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黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―(新潮文庫)
黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―(新潮文庫)
エドガー・アラン・ポー、巽孝之/新潮社
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総合評価

91件)
3.4
8
31
27
12
2
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読はほぼしない私だが、エドガー・アラン・ポーはお話について行くだけで精一杯なので2周するくらいがちょうど良い。巽孝之氏の解説を読んで結構満足。 『黒猫』は何度でも読める犯罪小説。 『赤き死の仮面』は初読時には雰囲気に惑わされていたが、7つの部屋は一体何を表しているのでしょうかね。最後が「死」を表しているのだとして、人生におけるターニングポイントのようなもの?それともすべて死にまつわる何か?うーんわからん。「仮面の人物に実体がなかった」というのも不思議だ。実体を伴わない方が恐怖が増大するというだけの理由でそうしたとは思えない。うーんわからん。結論:再読してもわからん。 『ライジーア』は意志は肉体を超越するということについてだけど。最後の"奇跡"については、ライジーアの意志なのか語り手の意志なのか、対象が謎ですよね。ポーの詩集も読んでみるかな。 『落とし穴と振り子』は幻想風味はなく、リアリティと臨場感溢れる脱出ホラー。まあまあ。 『ウィリアム・ウィルソン』はドッペルゲンガーを扱った恐怖小説。今読むとよくある話だなあと思ってしまいますが、やはりポーがこのジャンルの先駆者なのでしょう。

    0
    投稿日: 2025.10.31
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    ミステリー、ミステリ、ホラーの源流のゴシック小説を味わえた。推理小説(ミステリー)の祖ポーの代表作ということで、読んだ。城、幽霊、病、狂人、これらの要素に感じる不気味さ怖さは今のミステリーにも共通するものがある。3つ好きな順に並べるとしたら、黒猫=赤仮面>アッシャー。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思っていたよりも暗い話が多くて驚いた! もっとファンタジックかなぁと思っていたが、 重め&暗めの展開が続いていた……。 今回の作品の雰囲気&内容としては 個人的に好みではなかったが、 ともあれポーの作品に触れられて光栄だ。 心理描写が特に印象的だった。 もう少し暗くないポーの作品を 読んでみたいなぁと感じたのであった。

    0
    投稿日: 2025.09.12
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    昔の本だから多少古さを感じたけれど、文学作品として残すべき本。ちょっと怖い感じはあったかも。 ポーの作品で初めて読みました。

    0
    投稿日: 2025.07.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    じっとり暗くて不気味、過剰なくらい装飾的で、美しい。まさにゴシック!という感じ。 「黒猫」の虐待描写でやや読み進めるのを躊躇ったけれど、それ以外は意外とさっくり読めた。 表される情景と同じくらい、文章自体も装飾的で読みやすいとは言えないが、独特の魅力と読み応えがある。 「ウィリアム・ウィルソン」の展開は、なるほどまさしくダブル。 「ライジーア」の妖しさが特に気に入った。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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     推理小説の祖であるエドガー・アラン・ポーの代表作『黒猫』を始めとした6編が収録されたゴシックホラーで、ペストが大流行した中世ヨーロッパをモチーフにした『赤き死の仮面』や自分と瓜二つの存在に苦しめられる『ウィリアム・ウィルソン』などゴシック色が強く古典的名作とは思えない外連味の強さもあった。

    0
    投稿日: 2025.06.10
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    エドガー・アラン・ポーの代表作の黒猫、アッシャー家の崩壊が収録されているホラー系の短編集。 この2つよりも僕は、赤き死の仮面と落とし穴と振り子が面白かったです。 赤き死は、疫病が蔓延した世界で、王様が様々な人々を城に招待し、外界から隔離し王達は仮面舞踏会を開催される。 その舞踏会に血まみれの衣装を着て、死後硬直の顔になっている仮面を付けた道化師が現れて事件が起きていく所が怖かったです。 赤き死の設定が、コロナ禍で生きている僕達みたいで、道化師がコロナウィルスな感じがして不気味に感じました。 道化師の仮面も犬神家の一族に出てくるスケキヨに似ているなーと感じました。 落とし穴と振り子は、ある所に幽閉された犯罪者が、落とし穴に落ちそうになり、貼り付けにされそこに近づいていく振り子に斬られそうになるストーリーがスリリングで怖いと思いました。 この短編集もゴシック風で、アランポーらしいかんじの文体で怖さが凄く伝わってきた作品だと思います。

    12
    投稿日: 2025.02.20
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    暗い作品すぎて捨てるか迷った。 個人的に動物虐待が許せなすぎていい小説かどうか判断するどころではなくなってしまうため、前半は不快感が拭えなかった。 後半想像力が掻き立てられる文章に圧倒されやむなく保存。

    0
    投稿日: 2024.10.20
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    2009年に生誕200年記念として発行された全6篇の短編集。自分にとって初ポー。一言で表すとしたらやっぱり「ゴシック」!冷たく湿っている印象。

    20
    投稿日: 2024.10.19
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    恐怖感が鮮明に伝わってくる小説。 はじめてエドガーアランポーを読んだが、少ないページ数でストーリー展開がサクサク進む感じが読みやすかった。

    0
    投稿日: 2024.04.24
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    さすが名作、面白かった。 どれも一人称で話が進むのだが、ポー自身が体験したかのようなリアル感と緊張感が良かった。文章は幻想性があって、そこが怖いような美しいような不思議さを感じさせてくれた。これがゴシックか。

    9
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いろんな作家に影響を及ぼしたと言われるポーを読まねばと思い、先ずはゴシック編を。 狂気、ひたひたと迫る恐怖、厳しい豪邸。どの作品も実に毒が効いている。最後まで気が抜けないストーリーも良い。本当にどの話も狂っている(褒めている)。

    0
    投稿日: 2023.12.26
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    テレビでポーのミステリーについての番組を見てそそられて購入。 正直言って難解。 「ライジーア」という話は読めなかった。 ただ他の作品については得体の知れない不気味な感じとか、なんとも言えない恐怖、 それが難しくてもなんとなく伝わってくる。 個人的には「落とし穴と振り子」が一番読みやすく面白かった。

    4
    投稿日: 2023.11.21
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    世界最古のミステリーという事で、黒猫は読みましたが文章表現が私には合わず、読むのをやめてしまいました。

