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覇王の家(下)(新潮文庫)
覇王の家(下)(新潮文庫)
司馬遼太郎/新潮社
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総合評価

84件)
3.8
13
40
21
3
0
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    下巻ほとんどのページが対秀吉の小牧長久手戦の描写。この戦い、いつ終わるんだ?関ヶ原の戦いと大坂の陣はいつ始まるんだ?という読者の心配をすっ飛ばして、物語は幕府を開き、徳川家を磐石にし終えた後の晩年の家康へ。そこはすでに発表している「関ヶ原」、「城塞」を読んでね、ということらしい 司馬遼太郎が描く家康像は、頼るべきは自分ひとりという孤高の存在。まさに覇王と呼べる主義・主張・振る舞い。秀吉や他大名はもちろん酒井、石川、本多など徳川の有力家臣団すら、信用はしないが、能力は利用する。ということに徹底している。かかりつけの医師すらも信じず、自分で自分を診断し、薬を調合するほど。 織田信長に命じられ、自らの妻と長男を殺害したことが、彼の人生観を大きく変えた。誰も信じることのできない世界に突入した家康。そんな彼が唯一、頼りにしたのは名誉も恩賞も求めず、命令があれば、命を差し出すことも辞さない三河武士団の精神。人や家ではなく、その土地の風土を信じ切ることで、家康は300年続くことになった徳川家を創り上げることができた。

    0
    投稿日: 2025.09.20
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    下巻の主要場面は、小牧・長久手の戦い。(家康VS秀吉)戦局の様子を、家康と秀吉の立場からだけでなく、家康の家臣、安藤直次、本多忠勝、石川数正の動きも取り入れて描写されており、真に迫るものがありました。まるで、現場に行って取材してきたかのよう。秀吉が頭を使って、相手方に取り入ろうとするところも印象的でした。(石川数正との関わり) 関ヶ原の戦いや大坂の陣については記されていないため、終盤は“あれ、もう家康の晩年なんだ”という感覚でした。 『関ヶ原』『城塞』の作品をご参照ください!という感じに、時間をとびこえていきます。家康が死に直面する場面での家臣とのやりとりで、最後まで緻密で入念な家康の気質が読み取れました。 私の今までの家康像の中に「独創性がなく、マネが多い」「言葉に出してはっきり言わない」といったことはありませんでした。 本書であらゆる角度からの家康の性格、生き方(体調管理は天下一品、医者に勝る。)を感じとることができました。

    22
    投稿日: 2025.08.24
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    ヒーロー漫画に出てくるようなカリスマ性も無い凡庸な男が、幕府の頂点を極めることになった道筋が独特な視点で語られていて、とても説得力がある。終盤は最晩年のエピソードに飛ぶのだけれど、最期まで己のペースを貫いて人生の週末を整えて逝ったのがいかにも家康らしいと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.20
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    秀吉を、陽とするならば、家康は、陰に分類されるのでしょう。共通項を強いてあげるのであれば緻密な計算力、その計算によって導かれた解を実行する力といったところなのかな。 小牧・長久手の戦いは、家康のその後の生涯にとって最大の資産。三河衆の団結力、一体感は圧巻。徳川幕府は、進歩と独創を最大の罪悪として、三百年間、それを抑圧。異を立ててはならないというのが徳川幕府史をつらぬくところの一大政治思想、そのもとを家康がつくった。 脇を固める、石川数正、酒井忠次、本多平八郎、榊原康政、井伊直政。 家康と秀吉の外交が描かれたのち、すぐに最期のシーンに移ってしまう。間にある出来事については関ヶ原、城塞の順に読んで埋めていくことにする。

    0
    投稿日: 2025.04.15
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    家康は自分を1つの機能を持つ器(箱)として見ることで、自分を究極的に客観視していたとする司馬遼太郎の見解が面白い。 自らが凡庸であることを知り抜いて、三河人のため滅私の精神を貫いた。 三河人もまた愚直に滅私の精神を貫いた。 江戸時代300年を通じて、内向的であるが団結した時は恐ろしい力を発揮する三河人の気質が日本人のベースになったのでは感じる。

    5
    投稿日: 2025.04.10
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    長い間下巻を借りれず、やっと読めた。 薄い本だけど、内容は家康の若い時から小牧長久手あたりまで、そこから一気にとんで亡くなる直前のはなし、関ヶ原とか大阪の陣は他の本があるからいいのか、一気に家康の人生を駆け抜けた気がする。 泣かぬなら、泣くまで待とうホトトギス この句に表されるように、辛抱強く待つ、待ってるように振る舞ってるけど、忠臣の部下たちが動き回っている、そして待って勝つ。 ある種の組織としてはいい、形だったのどはないか、と思う。

    3
    投稿日: 2025.04.10
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    下巻はほぼ小牧・長久手に割かれており、その後も知りたかった…感はあるが、家康なる人物像、徳川政権の根本が見えたという点で、それはそれでもよしとする

    0
    投稿日: 2024.11.28
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    小牧長久手のあと、秀吉と微妙な駆け引きをしたあと、関ヶ原や大坂冬の陣夏の陣をすっ飛ばして最期のシーンで終わる。 上巻に続き、戦よりも三河人の矮小さや、家康の性格に重きをおいていている。

    0
    投稿日: 2024.08.19
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     革新や創造を悪として前例踏襲の安定を善とする徳川政権が、いかにして出来上がったかを創業者である徳川家康に焦点を当てて論じており非常に分かりやすい。徳川政権の鎖国や重農主義等が270年の平和をもたらしたのか、停滞をもたらしたのかでその功罪が議論されるが、日本が停滞する中で保守的な徳川政権よりも革新的な織田豊臣政権への評価が高まっているように感じる。本著において徳川は功利的ではないが組織の安定に重きを置いて風通しが悪く、織田豊臣は功利的であるが風通しが良く発展性があるように書かれており、昭和の時代に調和を重んじて上手くいっていた社会が、功利的なグローバル社会に負けて価値観が変わってきた現代に本書を読むことで、示唆的なものを感じ司馬遼太郎の底深さを感じた。

    15
    投稿日: 2024.07.27
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    とても面白かった。下巻を見てもやっぱり家康だった。気になったのは石川数正。恥ずかしながら、秀吉に降ったことを知らなかった。徳川的閉鎖体制の犠牲者。まさにその通りだと思う。 あとがきで司馬遼太郎さんが家康を「かれの生涯は独創というものがほとんどなかった」と書いている。彼らしいですね。

