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劉邦(下)
劉邦(下)
宮城谷昌光/毎日新聞出版
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総合評価

22件)
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    上巻で活躍していた曹無傷の扱いをどうするのだろうと思っていたが、なるほどの伏線回収。 垓下の戦いで終わっているが、皇帝となってからの猜疑心の強い劉邦まで読みたかった。 全体を通して、戦争描写が多く、「香乱記」や「長城のかげ」と比較すると劉邦の良い面をクローズアップした作品。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    劉邦(上中下)ゆっくり読んだ。宮城谷先生の他の本で読んだときの劉邦の印象は追われて逃げ回っている様な印象に見えたように記憶している。それは気のせいだったのだろうか。この本を読んでの劉邦像は全く違った。最後の連載を終えてに書かれている理由からだったのだろう。 地図を何度も確認しながら読んでいくのが楽しい。ここでこう戦っていた、と確認できるから。 「張良」の次にこの本を読んだから面白さが更に広がった。残念ながら香乱記は読んだけれど記憶に残っていないので、もう一度読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2025.06.04
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    宮城谷作品は初めてだったので、登場人物や地区の名前を覚えるのが大変でした。 物語の内容は、面白く、側近の参謀の頭の良さと観察眼の鋭さに感服しました。 今度は、昔読んだ三国志に挑戦します。 ボケ防止かな?

    0
    投稿日: 2025.02.20
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    司馬遼太郎の項羽と劉邦とはまた違った面白さでした。 わりとあっさりした印象の作品です。 統一後のドロドロした権力闘争を誰か書かないかな。 あまりに幻滅なので、読む人は少ないかもしれないけど。

    0
    投稿日: 2020.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いよいよ下巻の戦いは、項羽軍と劉邦軍の戦いに集約されてくる。 中巻で、章邯の圧倒的な大軍に少数で挑んだ項羽の、まさかの勝利が電撃的に伝えられる。奇跡的と思える勝利だが、項羽自身はこの勝利に自信があったのだろう。 項羽軍の印象は、彼自身もその武将達も一騎当千の強者ぞろいという感じだ。相手が大軍であろうと、必ず一点を突き崩して、全体を壊滅に持ち込むというそういう印象だ。 彼の軍の機動力は、常に「勝つか負けるか、生きるか死ぬか」の精神に裏付けられている。負けることへの恐怖心が、闘争心を掻き立てているかのようだ。そしてまた彼らの勝利は、敗者の惨殺を意味する。まさに戦闘マシーンと化している。 一方の劉邦の戦いには、喜怒哀楽がある。敗北には、全員の悲しみ、苦しみがあり、勝利には全員の喜びが伴う。彼らの勝利は、敗者をも味方とする。全く、項羽と対象的だ。 しかしながら、戦闘能力では圧倒的に項羽が勝る。大敗して悲惨な姿で劉邦が敗走するシーンが何度も登場する。 ついに広武山で、西の劉邦軍、東の項羽軍が対峙する。 疲弊している項羽軍に、劉邦のほうから講和を持ち出す。項羽はその講和を受け入れる。(・・・アレ?こんな結末だっただろうか?と一瞬)。 劉邦は、張良や陳平の言を取り入れ、講和の約束を破り、項羽を追撃する。これまで一度も包囲されたことのなかった項羽が、劉邦の漢軍、韓信の斉軍、彭越の魏軍、周殷軍、黥布軍に包囲される。敵陣から楚の歌が聞こえる。 項羽は詠んだ。 「漢兵すでに地を略し 四方楚歌の声 大王意気尽く 賤妾なんぞ生を聊わん」 戦いを制し、劉邦は詠んだ。 「大風起こりて 雲飛揚す 威海内に加わりて 故郷に帰る 安にか猛士を得て 四方を守らしめん」 皇帝になった劉邦が、その7年後に故郷の沛県に帰った時に詠んだという。崩御の6ヵ月前のことだそうだ。 宮城谷氏は、無味乾燥とも感じられる司馬遷の「史記」などを、こうして読者のために感情を移入して楽しめる小説に変えてくれたようだ。面白かったです。感謝。

    0
    投稿日: 2018.11.18
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    歴史に名高い劉邦が挙兵してから天下を治めるまでの話。 名前は知っていたけどちゃんと知らなかったので良い機会だった。 小さな集団だった劉邦軍が劉邦の人徳でどんどん大きくなっていく。筋だけは決めてあとは部下に任せるスタイルが結果的に部下を育てることになり、それぞれが強くなったことが天下をとるのに大きな要素を占めている。 と言うか、これまた劉邦の人徳か、優秀な部下が多い。 劉邦の人を見る目が抜きん出ていたともあるが、優秀な人たちが集まる親分というのは今も昔もあんまり変わらないんだなと思った。

