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ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV
ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語[電子版]IV
塩野七生/新潮社
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総合評価

37件)
4.3
16
12
3
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    本書を読んで、自分の歴史認識に穴があったことを知った。ユリウス・カエサル。ガリア戦記。穴のあまりの大きさに唖然としてしまった。

    0
    投稿日: 2024.10.22
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    3週間くらいかかって読み終わった、すごいボリューム感。 スッラとカエサルの比較が分かりやすかった。 二人とも共和政ローマに限界を感じてたところは一緒だけど、スッラの方は元老院制の伝統を強固に戻すことで建て直しを図ろうとして、カエサルの方は元老院制を利用しつつももっと革新的な政治母体を作ろうとする、って感じ。(間違ってるかも)保守と革新と。 カエサルってまじもんのカリスマだな〜 もう無理でしょ、、、って諦めそうなシーンでも、情報を緻密に集めてうまく戦略練って部下を叱咤激励して、勝っちゃうんだもんな、、、 最近MBTIハマりまくってるからカエサルなんだろ〜とか考えちゃう、ESTJかESFJと予想。スッラはESTPかな。笑

    3
    投稿日: 2024.06.03
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    ★★★★★ フルプライスの価値アリ 高校世界史までの知識しかない私だったが、カエサルの人間としての魅力に引き込まれた。天才ってなろうとしてなれるもんじゃないな。 ガリアに入ってからは手に汗握る戦いの連続。講和を結んでも結んでも裏切られるような状況で、それでもカエサルは持ち前のカリスマ性と情報収集能力で乗り越えていくので、緊張感を持ちつつも安心して読み進められた。 ラスト、青年クラッススなどとは違い今まで内面の掘り下げなどが特に無かったラビエヌスがポンペイウス側に立ってしまった…本当に越冬や軍を分ける時の説明でさらっと名前が出てくるだけだったけど、それだけでもカエサルが一等信頼を置いている人物であったのが十分に伝わってくるだけに、非常に切ない気持ちになった。

    1
    投稿日: 2023.10.06
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    ローマ史中最も注目されるカエサルの物語だ。本巻はガリア戦記が主体だ。学生時代カエサル著作の「ガリア戦記」を読んで戦いよりもガリア諸部族の懐柔の歴史という感じを受けていた。本書を読むとガリアはアレシア攻防戦など激しい戦いの末平定したことが分かる。しかし、ローマ人は偉大だ。法の民と表現されるが、法治国家であったことがローマを基礎づけている。紀元前の実話なのだから驚かされる。

    0
    投稿日: 2023.08.27
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    p.450くらいから胸が高鳴りっぱなし!さあルビコンを超えたぞ!って終わりかい!!早く続きを。。。 ハンニバル編とカエサル編は本当にお薦め。カエサルはまさに理想的スペックを持ったカリスマリーダーといった感じ。軍事・政治力に秀でただけではなく、なにかこう人間的な魅力というか、どこか憎めない、けれどもついていきたくなるような言動。