    10
    投稿日: 2024.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻は、ほとんどが小牧・長久手の戦だけでした。一番最後に家康の死に際をやりました。それ以外は、小牧・長久手で活躍した武将(安藤直次、本多忠勝、石川数正など)について細かく記してくれていました。 小牧・長久手の戦いの前に、織田信雄の家老3人がすでに秀吉に籠絡されており、戦う前から家老が処分され大打撃を受けながらも、家康は池田勝入斎や森武蔵守長可の中入りを撃破するなど勝利を手に入れる。 秀吉側は、勢いに乗る軍勢ではあるが、ぐらぐらな城壁のような状態で、まだ安定していない。このため、命令を聞かず、半分押し切られる感じで、岡崎への中入りを許してしまう。また、西の勢力の島津や長宗我部がいつ軍勢を向けるかも知れず、不安は山積していた。 一方、家康側は三河衆の結束力の強さがあり、これが勝利への最大の力だったのが伺えます。また、三河衆の忠誠心の強さや欲のなさにも感服しました。 しかしながら、この雰囲気が閉鎖的であり、時に他者を排除するほうへ働いてしまう。石川数正の出奔もそこに由来したようである。 家康は、乗馬が上手であったが、決して無茶はせず、医者を信頼せず薬の調合なども自分でやり、遊女には梅毒を警戒し、絶対に手を出さなかったりといろいろ注意していた。こういう細かなことが、長寿に繋がり天下統一や後の徳川家の繁栄に繋がったんだと思う。 晩年家康が、藤堂高虎を徹底的に信頼していたことははじめて知りました。

    8
    投稿日: 2024.05.22
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    徳川家康の一生。どんな状況でも、最善の手で切り抜けていった。また三河の兵の忠誠心と強さが家康を支えていった。運も味方にして、天下統一していった人生に我々も学ぶべきことが多い。

    0
    投稿日: 2024.04.21
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    大河ドラマ『どうする家康』を観るようになって再読しました。 改めて読むと、家康のイメージが少し変わったような気がします。 でも、大河を観るほどでもないか・・・

    0
    投稿日: 2023.11.22
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    『覇王の家』とはどういう意味なのかを探りながら読んだ。特に『家』は風土、文化、三河気質というもので、覇者である家康を作り上げた土台をいうのであろう。「三河」という場所については田舎者的な意味で使っているが、そこで培われた「徳川」が「幕府」という大きな家にまで発展していく過程が描かれていると思った。 また、数人の家臣についても細かく描写しているのは、「徳川」という家を作り上げたのは忠臣の力でもあると読める。家康という個人を描きながら、江戸幕府は一人が作り上げたものではなく、三河のTEAM徳川という「覇王の家」の力によるものだと思った。

    1
    投稿日: 2023.10.19
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    下巻を読み終えた。 数ある司馬作品の中でもあまり人気がない−少なくともひぐ的には“主要な作品”に入れていない−理由がわかった。作者自身が家康に好意を抱いていないからだろう。家康の能力や人柄はさておき、没後270年あまりも続いた幕府を築いたという業績に関心がある。それにしても、小牧・長久手の戦いの冗長とも思える記述の後、いきなり74歳で没する最期に飛ぶのは構成的に興ざめだ。

    0
    投稿日: 2023.09.30
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    2023/6/29読了 大河ドラマ『どうする家康』の影響ではない、と思いたい。でも、去年は『義経』を買ったよなぁ……。 新機軸を打ち出すことなく、ひたすら旧守模倣を繰り返して、基盤の安定を図ってきた、というのが司馬家康像。100年以上経った〈江戸の三大改革〉でも改革と云いつつ復旧・復古的政策でしかなかったことを思うと、その創建精神が、如何に強力な縛りとなっていたか判ろうというものである。ストーリーは、〈小牧長久手の戦い〉から、一気に開幕後の晩年に飛んでいるし。豊臣家を滅ぼす過程は、『関ヶ原』や『城塞』で書いたから、それ読んどいて、という感じか?

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    家康のリーダーとしてのあり方は、興味深い。配下との合意形成の仕方、本人は語らず、まずは、意見を聞き、方針を決めていく過程は、部下が伸びる。現代にも通用するリーダーシップのあり方のひとつではないかと思った。 こういう人だから、安定した社会が築けたのだろう思う反面、織田信長や豊臣秀吉が作る社会はどうなっていたんだろう? 日本は、もっと早く国際化の波に飲まれていたんだろうか。

    1
    投稿日: 2023.08.31
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    よく比較される「信長」「秀吉」「家康」だが、私は「家康」が好き。 松本潤が似合わないとか取りざたされる「どうする家康」も欠かさず視聴。 好きな理由は何といっても長期にわたる安定政権を築き上げたこと。信長に仕え、秀吉に服従するかに見せかけつつ、じっくり時間をかけて自らの世を作り上げた実績が、後に250年以上の江戸時代となる。 鳴くまで待てるのは、ただ単に気が長いからだけではないことを、その人柄から知ることができた。これは今後の私自身の生き方にも大いに影響すると思う。 少し残念なのは司馬さんは「家康」があまりお好きではないらしいこと。

    0
    投稿日: 2023.08.30
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    三英傑の中では一番馴染みのなかった家康さん。 江戸250年の基礎がここにあったのかと納得でした。 大河ドラマがより楽しく見ることができそうです。

    3
    投稿日: 2023.08.09
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    上下巻読み終えた。下巻では小牧長久手の戦いの描写が詳しく書かれており、この合戦についての背景や概要を知らなかった為概要を知る事ができた。また、石川数正や本多忠勝といった重臣にも視点が置いてあり人物や三河衆も知ることができてよかった。

    0
    投稿日: 2023.05.22
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    主に豊臣政権になるまでを丁寧に描かれており、そこからいきなり晩年になってしまったのでちょっと残念。 小牧長久手の戦いについてあまり知らなかったので興味深かった。 あとやっぱり著者の描かれ方にもよるけど魅力的な人物ではない(笑)

    6
    投稿日: 2023.04.25
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    初めて夢中になった司馬さんの作品は きっと多くの人がそうなのではなかろうかと予想する「龍馬が行く」だった。 本作は初めて読んだ。 執筆されたのが何十年も前であるから、新たな史実が出てくるなか作品の内容を鵜呑みにしてるとあれ?と思う事もあるのだろうけれど、そんな事はほぼ気にならない。 小説なのだから。 司馬さんの作品の登場人物は皆が魅力的で歴史上こんなにも人物がいたのか!と毎回驚かされる。 歴史が塗り替えられようが、私は司馬遼太郎作品読続けるだろうなぁ。

    0
    投稿日: 2023.04.19
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    ■司馬遼太郎による家康やその家臣、秀吉などの濃密な描写。 ■関ヶ原や大阪の陣のところなどがない。恐らく、人間的な描写ができる歴史書類が残っているところをつなげているのではないか。 ■覇王の家というより、覇王の人という題名の方が相応しい、という感じの本。読み応えはあった。