    0
    投稿日: 2023.11.20
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    面白かった 言葉が難しく内容がなかなか入ってこない けれど奇妙で恐ろしいシーンははっきりと入ってきてとても恐い 黒猫は衝撃的すぎて気持ち悪かった 他の作品も最初はよくわからないけど読み終わると腑に落ちて次の作品に引きずるくらいインパクトが残る 元気な時に他の作品も読んでみたい

    0
    投稿日: 2023.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エドガー・アラン・ポー「黒猫・アッシャー家の崩壊」読了しました〜! ○黒猫 小説で初めて「ぶち殺す」という表現を見ました。 不吉を運ぶ黒猫。いかなる状況でも主人の前に現れ、絶望に陥れる。 「そう、わたしはこの怪物も一緒に妻の墓へ塗り込めてしまっていたのだ!」 にしても主人公の情緒よ... ポーの描く主人公、警官が来たら傲慢になりがち。 ○赤き死の仮面 疫病によってばたばたと倒れる人々の情景と人間の抗争が表されていた。 最後に攻めてきた人間は、疫病(赤き死)の勢いと恐ろしさを人間に落とし込んだものなのかな。 ○ライジーア 愛した人の再生の話。 最初の言葉が重要すぎる。 「人間は天使にも死神にも惨敗することはない、おのれの弱き意志のまさにその弱さに因る場合以外は。」 ○落とし穴と振り子 1番好きだった物語。 主人公と異端審問官の熾烈なバトル。 そのまま終わると見せかけてのまさかの終わり方。 最後の場面は考え方がまとまらない。 ①実際に処刑場が崩れ、ラサール将軍が主人公を助けた。 ②戦争中の主人公の妄想?(状況の暗喩) ③実際に処刑場にいる主人公のそうなったらいいなという妄想。 これくらい最後の捉え方が浮かんできた。 ①であったなら、 処刑場が崩れ、フランス軍が攻め入る=祖国が救われ死の牢獄が解体される。 処刑場=暗鬱なる死の世界 フランス軍の侵攻=輝かしい生の世界 で、最初の文章に繋がるのでは。 ○ウィリアム・ウィルソン 主人公の前に立ち塞がる男は主人公と背丈格好容姿が瓜二つの男だった。 「どこでもついてくる」ってことは男は主人公の心の中にいる存在で、主人公の良心の部分だったのかな。 だから男を殺した(良心を殺した)後に、自分自身をすっぱり抹殺してしまったということさ!と言われているのか。 全体的に終盤のスピード感がくせになる小説です。

    0
    投稿日: 2023.10.25
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    「落とし穴と振り子」 何度読んでも、迫り来る振り子の描写にヒヤッと、ゾワゾワしてしまう!暑い夏の読書にぴったりかもしれない(?)。 「赤き死の仮面」 これまでに読んだ翻訳でのタイトルは「赤死病の仮面」あたりだったようなと思いつつ……翻訳者さんの解説を読むと、なるほど確かに!とうなづいてしまった。

    0
    投稿日: 2023.08.31
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    今までゴシック色を意識して本を読んだことが無かったので、なるほど、これがゴシックなのかとなんとなくの実感を得ることができた。 かっちり整然とした(いわゆる格式高い)文章のせいか、読んでいて常に緊張感があったし、分厚い鉄のドアのような冷たさや重さがホラー要素と絶妙にマッチしてるなぁ、不吉だなぁと感じさせられた。 ライジーアが個人的な好みで、彼女の特徴をこの文体で表せる限りの美しい言葉をふんだんに使用して描いていたところが印象的だった。そのため、いかに彼女が美しいかが手に取るように想像できた。 他の作品と比べて、この作品には熱量(彼女への激しい思い)があり温かさを感じる気がするが、それ以上に積乱雲のような暗くて厚い雲が全体を覆っているような不穏さを強く感じた。このなんとも言えない読後感はなかなか味わえないものだなと思う。 詩を登場させる作品がいくつかあり、解説でもその部分が非常に高く評価されていたが、私自身あまり実感できなかった(西洋的な考え方に乏しいのもあって)ために何度も読み返しては…うーん、となることも多かった。ただ、詩で表現される淡々とした狂気の描写は格式高い文章と相まって作品に一層の暗さと深さを醸し出していることは感じ取れた。 今の自分ではこの本の魅力を引き出すことができなかったので、また時間をおいてから読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2023.08.11
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    「ウィリアムウィルソン」は納得できました。 「赤き死の仮面」はカラフルな部屋と経帷子に包まれた仮面男の配置が絵画的 「落とし穴と振り子」はタイムリミット系のスリリングが味わえる。 でも、でもと言わせてもらうなら、私はあんまりだった。 生き埋めものはゾラにもあったと思うけどなんやろな、やっぱり歴史観というか時間性が極端にないのが気になる。 「落とし穴と振り子」の最後にフランスの将軍が出てくるのと「ウィリアムウィルソン」の生涯の描写あたりに僅かに出てくるだけで、時間の文脈ともいうべきものがなくってあくまで“そのとき”“どこかで”感が真空的息苦しさを感じる。

    1
    投稿日: 2023.08.09
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    ポーの小説は初めてで、あまりノレないところもったけど全体的に良かった。 こんなにページが少ないのにここまで怖面白く書けるなんて! この中だと表題作が一番好き。

    0
    投稿日: 2023.02.06
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    エドガー・アラン・ポー。小学生の時に学校の図書館で「黒猫」を読んで、子供だましではない怖さに衝撃を受けました。あれ以来、ちゃんとポーを読んでないなと思い立ち、文庫を購入。 <黒猫>猫よりも、男の狂気がただ怖い。酒に溺れた男の自分語りだから、彼が語るすべてが嘘か本当かの境界が曖昧で、それがまた不気味。 <赤き死の仮面>小説を読むというよりも、観劇しているかのような一篇。ただただ陰鬱で黒い世界だけでなく、こんなに色彩豊かな表現もできる作家なんだ!という驚きがありました。 <ライジーア>特に好きでも嫌いでもないけど、主人公がライジーアを心底崇拝していたことは分かりました。それはもう、病的なほどに。 <落とし穴と振り子>この短編集の中では、私はこの話が一番好きです。本編中の心理的な圧迫感は本当にすごかった。最後に救いがあるのも良かったです。 <ウィリアム・ウィルソン>真剣に読み込もうとすると、こっちの気がおかしくなりそうです(笑)白状すると、ちょっと飛ばし読みしました… <アッシャー家の崩壊>タイトルにもなっている一篇。この短編集のメインディッシュであり、真打でしょう。あと一篇、これを残しているので、じっくり堪能しようと思います。

