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図書室のキリギリス
図書室のキリギリス
竹内真/双葉社
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総合評価

73件)
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    司書になることが夢だった私はこの物語を読んで主人公と一緒に司書を体験している気持ちで読みました。 図書館が大好きだった学生時代を思い出し、こんなイベントがあればもっと賑わっていたのかなぁとか思ったり。 そう考えると、この場は超ショートのブックトークですね!

    0
    投稿日: 2025.09.26
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    積読に手をつけて読んだ。詩織はなんちゃって司書だと自虐的だったが、資格はなくても、仕事への熱意や、本を通して人と人をつなぐ、人を通して本へと繋ぐ、ステキな学校司書だと思う。こんな高校図書館に出会いたかった。少しずつ変わっていく生徒たちや先生たちにワクワクした。元夫には、もう少しきちんと向き合うとよかったとは思う。

    8
    投稿日: 2025.08.30
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    面白かった〜! こんな司書さんのいる図書室がある学校に通いたかったなぁ 実際にある作品がたくさんでてくるから読みたい本も増えたし、 本が人と人とを繋いでいく素敵な瞬間を読めたのが嬉しかった。 続きも絶対よむ!

    14
    投稿日: 2025.08.11
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    著者の本への愛が伝わってくるストーリー。詩織が永田さんを探すところはちょっと無理やりな気がしたが図書室に集まってくる生徒たちの変化がかわいい。(特に大隈くん)

    0
    投稿日: 2024.10.08
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    学校の図書館が好きだった身からすると、当時を思い出させてくれて、わくわくを感じられた。 こんなに本好きが集まって、図書イベントにも協力的な学校ってそうそうないだろうけど、現実世界でも、図書館や本屋さんがずっときらきらした場所で在り続けてほしいなと思う。 本の残留意思を読み取る力はわたしには無いけれど、昔読んだ本を手に取ると、ぼんやりとその頃を思い出したり、なつかしい匂いを感じたりする。そういうのって、紙の、触れることのできる本ならではの魅力だなあと、しみじみした気持ちで本棚へ並べた1冊。

    1
    投稿日: 2024.04.22
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    あまり行儀はよろしくないが小説をはしご読みしていると、思いがけずあっちで読んだ時に出てきた言葉がこの本にも出ている、という謎の再会を果たすことがある。 「日常の謎」つい先日、乾くるみ著の「蒼林堂古書店へようこそ」でも似たような話を目にした。 特に意図してはいなくても、本を読んでいるとこういうことがあるので面白い。 本書は学校図書館に学校司書として勤務することになった主人公、高良詩織のお話。 そして、本を手にすると、それまで読んだ人の感情が残留思念として流れ込んでくることがあるという不思議体質の持ち主でもある。 本を中心に起こる何でもないような、でもなんだか気になる日常の謎を解こうと詩織や図書委員が一緒に、時には詩織1人で奔走する。 司書と生徒は実際あまり深く関わる機会はない。 けれど、図書委員になると話は別だ。 こういうところでしか密に関わらない関係性というものがある。 同じ経験をしたはずなのに、やはり読んでいると羨ましいなとどこかで感じてしまう。 図書室のお話だけに、色々な本も登場するし実際に勧められているような気分になって手に取りたいと思うような素敵な紹介が多い。 特に星野道夫の本が出てきた時は大きくうなずきながら読んでしまった。 私は小学校の教科書で読んだ「森へ」という話が好きだった。 図書司書というと、憧れを抱くと同時に、偏屈でプライドが高く、自己のやり方を曲げない頭の固い人間というイメージがどうしてもある。 恐らく高校の頃の、平和とは言い難かったが自分なりに戦った2年半ほどの図書局時代を思い出すからだろう。 あの頃の自分がこの本を読んで司書の気持ちを汲めていればまた何か違ったのだろうか。 それともそれはそれで、やっぱりこの人のやり方にはついていけないと頭を抱えたのだろうか。 学校の図書館という場所が、生徒にとって寛げて、またいろんな本との出会いがある場所として開けているこの直原高校は理想であり夢だなぁと思う。

    1
    投稿日: 2024.01.08
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    本を触ると人の思念を感じる事が出来る詩織。 夫が失踪して3年、離婚が成立したのをきっかけに、学校司書として働きだします。 生徒達と本を通して生まれていく交流に心温まり、日常の謎解き要素がたっぷりあるので、一緒にワクワク考えたり、一気に読み進められました。 何より本の楽しみ方の幅広さを改めて知れた事が、 ☆5つの理由です。 作者がそのタイトルをつけた理由を考えたり、 関連する本を読んで世界観をより深く理解したり、 1冊の本をじっくり楽しむ方法がたくさん出てきて、 速読気味の私には目から鱗!! 特に、一つの本を色んな役割分担で検証して、深く理解する「リテラチャーサークル」とってもやりたくなりました!! お話の中に、実在の本が何冊も登場するので、 読みたい本が増えるのもお勧めの理由です。

    0
    投稿日: 2023.12.14
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    先に2巻である図書室のピーナッツを読んじゃったので、1巻であるこちらを読んでみてる。 そういえば、小学生になると途端に何年生?だわ。 西暦と学年が他人の基準だなんて考えたこともなかった。 かつてはこの道を進むことができたのだ。そして今は来た道を振り返ることができた。それを丸ごと受け入れて、この先へと進んでいきたい。 なぜか分からないが響いた言葉。 ピーナッツを読んだ時も思ったけど、よく分からないなというのが正直な感想。やっぱり読みにくい。

    0
    投稿日: 2023.01.21
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    学校司書のお仕事良いなー!と素直に思った作品。 ここまで図書委員会に力を入れている学校ばかりでは決してないことは分かっているが、是非この直原高校の図書室で働いてみたい、もしくは生徒として図書委員会に入りたかったなと思いました。 出てくる作品のほとんど知らないけれど、興味が湧いてくるし、知らなくてもその世界に少し触れられるので問題なし!