    1
    投稿日: 2023.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小牧・長久手の戦いがメインになっていて、大阪夏の陣や関ヶ原についてはほとんど触れていないことに驚いた。ただ、その分、家臣の裏切りなどの反応など、人間臭さを感じる部分が多く、本当にこうだったのかもしれないというリアルな小説だった。

    0
    投稿日: 2023.03.08
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    下巻は徳川家康の重臣にフォーカスした内容。 しかも長久手の戦い以降死期直前までの記載はなしとのことで、少々食傷気味ではある。

    0
    投稿日: 2023.02.12
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     小牧・長久手の戦いで秀吉を事実上破った家康から晩年の家康までを描き、家康の本質に迫る。  信長や秀吉に比べると、英雄的な魅力が感じられない家康ですが、この作品を読んでその理由がさらにわかった気がします。  同時に自分に置き換えてみると、家康のようにあるべきなのではないかと思う自分がいました。  司馬史観でとらえた家康像のように、自分を客観視しながら自分をあるべき姿に行動させること、それはそれで人としての大きな力になるのではないかと考えさせられました。  また、家康の配下の武将の運命からは、人生の岐路でどう歩むのかが大切であることも感じました。

    19
    投稿日: 2023.02.12
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    小牧 長久手の戦いで時の権力者秀吉に勝った家康。秀吉の懐柔策にのらず、三河、遠江、駿河、甲斐、信濃、5か国をしっかりと基盤を固める。この小説での家康は、関ヶ原の決戦などでの豊臣家に対しての策略や陰謀などは出ず、権力への欲望は感じられない。部下の考えをよく考え、はっきり自分の考えを言わないところは、信長とも秀吉とも違う。上巻ほどの面白さは感じられなかったかと思う。

    0
    投稿日: 2023.02.04
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    戦国時代の天下取りで争いあった信長、秀吉、家康。これら天下人の元に仕える光秀などの家臣達。 単に徳川幕府三百年に及ぶまでの争いを描いただけでなく、何故、家康が長きに亘る政治を治めることが出来たのかを、信長や秀吉と違った三河人の忠誠心の強さを表現していて、面白かったです。 NHK大河(どうする家康)も、そうした家康の人間性を前面に表現したかったと聞きました。 ドラマも色々話題になっているようですけど、楽しみに見ています。

    1
    投稿日: 2023.02.03
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    手に汗握る小牧長久手の戦い  下巻は、小牧長久手の戦いを中心に描かれる。大勢の武将が出てくるが、浅学ののため初めて聞く名前も多かった。  三河衆の価値観や排他性、用心深さ、偏狭さは、家康の性格そのものであり、徳川幕府、徳川期の性格であり、その後の日本人の民族性をつくり、現代でもなおその根を残しているという不幸もつくったと綴っている。説得力があります。

    0
    投稿日: 2023.01.21
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    小牧・長久手の戦いにおける記述が長い。。。 そこが覇王へのターニングポイントだったという事ではあるのだが。 譜代の家臣への寛容性に、気付きと学びあり。

    1
    投稿日: 2023.01.09
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    コロナ感染を乗り越え、漸く読了。 前回のwave以上に、周りでの感染者が増えている気がする。辛かったことは、裂けるような喉の痛みやら熱やらで、夜休めないことだったか。 しかし帰郷前で良かった。覇王の家 下巻を来年に持ち越すことなく済んだ。 今年の大河ドラマもあと一回を残すのみとなり、すでにそのことが寂しく感じながらも、来年からの大河ドラマもせっかくならば基盤を作って楽しもうと思い立ち、本書を読み始めた。 司馬遼太郎の後書にもあるとおり、なるほど3世紀にも渡る幕政の礎を築きながら、タイトルにある「覇王」という要素をこの家康は持っていない。さらに司馬遼太郎の言葉を借りると、日本には所謂英雄と呼べる歴史上の人物はない。 ただ、それでも乱世を統一し、彼が築いた長期に渡る幕政が、今に至る日本の文化や民族性に影響を及ぼしていることはなんとなく感じるところで、それがどのように成し得たのかを読みたかった。 歴史の解明は刻々とされている。 この本が執筆された昭和48年から、新たな発見や説も出て来たかもしれない。それでも、大筋こういうことであったのだろうと妙に思える。

    1
    投稿日: 2022.12.15
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    家康と三河の家来たちの物語。家康は基本的には地方の殿様で、もともと天下を取るような夢も持っていなかったし、それほどの器量があったわけではないとする。確かに、彼は自国を守ることに一杯いっぱいだったし、今川、武田、そして織田に囲まれた環境ではそれは無理もない。そして、三河の国はもともと小さな豪族の集まりで、織田家のような利得に基づく合理的な主従関係はなく、ただ濃密な人間関係が特長であったという。たしかにその観点で、徳川幕府というのは、地方の内向きの政権が大きくなった性格を持っていて、外国との交流を絶ち、ひたすら内部的安定を優先させたというのはその通りかもしれない。 秀吉との関係のくだりのあと、一気に家康の最期まで話が飛ぶなど、司馬作品としては珍しくバラつき感もある作品ですが、よく知られたエピソードの裏側にある、家康の性格、三河人の気質をえぐりだしているとこは、とても興味深かったです。

    1
    投稿日: 2022.02.13
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    あとがきにて司馬遼太郎さんご自身が書いていらっしゃるが、家康からは「覇王」という印象は最後まで受けなかった

    0
    投稿日: 2021.11.21
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    同じ話が何度も繰り返されるし、爽快感がない。 氏は信長・秀吉・家康に仕えるなら家康とのことだが、着実性だけを評価して、好きではないのではないか。 2巻しかないのに読むのがつらかった。。。(2021.9.7) ※売却済み

    1
    投稿日: 2021.09.07
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    覇王というくらいだから、大坂の陣であるとか、関ヶ原であるとかの詳細まで書いてあるのかと思いきや、小牧長久手の戦いに終始。 個人個人、家康とそれを取り巻く人たちの性格、性根の機微が描かれた小説でした。 ただ、エンターテイメント性は低いかなと。 司馬遼太郎好きのおとんもあまり好評価ではなかったし、理解しました…

    0
    投稿日: 2021.03.27
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    現在の日本人の道徳観、風習など、良きにつけ悪しきにつけ、徳川家康が造り上げた江戸時代に出来上がったものが、数限りなくある。 司馬遼太郎のこの小説は、たんなる出来事の羅列でなく、当時の漢たちの、生き様、有り様を明らかにしようとしたところが、司馬遼太郎先生らしいと思いました。