    0
    投稿日: 2023.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ローマの歴史における英雄中の英雄ガイウス・ユリウス・カエサルについての叙述がいよいよ始まる。カエサルは紀元前100年の生まれという事で覚えやすい。項羽と劉邦の時代のおよそ100年後、カエサルの100年後にキリストの時代となるのでなんとも贅沢な時代である。 カエサルの少年期は、マリウス(民衆派)とスッラ(元老院派)の抗争の時代と重なる。母方の伯父にあたるマリウスがカエサルの伯父2人を処刑するという凄惨な出来事を13歳の時に経験している。16歳で父親を亡くしたカエサルは家長となり、政略結婚を経て当時の政争に巻き込まれていく。マリウスのバトンを受けとった執政官キンナは、オリエント平定を終えたスッラを迎え撃つにあたり、自身の支持基盤を確立しておく必要があった。民主派の英雄であるマリウスの甥にあたるカエサルと自身の娘を結婚させ、支持を固めるのが目的だった。スッラがローマに帰国すると、メテルス、クラッスス、ポンペイウスといったマリウスの粛清を逃れていた「元老院派」の軍が合流し、「民衆派」の正規軍は粉砕される。スッラによる「民衆派」の粛清は苛烈を極め、スッラの抹殺リストにはカエサルの名前も載っていたが、周囲からの助命嘆願により抹殺リストから渋々カエサルの名前を消す(このカエサルが後々元老院を打倒する部分は源頼朝と似ている)。スッラは助命は許すもののキンナの娘との離婚を命じるが、カエサルの返事は「否」であり、激怒したスッラから逃れるため小アジアへと逃避する。離婚を拒否した理由は諸説あるが、カエサルは絶対権力者といえど、個人の私生活の権利を侵害できないと考えたのでは、と著者は言う。 逃亡先の小アジアで軍務に就くことにしたカエサルであったが、数年後にスッラの訃報を受けローマに急ぎ戻る。戻ったものの、ローマはスッラの死後も「元老院派」が幅を利かせている状況でカエサルは何もすることができない状態だった。そこでカエサルは弁護士として身を立てていく事を選択する。名のある人物の裁判に勝訴すれば自身の名前が一気に売れるからである。2回目の訴訟でスッラ派の重鎮を法廷に引きずり出した事で、再度「元老院派」から目をつけられロードス島に留学を兼ねて逃亡する。ロードス島への道中、海賊に捕らえられたカエサルは身代金20タレントを要求されるが、なんとこれを一笑に付し50タレントに吊り上げた。身代金の高さが身の安全を守ってくれるとの計算が働いたのではとされるがなんとも豪胆である。捕虜というより、ボディガードを携えた重要人物のような暮らしをする中、海賊達に「いつか縛首にしてやる」と発言して笑われていたが、身代金の支払いが終わると実際に私兵を携えて海賊拠点を襲撃し、海賊達を本当に絞首刑にする。 母方の伯父であるアウレリウス・コッタが、ボスフォロス海峡を有するビティニアの属州総督として派遣されると、ロードス島を引払いビティニアに向かう。だが、ポントス王のミトリダテスに早速侵攻を受け、コッタは逃亡先で病死し、スッラ派の重鎮ルクルスが派遣される。カエサルはまたも行き先を失うが、ローマからコッタの死により空席になった神祇官に任命されたとの知らせが届く。 カエサルが27歳になったこの時期は、後に仲間にも仇敵にもなるポンペイウスとクラッススの覇権争いの時期と重なる。「スパルタクスの乱」を鎮圧したクラッスス、スペインでの「セルトリウス戦役」を終えたポンペイウスも共にローマにいた。スッラの粛清時に、粛清された貴族達の資産を安く買い叩いたクラッススはローマ一の大金持ちだったが、手段を選ばない蓄財をポンペイウスからは軽蔑されており、若くして名声を得たポンペイウスをクラッススは嫉妬していた。仲の悪かった二人ではあるが、利害は一致しており手を結ぶことになる。ポンペイウスは執政官への立候補資格が無かったが、これまでの数々の軍功をバックに元老院に立候補を認めさせようとしていた(法律違反だが軍隊も解散していなかったので軍事力を背景にした恫喝にも近い)。クラッススは、立候補の資格は問題なかったが、あどい金儲けにより人望がなかった。そこで、クラッススは裏で手をまわしてポンペイウスの立候補を元老院に認めさせ、ポンペイウスは自分の支持者達の票をクラッススに投じることにし、晴れて二人が執政官となった。スッラの構築した元老院をトップとした厳格な年功序列による統治システムは、突出した個の力の前に無残にも崩壊したのである。 会計検査官、按察官(造営官)を得て民衆の支持を得ていた37歳のカエサルは、メテルスが亡くなったために空席となった最高神祇官の席に狙いを定める。対立候補は執政官を経験している重鎮2人であるため、通例の話し合いによる選出では不利とみたカエサルは、友人の護民官に選挙制となる法案を提出してもらう。多額の借金を選挙活動に投じ、見事当選を果たす。