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噂の女(新潮文庫)
噂の女(新潮文庫)
奥田英朗/新潮社
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総合評価

128件)
3.5
12
45
54
4
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    糸井美幸の噂が連作になっている。 男に好かれる容姿を生かし、女が生きていくには男の経済力を活用し糧にしてのし上がるしかない、と言い切る様はある種の清々しさを感じる。 悪い女ではあるが憎めない、伊良部ドクターのマユミちゃんを思いだす。自分にそんな容姿があったら、どうしたかな?と考えた。 面白くあっという間に読み終えた。

    0
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おのおの別の'噂の女'の話なのかと思って読み始めたら、糸井美幸の話だった。 怖い…小説の中だけの話と思いたいけど、実際、こんな感じで周囲で男性が不審死している事件ってあるよな、と。そしてそれが、美人の起こした事件かと思えば、そんなことも無いと言うのも現実の事件でも同じ。 どの話も、えーその後どうなったの?と言うところで終わるのも何とも、、 今、糸井美幸はとこで何をしているんでしょうね。

    1
    投稿日: 2025.03.17
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    最初は短編集風にみえてどんどんと繋がっていく、連作短編的な作品。視点がさまざま入れ替わり面白くよく練り込まれている。女は男次第で成り上がれる。

    0
    投稿日: 2024.08.19
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    あんまりいい気はしない話だけと、悪女ゆうもんはそれだけの真似できない努力をしてるもんだとちょっと関心した。 そして田舎は実に怖いねー。

    0
    投稿日: 2024.05.12
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    地方出身のとりわけ美人でもない女性が、男女の愛と欲望を土台として、のし上がって行く様子を描いた作品。 彼女の名前は糸井美幸。 目次 中古車販売の女 麻雀荘の女 料理教室の女 マンションの女 パチンコの女 柳ケ瀬の女 和服の女 檀家の女 内偵の女 スカイツリーの女 そう! この目次の女は、全て糸井美幸のことなのだ。 描かれている『噂の女』こと糸井美幸が、いわゆる悪女なんだけれど、本人目線での描写が全くないので、読み手からするとミステリアスに感じられて、それもまた彼女の魅力に拍車をかけているのだろう。関わった人間を次々と惹きつけて利用価値を巧妙に計算し、自らの人生を闊歩する様子は爽快感すら感じられた。 男性は、彼女の肉感的でボウリングのピンの様なスタイル、厚ぼったい唇、豊満な胸に、アルトトーンの落ち着いた声を目の前にすると、みな一様に欲望を抑えるのに必死だ。 一方で女性は、男性が好みそうなその容姿に一目置き、時にはその大胆な言動にある種のカリスマ性を感じて、羨望の眼差しを向けている。 それにしても作中で、糸井美幸に出会った男性は、同級生から社長さん、議員さんから刑事に至るまで、滑稽なほどに十把一絡げの扱いで描かれている。異性からするとそんな事ないやろ〜笑 と思うのだが、同性の作者が描いているのだからきっと間違いないのだろう。生物学的な性の前では、みな無防備なのかもしれない。 次から次に場面展開して、毎度糸井美幸が出没するのだが、人物の繋がりが分かりやすく、場面毎の主要人物も絞ってあるのでとても読みやすい。余韻を含む終わり方も、本作のイメージ通りで秀悦だった。 個人的には、美幸の子供がその後どんな人生を歩むのだろうと気になってしまった。 授かり方も極めて計算高かったが、この子の半生を続編で見てみたい。いや〜何だかんだ私も糸井美幸に魅了されてるなぁ・・・ タワケッ!って言われそうですが笑 それと、歯並び! 美幸曰く、女性は歯並びさえよければどうにでも仕込めると・・・ 私もこれには激しく同感。 女性だけでなく男性にも十分言えることだろう。年齢を重ねて痛感するのは、健康な自分の歯で、尚且つ美しい歯並びは最強だ。大袈裟でなく、その人の生き方にも影響すると思う。 ・・・って、最後はなぜか歯の話だが、所々雑学的な要素もあり、なかなか面白い作品だった。

    35
    投稿日: 2024.05.06
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    社会の闇につけ込んで暗躍する謎の女。エピソードの大半はやるせない結末を迎えるのでフラストレーションが溜まる。檀家の話、警察組織の話、ゼネコン業界の話は今でも有り得る話なのだろうか。謎の女、糸井美幸の暗躍とともに社会の闇を読んで腹立たしい気分で読んだ。どの章も初めの一文があらすじを語る内容で物語に入り込みやすく、文体もとても読みやすい。 客観的に捉えている謎の女の正体を最後に明かしてくれるかと期待していたが残念ながら謎のままで落胆。

    13
    投稿日: 2024.03.20
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    面白くてどんどん吸い込まれてゆく。一見平凡な女が、女の性をつかって上り詰めてゆく話。いろんな立場の人間から「噂の女」が描写されてるのがよい。 面白いが、女の私が読むと疲れる。この本を読むだけで、普通の女には、「噂の女」のように男から次々と金を巻き上げてゆくことなどできないとわかる。この女、しぶといなぁと。

    1
    投稿日: 2024.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白いけどすっきりしない 1番面白いところが、書かれていない感じがする。 噂まとめみたいな。 女性が卑下されている描写が多くてちょっと不愉快。 2022/08/27 02:20

    1
    投稿日: 2024.01.28
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    読書好きの友人Kからお下がりでもらった一冊。 ひとことで言うと、エンタメ小説だった。 章が割に細かく分かれていて、それぞれに語り手が変わる。普段見えていない人間や物事の裏表を全て可視化したような、そんな内容だった。 章ごとに数年が経過していて、章ごとのシチュエーションもバラバラ。けれど全ての核に謎の女“美幸”がいる。 それだけ聞くと重い話なのかと思うけれど、どちらかと言うと深く考えずに楽しめる一冊だと思う。 これまで奥田英朗を読んだことがなかったけれど、他の作品も読んでみたいと思った。

