
総合評価
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powered by ブクログ図書館にて。 子供の虐待を扱っている本ということは何かで紹介文を読んで知っていたので、図書館の本棚で見かけても何回か手にとっては戻していた。 ある新興住宅街で起きる様々な形の虐待を、子供側から、親側から、気付いた先生からと視点を変えて物語にした連作短編集。 虐待ということ自体が衝撃なのだけれど、これほど全ての人を傷つける行為はないだろう。 自分では絶対子供を虐待しない、したくないと願っても、本当にしないかと言われたら自信がない。 そのくらい、子育ては過酷で孤独な面も持っている。 私はまだ親ではないけれど、いつか親になれた時にどんな親になれるのだろう。 この本はとかくセンセーショナルに描かれがちな虐待という事象を淡々と描き、そのことが余計身近な出来事だということを私たちに伝えている。
0投稿日: 2013.08.02
powered by ブクログとてもスキ(*^^*) お話しの筋がとってもしっかりしています。 短編なのに人物の描写も気持ちもしっかり 描かれていて、想像が膨らみます。 次の作品も期待大☆
0投稿日: 2013.07.25
powered by ブクログサイン本ということで、何気なく手にとったのは、偶然ではないように思う。 重いし痛い、児童虐待をテーマにした小説。 しかし、それだけではなく、登場人物の痛みや苦しみが見えてくる。 虐待に関わらず、そう、そうと共感する人がいて、その人が癒されたらと思った。
0投稿日: 2013.07.14
powered by ブクログ虐待は連鎖するのか… 子どもを叩く側の理屈をここまで書かれると、分かりすぎるくらい分かるが、理解できても納得はできない。 親は完璧ではない。完璧である必要などない。ただ、子供に愛情を注ぐ事だけは忘れたらアカンと思う。子供は虐げるものではなく抱きしめるものである。 それだけ
0投稿日: 2013.07.14
powered by ブクログ虐待のお話の短編集。この本を読むことによってめちゃくちゃ暗い気持ちになって後悔したけど、自分の幼い頃を振り返ったり、将来的に親になったりした時のことを少し考えさせられたので、読んで損はなかったかもしれない。
0投稿日: 2013.07.12
powered by ブクログ1話1話、時間をかけて読みました。 特に最後の話が、身内に認知症の者がいる私にとってはかなりリアルで 読み切ったあとの疲労感が半端なかったです。 どれも、今の時代現実にある話で、実際にそういう環境に置かれている人が読むと、すごく考えさせられる話ばかりだと思います。
1投稿日: 2013.07.07
powered by ブクログ暗い話ばかり。虐待は連鎖する、と作者は書きたいのだろうが、単純に精神年齢の幼い人が親になりすぎ。虐待されても、連鎖しない人だっているでしよう。いや、かならず虐待=連鎖なら、虐待されて育った人は、精神科にでも行くのを義務にするしかない。
1投稿日: 2013.07.01
powered by ブクログどれも虐待をテーマにした短編5編。親である前に一人の人間である母や父に多くを望めない子供たちは何を希望とすれば良いのだろう。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ何度も鼻の奥がつんとして、すこし泣いた。 悲しいこと、辛いこと全部が、タイトルの「きみはいい子」という言葉に許されているみたい。 すべてを抱きしめて肯定する、なんて優しい言葉なんだろう。
0投稿日: 2013.06.27
powered by ブクログ不幸な小学生の短編集であまり好きな話ではなかったです。疑問も多くあり、あやふやな部分も多かったので私はお勧めしません。
0投稿日: 2013.06.24
powered by ブクログ虐待をメインに五篇。 現実を切り抜いたような物語。 どのストーリーも、ラストに向かって、背景がひろがり、関係がつむがれていく。 しかし、そんなに現実は甘くないはず。そう、これはハッピーエンドの物語ではないと思う。 もし、この短編に続きがあるならば、登場人物らは、変わらない日常を悲嘆し、恥じ、憎んで、怒り、孤独になる。 そして、再び、誰かとつながり、広がり、希望をいだく。 その繰り返し。 その繰り返しのなかで、少しづつ現実は好転していく。 これは、まさに、現実の一部を切り抜いて、希望をつむぐ物語。 2013.6.15
0投稿日: 2013.06.20
powered by ブクログ児童虐待のテーマは重いが、不思議と暗くはならない。サンタさんの来ない家の新米先生の頑張りぶり、初めはイライラしてしまったがだんだん応援する気持ちになった。こんにちは、さようならのおばあさんには胸がつまった。桜が丘という地域のなかでの連作短編という形式も良かったと思う。
0投稿日: 2013.06.14
powered by ブクログ児童虐待がテーマのオムニバス形式短篇集。 虐待自体が凄惨すぎて読めなくなるという事はない。 寧ろ、周りの人達の対応に読後感は良い。 桜ヶ丘という街で、虐待受けてる子供と関わる大人、周囲の状況が絶妙なバランスで書いてあり、文才のある作家だと感嘆した。 1話の「サンタさんの来ない家」で涙が止まらなくなってしまった。 虐待を受けている生徒にかける言葉が見つからず、クラスの問題児達への対応にも悩みながら成長していくまだ2年目の新米教師。 >そう言い訳しなければ立ち去れなかった。 自分の情けなさに、せめてもの言い訳。 >よせあつめのこども。 たしかに子供は親を選べない。住むところも、通う学校も・・・。 だからこそ。みんな、こどもなりに、ここで、ふんばっているんだ。 「うそつき」 この話の語り手である「ぼく」(PTA会長で子供の父親)には、 終始、上から目線を感じてイラっときた。公平で温和、尚且つ、頑張ってる人なのは分かるんだけれども、どうしょうもなくイラっ。 「うばすて山」 >これからお母さんを捨てていく。 お母さんを捨てても、、わたしは、この記憶を持っていこう。
1投稿日: 2013.06.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とある街「桜ヶ丘」を舞台にした短編集。 というか、テーマが「児童虐待」。 女性作家って「イヤミス」みたいなジャンルに属する人じゃなくても結構読んでてしんどい話を書く人が多いよなあ・・と思いながら読み進めましたが、読み終わってみるとそんなにドス黒い気持ちになったりとかは不思議となかったような。テーマがテーマなのに。なんでだろう?一応、大体の話に「救い」みたいなものが描かれているからかもしれません。 それでいくと最後の話はちょっと違う感じもしましたね。過去に虐待された娘とその母。成長して介護が必要になった状態で果たしてあんな風な気持ちになることができるのかどうか?自分にはちょっと自信ありません。嫌な言い方ですが、虐待された子は成長して自分の子を虐待なんて話をよく聞きますが、だったらかつて自分を虐待した老いた親に虐待のほうがそんなに不快感がない。勧善懲悪は世の習い。 まあそんな話を実際に読んだらそれはそれで嫌かもしれませんがw
0投稿日: 2013.06.11
powered by ブクログ一話一話がとても重い内容だけれど。。 必ず、誰にも差し伸べられる手があり 傷ついた心をいやしてくれる母なる大地となる存在があることに 心揺さぶられ、涙せずにはいられなかった。 小学校教師だった私!! 二人の子どもの母である私!! 一生懸命に子どもと向き合ってきたはずなののに 長男との歯車が常に噛み合わなくて>> 社会人となって親元を離れて暮らす長男とは心の距離も離れている。。 (うばすて山)ほどの母ではなかったと思いたいけれど 少なからず、当てはまることがあり。。 息子へ申し訳ない思いがこみ上げて涙が止まらなかった。 今からでも。。。 心の距離は埋めれるのだろうか??