最高審議官は名誉職であり、特段利権等はないが、この時既にカエサルは元老院打倒後の新体制の構想があり、その権威付けには最高神祇官が良いと考えていたとされる。最高神祇官になったカエサルは親友の護民官と共に、一人の元老院議員を告発する。この人物は、37年前に護民官サトゥルニヌスの急進的な改革案の提出に際し、「元老院最終勧告(セナートゥス・コンストゥルム・ウルティウム)」の発布を主導した人物であった。カエサルの狙いはこの人物を潰す事が狙いではなく、元老院の持つ最終兵器である「元老院最終勧告」の正当性を否定することにあったが、結局この裁判はうやむやのまま終わった。 属州総督として南部スペインに赴任する予定であったカエサルは、借金取りの座り込みに遭い、スペインに出立することができなくなるが、これを救ったのがクラッススであった。クラッススはカエサルの借金を肩代わりし債務をクラッススに一本化した。この行動は2つの理由から考えられるが、1つ目は単純に「カエサルに投資していたから」、2つ目は「カエサルへの貸付が多額すぎて、カエサルを破産させるわけにはいかなかったから」である。属州総督から帰任したカエサルはいよいよ執政官に立候補する。ポンペイウスとどのように打ち合わせたかは不明だが、カエサルとポンペイウスは密約を交わす。カエサルは執政官としてポンペイウスの部下に農地給付とポンペイウスが組織したオリエントの再編成案の承認を実現させ、ポンペイウスは部下にカエサルへ票を入れさせるというものであった。ここにクラッススが加わり、有名な「三頭政治」が確立される。クラッススは最大債務者であるカエサルを助けざるを得ない構図から、カエサルとポンペイウスという1対1対だとバランスを欠いた力関係を均衡に近づけたとされる。執政官となったカエサルは元老院の議事の内容をフォロ・ロマーノの一画に張り出すという周囲が驚く事を実行した。キケロは自身の元老院での発言を着色して出版してアピールしていたりしたため、この施策は大打撃であった。カエサルは更に「ユリウス判例法」という国家公務員法を提案する。これは、公職者がどのように振舞わねばならないかを規定しており、多額の横領や賄賂を受け取ったものは元老院の議席を失うとあった。着々と元老院派の力を削ぐカエサルは、満を持してグラックス兄弟からの長年の問題である「農地法」に着手する。グラックス兄弟は護民官として農地法を提案し、農地法の3名の委員会に自らも参加する体制を提案していたが、カエサルは執政官である上、委員会も20名とし自らは参加しない提案にする等、元老院派への配慮も施した提案であった。しかし、元老院は農地法=反元老院体制と理解し、この法案を通そうとはしなかったため、カエサルは市民集会での決議(ホルテンシウス法メソッド)を決意した。市民集会では市民に絶大な人気を誇るポンペイウスを前面に立たせ民衆のボルテージを上げるやり方をしたため、反対を唱えようとする元老院派の面々は市民のブーイングを浴びるような状況であった。このようにして遂に農地法が成立する。この農地法の成立過程でもう一人の元老院派の執政官は立場をなくし、執政官は実質カエサルのみとなる。この機と「三頭政治」を利用しカエサルは自身のガリアへの属州総督の任期等を自身の都合の良い内容とする法案を決議する。 ガリア戦記は南仏属州の属州総督に就任したカエサルが、ガリアを制覇する過程を自身が執筆した伝記である。ガリア戦記をかなり大雑把にまとめると以下の通り。 ・ガリアには様々な部族が乱立している状態であり、ライン川以東のゲルマン人の侵攻に晒されていた。 ・カエサルはゲルマン人をライン川以東に押し込み、ガリアの制覇を目論んだが、ガリアの英雄ウェルキンゲトリクスがこれを阻む ・ガリアの諸民族をまとめ上げたウェルキンゲトリクスは、重装歩兵が主流のローマ軍に対して、騎兵を活用した戦法を用いカエサルを苦しめる。 ・最終決戦の場であったアレシア攻防戦にてウェルキンゲトリクスに勝利し、ガリアは降伏を選ぶ。 ・ウェルキンゲトリクスはガリアの諸民族を招集し、自身を生きたままローマに差し出す事での決着を決め、カエサルもウェルキンゲトリクスの意思を尊重し、ガリア諸民族から捕虜を取ることもなかった。 無事ガリアを平定したカエサルであったが、今度は首都ローマで「反カエサル」の動きが高まる。元老院派がポンペイウスを担ぎ、カエサルのガリア属州総督の解任を目論んだのである。この動きに対して、カエサルは元老院派の護民官の一人であるクリオに目をつけ、自身の味方に鞍替えをさせ、自身の任期を延長させる工作を開始する。元老院がカエサルの解任を決議しようにも、護民官が拒否権を発動することで、綱引きの状態になった。結局、「元老院最終勧告」を発令し、ポンペイウスに全権を与えカエサルを打倒する決定をする。カエサルは自身の1個軍団を従え、遂にルビコン川を渡るのであった。これまでカエサルの元で数多の活躍をしてきた副将ラビエヌスだが、彼自身はポンペイウスのクリエンテスであったため、カエサルに付き従う事はできず、ポンペイウスの元に向かった。

