどね、何だか感動したのです 僕も昔は「こんな時代に自分の子を世に誕生させるのは可哀想だ」とか思ってた事もありましたが 実際に自分の子が生まれてみると、そんなに悪いものではないとも思うようになった どんなふうに育とうが自由なんですよ 責任を持つべきは産んだ親だけであって、世間の意見なんて関係ないんだよね 色々な事で困窮してる妊婦さんやお母さん方に読んでもらいたい小説

    0
    投稿日: 2016.03.29
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    重くて読むのに時間がかかってしまった。 気楽な本ばっかりじゃなくて、過去を知る本をもっと読んだ方がいいんだろうな。私。 辛いけど未来は見える話。

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    血が繋がってるからいつかはわかりあえるとか、我が子は可愛いから愛せるとか無責任なことばかり言う人への嫌悪感。その善意が、無邪気さが人を苦しめることもある。素直にそれを受け入れられない自分を責めてしまう人がいる。窪美澄はそんな者を救う。無理なものは無理でええんやで、と。だから尊い。 窪美澄を読むと初めはグサリと突き刺さり穴が開いたり傷口が開いてしまう。しかし結果的に風通しが良くなり、楽になってる自分がいる。「アニバーサリー」を読んだ後はまさしくそういうかんじだった。 傷を治すのではなく、傷痕をコンプレックスと思わないようになる。自分の一部なんだと認めることができるようになる。それこそが生きていく上で最も大事なことなんだと気付かせてくれる。過去は傷と違って無かったことにできないのだから。

    1
    投稿日: 2016.01.17
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    とても重く、そしてとても温かい物語だった。窪美澄さんの小説はいつもそう。 娘として育ち、そして自分もまた母親になった人ならば、さらに思うことが多いかもしれない。 母親との確執を抱えて育ち、望まれない子を妊娠し、たった一人で出産を迎えようとしている30歳の真菜。妊娠中友人に連れられて行ったマタニティスイミングの指導員である75歳の晶子との出逢いが、出産後の真菜の人生を変えて行く。 3.11の震災直後、放射能を避けるように自分が住んでいた土地を離れた人々がいた。今や遠い記憶になりかけているけれど、この小説を読んで、あの時の不安な状況を思い出した。 売れっ子料理研究家として忙しく働く母親を持った真菜は、母親の愛情を感じることが出来ずに育った。投げやりな学生だった1999年に世界は終わると思っていたのに、終わることなく世界は続いた。 そして時は流れ、出産を迎えようとしている2011年に震災は起こった。 終わりかけている世界でも、命は待ってくれることなく否応なしに産み落とされる。 母性って何だろう、と思った。 母親にしてみたら自分なりのやり方で愛情をかけているつもりでも、それを受ける側の子供からすれば、それを愛情だと感じられないかもしれない。親子という一番近く血の濃い間柄であっても、思いがすれ違うことは多々ある。 大人になって自分も親になった時に、その業を深く感じるものなのかもしれない。そして親の気持ちを、理解出来るのかもしれない。その上で、分かっていてもやはり自分の子どもとはすれ違うのかもしれない。 戦時中の飢えを知っているからこそ向上心を持った晶子の世代と、何でも与えられてきたからこその飢えを感じる真菜の世代では、どうしたって大きな隔たりがある。 私は真菜と同世代だから、やはり戦時中の飢えを想像することは出来ない。 でもその世代差を超えて全てを受け入れようもする晶子の懐の深さは、真菜だけじゃなくて、きっとこれを読む読者さえも救うだろうと思った。 重いけれど爽やかさも感じる、独特の読後感だった。

    1
    投稿日: 2016.01.07
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    マタニティスイミング講師の女性と料理研究家の娘の話。 それなりの年齢になったら 普通に結婚して 子供を産むんだと思ってた。 そうなってないことが辛くもあるけど 何の疑いもなく そう望めていた事は 幸せなことだったんだろうな。

    0
    投稿日: 2015.12.24
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    さくさく読んだ。 内容は決して軽いものではなく、家族、女性の仕事、震災、命、いろいろ考えた。 真菜の生き方は痛々しくて、辛かった。

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    投稿日: 2015.12.07
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    マタニティスイミングの講師晶子は、地震の日、気になる生徒を訪ねる。カメラマンの真菜は一人で子どもを産もうとしていた。

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    投稿日: 2015.12.04
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    一気に読んだ。 母親との確執、女性の生き方、葛藤、そして震災。どれも生々しく、どれも少なからず共感できる。それゆえに、少々鬱陶しい。これらのテーマは、あまり一変に並べられると主張訴えが多すぎるので苦手だ。そして、子を持つ親としては、小説で東日本大震災を書かれたものを読むのはまだ辛い。あのときのどうしようもない不安や戸惑いがフラッシュバックする。 とても上手な作家さんだけに尚更なのかもしれない。

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    投稿日: 2015.11.02
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    20150916 現代に生きる女のかたちを肯定してもらった。解説含め、なんだか心が軽くなる。 幸か不幸か、なにが女の幸せか(なにを自分の幸せとするか)を自分で見つける時代です。まだ母親でもなんでもないけど、もやもやするね。

