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老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
老人喰い ――高齢者を狙う詐欺の正体
鈴木大介/筑摩書房
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総合評価

43件)
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    『老人喰い』は特殊詐欺に関するノンフィクション…らしいが取材を元にフィクション化されている不思議な本。 この本に登場する特殊詐欺グループのメンバーはほぼ20代の若者。詐欺グループに入るきっかけは様々だが、彼らは「新人研修」で古参メンバーからある洗脳教育を施される。いわく、若者は経済的弱者、詐欺の対象である高齢者は経済的強者。弱者が強者から奪うことに良心の呵責を覚える必要はない。「老人こそ日本のガンだ」云々。 詐欺の対象となるのは資産がある、過去に詐欺被害に遭っている、単身である、親族と疎遠である等の属性の高齢者たち。詐欺メンバーは金を持っている高齢者からのみ奪っていることを免罪符にしているが、そもそも金を持っていない高齢者を詐欺にかけたところで支払えないのだからこの大義名分はおかしい。

    0
    投稿日: 2025.11.09
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    鈴木さんお得意の、小説か!?と思うほどその場に自分もいる気持ちになる臨場感あるルポ。 詐欺に回る側の思考回路がよくわかる良著だった。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    老人を狙う詐欺の実態のすざましさがまざまざと描かれていて、まるで小説を読んでいるかのような錯覚を覚えた。 それにしても恐ろしい世の中だ。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    今後も着実に増えていくんだろうなという感想。若者が普通に働いて、中流以上の生活ができないとこうなってしまうというのはよく理解できる。 今後、若者が希望を持てる国なっていくことがあるのだろうか。

    8
    投稿日: 2025.03.06
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    オレオレ詐欺の現場・組織・プレイヤーに関して、詳細に取材され、臨場感をもって描かれている。極めて洗練された組織構造やプレイヤー達の非常に高いモチベーションなど、とても考えさせられる。

    0
    投稿日: 2024.12.21
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    特殊詐欺の手口から、どのように組織されているのかまでが良く分かるように書かれていました。正直、想像以上です。普通に生きていれば知らない世界を少し垣間見たような気分です。

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    投稿日: 2024.03.10
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    富裕老人をターゲットにした特殊詐欺グループのルポ。ドラマ仕立てで書かれているので生々しさがある。 管理・統制された組織で行動している。資産・性格・その他諸々の個人情報を漏洩名簿から綿密にスクリーニングされており、顧客ターゲットは非常に明確。電話の手口も巧妙で、複数名で痴漢現場を再現するなど、リアリティも高い。 ステレオタイプの振込詐欺を想像しているようではカモにされると思った。 摘発されないための行動ポリシーが徹底されていて、下ッ端をつかまえても幹部の摘発は困難だ。 マーケティングリサーチ、リーダーシップ、組織統制、人材育成など、妙なベクトルに進化したビジネス形態に唖然としてしまう内容だった。

    0
    投稿日: 2023.05.05
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    特殊詐欺グループの犯罪手法、教育体制に深く切り込んだルポ。第3章では「研修」の詳細に迫る。研修ではシステム化された選別と洗脳が行われ、潜り抜けた者はどんな会社でも成績を挙げるであろう優秀な営業マンとなる。老人が騙されるのも無理がない。背筋が寒くなる思いがした。

    6
    投稿日: 2023.03.27
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    Netflixで公開中のドラマ「SCAMS」と併読。 非常にわかりやすい。ドラマもほぼ原作通りのようだ。これを知っても、まだひっかかる人は絶えないだろうなという感想。知人がそれに近い目に遭っていることに気づいて手に取った一冊。

    0
    投稿日: 2022.01.24
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    詐欺現場についてその背景やモチベーションについて小説を読むように読める。 ギャングースのストーリー共同制作の人による本のためそれと重なる部分もある。

