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女の警察(新潮文庫)
女の警察(新潮文庫)
梶山季之/新潮社
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総合評価

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    構造的汚職 鉄鋼業界と不動産と政治家が 結託して、山陽新幹線の利権をあらそうという話だ。 あるジャーナリストの死から、そのジャーナリストの友人が、 疑問を持ち、挑戦していく。どんどんと一点に集約していくのは、 興味があった。しかし、その友人 カガリ も殺されてしまう。 結末は、とてもリアリズム的である。 登場人物のなかに、暁興業 社長 小平賢治なる人物が でてくるが、小佐野賢治を連想させる。 梶山季之の視点は、確かに 社会の腐った部分を抉り出そうとしている。 キャバレーに生きる人々の人権をささやかながら、主張している。 が セックスに流れるがゆえに、人間描写がどうも物足らない。

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    投稿日: 2013.04.16