Reader Store
ひらいて(新潮文庫)
ひらいて(新潮文庫)
綿矢りさ/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

217件)
3.8
54
72
52
8
5
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    怖れを知らない女子高生が、哀しい目の男子に恋をした。熱い想い、やみくもに、自分本位に、あたりをなぎ倒しながら疾走する、初めての恋。 強いなあ。どんな大人に成長するのかが楽しみだ。

    1
    投稿日: 2015.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    思春期のダークサイドな気持ちの移り変わりを丁寧に描写していて、非常におもしろかった。この著者さんの本は初めて読んだが、別の本も読んでみたいと思う出来映え。大人でダークな感じは引いてしますが、思春期だとなぜか許容していますのはなぜだろう。。

    1
    投稿日: 2015.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    突拍子もない展開。 クレイジーです。 ハラハラします。 しかし、なぜか自分を見透かされたような気分にさせられました。 こんな夢見たことあるかも。的な。

    0
    投稿日: 2015.04.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すごい。こういう女の子っているけど、実際にタブーをおかしちゃうかどうかはその子の理性の問題。一線を越えて行った後のどんでん返しに注目。あとがきの方が面白いかも

    0
    投稿日: 2015.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そう、私は恋をして自分のふがいなさを味わうまえは、怒りと自信に満ちた女の子だった。私はまだ失っていない。この向こうみずの狂気があれば、なにも恐くない。私はだれにも、負けたりはしない。

    0
    投稿日: 2015.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    共感はできないけど読んでて痛くなった。ちょっと自分を見てるみたいで。綿矢りさの心情描写すごいすきだな

    1
    投稿日: 2015.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    裏と帯で甘酸っぱい系かなと思って買ったけど、よく考えれば又吉絶賛で綿矢りさでそんなことあるわけなかった。狂気の沙汰だよなあって感じ。

    0
    投稿日: 2015.03.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    少女の狂気。 純愛なのか執着なのか。 歪んでいる自分を認識しながらも止められない衝動。 この、頭の中では冷静なのに…という状況は身に覚えがあるようなないような。

    0
    投稿日: 2015.03.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    綿矢りさに、またしても衝撃を受ける。こんな人間描写、どこからくるんだ…ちょっとした歯車のずれが、思わぬ齟齬を生み出す。微妙な人間の心の動きを、ここまで巧妙に描ける人は、そういないと思う。じつによく考えさせられる、深〜い作品。

    0
    投稿日: 2015.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この期に及んでなぜ私を怖がる。私がここまでさらけ出しているのに、なぜ自分の不器用さにばかり目を向けて、私の不器用さに気づいてくれない。彼だけが迷っているのではない。私だって、きっと、同じくらい怖い。でも思わず身体を突き動かされる、なんとかして事態を好転させたい思いに負けて、ほとんど本能だけを頼りに、真っ暗闇のなかを突き進んでいるだけだ。 この文書を読んだ瞬間に愛のことが好きになれた。やってることは間違いまくってるけど、その気持ちは間違ってない。 あと、巻末の光浦靖子の書評がとてもよかった。新潮社の編集者の方、良い仕事です。

    0
    投稿日: 2015.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    結構な時間をかけて無理やり封じ込めようとしていた感情を、いとも簡単に解き放たれてしまった。登場人物につられるかのように、ほんとの気持ちを、美しいものも醜いものも自分自身につまびらかにされてしまうのが、病み付きになりそうに快感。生きてる実感が強くなる、めったにない体験をした。自分の調子も関係するのかもしれないけれど、すごい絵や音楽にあるぴんと、しんとした緊張感があるなぁと思う。

    1
    投稿日: 2015.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ―――でも、生きてるって感じがする。――― 新潮(文芸誌)で読了済みなことをすっかり忘れて購入。 読み始めてすぐ思い出したのは、わたしのなかにインパクトが残っていたせいか。 あらためて読んで好きな箇所は少し変容していた。 それがおもしろかった。 登場人物、誰も好きじゃないなあ。 おどろおどろしい話だけど、すんなりとしたエンドロール。 印象に残るのは美雪が発作で倒れるところと、ラスト付近の美雪からの手紙。 心にフッと明るみが差す。 たとえ宛の手紙に記される「澄みたい」いい言葉。 詩的なことば文章が多く、声に出して読みたくなる。

    0
    投稿日: 2015.02.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    昨日買った2冊。綿矢りさの「ひらいて」と、西加奈子の「窓の魚」。 まず「ひらいて」を読了。女子高生小説と帯に書いてあるけれど、甘い淡いストーリーではないから心が強くないと読めない。 小説の主人公というのは、共感してもらえそうな、好かれるキャラクターが多いと思うけれどこれは違う。いい子ぶっていないし媚びてもいない。人物のこういう描写ができるというのは、綿矢さんは凄い人なんだなと思った。 彼女は(主人公の愛も綿矢さん自身も)これからどうなっていくのだろう。

    0
    投稿日: 2015.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    内面と表面が乖離したむちゃくちゃな女の子が、少女漫画の理想像のようなプラトニックな「かんぺきな恋愛」をおもしろがって(いるつもりで)かきみだそうとするけど、うまくいかずにただ自分だけがずたぼろに傷ついて、でも自分でも自分の内面のことがよくわからないから傷ついていることにさえ不安を抱いて、渦巻く衝動を抑えられない。最後には「かんぺきな二人」に許されながらも、むきだしのむちゃくちゃな自分のまま、ひたすら生きようとする、クソみたいな少女性の物語。 とにかく刺さる。友人達を見る冷めた目も、本心からではない言葉を止められない衝動も。病気を抱えつつも強く生きる美少女と、どこかいつも遠くを見ている物静かな少年、この二人こそが異常だ。本当に人間らしくもがき、「愛は唾棄すべきものだ」とうそぶく主人公の愛こそが、ぼくの心を揺らす。