    6
    投稿日: 2024.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    奥田さんの本は6冊目ぐらい。 噂の女は悪女なはずなのに、どんどん引き込まれる。社会の闇が遠慮なく描かれているが、そのことを理解しつつも抗っている登場人物にも感情移入ができた。

    1
    投稿日: 2024.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    デートした人におすすめの小説はと聞いて勧められた本 絶対デート相手にすすめるような本ではない 自分がすすんで読むなら面白い、世で言われる男をたぶらかす凶悪女殺人鬼ってこんなもんだろうって思う 全体としては、少し憂鬱になる本。田舎には住みたくない。

    1
    投稿日: 2023.10.02
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    こういうのでいいんだよっていう模範例。 この人に田舎の絶望感を書かせたら右に出る人はいないのでは。 取られても仕方ないような人たちから取るのも良い。

    0
    投稿日: 2023.07.17
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    陰キャだった女子が男を手玉にとって1歩1歩のし上がっていく話。 愛知県の片田舎を舞台にしているようで登場人物のこれでもかという方言が若干読みにくい。

    0
    投稿日: 2023.07.11
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    全部噂で終わり、最後まで語られずに進むから軽い。語られない部分が多いから好みは分かれそうだけれども、個人的にはテンポ良くて好きです。続けて読まないと面白さが伝わりにくいかも。

    0
    投稿日: 2023.06.25
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    糸井美幸の人生はわかったから、他の人のその後を教えてくれ〜 全部が気になるわ、 各章が全ていいところで終わる あー気になる!

    0
    投稿日: 2023.06.16
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    高校まで地味だった女、糸井美幸は短大入学後、派手になり、顔は地味だが、 男性が魅了する身体になっていた。 糸井美幸には、ある噂があり、とある社長の愛人ではないかと言う。 ミステリー?サスペンス?それとも、エンタメ? 連作短編で、章が変わるごとに年月は進み、 噂の女となった、糸井美幸は、突如現れては、何やら怪しい行動をしている。 どんどん怪しくなっていく・・・。 読んでいて、糸井美幸の素性が全くつかめず、弟を名乗る若手のヤクザも 本当に弟なのか謎で、まさに、噂の女と言った感じ(笑)。 どこの地方とは明記されてませんが、地方を舞台にした作品展開で、 言葉使いにも訛りがはっきりあります。 そんなに読みづらくはないですが、イントネーションとか少し違和感? 慣れが必要かも。著者である奥田英朗の出身県である、岐阜県なのかな。

    0
    投稿日: 2023.05.05
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    男を手玉にとる女が凄いのか、それとも騙される男がバカなのか・・・。 きっと、その両方なんだろうな〜・・・。 言い寄られる財力もないから自分には縁遠い話だけど・・・。(^_^;)

    1
    投稿日: 2023.04.29
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    いや〜面白かった。 これからどうなる?と美味しくなってきたところで話が終わってしまうあたりがとても良い。その先の展開が気になって仕方がない。そして次のエピソードが始まる。止まることなく一気読みでした。 糸井美幸の虜になっていく愚かな男たち。たびたび本書に出でくる糸井美幸の容姿は、美人かどうかは分からないが男好きのする顔立ち。大きな口と厚ぼったい唇。そして肉感的である。とある。 これにはもう糸井美幸の虜になってしまう男たちの気持ちが痛いほど分かるのでした。悲しい男の性とゆうやつですね。

    16
    投稿日: 2023.04.08
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    『噂の女』を軸に、その周りにいる人の目線で描かれた短編集。 それぞれの話が絶妙なところで次の話に移り、ちょっともどかしい気もするけど全体を通してとても楽しめた。 各話の主人公が面倒ごとに挟まれ右往左往する様がうまく描かれており、作者が得意としている内容であった。

    6
    投稿日: 2023.03.30
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    あちこちで噂になる女の本。田舎の閉塞感とかしょうもないしがらみとかを背景に、田舎の女性がのしあがっていく様が痛快ともいえる。男はしょうもないな。 もうひとひねり欲しい感じかな。

    0
    投稿日: 2023.03.19
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    悪女の話。和歌山のドンを思い出す。ここまで悪女に徹すると痛快。奥田さんの地元愛、地方ならでわの笑い。グッと親近感が湧く。彼の本『最悪』のトーンである。

    0
    投稿日: 2023.03.15
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    内容(「BOOK」データベースより) 「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい―。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!

    0
    投稿日: 2023.03.07
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    著者得意の群像劇。序盤は田舎の若者がしょうもないトラブルを抱える盛り上がりに欠ける展開だが、半分読み進めたあたりから話が次々とつながっていき、それぞれの登場人物の行く末に思いを馳せながら最後までノンストップで読めた。最終的に噂の女がどうなったかは語られていないが、どこかでまた、色仕掛けをしているんだろうな。。。

    0
    投稿日: 2023.01.24
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    男を食い物にして成り上がる27歳女の物語。奥田英朗がなりふり構わず書き飛ばした感があり、どの章も結末を語らずに終わっている。女性蔑視の傾向もある。

    0
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2よりの3かな。 一番不憫なのはだいちゃん。 男の目線から書かれた章がずっと不快。 痛い目に合うわけじゃないからカタルシスも薄い。 もうちょっと面白くなりそうなのにね。

    0
    投稿日: 2022.10.23
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    奥田英朗にハズレなし。最後まで面白く読めた。 美幸の心理描写が一度もなく、あくまで周りの人の視点だけで進んでいくのは白夜行の雪穂と同じスタイルか。どちらも悪女だし。 もう少し出来事の真相を明かして欲しかったかなー。ちょっと消化不良かも。