1投稿日: 2013.06.06
powered by ブクログ虐待をテーマにした短篇5篇。 個人的には、こんにちは、さようならが微笑ましくて好き。 他のはちょっと理解できないひどいものばかりで(虐待の内容が、ってことです)あまり好きになれなかった。 とくにうばすて山では、主人公に感情移入してしまって、あれだけ娘を傷つけておきながら最後はのんきにボケてしまう母親に腹が立って仕方なかった。 そんな私はあたたかい家庭でぬくぬくと愛されて育ったんだろうなと思います。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログオムニバスの短編が、物語の端々で少しずつ滲む様に関係し合いながら淡々と語られていきます。 物語の内容は少し創作として都合主義的に完結する印象もあり、とりたてて奇想天外な転結も無いのですが、登場人物の描写や場面の表現などが細部まで大切に丁寧に描かれていて、じんわりと切ない読了感があります。 どこかにいる自分の知らない「誰か」は、今日も自分と同じように精一杯の今を生きているのかも知れない、などという感覚が覚醒させられ、自分の在る世界がふわりと軽く広がる様な気持ちが得られる1冊でした。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初読、中脇初枝さん。桜が丘が舞台になる児童虐待を扱った5つの連作短篇集。静かで落ち着いた文章で淡々と、しかし語られている内容は暗く・重い……。公園では素敵なママを演じ、一歩家に家にはいるとストレスを我が娘に…。「いい子だよ」心から言ってもらえない子供、言ってもられえずに育った大人。救いのない内容ですが、希望が見えて救いのある終わり方、読後感は良く心温まる作品でした。《きみはいい子》タイトルが解決を答えています、「きみは、いい子だよ」と、ハグして囁いてあげて下さい。是非お薦めの本です。
0投稿日: 2013.06.05
powered by ブクログ殺伐とした世の中のようでも 救いや希望がなきにしもあらず みたいな こっそりお互いにリンクし合っている短編集。
0投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログ読んでいて、これは自分のごく身近で起こっていることなのではないか・・・・ そんな錯覚すら覚えた本。 学校に勤めているということ。 そして小さな子どもを持っているということ。 家を持ち、ローンを抱え、自分の人生がある程度見通せるようになってきたこと。 専業主婦ではない奥さんにとって公園づき合いだったり ママ友づき合いはけっこうドライにできている。 そこは何かホッとした面でもあった。 家に子どもと過ごす時間の長さってこれほど 視野を狭めていくものかと、この本を読んであらためて実感した。 そして学校に勤めているからこそ とってもリアルに感じたのは 親から虐待を受けたり、ネグレクトな状態 この本に書かれていることは決して大げさでも何でもないということだ。 活字にするとここまで残酷だと思うことが 学校という現場では当たり前のように語られている。 だから、決して遠い話だとは思わなかった。 明日のあの子の話でもおかしくはない。 自分にとってはリアルな本だ。 そしてここまで書いたかというすごい本でもある。
4投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログ1話1話が重い。けれど、全ての話に救いがあって終わる感じ。全部の話が同じ団地の中で起こっていることで、リンクしているのも妙に生々しかった。 自分に子供がいるわけでも、ありがたいことに虐待の経験があるわけでもないため、イマイチリアルには感じられず、感触も別次元としてしかとらえられなかったが、そういう現実はどこにでもあり得るのだと思った。 教育現場にいる人に一度読んでみて欲しい1冊。子供の1面だけでなく、1人1人の他の面やその背景にある物を考えなければならないと感じた。
1投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログ※注:これは文庫ではありません(念のため) 普段文庫派の私。 知り合いに強力に薦められ手に取りました。 結果。 泣けました。 抗い難い人生の荒波。 対する、子供の健気さ、人の善意。 どんな人生も無くなっていいものはひとつとしてない。 みんな大切。 そんなメッセージのようなものを感じました。 存在を赦されるというのでしょうか。 読後表紙を見ると、タイトルがより強く響きました。 所謂子供の虐待をテーマにした連作集です。 親・子・孫の3世代くらいの人物像で、 舞台となる場所は同じ町の、 小学校だったり団地だったりアパートだったり。 どの話も虐待された子供本人ではなく、 その虐待を察知した学校の先生や父兄、 又は虐待した母親だったり、 幼少期に虐待された成人女性などの視点で描かれています。 だからといって冷静な第三者の視点というのではなく、 情感たっぷりで、 がんばれ、そばでちゃんと見ている人がいるよ、 というエールのようなものを感じました。 現実はどうか体験した人にしか分かり得ない部分もある筈ですが、 少なくとも、 誰かが寄り添ってくれるということが大切だと感じました。
0投稿日: 2013.05.19
powered by ブクログある町を舞台に、いろいろな人の思いが交差する作品。 ほとんどが、子どものころのトラウマや思い出関連。虐待についても2編で取り上げられている。 読後はそこそこ爽やか。最後にそれなりの答えがある作品。
0投稿日: 2013.05.16
powered by ブクログジワジワと泣けてくる作品です。短編集なのに1つの作品が他の作品とリンクしている自分が今まで短編集を読んだ中では珍しいなと。ただ虐待の描写が多かったので読む際に気持ちが重くなりましたが、社会問題になっている訳ですから取り上げられてもおかしくないと思いました。
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログ児童虐待を扱った話だから楽しくは読めない(--;)むしろ嫌な感じがする。けれど、自分自身が各々の立場に立つとどう行動するんだろう?実際にその場に遭遇しないと解らない事って多いな(´Д`)
0投稿日: 2013.05.14
powered by ブクログいろんな、虐待とかを子供の頃に受けたり問題を抱えている人たちの話。 最後のうばすて山の話。 主人公が、先生に自分の書いた作文を褒められたのが今でも心に残っていて、それが編集者として今の自分の糧になっているという部分。 今は全然どうしているか分からないし、それほど思い入れがあるわけではないけど、その人から言われた言葉がずっと自分の心に残るっていうことはあるんだなと思った。 そういう、ちょっとした言葉を大切に生きていけたらいいなと思う。
0投稿日: 2013.05.12
powered by ブクログ桜が丘という町が舞台の胸が詰まるような連作短編集。 ちょっぴりの幸せな記憶にすがって、つらい現実を乗り越えていけるだろうか。一人でも認めてくれると救われることもあるのだろうか。いろいろ考えさせられた。
0投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログとある新興住宅地での児童虐待にまつわる話いろいろ。 あんまり暗くなりすぎず、でも切り口は鋭くて、私は好きだな、この描き方。
0投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログ家族の虐待をテーマに、学校の先生や母親やPTA、虐待を受けた当人が大人になってからなどなどいろいろな目線で綴られた短編で構成されてます。 何か劇的な解決方法とか何とかそんなことが書かれているわけではなく、すべてがうまくいくわけでもなく、そのときその場で周りの誰かが少し行動を起こして、かすかな希望が見えてくる…そんな感じ。 胸が苦しくなります。 最近、ドラマでいじめや学校の問題なんかがテーマになって、ヒーローなりアンチヒーローなりがめちゃくちゃに活躍して解決する的なものを観るから、なおさら思ったんだけど、こういうふうに描けるのが小説の良さかなあって。