    0
    投稿日: 2022.12.18
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    「なんちゃって司書」になった主人公が高校の図書室(館)で働くお話。生徒たちの若さやキラキラしたものが感じられる内容でした。このキラキラ青春感、小説だからこそ純粋に楽しめるものの1つだなと思います。 残留思念を読み取れる不思議パワーの設定はなくても大丈夫な気もしますが、本を読んで語る楽しさがぎゅっと詰まっている内容でした。

    0
    投稿日: 2022.08.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友人の紹介で高校図書室の司書になった詩織。 自然体に前向きに仕事に取り組む姿が好感をもてる。読書を通して世界を広げていく高校生たち。いくつかのものとものに残された想いをもとに「ナゾ」をひもといてゆく。詩織をおいていった元夫との決別も。

    0
    投稿日: 2022.06.04
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    離婚した高良詩織(たからしおり)は学生時代の友人である音楽教師、井本つぐみから、自分の働く高校で学校司書を募集している話を聞き、応募し、そこで学校司書として働くことになります。 詩織には不思議な力があり、ものを手に取ると、そのものに刻まれた思いを感じ取ることができます。 詩織や司書の前任者の永田さんの学校図書館に対する熱い思いが良く伝わってきます。 本好きは読み終わったら、あたたかな気持ちになるのでは。 本が本を呼ぶというか、色んなつながりをもって人と人をつなげたり、視野が広がったり。 本好きに読んでほしい。 学生時代、こんな司書さんに出会いたかったです。 司書という仕事にも俄然興味がわいてきました。 ※ この本には実際に出版されている本がたくさん出てきます。それを読んでみたいと思うのも、本から本へのつながりになるのかな。

    1
    投稿日: 2022.05.08
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    学生の頃、図書室や図書カード、司書の先生の存在は自分にとって大きかったから、話がスラスラ入ってきた。 主人公のもつ、物から人の残留思念がわかる不思議な力は、普段ひとり対本で静かに交わされる思いをわかりやすく表現するためかな、と思った。

    1
    投稿日: 2022.04.10
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    図書館があったのは隣の学区だった。 大人にとってはなんてことない距離だけれど、 子どもにとってはちょっとした距離だ。 自転車に乗って20分くらい。 いつの頃からか忘れたけれど、 週末になると僕は図書館に通うようになった。 はっきりと覚えているのは小学校の高学年、 たぶん2~3年生くらいから通っていたのではないか。 ちょっとした距離が気にならないくらい、 図書館は喜びにあふれた場所だった。 寝っ転がれるスペースで漫画や本を眺めたり、 時には上映される映画や音読会に参加したり。 そして何といっても、たくさんの物語と出会った。 お気に入りの作家さん、 お気に入りのシリーズの棚を回った後も、 面白い本を探して書棚の周りをぐるぐると巡る。 どこにどんな本が置いてあるか、 ほとんど記憶していたから、 本の大きさがデコボコの違う以上に、 僕にとって各書棚は立体的に見えた。 作家さんが描く物語の世界が、 本から吹き出ているような印象。 どこにどんな本があって、 このコーナーはこんな物語たちで、 こっちにはちょっと毛色が違うこんな物語があって、 なんて今でも鮮明に思い出すことができる。 マガーク探偵団シリーズ! だから作中でそのタイトルが出てきたとき、 僕の頭には子どもの頃通った図書館の姿が蘇った。 黄色を基調とした本の感じ、あの特徴的なイラスト。 作者は1970年代生まれ、なるほど同世代。 江戸川乱歩の少年探偵団シリーズは、 はらはらドキドキさせられた。 アルセーヌ・ルパンシリーズは、 ちょっと大人になった感じを味わった。 マガーク探偵団シリーズは、 同じくらいの子どもたちが、 日常のちょっとした事件を解決していくんだよな。 小林少年のような完璧さでなくて、 欠点も弱点もある個性的なメンバーが集まり、 それぞれの長所を活かすところもよかった。 他にも本好きにはたまらない逸話が溢れる。 図書館の物語は、やっぱり面白い。

    0
    投稿日: 2022.04.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここに出てくる図書委員の子たちみたいに、純粋に本を読んで、それを素直に伝えられる青春時代を過ごしたかったなー。 本に囲まれた職場、羨ましい… 出てくる本たち全て読んでみたいし、詩織のこの後も気になるし、素敵な本でした。

    0
    投稿日: 2022.03.23
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    この物語に出てくる人物、作者、みんな本が好きなんだなと思いました。巻末にブックトークがついていましたが、物語を読んでいるだけで「この本読んでみたいな」と思わせてくれます。 残念ながら学生時代に図書室には縁がなかったので、図書室がこんな場所なら行ってみればよかったなと思います。

    0
    投稿日: 2022.02.05
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    作者の読書に対する造詣の深さが存分に発揮された作品。 高校の図書室って思い出せない。司書さんがいたら、行ってたかな。 お話の中で取り上げられた本を、あと書き的なところで作者が掘り下げてくれて、読んでみたくなるサービスまで。

