
総合評価
(24件)| 7 | ||
| 7 | ||
| 4 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログ登場人物の解像度が高く、現代の日本に生きる自分とは大きく環境も時代背景も異なる長編は読み応えがあった。自分だったらどう考えどう行動するかを考えながら読むと深く味わえる小説であった。 長編を読み切ったが、巻末解説の以下の一文が全てを表しているように感じる。 ・ゆっくりやりなさい。疾く走っても、かならずしも生きられるわけでもなく、ゆっくり走っても、かならずしも死ぬわけではない。
4投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ中国春秋時代に生きた篤実と正義の政治家、晏子の物語。ヒーロー伝ではなく、宰相として、参謀として、そして人として、どう生きるか、が描かれている。史実や歴史書などの多くの情報に支えられた宮城谷昌光さんの文章。司馬遼太郎さんの後継者一番手と感じる。
0投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログひとたび小さな声を発しても国の隅々までその声が伝わる。君主でされも憚られる小さな大声。声を上げなくてもそのたたずまいから国中ににらみを効かす怪人。沈みゆく国を背負い聖人となって何を見るのか。
0投稿日: 2022.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
晏子の4巻を通じて登場する崔杼が没落するところに関する晏纓の論が興味深かった。荘公への憎しみが深いほど手厚く葬り、自身の幻影を見せれば、死ぬことはなかっただろう、ということである。それだけ荘公への憎しみが深かったということであれば、そのために崔杼は死んだということだ。ここに、学びがあった。強い憎しみだけで行動してはいけない。 季札から晏纓への助言も興味深い。危ういバランスをとっている閣内において、職位を返上し距離をとることで、政争に巻き込まれないようにアドバイスしている。これは非常に重要なことだと感じた。正道のない嵐が巻き起こっているときは、距離を置くのが吉と出る。 あとは、和と同の話か。 話は例えるならスープ。火と水が合わさって、美味しいスープができて飲むことができる。同は水と水、合わさっても生み出されるものはない。王が言うことを察して、答えるだけでは、同であり諫めたりさらに深めたりすることが和であると理解した。 自分が人を用いる立場にあっても同ではなく、和を大事にするようにしたい。
1投稿日: 2021.12.01
powered by ブクログ君子は己を知らざるものには屈し、己を知るもの志を伸ぶ。 自分の行いをふりかえる者は、あやまちを引きずらないものである。相手の真実を察する者は、うわべの言葉があやまっていても、謗らぬものである。
0投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログ正月休みで4巻全て読了。 久しぶりに宮城谷さんの小説を読んだ。 史料の読み込み方や、それを表現する力は流石というほかない。 他の方も書かれているが、1、2巻の疾走感に比べ、3、4巻はどうしても重たいのが、読んでいて苦しかった。 しかし、晏子父子の心の揺れ動きや、ぶれない社稷の臣というスタンス。 これを示たこの本は何度読んでも、新鮮な気持ちになると思う。
0投稿日: 2021.01.02
powered by ブクログ【概略】 荘公、死す!権力への飽くなき野望を抱いていた崔杼に一線を越える決断をさせたのは、くしくも「愛」だった。荘公の死後、景公に引き継がれた斉は、脆弱な政情を見せる。そんな斉という国、そして、景公に晏嬰は「社稷に仕える身」として並走することとなる。晏弱・晏嬰と続いた晏子の人生における哲学、最終巻にて昇華される。 2020年02月18日 読了 【書評】 最後まで走り切った!なんのストレスもなく、自動的に手が次の巻、次の巻へと進む、久々にエンターテイメントと自己啓発の融合が見事な作品と出会うことができた。眼福。 多分、今後の人生においては、第三巻とこの第四巻がズシリとのしかかるような気がする。