    0
    投稿日: 2023.02.21
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    20210509 常識の枠外で自身の頭で考えて実行する創造的天才 ・借金を強みと考えて債務者からの協力を得て、権力闘争でも名誉職でしかなかった最高神祇官からキャリアを積み上げた。 ・軍団兵は同質性を重視して補充はせず、ロジスティクスを重視して工兵の技術力によってガリアを征服した ・自らガリア戦記、内乱記を書くことで情報を管理していた既成の共和制護持の元老院階級に対抗し、市民と有力家の若年層の支持を集めて元首政という新しい政体を確立した ・多くの愛人をもったが、それを引け目に感じることなく相手が求めることを行った。兵士からも抜群の人気を誇る人心掌握の達人 ・人間は自分のみたいものしか見ない、透徹した人間観を持ち、他者から超越していると考えるからこその余裕を持ち、断固として自己の考える理想の実現に邁進 ・寛容をモットーとし、硬貨にも刻印させ、他者のプライベートには一切口出しをしなかった。内心の自由を尊重したからこそ、統制は緩く暗殺は成功した

    0
    投稿日: 2021.05.09
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    スッラの独裁から元老院派が力を持っていた頃、カエサルはイタリア中を転々とし大学で学び軍に入隊していた。前61年に執政官に立候補し、当選を確実にする為ポンペイウスとクラッススと協力することになって始まった三頭政治。やがてガリア属州総督として現在のフランス・スイス・ベルギー・ドイツやイギリスにまで手を伸ばしたカエサルはガリア平定後再び執政官に立候補しようとするが、カエサルの兵力を恐れた元老院派はポンペイウスを味方につけ、カエサルのローマへの帰還と軍隊解散を命じる…ついにルビコンを渡る!という前49年までの物語。

    0
    投稿日: 2021.03.22
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    ハンニバルは戦争のプロだが、カエサルは戦争と政治を操れたエリート。ルビコン前は ガリア戦記が中心 カエサルは 借金、人妻好き、政略結婚と人物的には 評価しづらい。戦争と政治を使い分け、ポピュリズム、人心操作で、地位を確立していった と感じた カエサル、ポンペイウス、クラッスス、キケロを中心に 物語を追っていくと わかりやすい。

    0
    投稿日: 2021.01.14
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    ローマ人の物語は、塩野ファンのみならず、どなたにもお勧めしたいシリーズ。この巻と次の巻で、この物語のクライマックスを迎えます。

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    投稿日: 2018.10.23
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    現在のヨーロッパの原型を作った英雄ユリウス・カエサルについて、幼年期からルビコン以前までを描く。 返されないくらいの借金をして、著名な政治家たちの奥さんと不倫を繰り返すなど派手な女性関係をしても女性からは決して恨まれることがなかったという。 カエサル自身のガリア戦記をもとにしており、当時の詳細なカエサルの歴史が手に取るようにわかります。 非常に魅力的な人物。実に面白い。

    0
    投稿日: 2018.08.25
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    カエサルは、歴史上の人物の中でも最も好きな人物である。 以下は、この巻に記述された「カエサルと女性」について。 ・カエサルは女にモテただけでなく、女たちに誰一人からも恨まれなかった。   → 醜聞は女が怒ったときに生じる。    では、なぜ女を怒るか? 怒るのは傷つけたからであう。 ・カエサルは、愛人の存在を誰にも隠さなかった。   → 公然ならば、女は愛人であっても不満に思わないから。 ・カエサルは、次々とモノにした女たちの誰一人とも、決定的には関係を清算しなかった。   → 愛人関係が切れた後でもカエサルは、彼女らの願いならばかなうように努めた。 ・女が何よりも傷つくのは、男に無下に(無視)された場合である。   → 妻同伴のカエサルが、以前の愛人と顔を合わせたりした場合、妻に断って衆人の前で   「どう変わりはない?」と声をかけた。 ※ カエサルがモテるのもわかるエピソードだ。

    0
    投稿日: 2017.09.17
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    紀元前1世紀、カエサルの生い立ちからルビコン川を越えるまで。少年時代の暮らしぶりを通して、当時のローマ市民の生活も詳細に描かれています。30代後半から台頭し、クラッスス、ポンペイウスと組んで三頭政治を開始、ガリア(ギリシア語でケルト、現在のフランス)総督に着任します。ヴェルチンジェトリックス(ヴェルキンゲトリクス)率いるガリア人部族連合とのアリシア攻防戦に勝利しガリア平定を決定的なものにします。この戦役は単なる征服としての意味を越えて、ライン以西、ドナウ以南を文明化(≒ローマ化)することによるヨーロッパの創出につながった、と著者は記します。そして三頭政治が崩壊したことによりポンペイウスとの対立が決定的になると、カエサルは反逆軍として北からローマに向うためルビコン川を渡ります。

    0
    投稿日: 2017.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    武人としてのカエサル 快速を重んじ、失敗は繰り返さない 少数でも臆せず突撃 急造の砦の内外に同時に敵を迎え 持ちこたえる 対する大金持ちの遠征の悲劇的な結末 HBOの「ROME」を見る ルビコンを渡る直前から始まり 終わりはアウグストスの「第一の人」 パックスロマーナは読まなくてよさそう

    1
    投稿日: 2017.03.23
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    幼年期からルビコン以前まで。 「カエサルのものはカエサルに」という言葉くらいしか知らなくて、ローマ皇帝ではない(少なくともこの時点では)ということも初めて知った次第。 伝記を読むと本当に先を見る力、実行力、そんなものを考えると本当に同じ人間だったのか…と呆然ともしますね。