    1
    投稿日: 2022.11.26
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    思ってたような怖さを味わえなくていまいち楽しみきれなかった 『赤き死の仮面』の七つの部屋の構造がよく分からなくて、読み取れないのと想像力が乏しくて悔しい 『ウィリアム・ウィルソン』はちょっと面白かったドッペルゲンガーとはまた違うし幻想ってわけでもなさそうだし不思議な話だなと思った 他の訳者のものも機会があれば読んでみたい 個人的には怪奇の類はキングのが好きかなと思った

    0
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒猫は面白い。動物や奥さんに対しての虐待に関しては胸が痛む。お酒には気を付けよう。 ウィリアムウィルソンは結局、多重人格なのか。違うのか。アッシャー家はリビングデッドものなのかな? それにしてもポーはよくこんなに色んな雰囲気の話が思いつくなあ。現代によみがえっても、やっていけそう。

    0
    投稿日: 2022.09.01
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    堕ちていく人がまざまざと書かれています。ホラー小説はポーを読んでから。黒猫だけでも読む価値あります。死や絶望、恐怖を描きながらもその先にある光をわかっていないとホラーって書けないと思う。

    0
    投稿日: 2022.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「黒猫」だけは読んだことがあったが、他は初めて。描写が長くて苦痛だった。これがゴシックってやつなんですね。特に「ライジーア」。でも印象的ではあった。現実でのポーはエルマイラが最愛の人だったのではなかろうかと思った。「アッシャー家の崩壊」は家のせいっちゅーか、黴!黴でしょ!そりゃ体も精神も病むよ。

    0
    投稿日: 2022.04.08
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    六編からなる短編集。元祖ホラーな黒猫やこのご時世にピッタリの赤き死の仮面もいいですが、私的一推しは「落とし穴と振り子」!!これめちゃくちゃ面白かった!振り子のあたりは手に汗握るハラハラ感やし、ラストもスッキリ!

    1
    投稿日: 2022.03.05
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    本書のタイトルにもなっている黒猫と言う作品を読んでの感想 最初は読み終わって、ただ黒猫に踊らされた哀れな男の話という印象だったのが 改めて振り返るとアルコール中毒であった語り手をどこまで信じるか、読者を疑心暗鬼にさせられる たった16ページにこんなにモヤモヤさせらせるなんて ポーさんぱねぇっす

    1
    投稿日: 2022.01.30
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    2022.1.16 読了 『黒猫』と『落とし穴と振り子』と『ウィリアム・ウィルソン』はその怖さが伝わってきたけれど 基本的にたとえば~と比喩すればするほど文章が難解になっていくのでとにかく読み進めるのがしんどくてあまり面白さを感じられないまま終わってしまいました(-ω-;)

    0
    投稿日: 2022.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    200ページくらいの短編集ながら、じっくりと時間をかけて読了。 自分なりにそれなりには理解したつもりだが、別途研究書にも触れてみたい。 どの話も存在感が濃い。 以前に何かの解説か書評で”読後に記憶に残る短編はそれだけで優れている”(超意訳です)というような事が書かれていたが、つまりはそういう事なのだと思う。 「黒猫」…怖い。ただただドス黒い’悪‘を感じるサスペンス。隠蔽された死体側からのサインで発覚するというケースの元祖だろうか? 「赤き死の仮面」…疫病が静かに音もなく、それでいて確実に浸透し蔓延するさまを演劇的に表現した話、と理解。逃げおおせたつもりでも対策を打たず放蕩していればそりゃこうなる。 「ライジーア」…ひたすらに妻・ライジーア姫がいかに完全無欠の女性だったかを延々と語ったのち、死別。その後に若く美しい後妻・ロウィーナ姫を迎えるが数ヶ月後にまた死亡してしまう。ロウィーナ姫が死後に何回か蘇生を繰り返すのだが、その度にライジーアの幻影が重なっていき最終的には髪の色も変わりライジーアになってしまう!という話。 ホラーとして捉えればいいのだろうか…。 「落とし穴と振り子」…フランス革命戦争期のスペイン、正統派に捕らえられた男が地下牢で受けた刑を描いたスリリングな作品。こんな大掛かりな振り子刃の拷問機械はポーの創作だろうか?金属音や軋みが聴こえてくるかのような緊迫感。しかも、刃から逃れたと思いきや深い奈落まで用意されている2段構え!最後の3行まで全く気が抜けない。 「ウィリアム・ウィルソン」…実に不思議な話。’怪‘としか言いようがない。 「アッシャー家の崩壊」…「度し難い」(p155)陰鬱さが纏わりついた文章。アッシャー家はさながら「魔の宮殿」(p171)であり、住人は屋敷に感化して精神を蝕まれてゆく。最終的には題通りに「崩壊」して幕を下ろす。 余談だがヘンリー・フューズリの絵にも興味が湧いてきた。作品集は手に入るかな…。 10刷 2021.9.4

    4
    投稿日: 2021.09.04
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    はじめてポーの作品に触れた。 私が愛してやまない夢水清志郎事件ノートシリーズの著者である はやみねかおる先生に影響を与えた作家。 夢水清志郎事件ノートを読んでいると、ポーの作品を彷彿とさせる描写がいくつか見られ、今回そのルーツを辿ったわけである。漠然とした感想だが、幼い頃に訳もわからずとりあえず暗記をして望んだテストの、真の答え合わせをしている気分で楽しかった。 さてポーの作品自体の感想にうつるが、非常に残虐でありながら美しく、非常に恐ろしいのに好奇心を刺激するような、私自身の心情の矛盾を肯定するようなものだった。 収録作品の中に、矛盾を孕んだ加害者意識について触れているものがあったが、まさにその意識を追体験するかのようだった。 翻訳者の力量と、ポーの類稀なる心理描写が素晴らしかった。 時間のある時に原文を自身で訳しながら読むのも楽しそうだ。