    0
    投稿日: 2021.01.11
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    徳川家康という人物についてはいろいろな側面から書かれている。それは稀代の英雄として書かれることもあれば、悪役になることもしばしばである。 司馬遼太郎は、また別の側面から徳川家康を捉えている。この下巻で話が急に飛んでいるのはそのためだろう。

    0
    投稿日: 2021.01.07
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    上巻に続きあっという間に読み終えてしまった。 家康は言葉が少なく、家臣たちは自分の頭で物事を考えなければならなかったというフレーズが頭に残った。 ただ指示をこなすだけでは考えない。 自然と考えるクセがつくことで、屈強な家臣団が築かれたのではないかと感じた。 また、なんでも成功事例を真似る姿勢は、ビジネスフレームワークを知って利用することにつながると感じます。

    0
    投稿日: 2021.01.03
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    読み終わり改めて「覇王の家」の意味がわかった気がする、決して家康が主人公でなく徳川家という主従の成り立ち全てを総じて「家」という組織が描かれている、この視点が面白い更に家臣の事も知りたくて、別の視点での徳川家が読みたくなる。

    1
    投稿日: 2020.10.23
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    小牧・長久手の戦いにおける家康と秀吉の心理が見事に描写されています。配下ではなく、ただの同盟者である諸侯を束ねつつ戦っていた秀吉のもどかしさがよく理解できました。様々な制限がある中で石川数正や織田信雄に接触して、なんとか状況の打開を試みる秀吉が素晴らしいです。相変わらず魅力的な秀吉を描いてくれます。家康の側近についても細かく描写されており、それぞれに魅力がありました。関ヶ原の戦いについては書かれていませんが、個人個人を深く掘り下げているので、作品の焦点を広げ過ぎなくてちょうど良いと思いました。歴史の切り取り方、読者への伝え方、さすがだなと感じます。

    2
    投稿日: 2020.09.27
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    「覇王の家 下」 司馬遼太郎(著) 1973年 初刊 (株)新潮社 2002 4/20 新潮文庫 2020 6/20 31刷 2020 9/12 読了 ん?ん? 関ヶ原も大坂の陣も出てきませんでした^^; その辺りを題材にしたお話を司馬遼太郎は書いてるから当然なんだろうけど^^; この下巻では 小牧、長久手の戦を中心に家臣との繋がりから三河武士という特殊な集団と 家康という摩訶不思議な人物像が描きだされています。 閉鎖的で慎重な気風の一豪族が天下を治めたこの270年続く江戸幕府の功罪については あとがきに書かれていて興味深いです。 もし秀吉の世が続いていたなら 今の世界地図は大きく変わってただろうなぁ… 読書部会まで徳川家康について もうひと作品読んどくべきだろうな。

    9
    投稿日: 2020.09.12
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    徳川と三河 なるほど・・ 織田、豊臣、徳川 それぞれの覇者の性格や力 特性は知れば知るほど面白い 歴史にたらればはないけど、やはり色々たらればを考えてしまう

    1
    投稿日: 2020.07.01
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    徳川家の地租・三河国(現愛知県東半部)は、素朴で情義を重んじる「三河かたぎ」の国人が住むところであったようで、家康の性格の一端を物語っている。忠義心の強い三河武士団の評定をよく傾聴し、秀吉軍との小牧・長久手の戦いに臨んだ家康の姿勢は、臣下あっての覇権者であったと印象付けられた。徳川300年の天下は、三河の風土の中で鍛え上げられた忍び難きを忍びぬく精神的基盤によって、脈々と築きあげられていったのかも知れない。

    3
    投稿日: 2020.02.06
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    司馬遼太郎がまとめた、徳川家康の生き方をまとめた本。 上では、小牧・長久手の戦いから休戦の顛末までと、家康の最期の話まで。 自分の才能を疑い、歴史から再現性が高いことを重視して大名として君臨していたことがうかがえる。下手なビジネス書よりも学びがある。

