大学生の秋良のネットゲームのパートナーはおっさんぽい若い男のダークエルフだったが、二人そろって異世界に転移してみると、ダークエルフの美女だったという話。盗賊に襲われた村を救ったり、魔物に襲われている飛行艇の乗客を救い、魔物たちをやっつける。二人でなんだかんだとやり取りをするのが、面白さのメインか。なんか乗り切れないのは、私がゲームを全くやらないのがあるかなあ。

中身がおっさんなのに美女に転生しちゃう系のお話かなと思って購入したんですが、正しくは「多少おっさんくさい言動の傾向がある美女」ですね。 つまり要は美女とふたりきりでオンラインゲーの世界に飛ばされる話で、飛ばされた世界がゲームの中の全盛期の頃の相当後の荒廃した世界だったりするあたり設定も凝ってて面白かったんですが、お話も巧みなんですが、美女と二人きり、しかし中身はリアルおっさん、という状況に苦しむ主人公を嘲笑することにより日常生活に疲れた心を癒やそうと思った私には、美女とイチャイチャする主人公が妬ましくてあまり楽しめませんでした。

ネカマ・ネナベはネトゲでありがちですが、ゲームそっくりな異世界に転移したら本来の性別&本来の造作に戻って、男だと思っていた仲間が美女だったという設定です。 美女ではあるものの女子力皆無で、ゲームキャラクターのキャラメイクは無計画で行き当たりばったりという残念なおねーさんです。 主人公たちはとりあえず元の世界に戻ることを目標に行動をしますが、謎の敵に襲われたりトラブルに巻き込まれたりしていきます。 ストーリーの流れはテンポが良く、キャラクターも天然ボケとツッコミで会話も弾んでいます。ちょっとしたドキドキ展開もあって楽しく読めました。

アキ(遠野秋良)がゲームでアイテムを使ったら意識を失い、目覚めたら"おっさん"と呼んでたダークエルフののイサト(玖珂伊里)が美女になり、二人でゲーム世界からリアルへの帰還のすべを探すことに…。 ストーリーはカラッとして陰湿さがなく読みやすい。イサトとアキの距離感が絶妙で、二人の掛け合いが楽しいです。