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日本の風俗嬢(新潮新書)
日本の風俗嬢(新潮新書)
中村淳彦/新潮社
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総合評価

47件)
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    風俗嬢はお金がなくなった挙句仕方なくやる仕事というネガティブな印象を持っていたが、今では素養や技術があり選ばれた人だけが続けられる仕事でありポジティブに働く人も多いということを知った。風俗といった性的サービスを対象とした店が営業していくために暴力団にお金を払っていることや、スカウトマンが月9000円の利益しかうまない女性に対して精神的ケア・送り迎え・食事の奢りなどをしなければいけないハードな仕事であることなど、性的サービスに関する仕事が実に大変なものだということを感じた。

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    投稿日: 2022.08.22
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    後輩に無理やり持たされた一冊。 持たされたからには読まなくてはということでサラッと読破。 さて、男性なら高確率でちょっと興味を惹かれる題名。 その中身はというと、かなり真面目な作品となってます。 風俗の歴史、現在の実態、今後どうなっていくのか、そしてこの産業の問題をどのように解決してけるのか等々。 オリンピックが近づくに連れて、やっぱりこの産業が受ける影響は少なくないと予想される中、どのような決定がなされていくのでしょうか。 色々学んだ今、都合よく体裁を整えることが優先されて、不幸な人が増えるだけの政策は避けて欲しいですね。 この業界で働く人の意識の変化は結構興味深くて、やはりどの産業もネット普及を堺に想像できないほどの速さで動いていることを再認識させられました。 もうどの商売も先を見なくなった瞬間に衰退していきますね。 エロ目当てでは楽しめませんが、純粋にこの業界の実態に興味ある人は一読の価値あり。

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    投稿日: 2022.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本の風俗嬢(新潮新書)2014/8/9 安全な環境下で風俗嬢が働けるようにするべきだ 2016年2月13日記述 1972年生まれの団塊ジュニア世代、フリーライターの 中村淳彦氏による著作。 中村淳彦は、日本のノンフィクション作家,ノンフィクションライター。 東京都目黒区生まれ。 明治学院中学校・明治学院東村山高等学校、専修大学経済学部卒業。 編集プロダクション、出版社を経て、フリーライターとなる。 本の題名にあるように風俗嬢の労働、その実態、1990年代と比較した現在の性風俗の状況について解説している。 性風俗というのは重要な問題ではある。しかし普段のニュース、新聞でも報道される機会は少なく、実態が殆ど知られていない。 ドキュメンタリーもやはり地上波では報道しにくいのかこういったテーマを見る機会はまず無い。 その意味で本書は貴重である。 本書のP35より警察白書から風俗店の数を推測している。 それによるとずばり1万3千店はあるのだそうだ。 (セブン-イレブンが1万6千店 マクドナルドが約3300店 スターバックスが約1000店) 暴力団からの嫌がらせ(空指名による営業妨害)を回避する為にみかじめ料を払ったりというのは現在も続いている。 月100万円以上稼ぐような嬢は相変わらず存在するが 全体で見ると収入減となっている。 それにも関わらず、応募者は増えている。 女性のレベルが90年代と比べると上がっている。 現在は裸になると決意しても誰でも風俗嬢になれる時代ではない。 ⇒これには驚いた。青木雄二氏の描いたナニワ金融道の世界はやはりもう過去のものなのだ。 地方出身、一人暮らし、親の仕送りに頼れないような女子大学生が風俗で働いているケースの紹介には驚いた。 また学費が昔より上がっていること。地方経済の衰退、 日本人の所得が若い世代ほど昇給出来ていない現実を考えると納得感もあった。 むしろ本書で登場した女子学生はまだ一部だろうが、増えてしまう可能性も高い。 今の20~30代で大学に進学させる学費をまともに賄える人がどれだけいるだろう。 本書で反響があったのか著者もこの部分を更に調べて本を出しているようだ。 介護職からの風俗への転職が多いというのも驚いた。著者の言うように低収入で仕事内容的に親和性、共通項があるという指摘には納得できる。 ⇒共通項(一対一の会話や肉体を使ったサービス、相手が高齢者から男性限定に変わるだけ) 男性客が求める明るさ、コミュニケーション能力の高さ、気がきく、優しさ等は介護職員に求められる適性と一致する。 本書最終部分では性風俗は社会にとって必要であり、あることを前提に現実的な議論、安全な環境下で風俗嬢が働けるようにするべきという指摘はその通りである。 その取り組みとしてNPOの働きを紹介している。 ホワイトハンズ Grow As People SWASH 著者も指摘するように高収入が得れる可能性が無い女性は風俗ではなく別の道を探すべきであるという指摘も納得だ。 ただ今の性風俗がそういった容姿がそこまで優れないプア層の女性のセーフティネットになっておらず社会問題化している事も踏まえた対策が求められる。