    6
    投稿日: 2021.11.28
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    夫と離婚し、職も失った詩織は、友人のつてで高校の図書館の司書の契約職員となる。とても有能だった司書が突然やめてしまった高校で、校長や図書委員の学生たちと、本の楽しさを伝えるべく奔走する。 数ヶ月前に、某所でこっそり書いている小説のネタとして、架空の小説の読書と、実際の生活の中と、実際の書籍との比較などを、書評型小説という形にするのも悪くないなと思いついたところだった。本書の1作目でとある本と、そこから派生する別の本によるインスピレーションというところが、同じような話であったので驚いた。 本作は、双葉文庫で柔らかめのイラストが表紙ということから、ライトノベルのようなものかと手にとったのだが、全体にはお堅くない普通の小説である。難しい人間関係もなく、作者は本が好きという雰囲気は、そこかしこから漂っている。 本作の中では、やはり『小さな本のリタ・ヘイワース』が白眉。大人の読者にとっては、ちょっと幼稚と取られるかもしれないものの、もととなったスティーブン・キングの『塀の中の~』をうまく取り入れて書かれた、小さな謎解きの話である。 後半数作は、むりくり引用を多用したところがあり、読んでいてちょっと息苦しかった。ワタシは他のレビューでも、書評に引用はしない。 全体に文章は柔らかいのだが、会話に入ってストーリーを進めようと前のめりになっているところが多々見られ、逆に地の文のリズム感がおろそかになっている用に見えた。これはワタクシ自身の書いているものも同様であるので、改善していかなければいかんなあ。 また、「残留意思」という超能力を有することを序盤に入れ込んで来て、中高生向けの話だと仕方ないかなあ(大人向けなら余計な設定でしか無い)と生暖かく見ていたのだが、ストーリー全体を通して、結局はそれ必要か?となってしまったので、蛇足要素でしかなかったのは残念。無いほうが良かった。 ま、最初の何本かは、読書初心者にも楽しめる内容となっているだろう。中高生にもおすすめできる1冊である。

    0
    投稿日: 2021.09.09
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    学校の図書室という場所がとっても懐かしい 自分のやりたいことに向かって迷いなく進める人はかっこいいと思う

    0
    投稿日: 2021.08.21
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    ふと手に取った本だった。存じ上げなかった作者だが、本好きなので図書室というワードに惹かれた。たまたま学校図書館司書として働くことになった詩織の話。いろいろな本が詩織や生徒たちの言葉で紹介されていて、知っているものもあれば知らなくて読んでみたくなった本も。 そういえば、高校の時図書委員会だった。副委員長もしていた。でも、こんなに盛り上げられなかったな。司書に憧れて進路を考えたことがあった。しかし採用がほとんどないと知り、もともと志望していた教員の道へ進み早20数年。 そうだ、司書資格は今からでも取れる!資格をいかせるかはわからないが、好きな勉強をしてみるのもいいよね!と一人で盛り上がってしまった。 作品自体は、あれこれいろいろ、てんこ盛り感があるが、自分の経験と重なる部分が多く、より楽しめたのだと思う。続きが2作出ているので、ぜひ読もうと思う。

    0
    投稿日: 2021.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とっ散らかっています。どれをメインテーマに添えたかったのかさっぱり分かりませんが、とにかくごった煮。高校生のハートフルライフなのか、小さな謎解きなのか、残留思念を読み取るスーパーパワーなのか、ブックトークのおもしろさなのか…。本が好きな気持ちが前面に出てきているところは微笑ましいが、決して作品にするレベルまで練り上がってないと感じた。色んな本をどんな形で紹介してくれるか楽しみだったんだけどなー。唯一、高校生がブックトークで太田光の作品について語っていたけど、あれはよかったな。ブックトークを介して本を紹介してくれる内容にしてくれたら私は好きになってただろうな。

    0
    投稿日: 2021.06.13
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    エピソードはそれぞれ面白かった。 でも、まとめると主人公の詩織さんがどんな人か、あまりピンと来なかった。

    0
    投稿日: 2021.04.04
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    学校司書ってステキ、と改めて思いました。 ずっと前に、専任で司書教諭の仕事をしていました。 生徒がいる間は常時開館している学校図書館をひとりで切り盛りしていたので、学校司書との区別がつ自分でもついていなかったなぁと思い出してみたりして。自分の裁量で好きにさせてもらったのは楽しかったし、勉強にもなりました。 巻末のブックトークがとても興味深いです。 著者ご本人が読んだ本からの発想が豊かだなぁ、と、以前『図書館の水脈』を読んだ時にも感じました。

    0
    投稿日: 2021.03.31
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    「図書室のピーナッツ」という2作目を先に読んでしまったので、忘れたころに1作目を読みました。わざわざそんなことする理由は、2作目から読んでもとても面白かったので、是非最初から読んで行きたいと思ったからであります。 さて、本作もがっつり図書館と本の話で非常に楽しめました。重要な位置に星野道夫の本が出てきたり、ちょいとだけグインサーガが出てきたり、にやりとする瞬間が沢山ありました。 本好き御用達みたいなジャンルなんで、結構ニッチなのかもしれないけれど、物語としてきっちり作られているので変に色々な事件や衝撃性に頼っている本よりは相当いいと思うんですよね。 なんで図書館で働くことになったのかもしっかり読めたので、また2作目読んでみようと思います。3作目も出ているようなので楽しみです。

    1
    投稿日: 2021.03.12
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    「こんなお仕事してみたいなぁ」 と、まずこの本を読んで思った。 主人公、詩織の仕事は高校の図書室の司書。 カメラマンの夫が姿を消し数年。 定職に付かなきゃと思っていたところに、同校の音楽教師である親友のつぐみが紹介してくれた仕事だった。 このような仕事があったんだ、と初めて知った。私が読書に目覚めたのは大学生になってから。高校時代は何を隠そう、ほとんど本なんて読んでなかった。だから、高校時代までの図書室の記憶があまりない。司書は、教職免許はいらないらしい。 司書は図書室で貸し借りの仕事や、本の管理はもちろん、図書委員の生徒たちと、読書会やブックトーク(生徒たちがお気に入りの本についてスピーチをする)、ブックテーブル(一冊の本についてグループで語り合う)、ブックマーク(それぞれが好きな本を紹介する一文を作成して栞に書いて一斉に並べて掲出する)を企画したり、その仕事は幅広い。 大好きな本を通して、人と人を繋げる。素敵な仕事だ。 最初は本に興味がなかった生徒も、自分に合う本とそれぞれ出会い、少しずつ考え方も変わっていく。 この頃に出会うと、人生にも大きな影響があったりする。 そんな生徒たちを見守る詩織もとても温かくて、素敵な女性。 この物語は、「本にまつわる日常の謎ミステリー」とも言える作りになっている。校長が本を寄贈する際につけたペンネームの謎や、他校の本が混ざり込んでいたという謎を生徒たちと詩織が推理して解いていく。 ワクワクの要素も詰まった一冊。現役高校生が読んでも面白いだろう。 詩織には「残留概念」なる特殊能力がある。物に触れると、そこに込められた強い気持ちがわかる時がある、というものだ。この物語にこの要素いるかな?ヘンにファンタジー要素入れなくてもこの物語はしっかりとそれぞれの気持ちがわかるし、成立しているのでは、とも個人的に少し思った。 物語には、沢山の本が登場する。読んでみたいと思った本はメモした。 特に、私のお気に入りキャラクターでもある大隈くんの選んだ「クマよ」「旅をする木」は私も読みたくなった。 こちら、シリーズで続編も出ているとのこと。 これからも読もうと思います。 今回の勝手にキャスティングはこちら! 詩織→波瑠ちゃん 若森先生→上川隆也さん いかがでしょう。