    0
    投稿日: 2017.02.28
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    読書録「ローマ人の物語4(単行版)」4 著者 塩野七生 出版 新潮社 p455より引用 “「進もう、神々の待つところへ、われわれ を侮辱した敵の待つところへ、賽は投げられ た!」” 目次から抜粋引用 “幼年期  少年期  青年前期  ガリア戦役一年目  ルビコン以前”  歴史作家である著者による、世界史にその 名を大きく残す古代ローマの歴史を綴った一 冊。単行本シリーズ四作目。  ユリウス・カエサルの前半生について、彼 をとりまく人々をからめて書かれています。  上記の引用は、国の境界を前にして、兵士 達にカエサルが投げかけた言葉。 何か大きな一歩を踏み出す時に、よく引用さ れる「賽は投げられた」の一言の原典ですね。 それにしても、自国に攻め入るのと普段に使 うのとではあまりに重みが違いすぎます。  歴史に燦然と名を残す偉人であるカエサル ですが、若い時は政敵から逃れるための亡命 や、借金漬けの生活をしていたりと、大変な 時代が長かったようです。ローマの中で台頭 し始めたのが、40歳前後とのことなので、今 が苦しくても、私達もなんとか先を見据えて 前に進むようにしたいものです。  文庫の分冊で読んでいるとわかりにくかっ たのですが、単行本で手にすると、大作であ ることがよくわかります。歴史の重みを感じ ながら読みたいと思う人は、単行本で読むと 物理的に重みを感じて読めて面白いかも知れ ません。立って読めばより一層です。 ーーーーー

    0
    投稿日: 2016.11.27
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    先に読んだ『劉邦』が話の粗さを感じた分、『ローマ人の物語』のカエサルの細やかな描写は心地よく感じられた。カエサルの魅力にも惹かれた。また、著者の知識に裏付けられた、率直な心理分析も面白かった。 次巻のルビコン川以後も楽しみ。ローマはどうなってしまうのか。

    0
    投稿日: 2016.04.09
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    カエサル上巻。ほぼガリア戦記。個人的には、ローマ人の物語の中で戦争の記述よりも平時の記述の方が好きなのだが、ハンニバル戦記とガリア戦記だけは別。英雄が記述を盛り上げる。内乱記へ続く。

    0
    投稿日: 2016.01.05
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    いよいよカエサルのガリア戦記。塩野さんの筆も踊る。軍団の行程が年毎に地図で示され、部族名を記載されていて分かりやすい。借金の額、個人資金での軍団形成、暴力に訴えることになる中での法律重視、ローマ人の行動は本当に面白い。 これだけの資料が揃っていることが驚き。パピルスの手紙がこれだけ現存するとは思えないので、後世に何度も筆写されているのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.03.06
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    歴史の裏付けがとても細かく、重みのある一冊。カエサルだけでこの厚さ!深い。古代ローマを思いながら頑張って読みました。

    0
    投稿日: 2013.09.13
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    ローマの英雄、ユリウス・カエサルを知るには最適の本だと思います。世界史ではローマ史の一登場人物としてのみ学びましたが、この本を読んでカエサルがこんなにも偉大で有能で魅力的なリーダーであったことを知りました。 今後、理想とするリーダー像は誰かと聞かれたら、迷わず「ユリウス・カエサル」と答えることでしょう。ルビコン以後の彼の活躍が楽しみです。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    いよいよカエサルの登場である。 名前を知らない人はいないくらい有名であるが、実際、どんな性格でどのような戦略を立て、どのような政治を行ったのか、私はまったくしらなかった。 この第四巻は、カエサルの幼年期からガリア戦役までが詳細に描かれている。 なんといっても驚かされるのがガリア戦記である。 カエサルの戦術が見事に描かれている。これが紀元前1世紀の者の著作とは・・・ そしてガリア戦役での彼の戦術も、ただ突進するだけのものとは全く異なり、相手の心理、行動をよく見極めての戦術であり、読み進めていてもドキドキしてしまう。 ライン河に橋を架けたという史実も、私の想像を超えていた。 現代でもそう簡単なことではないであろう技術を、河の流れの抵抗などを考慮して正確に設計され、それを短期間で作り上げてしまう建築能力には、ローマ人の文明の高さを証明するに十分であろう。 カエサルの魅力というか、以外な面としてはプレイボーイ的なところが挙げられよう。 ローマの中でも階級の高い婦人と数多くの関係を持っていた、というから驚きである。 執政官の妻でさえも・・・ この意外性がまたおもしろい。 また、この当時の著名なローマ人の言論合戦もまた読み応えがあった。 キケロ、小カトーなど特徴的な人物の元老院議会などでも言論は、現代でも十分に通用する説得力をもっている。 キケロなどはまさに現代のテレビで見る弁護士役の役者のようである。 カエサルは、寡頭制の元老院制度に限界を感じ、人生を賭けてローマを新時代へと向かわせようと考えていたわけであるが、やはり政治の巨大な力に対抗するとなるとそう簡単にはいかないものである。 彼のすばらしい能力を持ってしても、ローマとの戦いを避けることはできなかった。 元老院の強硬策は、現代の国会の強行採決のように愚かなように思えるのだが・・・ 「賽は投げられた」 有名な言葉が発せられ、いよいよルビコン河を渡ったカエサル。 完全にのめりこんでいる自分がいる。。。