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    投稿日: 2021.12.15
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    1999年店舗の新設が不許可になるとともにデリヘル(無店舗派遣型)が合法とされた。インターネット普及で細分化欲求に応じる“買い”だけでなく“売り”も障壁が下がり、現在では著者の推計では30万人、志望者も同数程度で志望超過、容姿接客技術淘汰らしい。介護士が過酷労働と低賃金で人手不足になっているのと真逆。触れ合い的サービスで共通することもあり後者からの流入は不可避。また江戸という女不足都市時代からの伝統もあろう。明治維新で肉食、僧侶妻帯などをすぐに受け容れたように絶対倫理のない日本。せめて外人売は排除したい

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    投稿日: 2021.09.14
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    コロナ前の性風俗業界は既に壊滅的と言い得る状態だったようだ。もはや、店も風俗嬢も簡単に儲かる商売ではなくなっている。貧困女性のセーフティネットとしての機能は死んだ。参入規制がなくなり、競合が急激に増えて、価格相場が下がり、全体の平均利益は激減しつつ、内部で二極化する。我が業界の話を聞いてるようだ。どこの業界も同じだなとつくづく思う。自由競争が生むのはほぼ全員に近い敗者と一握りの勝者であり、最終的には独占に行き着く。最も深刻なのは中間層が存在しな得なくなることだ。そこそこの値段でそこそこのサービスを提供してそこそこの利益を出し続けることができない。経営者も風俗嬢も同様に。これでコロナが来たわけだから、今はどうなっているのか。資本力のある会社の寡占が進んでいるのではなかろうか。全国的な業界地図があればぜひ確認してみたい。おそらく、筆者も指摘するように、日本の風俗嬢の一部は今後海外市場に活路を見出すだろう。ビザの問題はさておき、売春自体が合法な国でクリーンに売春ビジネスに身を投じた方が安全で儲かると思う。最後に、ホワイトハンズとGAPの代表にもインタビューしており、この辺時代を感じる。いつもながら、前者の青臭い法律論と後者の徹底的な現実主義の対比がとても鮮やかである。やはりホワイトハンズとは組めないなぁ。

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    投稿日: 2021.04.11
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    風俗ライターを皮切りに貧困・介護・超高齢社会などをテーマに社会に斬り込むフリーライターが、 ホテヘル・デリヘル・ピンクサロンなどの表風俗から「ちょんの間」・「本サロ」・そして「大陸系デリ」と呼ばれる裏風俗まで、その実態を追いながらそこで働く女性たちをレポートする。経済的な理由で「泣く泣く」風俗に身を落としたと言われたのは戦後からバブル崩壊の1990年頃までで、今ではごく普通の一般女性が明るく「ポジティブ」に働く世界であり、高学歴・高スペックのいわゆる「勝ち組」の女性も少なくない。現代日本の風俗嬢たちのリアルがそこにある。

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    投稿日: 2020.12.12
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    先日、ナインティナインの岡村氏が失言で叩かれてましたね。 さて、もはや風俗産業がセーフティネットの時代では無くなったようだ。 春を鬻ぐお仕事。それが現代では高級取の職業ではなくなってきているという。