    0
    投稿日: 2021.04.06
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    「アッシャー家の崩壊」構成がすばらしい。精神錯乱の心的表現は真に迫って、自分で感覚を得たことがあるかのようだ。「ウィリアム・ウィルソン」ドッペルゲンガー。ドストエフスキーの「二重人格」を彷彿とさせるが、発表はこちらの方が先のようだ。「黒猫」黒猫で象徴される古くからの不気味なイメージが盛り込まれている。2020.9.15

    0
    投稿日: 2020.09.16
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    昔読んだのは、誰の訳だったか。 これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。

    2
    投稿日: 2019.07.01
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    書かれた時代と翻訳のせいか、全体的に文章が仰々しくて読みずらく感じてしまった。それぞれの作品から、現代に生きる私は恐怖をそれほど感じないが、グロテスクで言い様のない不安や恐怖を読み手に伝える著者のエネルギーみたいなものを感じた。ポーの作品が、日本の江戸川乱歩に影響を与えたのを思うと感慨深い。著者の意図とは違うかもしれないが、人が本当に恐怖するものとは、人間の底のない想像力が作り出したものだと感じた。黒猫の言い伝え、伝染病、自分とそっくりな他人、奇怪な装飾、自然や芸術の底知れない力みたいなものへの。

    0
    投稿日: 2019.05.26
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    有名な作家さんですが、購入に至ったのは、ドラマ相棒で「黒猫」が取り上げられていたことがきっかけでした。 きちんと読み込めたのは「黒猫」と「ウィリアム・ウィルソン」の2作品。 けれど、後者のオチは落とし込めていなくて。わたしには難しい作品集だったかな…

    18
    投稿日: 2019.03.24
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    有名でかつ超短いのに非常に読みにくい。頭に入ってこないなあ。。オチは面白いけど、既に膨大なパロディやパスティーシュがあるので意外性はないかも。

    1
    投稿日: 2019.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (  ̄ω  ̄ ;)ンー クライマックスまでの前説(?)が長い・・・ でも、推理小説の祖とよばれるアラン・ポーの作品を読んでよかった 「黒猫」 酷いことする奴には報いをっ(-_-)凸!!! ・・・黒猫怖っ((;゚Д゚)ガクガクブルブル(笑) 「赤き死の仮面」 怖ぁ~い 逃れられない・・・ 絡め取られるううう怖っ 「ライジーア」 美女再生譚 「落とし穴と振り子」 異端審問時代の拷問 最後は危機一髪っ!!!ε=( ̄。 ̄;)フゥ 「ウィリアム・ウィルソン」 分身譚 イヤミス?! 「アッシャー家の崩壊」 鬱蒼とした地方の陰鬱とした館のアッシャー家の神経症に苦しむアッシャー家最後の兄妹 妹の美女再生譚 暗い・・・ジメジメ感がすごい・・・

    2
    投稿日: 2018.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。 赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。 ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。 落とし穴と振り子 (1842) 拷問。 ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。 アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。 何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。

    0
    投稿日: 2017.03.03
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    (内容) 詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた―。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。

    0
    投稿日: 2017.03.03
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    黒猫・アッシャー家の崩壊 エドガーアランポーを初めて読んだが、ゴシック編というだけあって中世的であったり神話的であったりする作品が集まっているように思う。象徴物が人間の精神を蝕んでいく奇妙な話や、分身の話、永遠の美女の話、地獄の話などなど。ウィリアム・ウィルソンは古典的な分身の話であるが、まさに映画ファイト・クラブやビューティフル・マインドのような話である。統合失調症の症状として現れる自己の化身の幻想の話は、どことなくジキルとハイドを想起させる。ジキルとハイドは二重人格者の話であるが、ウィリアム・ウィルソンやファイト・クラブは自分の分身が見えてしまうという話である。古典的ながら楽しく読むことが出来た。(ファイト・クラブをみていたため、オチは予想できてしまったが。。。。)

    0
    投稿日: 2016.09.29
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    ポーの短編集の中でも「ゴシック」をテーマとしたものを収めたものらしく、個人的にはピンと来た話が冒頭の「黒猫」くらいしかなかった。他の短編集も目を通しておきたい。

    0
    投稿日: 2016.06.18
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    日本風にリメイクしたら正に怪談! ポーの場合一人称なので読み手から話を聞いているような感覚で読める。 黒猫はホラーではあるが死体の処理方法なども含めてミステリー要素もある気がする。

    0
    投稿日: 2016.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ところどころ読みづらいけど、雰囲気は好き。 堕ちていく話、堕ちた底での話。 表紙のデザイン素敵だなぁ。 2と3もそのうち買ってみよう。

    0
    投稿日: 2016.03.07
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    Edgar Allan Poeの作品から、黒猫(1843)、赤き死の仮面(1842)、ライジーア(1838)、落とし穴と振り子(1842)、ウィリアム・ウィルソン(1839)、アッシャー家の崩壊(1839)のゴシック色の強い6編を収録した短編集です。ゴシックホラーのお手本というべき作品ばかりです。とにかく怖ければなんでも良いというような最近の作品と違って、じわじわと足元から恐怖がやってくる感じです。サイレント映画だけど、"アッシャー家~"を映像化した1928年の"アッシャー家の末裔"は観るべき作品の一つ。

    0
    投稿日: 2015.11.15
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    ニキータ・コシュキンのアッシャーワルツの元ネタだったので。あの旋律はこの部分かな〜とか思いをめぐらせつつ読むのが楽しかった。あとライジーアすき

    0
    投稿日: 2015.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     江戸川乱歩からそのペンネームの由来のポーへ。「アッシャー家の崩壊」は名前だけ聞いたことがあった。ゴシック作品がまとめられており、どの作品にも暗く、妖しい雰囲気がある。現代は映像などで怖い話が溢れているので、この本の話で恐怖を覚えるということは無かったが、当時の人びとは背筋を凍らせたであろうことは想像できた。ポーの作品は後世に様々な影響を与えているので、現代のゴシック的な要素がある作品を見るときに参照したい。