    0
    投稿日: 2012.11.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前人未到の偉業と破天荒な人間的魅力、類い稀な文章力によって“英雄”となったユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)。古代から現代まで数多の人がカエサルに魅きつけられ、政治・思想・演劇・文学・歴史等々、数多の視点からカエサルに迫った。それら全てをふまえて塩野七生が解き明かす、ローマ人カエサルの全貌―ルビコン川を前に賽が投げられた時まで。

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    投稿日: 2012.09.10
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    おもしろかった! 私も時代の子で、民主主義至上主義に漬かってきた弊害が明るみに。 カエサルに対して悪いイメージしかなかったのが、払拭された。 また、キケロに対し良いイメージしかなかったのも、一変した。 もちろん、これまでの巻を読んだり、現在の日本の状況を見るに、カエサルのやろうとしてることは、むしろ羨ましくすら思っていたのだけれども、それでもなお、カエサルについて事前に知っていたことが「ガリア戦記書いた」「賽は投げられた」「アウグストゥスを養子にした」「三頭政治」「独裁しいた」「ブルータス、お前もか」という、レベル(笑) こんなにかっこいい人だったのね。 また、莫大な額の債務者が、債権者に対し有利になるというのは面白い。 大企業なら、政府の金が注入されて救われる傾向にあるのと似てる?

    1
    投稿日: 2012.08.24
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    カエサルといえば「暗殺」と「クレオパトラ」しか思い浮かばない自分が恥ずかしくなる…! 人類史上屈指の天才。

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    投稿日: 2012.06.12
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    塩野さんの筆が走る。カエサルがとても好きだという思いが行間にあふれている。その思いが読む側にも伝わって、一気に読み込んでしまう。このまま5巻に突入。

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    投稿日: 2011.11.29
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    以前読んだときの感想↓ http://blog.livedoor.jp/froo/archives/50813739.html

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    投稿日: 2011.05.09
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    ローマ最大の偉人、ユリウス・カエサルが登場。この第4巻は丸ごと彼の伝記となっている。 それにしても、カエサルの行動力には圧倒。男として、多くの愛人を囲う。軍人として、8年にわたるガリア民族との戦いで、ほぼ常勝。文筆家として、その戦いを「ガリア戦記」にまとめる。政治家として、クラッススとポンペイウス2人の実力者を味方にして、元老院に実力を見せつける。さらには民衆や兵士からの人気も抜群。 さらには若き頃の武勇伝もあり、いくらでもエピソードが出てくる多忙なスーパースター。このブ厚い第4巻だけでも、彼の一生を書くには足りず、反ローマ側を覚悟して、ルビコン川を渡る直前で次巻へ続く。

    0
    投稿日: 2011.01.11
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     ローマ人の物語の、おそらく最高峰のひとつである一人の男の物語である。「賽は投げられた」という言葉で有名な瞬間を境とした、その前半である。  あの瞬間は、カエサルが50歳の時だそうだ。イメージよりもずいぶん老けている。しかし、本格的に政治・軍事の前面に立ったのが40歳だから、わずか10年間の活動の結果と言えなくもない。  何よりも感動的なのは、彼のぶれない態度である。どんな障害物があっても、どんなに込み入った路であっても、彼の目はその先にある目標だけをまっすぐに見ている。そのまなざしの強さに、心を惹かれる。  そういう前半生を送ってきた人物だからこそ、「ルビコン川を渡る」という賭に出ることができるのだろう。  忘れられない読書経験になった。 2007/3/21

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    投稿日: 2010.08.29
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    ローマ時代の歴史書として有名な一冊。 世界史の教科書では三頭政治の一人でガリア遠征で成功を収め、志半ばでBrutusに暗殺された悲劇のヒーローとしてしか学ばなかったGaius Julius Caesarについての本。 この本で学ぶべき知識は次の二点にあるとおもう。つまり、ローマ時代の風俗と価値観そしてGaius Julius Caesarその人自身である。 ローマ時代の風俗特筆すべきはその政治体制であると思う。元老院が国会のそれにあたり、元老院のメンバーが国会議員と同様に、議論を行ない法を施行する。現在の政治システムの礎がローマにはある。 そしてGaius Julius Caesarその人である。40歳で起つGaius Julius Caesarの幼少期と青年期を丁寧に描いしている。そして所々に記載されている著者による推察がお見事(このような歴史書の名著か否かの分水嶺が著者による対象の推察であると思う)。ただしCaesarを良く見せようとしている感じは否めないが・・・ それにしても、当時の弁論術には脱帽をせざるを得ない。その言葉の明瞭さ、説得力そして論理展開は現在でも通用すると思う。 歴史書というカテゴリーを超えた、教養書