    0
    投稿日: 2022.08.19
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    398ページで1ページも面白いところがなかった。 短編で女の噂が4年分進んでいくだけでオチも真相もなくてつまらなかった

    0
    投稿日: 2022.07.03
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    奥田秀郎さんの作品は読みやすくて好きで手に取った。 確かに読みやすかったが、ちょっと噂の回しが長かったかなーと個人的には中弛みを感じてしまった。最初の引き込みと後半のドキドキ感はたまらなかった。 女で生まれたからには男より稼がなきゃ この目線は今の時代的には当てはまらないのかもしれないけど、いろんな性別、家庭、仕事の人がいてでもどの人たちからも同じ目線で見られている美幸はある意味てアイデンティティを確立していて憧れの存在なのかもしれないなと

    0
    投稿日: 2022.04.12
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    岐阜弁、いいなぁ。文字で読むと、ほとんど名古屋弁みたい。 東野圭吾さんの白夜行の女主人公と手を組んだら、どんな事になるんだろう? 男なんて全く歯が立たない、最強コンビとなるに違いない!

    0
    投稿日: 2022.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み進められず、完読まで時間要する。 コンセプトはおもしろいけど、バラバラな物語りが最後までまとまらず終わった。

    0
    投稿日: 2021.10.02
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    奥田さんの本は好きです…が今回はあまり自分にはハマらなかったかな。 読みやすくて要所要所面白かったけど、噂の女だけあって噂のまま終わってしまってちょっとスッキリ出来ませんでした。

    3
    投稿日: 2021.08.29
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    読んで、だから何?って感じではあるけど、読みやすくて面白い。 後妻業みたいな。 そして白夜行みたいに、「噂の女」自身の目線にはならないが、いろんな人物から語らせて、「噂の女」が見えて来る。 そして完結している短編ながら、時間は経過していき、次の話の時には妊娠していたり出産していたり、すでに新しい男がいたりというのが面白い。 最後、どうなるのかは分からないが、結末としても痛快!

    9
    投稿日: 2021.07.01
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    前半は あまり気の進まない ゆっくりとした 読書となったが 読み進めるにつれ どんどん引き込まれていき 後半は 一気に読み終える これも 作者の 計算なのか… 短編を 巧妙に編成された作品

    1
    投稿日: 2021.06.04
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    悪女の話に見せかけて、実際は地方のしがらみに生きる人々の人間模様を描いている。何とも嫌な話ばかりでため息をつきながら、それでいて少しニヤつきながら読んでしまう自分が可笑しい。

    3
    投稿日: 2021.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんとなく借りた。 短編集なんだけど、語られるのは噂の女、糸井美幸。おそらく、作者の出身地岐阜を舞台にのし上がっていく女。 彼女の視点では語られず、まわりの視点で語られる。高校まで地味だった彼女が何故短大に入ってからハデになったのかは謎。あまりステキな家庭では育ってなさそうだけど、ヤクザまがいの弟とは仲が良いみたい。 地方の慣習とかいやらしさが前面に出てて、それを利用してのしあがっていく噂の女。爽快なのよね。これは女性が応援したくなる。 最後は逃げちゃうけど、一筋縄ではいかない逃げ方。

    0
    投稿日: 2021.01.21
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    短編10章を通して、1人の女性の人生や秘密がどんどん分かってくるお話。 あーいるいるこんな子、、って思いながら読んでいったらとんでもない女だった。単純にめちゃくちゃおもしろい。 でも、ぜんぶ噂。果たして噂の通りの女なのか、田舎町の下世話な妄想なのか。

    0
    投稿日: 2020.12.24
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    美幸に関わる人たちの話。 美幸自身の視点から描かれているところはないので、個人的にはモヤッとした終わり方。 奥田さんは地方に因縁でもあるのか?笑 すごく地元に住みたくないと思わせてくれる本だった。

    6
    投稿日: 2020.02.03
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    色香を振りまく 娘盛り 口角泡を飛ばして息巻いている タイヤ交換が最低条件 淫靡な空想に耽った 地団駄を踏んだ やながせ柳ヶ瀬に飲みに行かへん 岡惚れ 天下り 弘法筆を選ばず 公共事業なんか未だに談合がまかり通っとるし あの先生は馘やね ブルジョワ 如何にも成金趣味の日本家屋かおく 色ボケ 娘婿 この権利を放棄する馬鹿はいない レンドルミン→マイスリー→ハルシオン 哀れを催す 掃き溜めに鶴 談合と天下りの受け入れは、業界の互助システムなのである。 アメリカのように極端なウィナー・テイクス・オールの考えがいいとは思いませんが… だんか檀家を打出の小槌やと思っとるんやろう かいみょう戒名 瓢箪から駒 武士は二君に仕えずつかえず 蔑称 ワカメ酒 裸の女の閉じた股に冷酒が注がれ 陰毛が酒の中で揺れている 向精神薬 妖艶な蟷螂 株主優待の枠 タワケ 裏金やで警察にも被害届を出せんぞ

    3
    投稿日: 2019.08.01
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    奥田英朗の本は楽しい。作者が岐阜県出身なのか土地の方言、地名が分かってよかった。 糸井美幸は全く好きになれない人物だった。 伊良部先生のキャラのがすき。

    3
    投稿日: 2019.04.17
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    -高校時代はおとなしい目立たない娘だったよ。 大学に入ってから変わったねぇ。 決して美人ではないけど、肉感的で“イイ女”だ。「やりまくっとるぞ、あの女」 中古車店の事務員から、麻雀店のアルバイト。金持ちのじいさんの後妻に入ったと思ったら、そのじいさんはあっという間に死に、その後は高級クラブのママさん。 彼女には黒い噂がつきまとう。 周りの噂話で人物を描いて見せるというのも面白い。 限りなく黒に近いグレー。 最後の最後までそれを通すのも、結果がわかっちゃうより余韻があって良いかも。