    0
    投稿日: 2015.08.14
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    学生時代に『黒猫・黄金虫』という編集の、 字の小さなポーの新潮文庫を読んだことがあるのですが、 本書は新編集のポーの短編集で、 『黒猫』『赤き死の仮面』『ライジーア』 『落とし穴と振り子』『ウィリアム・ウィルソン』『アッシャー家の崩壊』 の六篇がおさめられています。 どれも面白かったです。 前に読んでいたものもあるのに、 まったく忘れてしまっていて、まっさらな気持ちで読めました。 19世紀の作品の翻訳なので、読みづらさもちょっとあるのですが、 内容の厚みでぐいぐいと読む気持ちをひっぱっていってくれます。 ジャンルはゴシック小説、つまり怪奇小説とありますが、 ホラーというよりは、現代でいえばその怪奇な様式による面白みに 特徴のある小説だと言えるでしょう。 グロテスクだったり、血みどろだったりという見せかたよりか、 世界観で見せてくれているというような。 そして、退廃的ですね。 わかりやすく面白かった『落とし穴と振り子』は、 これに影響を受けて作られた映画が たとえば「CUBE」だったりしないかなと思いました。 通じる発想を感じたのです。 そして現代になんの遜色もなく力を発揮するポーのすごい想像力。 でも、彼は麻薬とかで幻覚を見ていたらしいところがあるので、 そういうところからの発想なのかもしれないです。 また、オースターの『ガラスの街』の主人公のペンネームが “ウィリアム・ウィルソン”なんだけれど、 この短編集に『ウィリアム・ウィルソン』ってのがありました。 オースターのポーへのオマージュなんでしょうね。 訳者による解説を読むと、 現代作家でも如実にポーの影響を受けた人がたくさんいるようで、 名前があがっていました。 読んだことはないですが、『ロリータ』で有名なナボコフも その中の一人とカウントされていましたし、 WEB検索して面白そうな話を書いているのを知った作家もいたので、 今度アマゾンで買ってみようかとメモしておきました。 文章それ自体にも内容にも力がある作家です。 近代の人でもいまなお世界的に読まれているのは、 その力が輝きを失わないからなのでしょうね。

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    投稿日: 2015.03.11
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    全体的におどろおどろしい作品。「黒猫」は猫がかわいそう…と思って読んでいたけど、不吉の象徴と考えればなるほどね。「赤き死の仮面」「ウィリアム・ウィルソン」は似ているけど、主観的なのか客観的なのかとういう視点で面白い作品でした。「アッシャー家の崩壊」はまさにゴシックホラーですね。 どの作品もこの時代にこの発想は素晴らしかったのではないかと思います。

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    投稿日: 2015.02.21
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    怖いお話しにどれだけ免疫がついていても、アッシャー家の崩壊には背筋が寒くなる。この免疫の原点に著者が見え隠れするお話し。

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    投稿日: 2014.11.28
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    ポーの代表作6編が収録。 喜々として読める作品はなく、むしろ背筋がヒヤリとするものばかりだけれど展開も早く読者を引き込ませる。人間の猟奇的な面をはらんだ作品が多い。 「黒猫」はばっさりと終わるラストが逆に余韻を残す。 収録作品:「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」

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    投稿日: 2014.10.22
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    アッシャー家の崩壊の中で、精神を病んだアッシャーが描く絵が地底にある出口のない長方形の純白のトンネルだったり、終盤で家が崩壊する時に家の割れ目が拡大して疾風が吹き込むシーンなどよくわからないけど恐ろしい感覚。一編づつは短いけれど、どの作品も忘れがたい印象を与えてくれてる。

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    投稿日: 2013.12.30
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    エドガーアランポーの名作と言えば黒猫と聞いたので読んでみた。 思ったより短編で通学中の電車ですぐ読み終わった。 内容は、正直イメージしてたのと全然違って、いい意味で裏切られた…! 酒に溺れて人格すら定まらなくなり残虐になっていく主人公が、ラストでどうなるのか、緊張しながら読みました。ラストを読んだときの衝撃は忘れません!

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    投稿日: 2013.12.16
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    やっぱり、「黒猫」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」はおもしろい。これで「メールストロームへの下降 」も入っていたら最高なのだが、新訳からは削られてしまったのが残念。

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    投稿日: 2013.10.13
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    まさにゴシックホラー。 壮麗で神秘的な表現の中に、不気味でグロテスクな描写がたっぷりで、幻想の世界に浸れます。 むかしに、子供向けの作品集で読んだことがあるはずだけど、このこねくり回したような独白調の語り口が何とも気持ち悪い。 子どもが読む話じゃねーなと思う。 非常に読みにくいです。 が、独特な雰囲気と名作といわれる風格があります。 解説まで読んで、なるほどねーとなる。 最近のラノベでも引用されるのですから。

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    投稿日: 2013.10.07
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    作品は既読でしたが、映画の帯がついていたので思わず買ってしまいました…。 映画に合わせてもっと押してるかなと期待したのですが、ひっそり置いてありましたw そして映画は黒猫がモデルではないので、モルグ街だと良かったです。 新潮さんの訳は昔ながらのイメージがして好きです。

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    投稿日: 2012.12.06
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    表題作「黒猫」は素晴らしいです。語りの形式はストーリーに緊迫感を与え、話の筋自体も奇妙で恐ろしさ満点。だれることなくリズミカルに進んでいき、スパンと綺麗に終わるところもいいです。 が、他の話は。。ただちょっと怖いだけ、という感じが否めません。ストーリーでは呪われる理由がわからなかったり、情景描写は重くべたついています。んー、でもそこが魅力なのかもしれません。 これは自分に翻訳があまり合わなかったような気もするので、原文で読み直したいです。

    0
    投稿日: 2012.11.29
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    不可思議な世界観! すごいですねぇ。 行ったことも見たこともないのに想像できます。 まぁ普通そうなんですが、これまた独特の世界なので。 江戸川乱歩さんを先に読んでるかたとかだったら乱歩さんを読んでる気分になるかもですね。

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    投稿日: 2012.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ポーの映画が見たいと思い改めて読もうと思った。 たしか小学生か中学生のころ学校の図書館で読んだのがポーとの出会い。 読み始めてすぐ後悔。こんなに難解な小説だったの?ポーって。 読むのにすごく時間がかかった。 映画は…保留。