    0
    投稿日: 2019.12.29
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    【感想】 「徳川家康って本当に変人だな」という感想に尽きる。 勿論センスも良いし、勇敢だし、家臣に対するマネジメントや信頼感などはずば抜けたものがある。 ただ、終生自身を客観視できるという点において、こんな人間がいるのかと仰天した。 もしかすると、彼は心の底では自分以外だれ一人として信じていなかったのではないかなとも推察できた。 また、三河の人間の閉鎖的性質や、言葉は悪いが「ネクラ」な点は、読んでいる分には面白かったが、自分の近くにこんな人達がいたら絶対に嫌だなと思った。笑 なにはともあれ、徳川家康は戦国時代を終着させ、300年近く続いた江戸幕府を創り上げた偉大な人物であるであるという事実には変わりない。 晩年、というか死没間近になっても、後世のことを考えて、色々な手筈を打つあたり、やはり家康は只者ではないなと思った。 【あらすじ】 戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか……。 小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。 その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。 信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。 【内容まとめ】 1.地上にいるなまの人間とは思えないほど、この男は自分の存在を抽象的なものにしようとしていた。 彼には自己が無さそうで、自己まで客体化され、監視され、運営されていた。 創造力ももたず、天才でもなかったこの人物が、乱世のなかで多くの天才たちと戦ってゆくには、こういう自分を創り出すほか手がなかった。 2.世におそろしいのは、勇者ではなく臆病者 家康にすれば敵に城を奪われたことより、味方の信雄のほうがこわい。 3.家康がその前半生において時々見せてきた絶望的な思いきりについて。 元来は利害計算がたくましく、頭脳はつねに計算で旋回したが、しかし利害計算も及ばぬ絶体絶命の極所に立ち至ったとき、少年のように初々しい自尊心と、果敢な勇気を見せる。 家康という男をこの戦乱の世間につなぎとめている最大の要素は、過去において彼が発揮した賭博とも言い難い、絶望的で自暴自棄に近い行動であった。 4.「愚かなことを言う者があっても、しまいまで聴いてやらねばならない。でなければ、聴くに値することを言う者が遠慮をするからだ。」 家康は口数の少ない男だったが、ひとの話は全身を耳にするような態度で聴いた。 どんな愚論でも、辛抱強く聴いた。 5.家康は最後の最後まで忠実で世知らずの三河者こために心を砕いて指示を与え、ついには残らず指示をしきった。 偉業は生前もさることながら、原理と原則を残す事によって死後3世紀ちかくも続かしめたその政権のほうにむしろ重みがある。 【引用】 p5 徳川家康というのは虚空にいる。 地上にいるなまの人間とは思えないほど、この男は自分の存在を抽象的なものにしようとしていた。 彼には自己が無さそうで、自己まで客体化され、監視され、運営されていた。 本来、どれほどの創造力ももたず、むろん天才でもなかったこの人物が、この乱世のなかで多くの天才たちと戦ってゆくには、こういう自分を創り出すほか手がなかったかもしれなかった。 「素知らぬ体(てい)」という奇妙な態度を生涯つづけた。 家臣に対して怨恨や憎悪、偏愛や過褒、猜疑を持たず、自己を守るために自己を無私にするという異常人であった。 p60 (世におそろしいのは、勇者ではなく臆病者だ。) 家康にすれば敵に城を奪われたことより、味方の信雄のほうがこわい。 へたへたと腰が砕ければ、なにを仕出かすかわからない。 「敵は大軍、当然ながら驕っております。驕れば必ず破れが出るのが当然。そこへ巨細なく目を配り、砕けたとあればすかさず付け入って一仕事いたしますゆえ、ご安心あれ。」 p110 ・長久手の戦いにて 秀吉軍は、池田勝入斎が悪ねだりをした「中入り」という機動作戦のせいで潰乱した。 家康は、彼の半生のなかでもほとんど記録的な大勝をおさめた。 p178 秀吉のためらいは、かれの失策ではなくその事情によるものであった。 秀吉の下は、寄合い世帯でしかない。 もしこの同じ戦術的局面で、上杉謙信や武田信玄が秀吉の立場であったとすれば、一大突撃を敢行したであろう。 彼らの軍団の中核は家の子・郎党であり、主将が打つ鉦や太鼓の合図に忠実であった。 が、秀吉にはそれができない。 p196 まずい、と家康は新しい局面に立ったときに常に持つ恐怖心をこのときも持った。 家康は信雄という同盟者を失っただけでなく、信雄が秀吉と和睦した以上、秀吉・信雄軍を敵にせざるを得なくなる。 「殿も信雄さま同様、羽柴と講和なされますか?」酒井忠次が妙案のようにそう言ったが、 「おれは、せぬ」と言い切った。 理由はなかった。 家康がその前半生において時々見せてきた絶望的な思いきりがこのときにも現れた。 家康は元来が利害計算のたくましい男であり、その頭脳はつねにその計算で旋回したが、しかし利害計算も及ばぬ絶体絶命の極所に立ち至ったとき、この男は少年のように初々しい自尊心と、果敢な勇気を見せるのである。 いずれにしても家康という男をこの戦乱の世間につなぎとめている最大の要素は、過去において彼が発揮した賭博とも言い難い、絶望的で自暴自棄に近い行動であった。 p209 「愚かなことを言う者があっても、しまいまで聴いてやらねばならない。でなければ、聴くに値することを言う者が遠慮をするからだ。」 家康は口数の少ない男だったが、ひとの話は全身を耳にするような態度で聴いた。 どんな愚論でも、辛抱強く聴いた。 p255 家康は大坂夏の陣を終えて豊臣家を滅ぼしたあと、その翌年に齢74歳で死ぬ。 晩年まで健康だったのは、色情を抑えて他の方法で気分を晴れさせていたからである。 p260 家康は医師がいかに頼みがたいものであるかを知っていた。 頼みがたい以上は、家康は自らが医者となって自ら健康を守ろうとし、日本中の医書を取り寄せ、さらには製薬法も学び、衛生や健康法も自ら工夫した。 梅毒の危険性を早々に見抜いて生涯において一度も遊女を近づけなかったり、スポーツが体を守るということを東洋において最初に知って実行していた。 p275 臨終までの数日間、医師がいかに薬をすすめても、一切服用しようとしなかった。 家康が一個の悟りに達していたというよりも、元来がそういう男であった。 彼は自分という存在を若い頃から抽象化し、自然人というよりも法人であるかのように規定し、いかなる場合でも自己を一種放下したかたちで外界を見、判断し、動いてきた。 自分の健康についても、まるでそれが客観物であるかのように管理し、与えるべき指示を彼自身が冷静に与えていた。 どうみても英傑の風姿をもたず、外貌と日常もそしえ才能もごく尋常な人物でしかないこの男が、その深部において際立って尋常人と異なっているところはこの一点であり、この一点でしかなかった。 p284 家康は最後の最後まで忠実で世知らずの三河者こために心を砕いて指示を与え、ついには残らず指示をしきった。 家康は偉業は生前もさることながら、原理と原則を残す事によって死後3世紀ちかくも続かしめたその政権のほうにむしろ重みがある。

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    投稿日: 2019.04.19
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    司馬さんが巻末に書いてらっしゃるとおり、自分を法人のの機関として行動した人なんですね。それとともに、狭い三河人の結束とその反面である広い世界観の両方を廻さなければならなかった家康は、特殊な天才だったと思う。また、一個人、一地域の性格が、国全体のその後の性格に大きな影響を与えたことは、歴史の不思議を感じました。

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    投稿日: 2018.01.28
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    戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか……。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。

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    投稿日: 2017.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

     かれは自分という存在を若いころから抽象化し、自然人というよりも法人であるかのように規定し、いかなる場合でも自己を一種放下したかたちで外界を見、判断し、動いてきたし、自分の健康についてもまるでそれが客観物であるかのように管理し、あたえるべき指示をかれ自身がかれの体に冷静にあたえてきた。家康の深奥に秘密があるとすればこのことであり、かれの一代はこのことから成立しているといってよく、さらにはどうみても英傑の風姿をもたず、外貌も日常もそして才能もごく尋常な人物でしかないこの男が、その深部においてきわだって尋常人と異なっているところはこの一点であり、この一点しかなかった。

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    投稿日: 2017.02.19
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    なぜか関ヶ原は思いっきり飛ばされているけど、家康が死ぬまでが書かれている。 あらためて思ったのは個人の性格・能力はその環境から作られるもので、組織の性格・能力も個人の集合により作られるもので、その性格・能力は土壌となって未来に受け継がれていくものだということ。 やっぱり歴史はおもしろい。

    0
    投稿日: 2016.07.16
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    家康の物語 家康は模倣を好み、独創を嫌う 武田を畏怖し模倣し小牧長久手を戦い 秀吉を模倣し関ヶ原を戦う 健康家で吝嗇家 夜伽が無い日が無いほど好色家だが漁食はしない 梅毒を避けるために娼婦もとらない 部下を罰さない 若い頃に散々負けている 凡人は天才を模倣すればいい 人の話は全身を耳して聞く。 どんな愚論も辛抱強く聞いた。

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    投稿日: 2016.06.14
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    徳川家康が盤石な江戸幕府を築くまでの道のりを描く。下巻は、後の家康の立場を作ったと言える、豊臣秀吉と対決した小牧長久手の戦いを中心に入念にたどっている。 あとがきでは、日本人の民族的性格が江戸時代を通じて矮小化された理由を、徳川家の極端な自己保存の神経に過敏な性格から出ている、としている。