    1
    投稿日: 2019.02.22
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    不動産屋で、父の後妻で、カルチャースクールで、大学の同級生で……さまざまな噂の女とさまざまな事件。彼女はやはり噂の通りなのか?それとも噂は当てにならないのか?一話一話はシンプルで、でホントは?気になるが残る。すぐ読めるし良かったです。

    1
    投稿日: 2019.01.20
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    思わず、オチは?と叫びたくなった。 それと、パチンコのシーンでは やたら「打ち止め」と出てくるが、 何十年前のパチンコ屋のシステムであり、ありえない。 取材不足。編集者も指摘してあげろよ。

    0
    投稿日: 2019.01.14
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    主人公の女性の周りに居る人の、 視点・生活から語られる物語とでもいうのか。 次はどうやって主人公が登場してくるのか、 思わせながら各章終わる。 少し物足りなさはあった。 「最後はこういう終わり方かー」 という感じでした。

    1
    投稿日: 2018.12.09
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    中古車販売店の事務員から雀荘の店員、資産家の後妻を経てクラブのママになる一人の女性、糸井美幸が『噂の女』として登場し、遠くで、あるいは近くで美幸さんと関わっていく人の話。 話のどこかに糸井美幸が登場するのに彼女自身の心の内がまったく書かれていないせいか、美幸さんは状況的には真っ黒なのになぜか憎めない。 ドラマになりそう、と思ったらすでになってた。 私がキャスティングするなら美幸は誰かなぁ。

    1
    投稿日: 2018.11.22
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    全10章の噂話、他人の視点から主人公の糸井美幸を描く。 テクニカルで実験的な作品。 技巧を凝らしてはいるが技術に溺れることなく良質な小説として成立しているのは、ロック界で例えるならDREAM THEATER。 さすがである。 糸井美幸が金持ちの男を殺って資産を蓄えていることはほぼほぼ確定なのだが、決定的な悪女ではなく取り巻きの女性たちからの信望を集めるキャラとして描かれているのも巧い。 二次元なら峰不二子、三次元なら福田和子といったところか。 各章の背景として描き込まれている地方都市のゲスで下世話な社会システムというか、地場に根差した腐った因習があけすけにてんこ盛りされているのもいい。 おれ達ってこういういやらしい社会で生きているんだよねぇ。

    2
    投稿日: 2018.11.05
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    高級クラブを経営する糸井美幸。彼女の人生を10編の短編でつむぐ本書。 恵まれた家庭環境でなかった所為で、“女”を武器にあらゆる手段を利用してものし上がっていく精神力と行動力。お金の為なら、愛なんてなんのその、犯罪なんてお手の物の美幸に、始めこそ怪訝な印象を抱くものの、最終話に近づくにつれ、段々と清々しい気分になってきて応援したくなってくる。幾多の男性を惑わしてきた彼女は、やはり魔性の魅力があるのかも。

    2
    投稿日: 2018.10.31
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    テレビで観て原作を読みたくなりました。 そのくらいテレビのドラマは面白かったのです。 しかし原作は違うところで面白かった。 ドラマの方はまさにエンターテイメントでした。わんさか盛り込んでドタバタな感じがとても良かった。 そして原作は最後までいかなかところで終わる。それがまた良かった。 あとは自分で想像してね、ということなのかな?

    3
    投稿日: 2018.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマ化された作品、ということで読んでみました。 確かにタイトルの通り、「噂の女」をめぐって様々な憶測が飛び交っています。 舞台は田舎町で、それぞれの章ごとにさまざまな人の視点から物語が語られますが、その中心にいるのが「糸井美幸」という女性。とりたてて美人というわけではないものの肉感的でつねに金持ちの男性と関係があり、超然とした雰囲気を醸し出しています。 田舎の様々なしがらみをうまく利用しているように見える「美幸」ですが、彼女自身の心情描写はないので、読者が読みながら想像するしかなく、男としては一種の「おそろしさ」も感じます。 ドラマのキャストでは足立梨花が演じたようですが、すこしちがうかな?とも思いました。 ストーリーの展開や文章は読みやすく、エンタメ小説としても一定の完成度だとは思いますが、田舎町の昔ながらの「しがらみ」が非現実的であるように感る場面もあり、エンディングもきっちりと「ケリ」がつく、というものではないオープンエンドな終わり方で、少し肩透かしをくわされたような読後感でもあります。

    2
    投稿日: 2018.08.03
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     面白かった( ´ ▽ ` )ノ 「黒革の手帖」+「疑惑」( ´ ▽ ` )ノ  平成版・松本清張だ( ´ ▽ ` )ノ  出てくるやつ出てくるやつ、金品をたかることしか考えてない「わるいやつら」ばっかだしね( ´ ▽ ` )ノ  正直、ストーリーも設定もありきたりといえばありきたりなんだけど、語り口・切り口がほんとうにうまい( ´ ▽ ` )ノ  美幸という大悪が、地方都市の小悪どもの虚飾を根こそぎ暴いていく( ´ ▽ ` )ノ  こんなに大勢のキャラの心情・立場を、よくもここまで丹念に描き込めたもの( ´ ▽ ` )ノ  さすがだ、奥ちゃん( ´ ▽ ` )ノ  短所といえば、タイトル・表紙絵かなあ……(´ェ`)ン-…  昭和テイスト……(´ェ`)ン-…  これじゃまるで、吉行淳之介のお色気風俗ものじゃん……(´ェ`)ン-… 2018/07/26  

    2
    投稿日: 2018.07.26
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    ある地方都市を舞台に男たちを懐柔しながら伸し上がっていく一人の女を全編他者視点の【噂】ベースで描いた連作短編集。全十編と決して少なくはない収録本数ながらも、あまり中弛みすることなく読了出来た。地方の閉塞感やしがらみが妙にリアルで息苦しさを覚えるが、端から見れば滑稽にすら思える彼らの【世界】をすまし顔で喰らい尽くそうとする彼女の狡猾さにダークヒーローばりの爽快感すら感じてしまう。糸井美幸という【噂の女】を介して市井の人々の子狡さや小ささを楽しむというある意味でブラックユーモアに溢れた作品だと思った。

    1
    投稿日: 2018.06.20
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    1人の女性を軸にした短編集。 短編それぞれに、この女性以外に鼻につくキャラクターがいて、それが面白かった。

    1
    投稿日: 2018.06.01
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    ドラマの主演女優さんが好きなので読んでみた。(ドラマは見ないんかい)うーん、いかにも悪女というわけではなく、そうは見えない悪女さん?痛快なのかなぁ、生まれた子供はその後どうなった??