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    投稿日: 2012.10.21
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    図書館の貸出期限が迫っていたので、慌てて読んだ。 江戸川乱歩好きなら押さえておかないと、と思った1冊。 ポーの中でも有名な作品を選んだ。 酒と麻薬に浸った人なんだなぁ……。 狂気の一言に尽きる。淡々とグロテスクな描写をするから、読んでて『うわっ』てなる。 短編小説なんだけど、登場人物みんな狂ってる。 極限状態なので、いつあっち側に行くんだろう……とドキドキした。 ページを捲る手が止まらなかったから、面白かったんだろう。

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    投稿日: 2012.10.12
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    ゴシック編、非常に面白かったです。 この人ホント精神の具現化が巧い。 この中では『ウィリアム・ウィルソン』が特に好きです。 面白かったと言っても『落とし穴と振り子』は夜中に読んでてこっちが精神崩壊しそうになったけど。

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    投稿日: 2012.10.02
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    『虚無への供物』に出てきたので、アッシャー家の崩壊を読んだ。アッシャー家の人たちがお互いに殺し合い、やがて一族すべて滅びる長編ミステリーかと思ってたら、違った・・・全然違ったしすごい短かった・・・!!

    0
    投稿日: 2012.08.27
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    訳のせいだと思うが、とにかく読みづらい。ただ、読んでいて急に惹きつけられることも多かった。 「黒猫」と「落とし穴と振り子」が個人的には良かった。

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    投稿日: 2012.07.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とりあえず推理小説の原点から読んでみようと思って購入、 したらミステリーじゃなくてゴシックだった。 「黒猫」 面白い。 深い愛情は深い憎悪を含むという、 二律背反をホラーとして描いている。 オチがなんとも滑稽でよい。 心理と行動のちぐはぐな関係は、 かなりフロイト的だということがわかる。 しかもフロイトよりだいぶ前の人なのよね。 「赤き死の仮面」 解説にあったけれど、 ペストのことを「Black Death(黒死病)」というらしく、 これを彷彿とさせるが、 実際には1832年のコレラ大流行の際に、 フランスで開かれた舞踏会からヒントを得たそうだ。 死を遠ざけようとする様と、 舞踏会での饗宴が異様な高揚感を伴っている。 最終的には死の輪舞曲といった風情で、 非常にプリミティブな印象を受けた。 「ライジーア」 うーん。 よくわからん。 途中の詩はよいなぁ。 「落とし穴と振り子」 読んでて乙一の「SEVEN ROOMS」を思い出した。 絶望的状況下で俯かない人間の気高さ。 結果はどうあれ、 その時その瞬間の必死な様は心震える。 怖いけど。 「ウィリアム・ウィルソン」 自分とそっくりな自分と違う存在と対峙する。 それは自己嫌悪の時に似ている。 自己嫌悪する時、 「嫌悪する私」と「嫌悪される私」に分裂していることに気がつく。 そこでもし、 分裂した片方を殺してしまったとしたらどうなるか。 そんな恐怖譚がこの話なんだろう。 萩尾望都の「半神(16Pの超面白い短編)」に、 非常に近いものを感じた。 「アッシャー家の崩壊」 なんかに似てる。 なんだっけ。 うぅぅぅぅうん。 そうだ。 シャイニング。 意志を持つ家。 シャイニングの原点にこれがある気がする。 と思ったら解説に丸々書いてあった。 読んでる途中、 キッチンに吸盤で固定していたお玉とヘラが、 音を立てて落ちたのでめちゃくちゃびびった。 その様子は古典的な漫画のように、 身体の主線がビリビリ波打ってたことであろう。 全体の印象としては、 オチが素晴らしくいいのに、 前半部分でなかなか入り込めなかった。 時代や場面設定を飲み込むのが大変だったからかな。 ただのリテラシーのなさかもわからない。

    1
    投稿日: 2012.05.03
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    ポーと言えば「黒猫」 初めて読んだ時の、ラストシーンに登場する黒猫の存在感とインパクトは今でも忘れられない。

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    投稿日: 2012.04.10
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    あまりにも有名な「黒猫」・「アッシャー家の崩壊」 エドガー・アラン・ポー 読んだことはなかったけれど、タイトルや著者ぐらいは聞いたことがある。 しかし… 確かに雰囲気はあるのだが ごめんなさい、この本の良さがわからなかった… ただつらつら描写があるだけで… 「黒猫」は最後まで言い訳を続ける主人公に怖さを抱いた。

    0
    投稿日: 2012.03.24
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    詩人であり、評論家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシックなど幅広いジャンルに不滅の作品を数々残したエドガー・アラン・ポー。しかし彼は愛妻を病で失い、酒と麻薬に溺れ、文学的評価を受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた・・・。 ポーはアメリカ合衆国において文筆だけで身を立てようとした最初の著名な作家。ポーと言えばゴシック小説であり、推理小説、特に死に対する疑問、病や腐敗、早すぎた埋葬、死からの再生といったテーマが好んで取り上げられた作品が多いことが特徴かなと思います。 またポーのもうひとつの特徴は「作家として母国アメリカでは正当な評価を得られずにいたこと、最初に評価を得たのは欧州、フランスであったこと」が挙げられると思います。例えばフランス印象派を代表する作曲家クロード・ドビュッシーが「アッシャー家の崩壊」をもとにした未完のオペラを作曲し、ポーに傾倒した大詩人シャルル・ボードレールがポー全作品を翻訳したそうです。この欧州の高まりの影響か後にポーの功績はアメリカでも認められ、現在に続くアメリカ文学に大きな影響を与えたとのこと。 今回このポー短編集は以下の短編が入っています。 黒猫 赤き死の仮面 ライジーア 落とし穴と振り子 ウィリアム・ウィルソン アッシャー家の崩壊 個人的には「黒猫」がやはりポー作品な感じがします。まさに恐怖小説。この「黒猫」の軸は黒猫で恐らく黒猫にまつわる数々の迷信や伝説を生かしたものではないか、今回の黒猫は非常に頭が良い、と思います。しかし私としてはこの黒猫よりも人間の方が凄まじかったです。 この「黒猫」は黒猫に狂わされる人間が恐怖と狂気を発揮していく物語なのですが、この人間がとにかく凄いんです。そもそも狂気に狂わされる前に少しおかしい人間。そんな人間が愛しいと思いながらも虐待する、禁じられているから犯罪に走る、といった人間の持ちえる天邪鬼の狂気をこれでもかと言うくらいに発散していきます。そして最終的にある結末を迎えます。 この「黒猫」の面白さは人間の持つ天邪鬼と思います。他はウィリアム・ウィルソンも分身恐怖っぽくて好きです。