    0
    投稿日: 2018.02.19
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    久しぶりに宮城谷さんの小説を読みました。いつ読んでも、何を読んでも面白い! 後書きで宮城谷さんが書いていたこと、項羽には親近感があったけど劉邦は鋤になれなかった、というのはまさに私もそれで、どちらかというと項羽の方が好きでした。 今もそれは変わらないのですが、この小説を読んだら劉邦への見方も少し変わりました。劉邦が天下を取れて、項羽が取れなかったというのはやはり項羽に足りないものがあった、ということなのだろうと改めて考えました。

    0
    投稿日: 2017.11.12
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     謎のチート能力を得た人間味の無い劉邦(劉邦の一番の売りをあえて売らない姿勢はこれはこれで珍しいが…)、史書に記述がありつつスポットの当たらない人を添え物のように出しただけで、主要人物は有名エピソードをなぞっただけの楚漢戦争。  宮城谷氏の作品にしては驚くほど人物に魅力が無い。その上いつものように最後は詰め込み駆け足で終わる悪癖、こんなものどう評価しろと。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    上中下巻の感想をまとめて。 話が大雑把に感じた。一国をゆるがすような大計略、しかも悪い噂を流すような単純なものがあっけなく成功したり。ふりのない結論が唐突に出てきたり。 また、登場人物も多過ぎて一人一人に割く描写が少なくわけが分からない。 なぜ項羽が負けて、劉邦が勝ったのかという全体を通しての伏線と回収はあるのだけど、一つ一つの小さなエピソードにもそういう配慮が欲しかった。

    0
    投稿日: 2016.04.09
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    将棋や囲碁じゃないけど、終局が迫りある程度残された手順が見えてきているので、ワクワク感は少しトーンダウン。戦況報告と事務連絡が多くなってて、魅力的な重臣とのやりとりが少なくてちょっとものたりない。

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    投稿日: 2016.03.24
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    韓信、彭越、黥布・・・、新しく配下・同盟関係に入った武将たちだが、劉邦との距離感ばかりが目立つ表現。かといって盧綰、樊噲、夏侯嬰らも今一つ影が薄い。従って、クライマックスの1つ「鴻門の会」の場の印象も薄い。ライバル項羽も中巻と違って遠のき、人間臭さが見えない。垓下の戦いで虞美人が命を落とす場面を唯一の例外で、女性もほとんど登場しない。華がなく、史記・漢書の内容をなぞっただけの淡々な記述に終始し、この著者にしては物足りなかった。

    0
    投稿日: 2016.02.03
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    項羽と劉邦の物語で一番の盛り上がる楚漢戦争があまりにもあっさりしていて、ある意味、宮城谷さんらしい終わり方だ。主人公以外の登場人物の描き方が面白いのがこの著者の得意技なはずだけど、一番魅力的な夏侯嬰や張良の存在感の薄いこと。知り得る限りの事実を網羅しました、とばかりの物語で、かつてあった血沸き肉踊る活劇を書き上げるにはもう歳を取り過ぎてしまったのか?

    0
    投稿日: 2015.12.13
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    あとがきをよんで納得 筆者の「香乱記」を読んで劉邦が嫌いだ、と思った。この本の後書きで筆者は「筋が通らない劉邦は嫌いだった。」とあり納得した。 しかし、司馬懿が裏切りったとき「われはあなたを裏切ったかもしれないが、国家を裏切ったわけではない」といったことから、劉邦を再評価したことに納得した。ただ、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」から育ったので神秘的な劉邦はちょっと首をかしげた。人物の過去、思考を重視するので速読には向かず、戦闘シーンは北方謙三と真逆でさらっとしすぎているので、星一つ減らして星4つとしました。個人的にはこの本の醍醐味は「香乱記」を読んだ後、本書を読み、後書きを読むことでさいこうのあじがでるということです。では。

    0
    投稿日: 2015.11.05
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    最後になって〝先生〟っぽくなちゃった。史記にはこう書いてあり,漢書にはこうかいてあるが,どういうことか判断つかないってね~楚は趙を救いに秦の1/10の兵で向かいこれを撃破し,碭に留まっていた劉邦にも征西の要請が届く。劉邦は,まっすぐ北へ向かわず,北の昌邑を攻めるが果たせず,酈食其の手引きで陳留に招かれる。開封から白馬へ進み,潁川郡と張良と再会を果たし,兵数は2万に,南陽で3万に,宛で7万5千に達する。南に迂回し,胡陵から武関に進み,