    1
    投稿日: 2018.04.25
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    みんなが噂してる話。 たしかによく噂に出てくる人っている。どうでもいいことなのに、誰と付き合ってたとかこの前会ってどうだったとか。そういう人って結婚してぱったり誰も噂しなくなったりして、よく二十歳過ぎればただの人って言葉があるけど、そんな感じ?誰も話さなくなる。 でもここに出てくる糸井さんは違って、みんなずーっと噂してる。いいことじゃないのに、なんか羨ましい。

    1
    投稿日: 2018.04.21
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    これは、糸井美幸という女性が周りの人を翻弄し、成り上がっていく物語です。美幸は女のしたたかさや強さ、妖艶さ全てを持っている不思議な女性です。読んでいくにつれて女の私でも惹かれていました。彼女の本性が知りたくてどんどん読めました。ですが、最後までかわされ続け、彼女の本性は分からず終いでした。美幸は田舎の女として得る幸せよりも大きな物を探し続けています。女の細腕で自分の船を漕ぎだして大海原を航行している美幸のこれからを見てみたいです。

    1
    投稿日: 2018.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018/03/07 高校までは平凡だったという女、糸井美幸。 保険金連続殺人犯のようだけど、この小説の中では殺人に関してどれも決定的なことが書かれていないので、本当に殺したのかどうか分からない。それで自分も登場人物たちの噂話を聞いているだけの、何も事情を知らない立場のような気持ちになる。 最後まで読んでも美幸の実態がつかめない、でも、それが良い。

    1
    投稿日: 2018.03.07
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    糸井みゆきというTHE悪女のサクセスストーリー。 サクセスストーリーというと、 騙された男たちに気の毒だが、読んでいてなぜか痛快。 同じ女性だからかな? ひとつひとつのトリックがあえて書かれていないし、 いくつかの謎を残したままだけど、それがまた不気味で 良かった。 ドラマ化してほしいかも。

    1
    投稿日: 2018.02.07
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    かなり穿った言い方をすればサクセスストーリーなのか。 噂の女、糸井美幸が繰り広げていく焦臭いお話。 第三者の視点で描かれていくので、 最初は戸惑うものがあったが、 読み進めていくうちに気になっていく代物ではあった。 消化不良な結末ではあったのは確か。

    1
    投稿日: 2018.02.04
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    噂の女、糸井美幸をいろんな周囲の人間の視点から浮かび上がらせるところが面白い。糸井美幸自体はティピカルな悪女なので、小説としての手法の妙。

    1
    投稿日: 2018.01.15
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     さすが奥田先生、構成がおもしろい。  盛り上がりには欠けるし、最後もふんわりと終わってるけど、それはやっぱりこの組み立てならではの味。  お金を持ってる男を見つけちゃあ保険金殺人を重ねる悪女を、短編ごとに、周囲の人間の視点から描いている。大した美人でもないのに、なぜか皆、煙に巻かれ、翻弄される。そしてどの章も、気の弱い人物が主人公になっているのがおもしろい。  結局、警察の目をかいくぐって、最後の彼氏(県会議員)からせしめた大金を持って、またどこかで悪事をはたらくんでしょうね。  

    1
    投稿日: 2017.12.06
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    結構エグい話の割に読んでいて嫌悪感を覚えない不思議な作品。 主人公の女性目線による描写がなく、周囲の人が男女の区別なくなんとなく応援している雰囲気かあるからかな。

    1
    投稿日: 2017.12.04
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    良くある噂。 高校までは目立たず地味だったあの子が短大から派手になって、男関係も色々と… そんな噂になっているのが、糸井美幸という女である。 見た目美人ではないが、体つきが男受けするらしい。 金持ちばかりを狙い愛人になっているという。 しかし、黒い噂も。 最初は良くある話と思っていたが、それだけでは済まされない状況になってくる。 だけど、それがまた面白いのである。 ぜひ、続編を希望。 2017.11.8

    1
    投稿日: 2017.11.08
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    面白かった。 なんだか、不思議な小説でした。 結末を書くことなく読者に余韻で想像させて、 糸井美幸の周辺の物語をちりばめてゆく。 読後感もなんだかスッキリで。 よかったですね。

    1
    投稿日: 2017.08.29
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    何とも悪女 生い立ちも、生き様も噂の女です。。 ひどい女だと思うけど 同じ女性として痛快さがあるのはなぜでしょう? 私もあまり若くないからでしょうか…

    1
    投稿日: 2017.08.14
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    糸井美幸と言う一人の女を軸にした話 短編のような感じですが全て「糸井美幸」でつながっている。 この糸井美幸という女、典型的なThe悪女! 保険金目当てで金持ちの社長に近づいて殺害し保険金をせしめる。いやいや確実な証拠がない為言い切りはできません。 それぞれ話の最後は真相を伝えずに終わっていてヤキモキするが次の話でこうなったんじゃないかと噂が流れる。 タイトル通り「噂の女」 このような女の事件が実際にニュースに出てますね。 ホラーとは違う怖さが伝わりました。