    0
    投稿日: 2021.12.30
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     過去5年のあいだにに70代の親戚が2人も振り込め詐欺、オレオレ詐欺に引っ掛かりそうになった。1人は50万、もう1人は100万以上。どちらも途中で気がついて振り込み・金の受け渡しは免れたので良かったが、本人たちもなぜ騙されてしまったのか不思議に思うほど、短時間にあっという間にペースに乗せられていたようだ。この程度の金でも(もちろん一般の家庭には大金だが)、100口あったら相当の儲けである。別の身内はATM機で前に並んでいたおばあさんが携帯電話で話をしながら金を下ろそうとしているところを阻止して、警察に表彰された。この手の詐欺はあまりにもありふれた光景であるということだ。  詐欺の手口はどれだけ洗練されてるのか知りたいと思い、この手のルポなら鈴木大介氏だなと思って選んだ一冊。まずタイトルがいい。鈴木大介のルポルタージュは始まりからドラマチックで、特に人物の描写は本人の雰囲気が滲み出ていて臨場感がある。理解しようと努めてインタビューに臨んでいること、そしてそこから受ける印象をうまく文章で表現できていて、鈴木氏のどの本を読んでもそうなのだがいつも感心する。 そんな鈴木氏が見た詐欺業だが、率直にいうと、詐欺は犯罪なので騙す方がもちろん悪い、でも実際のところ騙される方も甘いんだな・・・と思い知った。それは「自分は大丈夫」と油断しているという意味もあるが、詐欺集団が詐欺を成功させるために注ぐエネルギーが尋常ではないので、のんびり構えていると引っかかるのである。この本は「詐欺集団の若者がいかに努力し、優秀であるか」を熱く語ったものである。これだけエネルギー注いでくるんだから、覚悟しとけよ、ということである。    身内の話を聞いて、詐欺に使われる名簿にはかなり詳しい個人情報が載っているのではないかと想像していたが、実際本書ではしっかり調査をして名簿に肉付けしていく様子が描かれていた。それに加えて詐欺プレーヤーたちの 営業(金を奪うまでの一連の業務)への取り組み方が真剣である。営業には必ず事前研修があり、教育係は自己啓発アプローチを盛り込んで本人のやる気を引き出し、また能力が延びるようにきめ細かい配慮をする。隷属でも忠誠でもなく、自分の能力で勝負して金をつかむという成功物語が存在している。賢くて度胸があっても元になるものがない若者がこの道を選ぶ心理はわかる気がする。劣悪な家庭環境・貧困・辺境(過疎の進んだ地方など)出身であったら、スタート地点からしてマイナスである。マイナスの時点から這い上がって、同世代よりも多くの収入を得ること、そして強烈な自己肯定感を得るための自己選択だ。出自で残りの人生が決まってしまう、またそれに甘んじて生きる人たちが大半である中、筆者はこの道を選んだ若者に同情、感嘆さえしている。正直な態度だと思う。読んでる方も同調してしまう。  さて、肝心の「詐欺にひっからない方法」だが、話に乗るか乗らないか、そこが分かれ目なのだろう。どこの家庭でも家族がツボやら印鑑やらの小さな商品を異常な高値で買ってしまったり、安いと思って買った商品が全然価格に見合わなかったという経験はあるはずで、結局のところオレオレ詐欺はこういう商法の進化系で、根っこのところは同じであることを認識した方がいいのだなと思った。  詐欺集団は周到に用意した物語の中に被害者を取り込んで、プレーヤーの1人にしてしまう。商品を買うということは、多くの場合、売る側の宣伝を信じるかどうかにかかっている。ターゲットになる人間の情報を元に売り込みをかけるのが営業、その商材(本書の表現)が化粧品か、健康食品か、架空の商品かという話である。商品の価値が話以上に大きく盛られていたり、実際にない話(子供が不始末をした、会社の金を紛失した、など・・・)を売り込むと詐欺になる。なので、単にそこに入り込まなければ、つまり話にのらなければ、奪い取られることもないのである。  

    0
    投稿日: 2021.11.27
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    「ほとんどの老人は、ただ自分のために金を溜め込んで使わない。金は若い連中に廻らない。これは誰のせいだ?」 読んでいる途中でうっかり、老人喰いが正しいのでは、とさえ感じました。 お金というものに安心感を覚えるのは、老いも若きも同じでしょう。だから、抱え込んでいるのだし、騙してでも欲しいモノでもある。 こういった問題はいつぐらいからあったのかなと考えてしまいました。または、これも長生きの弊害だったのでしょうか。 時代に望まれない両者の対立だと感じました。

