
総合評価
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powered by ブクログ「僕はしゃべるためにここ(被災地)へ来た」笠井信輔著、産経新聞出版、2011.11.03 285p¥1,365C0095(2024.11.13読了)(2024.11.08借入) 東日本大震災から数年は、震災関連の本をたくさん読みました。それを過ぎてからは、あまり読まなくなりました。先日 「三陸の海」津村節子著、講談社、2013.11.25 を読んだついでに、この本を読むことにしました。 震災直後から、被災地に入りテレビで現地からの報道を担当したフジテレビのアナウンサーの手記です。 彼は、自分に以下のことを言い聞かせながら報道した、とのことです。(8頁) 「(きつい思いを)言葉にしなければならない。 (悲惨な光景を)リポートしなければならない。 (悲しみ、苦しむ)被災者に声を掛けなければならない。 なぜなら。 僕は、しゃべるためにここ、被災地に来たのだから。」 読みながら、東日本大震災の当時のことを思い出しました。 【目次】 僕は何のためにここへ来たのか 第1章 震災発生!報道人は“食べて”はいけない 第2章 72時間超!報道人は“乗せて”はいけない 第3章 1週間!報道人は“泣いて”はいけない 第4章 東北人と関西人 第5章 被災地で出会った忘れられない人たち 第6章 2カ月…3カ月…そして半年 終わりに ☆関連書籍(既読) 「東北関東大震災全記録 復刊アサヒグラフ」週刊朝日臨時増刊、朝日新聞出版、2011.03.23 「東日本大震災」サンデー毎日緊急増刊、毎日新聞社、2011.03.24 「東日本大震災100人の証言」AERA緊急増刊、朝日新聞出版、2011.04.02 「巨大津波が襲った 3・11大震災」河北新報、河北新報社、2011.04.08 「東日本大震災 報道写真全記録2011.3.11-4.11」朝日新聞、朝日新聞出版、2011.04.30 「FRIDAYが撮った!東日本大震災全記録」秋吉敦司編、講談社、2011.04.22 「平成の三陸大津波」三浦宏発行、岩手日報社、2011.06.17 「つなみ 被災地のこども80人の作文集」森健編・著、文芸春秋、2011.06.28 「気仙の惨状」村田友裕撮影、村田プリントサービス、2011.07.10 「平成三陸大津波空から見た爪痕」東海新報編、東海新報社、2011.08.04 「がれきの中で本当にあったこと」産経新聞社著、産経新聞出版、2011.06.02 「ふたたび、ここから-東日本大震災・石巻の人たちの50日間-」池上正樹著、ポプラ社、2011.06.06 「TSUNAMI 3・11-東日本大震災記録写真集-」豊田直巳編、第三書館、2011.06.30 「罹災の光景-三陸住民震災日誌-」野里征彦著、本の泉社、2011.06.30 「3・11東日本大震災奇跡の生還」上部一馬著、コスモトゥーワン、2011.07.01 「前へ!-東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録-」麻生幾著、新潮社、2011.08.10 「東日本大震災の教訓-津波から助かった人の話-」村井俊治著、古今書院、2011.08.10 「被災地の本当の話をしよう」戸羽太著、ワニブックスPLUS新書、2011.08.25 「明日へ-東日本大震災命の記録-」NHK東日本大震災プロジェクト著、NHK出版、2011.08.30 「亡国の宰相-官邸機能停止の180日-」読売新聞政治部、新潮社、2011.09.15 「生きる。-東日本大震災-」工藤幸男著、日本文芸社、2011.09.20 「三陸物語-被災地で生きる人びとの記録-」萩尾信也著、毎日新聞社、2011.09.30 「遺体-震災、津波の果てに-」石井光太著、新潮社、2011.10.25 「海に沈んだ故郷(ふるさと)―北上川河口を襲った巨大津波 避難者の心・科学者の目」堀込光子著・堀込智之著、連合出版、2011.11.05 「記者は何を見たのか-3・11東日本大震災-」読売新聞社、中央公論新社、2011.11.10 「あの人にあの歌を-三陸大津波物語-」森哲志著、朝日新聞出版、2011.11.30 「心のおくりびと 東日本大震災復元納棺師」今西乃子著・浜田一男写真、金の星社、2011.12. 「さかな記者が見た大震災石巻讃歌」高成田享著、講談社、2012.01.06 (アマゾンより) 私たちは〝余計な人間〟ではないか? ボランティアをしたほうが役立つのではないか? 被災者に水や食料をあげたほうがいいのではないか? 取材車で行方不明者捜しを手伝った方がいいのではないか? いや、それならば、何のために僕はここにいるのか…。 フジテレビとくダネ!アナウンサーが覚悟を決めて書いたテレビ報道の裏側、震災報道の真実! 被災地ノンフィクションの決定版!