    1
    投稿日: 2017.07.23
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    内容(「BOOK」データベースより) 「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい―。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント! この本を笑いの溢れるノンストップエンターテイメントと書いてしまう辺りは惹句を書いた人の感性を疑いますが、焦点の悪女の考え等は一つも書かずに、のし上がって行く姿を描いて行く辺り、さすがの一言です。 美人ではないがセクシーさと如才無さで男を次々と籠絡していく姿は、違った形のビカレスクロマンの風情でわくわくしました。 ちなみにこの噂の女を演じるとしたら誰かを考えたらば、小池栄子しか思いつきませんでした。読んだ人が誰を当てはめるのかとても興味が有ります。 ちなみにノンストップエンターテイメントを期待すると相当な肩すかしを食らいますのでご注意を。

    1
    投稿日: 2017.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地方を舞台に女を武器に成りあがる女性とその周囲の人間関係を連作短編で描いた作品。地方ならでは?の緩さにクスッと笑わさせられるが、やや小粒感が抜けない。もう少し驚きが欲しかった。

    0
    投稿日: 2017.06.07
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    魔性の女、美幸をとりまく田舎の人々の滑稽な話。エンターテイメント性はあり軽く読めるが、内容はくだらない。「後妻業」と似てるけど毒はなく、騙される人たちが間抜けすぎて笑える。

    1
    投稿日: 2017.06.01
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    「中古車販売店の女」「麻雀荘の女」「料理教室の女」「マンションの女」「パチンコの女」「柳ヶ瀬の女」「和服の女」「檀家の女」「内偵の女」「スカイツリーの女」、ここに出てくるのは全部おなじ女。 顔は十人並みなのに、肉感があって男好きのする女。もとは地味だったはずの女が高級クラブのママにのしあがるまでとその後。女の内面について誰かが語ることにも、女自身が自分について語ることにも、一切ページは割かれません。ただみんなが噂するだけ。出てくる男といえば揃って器が小さい(笑)。 帯にあるようには笑いは弾けないけれど、終始苦笑い。「酒と女が好きなら、付け入る隙はある」に笑いました。巨乳には気をつけて。

    1
    投稿日: 2017.05.24
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    主人公は一人の女。しかし、主人公なのに第三者というか脇役、みたいな登場のさせ方で短編が綴られていく。読み進めていくにしたがって主人公の半生が次第に浮き上がってくるという、なかなか凝った構成だ。 それぞれの短編に登場する「脇役」たちの仕事や血縁関係のしがらみ、金への執着など、地方都市の中の息詰まり感が精密によく描けていて面白い。「金持ちの愛人を一人殺すぐらい、女には正当防衛やと思う」というセリフには笑った。 最後の一遍まで読んでも、あれ、まだ続くのだろうか、それとも一気に結末が展開されるのか、わからない。どうなるのだろうと気になりながら読んでいくと、あーなるほど、そうきたか、という終わり方。なんだ、という気もしないでもないが、面白かった。文体も読みやすく、ストーリーも面白い。他の作品も読んでみたくなる。

    0
    投稿日: 2017.04.28
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    3.5 田舎の町で男を踏み台にしながらのし上がっていく女の話。 その時その時の周辺人物の目を通して噂の女である糸井美幸の話が進んでいく。上手く逃げられたのか結末は明らかになってないが、意地でものし上がろうというバイタリティがすごく、なかなか面白い。

    1
    投稿日: 2016.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    地方都市を舞台に、一人の女性が、それこそ裸一貫で、自分自身のみを頼りに、裏社会でのし上っていく、、、そんな、女版成り上がり物語、といいますか、そんな感じの本ですね。 主役である「糸井美幸」本人には、ほとんど一切語らせず、彼女をとりまく人々が「糸井美幸ってあんな女。怖い女。エロい女」っていう噂話だけで話を持っていく。その構成は、お見事なつくりだなあ、と思った次第です。脚本の妙、と言うところでしょうか。 奥田英朗さんの筆が冴えわたる感じで、人間の滑稽さや悲哀さ、セコさを、ブラックユーモア満載で書き倒しておられます。それでも、なんだかんだで愛すべきキャラばっかりに思えるところが、奥田さんはやっぱ優しい人なんだろうなあ~と思えちゃいます。 奥田さんの小説でいいますと、「ララピポ」と、同じ雰囲気がありましたねえ。 後、いわゆる「悪女」的存在の、成り上がり物語ととらえると、東野圭吾さんの「白夜行」や「幻夜」と近いものを感じました。 東野圭吾さんの本のほうが、よりシリアス色が強く、奥田さんのほうは、あくまでも「コメディー」の要素が強いと思いますが、根っこの部分は、一緒かなあ?とか思った次第です。 全部で10篇の連作短編があわさって、一つの長編小説になる、っていう体裁なのですが、途中まで、各編の終わり方が「ダレソレは、もうナニナニを止めようと思った。ドコソコへは行かないことにしようと思った」的な何かを止める、諦める、っという気持ちで終わらせているところが、統一感があるというか、シャレが効いていて好きでしたね。 できれば、最終章以外は、その「~止めました」的締め方で終わり方を統一して欲しかったのですが、、、奥田さん、なんでそうしなかったんだろうなあ?あまりにしつこい、って思ったんでしょうかね? 可能ならば、番外編のような感じで、「噂の女」本人の「糸井美幸」側から描いた話も書いて欲しいなあ、とか思った次第です。でも、本人に語らせたら、陳腐になっちゃうのかなあ?あくまで、「魔性の女の噂話を、まわりの小市民的人々が、口さがなく喧伝する」っていうスタイルが、良いのかもしれませんね。 でもなあ、糸井美幸本人の口で、何故に彼女が魔性の女になったのか、っていうところ、語って欲しかったなあ、とも思う次第なのでした。

    0
    投稿日: 2016.08.17
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    いわゆる 魔性の女 のめまぐるしく変わる環境をそれぞれ描いた連作短編。 彼女が変わったきっかけが気になったのと同時に、誰でも変われると信じて話す姿が印象的だった。

    1
    投稿日: 2016.08.07
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    地方での話。糸井美幸という女の噂。 数々の男性遍歴を時々の噂で綴られる連作短編小説。明らかにグレーではあるがあくまでも噂の域で真相には辿りつけないもどかしさ。噂をする奴らのキャラクターも噂だけで男好きするエロい女から魔性の女へと変貌していく女も人物の作り方がいつもながらすっごくいい!こんな手法もあったんだと感心するし流石としか言いようがない展開。 やっぱり奥田英朗氏は最高!!