    1
    投稿日: 2021.11.22
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    ここ数十年の日本の苦境の原因は、次の3つにある。 ①若者の打ち立てるビジネスに対して、十分な投資がなされていない ②需要の高いサービスはいくらでもあるが、そのサービスを必要とする人たちに支払えるだけの購買力が無い ③どんなビジネスをするのにも、行政によるさまざまな法や制約や手続が必要で、その対応だけで時間と人手と利益がすべてふっとんでしまう この3つの課題をクリアできたビジネス、それが本書で出てくる組織による特殊詐欺だと思う。組織は極限まで効率化され、若い働き手たちは高いモチベーションを持ち、とことんまで高収益を上げていく。こういう若者たちが表の世界で同じように力を発揮できれば、日本はもっと活力のある豊かな国になれるはずだ。 しかし実態はそうなっていない。なぜか。上の3つに上げたとおりである。 したがって我々は次のような、逆のことをすればよいのだ。 ①老人を中心に、金のある人達は若者や新しいビジネスに積極的に投資する。 ②多くのサービスを必要とする者(小さい子を持つ家族など)に対して十分に給与や行政の補助を与える。 ③過去に事故や事件が起きるたびに行政が新たなルールをどんどん追加してきたが、それらが本当に必要なのか今一度考えて、ルールを大胆に廃止する。規制緩和ではなく、ルールそのものを廃止することが大事。 本書は①②の重要性について改めて気づかせてくれる。でもね、①②をすればいいだなんて、そんなことは政治家も官僚も本当は分かってるんだよね。わざとやってないんだ。 そしてその結果、現在の特殊詐欺のはびこる社会になってしまったというわけだ。特殊詐欺の被害を訴える老人を含めて私たちは、自分らが選挙で①②を敢えてしないような政治家を選んでいった結果として、特殊詐欺を実際に許してしまう社会を作ってきたんだという事実を、甘んじて受け入れなければならないのだ。

    0
    投稿日: 2020.11.28
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    数ある名作ルポの中でもダントツに面白いのでぜひ読んでもらいたい作品。読みやすいのですからぜひ。 「オレオレ詐欺って犯罪なのに腹が立たないな」と漠然と感じてた理由が見事に言語化されています。 筆者がいうように、優秀(?)な人材の無駄遣いとも思うけど、巷の会社の仕事のくだらなさを考えると㈱詐欺本舗でモチベーション高く頑張った方がよいのでは(笑)とすら感じてくる。ただ、ご多分にもれず、儲かるところには内紛・階層構造・中間搾取が激しくなり、成長産業や優秀な組織であってもダメになっていくのは、ビジネスの必然と無情を感じることろであった。(もちろん警察や関係各機関の皆さんのご尽力によりビジネスがしにくくなったという側面も多い。) どうでもいいけども、作中の人物が語る「隠語」の面白さに笑いっぱなしであった。「バグる」「オカワリ」って(笑)

    0
    投稿日: 2020.08.29
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    NHKドラマのサギデカを観て、手にとってみた。2015年に書かれた本だけど、その頃すでに特殊詐欺が始まって十数年たってたということに驚く。モシモシ、オレオレなんてそんなに騙され続けるような詐欺?と思っていたけど、いまもって増える一方。 詐欺のプレイヤーの気質というか属性というか、そういうものを本書で知り、だからなくならないし高度化しているのかと納得。詐欺は犯罪だけど、凄まじいほどの世代間格差が元凶で、筆者の言う通り、与え育てること、を社会全体で考えることが数少ない処方箋かもしれない。想像もつかぬほどの格差と分断が進み、自己責任、言葉がこれ以上跋扈しない世の中になることを祈りたい。

    0
    投稿日: 2019.09.23
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    ニュースでよく見かける「高齢者詐欺」 どういうモノが高齢者詐欺なんだろう。知りたいなーと思って読んでみたら、内容は全然違った。 高齢者詐欺をしているのはどんな集団か 彼らはどんな歴史を持っていて、どう詐欺に出会ったのか 詐欺を働く人間たちはどんな意識を持っているのか そんなことがリアルに描かれていた。 生々しい描写に同情やしんどさを感じる一方で、 自分もひとつ間違えれば彼らの側だったかもしれないなと思うほどの日本社会の厳しさも感じた。 日本がどんな社会になっているのか、 その闇の部分か非常によくわかる一冊だと思う