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    投稿日: 2020.05.05
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    面白かった。 私が特に知りたい部分に関して書いてあったわけではなかったが、 それでも十分に面白かった。 現在の風俗業界の状況を述べながら、単純な過去にこんなことがあって風俗を とかではなくもっとシビアに 単純に女性がこういった仕事を始めれば稼げるというわけではないことを、 数字などを並べながらつづっている。 また、働く女性に関してもよくあるような こんな過去があり、どうしようもなくなり、働き出したや 人身売買まがいの事で働いている というような世界ではなく(そういったことがないわけではないことも例を挙げて述べている) 今の風俗嬢というのがもっとハードルが低くこの仕事を選んで働いている ということを述べている。 私はそういった業界で働いているわけでもないので、 実際のところはわからないが、おそらく今の時代はこの本で述べている方が近しいのだろう。 風俗とは社会の中でどう扱うべきなのかは難しい。 単純に働いている女性の安全を保障という意味では、 どんどん悪い方向に向かっていると思う。 ただ、どうしてもこういった話は、触れちゃいけないや関わるべきではないという思いが、 あるのだろう。 開沼博の本にあるようにどんどん見えない部分に追いやられていき、 みんなの見えないところに潜っていく。 また、商売としては、そういった潜ってしまっている部分があるので、 統一的に業界として向上ということもできずにじり貧になっているんだろう。 結果、女性に対して払われる対価もへり、安全や保障も少なくなっていく。 どうしてもある程度はその存在を認めていくのが望ましい姿だと思う。 この本でも書かれていたことだが、 風俗嬢の業務環境をよくするのを阻害しているものの一つに 女性の人権を守るというような団体の存在があるようだ。 具体的にそれがらみの情報に触れていないが漠然とそんな思いを私も抱いている。 最近会ったホステスとしてのバイト歴があった女性がアナウンサーの内定を取り消されたように 夜の仕事というのはグレーであり、白か黒のどちらかを選べと言われれば、 人前での発言は黒として発言しなければならないような見方なのだろう。

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    投稿日: 2019.02.09
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    風俗を専門とするフリーライターによる、日本の風俗嬢に関する調査や取材結果をまとめたもの。本著者の本は以前にも読んだことがあるが、よく取材をしているし、客観的な視点に立ってよくまとめられていると思う。風俗嬢は高スペック化しており、普通の女性ではなかなか稼げない業界となっており、今後ますます二極化が進みそうな現状がよく理解できた。著者が作った性風俗店の採用偏差値は、とてもよくできていると思う。 「(風俗嬢の意識)自分の才能や技術に対して、男性客が安くはないお金を払ってくれている。誰にも頼らずに生きているのだから、私は平均的な女性と比べても勝っている。むしろ上層にいる、という意識すら見られる」p18 「日本の風俗嬢は合法、非合法に関係なく、風俗店や客に選ばれた女性しか就けない特別な職業になりつつある」p23 「デリバリーヘルスが該当する無店舗型第一号の17,204店は圧倒的な数だと言っていいだろう。セブンイレブンの店舗数16,450件(2014.4)を凌駕する数値で、供給過多、増えすぎている業態である」p36 「(大学生ソープ嬢インタビュー)授業のある平日は2本、土日は3〜4本くらいですね。ヘルスの時は月収30〜40万円、ソープの今はたぶん50万円くらいかな。四年生になったら時間を公務員試験の勉強にあてたいから、貯金をしようと思って先月から福原のソープに転職した。稼ぐには、単価の高いソープの方が合理的ですから。風俗の仕事はそれなりに楽しいし、全然苦痛じゃないです」p117 「大手企業に就職したいとか、総合職の試験を受けて国家公務員になるとか、目的があるとアルバイトに長い時間を割くわけにはいかないんですね。千葉駅近くに大きな風俗店があるし、たくさんの女子学生が風俗に走るのは自然の流れだと思う」p118 「供給過剰なので、雇用する性風俗店と客による女性の選別が始まる。容姿を中心とした外見スペックだけでなく、接客サービス業なので技術、育ちや性格や知性などを含めたコミュニケーション能力が加味されて、性風俗がセイフティーネットではなくなり、選ばれた女性が就く職業になってしまった」p139 「そもそも風俗業界で稼げるということは、競争に勝った者だけに許される特権なのだ」p140 「裸になりさえすれば生活できる、という時代は完全に終わっている。だから店も風俗嬢も講習料を投資してでも意識や技術を磨き、どうやって客をさらに満足させて自分のファンになってもらうかということを考えている」p178 「スカウトマンたちは日々女性に声をかけているが、AV女優や、高級ソープ嬢などになれる女性を捕まえるのは夢のような話で、料金が安めのキャバクラやデリヘルへの紹介を重ねるのが普通である」p205 「人気AV女優や売れっ子風俗嬢など稼ぐ女性ほど「彼氏はスカウトマン」という人が多い」p207 「上納している暴力団の力でスカウト活動ができる範囲が決まり、許可のない者が女性に声をかけることは許されない」p208

