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軍艦島の生活<1952/1970>  住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート
軍艦島の生活<1952/1970>  住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート
NPO西山夘三記念すまい・まちづくり文庫、松本滋/創元社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    ゴミ海に投棄してた時期もあるの昔らしいなと思った。そこで釣りするの勇気ある。 RC造住宅がそんな前からあったの驚いた。

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    投稿日: 2024.11.03
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    廃墟ブームが訪れて久しい昨今、端島…通称軍艦島に関するコンテンツはWEB上でいくらでも見ることができる。 だが、いずれも炭鉱都市としての役目を終え、巨大廃墟となった観光地としての姿ばかりだ。 本書は"生きていた軍艦島"の様子がわかる歴史的にも貴重な資料である。 住宅研究者の西山夘三氏が1952年、そして閉山直前の1970年の2度にわたり島を訪れて撮りためた写真と取材記録が惜しみなく紹介されている。 島内の住宅は殆どRC造だが、海風で錆びてしまうので手すりや玄関引戸に木が利用されており独特の趣を感じた。 日本最古のRC高層アパートとして有名な30号棟、16~20号棟(通称日給住宅)、屋上幼稚園、釣り堀…おかっぱ頭の幼子やセーラー服の少女、スーツの男性、煙草を咥える炭鉱夫たち…写りこむ人々の姿は確かにそこに生活があった事を感じさせる。 編者いわく撮影場所の同定に苦労されたとのことだが、時を経て同一場所で撮影されたカットもあり、おかげで18年の変化がわかりやすい。 1952年の玄関前にあった水瓶やコンクリートの貯水槽が1970年の写真では水道の普及で消えている。同様にかまどはプロパンガスへ、島内の映画館は70年にはテレビに押され寂れている。 写真そのものもモノクロからカラーフィルムへと進化を遂げている。 前半の写真編で紙面観光をした後、後半のレポート編は住宅の間取りタイプ(西山氏の手書き図面アリ)や商店業種の内訳(遊郭まであったとか)や世帯数、労働組合から企業への要望覚書や簡単な住民アンケートなどのデータ及び軍艦島の歴史や生活が詳述されている。 鉱夫の給料や労働環境、光熱水路、普段の買い物や娯楽についてなど大変興味深い。 いわく、炭鉱仕事の後は風呂に入ると湯が黒変してしまうので共同風呂は浴槽が2つに分かれ、まず第1槽で炭を洗い流す、それでも石鹸を2度使いしないと皮膚に染み込んだ皮膚は容易に取れなかったようだ。 当時現地で暮らしていた人しか知り得ないであろうリアルな内容だ。 2015年7月5日、晴れて世界遺産となった軍艦島。 既に大破状態であり、いつ崩壊してもおかしくないようだが自然のままに朽ちていくならそれもまた一興。 片寄氏の述べる通り、役割を終えてものの見事に風化して自然に帰っていくという壮大なドラマをそっと見つめようではないか。

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    投稿日: 2024.08.30
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    軍艦島での生活ぶり。住民の活き活きとした姿が写真から分かります。以前軍艦島に行ってみたが波高く上陸できなかったので。

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    投稿日: 2023.12.03
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    廃墟となった現在だけでなく、住民がいた当時の写真が見られた事、三種の神器がいち早く普及していた昭和中盤だけでなく強制労働などについても触れられていて良かった。

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    投稿日: 2015.11.21
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    世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の登録で注目を集める「軍艦島」端島の住宅調査レポート。絶海の孤島における世界最高レベルの人口密度という特異な住環境における生活と生活環境に関する二つの論文と最盛期の1952年と閉山直前の1970年の調査時の写真が掲載されている。綿密な調査と豊富な写真からは日本最初の鉄筋コンクリート高層住宅、屋上幼稚園、屋上庭園、日本最高層の公立小中学校といった超高密度な島の様子が伝わってくる。建築物としての住宅だけでなく、暮らし方や生活意識、コミュニティを含めた当時の生活を伝える貴重な資料である。(建築学科) 配架場所:工1B 請求記号:320-0:N.30 ◆東京大学附属図書館の所蔵情報はこちら https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2003278534&opkey=B147995517726186&start=1&totalnum=1&listnum=0&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=0

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    投稿日: 2015.10.23