1投稿日: 2024.11.29
powered by ブクログ被災地取材の厳しさ、倫理的ジレンマが生々しく、でも、笠井アナの語り口は親しみやすく読むことができた。 同じ東北でも、人的被害が少ない地域では、東日本大震災の持つ意味合いは全く違うものになることを実感している今日この頃。私は内陸部に住み、津波も原発事故もリアルに体験してはいないが、あの時のこと、その後出会った被災者らの話は忘れない。今も、生活再建に、精神的に、困難を抱えている人がいる。忘れない。
0投稿日: 2018.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまでに読んできた震災関連の域を出るものではなかった。本書の中で本人も触れていることだが、TVで映像とともに物事を実況するという仕事に慣れているためか、事物への描写が時に不鮮明なことがあった。 また、私はこの本を読んで、この笠井氏についてどうしても「業界屋」の域を出る印象を受けなかった。どこと言うわけではないが、言葉の端々に「TVだから何とかなる」とか「TVだから許される」という考え方が見え隠れする気がしたのだ。 そもそも、被災地を巡りながらその特番をどうしても小倉・中野アナのどちらかにやらせようとする笠井アナ。この緊急時にこだわる点としては理解に苦しむ。 本書の中で被災地の中での己(報道人)としての立ち位置について葛藤する場面が幾度とあるが、そこまで複雑なことなのだろうかと私のような一個人は思ってしまう。要は多くの場面において、踏み込み過ぎな取材姿勢がその葛藤の一因となっていると思われるが、ならば踏み込まなければ良い。自分達で被災地に支援活動を行い、そこで体験したこと、そこで通じた人達のことを記事にする、ではいけないのか。そういったことに笠井アナが参加している映像が「英雄気取り」と取られるなら、他の社員、または他社で支援活動をしている人ではだめなのか。そもそも、被災地の支援活動を「英雄気取り」と取るならそれは情報を受け取る方が歪んでいるだけであって、そんなことは支援活動をしたこともない人たちには非難する権利すらない。そういう考え方をすると、「英雄気取り」と取られるから支援活動をしないというのはいささか筋違いな論な気もしてくる。 「映像を撮る」ということは報道においてそこまで重要視されることなのか。現地の人の感情を逆なでする危険まで冒して・・・。 遺体の確認中の家族の様子を撮ろうとした笠井以下スタッフに「撮るなー!」と激高した警察官の気持ちは良くわかる。逆になぜ撮る側はそれがわからないのか。なぜカメラを回そうとするのか、それはどんな時に用い、誰に見せたい映像なのか、いやそもそも、公共の電波に乗せる前提のカメラで撮るべきものなのか。 何らマスメディアへの不信が払しょくされるものではなかった。
0投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
市図書館。 被災地取材中に「報道に携わる人間としてどうあるべきか」と「人としてどうあるべきか」という意識が交錯する彼の胸中が飾らない言葉で書かれている。
0投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログ営業していない真っ暗な店内から泥だらけの食料を笑顔で“運び出す”自分たち。異常な行為だと分かっていても、飢えていたからみんな何も躊躇っていなかった。あの日の店内の光景はたぶん一生忘れない。
0投稿日: 2012.05.17