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    投稿日: 2012.02.09
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    独特の世界観だなぁと思いました。 「黒猫」、「ライジーア」、「落とし穴と振り子」が好きです。 最初は入りにくいかなと思っていたけど、読んでいて、気づいたら引き込まれていた感じがします。

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    投稿日: 2011.11.16
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    ゴシック・ホラーの名著 おどろおどろしく混乱した世界観がそれだけで狂気・恐怖を感じさせます。訳の方もポーの研究者ということで、うまくその世界を表現しているのではないでしょうか。 名高い作品ですので是非多くの方に読んでもらいたいです。

    0
    投稿日: 2011.11.09
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    名前はもちろん知っていたが、 こんなに雰囲気のある作品を書く著者だからこそ さまざまな作家に影響を与えたんだと 初めて分かった。 訳者の違うバージョンを読みたいと 久々に思った本。

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    投稿日: 2011.08.23
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    「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の 崩壊」 ゼミの先生の対談で、アッシャー家の崩壊の話が出てて、小さいときに読んで凄く印象に残ってる、とか書いてあったから読まねば!と思ってよんでみた。 うーんなるほど、狂気とか得体の知れない気味の悪さみたいなのがどーんとくる感じだった。 たしかに小学生のときとかに読んだら印象に残るかも…てか正直文章が堅くて読むのつかれた(╹▿╹) あと黒猫はほんとに…気分悪くて…あんまりしっかり想像して読めなかった… うーーんしばらくしたらもう一回よむ

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    投稿日: 2011.06.02
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    江戸川乱歩がエドガー・アラン・ポーからきていることを知って興味を持ち、試しに読んでみたものの、少し甘くみていた。どうも象徴的な話が多くて、今だ消化できていない。 別の作品か別の訳を読んでみようか。

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    投稿日: 2011.04.22
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    おどろおどろしい文章で人間の異常な部分を生々しく著した作品。翻訳された本より原本で読んだほうが面白いらしい・・・

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    投稿日: 2011.02.13
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    黒猫、、ポーってやっぱり狂人だと思います。人のエグい部分をすっごく細かい心理描写と情景描写で書いてくる。でもそんな人が書く文章に人は惹かれるんですよね。黒猫の話、日本昔話でも似たようなのありますよね。歌う娑羅頭とか。

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    投稿日: 2011.01.17
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    試しに、と読んでみたら見事に持ってかれました。 なんかテンションを一気に奪われて、読み終えた後に何倍にもして返されるようで。 普段こういうの読まないけど、それは損かもって、新しい世界を知りました。

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    投稿日: 2010.12.19
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     あえて苦言を呈する。本書の訳は、まるで論文のようにやたら硬い表現が多くて読みづらく、日本語として誤りと思われる箇所さえ、いくつか目に付いた。この本を読んで、ほんとうにポーの醍醐味を理解できたのか不安になる。さらにポーの本を読みたくなった場合、ちがう訳者の本を探すことにしたい。

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    投稿日: 2010.11.21
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    黒猫を読んで今「赤い仮面~」です。 やはり昔の本なので、宗教的な表現と 想像の付かない風景?を描写しているのもあるので なかなか難しいですが、楽しく読めてます。

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    投稿日: 2010.11.06
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    短編集ゴシック編。内容は、「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」の6作品。 どの作品からも狂気・恐怖を感じた。主人公が体験しているものが伝わってくる。 特に、「落とし穴と振り子」は背筋がゾクゾクした。時限式処刑台?ともいえる振り子。それがじわじわと接近し、左右に揺れるのを目で追う。囚人服を切り裂き、それがあと数往復で肉を切り刻もうとしているのを想像すると、気が気でなくハラハラし、一思いに殺してくれとも思う。機転を利かして寸前のところで逃げおおせるも、次は熱せられた壁が迫ってくる。炎の壁に挟まれるか、井戸に落ちるか。。もう終わりだと発狂寸前のところまで追い詰められる。ちょうどその所で、運良く助けだされ、ほっとして物語は終わる。しかし、死の目前のところを体験して、はたして今まで通りの日常を送れるのだろうか?

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    投稿日: 2010.10.13
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    William Wilsonの作品はただドッペルゲンガーを扱っているだけでなく、語り手の心理描写も見事に表現しています。 この作品では主人公が悪として描かれているところが面白いです。

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    投稿日: 2010.07.02
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    ゴシックな世界観には浸れた。 狂気を前提とした感じは好きだ。だけど、淡々とし過ぎた気もする。 短編としては見事に完成された作品だと思う。(黒猫)

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    投稿日: 2010.03.17
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    ゴシック色の強い作品を集めた6篇の短編集。 『黒猫』 黒猫見るたびにトラウマになりそうな・・・。怖い。 『赤き死の仮面』 『ライジーア』 美女よみがえりを扱った何作かのうちのひとつ。 『落とし穴と振り子』 『ウィリアム・ウィルソン』 ドッペルゲンガー・・・ 『アッシャー家の崩壊』 この兄妹といい、屋敷の雰囲気といい、萩尾望都の「ポーの一族」っぽい!吸血鬼ではないけど。 そういえば、「ポーの一族」のポーってなにからとっているんだろう。この6作のなかで一番好きでした。 でもゴシックホラーは苦手。 名前はよく知っているのに、読んだことがない作家は意外と多いなぁ。

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    投稿日: 2010.02.01
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    自己破滅型の作家。犯罪心理物。 暗く、難解。 純粋な悪意と良心の所在。 連想の飛躍と、妄想・幻視。 イメージを喚起する精緻な描写力は秀逸。 黒猫は故意に塗りこめられたのか?  「悪の為に悪を為す」 罪悪感が意識化に昇らずとも、無意識により断罪される。 人は完全なる悪になりきれないというのならば、これは1つの逆説的な救いの話であるのかもしれない。