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    投稿日: 2010.08.01
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    (2007.08.15読了)(2006.01.13購入) 「ローマ人の物語」全15巻は、完結していますが、読むほうは、やっと4巻目に辿り着きました。4巻と5巻は、ジュリアス・シーザーの話です。 第4巻の半分以上は、カエサル40歳からの「ガリア戦記」に費やされます。 ガリアを辞書で引いてみると 「ローマ時代、ピレネー山脈とライン川の間のケルト人居住地域を呼んだラテン語の古地名。ほぼフランスの領域に当たる。」(「大辞林 第二版」より) と出ています。 カエサルが動き回った地域には、現在のスイス、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、なども含まれていそうな感じです。ドイツは、ゲルマン人で、ケルト人を圧迫していたようですが、カエサルは、その動きを阻止する動きをしたようです。 この本を読む前は、ガリアとゲルマンは音が似ているので、同じものと思っていたのですが、間違いでした。 カエサルは、「ガリア戦記」と「内乱記」という2冊の本を残しており、翻訳が文庫本で出ていますので、今後の課題図書になりそうです。 そのカエサルが「文章は、用いる言葉の選択で決まる。日常使われない言葉や仲間内でしか通用しない表現は、船が暗礁を避けるのと同じで避けねばならない」と書いているそうですので、肝に銘じましょう。 カエサルが生まれたのは、紀元前100年です。ガリア属州総督に就任し、ガリアへ旅立つのは、紀元前60年、カエサル40歳のときです。ガリアを平定し、ルビコン川を渡ってローマへ向かうのは、紀元前49年1月12日、カエサル50歳のときです。 塩野七生さんの本は、分厚くても読みやすいので、読み始めると、面白く読めます。 ●戦いを起こすこと(119頁) 戦いを起こしたこと自体では、誰といえども罰することはできない。カルタゴ人はしばしば講和条約に違反したが、極刑にはされなかった。 (第2次大戦後、戦いを起こしたこと自体で極刑にされることになった。) ●「元老院議事報」の作成(158頁) 紀元前59年、カエサルは、執政官に就任し、元老院で行われる議事や討議や決議のすべてを、会議の翌日に、フォロ・ロマーノの一画の壁面に張り出すことを実現した。 (情報公開制度の始まりでしょうか) ●兵糧確保(193頁) 敵地で戦う総司令官にとってもっとも直接的な課題は、戦闘指揮とほとんど同じ比重を持つ重要さで、兵糧確保がある。戦争は、死ぬためにやるのではなく、生きるためにやるのである。戦争が死ぬためにやるものに変わり始めると、醒めた理性も居場所を失ってくるから、すべてが狂ってくる。生きるためにやるものだと思っている間は、組織の健全性も維持される。 (第2次大戦中の日本軍、現在のイスラム過激派も狂っている。) ●経済の力(287頁) カエサルは、ライン河を境にして西に広がるガリア全土を、ローマ化しようと考えていた。ローマ化することが、国家ローマにとっての最高の安全保障であると考えていた。彼は、民族の文明化とは、経済によることを知っていた。 ●虚栄心と野心(419頁) 虚栄心とは他者からよく思われたいという心情であり、野心とは、何かをやり遂げたい意志である。他者からよく思われたい人には権力は不可欠ではないが、何かをやり遂げたいと思う人には、権力は、ないしはそれをやるに必要な力は不可欠である。 ☆塩野七生さんの本(既読) 「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にして成らず」塩野七生著、新潮社、1992.07.07 「ローマ人の物語Ⅱ ハンニバル戦記」塩野七生著、新潮社、1993.08.07 「ローマ人の物語Ⅲ 勝者の混迷」塩野七生著、新潮社、1994.08.07 「緋色のヴェネツィア」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.07.01 「銀色のフィレンツェ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1993.11.01 「黄金のローマ」塩野七生著、朝日文芸文庫、1995.01.01 「ローマ人への20の質問」塩野七生著、文春新書、2000.01.20 「ローマの街角から」塩野七生著、新潮社、2000.10.30 著者 塩野 七生 1937年7月 東京生まれ 学習院大学文学部哲学科卒業 1968年 「ルネサンスの女たち」を発表 1993年 「ローマ人の物語Ⅰ」で新潮学芸賞受賞 (2007年8月19日・記) (「BOOK」データベースより)amazon 前人未到の偉業と破天荒な人間的魅力、類い稀な文章力によって“英雄”となったユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)。古代から現代まで数多の人がカエサルに魅きつけられ、政治・思想・演劇・文学・歴史等々、数多の視点からカエサルに迫った。それら全てをふまえて塩野七生が解き明かす、ローマ人カエサルの全貌―ルビコン川を前に賽が投げられた時まで。

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    投稿日: 2010.03.04
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    O市図書館より借用。 カエサルの青年期から、40過ぎにして”立ち始め”て3頭政治を確立して元老院に対抗する辺りや、ガリア遠征を中心に描き、ルビコン川を渡るところまでが描かれる。 カエサル自身が筆をとった「ガリア戦記」からの記述を中心に記載しているということだが、箇条書きの端的な記述でなんだかビジネス文書を読んでいるよう。 カエサルは、すべてにおいて”速攻”。