    1
    投稿日: 2019.09.15
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    オレオレ詐欺などカネのある高齢者を狙う詐欺犯罪が広がっている。日本社会において、「老人喰い」は若者向けのビジネスであり、決して無くなることはない。と、著者は断言する。本書はそんな裏社会の取材を通して、その理由を明らかにする。 感心しちゃいけないことだが、詐欺グループの人材採用・教育、実行システム、成功報酬などの一連のシステムは合理的ですばらしい。人事や営業に困っている企業はぜひ参考にすべきだ。 手にできるのがゼロか百万円かというシビアな状況ほど人が成長し、能力を発揮する場所はない。詐欺の動機だって、資産も将来の保証もない若者が余生わずかな資産家から富の一部を分けてもらうことと定義してしまえば、道徳観さえ満たされてしまう。メンバーにとって「老人喰い」は利益率の高い正義の仕事なのだ。 著者は「老人喰い」を評価しているわけではないが、高齢者を優遇する社会に反省すべき点はないかという疑問を投げかけている。

    3
    投稿日: 2019.09.15
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    小説のドラマ化、録画したもの見終わりました。 杉野くんチョイスで見はじめたけど、ストーリーが面白かった。一流企業から新卒切りにあい、詐欺に手を染めることになった若者の話。詐欺=悪!と思っていても、主人公:草野が、悪人には見えなくなっていた。。。不思議なストーリーでした。

    1
    投稿日: 2019.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特殊詐欺グループの内情に迫るルポ。 高度な組織化と、優秀な人材を選抜して育成するシステム、高いモチベーションの源泉、名簿屋、道具屋、A店舗(受け子外部委託)などののビジネススキーム etc。 啓蒙されながらも被害が無くならないのは、被害者の落ち度だけとは言えないのだと分かった。 頭が切れる人間がシナリオを日々研鑽して、 騙したり脅したりの素養が、ある人間を鍛えて、実行するわけだから、そりゃ引っかかる人もでてくるな、、、と。

    0
    投稿日: 2019.08.16
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    犯罪だとは分かっていても、老人喰い側に感情移入しちゃうな。 それだけ世の中が閉塞感に包まれているという事だろうけど。

    1
    投稿日: 2019.08.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    老人を対象にした詐欺の実態のノンフィクション。まるでその場にいたかのような臨場感のある描写が続くが、残念なことにすべては“想像”でしかない。テレビの“再現映像”のようなもので、実際に取材はしているのだろうが全面的に信頼することはできない。さらにNFとしては致命傷(とぼくは思っている)の誤字が多い。見出しのサイズが本文より小さいのもどうなんだろう? このあたりは編集者の責任かな。総合的に「読み物としては面白いけど、話半分に」と判断せざるを得ない。ただ、その実体は凄まじいし、彼らの主張する大義名分に思わず頷いてしまった自分が怖い。

    0
    投稿日: 2019.07.20
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    オレオレ詐欺の裏側がしっかり描かれている点はさすが。ただ、取材対象(オレオレ詐欺の犯人たち)への思い入れが強い点に少々違和感を感じる。その意味では、本書は、オレオレ詐欺の犯人たちを主人公にした、小説風味のノンフィクションと思ったほうがいいかもしれない。

    0
    投稿日: 2019.03.29
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    世の中には詐欺を生業としている人がいる。そのような人たちがどんなモチベーションで詐欺を行っているのか(特にどのように罪悪感を克服しているのか)、そしてどうしてそのような人たちが世の中からいなくならないのか、ということに迫ったルポ。 全体的に強烈。軽くカルチャーショックですらある。世代間格差とそのルサンチマンについては共感できる。それでもいろいろ引っ掛かりはある。若者が金持ちになるのは悪ではないのか(この詐欺師たちもそうだが)とか、そもそもこんな社会を作ったのは老人たちなのだから老人が悪いということになっているが、いやいや社会なんて意図して作れるわけないじゃんとか。じゃあ誰が責任を負うのかとなったら、やはり上の世代しかないとは思うけども。個人的には最終的に諦念が残った。 一つ良い諦めもあった。「電話口で詐欺だと相手にバレたとしても、金は取れる」という衝撃の話が出てくるが、これを読んで自分や家族が詐欺に遭ったらどうしようという気持ちは消え去った。こんなもの太刀打ちできるわけない。そのときはそのときだ。

    0
    投稿日: 2018.12.25
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    老人喰い:高齢者を狙う詐欺の正体。鈴木大介先生の著書。高齢者を狙った詐欺、老人食いがなくならない日本の現状。昔の日本は高齢者、お年寄りが尊敬されていたはずなのに、現代の日本は高齢者は軽んじられ、時として詐欺の対象になっている。高齢化社会で高齢者が増えているといった社会環境の問題なのでしょうか。それとも教育環境や政治環境の問題なのでしょうか。

    0
    投稿日: 2018.12.11
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    名簿を元に電話して、話し相手になりながら個人情報を聞き出し、更に精巧な名簿を作り出すそうなので、淋しいお年寄りはうっかり身の上話をしないように気をつけないと!