エンターテイメントとしての興奮は、第一巻と第二巻の方が強いものの、行間に埋められた風味は、後半2冊が深い。読者が歩んできた人生や、困難、悩みが鏡のような形で反射されるような気がする。逆に言えば、とある特定の経験や辛苦がより比例するのが第三巻・第四巻、と言ってもいいかも。 少し本の感想とは離れるけれど、メタ的な形でいうと、組織の長などが理念を掲げたりする行為や、大きくなることで社会性が高まる組織などでは、経営者がより「国家観」というものを強く考えるようになるのは、話の中で晏嬰が言及している「社稷に仕える」という点と相似な気がする。前回・前々回の書評でも述べたかも知れないけれど、これは決して「愛国心」と同義では、ない。(ってか、愛国心をことさらに押し付ける国家もヤバいと思うけど、愛国心に対してことさらに過敏に反応する人も、どうかと思う) 話の中の晏嬰のような聖人君子ぶりは、めちゃめちゃ難しいと思う・・・けど、意識して可能な第一歩目は「自身がもつ感想・嗜好・趣味と、全体がもつ感覚を分けること」な気がする。自分の感覚(特に正しい正しくない)は本当にイチ個人のもので、それが組織や国家の長のものとしてそえられた場合、必ずしも適切なものとは限らないのだよねぇ。この意見も、ファッショ的捉え方として誤解されそうだけど、「公私」として分けるだけの話。これができてない人・・・多いの(涙)決して自分自身ができてる訳じゃないけれどね(笑) うん、本の内容とは全然かけ離れた書評になっちゃった(笑)でも、これは実際に自身で手に取ってみて、第四巻まで読み切った方がいいと思う。その人なりの捉え方、あると思う! 3年後・5年後、もう一度、読んでみたい。多分、今自分が頑張ってる組織の形、大きく変わってると思うから。
0投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ目まぐるしい政変の傍らで、何人殺されても同じ言葉を刻む史官のエピソードが印象的。 晏嬰の筋の貫き方も、対比の中で、一層、際立つのか。 大義、歴史、民、幅 ――― 考えさせられることが多い。
0投稿日: 2019.01.04
powered by ブクログ国内の政変を乗り越え、下野していた晏嬰は景公のもとへ。 全四巻の感想として、晏弱の華々しさに較べると晏嬰は地味に映りますが、苦労は晏嬰の方によりあったのだろうなと思わせます。つまるところ、彼自身の清廉な人柄が彼自身の人生を拓き、また、守ってくれたのかなと思います。誰でも出来ることではない(環境も含めて)、と思います。 ともあれ、楽しく読みました。
0投稿日: 2018.03.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
崔杼が死んだ。 君を弑して終わりが良いはずはないが、哀しい。 そして、晏嬰も死んだ。 景公は、御者を押しのけ、みずから馬を御しながら 「これでも馬は走っているのか」とわめき、 ついには自分の足で走った。 少々出来が悪くても愛すべき君主だった。 最近の宮城谷さんの本はなかなか文章に没頭できない面があるけど、この本は何度読んでもドキドキしたり、泣いたりしながら、晏子親子の生涯を時間軸を同じくして見続けた気がする。
0投稿日: 2015.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読破! 晏子は、国の為に主君にものを言い、国の為に行動で示す。 現代の我々は、何の為に生き、何の為に言葉を発し、何の為に行動したらの良いのだろう。
0投稿日: 2014.09.17
powered by ブクログ痛快な前半2巻と、心の強さ・優しさを感じる後半2巻。 主人公は僕も読むまで知らない人物だったけど、内容も量も読み応えがあって良かった。 孟嘗君、楽毅と続けて読んだけど、どんどん作品にはまっていく。
0投稿日: 2014.05.08
powered by ブクログ崔杼が謀反を起こしたが没落し、晏子が宰相となる。 1巻から登場し、晏弱を認めていた崔杼は憎めない人物で、展開が残念だった。 全体的に時代の流れが分かりやすく、晏子の逸話が丁寧に織り込まれ、読んでいて楽しかった。
0投稿日: 2014.02.06