1投稿日: 2013.05.05
powered by ブクログ一昔前には考えられなかった人間関係の機微を絶妙に描いた短編集。子供が絡んでいるところが何とも切ない。
0投稿日: 2013.05.02
powered by ブクログある同じ町を舞台に、“虐待”や“学級崩壊”といったテーマでつながっている短編連作集です。夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいが描かれている物語、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語など、切なくて優しい、心を揺さぶる1冊です。
0投稿日: 2013.05.02
powered by ブクログ虐待をテーマにした物語の短編集。基本的に暗くて辛くて苦しい話ばかりだけれど、救いがあったり、前向きになったりするので読後感は悪くない。読んでいる最中はうーん。。。辛い。
0投稿日: 2013.04.27
powered by ブクログどん底から救ってくれるのは、家族ではなく、意外と他人なのかも。 ちょっと違うかもしれないけれど、がんばってることが評価されなくても、誰かがみてくれている、ってことも伝えたいのかな。
0投稿日: 2013.04.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
どんなに大人になっても、「いい子だね」って言われたい。 認めてほしい、受け入れてほしい、私を。 担任するクラスを学級崩壊させてしまう、若い教師。 子どもを虐待してしまう、ママ。 虐待をされていた子どもが、大人になって、その母親を看る。 パパとして、よその子どもを見る。 いろんな大人、そして子ども。 同じ地域に住む、彼らを描く。 どの話も、どの登場人物も、心の中に濁った水を溜めていく。 つらい。 他人事と思えない。 できない自分を否定せずにいられない自分。 「いいんだよ」って言ってほしいんだ。 本当はよくなくたって、言ってほしいんだ。 どの短編もつらく、しかしほんの少しの救いがある。 ただ一つ、老女の静かな諦念の物語が、重く重く心に残った。
0投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログ五つの短編をまとめた本。どの物語も同じ場所を舞台にしてて、少しずつつながりがあって面白かった。すごく読みやすい本。読んでいて、切なくなった。
0投稿日: 2013.04.22
powered by ブクログ親をずっと怖がり、親に愛されようと、怒られないようにいい子にしてる子の気持ちがよく描かれて、すごく共感がもて、心の中で醜いことを考えてもいいと言ってくれるような優しい小説で、読んで感動したというよりほっとされられた。
0投稿日: 2013.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
それぞれの家にそれぞれの事情がある。 それでもみんなこの町で いろんなものを抱えて生きている。 帯から抜粋しましたが、言いたかったことが凝縮されている文章だったので抜粋させてもらいました。 主に母親からの視点で描かれた虐待に関する短編集。 重いテーマですが、優しい文章と 終わり方が明るいものばかりなので 読了後の気持ちは悪いものではありませんでした。 読み終わりに表紙を見て、タイトルを見ると 読む前とは違った思いで「きみはいい子」と読めます。 きっと何歳になっても どこかでそう言って欲しい そのままでいいよ、と肯定して欲しい自分がいるんだろうな。 他の作品も読みたくなりました
0投稿日: 2013.04.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一話目の”サンタさんの来ない家”がよかった。この話は素晴らしいと思う。 短編集のようでいて、他の話と繋がっている部分もあります。 話は重たいようでいて、全体的に薄いです。 他の話の中では、授乳中の母親にコーヒーより紅茶を選ぶ場面があったけれど、(抽出方法によるけれど)紅茶のほうがカフェインが多いことをママ友同士の両人が知らないのはおかしいと思った。(無知を演出するにもちょっとうまくなかったと感じた) 障害と障碍の漢字使いが入り交じっていて読んでいて混乱した。 幼児虐待または厳しいしつけではなく調教を子どもにしていた母親がボケてしまい、子どもが介護するこの手の話は、ここ数年ほかの小説でもよくみる話で新しさも特別感のあるインパクトもなかったが、現代の問題だとも思いました。 そっとなにかを考えさせてくれる一冊だとは思います。
0投稿日: 2013.04.20
powered by ブクログ児童虐待の見知りたくない背景が思い浮かんでしまい、読後感が悪い。 だけど身近に気になる子がいたら、子どもに声かけたり、専門機関に通報しなきゃと思った。 周りに、ここに登場するような子がいなくて本当によかった。
0投稿日: 2013.04.14
powered by ブクログ話題書で、何となく泣かされそうな感じがして手にとるのを躊躇していた本。とうとう読了しました。そしてやっぱり泣かされた。 文章自体は平易でセンテンスも短めであっさりとしています。 会話が上手だなと思いましたね。会話が上手に書ける人はいい話を つむぐという印象があります。 あっさりとした文章に、何気ない会話を積み重ねて、これだけ鋭い視点で 物語を書くというのは存外難しいと思います。 子供の表現の仕方が鋭いです。泣かそうと思って書いている訳ではないということも感じます。著者は冷静に、書きたいことにまっすぐに向かっているだけです。 略歴を見て、坊ちゃん文学賞を受賞してデビューというのを知って、すごく納得しました。いや、知らなかったな、この人。
1投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
虐待というテーマを扱いながらも言葉が美しいので読みやすい気がします。私はそこに違和感がありました。こういったテーマを綺麗に描くことに対する違和感です。 フィクションとして楽しめる人には「あり」なのかもしれませんが、なにも解決しない短編の連続なので読んでいてしんどくなる人も多いかと思います。
0投稿日: 2013.04.11
powered by ブクログある雨の日の夕方、ある同じ町を舞台に、誰かのたったひとことや、ほんの少しの思いやりが生むかもしれない光を描き出した連作短篇集。 夕方五時までは帰ってくるなと言われ、雨の日も校庭にたたずむ生徒と新任教師との心のふれあいを描く「サンタさんの来ない家」をはじめ、娘に手を上げてしまう母親とママ友との物語、ひとり暮らしが長くなった老女と、家を訪ねてきたある男の子との物語など、胸を打つ作品を五篇収録。 人間の優しさとその優しさが生む光が、どれほど尊くかけがえのないものかをあらためて感じさせる感動作。