    0
    投稿日: 2015.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰かに認められたいと思いながらも、本音でぶつかっていない、(自分でもその本音がわからない)が為に、全て嘘っぽく見えて、自己嫌悪して。思春期だなぁ。 誰かを愛する、その愛の基準がわからない。最後2人に対する愛が芽生えた気がするけど、恋愛でも友情でもなく、それを超えた愛を持った気がする。 ひらいて、は、心を開いて。なのかな。

    1
    投稿日: 2015.02.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛は過激だけど、とても普通の女の子だと思う。私も色々なものを手に入れたいが、なかなかそうはならない日常をやり過ごしている。 私も、あまりにも自分の為に生きているくせに、あなたは生きているだけで美しいと丁寧に言い聞かせてくれる、だれかのそんな存在になりたいと思う。なれるなら。 もう、社会人だし、光浦さんのあとがきに出てくる職業に就いている私だって、むこうみずの狂気がある気がする。

    0
    投稿日: 2015.02.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『二十万年の勝利の跡が、今の、どの街のどんな隅にもころがっているのである。私たちの肉体のどの隅にも。 嘘だと思うなら、立ち上がって歩いてみろ、嘘だと思うなら独言いってみろ、その簡単な事実こそが、二十万年の勝利のしるしである』 『過剰さは悪、退廃、点滅、夢見てはいけない堕落。山の頂きは信仰の対象なのに、高すぎる人口の塔は、満足感と同時に人間をうっすらと怯えさせる。禁忌なんていい加減な、人によって程度の差がある概念なのに。』 『私はいままで水を混ぜて、味が分からなくなるくらい恋を薄めて、方々にふりまいていたんだ。いま恋は煮つめ凝縮され、彼にだけ向かっている。』 『ポテトの二本めを食べ終わると、満足感が急激に同じ体積のまま後悔に変質したから、ポテトに手を伸ばすのを止めた。』 『なにかを得て、なにかを失って、でもとにもかくにも継続していく。 それが大事なのかもしれません。 自分がいま持っているものを評価し、感謝すること。』 『私はたくさんの情報が身体を流れてゆく感覚が好きだ。それらは私になんの影響も与えずに透過してゆくけれど、確実に私をよごしてくれる。毎日のニュースは、その日浴びなければいけない外での喧騒を耐えるための、免疫をつけてくれる。』 『十二位はてんびん座。なにそれ最悪じゃない。少しも信じていないけど、世の中には順位があることを朝から徹底的に思い出させてくれる星座占いは好きだ。』 『メールがあるのに、手紙なんておかしいかな。 でも手紙って、読んでいるとき、会っている気分になりませんか。 その人のぬくもりや気配が、字といっしょに紙の上に残っているような。』 「あれって、愛ちゃんとの? ふふ、そうだね。あれが初めて。最高のキスだよ、危機を救ってくれた助けのキス」 「もう一回しようか」 「え?」 「あのとき、意識がもうろうとしてたでしょ。もう一回やり直そうよ、ファーストキス。まあ、私は初めてじゃないけど」 『でもいつかその弱さも受け止められるように。 言葉にしなくても、つないだ手のあたたかさで安心できるように。 心の底から祈っています。 この手紙も、その祈りの一部です。』 『彼女をもっと支配したい気持ちとむちゃくちゃに壊したい衝動が激しく混ざり合う。この、相手を掴んで握りつぶしたくなるような欲を、男の子たちがいままで"かわいい"という言葉に変換して私に浴びせてきたのだとしたら、私はその言葉を、まったく別なものとしてひどく勘違いしていたことになる。』 『せめて名前だけでも答案に書き入れる。愛。常に発情している、陳腐な私の名前。黒鉛で書いても、真っ赤に染まっている。』 『彼とまた会う機会ができれば、私はきっと、文字通り飛んでいく。心と同じスピードで走れたら、どんなに気持ち良いだろう。』 『理由なんか、どうでもいい。私たちはいつもときどき、ひどくつらい。』 『ああ柔らかい、ちょっと力を込めて吸いすぎると傷つけてしまいそうなやわいピンク色。歯の生えた人間が口に含んでいいものなんだろうか、これは。』 『たとえを忘れて、また違う好きな人ができて、大人になった私とやらは"あの頃は思いつめてた。でもいまはすっかり吹っ切れて元気"なんて言って笑うのか。』 『だから私が気付いているのは、ちゃんと覚醒をしているのは、今しかない。今しかない。今しかこの恋の真の価値は分からない。人は忘れる生き物だと、だからこそ生きていられると知っていても、身体じゅうに刻みこみたい。一生に一度の恋をして、そして失った時点で自分の稼働を終わりにしてしまいたい。二度と、他の人を、同じように愛したくなんかない。』 『いつ魔法がとけるかと怯えている。女の子でいることは魔法だし、人目を惹く女の子でいることは、もっと魔法だから。』 『およそ、忍耐力など持ち合わせていない人が、たとえ打算があったとしても、私の前でおそろしく辛抱強くふるまい続けるのであれば、私は愛さずにはいられません。 ほんのひとときでも、心を開いてくれたのであれば、私はその瞬間を忘れることはできません。』 『正しい道を選ぶのが、正しい。でも正しい道しか選べなければ、なぜ生きているのか分からない。』

    0
    投稿日: 2015.02.01