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    投稿日: 2010.01.31
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    挫折しました・・・・。 「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」はなんとか読んだけど・・・・ 話の作りはすごく面白いんだけど、文章が小難しくてねぇ・・・。 もっとシンプルに書いてくれたらすごく面白いと思う。 どんでん返しも奇抜でホラーとしても優秀な不気味さなのに、 だらだらと情感たっぷりに語られると本筋を見失うんだよねぇ。 いつかまた再チャレンジしたいっす。

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    投稿日: 2010.01.25
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    六つの短編が編集されており、それぞれが異色な雰囲気を放ち、奇々怪々とした物語が編み出されていました。何処か異質で暗鬱とした舞台や人物は、不思議と引き込まれます。 理解しようとして読むのではなく、その場の空気を味わいながら読んだ方が、より臨場感や鬱々としたものを味わえると思います。

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    投稿日: 2010.01.13
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    ポーの世界観には中毒性あり!! そしてその世界は妖しく美しく…!! そして翻訳をなさった考之氏の言葉達の旋律の前にに、わたくしは陶酔してしまいませう!! って感じになっちゃう自分がいますね。 笹田さんとはまた違った感じのGothicな感じですね。 海外の本って、訳があまりよくないイメージがあったのですが…凄く素晴らしいですね。 何度でも読みたい。

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    投稿日: 2009.12.19
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    やっぱり何度読んでも暗欝とした気分にさせてくれて、いい作品ばかりです。 こういうの好きな人にはおすすめ。

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    投稿日: 2009.11.21
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    奇々怪々としている傑作も私にはその凄さはよくわからず…でも面白かった。登場人物のセリフがほとんどないので少々読みづらい。後は「かてて加えて」という表現が頻繁に出てくる。「更に」でもなく「その上」でもなく。翻訳者の好みなのかな。

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    投稿日: 2009.10.21
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    暗い。ダークすぎる。自分には合いませんでした。 読んでると気分が沈む。 落ち込んでるときなどに読むと死にたくなるので要注意。 悪い作品では無いと思いますが。 さすが江戸川乱歩の師匠(?)だと思いました。

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    投稿日: 2009.10.19
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    新潮文庫が「海外名作新訳コレクション」と題し,さまざまな作品がを新訳で発売している。ちょうどエドガー・アラン・ポーは生誕200周年にあたり,アメリカ文学研究者の巽氏が,ポーの短編を,「ゴシック編」と「ミステリー編」に分けて翻訳している。「モルグ街の殺人」を読みたいところだが,私がスデニ持っている,ボルヘス編『盗まれた手紙』に収録された作品ばかりだったので,とりあえず「ウィリアム・ウィルソン」が収録された「ゴシック編」を購入した。収録されているのは以下の通り。 黒猫(1843年) 赤き死の仮面(1842年) ライジーア(1838年) 落とし穴と振り子(1842年) ウィリアム・ウィルソン(1839年) アッシャー家の崩壊(1839年) 私が「ウィリアム・ウィルソン」を読みたかったのは,現在研究中のポール・オースター『ガラスの街』の主人公,ダニエル・クィンのペンネームがウィリアム・ウィルソンというからだ。米国のユダヤ人作家であるオースターはポーから多大な影響を受けている。ポーのデュパンシリーズの舞台はフランスだし,「群集の人」の舞台はロンドン。米国作家であるポーが注目されたのはフランスのボードレールが翻訳・紹介してからであるように,ポーはフランスと関係が深いし,ポーの作品自体,非常にヨーロッパ的雰囲気を持っている。そして,オースターもフランスに行っていたこともあり,彼の作品にはポー的,ボードレール的雰囲気はプンプンだ。実際,『ガラスの街』でスティルマンという老人がニューヨークの街を徘徊する場面は「群集の人」を思い起こさせ,一見,探偵小説の設定を有するところは,探偵小説の祖であるポーへのオマージュといえる。実際に作品中にはポーの名前も登場し,「盗まれた手紙」からの直接的な引用もある。そして,このウィリアム・ウィルソンという名前はポーの分身物語「ウィリアム・ウィルソン」が明らかに意識されている。 残念ながら,巽さんの文章を読んだことはないけど,読みたい本を書いている人なので,かなり期待したが,やはりポー自身の物語展開が非常に奇抜で一読しただけではよく分からないというのが正直なところ。まあ,「盗まれた手紙」も「群集の人」も一読ですっと頭のなかに入ってくる類の短編ではない。まあ,だからこそ面白いのかもしれないが。しかし,そのことは同時に,ポーの恐るべき想像力に感服するしかない。まさに,ゴシックの名に相応しい,おどろおどろしい世界がそこに拡がっています。小学生の時,学校の図書館で借りて一時期はまってしまった江戸川乱歩シリーズのように。いま考えると,江戸川乱歩という作家も相当のものだと思う。ポーの2つの特徴である,探偵ものとゴシック性とを1つの作品に併せ持ったものを日本で作り上げたのだから。といっても,幼い頃の読書経験が記憶で幻想化しているのかも。乱歩の作品も小学生用に書き換えられたものではなく,ちゃんと読んでみたくなった。

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    投稿日: 2009.06.13
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    The Black Cat(1843年、米)。 不気味で不条理で暗い。しかしラストは笑ってしまった。普通気付くだろう!

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    投稿日: 2009.05.24
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    2009/ 2009/ 収録作品 黒猫:読了 黒猫の反逆劇とでも言うべきでしょうか。“黒”という色のイメージが人間の罪悪・強欲を映し出していると感じた。罪悪は、黒猫を殺した行為である。また、強欲は人間の奥深くに潜む邪心である。それら二つを“黒”という色がそれらのイメージを照射している。 赤き死の仮面:こちらも、色が作品と深くかかわっている気がしました。色の持つイメージを巧みに操っています。 ライジーア: 落とし穴と振り子: ウィリアム・ウィルソン: アッシャー家の崩壊: 解説:・孝之

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    投稿日: 2009.05.17
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    以前、江戸川乱歩を読んだときその筆名がここからもじっていると知り 一度、作品を読んでみたいと思っていました。 頭で整理しながら読まなければいけないところが多かった印象でしたが 面白かったです。

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    投稿日: 2009.05.14
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    『黒猫』 『赤き死の仮面』 『ライジーア』 『振り子と落とし穴』 『ウィリアム・ウィルソン』 『アッシャー家の崩壊』  2009年4月29日購入

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    投稿日: 2009.04.29