0投稿日: 2013.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2013年本屋大賞ノミネート作品になっていて帯を読んでみて 気に入ったので手に取りました。 サンタさんの来ない家 べっぴんさん うそつき こんにちは、さようなら うばすて山 の5章からなっています。 一見どれも関係ないような感じがしましたが、 どれかの作品の中に必ずリンクする人物がさりげなく出てくるので 上手く出来ているなと思いました。 どの作品も虐待がテーマとなっていますが、 普通虐待の小説となると読んでいて不快になる酷い表現などが 多いですが、この作品ではそのような表現がなく、 心にじわりと伝わる表現方法でした。 どれもごく普通の日常にある生活の一部の中でのストーリーなので、 より身近な問題やテーマを感じることができました。 サンタさんの来ない家の中の文中で 子供は親を選べない、住む所も、通う学校も選べない、 偶然によせ集められてここにいる。(中略) だからこそ、みんな、子供なりに、ここで踏ん張っているのだ。 というのがありますが、 これには納得でした。 虐待されてしまう子供にとっては好きでこんな親に 育てられたくないと常に思っていると思います。 けれど虐待された事を誰にも言えなくてじっと一人で耐えていて、 いつまで虐待から逃れられるのか分からないのに 子供ながらに我慢しているのが読んでいて辛いです。 べっぴんさんでは自分の好きでもないママ友と一緒に 過ごしている光景が書かれているのですが、 表面では普通に接しているのに心の中では こんな事を考えていたり、行動も普通ではないので 少し怖い思いがしました。 虐待された子供はトラウマでまた自分の子供にも無意識のうちに 虐待をしてしまうというのがまざまざと分かります。 うそつきの中ではこの言葉が印象的でした。 たとえ別れても、二度と会わなくても、 一緒にいた場所がなくなったとしても、 幸せなひとときがあった記憶が それが一生を支えてくれる。 どんな不幸なことがあったとしても、 その記憶が自分を救ってくれる。 本当にそうだと思います。 幸せな思い出があったのならば、その時を思い出して前に進むことも出来ます。 幸せな思い出もなかったのなら、本当に絶望的になってしまいそうです。 どんな思い出でも心の中では行き続けるので 改めて大切にしなければいけないなと思いました。 うばすて山は認知症を患ってしまった母親を姉妹で介護するという ストーリーですが、同じ姉妹なのに育て方が違い姉だけには とても厳しく完璧な母親でこんな母親が自分の親だと思ったら その家には居たくないと思いました。 それでも自分の母親がこのような病状になってしまったら、 少しだけでも看てあげないといけないなんて残酷だなと思いました。 自分の名前も分からず、まして主人公の姉の名前や顔を見ても 知らない人のままで、改めて名前を教えてあげてやっと呼んでくれる。 本当は子供の頃にその名前を呼んで欲しかったり、 してもらいたいことがあったのに・・・ 実のお母さんなのに、本当のお母さんでなくなっている お母さんを受け入れる気持ちはとても複雑だと思います。 でもどんな形であっても実の母親なので受け入れるところは 受け入れているのがやっぱり子供なんだろうなと思いました。 この作品は自分がこの世代になるとよく分かると思います。 ストーリーの書き方も物腰が柔らかく書かれているので、 とても読みやすかったです。 どの作品でも虐待やいじめはあるものの 誰かが手を差し伸べてくれて 明るい未来が見えるのでこれが救われて心が温まるところです。 虐待は繰り替えされてしまうので、 どこかで止まって欲しいと節に思いました。
0投稿日: 2013.04.09
powered by ブクログ少しだけ心にしみた。自分が人の親ならもう少し感じ入る部分があったかもしれない。それぞれの話に救いがあるのはよかった。
0投稿日: 2013.04.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある郊外の街を舞台に描かれたオムニバス. テーマは児童虐待. それだけで重い空気が漂ってしまう. タイトルとはちょっと想像できないかもしれないが, 一言で言ってしまうと子どもの愛し方が分からない親を描いている. ただ, 一言"あなたは良い子だよ"と伝えてあげればいいのに. それができずに自分の子どもを自分のの子どもとそして, 人の子どもとさらには自分の子ども時代と比較してしまう. それができずに悩む親を声をかけ, 助け, 見守らなければいけないのは, 地域であり, コミュ二ティであり, 社会であるはずなのに. それができていないのが今の日本であり, 社会であり, 街なのかもしれない. 著者はそれを伝えたかったのかもしれない. それを描きたかったのかもしない. でも, 著者の筆には救いを感じることができなかった. 切なさを越えて, 空しさの方が色濃く描かれているように思えた.
0投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ夕方5時までは家に帰らせてもらえないこども。娘に手を上げてしまう母親。怖かったのも、触れたかったのも、おかあさんの手だった-。追い詰められつつある家族の物語を描く連作短編集。 2012年本屋大賞ノミネート作。新聞の書評もよかったが、期待外れ。暗いだけのストーリーに共感はできず、数行書いたら改行する薄っぺらい感じだった。 (D)
1投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ継父に虐待され痩せ細った小学生、幼い頃実母に絞め殺されそうになり母が痴呆になっても許せない女性、新任教師が受け持った小学一年生の学級崩壊、自らの虐待体験から娘に辛く当たってしまい苦しむ女性…。 子供は誰も悪くない。もともと悪い子なんていない。「きみはいいこ」って言って肯定してもらえたら救われる小さな心。 この本が話題になるのだから、こういうテーマって身近な問題なんだな…と思うと切ない。
0投稿日: 2013.04.05
powered by ブクログ2013/4/3 読了。 「きみはいい子」「悪い事は何もしてない」そう言ってあげる事で救われる子供が何人いるんだろうか。 虐待された子供、虐待してしまう親を扱った短編集。 重い話だけど、誰かが手を差し伸べる事で救われて、これから先に光が見えてくるので読んでいて辛くはなかった。
0投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
児童虐待のお話。 一口に児童虐待といっても、子供を邪魔に思ったり興味がもてなかったり、完璧な母親であるためにいろんなことが許せなかったり、理由はさまざまなんだな。 小さいころなんて家庭と学校だけが生活の全てだからそこから逃れることは難しい。 その中でなんとか毎日をやり過ごし、できれば自分を愛してほしいと願う姿がいじましい。 主人公の年齢が近いからか、「うばすて山」に一番ひきこまれた。 彼女には母から虐待を受けた記憶があるから、その当人である母が認知症であってもなるべく関わりたくない、どこかで捨ててしまいたいという気持ちが起きるのは責められないと思う。それを乗り越えることはかなり難しいだろう。 たった3日間、母を預かって生活し、最後には母とのほんのわずかな幸せな記憶を思い出す。 もし母がのちに死んでしまったら、彼女はほっとしながらも完全に許すことのできなかった自分を責めるだろうと思う。しかし、その3日間が少しは救いになるんじゃないかな。
0投稿日: 2013.04.02
powered by ブクログこの作品が評価される時代なんだなぁと思ってしまった… 世の中が違えば、見向きされないだろう作品。悪いわけじゃないんだけど。 やっぱり最近の本屋大賞はイマイチ… 2013/3/24読了
0投稿日: 2013.03.31
powered by ブクログこの本に出てくる人たちは本当にリアリティがあるなぁ。 どの話も読んだ後うっすら涙が浮かびました。それそれの年代で乗り越えなきゃならないテーマなんだろうか?共感できてもできなくても「そういうことってあるだよな」と思う。出てくる人みんなにいつかやっぱり生きてて良かったって思って欲しいです。
0投稿日: 2013.03.29
powered by ブクログ虐待をテーマにした短編。 独立した話だけれど、どこかでつながっている烏ヶ谷地域でのお話。 辛すぎるお話の中にわずかでも光が見えることで救われた。 怖いね。自分はきちんと子育てできてるかな。 小さい時に何気なく言った一言が 子供の心に大きく残っていることが・・・ 良い場合、悪い場合どちらにせよ。 子供から聞かされると、ハッと気づかされることがある。 小さいころの母親って、絶対的存在なんだよね。 今なら、もっと上手に子育てできるんじゃないか。。。なんてね。 こんな親でも、子供はすくすくいい子?に育ってくれました。 ありがとう。本当にありがとう。
2投稿日: 2013.03.28
powered by ブクログ虐待をテーマにした短編集です。きりきりと心に痛みが走るような話ですが、最後に少し光が入るといった感じです。虐待の現場で、先生、こども、親など、それぞれの大変さが描かれています。話ごとに、視点が変わり、いいと思います。子を持つ親などは、近く感じられて、痛く感じるのではないでしょうか?
