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人狼への転生、魔王の副官12
人狼への転生、魔王の副官12
漂月、手島nari。/アース・スター エンターテイメント
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総合評価

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    ヴァイトの娘フリーデが生まれ、戦球都市ドニエスクのウォーロイ太守のもとへ留学、ロルムンド帝国に向かう直前までの話。大幅加筆、新エピソード追加。 クォールの遊牧民との和解をとりなし、元元老院のポーカスの悪行を暴き、ロルムンドとの交流を本格化させる。

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    投稿日: 2019.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

     イラスト担当が変わり、心機一転で始まる後日談シリーズの一巻目となる12巻である。  手島nari。さんがイラストを担当となった今巻からのシリーズだが、この物語が持つ色合いや雰囲気をよく掴んだ絵を描いてくれている印象である。  メインは十歳前後まで作中で成長しているヴァイトの娘・フリーデになるだろうが、背表紙にさらっと描かれた子持ち人妻の魔王様が大変麗しくて読者としては喜ばしい。  イラストの話はさておき、この巻でも大幅な加筆が加えられて、戦乱の時代が終わった後の世の物語が描かれている。  特に目に付くのはクウォールでの遊牧民との折衝だろう。クウォール編で少し重要な役どころを担っていたヴァルケルが再登場し、農民と遊牧民という立場の違う二つの人々を繋ぐ仕事をこなしている。  続く砂漠に住まう砂色の竜人・砂鱗氏族のエピソードも加筆だと思われる。この辺、記憶に頼っての記述なので定かではないのだが、見覚えのないエピソード・文章が多数見られた巻だった印象が残っている。  新たなテイストのイラストも魅力的でいて、変わらず精力的な加筆での書籍化はよくサービスが為されたものである。  フリーデの作文的な何かである初回版封入特典「お父さんは黒狼卿」なども同様であり、そうした点も含めて星五つで評価したい巻だ。

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    投稿日: 2019.07.17