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    投稿日: 2018.10.30
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    貧乏学生なんかには絶好のアルバイトで、しかし生計を立てていかねばならない人たちにとっては過酷な仕事となっている現状がよくわかる。 僕の年齢的なものかもしれないけど、最後の方で識者が言っていた「風俗もごく普通の仕事として社会に認められる」ってのはそうとう実現難しいだろうなあという印象。徐々に「普通」には近づいてくるんだろうけど、完全に「普通」になるのには相当の時間が必要であると思う。

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    投稿日: 2018.08.15
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    言葉遣いとか物の言い方で全く違ったイメージになること、多いですね。「言葉」「広告」、最近は特にその与える影響の大きさを感じます。売春は駄目だけど、風俗遊びはしてみたい・・・、そんな感じを抱かせる、あるいは、風俗って知ってますかと読者に問う作品かと思います。中村淳彦 著「日本の風俗嬢」、2014.8発行です。「脱がない舐めない触らせないで日給3.5万円以上」、ソフトなサービスで高収入、そんな仕事、あるのでしょうか・・・w。性的サービスの細分化とカジュアル化、そして今や風俗嬢は選ばれた狭き門の職業だそうです。

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    投稿日: 2017.07.22
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    日本の風俗業界について様々な角度から分析したルポ。 風俗の遊び方について知りたい人にとっては肩透かしかもしれないが、風俗業界全般について知ることができた。

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    投稿日: 2017.04.23
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    この手の本は何冊も読むものではない気がするし、そういう意味ではこの本は至極まじめに業界の実態、動向が書かれていて良かったと思う。丁寧に取材して書かれているので、業界の現状や実際に働く人たちの声は参考になります。 一方で、嬢の収入はじめ諸々の計算に関しては、かなりどんぶり勘定なので、そこは要注意かな。もっとも統計が取れない業界なので、多少は仕方ないかなとも思いますが。 あと、この産業に従事する人をポジティブに捉えすぎなきらいもある。こんだけ取材してる人なので、そこは読み手が割り切って捉えるべき部分でしょうけどね。

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    2016年7月1日読了。ソープ・デリヘル・ピンサロなどの仕事に従事する日本の風俗嬢やその周囲の業界が、2006年の風営法改正以降に様変わりしたその姿を描くノンフィクション。「貧困や精神を病んだものが落ちた先が、風俗」という認識は「ブルセラ」などが流行した90年代以前の感覚で、カジュアルに性を売る女性の急増・法規制の強化による業界の弱体化により、風俗嬢内でも格差が進み、容姿に優れ高学歴で、明るくコミュニケーション能力の高い一部の女性以外は風俗店側から門前払を食ってしまう、という現実は当方の想像を超えている。風俗業界が困窮する女性のセーフティネットとしては機能していない、介護職は報酬の高さ、勤務時間の自由度、自己実現性などにおいて完全に風俗嬢に負けている、などの指摘は重い…。最後に提言される通り、行政が本気で「風俗業界をどうするか」に向き合わなければ、風俗嬢の地位向上、業界の健全化、また暴力団の「みかじめ料」などの悪習をなくすこともできない、ということだが、それは難しそうだ。私は幸い風俗の利用者ではないが、自分の子どもの世代のことは心配だ。

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    投稿日: 2016.07.01
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    作者の前著の「デフレ化するセックス」と似たような内容であり、そちらを読んだことがある人は、スルーして構わないと思う。

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    投稿日: 2016.06.05
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    働きたくても働けない人がいるとは…… こういう商売でも飽和状態なのね 芸能人でも可愛い女の子って掃いて捨てるほど出てきてすぐ消えていくもんなあ

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    投稿日: 2016.05.30
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    別に風俗に興味がある訳ではな…くはないんだけど、読了。 現在の風俗の世界はどうなっているんだという疑問から読んでみました、風俗関連の法律が改正されたことから新規での出店が厳しくなっている、それに伴い無店舗型の営業が多くなっている。様々な要因が関係し、女性の風俗に対するハードルは下がる一方である。しかし、風俗で生計を立てる事が出来る時代も終わり、普通な女の子は暇な時間や生活費(あくまで生活費)を短時間で稼ぐために働いている。とても風俗一本、仕事一本では稼げなくなっているのだ。また、女の子だけではなく経営側でも中々難しく一概に儲かるという事ではない。うーん、考えさせられる一冊。