    0
    投稿日: 2016.03.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    司馬遼太郎の描く徳川家康。日本人の悪い所は家康のせいが大きい、そう思えるところがある。それがわかった。  家康が他人の顔色を伺うのが巧かったから、今の日本人の美徳は空気を読むことになったのかもしれない。  家康の経済感覚が農本主義だったから、今の日本人は近代化の精神がなかなか育たないのかもしれない。  家康の性格がケチかったから、今の日本人も節約好きで、蓄財家なのかもしれない。  家康の感性が「客観的」だったから、今の日本人は規範意識が非常に高い民族になれているのかもしれない。  後世の日本人にこれだけの影響を与えている。死んでもなお自分の人間性が社会に影響を与える。本当に神のようだな。それは家康を崇拝し尽した秀忠と家光のおかげというところもあるのだろうが…  これほど家康の影響を受けた日本という国家。それがすでにもう、「覇王の家」なのであろう。日本は徳川家の領域内から抜け出せない。アイデンティティに組み込まれているってすごいいいいいい!!!!  それだけ日本人にとって江戸時代という歴史は偉大なものだということだろう。まぁ、国民全体に教育が施されるようになったのもこの江戸時代から出し、日本全体が一つにまとまったのもこの時代からだからな。  やっぱり家康は偉大な、偉大な人物だ。器の小さい、小さな巨人だな。

    0
    投稿日: 2015.08.29
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    戦国好き、日本史好きな人には、おすすめですね。 いや、というよりも、戦史好きな人、かな…。 下巻は、ほとんど 「完全版 小牧長久手の戦い」という感じです。 秀吉vs家康という、オールスターゲームのような「小牧長久手の戦い」。 これを、発端理由から、戦闘、そして戦闘後の外交戦まで。 実に余すところなく描き切ります。 一枚岩の家臣団。先祖以来の地元。囲まれない辺境の領主。 という長所や特徴を活かす徳川家康。 寄せ集めの家臣団。近畿で敵に囲まれかねない状況。目立ちすぎる出世者。 そんなデメリットを裏返すように、政治力、陰謀、そして天性の明るさと捨て身な行動力で、対応する羽柴秀吉。 これはこれで、男性的には、レアル・マドリーvsバルセロナ、みたいな手に汗握る単純なエンターテイメント。 こういうのを描かせると、盛り上げ方、息の抜き方、脱線話、実に豊穣な解説者にして演出者です。司馬遼太郎さん。 ただそこに、結局全ては人間関係。人の心理、他人の弱さみたいなものを、どうわしづかみに掴むのか。 もっというと、人間の集団を、どう操作するか。あるいは、乗せていくか。 いや、というより、どうやって振り落とされないようにするか。 そんな目線ですね。 ただ、家康さんの生涯の評伝…という訳ではないのは、小牧長久手終戦の後は、イッキに飛んで、家康の死になります。 まあ、その間は「関ヶ原」「城塞」という二大長編を読んでくれ、ということなのか…。 しかし、子供のころから、「ザ・戦国」な風雪にさらされてきた家康さん。 好悪を超えて、その死を描く終章はけっこう感動的でした。 しかしまあ、家康さんはほんとに健康医術保健に詳しかったんですね…。健康オタク。

    1
    投稿日: 2015.08.12
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    徳川家康の持つ、質素で保身的で非独創的ながらも、勝負勘の良さと大胆さと先見性を兼ね備えた人物像を描いた作品。 信長・秀吉の築いた派手で個人主義な文化と、徳川の築いた忠誠心を重んじ質素倹約に努め根回しで事を運ぶ文化の違いが対比的に描かれており、400年以上経過した現在でも同様の風潮が垣間見える辺り、大変に興味深いと感じた。

    0
    投稿日: 2015.03.15
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    「太閤記」を読んだ後、まずは家康の事が知りたくて「覇王の家」を読んだ。読み終えて、信長のような決断力と、秀吉のような交渉術と、家康のような抱擁力がほしいとつい思ってしまった。後半、秀吉から家康へ天下が移り変わる部分がスパッと抜けていた。これは「関ヶ原」を読まなくてならない!

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    投稿日: 2014.10.20
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    秀吉との勢力争い話が長らく続いたのち、一気に家康晩年を迎え終了。間の時代は氏の他の作品で書かれており、以前に読んだこともあるが、やはり一つの作品として長い時がいきなり飛ばされると少しさみしく感じる。(とはいえ、同じ時代の同じ登場人物の話を、複数の作品でボリュームもってかけないのはわかりますが。) 後書きに以下の記載がある。「室町末期に日本を洗った大航海時代の潮流から日本をとざし、さらにキリスト教を禁圧するにいたる徳川期というのは、日本に特殊な文化を生ませる条件を作ったが、同時に世界の普遍性というのもに理解の届きにくい民族性を作らせ、昭和期になってもなおその根を遺しているという不幸もつくった。」たぶん、平成にも根を遺していますね。それにしても、一人の人間が立ち上げた天下がここまで民族に影響するってすごいなぁ。。

    0
    投稿日: 2014.10.11
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    家康の財産は、秀吉に負けなかったということにあると思う。その事が、秀吉も遠慮をした実力者としての立場を作り上げた。 長く続いた、閉鎖的な江戸幕府が、よい面よりも、悪い面の方が多いのでは?という考えは面白い。鎖国のおかげで、世界の流れから取り残されたが、日本国内で独特の世界観が純粋培養されたという見方もできる。 ただ、閉鎖的で、変化を嫌う組織を造り上げ、その幕末に、黎明期には礎でもあった三河の家来の子孫が、幕末には全く戦力にならず、幕府初期に冷淡に扱われた外様藩に、やられてしまうのは、歴史の妙という他にない。

    0
    投稿日: 2014.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徳川家康がどのような境遇で育ち、どのようにして天下をとるに至ったかが語られる歴史小説。 時代考証が丹念で、さすが司馬遼太郎といったところでしょうか。 やはりその土地の人間と土地の地形というのは関係してくるものなのかなと思いました。 特に三河と尾張の違いというのがこんなにあるものなのだなと驚きました。 よく考えれば、徳川家康ってそんなにカリスマ性のある人間ではないと思います。でもおそらく自己管理能力や観察力、人の扱い方の能力は優れていたのだろうなぁ・・・・・・ 天下を取るまでは、綱渡り状態だし。どこでどう転んでいたかわからない。 彼の気質がそのまま江戸時代以降の日本人の気質となっていくというのはとても面白いと思いました。 彼は腹黒というかなんというか、臆病者かつ保守的な人間だったのだろうか。 印象的なのは没個性と表現されているところです。 その点で信長とも秀吉とも違ったのでしょう。やはり確固とした組織を作るためには、個人の能力(天才性?)に頼ることなく成立することが重要なのでしょうか。