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    投稿日: 2018.04.07
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    過酷極まる詐欺現場だがリターンの大きさとモチベーションの熱さをぶつける場としては最適なのだろう。作者が語るようにモーレツ社員としてなら極めて優秀な人材であり、勿体無い話。 架空の設定でも加藤と毒川の話が面白い。ぜひ映画化を!

    0
    投稿日: 2017.05.20
  • 高度に組織化された詐欺集団の内情に、驚愕する。

    裏家業の収益金を奪う少年たちを描いた漫画『ギャングース』のストーリー共同製作でもお馴染みの鈴木大介氏の著書。 特殊詐欺に手を染める犯罪加害者たちに取材を重ねただけあって、詐欺を行う集団がどのような組織なのか、どのように業務に当たっているのかが驚くほど詳らかにされている。 著者自身が「はじめに」で述べているように、本書には防犯知識が書かれている訳ではなく、防犯のための専門書という物ではない。 しかし特殊詐欺を行う側の内情や心情を読んでいると空恐ろしくなってきて、自然と防犯意識が高まってくる。 詐欺の組織運営状況など、部分部分が物語の様に書かれており、非常に読みやすく、分かりやすい。 特殊詐欺の被害者は大半が高齢者だが、生きている以上誰もがいつしか高齢者になる現実を思えば詐欺被害はけして他人事ではない。 特殊詐欺被害が一向に収まらない現状、それが何故なのかを探るためにも読んでおくべき一冊と思う。

    7
    投稿日: 2017.01.09
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    振り込め詐欺の被害額は年間約500億円。被害者の8割が60歳以上の高齢者。 ーーーーー 取材の中でとにかく痛感したのは「詐欺に遭う側が愚かだ」とあう言説がいかに愚かかだ。そうではない。騙す側が、圧倒的に洗練されているのである。 ーーーー 詐欺は、最悪の犯罪ではないって言葉が印象的。 貯金ゼロの人間を騙して無価値なものを200万円全額ローンで売るのと、貯金2千万円の人間を騙して200万円を奪う。犯罪は後者だけど、なんとなく前者の方が悪い気がする。 詐欺組織はすごく組織化されてて、株式会社のよう。捕まるのはほんとにとかげの尻尾だけ。その人は上の人をそもそも知らないから、上の人は捕まりようがない。 人材と才能の消費、浪費。つまりは、もったいない。詐欺組織の人はすごい才能がある。モチベーションもめちゃ高い。組織の幹部も、マネジメントスキル高い。そんな人達を雇用出来てない社会は、損失してる。 詐欺プレーヤーにするための洗脳がすごい。自分も洗脳されそう。 あと名簿屋。高級ゴルフ会員の名簿とか。