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    投稿日: 2015.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★2015年10月14日読了『劉邦(下)』宮城谷昌光著 評価C 上巻、中巻とシリーズを読んできて、最終の下巻。結論から申し上げるとガッカリ。この劉邦シリーズは、最初からいつもの宮城谷氏の熱い思い入れが感じられないままに3巻目に突入だった訳ですが、最後まで平坦にただ粛々と話が続いて、終了!という印象。 その理由は、あとがきに宮城谷氏自身が書いている「劉邦のすじの通らない」ところが嫌いというごく当たり前の個人的感情とすじの通った項羽の個人の強さに抗して、遂には天下を勝ち取ったのは、劉邦を支えた家臣団の集団の力を書いてみたかったということに原因があったと分かる。彼が自信の裏返し?で、その集団の魅力を書けたかどうかは自信はないと書いているが、残念ながら描けていないからつまらなかった、中途半端に終わったと私は感じた。 宮城谷氏の作品は、北方謙三氏の熱い男の物語とは対極の作風をもち、戦いの場面などなくても、登場人物の熱い生き方、思いを描き出して、作中人物が生き生きと動き出す宮城谷マジックがその持ち味。ぜひ次の作品で復活させて欲しいと思う。 強国秦を倒した項羽と劉邦は、天下取りに向けて激烈なつばぜり合いを開始、劉邦は体良く巴、蜀、漢中の王として項羽により左遷されてしまう。しかし、劉邦は武力に頼り、人を大切にして人々の安寧な生活を目指さない項羽に天下騒乱を収める力がないと見て、項羽と対決して天下取りに乗り出すために関中に兵を挙げる。人徳のない項羽は、次第に人が集まる劉邦たちに押し込まれ最後は敗北。劉邦は天下を取ることとなる。

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    投稿日: 2015.10.17
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    司馬遼太郎の項羽と劉邦を読んでいないので、評価し辛い。項羽の人柄は、分かった。中国の大軍の戦いは、凄まじい。実際は、どんなものだったのか。虞美人との章は、万城目学の悟浄出立が良い。

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    投稿日: 2015.09.22
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    劉邦という自分を著者なりに分析し、理解し、消化している。劉邦はある意味で、単純であるように見えて、理解しにくい点がある。漢帝国の建設という偉業を達成できたのは、国家に平和と安定を求める才能ある人々が劉邦と言う乗り物をうまく利用したのかもしれない。

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    投稿日: 2015.08.14
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    楚漢戦争、ここに集結! 己を超えし者が生き残る―― 天下をめぐる項羽との決戦は最終局面・垓下の戦いへ。 二人の男がぶつかる時、中華全土に閃光が走る! 秦王の降伏を受け、劉邦は秦の都・咸陽に入る。しかし、項羽によって劉邦は巴、蜀、漢中の王として左遷されることに。項羽と天下を争うことを決意した劉邦は、関中へ兵を挙げる! 自らの信念を曲げた劉邦の真意とは? 項羽の命運やいかに。 「天がわれを滅ぼそうとしているのであって、戦いに罪があったわけではない」

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    投稿日: 2015.08.07
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    漢の高祖の物語の最終巻。 残念ながら、楚漢戦争のダイジェスト版という感じが拭えないです。 基本的に劉邦視点なので、項羽以外の深堀はされていません。 虞姫のエピソードも唐突で、戦場に同行する愛妾のエピソードもちゃんと入れておいてほしかったです。 さらに、項羽の死で楚漢戦争は終わるわけですが、タイトルが劉邦なのだから、劉邦が死ぬまで、できれば死後の漢帝国のドタバタまでは描いてほしかったです。

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    投稿日: 2015.08.02
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    項羽の死で終わった。 途中は結構いろいろ華やかで最後に作者も語っているが、劉邦は突出した才能の持ち主ではなかったが、人を引きつける魔力というものがあったようだと言うことは否定できないことで本当に中心核のような人物であったことは間違いないです。 現在の世の中ではそんな人はいることはいるが事象を間違えた方に引っ張ってしまう人が多い。成功に導いた人の一人かもしれない。ただ本位は断片しか書かれていないが、2代目皇帝の時には皇后の呂氏の専横が酷かったようだ。まあ中国だからやることが普通じゃない。項羽もそうだけど、それは現代にも通じる。 毛沢東の文革などを見ても明らか。 ただそこで終わっちゃったので盛り上がりにちょっと欠けるので星3つ。

    0
    投稿日: 2015.07.26
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     劉邦を描いた三部作終の巻は、息つく暇もないほどの密度で展開された戦記であった。これぞまさしく楚漢戦争であろう。  劉邦という人を思うと、やはり即位後が簡略にさえ記されなかったところは物足りなさを感じる人も多いだろう。儒教の取り入れと、乱れた治世。あるいはこれは彼の没後ではあるが、呂皇后の戚夫人への陰惨極まる処刑など、エピソードとしては面白いものがあまりに多い。  だが、紙面の限界を思えば、これでさえよく詰め込んだものだとも言える。戦記としては本当にダイナミズムに富んだ内容を豊かな筆致で描いているし、そこで描かれた鋭さは読み応えのあるものだった。  評価が難しいところだが、ここでは星五つと評価したい。  シリーズとしては優れたものであったと思う。こうしてまた再び濃密な物語が読めるようになって、宮城谷作品のファンとしては嬉しいかぎりだ。

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    投稿日: 2015.07.23
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    七十余戦負けたことがなかった項羽が、初めて敗れた時が命を落とすことになったのに比べ、劉邦は幾度となく楚軍に敗れながらも最後は天下を取る。運と人間力の違いをまざまざと感じる物語である。

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    投稿日: 2012.12.20