    0
    投稿日: 2013.10.23
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    下巻は”徳川家康“の名を更に飛躍させた小牧・長久手の戦いを中心に描かれていた。徳川家康と三河軍団の鮮やかな戦場の駆け引きは三河軍団の結束力の賜物で素晴らしい。 織田信長との同盟は下手に対応せざるをえなかったが、本能寺の変後は色々な駆け引きを行って身代を大きくした様は読んでいて面白かった。特に豊臣秀吉とのギリギリの駆け引きは自分より強い相手に対して存在感を出していった。さらに信長や秀吉の良い所を模倣して、天下人となり、江戸幕府を260年続かせる礎を作った。 ただ、司馬遼太郎さんが江戸幕府の負の遺産について語っていたが、納得できるものがあった。

    0
    投稿日: 2013.10.13
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    『覇王の家(下)』 後半です。 司馬遼太郎さんは、まるで実在する人物を見てきたかのように書きますね。 リアリティがありますから、キャラが生き生きとしております。 すっかり司馬さんワールドに引き込まれてしまいました。 (END)

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    投稿日: 2013.02.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    筆者によれば、徳川による300年に渡る支配こそが今日の日本人の国民性を作り上げたのだという。その大本となった徳川家康とその家臣団を分析し、その根拠を分析する歴史小説である。新史太閤記などに比べると、家康や三河人の内面理解に重きが置かれているため、小説としては多少地味であるが、その地味さが一般的な徳川家康像をうまく表現しているように思った。 実際にどうだったのかはさておき、織田信長や豊臣秀吉、その他の戦国大名の派手さに比べて、徳川家康にはどこか得体のしれない狸親父としてのイメージがあると思う。そのイメージを抱かれるゆえんを筆者の豊富な知識と独特の分析力で納得させてくれるような小説である。 徳川の名を挙げるきっかけである小牧長久手の戦い関連に多くの項が割かれている。また、小牧長久手の後は唐突に彼の臨終間際のシーンまで飛んでしまうので、人によっては中だるみしたり、肩透かしを食らうかもしれない。著者の他の作品なども読んで、補完するのがよいかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.01.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小牧長久手の戦いをえがいたあと、 晩年の話に飛び、終結。 石川数正の話が面白かった。 秀吉が(―数正なら蕩せる。)と思っていたのにぐっと来た。 しかし、秀吉の元に奔っても、栄転しなかった数正が悲しい。 『功名が辻』を読んだ時にも思ったが、 今回も少しだけ言及されただけだけど、 司馬遼太郎さんは蒲生氏郷が好きなんだな、と思う。 家康に上洛せよと促す、秀吉の外交の使者、 織田長益、滝川雄利、土方雄久が三河から戻り、 織田信雄とともに秀吉に結果を報告するため夜急ぎ参り、 起きるともわからない秀吉を待つため、 寝所のそばで忠誠心を示すがごとく控えている様子が面白かった。 控えているとき、織田長益だけは退屈しておらず、 「欄間を見あげては、その透かし彫りについての講釈を 滝川雄利を相手にやっていた。」という描写があった。

    3
    投稿日: 2012.12.16
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    ''鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス''の徳川家康。彼はどうして天下をとることが出来、どうして徳川幕府は約300年も存続することが出来たのか、その秘密がココに!(笑)

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    投稿日: 2012.11.05
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    上巻に引き続き淡々と。 秀吉との外交とか 亡くなる直前のこととか。 司馬先生、淡々とし過ぎです!! と言いたいくらいに 正直あんまり頭に残らない作品。 まぁ、新たな発見とかが出来たんで あーなるほどね〜 という感じでしょうか。 小説というよりも最後までキッチリ 「家康とはこういう人です!」みたいな感じだった。 徳川家康という人物そのものに 興味のある人にはイイかも。 能ある鷹は爪を隠す。 という感じです。

    1
    投稿日: 2012.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徳川家康の生涯を司馬遼太郎がつづった一冊。 司馬遼太郎が考える家康の人間像をできるだけ公平に描写した という印象があった。 それだけに、今まで抱いていたイメージとは違う性格の家康が 描かれていた。 ドラマチックな展開は一切用意されていなかったが、 三河武士の気質と尾張人の気質の違いなど当時の様子が ありありと分かる、司馬遼太郎の知識と描写力はさすがであった。

    0
    投稿日: 2012.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    徳川家康の話。幼少の頃から没するまで。ただし関ケ原のあたりは、別に小説になっているせいか、ごっそり抜けている。なので盛り上がりにかける。そもそも人柄的にも派手さがなく、その人柄がその後、江戸幕府そのものとなって、270年も続いてしまったらしい。読み終わるとがっかり感が残るな。

    0
    投稿日: 2012.03.03
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    家康の後半生(秀吉が天下をとったあたりから)が描かれてますが、家臣等の周りを取り巻く人物の話が中心ですが、家康の接し方や動かし方から計算高さやずる賢さがよく分かります。 特に秀吉が柴田勝家を倒した際に祝いの品を届けたり、秀吉の妹を正室に迎えたりと関係は深いと感じていていましたが、家康の心は全く秀吉には向いてなかったようです。

    0
    投稿日: 2011.11.23
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    270年にも渡る徳川期を築き上げた徳川家康の話ですが、日本の今の風土、昭和期に入ってもなお、世界の普遍性というものに理解の届きにくい民族性をつくらしめ、それが、徳川家という極端に自己保存の神経に過敏過ぎる性格から出ており、家康自身の個人的性格から出ているところが濃いと記してあります。 併せて、私自身が小説を読んで感じた事ですが家康の根拠地である三河人の性格や行動、言動もそのまま徳川期から今に至るまでの日本社会の性格になったとも読み取れました。 これは平成の現代になってもなお日本の現代社会→会社組織にも色濃く反映しているのではないかと考えざるを得ませんでした。 その意味では日本の現代社会や組織を考える上では非常に面白い本です。

    0
    投稿日: 2011.10.02
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    うーーーん。最後はあきちゃったな。 同じ司馬遼太郎の「太閤記」とかとだぶるんだよな。 小牧・長久手の戦いの部分は。。 まあ「太閤記」は秀吉サイドから見た形だから 逆でいいけど。。

    0
    投稿日: 2011.08.26
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    英雄のいない国の、英雄の形。自信を捨てつずける勇気。嫌うもの、愛する美徳について、結果しっくり感じてしまうのが、270年の結果の中に行きているなのかと考えさせられる。石川数正、酒井忠次。 出棺の担い手 本多正純、松平正綱、板倉重昌、秋本泰朝。 土井利勝、成瀬正成、安藤直次、中山信吉。 僧天海、僧崇伝、榊原大内記