1投稿日: 2013.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
チェック項目14箇所。そもそも、自分が小学生のときの先生に、いい印象がない、おばさんの先生ばかりで、すぐに怒るひとが多かった、しかも、怒る理由がよくわからなかった、たいていそういうひとは、髪が縮れていて、化粧が濃くて、首と顔の色が違っていた。「はい、今日の宿題は、家族に抱きしめられてくること。だれでもいいです。おとうさんでもおかあさんでもおばあちゃんでもおにいちゃんでも。妹でもいいです。」。こどもは親をえらべない、住むところも、通う学校もえらべない、偶然によせあつめられ、ここにいる、ここで、揚げパンを食べている、だからこそ、みんな、こどもなりに、ここで、ふんばっているんだ。気遣いのできるパパ、優しいパパ、でも、あたしにあやねを生ませておいて、タイに行ったきりのパパ、優しいだけで、なんにもしてくれないパパ、あたしとはなちゃんママはなかよしだと思っているパパ、パパには絶対知られたくない。こどもならたたいてでも言うことをきかせられるのに、他人はなにひとつ思い通りにできないのがもどかしい。「ずっと、言いたかったの、あやねちゃんママに。つらいだろうなって、思ってたの。あたし、わかるから。あたしだって、おばあちゃんいなかったら、虐待してたと思うから。こどもがかわいいなんて、思えなかったと思うから。だって、そうでしょ。自分で自分がかわいいと思えなくて、こどもがかわいいって思えるわけないよ。」。PTAの仕事で学校に行くたびに、いろんな先生と話をするが、こどもがふしぎな行動を取る背景には、こどもだけでなく、親の問題がかくれていることがある。幸せなひとだけが、幸せをひとに分けてあげられる、きっと七人の小人も幸せだったんだろう。年を取ることは、忘れていくこと、その仕合わせに、今は感謝している。「しあわせは、晩ごはんを食べておふろに入ってふとんに入っておかあさんにおやすみを言ってもらうときの気持ちです。」。わたしは課題を家に持ちかえらずに、できるだけ学校でやるようにした、たいていはうまくいったが、ばれて、自画像を四つに破かれたこともあった、ただの絵の具ののった紙なのに、自分がひきさかれるように感じた。おかあさんもきらいになった、おかあさんをきらいな自分もきらいになった。おかあさんは、わたしを生んだことも忘れた、それなら、おかあさんにとって、わたしはいやな記憶だったの? 「そんなにひどいおかあさんなら、きらいでいいんだよ。無理にすきになる必要はないんだよ。ひどいことをされたら、それがたとえおかあさんでも、中田にとってはひどいひとなんだから。ひどいひとをすきになる必要はないんだよ。」。
1投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ本屋のカンバンでおもしろそうだったので借りて読んでみました。ちょっと思ってたよりあっさり終ってしまったかんじです。
1投稿日: 2013.03.13
powered by ブクログ虐待っていう重いテーマだけど とてもキレイなお話だった。 虐待する人、された人・・・ 守る人、傷つける人 いたみを忘れてしまった人 いたみを忘れられない人 様々な視点で虐待を描いていて 悲しいけどあったかいお話でした。
1投稿日: 2013.03.11
powered by ブクログ虐待がテーマ。全て胸が痛む。かわいそうな子供たちと、そんな風になってしまったかわいそうな親たち。 どの短編も何か明るみの見える終わり方だからまだ救われる。 虐待は世代連鎖しやすいらしいが、必ずしもじゃないらしい。誰か一人でも気づき、あなたはいい子、悪い子じゃないんだよと言ってくれる逃げ場、安全な場所があれば救われるそうだ。 サンタさんの来ない家では、新米先生視点から描かれていた。こんな先生はどれぐらいいるだろうか。大抵の先生ははっきりわかるものしか見ないと思う。子供の頃いい先生だったと思っていた先生が今改めて思い出すと、見えないものは放置してたなと思う。 はっきり見えないものに対処するのは難しいけど、子供は1番気づいてほしい部分であり、気づかれるのが恥ずかしい部分かもしれない。 べっぴんさんは、意表を突かれた。 うばすて山は、号泣。
0投稿日: 2013.03.10
powered by ブクログ「きみはいい子」 この一言で何人の子どもが救われるんだろう。 そんなことを考えさせられました。 虐待をしてしまう親と救いを求めることができない子どもたち。他人の家の中なんて覗くこともできないし、どんなことが起こっているのか考えたこともなかったけれど、私の近くにも救いを求める人がいるのかもしれない。 読んでいて辛い話もあるけれど、この本の中には愛をもって光になってくれる人がいました。本当に良かった。 良かったと思う反面、現実にはその光すらない暗闇の中で命を落としていく子どもがいることを思うと悲しくて仕方ないです。 自分が親になるとき、もう一度読みたい本です。
2投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ泣きました。 そして一気読み。 ページをめくる手が止まらなかった。 読み終わると「きみはいい子」というタイトルの持つ重要性がわかる。 子どもは祝福されて生まれ、愛されて育つべきだと、常常思っている。 それが叶わない現実があることも知っているけど。 誰かに「いい子」だといって抱きしめて貰った記憶があれば。 人間、そんなに間違わないのではないか、と思わせてくれる1冊だった。 いろんな角度から「虐待」という状況を描いているのが、また良い。 シビアな状況の中にも、必ず救いの手がある。 そこが逆にリアルに感じられた。 ま、その手からも漏れてしまう子もいるんだけどね。
2投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ本屋大賞2013ノミネート作品4冊目。 桜ヶ丘という街を舞台にした、親子にまつわる短編5作品。 虐待という重たいテーマではあるが、最後にはほのかな灯りが見えるようなお話。 子育ては、家庭だけではなく地域でするもの。また、ひととの関わり、思いやりの温かさを自然に伝えてくれる作品。
2投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ親子をテーマにした短編小説。5編ある中で最初の「サンタさんの来ない家」が心に響きました。学校に集まる生徒には、色んな家庭背景があるので、1人1人きちんと向き合いたいと改めて感じました( ^ω^ )
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ桜ケ丘という地域を舞台にした5編の短編集。 全て“虐待”という重い内容がテーマなので好き嫌いが分かれるだろうと思う。 私も読み始めは気分が重かった。 読み進めるにつれ 痛々しくて胸がえぐられるような思いがする。 だからといって登場人物達には「絶対に共感できない!」と 胸を張って言い切れる自分でもないと思った。 自分も育児をする中で似たような思いに駆られることがあったし、今も何が正解かは分からない。 もしくは身近な誰かがこういう思いに沈んでいるかもしれない。 難しいテーマなのに読み終えてどこか静かな穏やかな気持ちでいられるのはきっとどの短編でも最後に明るい兆しが見えるからだろう。 『こんにちは、さようなら』で障碍のあるひろやくんが語る“しあわせ”にウルウル(T_T) そうだよね、私たちはきっと必要以上に求めすぎるから辛いと思ってしまうんだ。 昨年8月から図書館の順番待ちしてやっと読めた。 読んで良かったと思える1冊。
4投稿日: 2013.03.06
powered by ブクログ親と子を描いた連作短編集。 ひとつの新興住宅地における人間模様を描いている。 きっとみんな誰かの力が必要で、 僕のそばの人にそっと手を差し伸べられるような人になりたいなあ。 と素直に思わされた、良本。 ひとつめが好き
0投稿日: 2013.03.04
powered by ブクログ虐待をテーマにした短編集だけど、文体のやわらかさが感じられ、胸をえぐられると言うよりは、じわじわゆっくりと浸透してくる印象だった。 特に、「うばすて山」では、祖母の介護で。過去の経験と重なる部分があり、それらを思い出せてくれた。実際、親が自分を忘れてしまい他人行儀にふるまうほど、子供に取っては何と表現したら良いのかわからないほどに、胸が締め付けられ、言葉が出ない唖然とすることだと思う。 この先、こんな日が来たら、どう対応していけるだろうか?と不安も過った。 ただ、どれもぬくもりのある一筋の光が感じられた読了感が残ったため、親子って本当に深いものなんだと、読み手も救われる。 虐待のニュースも悲しいけれど、耳にすることが多い昨今。 虐待する側、される側にも、届いてほしいメッセージがちりばめられていた。