powered by ブクログ先日、自分の目で見る決心がやっと固まり、石巻へ行ってきた。 桜満開の日和山の下には、鳥の声しか聞こえない静寂につつまれた時間の止まった街があった。言葉には出来ない感覚だった。 その帰り、偶然、仙台駅の本屋でこの本を見つけた。報道をする人がどんな感覚で、あの街をみたのか?が知りたくなり、読んでみた。 震災当時、テレビで繰り広げられるリポートを見て、何が起こっているのか?を世間に知らせることは大事。情報は途切れてはいけない物。だとは思いながらも、「そこまでやるのか?」「行くのに食料ぐらいは当然積んでいるよな?」と、やや非難の目で見ていた。 その後、偶然、震災当時のマスコミの方の葛藤がわかるドキュメントを見て、ものすごい狭間に立っている人たちなんだとわかった。 そして、今回の笠井さんの本。 マスコミの方々がどんな風に被災地ですごしたのか?どんな風に葛藤していたのかがすごいわかった。 私が想像していた以上に葛藤されている姿。葛藤の連続で成り立っている職業という感じを受けた。 自己弁護に走っているという評論も見かけたが、そうやっていかないと耐えられない現実を見てきたのだと思う。だから、私は自己弁護とは思わない。 この本の中で登場する何人かの被災者の方の言葉に、被災者ではない私が勇気づけられた。自分も自分なりに頑張って生きなきゃなと思う。 辛い話も目に入ってくるけど、私はこの本に出会えて良かった。
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ個人的に、情報番組もその内容もそれに対する司会者や出演者の発言もあんまり好きではない。 でも、報道に関わっている人が何を考え、何を思い、現地で取材を続けていたのか(いるのか)を知りたくて手にとった。「何をしたのか」ではなく、「何を伝えたのか」、それこそがテレビに関わる人々が大切にすべき姿勢なのだなと思った。様々な葛藤の中で取材をしていたという、実は「当たり前」のことに気づかされた。 計画停電の情報がトップニュースになっていた去年の3月。あの時、私は何を考えていたのだろうか。
0投稿日: 2012.04.26
powered by ブクログ報道関係者の人たちがどんなことを考えて、被災地に入っていたかがわかった本。そこまで理由付けしなければならないのかという思いもあったが、でも「なぜここにいるのか」を問い続ける笠井アナウンサーの姿勢はとても共感が持てました。 震災後すぐ被災地入りしたこと、お風呂にも入らなかったことなど、とてもよい姿勢だと思いました。また、震災後の生々しい様子もよくわかった。被災者の略奪行為や、避難所の細かな様子(避難所でいちばん生活が厳しそうなのが小学校の体育館という話や、学校のカーテンがなかったと思ったらそれを使って毛布にしていたとか、避難所格差の原因は情報格差など)など、実体験に基づいた話なので、とても話に説得力があった。
0投稿日: 2012.03.19
powered by ブクログ[2012.その6]フジテレビの笠井信輔アナの東日本大震災の被災地取材での苦悩が綴られている。 就活でも何度も聞かれた質問「被災地にいってリポートするとすれば、何をどんな風にリポートしますか?」、「被災地の取材で大切にしなければならないことはなんですか?」正直そんなこと分からなかった。この本をよんで笠井アナもこの問いに苦しんでいたのがよくわかったし、被災地取材に関わらず、取材し視聴者に伝えるということについてもっともっと考えないといけないと感じた。
1投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログこの本を読んで良かった、知ることができて良かったな、と思う。 震災の時、テレビでマスコミの人たちを見ては「後ろに瓦礫を片付けている人がいるんだから手伝えばいいのに」と簡単に思っていたけれど、何も知らなかったんだなあと思い知らされた。 笠井アナが自分の行動を決して正当化していないのも、人柄だなと思う。 印税は全額寄付されるし、多くの人にぜひ一冊買って読んで欲しい。