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    投稿日: 2011.06.14
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    司馬遼太郎作品ではいつも悪者扱いされる家康の物語。小牧長久手の戦いを中心に、その戦後処理や家康往生際を通して、家康像を描く。独創を禁じ、模倣者に徹して天下を取ったという生き様は、ある意味で勉強になる。

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    投稿日: 2011.05.07
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    小牧長久手の戦いの描写は見事。 本多忠勝の無謀さが、家康を救うというのは、 石川数正の態度とは正反対であり、皮肉にもなっている。 なんだか、石川数正が三河者としては、 やや異端であるがゆえに、排除されてしまうのは、 江戸時代の気質につながるところがあると思う。

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    投稿日: 2010.11.30
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    つまりは家康自身によるセルフプロデュース「機関・家康」だったということかーッ 安吾の「家康」と比べてみると、晩年の捉え方がちょっと違うのが面白い。安吾は家康を(不出生の傑人ではあるが)人間として見ているけど、司馬遼は完全に抽象、機関扱いなのだね。 面白かった。

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    投稿日: 2010.10.23
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    上巻と同じ気持ちで読んだ。 正直、模擬授業の日が近づき、あせりながら後半を読んでしまった・・・・ そのためか、上巻より楽しめず・・・ さあ、次は何を読んでやろうか!!!笑

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    投稿日: 2010.09.13
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    王道を貫いた家康記。 組織のトップとしての生き方は、現在の日本人の価値観に引き継がれている気がする。 危機察知、未来想像からくる現実主義が軸にあるだけに、時折見せる激情、冒険が一際将としての彼の魅力を膨らませる。

    0
    投稿日: 2010.06.27
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     近代日本人の性質を決定づけてしまった江戸時代。以前はおおらかな国民であった日本人を、300年で覆した徳川幕府。その祖は流浪の出自であった?  奥三河の松平家は、流浪の男が立ち寄った家の女を見初め、定住したことから成立したという推理を示している。大胆な司馬史観だ。家康については、今川氏との合戦である三方原の戦いが、その素養をよく示し印象的だ。甲斐武田の攻略も読み応え有り。

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    投稿日: 2010.05.02
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    斉藤道三→織田信長→豊臣秀吉と続いて、 ついに戦国時代を終わらせた「徳川家康」の物語。 激動のなかで、冷静に、自分を律し、生き抜いたリーダーの姿。 室町から戦国、そして、300年太平の時代へ。 家康から300年後、新たな激動の時代を迎えることになります。 そして、今、維新の時代「龍馬がゆく」を読みすすめています。 今、本当に本当に、大きな変わり目を迎えていると感じます。 その今を経営者として、如何に進んでいくかを深めたいと思っています。

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    投稿日: 2010.01.18
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    自己を守るために自己を無私にする。 安堵感を与える。 模倣する。 そんな家康の生き方が、江戸時代を作り、今の日本を作ったのだと感じさせてくれる本。

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    投稿日: 2009.09.30
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    家康と彼を中心にした三河武士たち、彼等の戦いや確執を司馬遼がぐいぐい探りを入れて考察していく、小説というよりはやっぱり研究書のようなエッセイのような不思議な本、の下巻。 小牧・長久手の戦いでの勝利がいかに家康の生涯通しての財産だったかというのをかなり綿密に点描していきます。関ヶ原も大坂の陣もまったく描かれない。これ、家康本というより小牧・長久手本なカンジ。関ヶ原のあまりのスルーっぷりに私が泣いた精神的に。「関ヶ原」読んでね!ってことですかそうですか。 三河の、っていうか家康の性格がそのまま江戸幕府になって、それが二百年も続いたというのは、果たしていい面もあったし悪い面もあった、ということを最終的には司馬遼は言いたかったのかなーって感じがした。三河って、身内には甘くて、すごく忠義に厚い、鎌倉時代の武士みたいな感じなんだけど、外側に対してはものすごく陰険だ、というのがこの本で得た私の三河武士に対する印象なのですが、ひぐらしの雛見沢を彷彿としたのはいいとして、確かにそう言えなくもないな、って感じ。 個人的に文化の面で江戸時代はすごく好きな時代であんまり悪く言ってほしくはないけれど、文化が成熟した分他国には遅れをとっていて、「それから」や「現代日本の開化」で漱石が指摘するまでもなくどうしても無理してしまう結果になるんだよな… そういうことを考えるにつけやはり家康ってあんまり爽快なところはないってのは同意だし三河の陰険さもわかる。 それでもやっぱり三河が好きだなと思うのは、功利的な戦国期において貴重過ぎるその武士の忠誠心(というと語弊がある?)なんだろうな、現代的に。それは、幕末の新選組好きにも繋がるんじゃないかと、フト思った。 次からはちょっと時代小説お休みして久しぶりに現代小説に行ってきます。

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    投稿日: 2009.04.07
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    家康公の生涯をかけ足で辿る。 これ1冊ではいささか情報不足で、しばらく 同作者の戦国時代ものを読みあさることになりそう。 2008年10月読了。

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    投稿日: 2008.10.20
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    三河武士団の異常に強い忠誠心。その忠誠心を慎重にコントロールする家康の超越した人間性がもはや恐怖。こわ!司馬先生の書く家康に震えました。土くさい安藤直次が男前でうっかり萌えました。

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    投稿日: 2008.06.30
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    司馬遼太郎を好きな理由は、お芝居のような脚色豊かな英雄として人物を描かないけれど、読んでいると等身大の人物像が浮かび上がってきて、その人物像にそこはかとない魅力がある点なんですが、その「そこはかとない魅力」はやはり司馬遼太郎さん自身がその人物を好きかどうかとか、共感する部分があるかどうかによるのかな、本書を読んで思った。 興味はあるけど変なやつと思ってたんだねー、徳川家康。

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    投稿日: 2008.06.28
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    まだ読んでません…。 買って相当経つのに…。 家康嫌いにも程があるぜ…。 でも絶対名作だと思います!

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    投稿日: 2008.04.24
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    戦国時代の混沌の中から「覇王の家」を築き上げた家康の、勝者の条件とはいったい何だったのか…。小牧・長久手の戦いで、時の覇者秀吉を事実上破った徳川家康。その原動力は、三河武士団という忠誠心の異常に強い集団の存在にあった。信長や秀吉とは異なる家康の捕らえがたい性格を、三河の風土の中に探り、徳川三百年の精神的支柱を明かしつつ、日本人の民族性の謎にまで迫る。

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    投稿日: 2007.03.28