    0
    投稿日: 2021.01.27
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    ブログで紹介されてたから。 チカラが出てくるなんて。思わず読むのをやめようかと。 でも、面白かったとは思う。

    0
    投稿日: 2020.12.11
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    レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。 初読みの作家さんです。 図書館でずっと、借りっぱなしにしていて、読まずに返却せず、ちゃんと読んでよかった本です。 タイトルがちょっと地味ですよね。『図書室のキリギリス』では。 主人公は夫が失踪して三年経ち、離婚届を提出した高良詩織。 友人の音楽教師の井本つぐみの勤務先の高校で、司書の資格がなくても勤務できる、学校司書として働き始めます。 「キリギリス」というのは、つぐみが真面目に教師となった「アリ」で自分が遊び惚けた「キリギリス」と詩織自身が名づけた言い回しです。 そして、詩織には物に刻まれた思いを感じ取ることができる能力があります。 書名がたくさん出てきて、読んでいるだけで楽しくなりました。 ストーリーはあっても、なくても、高校生たちと詩織の会話を読んでいるだけで楽しいです。 そして、私の大好きなビブリオミステリーの要素もあります。 前任の学校司書の永田さんが、なぜ年度末まで勤めずに急に学校を辞めたのかから始まる謎を解いていきます。 最後は、夫がなぜ失踪したのかも判明します。 『ハリーポッター』に出てくるダンブルドアみたいな校長先生。 星野道夫の『十六歳のとき』を読んで、旅に出る男子生徒の大隅くん。 図書委員で大学の英文科を目指して、オー・ヘンリーやサキ、そしてE・W・ヒルディック『マガーグ探偵団』を読む楓さん。 など個性豊かな生徒たちが、色々な本を読んでいます。 書名がたくさん出てきて、知っている本でも、未知の本でも、面白くてわくわくしてくるのは、私のブックガイド好きが高じた為もあると思います。

    58
    投稿日: 2020.11.14
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    夫の失踪後3年経過。離婚が成立した詩織は友人のつぐみが務める高校で司書の仕事につくことになった。物に残る残留思念を読み取れるという少し変わった力を持つ詩織。司書の仕事やたくさんの本たち、それをめぐる人々に触れて知ってゆくたくさんの喜び。 作中にたくさんの本が登場するのでブックガイドとしてもいいし、詩織の私生活のお話もあるし、司書というお仕事小説でもあるし、高校生たちの進路や生き方をめぐる青春小説でもあり、本を手掛かりに何かを探すという推理小説でもある。そして全体を流れるのは優しい感じ。 これは面白かった。と同時に自分の読書の仕方を見つめなおしもした。「ただひたすらに読み漁る」という読み方だと気づいてしまった。数をこなし何冊読んだかを誇っているような、そんな読み方。自分の性格をあらわしているなと思った。といってそれを否定してもいないのですが。 この本の中で、ブック・リテラチャーってやつやってて「人に紹介して、共有して、あれこれ話し合って楽しむ」なんていう贅沢な本の堪能の仕方があるなんて初めて知りました。好きな本が肴なのだったらポジティブな話ばかりがでるのだろうし、楽しそう! ある意味このブクログもそういう側面がありますよね。実際この本を読もうと思ったのもある方がブクログにレヴューを載せていたからだし。 どうあれ、本が好きな方にはおすすめの本。ささくれた気持ちがほろほろほどけてゆきます。

    7
    投稿日: 2020.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著者さん、本読むの好きなんだろうなあっと思った。 図書室は学校で一番好きな場所だったな。 司書の先生とお茶したこともあったな、あれはしあわせな時間だった。 学校司書の子どもの学びに果たす役割、というのは確かにあるのかもしれないけど、正直私の時代はそーゆー意識は全くなかったなあ。 特にアドバイスとか受けたこともないし、もともと自分が読む本は自分で選ぶたちだったから、そーゆー人を必要としなかった。 けど、この本の中では学校司書という仕事にやりがいを見出していく女性が描かれていて、まあ現実的にはパート司書の方が多いんだろうけど、やろうと思えばやることがどんどん広がる仕事なのかもな、と思う。 しっかし、前任者の辞めた事情に不倫とか、そこは必要ないのでは、と…。 いきなり失踪の元夫とのハナシもイマイチ理解不能でしたが、生徒たちとの関わりの様子は楽しかった。 青春ですなーー 神出鬼没の校長先生は好きだな。

    0
    投稿日: 2020.08.28
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    なんちゃって司書になった主人公が色んな人や色んな本と関わっていく話。色んな本が紹介されていて、見てみたいと思う本もたくさんあった。