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    投稿日: 2016.05.08
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    現在の風俗の流れがわかったりして面白い。 風俗嬢が楽に稼げる職業ではなくなり、狭き門となってきている。 また、介護から風俗に移る人も多い。 質が高いのはやはり都心部である。

    1
    投稿日: 2015.12.23
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    知らないおじさんにいきなりもらい、興味のあるタイトルだったので読んでみた。 現代の風俗嬢って大変なんだな~。 売れている人はそもそも容姿もレベルが高く、コミュ力も高いと。そもそもその二つのレベルが低いと現代では働くのもなかなか厳しいという現状らしいが。 効率的な世の中と風俗嬢の数はこの本を見てると比例してそうだ。 単体のAV女優やソープ嬢、デリ、ヘルス、ピンサロで働く女性たちに偏差値をつけていたけど、だいぶ著者の主観な感じがした。確かに2000年入ったくらいからの誰もが知っているAV女優はかわいいけども笑 あと、スカウトマンって大変だな。ちょろっとしか書かれていなかったけど、ほんとに新宿スワンみたいな感じな気がした。 風営法とか迷惑防止条例とか風俗会社やスカウト会社的に相当ダメージでかいのがわかる。それでも形態を変えたりして、存続してるのもやはり需要はなくならないからだし、金にはなるからだよな~。逆にデリヘルとか誰でも会社立ち上げられる的なことが書いてあって、そのせいでものすごい数の店ができて、デフレ化してどこもかしこもなかなか儲からなくなるってのは、客側としてはいいかもしれないけど店側としては大変だよな~。 客をつなぐために本番ありを黙認しているところも多いと書いてあったけど、そうなんだね~。風俗は当然だけどかなりグレーゾーンだよな笑 あと、最終章に書かれていたけど、ホワイトハンズとかGAPみたいな性産業の社会化を目指したり、相談援助やキャリア支援とかしてる団体があるのは知らなかった。すごく大変そうだけど頑張ってほしいと思う。 何かおれも風俗嬢にリアルに色々話を聞いてみたいと思った。(聞いたことあるけど笑) 東京から地方に期間限定で出稼ぎに来ているとか、もはや海外の市場に飛び出そうとしているとかもすごいな笑 地方に出稼ぎに行くのに、まるで旅行間隔な人もいるっぽいし笑 確かに地方の風俗は、地方って狭くて知り合いとかそういった目が気になるから女性的に働きにくくて、結果人がそろわないというのはすごくわかる。 レビューをだらだらと脈絡なく書いてしまったけど、風俗を含めて性についての深い考察と議論って重要だと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.05
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    性風俗店で男性が求める「明るさ」「コミュニケーション能力の高さ」「気が利く」「優しさ」は、介護職員に求められる適性と一致する。介護職員として優秀な女性ほど、性風俗でも活躍できる能力がある可能性が高い。介護福祉士を取得している女性であれば、なおさらである。性風俗に流れて成功する人は非常に多い。普通に生活できる程度の賃金すら支払えない介護業界では副業の許容は当たり前。慢性的な人手不足で人材は流動的、副業程度では解雇になることはまずない。介護職員の性風俗への流出が続き、兼業風俗嬢が他の職員より豊かで楽しそうに生活してみれば、さらに人材の流出は進む。優秀な女性ほど風俗嬢としても成功するので、本業だったはずの介護はいつの間にか見切りをつけられる。介護職の高い離職率は社会問題になっているが、性風俗への流出は明らかにそれに拍車をかけている。財政難による介護保険の報酬抑制も、さらに追い打ちをかけることになりそうだ。介護職員の性風俗への流出は、今後さらに増大することが予想される。「介護は熱い思いを伝えられる素晴らしい仕事、夢がある」などと必死に訴えても、蓋を開ければ豊かさの欠片もない貧困女性の巣窟。介護施設を運営している著者自身の悲痛な叫びが胸に迫る。 日本の風俗嬢推定40万人。実に20~34歳女性の実に30人に一人。韓国国内で行き場を失った風俗嬢が数万人規模で日本に上陸し、その99%が本番サービスを行う。日本国内に渦巻く巨大マーケット。何とも嘆かわしい。