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    投稿日: 2015.09.16
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    なんとなく書店でカバーが目に止まり購入。 東日本大震災を扱った内容で、自分も当時都内にいたのであの都内の混乱や情報の錯綜を経験していて、想像がつきやすい内容だった。あの頃、確かに真菜のように身籠っていた人、それもシングルマザー、という人も、いたのだなぁと思うと、その苦労、心労を思わずにはいられなかった。この物語は、そんなシングルマザーの真菜と、真菜を気遣うマタニティスイミング講師の晶子、という女性2人の生き方、2人の関わりについて描かれている。真菜は、バリバリ働く女性を母親にもち、家に母親がいない環境で育ってきた。その背景に加え、更に結婚はできない男性の子どもができてしまう。一方晶子は70代になっても現役で妊娠にスイミング講師をする、世話焼きなおばあちゃんというキャラクター。戦争も経験していて、戦後の日本において、仕事中心の夫を食事で支えながら、2人の子どもを育てた経験をもつ。晶子と真菜の交わりや、晶子とその夫の関係が温かい気持ちにさせてくれる。晶子のような世話焼きさんが沢山あふれていたら、虐待なんかも減るのかなぁ、などと考える。また、登場人物ひとりひとりが、とても存在感があって、ストーリーの濃さを出しているのも良い。

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    投稿日: 2015.08.24
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    学童疎開を経験した女性、もう一人は豊かな家庭に育ちながら満たされずにいる女性、それぞれの喪失と再生の物語が交わり新たな希望が芽生える。人を愛し、子を慈しみ、そして利害に囚われず他人を慮る主人公が美しい。決してハッピーエンドでなく将来の苦難を予想させる終盤は見事なバランス感覚にも魅せられる。

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    投稿日: 2015.08.22
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    最初はちょっと窪さんっぽくない?って思ったのですが、読み進めて行ったら、やっぱり窪さんだー!って思いました! やはり窪さんは女性を描くのが抜群に上手い! それぞれの世代の女性の生き方がすごく上手に描かれていて、共感を覚えました。 3.11の東日本大震災が題材になっている為、とてもリアルに感じました。 読後感も良かったです!

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    投稿日: 2015.08.15
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    窪さんの文章はとても読みやすいですね。時間が取れたこともあり、一気読みでした。 子を持つ親としては、耳が痛い部分も所々ありました。 地震があった時は子供は1歳だったので、書かれていたようなことを思い、ひどく神経質になっていたことを思い出しました。 泣けるところもあり、飽きずに読めるのですが、リアルな部分とそうでない部分のバランスが気になったかな。

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    投稿日: 2015.08.13
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    やっぱり窪美澄さんは上手い。 読んだ後、今回も号泣でした。 物語の主人公は75歳にしてマタニティースイミングのインストラクターを務める晶子と、彼女のクラスに少しだけ通っていたワケあり妊婦の真菜。物語の前半では戦争を生き延びてきた晶子と、家族との不和を抱えて生きてきた真菜のそれぞれの半生が語られ、後半からは東日本大震災を機に深く交わってい2人の人生が描かれています。 「パパは、いつも、家族だから、って言うけど、血がつながっていたって、人間だもの。相性があるよ。パパと、ママと、私の、家族としての相性は最悪だと思う。」(p369) 物語の後半、シングルマザーとなった真菜は晶子の勧めで絶縁していた父と話し合う機会を持ちます。そこで出てきたのがこのセリフです。この「家族だから」という言葉は私も言われるのが嫌いなので、すごく真菜の気持ちが分かって印象に残りました。 でもそのあと晶子の友人の千代子が真菜に言った「だけどね、あなたが正しいと思ってしてあげたことだって、この子は嫌がるかもしれないよ。いくら親が愛情だと思って、子どもに差し出したって、子どもは毒に感じることだってあるんだから。その子もいつか、母親を憎むかもしれない。・・・あなたみたいに」、「でも、それでいいのよ。そうやって続いていくんだから」(p390)も同じぐらい印象に残りました。 あと晶子の旦那さんが要所要所ですごく良い。仕事人間でほとんど家のことは晶子に任せきりだったけど、ちゃんと晶子を見ていてくれる優しい人で。次男を病気で亡くした時とか、「ここぞ」って時にはしっかり支えてくれるのです。こういう風に辛い時に助け合えるのなら、結婚も悪くないのかも。 子育てや家族に悩んでいる人、生きづらさを感じている人にぜひ勧めたい一冊です。

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    投稿日: 2015.08.12
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    自分が思っているほどには、この世界は脆くなくて多少のことではビクともしない。地震が来ても戦争をしても、明日はなんてことない顔をしてやってくる。苦しくても、つらくてもそんな世界で折り合いをつけていくしかない。 そうすればおせっかいな人に出会うこともあるかもしれない。 また、人生捨てたもんじゃねぇな、って思える作品に出会ってしまった… だから小説はやめられない。 窪美澄さん好きだわ~

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    投稿日: 2015.08.12
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    決して、そこには、何かしらの主義主張が書かれている訳でもなく、全体的に、どんなに衝撃的な事でも、さらりと表現した文章です。 なのに、実際に書かれている文章以上の、作者が描きたかった色々なものが、じわじわと体内に染み込んでくる感じがします。

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    投稿日: 2015.08.06