    0
    投稿日: 2020.08.24
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    全体的に 都合が良すぎるなぁ...と 話に入り込みきれないまま読了 資格を持っていて 図書の仕事がしたいのに 募集や採用に巡り会えない人がたくさんいるという現実 「なんちゃって」司書と 無資格であることを自虐的に言う割に「司書として」「司書として」と連発し 個人情報の扱いも 業務の進め方も かなり個人的な好みに片寄っている がんばってる素敵な司書像って こうでしょ? と 好感を持つことを強引に求められているような違和感.... ただ 本が好きな人の気持ちは伝わってくるし 部分的には よく調べてるなぁと感じた それに 今後 シリーズの中で主人公が 資格取得を目指すらしく その辺り どう描かれるのか 読んでみたい気もする 次回以降に期待 の意味も兼ねて 星は二つと迷ったたけれど この作品に対する純然な感想としては やはり星一つ

    1
    投稿日: 2020.08.04
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    とある中学校の司書になった女性のおはなし。 実在の本がたくさん出てくるときいて読んだのですが、 どれも読みたくなりますねえ おもしろい連作だった!

    0
    投稿日: 2020.07.02
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    アリとキリギリスが海外だとアリとセミなんですね。 リアル過ぎて怖いです。 ハートフルな感じが来ますね。 本を読むのを美化し過ぎて無いかな。 読書は呼吸みたいな自然な感じさせるです。 自分はそう感じますね。

    1
    投稿日: 2020.06.21
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    音信不通になった夫と離婚した詩織。 ひょんなことから高校の図書館司書となる。 本を通じた人との出会いで、詩織はたくましくなる。 高校生も本を通して成長していく。 本当に本が好きでたまらない作者が、本好きな読者に送る物語。 本が好きでよかった。

    0
    投稿日: 2020.04.15
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    親しみやすそうな本かと思っていたら、少し難航。 夫に失踪され、三年。 籍を抜いて心機一転、高校の図書館で司書として働き始めた詩織が成長していく物語なのだが――。 詩織が物に残された想念を感じることができる特殊能力の持ち主という設定にやや引く。 貸出カードにある名前と貸出日時をめぐっての謎解きは、お話の上のことに目くじらを立てるのも野暮だが、借りた人のプライバシーを暴くことであり、司書としてやっちゃいかんだろう、まして図書委員の生徒にデータ触らせちゃダメでしょ、とツッコミをいれたくなる。 こういう違和感のために、どうにも素直に読み進めにくくて。 とはいえ、読み進めていくうちに、直原高校図書館に少しずつ親しみがわいてくる。 ブックトークやリテラチャーサークルのことは余所で見たことがあるけれど、図書館でやるのも楽しいかもな、と思ったりする。

    0
    投稿日: 2020.03.27
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    心あたたまるお話 主人公の特殊能力の設定は要らないような?気がしたが、全体的に優しい世界で安心して読めた 実際の学校司書さんのお仕事はどんななんだろなあ

    0
    投稿日: 2019.07.01
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    初めての竹内真さん。資格がないなんちゃって高校の図書室司書の主人公と図書委員が素敵な本を紹介してくれます。星野道夫さんの写真集みたくなりました。

    0
    投稿日: 2019.05.13
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    GWで久しぶりにじっくり読めた。 主人公が図書館や本を通じて 新たな物語や人間関係に出会っていく話。 様々な本が紹介されていて読んでみたいと素直に思えた。 また写真家や旅というエピソードもあり 自分の趣味と重なっていたので面白かった。 自分自信も登場人物の一人として楽しめた。

    0
    投稿日: 2019.05.03
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    いまひとつ感情移入できなかった。舞台となる図書館は大好きなのに。詩織の隠れた能力が存在が中途半端になっているように思った。登場人物の設定や、題材は面白いのに残念な感じだった。

    1
    投稿日: 2019.02.17
  • 少し残念

    本や物に触ると残された思念がわかる女性が高校の司書に就き、軽い軽い謎を解きつつ成長する話。思念がわかるといっても、その能力で何かしら凄いことをやる訳では無い。たくさんの本が出てきてそこは楽しい。しかし、テーマが段々ぼやけてきて盛り上がりが無く何が言いたかったのかがわからなかった。少し残念。好みがわかれそう。

    0
    投稿日: 2019.02.16
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    とても楽しく読みました。 図書室ってこんなに色々な物が詰まった大切な場所だったんだと純粋に感動した。 自分が全く足を運んでいなかったことに後悔。 学校生活を送る子供たちに読んで貰って、教室以外にも素敵な場所があることを知ってもらいたいな。 そして、何かに本気で取り組むことは、自分自身も成長できるし、周囲の人にも影響を与えるんだなぁと改めて思った。 年明けに読めて良かった。

    0
    投稿日: 2019.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は本にまつわるちょっとした謎を解決する、プチ推理モノ。 1章ごとに1つの謎が出てきて、かつ1冊を通して主人公の成長が垣間見えるという構成が袖木麻子さんの「ねじまき片想い (~おもちゃプランナー・宝子の冒険~)」を思い出しました。 後半は登場人物たちがブックトークをしているのですが、そのイベントに参加しているような気持ちになれました。 主人公は高校の図書室で働くことになった”なんちゃって司書”。 学生時代から図書室が好きだった私にとってはある意味「憧れの存在」です。 自分の通っていた高校の「司書さん」(←今となっては学校司書だったのか、司書教諭だったのかわかりませんけど)をふと思い出しました。 図書室の間取りも勝手に母校の図書室のようなところを想像しながら読んでいました。 また作品に出てくる登場人物たちと私との共通点がたくさんあったので、余計に自分が高校生に戻ったかのような感覚になりました。 中でも翻訳家を目指している「楓ちゃん」は、今も英語の勉強を続けている私にとっては「仲間」でもあり、「ライバル」のような存在に感じました。 その彼女がブックトークで話していたことがとても印象に残っています。 「もともと受験勉強のために始めた英文和訳なんですけれど、最近は翻訳自体が楽しいです。極端な話、大学に入れなくたって翻訳を続けてたらいいかなって思う。受験なんてどうでもいい、っていったら言い過ぎだけど、受験って目的じゃなくて手段なんだなって実感できた気がします。大学に入って翻訳の勉強ができたらいいと思うし、そのために勉強も頑張るけど、あたしにとって大切なのは翻訳が好きだってことで、受験勉強はその好きって気持ちに気づくためのものだった気がします。」 高校時代、その好きなことをみつけたいってどれだけ思ったことでしょう。 それがわかればその道を目指して、がんばれるのに!って思っていました。 なのでこんな風に語る「楓ちゃん」をとっても羨ましく思いました。 「私もそうなりたかったのに!!」って。 でも人を羨ましがっていても仕方ありません。 自分もそうなりたいなら、今からでも頑張るしかないのです。 私は「楓ちゃん」のように強い動機をもって英語の勉強をしているわけではありませんが、 彼女の目標を達成しようとする姿勢を見習って、もっと努力しなきゃいけないなという気にさせてくれた作品でした。