4投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ最初から、読んでいて胸が潰れそうだった。あまりに、切ない。けれど、どの話にも光が見えて、それが救いだった。小説としてはとてもよくできていると思うが、私には悲しすぎるのでこの評価。
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
一話ごとに泣ける短編集 虐待の描写はリアルで、特に「べっぴんさん」のとっさに防御できるように手を前で組んでいるという描写が切なかったです。 しかし問題を投げ出さず最後には少しでも希望の見える終わり方で締めくくられているので安心して読めました。 前の話と少しずつつながっていくところも面白かったです。
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログいろんな子どもと親の話。 もしかしたら私のまわりにも、気づかないだけで、いたのかもしれない。 惨い話の終わりには、まるで祈りのような希望がある。 とてもいい本を読むことができた。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログ「親」って、やっぱりすごい存在なんですよね。 子は親の背中を見て育つ、とはよく言ったもので、 成長し大人になる過程でしつけや親子の係わり合いがとても大切だと、 この年になってやっと気づかされます。 例えば親から虐待された子供は、 大人になって同じように子供を虐待するのでしょうか? まわりの友達にも、先生にも心を閉ざしてしまうのでしょうか? 虐待をテーマとした短編5話収録。 親による子供への虐待、子供同士のいじめや暴力。 現在、メディアを賑わせている社会問題を切り口にしていますが、 著者のやさしく読みやすい文章が、 素直にすーっと心の中に入ってきて、 その親に子供に簡単に感情移入できました。 親はすごい存在ではあるけれど、同じ人間でもあるということ。 子育てに悩み、疲れ、迷うこともあるのです。 育児ノイローゼという言葉が一般に認知されるようになって久しいですが、 本当に助けを求めているのは、子ではなく親なのかもしれません。 そう考えると、あぁ、何て難しいことなのだろう。 語られる物語は決して幸せな話ではないけれど、 その境遇から一歩前に進もうとしている場面で終わることが、 読者にとってはある意味救いです。 逆を言えば答えがない、途中で話を終わらざるを得ない、 悲しい物語でもあるのですが。
0投稿日: 2013.02.27
powered by ブクログやっぱり坪田譲治文学賞にはハズレが無い。今年度の受賞作。 「児童虐待」をテーマにした連作短編集。虐待されてる子どもの担任教師、虐待しているお母さん、自分を虐待していた母親が認知症になり数日間面倒を見ることになったキャリアウーマン・・・。様々な人の視点から物語は紡がれています。 重いテーマを扱っているけれど、「虐待されている(されていた)全ての人に、こんな風に優しい光が降り注ぎますように」と願いたくなるような優しさに満ちた作品でした。人を苦しみから救ってくれるのは結局「人」なんだなと感じました。
1投稿日: 2013.02.20
powered by ブクログnico314さんのレビューをきっかけに出会いました。 ありがとうございます♪ 半年以上かかってようやく手元に届きました。 読みはじめてすぐに、惹きこまれる感覚。 結局一気に読みきってしまった。 ひとりの「教師」からはじまるこの物語は、 ある地域の、それぞれの主人公、 例えば「こども」(本当は「子供」としなければならないのでしょうが、どうもわたしは漢字で綴る「子供」に抵抗があり、あえて「こども」で) だったり、 「母」 だったり、 「娘」 だったり、 「老人」だったり。 この手の作品にはとても弱く、 最初のストーリーで既に泣きそうでした。 どうしようもできないことってたくさんあるし、 みんな一生懸命。 でもどうしても裏目に出たり報われなかったり。 それは例えば大人なら、 自分の力でなんとかしなくちゃならないけど、 こどもにそれを強いるのは、ほんとに酷な事だと思う。 親に愛されたくて、認めてもらいたくて、 それが叶わず恨んだり、諦めたり。 でも最後の最後にやっぱり認めてもらいたい気持ちって、 わたしだけでなくとも、きっと誰にもあると思う。 自分のこともふと、考えてみた。 私には姉がいて、大きくなってある程度してからは、 どちらかというと姉はとっても手のかかる子で、 いい年した今でも、いろんな面で両親に甘えている。 困りながらもなんやかんや手を差し伸べる両親を見て、 いつも複雑な心境に陥る。 でも小さい頃は、どちらかというと私のほうがあまりよくなくて、 お姉ちゃんのほうがいい子だったから。 だからだろうか。 どんなに今いい子にしても、 心のどこかで小さいときに優等生だったお姉ちゃんには敵わず、 両親の中にも、いつまでもいい子のお姉ちゃんなのかもしれない。 そういうことって、ふとした拍子によみがえる。 そうしてこの本を読みながら、そんなことを思い出してました。 辻村深月の「ゼロハチゼロナナ」や穂高明の「これからの誕生日」を少し感じさせる1冊。
1投稿日: 2013.02.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでてつらいお話でした。 短編でそれぞれが最後に救いの手がさし伸ばされるところで 終わるのでなんとか救われます。 「べっぴんさん」を読んで 私もあのころは多かれ少なかれ このお母さんの気持ちに近いことはあったなあと思います。
0投稿日: 2013.02.17
powered by ブクログ父が教師だったので、あそまでひどくはないが、似たようなことは多々あった。 母は、助けてくれなかった。 あ~、イヤなことを思い出してしまった。
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ同じ街に暮らす親から暴力を受けた子どもたちのそれぞれの話。連作短編集。暴力は悲しいけれど、そこから光を見つけて生きていこうという希望があった。「きみはいい子」というタイトルが読み終えて表紙を見るとぐっときた。子どもを育てる関わる大人が読みたい一冊。
0投稿日: 2013.02.16
powered by ブクログ支える手が震えた。読むことは精一杯のRIP。読書が現実逃避だなんて、私は絶対言わせない。 連鎖する虐待。人間の持ち得る残酷さと優しさの狭間で。デスパレートにもがき苦しむ作中の人物たちに、こっそり、でも確かに共感する。交錯する現代に欠けた、人との心からの繋がり。気持ちの悪い教育現場に思いを馳せる。簡単にはいかないんだなぁ。ほら、本って、こんなにも現実を映してるじゃない。 誰かの手を、ぎゅっと。力一杯握りたい。
1投稿日: 2013.02.15
powered by ブクログ新興住宅地“桜ヶ丘”の人間模様を描いた連作短編集。 児童虐待がテーマ。 お気に入りは『べっぴんさん』。 こんな風に支えてあげれればいいな。
1投稿日: 2013.02.14
powered by ブクログ地域のつながりが薄くなった現代社会では他人の変化には気付かない。気付いても、関わらない。 そんな世の中にになってしまった。 でもこの本を読んで思った。 誰かが気付いて、手を差しのべれば、変わるかもしれない。 ちょっと勇気を出して、声を掛ければ、救えるかもしれない。 人を傷つけるのは人だけど、助けることができるのも人。 希望の光はまだ消えていない。
0投稿日: 2013.02.09
powered by ブクログ子供がいるから いろいろな言葉が心にささる。 とりあえず、子供を抱きしめて いいこだよっていってあげます。
0投稿日: 2013.02.08
powered by ブクログ児童虐待を取り上げた短編集。読むのが怖くなる。 悪いことだとわかっているのに、手を上げてしまう感覚。好きだけど、好きだからこそ、言えない、逃げられない子供。その恐ろしいほどの薄氷のバランスが、いまにも崩れそうに思うのに、ぎりぎりで保たれている、その時間。 いっそ壊してしまえば、楽になれると、外にいる私は思う。だけど切れない、親子の見えない絆。心を壊してまで、それでも求めてしまう、その切なさ。
