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ナノレンジャー 1
ナノレンジャー 1
渡辺伊織/竹書房
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総合評価

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    言い方が少しズレているかもしれないが、『今』だから受ける内容だな、と思った 私自身、昭和生まれなので、自己紹介の時に相手に驚かれたり、眉を顰められたりする名前ではないし、子供もいないので、いわゆる、キラキラネーム、DQ名に縁がない たまに地域の広報誌に載っている子供の紹介コーナーを見て、よくもまぁ、親御さんはここまで凝った名前を思いついたなぁ、と呆れを通り越して感心する。そんで、その後、現代社会らしい、奇抜な名前を付けてもらった子供に、ほんのちょびっとだけ同情してしまう もちろん、親はその場の悪ノリでなく、愛情と期待を籠めて、子供にその名前を与えているんだから、他人がとやかく口出しする事じゃないだろうが、子供は大変な目に遭うだろう。学校は、同じ境遇の子がいるだろうから、まだ救いもあろうが、いざ就職したら、年上の人間ばかりで、名乗るたびに白い目で見られるか、失苦笑を買ってしまうだろう ぶっちゃけ、この『ナノレンジャー』は、そんな困る名前を与えられた学生が主役の話、友情コメディだ 名前は自分の責任ではない、だからこそ、自力で認めたくない境遇を一変させようとする学生らの、やや的外れな努力は青春感MAX タイトルから、ダブルミーニングになっているトコが好い。加えて、作中でセンスのいい言葉戯びが展開されるトコにも良い印象を抱ける 主役の三人が、男二人女一人ってのもバランスが取れているな、と感じた。どっちの意味でもラブコメに発展しそうだからだ。実際、輝蘭里と牙王の周囲の腐女子は、慈島先生を筆頭に、彼らの一挙一動にハァハァしているようだしw もっとも、まだ腐ってない私は、輝蘭里←純子を応援してるが 自分のキャラに合っていない名前を重苦しく感じつつも、同志を発見して、前向きになれ、力を合わせて、自分らしくなろうとしている姿は実に微笑ましい 何だかんだで一般人の牙王と純子とは異なり、ガチ不良である輝蘭里には、何気に暗そうな事情があるようで、そこもまた気になる 名前は生きていく上で切っても切り離せないモノ、そこに注目した渡辺伊織先生、さすが しっかし、申し訳ないコトに、私も先生を女性だと思ってた この台詞を引用に選んだのは、未来が輝いている学生が、半ば威勢よく言うと、珍言も勢いのイイ名言になるなぁ、と感心したので

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    投稿日: 2015.07.04