    1
    投稿日: 2017.09.29
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    素人の学校司書と言いつつ、すごい読書量と豊富な知識を持つ主人公。さらには特殊な能力も効果的に活用して、あっという間に司書としての存在を確立していく。 竹内真さんのサクセスストーリーは元気のない時にパワーがもらえる話が多いので、今回もそれを期待して読んで、それなりに楽しめた。 図書室に来る生徒だけでなく、友人つぐみ、元夫、校長先生、若森先生、永田さんなどとの関係にもう少しふくらみがあるかと期待したけど、本によって成長する高校生が主役ならばこれもありかと納得。 巻末付録として、文中に出てきた作品の解説があったが、残念なことに手に取ったことのある本がほんのわずか…私の読書なんて、本当に一部の一部なんだとわかってはいるつもりだったけど、突き付けられた。 まぁでも、数少ない楽しみで細々続いている趣味の読書なので、こんなことで嫌になったりあきらめたりはしなくていいか…など、何を中途半端に影響受けてるの?と笑われそうな読後感を持った本だった。

    1
    投稿日: 2017.09.15
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    初めは成り行きで、学校司書として働き始めた詩織が、先生や生徒との会話で出てきた本や映画をすぐに読んだり見たりしようとする行動力、興味のアンテナ感度の高さを尊敬する。 本を通して人に出会い、人を通して本に出会う。 そんな素敵な連鎖を、ワクワクしながら読んだ。 本や図書館が好きな人はもちろん、あまり本を読まない人へのブックガイドとしてもオススメ。

    1
    投稿日: 2017.09.12
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    単行本の時、一度手に取ったんだけど、学校図書館に関することで、あまりにもグサグサ胸に刺さって、途中で読むのをやめてしまってました 文庫版を見つけたので、再チャレンジ グサグサくるのは変わらないけど(笑)学校図書館の雰囲気はよくでてた いろんな本が登場するけど、中でもマガーク探偵団!! 懐かしくて、嬉しくて、悲鳴をあげてしまった 旧版も新版も知っている自分は、主人公に熱く動意します! やっぱり裏表紙にマガーク探偵団の歌がないとダメだよね ジャック・マガーク ブンチャッチャ ダカジグ ダガジグ ブンチャッチャ…

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    投稿日: 2017.08.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 バツイチになったのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。人には言えない秘密を抱える彼女のもとに、様々な謎が持ちこまれる。本に込められた思いと謎を読み解くブックミステリー。 【感想】

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    投稿日: 2017.07.29
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    若者の読書離れという言葉を聞くといつも憂鬱になる。 実際調べてみると高齢者のほうが如実に活字離れが進んでいる。 どちらかを責めるのではなく、なぜプラスに転換できないのかなと思ってしまう。 そういった意味で本作は読書の楽しみを再確認させてくれる。 読んでないことを責めるのではなく、一ページでも、一小節でも読んで ブックトークをする。そうすると読んでないなりの人の発見がある。 そこからまた始めればいい。

    0
    投稿日: 2017.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分が昔憧れた、図書館で働くということ。 実際は司書ではなくて、パートとして年間契約で高校で働くことになったという話なのだけど。 気になる点を最初に提示してくれるので、その話がいつ、どこで出てくるのか興味を持って最後まで見ることができた。 夫婦(離婚)のこと、前の司書の人の話、わけありな高校生たち。 ちょっとしたミステリー風にしてくれるから、もちろん殺人事件なんておきないし、ミステリーといったって日常レベルのことなんだけど、それが逆におもしろいわけで。 図書館という、学校の中でも少し特別な場所だからこそ。 広がる世界があると思えた。 こんなこともできるんだと、司書の仕事のおもしろさにも気付けたし。実際はこんな上手くはいかないとは思うけどね。。 それでも、最初と最後では主人公の言動にも違いが出てたし、その象徴として描かれる夫婦関係が、結果的にはよい着地点で(円満という意味ではないけど)よかったと思う。 個人的には好きなタイプの話でした。

    1
    投稿日: 2017.05.14
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    詩織の成長が微笑ましい。 高校生たちもいい子達だし。 校長先生も面白くて好き。 でも、前任者さんと事務長の関係って、お仕事関係だけだったの、結局? 読み取ったこととの関係ってどうだったのか、ちょっとよくわからなかった。

    0
    投稿日: 2017.05.04
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    とても楽しく読みました。本の中で出てくる本も、面白そうなものいろいろあったし。本に興味を持ってなかった子が、どんどん図書館に来るようになる様子などは、本好きにはたまらないかも。

    0
    投稿日: 2017.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    職員としてやってはいけないこと を やってしまっている点が 残念 それがなければ 安心して読める物語だったのに…