0投稿日: 2013.02.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
300ページほどの作品。短編集ではあるが、みんなある地域での虐待という話でつながっている。 虐待されている子供は、いい子であろうとする。自分が悪い子だから叩かれたり、食事をさせてもらえないんだと思う。そして、虐待は、新たな虐待を生む。でも、誰がが手を差し伸べることによって、負の連鎖を断ち切ることができる。 私の周りでもあったのだろうか? 自分が子供の頃、学生時代、結婚し親になって子育てをしてきた中で、私が気付かなかっただけで、そういう問題を抱えてきた子供がいたかもしれない。
0投稿日: 2013.02.06
powered by ブクログ5つの作品の短編集。 微妙にリンクはしているが。 後半になるにつれてどんどん読むのが辛くなる作品になっていった印象。 テーマはどれも児童虐待という重いテーマ。 ただ、読みやすい作品ではある。 語り口の軽さから重たい内容であっても読み切ることができたように思う。 特に印象に残ったのは「サンタの来ない家」と「うばすて山」。 文庫になったらまた読みたいとおもう。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログ「巷に雨の降るごとく 我が心にも涙ふる」 「ランボーの詩だったか」 「いや、ヴェルレーヌだ」 (※本文とも、以下の文章とも、特に関係はありません) ---------------------------------- 水が流れている。 水がたまっている。 雨が降っている。 降り続いてる。 水は澱んでいるか? 澄んでいるか? 誰の裡にも、雨は降る。 怖い。逃げたい。でも、逃げられない。 だから。 誰かに、抱きしめてもらいたい。 そう思うのだろう。 タイトルの文章を、全ての登場人物に、何度でも何度でも、言ってあげたい。 「きみはいい子」 「きみはいい子」 苦しくてそして優しい、人々のお話。 そしてこれは。 あなたの、物語。 大丈夫。 きみは、いい子だから。
0投稿日: 2013.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
児童虐待に認知症。 「理解しあえない家族と生きる痛み」をリアルに描いているのに温かい視点からの希望があるところが素敵です。
0投稿日: 2013.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
虐待や障害にまつわる短編集5話。 どの話も本当にやりきれない問題を抱えながら、一筋の光明が見えるのが救いだ。きみはいい子という題に隠された思いは心に染みる。
0投稿日: 2013.01.29
powered by ブクログ【収録作品】サンタさんの来ない家/べっぴんさん/うそつき/こんにちは、さようなら/うばすて山 痛々しい話ばかりなのだが、そこに差すほんのりとした温かさに救われる。
1投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログ市図書館。 短編集。 一見、つながりが無いようで、ちょっとつながっている。ある新興住宅地の物語。 日常。 「ふれあい」を描いた作品。 ギュッと抱きしめる。叩く。くすぐりあう。つねる。
0投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログ読もうかどうしようか、躊躇していた本。 丁寧な文章で、児童虐待をテーマに書かれています。 5つの短編の中には虐げられている子供に目を向けたものもあれば、虐待している母親の語りの作品もある。かつて虐待を受けた娘の話もある。虐待の連鎖はかなしい。 虐待を受けている子どもの姿が浮かび、胸に突き刺さってきました。 自分ではどうにもできない子供の辛さがを思うと、かわいそうな気持ちと虐待に対する怒りでいたたまれなくなります。 真正面から書かれている重みがありました。 それでも小説の中で何かしらの救いがあってほしいと願い、そう思えた場面は涙をこらえて読みました。 虐待が子供の心を傷つけるということがずしんと重くのしかかる。 どんなに残酷なことか心が痛いです。 現実にもし虐待されている子が近くにいたとしたら…、その子を思いやっていることを何かの形で行動に表してあげたい。知りませんでは悲しすぎる。 読み終えて、感想を書くのもまた、とても難しかった。 世の中から消えない虐待を思うと重苦しい気持ちになってしまうから…。 もう50歳になってるというのに、ショックをうけてしまい、自分が甘ちゃんなのを思い知るよう…。 全く本の感想とはいえず、感情の吐露になってしまいました。 WEB本の雑誌の「情熱読書会」を読んで皆さんの熱意に心打たれました。 白熱しているその場の空気が伝わってきて、とても良かったです。 私と同じように感じている書店員さんや、慈愛のこもった言葉で語ることのできる書店員さん。小説の中の人物に思いを注ぎ、心を揺さぶられているのを言葉にし合っている。 自分の読書と重なり、ジーンとして感動…。 座談会を読んではじめて、この本を読んで良かったと思うことができました。 本当にこの本は、自分の中に刻まれました。
7投稿日: 2013.01.20
powered by ブクログ息ができなくなった。嗚咽をあげられないまま、体が震えるのをとめられないまま、読み終えた。 「流す涙があるうちに、いっぱい泣いておきなさい。そのうち、涙も出なくなるほどに、からからにかわいてしまうんだから。」 そうですね、本当にそうです。まだ私は泣いてばかりですが、それでも、わかります。 「知らないふりをしていた。 いきのびるために。 知らないふりをして、生きのびて、わたしは、ひとりぼっちになっていた。」 齢80を超えた女性のモノローグばかり引用してしまうけれど、幼児の母としては、どうなんだろう。 結局、閉じた世界では救われないということ。 けれど、開かれた世界はもっと残酷かもしれないこと。 それでもいま、生きていのちをつないでいるならば、救いを求める誰かの声に耳を傾けて、手を差し伸べるお節介はしてもいいんだろうか。 レビューならざるレビューにしかなりません。冷静には、見られない題材です。
1投稿日: 2013.01.19
powered by ブクログ短編だが絶妙にリンクしていて、とても面白かった。それぞれの心の闇の部分が描かれているが、最後は救いのある光がみえてくる。どの話もホロリと涙が出てきてしまった。とても心地よい文章だ。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログとある街に関わるいろんな家庭の短編集。 虐待されてる子に「あなたは悪くない。きみはいい子」 という作者からのメッセージが少しだけ救われるような一冊。
0投稿日: 2013.01.18
powered by ブクログ静岡書店大賞?を受賞して地元・沼津市の本屋でフューチャーされいたこの本。たまたま大学の図書館に置いてあったので読む。全体的に虐待の話が多くて読んでいて苦しくなるところもあった。 「サンタさんの来ない家」 こういうの読むとやっぱり教育現場に携わりたくないなあと思ってしまう。私立は私立で大変なんだろうけど、公立小学校・中学校はいろんな家庭環境の子が集まって、生徒一人一人40人分のことを考えて動くなんて、私にはできない。その子たちのために全力で動ける動機も自信もない。大学でなんとなく教職を取る(生きるための手段、安定した収入を得る手段として)人が多いけど、そんなんに自分の子どもの面倒見られたらたまったもんじゃない。この主人公もなんとなく教師になった人間だったけど、それぞれの生徒とすったもんだあった後ちゃんと生徒と向き合えたからよかったものの・・・。 先生も、生徒も、街も、全部「よせあつめ」。 日常生活、小学生とかかわらなくても、相手になんといったらいいかわからない場面はいっぱいある。言葉に詰まって何も言えなくなる時もある。でも、大事な人とはそこで終わらせたらいけない。どうしたらいいかわからなくてもとりあえずそばに寄り添っていたい。と思いました。 「べっぴんさん」 子どもに虐待してしまう母親の話。 汚い澱んだものが自分の中に渦巻いて、ダメだと思いつつもその行為をしてしまうことは誰しもある。 「あたしの中に水たまりができる」「澱んだ水があふれだした」 日々の暮らしの中で誰しもこう感じることはある。暗い話だったけど、少し共感はできた。 