    0
    投稿日: 2016.06.25
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    老人喰いというのは、振り込め詐欺に代表される高齢者をターゲットとした詐欺のこと。 本書は、騙される側ではく騙す側の事情を取材したルポ。 驚いたのは、詐欺をしている若者たちの素性である。 彼らは不良とばかり思っていたが、実は大卒の普通の若者もいる。 そんな彼らが何故詐欺に手を染めるのだろうか。 一つには現場の洗脳がある。 いかにも詐欺は大した犯罪ではないかのように言いくるめられる。 お金を持っている人から搾取することと、貧乏人から搾取することどちらが悪いかとか、富の再分配とか、「貯金ゼロの人間を騙して200万円のローンを組ませるやつがいる。テレビを見てみろ、効くかどうかも分からねえ怪しげな健康食品がすげー値段で売られてる」(p136)これらの詐欺まがいの商品を引き合いに出して、彼らの理論をぶちまける。 そうすることにより、若者たちの罪悪感は薄れていく。 そのやり方や、組織の構成、詐欺のテクニック、どれもすごくよく考えられており、これでは高齢者が騙されるのも頷ける。 そしてそれ以上に、若者のお金に対する執着、お金を得ようとする執念、お金を持っている高齢者に対する反発がなければ、このような甚大な被害を及ぼすまでにはなっていなかったかもしれない。 今の高齢者は努力すれば報われる時代を経てきたが、若者たちは努力しても報われることもないという絶望的な現実を実感しているのだろう。 真っ当な道では、今の生活を抜け出し、余裕のある生活を営むことは出来ないと考えている。 本書に登場する詐欺グループの話を知り、愕然とした。 昨今言われている貧困は、実は私自身が思っているよりもかなり進行しているのかもしれない。 その貧困の様に驚いた。 夢も希望も持てなくなるほどの生活苦に、努力しても切り開けない未来。 それらは、大人や国がしっかりとケアしてこなかった代償でもある。 日本は、人材が唯一の資源といわれているのに、人材を育てる努力を怠っているとしか思えない。 だが、どんな理由があれ、詐欺は立派な犯罪であり、他人のお金を搾取することはしてはならない。 著者は裏社会の少年少女をテーマとした著書が多く、若者寄りの目線で、詐欺を働く彼らを若干擁護しているように感じたことと、ノンフィクションとはいえ脚色されたと感じられる部分があり、その辺が気になった。 とはいえ、「老人喰い」とは単なる詐欺ではなく、もっと根深い問題が潜んでいることを知ることができ、今までと別の角度から見ることができた。

    0
    投稿日: 2016.03.31
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    2016年3月8日読了。振り込め詐欺の手口と対策を知りたくて軽い気持ちで読み始めたのだけれど、その手の込んだ巧妙なやり口と組織化された内情に驚いた。劇場型詐欺は知ってたけど高齢者の個人状況を下調べした名簿まで作られてるなんて…そりゃ騙されるわ。詐欺だと分かっていても被害者の恐怖心を煽ってお金を払わせる自信があるなんて恐怖でしかない。しかしこういった詐欺現場の詳細な状況以上に、金を持った高齢者はもはや人とも思えないとまで思わしめる若者達の心の内にある停滞感・閉塞感・失望・諦観の強さに慄いた。老人喰いは決してなくならないのは確かだと思う。明日は我が身、心して備えようと思った。ただ、プレイヤーである彼らの圧倒的なモチベーションの高さは見習いたいところもあるなと正直思ってしまった。 

    0
    投稿日: 2016.03.08
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    見事に分化していたが、今は詐欺を軽蔑していた893がこの業界に参入してきたということ。また、受け子のような使い捨てのポジを最近の都会の若者が好むようになって、堕落化したということ。◆◆生情報(単なる名簿)を使っているSはほとんどいないということ。擦った名簿か。

    0
    投稿日: 2016.03.08
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    平成27年度、特殊詐欺の被害総額は476億円、これは2017年度の電子雑誌の市場規模予測(430億円)より少し大きく、2014年度のアダルトビデオの市場規模(512億円)より少し小さい。 要するに真っ当な市場なら楽天がコボっちゃおっかな、と食指が動き、あるいはそこから他産業に進出するDMMみたいのが現れるかもしれないくらいの産業規模なわけだ。 著者は何度か畏怖を込めて産業と呼ぶ。それはここに集まる人材がいかに必死で真剣に「業務」に取り組んでいるかということを目の当たりにしているからだ。それらが彼らの中で正当化されるためのロジックの紹介もあるが、もちろん著者はそれにならうわけではない。著者はただただため息を吐く。なんだって僕らの社会は彼らをほっといているのか。もったいない。 中身は物語風なところもあって、ちょっと面白く読める工夫があるわけだが、これ著者が原作してるギャングースのプロットの一部なのよね。マンガも読んでた人間としては星3つで。