    1
    投稿日: 2015.10.02
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    風俗嬢へのインタビュー集というよりは、性風俗産業の実態を記したもの。風俗店でトップ取れるような子は、営業職とかで一般社会でも通用する、というのは持ってる能力としてはたしかにそうかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.08.20
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    風俗嬢ならびに風俗産業の現状について、本当に真面目に書かれています。風俗嬢個別のエロエピソードがあると思って読み進めてみると、最初から最後まで真面目に書かれていて、ただただこの産業についていろんな側面から勉強になった。とても真摯に書かれていると思うが、僕の理想と違ったので(完全に僕が悪い)星は3つで。。。

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    投稿日: 2015.06.25
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    男性なら一度は気になる「風俗」ですが、そんな風俗も謎が多い事も確か。その様々な謎が分かる内容と共に、風俗と言うジャンルが、働く女性や世間からどのように見られているか? 社会的な位置づけと、データーに基づく今後の行方など、興味本位と考えさせられる内容に、思った以上に真面目に書かれた一冊の印象。

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    投稿日: 2015.06.20
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    日本の風俗嬢を中心に、その実態を本人や雇用主など多岐に渡って述べられています。セックスワーカーの種類、それぞれの収入、勤務している人の種類、取り巻く人々の種類など、日頃知らない世界である故に興味をひく内容もあります。そのテーマと並行して、実態はそれほど稼げなくなってしまった、昔より気軽に入っていける世界になったことで競争が激化し、それが負のスパイラルを発生している。 この仕事を、世間で言われるような単に恥ずべき消し去るべきものとして扱うことではなく、必要でありそのための法律含めた整備の必要性を訴えられています。 やりたい仕事を、安全に不安なしに、それが出来ていない最後の職場であること、そしてここがなくなると生きていけない人が多数発生すること、偏見を見直し考えてみるべきことだと思います。

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    投稿日: 2015.06.06
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    少し前まではこの業界が「最後のセーフティネット」だと言われた。それが既にそうではなく、「容姿」「受け答え」がある程度良くないとダメな業界に。同時に、リスクの割に儲けが少なくなりつつある業界に。需要と供給のバランスが崩れた?

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    投稿日: 2015.06.01
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    風俗業界は景気が良くない。 店が多いためライバルが多く価格競争になっている。 ■人気嬢になるのに必要なこと  ・容姿  ・コミュ力(教養など) 所得もほんの一部以外は大したことがないから、就職失敗組のセーフティーネットにならない。 そもそも職業寿命も短いから、稼げないなら続けられない。 ■感想 風俗って一時的に小遣いを稼ぐためには良いと思うんだけど、これって生活のメインにしないことが前提だと思う。 結婚してるor結婚予定がある、他にきちんと就職して働いている ならば良いけど、風俗1本となると厳しい。 これが現在のようだ。 一昔前は、店も多くなく供給が需要より下だったから、女性なら誰でも入りやすく高収入を得やすかった。 しかし、誰でも出来る仕事ではなく(容姿・コミュ力)、さらに賃金まで下がった。 こういう現状。 風俗業界のゴール設定は難しい。 一般に良い印象を持たない上、内緒で本番行為をするブラックの面もあるため、「普通の仕事」となることが難しいため。 ただし、需要が多いことも事実だから、女性が「安心して働ける業界」にすることがゴールだと言っているのは確かにそうかなと思った。

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    投稿日: 2015.05.09
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    ほとんどの人が余りよく知らないことを(誰かが教えてくれることではないので)、全体感が分かるように、かつ具体的に書いてくれている。(信憑性はちょっと怪しいが)できる限り統計的な数字を用いて説明しようと試みている点も素晴らしい。 最後のほうの「性風俗で働く人のために必要な権利や教育、衛生環境を整えるべき」という筆者の主張は、昔のマンガの『都立水商』の考えに近いなぁと感じます。 それにしてもイメージと違って、ほとんど儲かってないんですね、この業界って。

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    投稿日: 2015.05.04
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    女性が肉体と性を売ることで、ヤクザからの借金を返す。風俗業のそんな反社会的なイメージはもはや一昔前。今の女性は自ら積極的に風俗業界へ「就職」し、「賃金」を稼いでいるのだ。 働いていることを他人へ言えないかもしれないが、それを除いた労働環境を考えると、若い女性にとっては魅力的な職業だ。資格・経験不要、完全能力給、社内の付き合い不要、即金払い、急な休みも可、週イチでもOK。副業にするなら、悪くない。だから、学生や主婦、シングルマザー、介護職員など、意外に就職希望者は多い。その結果、だれでも稼げる業界ではなくなった。自己を売り込む営業努力が必要だ。 こうして、それなりの求職者が発生する業界になってしまった風俗業界。昔のようにアンダーグラウンドとして放置するのではなく、労働法に則った公的規制が必要だと、著者は唱える。