    0
    投稿日: 2017.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「真っ当な司書は、好奇心で元利用者の貸出履歴を閲覧して内容を友人に漏らしたり、貸出履歴から思考や行動を分析して一面識もない元利用者に会いに行ったり、などということは決してしません。」 丁寧な文章と人物描写、必要性に疑問のある超能力設定、図書館業務の詳しい説明、作中図書を1冊ずつ紹介した巻末附録。この本には、評価の対象になる要素は他にも色々あります。しかし本職としてレビューの形でお伝えしたいことは最初の一文に尽きます。 本を借りたら会ったこともない司書が好奇心から貸出履歴を見て他人にも話し、こちらの思考や行動を探ってある日突然訪ねてくる。そんな図書室/図書館を誰が安心して利用できるでしょうか。 あれが主人公の行動として肯定的に描かれていて、作中でその評価が覆されることはないと確認できた時点でもうだめでした。読書状況は「いま読んでる」ですが、これ以上読み進めはしません。 個人情報保護の観点から、どの図書館も貸出履歴の扱いにはとても気を遣っています。返却と同時に記録を削除し、利用者本人の履歴照会にさえ応じない(応じられない)所も少なくありません。その一方、カウンターで「私が予約してる本、今誰が読んでるの?」「この本を読みたいんだけど誰の研究室に備え付けてあるの?」と訊かれることもたまにあります。 ただでさえ知名度の割に現実と乖離したイメージが一人歩きしがちな職業なのに、悪気なくこうした誤解を広められるのは本当に困るのです。 なまじ作者さんの図書館業務の知識や本への愛着が伝わってくるだけに、「良くないと知りつつ」軽い気持ちで職業倫理に背く司書が主人公に据えられたこと、この本がどのレビューサイトでも「理想の司書、素敵な図書室を描くハートフルストーリー」として高評価を得ていることが、とても残念でならない。

    7
    投稿日: 2017.02.26
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    「本がある空間」が大好きな私にとって、司書は憧れの職業です。本の紹介というより、読書の楽しさを教えてくれるこんな司書さんに、私も出会いたかったな。

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    投稿日: 2016.12.05
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    本と図書館が好きな人には、楽しめる話。 離婚して再就職先として、高校の図書室で働くことになった詩織。 学校司書の仕事や、学生たちとのふれあいなど興味深く読んでいたのですが、段々とテーマがあやふやになってしまって残念に感じました。

    0
    投稿日: 2016.06.14
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    後半になるにつれて主人公の特殊能力の存在意義が無くなっていく気がする。 しかし、司書のやりがい。図書室の先生がなにをしているか。本好きなら読んでみてもいいかも!

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    投稿日: 2016.06.08
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    本読み仲間のレビューを見て、読みたいとおもっていたのに、図書館本でなく持ち本だったせいか、読むのにめっちゃ時間がかかりました~!ww まぁ、まずは主人公に中途半端な超能力があった時点で読む気が半減しちゃったんですけどねwww それを無視して読み進めたものの、本の紹介がやたらに多くて、「小説」を読む勢いがつかず、気が散漫になってしまうので、途中から「小説の形をとった書評集」のつもりで読んだので、余計まったりしちゃったかも~w 終盤、面白かったんだけど、最初の方に読んだ内容を忘れかけてる感じだったので・・・悪くはなかったけど、もっとフツーにリアルな設定で読みたかったかな~~~w

    0
    投稿日: 2016.05.20
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    この書籍のジャンルがわからない。けど本好きにはたまらないなぁ。個人個人と本の繋がりと本から発生する無限のストーリー、そのワクワク感を感じ取ることができました。本がもっと好きになりました。

    0
    投稿日: 2016.05.14
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    私にとってこの本はフィクションでありノンフィクション。 すごくリアルで、そうなんだよ!ってポイントと、いやいや、純粋に図書室を本の世界として扱ってくれない児童・生徒や教員は絶対数いるんだよっていうフィクション要素が入り乱れて、結果おもしろかった。 リアルなポイントの一つとして、「本の影響で変わっていく生徒を見るのは嬉しいもの。」という部分。この仕事のやりがいの中でも比重の大きい要素だと思う。 自分が関係のない職種なら星は一つ減っていたかもしれないけど、改めてこの仕事の幸せを感じられたので読んで良かった。

    0
    投稿日: 2016.03.16
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    期待していたストーリーとは違う方にいってしまった気がする。学校司書の現実がリアル。それだけに「なんちゃって司書」というのがどうも共感できなくて。

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    投稿日: 2016.02.06
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    この人の本は初めてでした。ハートフル……と帯にあったので、もっとベチャッとした小説家と思いましたが、久々に星五つの面白さ。 登場人物の豊かさでしょうね。 本を扱った小説で大ヒットしているものもありますが、本とか図書室とか図書館とか、そういうものが愛おしくなる本でした。 同じ作者のものをもっと読んでみたくなる感じ。 最後のあたりは、書き方としてはちょっとずるいのかな。 でも、ああいう形で一人一人に語らせて、小説が終わるに際してのあいさつとする、という手も、アリですね。それぞれの成長があの場面ではっきりするし。 なんだか、いい本を読んだな、と思いました。 そうか、これが、ハートフルということなのですね。

    0
    投稿日: 2016.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夫が失踪し離婚が成立したのを機に、 学校図書館に学校司書として働くことになった詩織さんのお話。 本を元に謎解き、コンテストなど、普通に(?)頑張って、よい図書館運営をしていて こんな図書館がうちの高校にもあったらな、とうらやましくなりました。 だがしかし。 本を手にすると、それまで読んだ人の感情が残留思念として判るという能力。 この能力は必要なのでしょうか。ここがとても違和感ありました。 この能力を徹底的に使ってできるファンタジー系の別のストーリーにするか、 こういう能力なしで進めるストーリーにするかして欲しかったです。

    0
    投稿日: 2015.12.26
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    主人公の詩織と同じ学校司書をしています。 こちらは小学校の司書ですが… こんな風に仕事が出来たら、こんな風に旅に出られたら、こんな風に繋がれたら、と思わせてくれる一冊でした。 詩織と同じ仕事に就けていることが誇らしなりました。 作中に出てくる図書室イベントにはこれから挑戦したいなと思わせてくれるヒントが詰まっていました。 久々に読了後の満足感を得られた作品でした。