    3
    投稿日: 2016.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「魔性の女」糸井美幸を巡る連作短編集。 序盤は、面倒なことに巻き込まれる一庶民の話が多いが、 「こんなことに関わりたくない」と思いながらエロいことばっか考えてるのがやけに共感できて、読みながらニヤリとしてしまった。 各章ごとの結末も詳細を描かずに、終わっていくのが上手いなと思った。 最後は糸井美幸目線も見たかったが、この終わり方が良かったのかも。 ジャンルは全然違うが、「最悪」などで見せる展開の巧さがうかがい知れる作品。 やっぱ奥田さんいいわ~

    1
    投稿日: 2016.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有吉佐和子の「悪女について」のリメイクか? とにかく、「悪女について」を彷彿とさせる内容だった。 比較してしまうと、残念ながら「悪女について」の凄さが際立ち、本作はオリジナルには及ばない。 また、「悪女について」は主人公の人となりを、読み手に託す形だが、本作はその人となりがはっきりと読み取れるような答えがある。なので直截的で面白さに欠けた。 個々のエピソードについてはあるあるといった感じで、リアルさがよかった。 「悪女について」を引き合いに出したけれども、あくまで推測であり、見当違いかもしれない。 本作を面白いと思った読者には、有吉佐和子の「悪女について」をおススメしたい。

    0
    投稿日: 2016.06.24
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    美幸が体1つで男を食い物にして行く様はとても怖いものがあった。だけどいつのまにやらどこまでのし上がれるのか見てみたいという興味に変わった。 とことんやってみてくれ!と応援したくなったw

    1
    投稿日: 2016.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    えっ?で? この人が犯人なの? 1つ1つは短編な物語になっている。 そこへ主人公の女性が絡むという ストーリーである。 1つの話自体は それなりに楽しめるが、 かなり消化不良で、ある意味不快だった。 男性の愛人になって 男性の生命保険で・・・ 全否定はしないけど ばれないようにする事自体 頭が良いのだろうが・・ 自分の力でどないかせんかい! 人に頼って・・・と言う話には 小説であっても同調が出来ない。 小説だからと受け入れられない・・ 可愛げの無い私であった。 小説だってばぁ~。

    0
    投稿日: 2016.06.08
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    舞台は退屈な地方の田舎町。そんな田舎町で、肉感的で、妖艶で、男を惹く魅力に溢れた美幸がどのように成り上がっていくのか、住民たちの視点で描き出していく短編集。 地方ならではの癒着や不正や人間関係がうんざりするほど生々しく描かれているせいで、生きるためなら詐欺でも愛人でも殺人でもなんでもやる美幸が清々しく、たくましく生きているように見えてきてしまって、自然と美幸に惹かれる自分がいる(笑)馬鹿な男たちを踏み台にして強かに生きる彼女は、かえって筋が通っているように思えてくる。読了後は一種の爽快感さえあり!

    1
    投稿日: 2016.06.04
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    初めて読むタイプ。主人公の女、糸井美幸の周りにいる人物の視点で描かれてる物語で、エピソード事にどんどん美幸が事務員から玉の輿婚、高級クラブのママとのし上がっていってた。

    1
    投稿日: 2016.05.15
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    相変わらず奥田英朗は裏切らない面白さ!!! 引き込まれました!東野圭吾の幻夜を思わせる悪女。が、なぜか奥田英朗の手にかかるとつい応援してしまいたくなるのはなぜか。 なんとなくイケイケ!精神にさせられました。 最後の最後まで裏切り通すところもまた、なんとも言えない爽快感でした。 一人の女をめぐってそれぞれの視点から描かれ、決して最後まで、本人の心境を語らなかったのも、なんとも言えない読後感を残します!!!

    1
    投稿日: 2016.05.05
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    一人の女性を中心に短編を連ねています。それぞれ明確な終わり方があるわけではなく、すっきりしない終わり方ではありますが、その分勝手に想像力を働かせて読むことができました。

    0
    投稿日: 2016.04.05
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    「ララピコ」と同じ部類に入る作品です。彼女が近づく男性は次々と不審死が起こるがこの小説はそれを追いかけていくものではなく、地方都市をコミカルに描いていく。作者が岐阜出身ということで作品の中で「タワケ」という言葉が頻発に使われていて笑える。

    0
    投稿日: 2016.03.13
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    噂の女の話。 少し前に最初の方を読んでいて、しばらく経ってようやく読了。 面白かった。 もし途中で放り出した人がいたら、我慢して読み進めるべきである。 しかしながら、つまるところ大輔の一人勝ちである。 決まり手:中出し

    0
    投稿日: 2016.03.08
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    嫌な女の話なのに何故か爽快感も。 ーーー 「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚を成し遂げ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまといーー。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテイメント!