powered by ブクログ老子(?/紀元前6世紀とされる)曰く「国の垢を受くる、是れを社稷の主と謂ふ。国の不祥を受くる、是れを天下の王と謂う」(語訳、解説)と。また『礼記』(らいき)には「社稷之臣」と。 http://sessendo.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6.html
0投稿日: 2014.01.06
powered by ブクログ晏子が歴史上の優れた人物だということはわかるのだけれど、宮城谷作品のなかでは地味な感じがしてしまうのは何故だろう。
0投稿日: 2013.03.23
powered by ブクログ晏嬰が景公の側近となって、斉の国が誤った方向に進まずに済んだ。それにしても、紀元前500年の春秋時代の政変の生臭さはどうだろう。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3巻に続いて、イマイチな流れの最終巻。父・晏弱の1〜2巻があれほど心踊るワクワク感に満ちていたにも関わらず、本来の主人公の子・晏嬰の物語は権力闘争や政争がほとんどを占めていて、しかもエピソードをつめ込まれたような流れの悪さがあり、一言でいえばあまり面白くない。前半がノンストップで呼んでしまうリーダビリティがあっただけに、後半の展開には渋い評価を与えざるを得ない。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログ春秋戦国時代の斉の宰相の話です。歴史から生き方を学ぶといいますが、考えさせられる物語ですね。來の国を領土としたやり方、「社稷を主とす」という言葉は名言ですね。どんな時代にもぶれない生き方をしていきたいものです。
0投稿日: 2012.05.29
powered by ブクログ宮城谷昌光さんとの出会いの一冊です。 それ以来、夢中になりました。 そんなこともあり、新鮮さも手伝い、思い出の一冊です。 どの本から入っても、面白いと思います。 天空の舟、重耳、晏子が私のベスト3です。
0投稿日: 2012.02.22
powered by ブクログ現在でも墓所に花が途絶えることが無いと言われるほど、敬愛されている晏嬰。この巻は何度も読み直してしまいます。
0投稿日: 2010.12.07
powered by ブクログ読み終えた爽快感があまりないのは鼻炎のせいでしょうか。私自身が読み応えを感じたのは2巻の父・晏弱が活躍しているところまでだったかも。晏嬰が、どのくらい斉へ貢献したのか?という肝心なところの記述が少なかったからか??と思ったりもしたが、政への姿勢や生き方などが後世に名を残した事を考えると、私が思っていたイメージと違っていたからかもしれない。とにかく権力闘争の際は、名前が殆ど上がっていなかったという点がほんとにクリーンだ。今の政治家に少しは見習ってもらいたい生き方と言える。
0投稿日: 2010.04.30
powered by ブクログ★2009年66冊目読了『晏子4』宮城谷昌光著 評価B 晏子シリーズ最終巻です。斉の君主である荘公は、宰相崔杼の妻をその留守中に犯し、崔杼はその復讐に荘公を暗殺する。その後、斉の国は、崔氏、慶氏、子氏とその実力者は激しい権力闘争の末次々と変わる。しかし、晏嬰はその孤高の忠義さと賢さから遂には、君主景公の信頼を勝ち取り、宰相に上り詰める。しかし、暗愚とは行かないまでも、凡人君主の景公の教育に明け暮れることになる。 これまでの3巻では相当丁寧に細かい話題を追い、晏子親子の人となりを描いてきたのだが、何故かこの巻になると筆を急ぎ、それ程の物語もなく、晏嬰の生涯は終わってしまうしり切れトンボの印象が強い。
0投稿日: 2010.04.20
powered by ブクログ社稷を最上位置く安嬰は、臣下とゆううものは、社稷のために生き、社稷のために死ぬべきであると信じている。暗昧な君主を補佐しつずける二十年、その間斎の国力を維持しつずけた安嬰,霊公,荘公,景公と三代に仕え、政治の根幹を民のためにおき福祉にも力を入れた。諫言を繰り返しながらも屍いられることなく天寿を、まっとうした男の一代記ここに完結。
0投稿日: 2009.12.09
powered by ブクログ晏弱晏嬰親子二世代のお話。 もう、本当に最初から最後まで感動しっぱなしの作品でした。 こういう風に生きたいもんです。 無血開城した男。
0投稿日: 2008.12.27