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    投稿日: 2015.12.12
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    読みはじめて中々進まないから失敗したかなぁと思っていたけど、読み進めていくにつれどんどん引き込まれていった。 生徒があんなに素直だったら先生も生徒も学校生活が楽しそう。 きっかけが図書室だったら嬉しいな。 ただ、あの能力は必要だったかな? H27.11.26~12.6読了。

    0
    投稿日: 2015.12.07
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    職探しをしていたらあっさり職が見つかり、仕事は簡単でだけど不満がたくさんあるというお話。恵まれているのに文句ばかり言っている主人公に、読んでてストレスがたまった。

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    投稿日: 2015.11.29
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    仕事が変わってちょっと本を読むスピードが落ちた。 この本はランキングを物色して、皆さんの評判が良さげだったので買ってみた。 夫が失踪し離婚が成立したのを機に、学校司書として働きはじめた詩織。元々本好きなこともあり、丁寧な引継ぎ書を残してくれた前任者を探し訪ねたり、生徒が持ってきた本のことを調べたりする内に、司書の仕事にやりがいを覚えるようになって…というお話。 お話の中で色々な本が紹介され、本を読みながら他の本を読みたくなったりする。 出てくる人は皆善意の人々で、お話もうまいこと進んで、全体に些か薄味な感じはするものの、それでも最後のブックトークは生徒たちの心情が伝わってきて、なかなか良かったと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.23
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    何度も本の前を通り過ぎ、結局購入しました。 図書館、ハートフルってなんだかありきたりな気がして迷ったのですが、読み応えがあっておもしろかったです。旅好きで本好き、そして学校… 主人公が他人事とは思えなくて共感できました。 ただ、ハートフルなだけでなく学校司書の現実もきちんとシビアに描かれているところに好感が持てました。 今はSNSで簡単に繋がれる時代だけれど、旅や本から繋がりが広がることとは少し違う気がします。偶然の出会いや発見が考えや人生を変えるきっかけになる。そういう繋がりはSNSでは得られないものなのかなーと思い、「一期一会」が愛おしくなる本でした。

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    投稿日: 2015.11.17
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    あらすじ(背表紙より) バツイチになったのを機に、資格を持たない“なんちゃって司書”として高校の図書室で働きはじめた詩織。慣れない仕事に戸惑うものの、生徒たちと本の橋渡しをしたり、謎めいた本の来歴を調べたりするうちに、次第に学校司書の仕事にやりがいを覚えるようになる。―自分の道を歩きはじめる女性と、読書を通して世界を広げていく高校生たちの姿が爽やかな感動を呼ぶ、ハートフルブックストーリー。

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    投稿日: 2015.11.14
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    大好きな図書室が舞台の物語。 本は人生を豊かにしてくれる。思いもしなかった世界に出会わせてくれる。 そんなことを力まずに体現していく主人公と図書委員の生徒たち。この物語も実在する本がたくさん出てくるので、読んでみたい本が増えた。 とにかくじーんと温かい気持ちになった。

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    投稿日: 2015.11.12
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    なんだかもう、夢中で読みました。 本に触れるとそこに残った思念や感情を 読み取れる学校司書。 この怪しい設定は、少しも怪しくないかたちで とても効果的なスパイスとして、あちこちに 振りかけられている。 本にまつわるミステリーの数々も、 成長してゆく生徒たちも、詩織も、 何もかもが素敵だった。 物語の中に散りばめられた多くの本は これから私の読書歴に加わるかもしれない。 本が好きなら、三倍は楽しめる本です。

    4
    投稿日: 2015.10.23
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    実在の書籍が多数紹介され、すごく読書への興味を引き立てられる1冊。図書館を舞台にした作品は様々ありますが、本作は高校の図書館(というより図書室)であり、主人公も素人司書。主人公そして生徒と一緒に図書室のあれこれを解決していく感覚がある。私自身中学高校と図書委員をやっていたので、懐かく感じながら読み進めることができた。いい本でした。

    1
    投稿日: 2015.10.20
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    離婚を機に図書室の司書になった女性のお話 前任者の突然の退職、失踪した旦那のこと 本をきっかけに色々なことがわかったり 読書に全く興味なかった男の子が とあるきっかけから本に興味持ったり こんな図書室がある学校は幸せだな~

    0
    投稿日: 2015.10.15
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    文庫化を待ってた本。 単行本の評価が、不思議な感じたったのだけど、文庫化して読んでみてなるほどと。 とても良い本だったし、本を通して生徒たちが少しずつ変わっていく様も良かったし、ブックマークコンテストも楽しそうだった。 ただ、詩織の妙な能力は物語には不要な気がする。 後半はほとんど、その能力は出てこないけど冒頭部分で出たときは「どんな内容なんだ」と怪訝に思った。

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    投稿日: 2015.09.23
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    夫が失踪し独身になった詩織さん30歳が高校の図書室のなんちゃって司書になって。。。。というお話。 図書委員の高校生たちや校長先生、前任の学校司書など魅力的な人々が登場します。そして高校生たちの中で行われるブックトーク活動。その中で様々な本が紹介されて行きます。 ただ、多くの要素を込めすぎ、全体の印象が希薄です。竹内さんの「本の紹介」を物語化することを目的にしたような、ストーリーより本の紹介の方に力が入って居る感じがします。さらには主人公の詩織さんの持つ特殊能力などと言うものも混ざりこんで。これは無くても良かったんじゃないかな。 もっと紹介本を絞り込んで、その分ストーリーをしっかり描き込めば、もっと楽しめるし、その上でシリーズ化して紹介本を増やして行けばよかったのに、そんな気がします。

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    投稿日: 2015.09.21