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    投稿日: 2016.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ● P.10  大きな誤解を解いておきたい。高齢者を狙う犯罪とは、高齢者が弱者だからそこにつけ込むというものではない。圧倒的経済弱者である若者たちが、圧倒的経済強者である高齢者に向ける反逆の刃(やいば)なのだ。 ● p.13  どんなに防犯対策を施そうとも、この「階層化社会」がある限り、老人喰いはなくならない。特殊詐欺犯罪がなくなったとしても、彼らは別の手段で高齢者に牙を剥き続けるだけだ。 ● p.40  詐欺の現場プレイヤーは下見屋で擦った(情報強化した)名簿を使うことで、「相手が半分詐欺だと気づいても、詐欺だと確信していても、金を取れるようになった」というのだ。(略)  強化された名簿に「暴力耐性なし」と記されたターゲットにとって、キレ役の言葉はまさにその暴力を予感させるものであり、詐欺と断定して電話を切った後の暴力による報復をも予感させてしまうのだ。(略)  被害者も落ち着いて考えれば分かろうものだが、不安にさいなまれた結果「でも1%でも報復の可能性があるなら、お金を払って二度と電話がかかってこないようにしたい」という気持ちの方が大きく働いてしまう。 ● p.45  詐欺の加害者側の取材の中でとにかく痛感したのは、「詐欺に遭う者は愚かだ」という言説がいかに愚かかだ。そうではない。騙す側が、圧倒的に洗練されているのである。詐欺組織は徹底的に管理された高度な集団で、プレイヤーたちがこうした役回りの技術を徹底的に磨き上げ、それを支える名簿の精度が急速に進化したから、被害は減らない。 ● p.48  詐欺系名簿業者の男は「単に高齢者というだけの名簿で詐欺をかけた場合の成功率は0.25%程度だが、情報強化した名簿では成功率40%もありうる」と言う。 ● p.150  共通して詐欺研修者に植え付けられるのは、以下の「大義名分」だ ・詐欺は立派な「仕事」である。 ・店舗に編入されるプレイヤーは、編入されるだけでも選ばれた人間である。 ・詐欺は犯罪だが、「最悪の犯罪」ではない。なぜなら、「払える人間から払える金を奪う」商法であり、詐欺被害者が受けるダメージは小さなもので、もっと悪質な合法の商売はたくさんあるからだ。 ・詐欺で高齢者から金を奪うことは犯罪だが、そこには「正義」がある。金を抱え込み消費しない高齢者は「若い世代の敵」「日本のガン」である。 ・ここで稼ぎぬくことで、その後の人生が確実に変わる。 ● p.159  日本の高齢者に富が集中し若者が食えないのは、厳然たる事実。そんな現代日本で、彼らはその高齢者を喰らうことの大義名分を洗脳され、むしろ自らそれを信じ込む。そしてブラック企業以上に厳しい選抜に勝ち残ることの自己肯定感。身近な成功者像であり圧倒的な「男の求心力」「再配分の美学」を持つ上層部に心酔し、そこに属することに強い選民意識を得る。  これではやはり、老人喰いがなくなるはずはないのだ。 p.237 高齢化社会とは「生産力を失った多くの高齢者を、少数の若者が支える社会」。そして、かつてないほどに拡大した若者と高齢者の経済格差と、努力しても報われることがあまりに少ない現代の若者の世界観から、必然的に「支えることより奪うこと」を選ぶ者は生まれた。これが老人喰いだ。(略)  ただひとつ言えることは「奪われる前に与えていれば、こんなことにはならなかった」ということだ。  本来、富める高齢者がやっておくべきだったのは、みずからの子供や孫に教育費や労力を費やすことのみならず、将来的に自らの世代を支えてくれる「若い世代全体」に金と手間をかけて育て、支えてくれるだけの環境と活力と希望を与えることだった。だが現実は、まったく逆だった。  今後の老人喰いを収束に導く方法は、防犯対策でも彼らの手口を啓蒙することでもない。ただ、これからの世代に「与え、育てること」しかないように思われてならないのだ。

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    投稿日: 2016.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    貧困から風俗とかAVに流れる人たちを書いてた人が振り込め詐欺?と思ったら、年寄りが金を貯め込んでるから、貧乏な若者世代がその金を狙わなくちゃならない、という論点だった。全くそう思う。うちの親ですらそう言うもんな。大金を持ってる奴から取っても構わない、昔ならモーレツ社員としてやっていけた人間がこんなことをするしかない、もったいない、と言うのが筆者の結論。ほんとブラック企業で私はやっていけないし、この自己啓発セミナーみたいな研修にも耐えられない。でも昔はこのセミナーも流行ってたんだもんな。同じような人材が今もいるってことだ。しかし、そんなに稼いでどうする気?とも思う。最後にも書かれてたけど、結局身持ちを崩すのが関の山じゃね。しかしどういう人が金主なんだろうな。そして筆者はどうやって番頭やプレイヤーの人と知り合うんだろう。