「うそつき」 最後のページより 『ぼくは知っている。たとえ別れても、二度と会わなくても、一緒にいた場所がなくなってしまったとしても、幸せなひとときがあった記憶が、それからの一生を支えてくれる。どんなに不幸があったとしても、その記憶が自分を救ってくれる。』 この部分がこの本全体で言いたいことなのかなあと思った。 「こんにちは、さようなら」 切なかった。過去の綺麗な、大切な思い出しか残っていないおばあさん。両親も死んで、結婚も嫌な思い出で、生きる時間が止まっていて自分が生きていないかのように感じてしまう。 でも着実に自分の住む街も、自分の体も変わったり衰えたり。その変化に心がついていかない、その切なさはすごくわかる。 『ときどき、自分がこの世に生きているのかどうかわからなくなるときがあった。わたしは自分が生きていると思っているだけで、本当は生きていないんじゃないかしら。あの子がランドセルを揺らしながらあいさつをしてくれるとき、あの子の目にわたしが映っている間だけは、わたしがこの世に、まちがいなく生きていることを感じられた。』 『同じ道を歩いていても、わたしはもう、汗をかかない。年を取ると、体が、いろんなことをやめていく。汗はかかないし涙もでない。爪も髪も伸びるのがゆっくりになっていく。』 『いくら掘っても、なにもみつからない。写真一枚、服のきれはしひとつ、みつからない。あんなに大切にしていたものも、みんな、壊れてしまうと、それがなんだったかもわからない。焼けてしまうと、形も色もかわってしまう。』 『みんなどこへ行ってしまったんだろう。どうしていいかわからないときは、みんなわたしに教えてくれたのに。あきこって、呼んでくれたのに。みんなどこへ行ってしまったんだろう。わたしはひとりぼっちになってしまった。』 『流す涙があるうちに、いっぱい泣いておきなさい。そのうち、涙も出なくなるほどに、からからにかわいてしまうんだから。あなたには、ひろやくんがいる。わたしには、だれもいない。私の名前を呼んでくれる人もいない。わたしは、ひとりぼっちになってしまった。それを、今さら知った。ここであなたに泣かれて、はじめて知った。』 『きっとわたしは、なにもかも忘れてしまう。でも、雨の日に、別の仕合わせがやってくることもあることを、こんなに年を取ってから知った。だから、わたしが忘れてしまっても、大丈夫。また玄関ベルを鳴らして、仕合わせがやってくる。春が来るみたいに。』
2投稿日: 2013.01.17
powered by ブクログ第一回静岡書店大賞・小説部門受賞作。学級崩壊、いじめ、虐待など子供が直面する問題とそれに関わる大人たちの様々な姿を描いた短編集。深刻な題材ではあるが、優しい文章に作者の暖かいまなざしを感じながら、次々にページをめくってしまった。人と人の思いがけない関わりが浮かび上がる構成にも感心させられた。「救い」などという言葉は簡単に使えないけれども、暗闇に閉ざされた中でもどこかに一筋の希望という光はあるのかも知れないと思わせてくれるお話。普段読まない傾向の小説だったが、それでも、読んでよかった、と思った。
0投稿日: 2013.01.13
powered by ブクログ最初の2話は「負の連鎖による虐待」と「ネグレクト」。 愛されるべき子供に救いの手が差し伸べられる「光」が見えたところで物語りは終了。助かった。。。 もしも、子供に手をあげてしまいそうになった時(もちろん暴力ではなく)この小説を思い出す事が出来れば抑止力になると思う。 とにかく毎日ギュッと抱きしめよう。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログ人はみんないい子で生まれてくる。 産れてくる家も両親も選べない。 そしてそれは遠い遠い昔から永遠の未来へと繰り返される。 いい子はずっといい子ではいられない。 いい子は大人になる。 そして時としては親と同じ過ちを繰り返す。 大人は悲しいね。
0投稿日: 2012.12.30
powered by ブクログ泣きながら一気読み。 叩かれても、蹴られても、子供は親が好き。親に褒められたくて、「いい子だね」って言われたくて、どうしたらそうなるだろうって、小さい体で、いっぱいいっぱい考える。 夕方5時まで家に帰らせてもらえない子、自分だけ、「ちゃん」付けで呼んでもらえない子、何をしても怒られる子。 みんな、原因は自分にあるのだと考え、どうすればいいのだろうと、その小さな体でいっぱいいっぱい考える。そして、一生けんめい直そうとする。 子どもは、私が考えていたよりも、ずっと賢くて、強い。けれど、やっぱり繊細で、大人の私より、ずっと壊れやすい。 こんな当たり前のことに、この作品を通して、とっても大切なことに思い至ることができた。
9投稿日: 2012.12.25
powered by ブクログ昨今世間を騒がせる児童虐待をテーマの中心にした実にタイムリーな作品である。桜が丘という町で起きる出来事の5編の短編だが、一応、主人公たちには納得させて終わらせる構成にはなっているが、どれひとつ解決には程遠いように感じた。それだけこの問題の難しさが現れているようだ。そしてその傷は一生残り、次の世代に引き継がれることになる。昔から児童虐待はあり、古くて新しいテーマでもあるようだ。
0投稿日: 2012.12.22
powered by ブクログ横浜のとある住宅地を舞台とした連作短編集。 『サンタさんの来ない家』 大学卒業後に配属された小学校で、学級崩壊させてしまった主人公。 翌年受け持ったクラスでもさまざまな問題が起きる。 先生の空回り具合が切ない。 主人公の気持ちが飾りなく描かれていて見ていて痛々しい限りである。 でもこんな先生、いたらいいなと思った。 『べっぴんさん』 自身が虐待された経験から、子供を虐待してしまう母親を描いた作品。 虐待にいたる描写が生々しくて、しかもある意味論理が通っていて恐ろしい。 印象的な話だったけれど、この分量では消化不良感がある。 『うそつき』 土地家屋調査士で、自営業だから保護者会や町内会などの役割を頼まれがちの主人公。 小学生の息子が連れてきた友人が虐待を受けていることに気づく。 解決しようと動くわけではなく、また本人に問い詰めることはない。 見てみぬ振りをしているとも言えるけれど、 子供のうそもごまかしも気づかない振りをして受け入れる主人公は、 戦うのとは別の強さと優しさを持っていると感じた。 『こんにちは、さようなら』 ひとりで暮らす老婆と自閉症の子供、その母親の物語。 割とベタな展開だったけれど、これが一番好きだったかも。 『うばすて山』 女性誌の編集長として忙しく働く独身の主人公に、 痴呆の母の面倒を見る妹から、数日母親を預かってくれと連絡が入る。 主人公が母との関係を見つめる一作。 どの話もよかった。 最終話は好きではなかったけれど、物語のテーマとして「老い」や「介護」というのが嫌いだから、という要素が強いので、総合的にいい本だと思う。 人物や心理描写をこれでもかと書き込む小説もよいけど、 こういうさらりとした文章で底が深い話も好き。 http://www.horizon-t.net/?p=659
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ5つの話からなる、1つの街のお話。主人公はどれも大人なのと、話の終わりからすると高校生や学生というよりも大人向けの小説。 どのお話も「きみはいい子」というタイトルと繋がるように書かれていた。 こういう風に別れている小説は、サッと読めるけれどどれも印象が強いと逆に記憶に残りにくい気もする。 あっさり読めるし、書き方も上手い。いい小説でした。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ児童虐待がテーマの短編集。 同じ街の出来事で、テーマも同じということでまとまりがある。 今年読んだ中では一番よかったかも。
0投稿日: 2012.12.07
powered by ブクログ児童虐待がテーマの作品です。短編集。 された子供、した親、された子供が成長した後、などなど。 読んでて泣けた。 救いの手があることがホッとした。 実際はこんな風になかなかいかないのかもしれない。 でも、こんな風であってほしいと願ってしまう『救い』のいろいろ。
0投稿日: 2012.12.05
powered by ブクログ優しい文体でかかれる厳しい現実。どの短編も終わり方がとてもよかった。親と子の関係の物語。最初の「サンタの来ない家」がすごく良かった。文庫になったら手元におきたい。
0投稿日: 2012.12.02