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    投稿日: 2009.10.18
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    どうにか最後まで読めました。 知らなかったよ、カエサルが女たらしの借金大王だったなんて・・・w でも男前だよカエサル。 著者が惚れこむだけのことはあります。 アレシア攻防戦は圧巻。 その後はめっちゃとばして読みました。 アレシアの後だけに 政治がらみのあれやこれやがどうにもうけつけなかった。 次が気になりますが、少し間をあけたいです。 (09.07.25) ----------------------- 図書館。 再挑戦。今度こそ最後まで読みたいなあ。 (09.07.12) 途中で期限切れ。 予約が入っていて延長できませんでした; 近いうちに再挑戦します。(09.06.04) 図書館。 いつも借りるコミュニティ図書館のもの(←新品同様)に比べて 傷んでいるのが気になる。 油断するとバラけそう。 (09.05.15)

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    投稿日: 2009.07.25
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    これはもうユリウス・カエサルに惚れるしかない本です。しかし、これはできないです。金も権力もない男が知力でそれを手にして行くんですが、途中までは借金まみれ。それをガリアを手にすることで消して、プラスに転じて…なんて個人的なことはスタッフに任せて、自分の目的を明確に持ち。祖国を立て直すことばかりを考えている。こんな指導者いますか? そして重大な決意、ルビコン川を渡るところまでの物語。多分、シリーズで一番面白いのがここ。

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    投稿日: 2009.06.18
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    第4巻はいよいよカエサルの登場。 紀元前100年の誕生から、紀元前49年ルビコン川を渡る「賽は投げられた!」まで。 「生涯を通じて彼を特徴づけたことの一つは、絶望的な状態になっても機嫌の良さを失わなかった点であった。幼児に母の愛情に恵まれて育てば、人は自然に、自信に裏打ちされたバランス感覚も会得する。」 「スッラ・・・人は仕事ができるだけでは、できる、と認めはしても心酔まではしない。言動が常に明快であることが、信頼心をよび起すのである。世間の評判を気にしない男であった」 「アテネと並んで、当時の最高学府の名が高かった、ロードス島(バラの花咲く島という意味で名づけられた)に進学」 「ローマ人は家族を大切にする。それに、多神教の民族だ。この二つの流れが出会うとき、ごく自然に祖先を敬う気持ちが生まれる。」 「カエサルは女にモテ、しかもその女たちの誰一人からも恨まれなかった稀有な才能の持主。女が何よりも傷つくのは、男に無下にされた場合である。女と大衆はこの点ではまったく同じだ。」 「カエサルがなぜあれほども莫大な額の借金ができたのか、・・・多額の借金は債務者にとっての悩みの種であるよりも、債権者にとっての悩みの種になる」 「小林秀雄、ガリア戦記を読みおえて・・・少しばかり読み進むと、もう一切を忘れ、一気呵成に読み終えた。それほど面白かった。充ち足りた気持ちになった。近頃、珍しく理想的な文学鑑賞をした。」 「プロパガンダの重要性・・・人間は噂の奴隷であり、しかもそれを自分で望ましいと思う色をつけた形で信じていまう」 「復讐心・・・感情とはしばしば、理性で必要とされる限界を超えてまで、暴走する性質を持っている」 「カエサルは、正確に書くことこそ自分の考えをより充分に理解してもらえる、最良の手段であることを知っていた。意識的な嘘が一つでもあれば、読者は他のすべてを信用しなくなるからである」 「虚栄心とは他者からよく思われたいという心情であり、野心とは何かをやり遂げたい意思である」 「人間誰でも金で買えるとは、自分自身も金で買われる可能性を内包している人のみが考えることである。非難とは、非難される側よりも非難する側を映し出すことが多い。」 「憎悪も怨念も復讐心も、自分は相手よりも優れていると思えば超越できる。憎悪や怨念や復讐心は、軽蔑に席をゆずる。

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    投稿日: 2008.09.21
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    筆者が愛してやまない英雄カエサルの物語(前半)。 カエサルの幼年期〜ガリア戦役〜ルビコン渡河までを描く。 筆者のカエサルに対する惚れ込みようが文中から伝わってくる。 リーダー論の視点から読んでも面白い一冊。 以下、本文から抜粋。 「〜イタリアの普通高校で使われている歴史の教科書より  指導者に求められる資質は、次の五つである。  知性。説得力。肉体上の耐久力。自己制御の能力。  持続する意志。カエサルだけが、このすべてを持っていた」

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    投稿日: 2007.05.03
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    好きになりすぎると盲目になる。この巻では筆が腐っている。ではあるが,カエサルの敵になった人に感情移入させる効果があってそれがまた面白い。

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    投稿日: 2007.02.14