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    投稿日: 2015.10.01
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    老人喰いを正当化する説得力に、納得させられてしまう若者が多くいるのは分る気がする。老人喰いに対するモチベーションの高さを、別の方向に向かわせる事ができないことが残念。

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    投稿日: 2015.07.14
  • 家族で具体策を立てるきっかけになるかも

    この本を読んで詐欺師の言い分、 どんな組織でどんなふうに仕事をしているか 彼らの経済的行き詰まり感と抗いたい気持ちが よく伝わってきました。 彼らは稼ごうと頑張っているんです。 資産を守る方も何かしないと負けますよ。

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    投稿日: 2015.07.06
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    オレオレ詐欺に代表される、高齢者を標的にした詐欺のルポ。そのあまりに考えられたシステムに驚愕するとともに、それが産まれる背景を分析。

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    投稿日: 2015.07.04
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    偶然にも先回読んだ最貧困女子と同じ作者。他の著作を見ると、こういった社会から見え辛い層に焦点をあててルポしてる方みたいですね。 で、この本では特殊詐欺(おれおれ詐欺とか)をやっている側の人物像、経歴、商売?の実態、なぜやっているか、その仕事についてどう考えているか等々について書いている。人物像とか経歴に関しては大凡想定してた範囲におさまっていたけど、びっくりしたのは高度に組織化・専門化されたグループの実態、やっているメンバーのモチベーションの高さと法を犯している(悪いことをしている)という認識の低さ。文中に出てくる実行者のセリフ「扱っているものが現物か架空かだけ」まさにこんな感じ。初心者はトレーニングを受け、現場デビューし、売れるシナリオをさらに磨きあげ、実力のある者はマネジメントをまかされと中身は普通の営業主体と全く変わらなく、そして得られる収入は桁違い。 これじゃひっかかる人は減らないなぁ、やる側にまわる側も減らないなぁと思った。

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    投稿日: 2015.06.23
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    詐欺師を要請する講座の話、凄いテンションを感じた.貧困層に属する若者をそこまでアクティブにできることは、正直に言ってとても素晴らしい.目的がやや逸脱していることは承知しているが、そこまで成長する若者も立派だ.不要な金を持っている老人からあぶく銭を取り上げることは理にかなっているのではないかと、ふと考えてみた.私にはこのようn電話は来ないだろうが...

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    投稿日: 2015.06.14
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    高資産の高齢者から、社員や上層部が逮捕されずに、できるだけ効率的に多くの現金を騙し取る。高いモチベーションとテクニックで組織的に行動。被害額より、優秀な若者たちを追いやったことが、日本社会にとっての損失。 ネズミ小僧やルバン三世や仕掛け人。土壌はあるわけだ。

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    投稿日: 2015.05.25
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    平成27年5月12日読了。当書を読むまでは老人狙いの特殊詐欺犯など、タコ殴りにして半殺しにあわせれば良い、という認識であった。現場プレイヤーの育成研修の件を読んでいて、何となく韓国映画『シルミド』で描かれていた、犯罪者集団を徹底したスパルタ教育で屈指の殺人マシーンに育成する件を思い出した。現代の鼠小僧か、石川五右衛門かといったところだが、確かに老人が富み、若者が幾ら努力しても報われないこの国の失政が全ての元凶であると思わずにはいられない。

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    投稿日: 2015.05.12
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    「詐欺と疑われていても金は取れる」の理屈。見事。相手の手口を知らないと、まず太刀打ちできない。「騙される方が愚か」という人は、後年ブーメランが刺さる可能性、大。ブラック研修の描写、過去を思い出し、読みながら笑ってしまいました。ブラック研修を経てきた人生だったんだ、と。(「㈱詐欺本舗」にいたことはありません) 彼らを現代の義賊。あるいは好漢、と評するのは持ちあげすぎでしょうか。現れるべくして現れた組織だな、と。いろいろな意味で「梁山泊」とダブって見えます。

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    投稿日: 2015.03.29
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    マンガ「ギャングース」の作者なので内容は重複している所が多い。活字版ギャングースと言った感じで、オレオレ詐欺の現場を詳細にレポートしながら、物語風にしてエンターテイメント性も兼ね備えている。 「再貧困女子」ほど、その背景に対する考察が深くなかったのが惜しいところ。

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    投稿日: 2015.03.13