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    投稿日: 2016.02.10
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    地方都市の貧しい家庭で育った糸井美幸。肉感的で男好きのする、話がうまく愛敬のある魅力的な女。美幸に出会った人たちは彼女について噂せずにはいられない。そんな噂を集めた10篇の連作。 美幸は強かで掴みどころなく、彼女に惹かれる男たちは、尊大だったり小心だったり気質の違いはあれど皆一様に滑稽に描かれる。読み進めるのが苦になるほどではないものの、噂の女その人にあまり惹かれずに読み終えた。 エンタメ作家として名をなす奥田さんの作にしては、貧弱だなあ、が率直な感想。 「モンスターU子の嘘」も含め、悪女を書いた小説は多々あれど、有吉佐和子「悪女について」を超える名作にはいまだ出会えません。

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    高校までは地味で大人しくて目立たなかったのに短大に入って化粧や服装が派手になり色香も出て来て、直接は良く知りもしない人たちから、あれこれ良からぬ噂をされているひとりの女性を巡る短編連作。その本人の一人称では何も語られず、あくまで周囲の人たちが語り手なので、読んでいる私もすごく具体的な噂話をあれこれ聞いているような感じで読了。作風としては『ララピポ』みたいな感じでした。

    0
    投稿日: 2016.01.28
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    一気に読んだ。一人の女の人を取り巻く人々との事柄が短編になっている。その女が中心ではないけれど、すべてに絡んでいて、それらの事柄がすごくリアル。だから面白かった。自分の周りでもありそうな話が、後半、まさかサスペンス要素を含んでくるとは思わなかった。

    0
    投稿日: 2015.11.28
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    地方都市で生まれ育った悪女糸井美幸、中古車屋の事務員時から色々と汚い噂に上がる女性でどんどん成り上がる。土建屋の社長、不動産屋の隠居爺さんを噂で殺し、汚れた県議会議員の隠し口座から金を引き抜きトンズラする。女の武器を存分に活かし男を渡り歩く強い生き方は、ある意味爽快、確信には触れず噂の話で進む内容もある意味斬新。

    0
    投稿日: 2015.11.16
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    怖い~、でも次はどうなるのかどんどん読みたくなります。 リアルでも、こうしてのし上がっていく女はいそうだな。

    0
    投稿日: 2015.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は連作と思わなかったのでなんて尻切れトンボ何だと思ったけど、すべて同じ噂の女を中心とした連作集だったが、ただし、女は登場するもののあくまでも脇役でなおかつその心情は明かされず、あくまでもタイトル通り噂の女として立ち回り、最後までうやむやに終わる。それが作者の狙いなのかもしれないが読者としては若干、もやもやしてしまうので、またそれが作者の狙いなのだろう。それにしても具体的に岐阜という地名を出して、その地域社会の馴れ合いの酷さをあまりに強調するので岐阜の読者には少々辛いだろう。

    0
    投稿日: 2015.10.31
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    少しだけ読むつもりが一気読み。様々な立場の人達から見た悪女・美幸。男を虜にする魅力を持ち まだ20代という若さなのに自分の欲しいものが明確で、そのしたたかさに恐ろしさよりもお見事!と思う気持ちのほうが大きい。 

    0
    投稿日: 2015.10.29
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    地方都市の地方さ加減というのかな、 これがなかなか面白い。 確証の語り部たちのその後の人生にも興味。 というかそれが狙いなのか?

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    投稿日: 2015.10.28
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    各章で様々な人物が糸井について語るも、本人は一切語り手とならない。 まさに読み手にとっても「噂の女」でしかない。 短大時代に変貌を遂げた心境の変化を知りたかったり、終わり方もすっきりしないけど。 とにかくスゴイ女なんだと曖昧なままにさせるのが狙いだったのだと思う。

    0
    投稿日: 2015.10.13
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    あらすじ(背表紙) 「侮ったら、それが恐ろしい女で」。高校までは、ごく地味。短大時代に潜在能力を開花させる。手練手管と肉体を使い、事務員を振り出しに玉の輿婚をなしとげ、高級クラブのママにまでのし上がった、糸井美幸。彼女の道行きにはいつも黒い噂がつきまとい―。その街では毎夜、男女の愛と欲望が渦巻いていた。ダークネスと悲哀、笑いが弾ける、ノンストップ・エンタテインメント!

    1
    投稿日: 2015.10.11
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    美幸を語る人達の話に、引き込まれて読了。最後はさら〜っと終わってしまい、色々気になる…すっきりしなかったけれど、物語を終えて以降の気になるところを読者に想像させる奥田英朗。一切出てこない美幸の心情を読者に考えさせる奥田英朗。なるほど〜。

    0
    投稿日: 2015.10.06
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    完結しないそれぞれのお話を紡いで浮かび上がる糸井美幸の像。悪女、小悪魔らしさは散りばめられているが、物語の最後まで美幸はあくまで「噂の女」のまま。 もやっとした余韻を残す結末もまた良い。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くて一気に読んでしまったが、途中で女は消えてしまい、消化不良で終わってしまった。もう一捻り欲しかった。

    0
    投稿日: 2015.10.02
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    ワールド前回。バタフライ効果を感じさせる短編集。複数の視点からみつめる「噂の女」に引き込まれていくが、いつもあと一歩のところで物語が終わってしまう。寸止め感もまた一興。

    0
    投稿日: 2015.10.01
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    小さな地方都市で次第にさまざまな噂を囁かれるようになる女、美幸。 高校までは地味で目立たない女だったのに、短大に通う頃から色気と知恵、豪胆な性格を身につけ、男を利用しながらのしあがっていく。 彼女と関わった男女(彼らはあくまでも目撃者だ)の目線で語られる連作短編の体裁。 語り手たちが美幸に舌を巻き、自分の退屈した日常に引き比べながら、どこか小さな町での事件簿を楽しんでいるかのようなトーンなのが面白い。

    1
    投稿日: 2015.09.27
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    読み始めは、単純な短編かと思ったが、それぞれが繋がり合って、サスペンスドラマになり、最後は噂の女は網の目を抜けて行く。スキットはしないけど、こういう終わり方も良いかもね。

    0
    投稿日: 2015.09.25