1投稿日: 2012.01.19
powered by ブクログフジテレビ・笠井アナウンサーの東日本大震災 体感記。 朝の「とくダネ」で見た内容がほとんどでしたが 改めて文字になったものを読み返すと その場面がまざまざと蘇ってきて 辛い部分もありました。 震災から10カ月経ち ともすれば忘れがちになる今 この本を読んで よかったです。
0投稿日: 2012.01.15
powered by ブクログ朝の情報番組でお馴染みのアナウンサーの本。 評価は、どうしても同じ立場に立って考えてしまうため、 自分に厳しく辛口評価に、星みっつで。 報道側としての立場、できることできないこと、話せること話せないこと。 読まないと分からないことはたくさんあると、改めて思った1冊。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログ笠井信輔アナウンサーの熱いお人柄が表れる、東北震災の実態・苦悩がつまった一冊。 読み終えて、報道人として東北地震被災地で職務を全うする姿勢を学びました。 レポートをすることで現場の状況を全国ネットで知らせ、被災地の支援をより大きなものにする使命を抱えるアナウンサー。 人命がかかっている状態で物資の蓄えがあるにも関わらず、手助けをすることはできない一市民であるアナウンサー。 この二つの立場に立たされた笠井アナウンサーの苦悩を赤裸々に描く勇気も胸にきましたし、自分だったらどうしてるだろう?と考えさせられる一冊でした。
0投稿日: 2011.12.11
powered by ブクログ【56冊目】元々笠井アナウンサーが好きだったのですが、仙台からの帰りに笠井さんが書いた本が店頭に並んでいたので買ってしまいました。 結局、東京の地下鉄の中で、目に涙をいっぱいに浮かべて読むはめになりました。ぜひ、みなさんに読んでほしい。 この本の特徴は、徹底して笠井さん目線で書いてあること。いち早く現地入りした笠井さんが被災地で見たこと、聞いたこと、感じたことが書いてあります。 決してお涙頂戴ものではありません。かなり厳しいことも書いてあります。 報道の人に対して、「どうして悲惨な現場に出向きながら、あなたたちは傍観者を決め込めるの?!」と思った時期が私にもありました。でも、そうじゃなかった。 この本には、笠井さんの取材者としてのプロ意識と、人間としての気持ちの揺れ動きの葛藤が描かれています。それは、今後、同じような報道を見る時のヒントを与えてくれるに違いないはず。 そして、何より、笠井さんと被災者の出会い。その一つ一つのエピソードが心に残りました。 「明けない夜はない」 ぜひ、本書の中で、この言葉に出会ってほしい。 ※唯一、残念だったのは、誤字脱字が多いこと。これは筆者のせいではなく、出版社のせいです。ただ、内容の凄味には一切影響しませんが。
0投稿日: 2011.11.19
powered by ブクログ現地での体験は、やはり体験した人でしか語ることは、できないが、少しでも当時の感情や状況がイメージできた。テレビマンとして、本にできなかった内容も数多くあったり、さまさまな制約があると思うが、本にしたのはすばらしいと思う。
0投稿日: 2011.11.12
powered by ブクログフジテレビ笠井アナによる、東日本大震災における所感をまとめた本。自分の取材姿勢を自問自答しながらも、職務を遂行する様子は、変にジャーナリスト然として大所高所から御託を並べられるより余程好感が持てます。 個人的にはフジテレビの韓流押しには不満がありますが、笠井アナの人柄がしのばれる作品であり、賛否を巻き起こすことを覚悟の上で記録を残してくれたことに敬意を表したいと思います。
0投稿日: 2011.10.30