    1
    投稿日: 2015.04.20
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    冷静に、現状を把握してる良書だと思います。 生きる為に、まともな収入の仕事がいかに重要か?職業に貴賎なしはどういうことか、考えさせられます。

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    投稿日: 2015.04.03
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    性風俗に関する法律、歴史、経営、最低限の知識とともに、現在の性風俗を取り巻く現状について非常に興味深い見解とともに展開されている。「もうそろそろ建前での議論をやめて、性風俗業は社会にとって必要であり、あること自体を当然と考えた方がいい。そのような認識が浸透し、現実的な議論が進むことで、安全な環境の下で安心して働けるという風俗嬢たちの最低限の権利が一日も早く実現することを願う。」と締めくくられている通り、アンダーグランドであるものをないものとして排除するリスクを考えさせられる。

    1
    投稿日: 2015.03.30
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    なんとなくは耳にするけれども、 細かいことはよくわからない、 そんなリクエストに的確に答えてくれる一冊。 風俗の色んな種類は聞くけれども、 どういう違いなのかはよくわからないし、 暴力団との関係性なんかも、よくわからない。 そういったところにも細かく言及されている。

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    投稿日: 2015.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分は違ったけれど、周りにはたくさんいた。 そして、その世界に入るのはいろんな意味で容易だった。 多分、問題はそこでの溶け込み方とその先なのだろうと(何 読み終わってから更新します。

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    ”セックスのデフレ化によって、性風俗をセーフィティネットとして利用できるのは一握りの女性だけになってしまった” 性風俗で働くことへの精神的障壁が低くなり、ごく普通の女性が働いていることは理解できた。 しかし、一方で発生している犯罪や病気へのリスクについて言及していないのが残念だった。 また、セックスのデフレ化と日本人男性の草食化との関係はどうなっているのかも気になった。

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    投稿日: 2015.01.25
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    結構な数の風俗店があって、結構な人数の風俗嬢がらいると描かれていながらピンとこなかったのは、地方に住んでて、そういったコミュニティと繋がりがないからなのかな。風俗の種類とその違いや関係法規が少し分かったのは勉強になった。

    1
    投稿日: 2015.01.12
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    風俗って多分誰もが気になる職業だけど、簡単に足を踏み入れられないし、社会的地位も低い。 この本は昔からの固定観念に縛られて性風俗産業の性質をきちんと理解できていない人たちに、分かりやすく現在の性風俗産業の状況、立ち位置を教えてくれる。 まぁ私には金銭的にも宗教的にも一生関わることのない職種だけれど、計算的にはかなり多くの風俗嬢がいることに驚いた。 普通の女子大生が気軽に身体を売る時代なのか、と思うとどこか悲しい。 売春的行為が悪い悪くないは置いておいて、風俗みたいな高時給の仕事をしなければ学費や生活費を稼げない、生活ができない、みたいな社会に問題があるように感じた。

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    投稿日: 2014.12.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    チェック項目9箇所。売春婦の意味を調べると、「性的サービスを提供することによって金銭を得る女性を指す」とされている、とすれば、風俗嬢との境界線はきわめて曖昧だ、様々な種類がある性風俗店で働く風俗嬢や、自分で客を見つけて個人売春する女性、AV女優やストリッパーなどエンターテイメント関係の仕事も、お金をもらい裸になって「性的サービスを提供する」仕事である。「日本の風俗嬢の人数=1万3000店(各種性風俗総店舗数)×25~30人=32万5千~39万人」ということになる、つまり日本に正風俗嬢は推定で32万5千人から39万人程度いると言うことができる。「求人で面接に来た女の子で採用するのは10人中、せいぜい3人くらい。外見で売り物になりそうなのが10人中4人、外見はよくてもコミュニケーション能力が低かったり、精神的に病んでいそうな女性は落とすから、それで3人。稼げる人気店はもっと厳しい」(池袋のデリヘル店長)。性風俗店で働くことには、わかりやすいメリットがある、一般的な仕事より単価が高くて時間の融通が利く、そして日払い制度ですぐにお金になることにある、経済的理由が八割以上を占めるのは当然として、空いている時間に働けることで、学生や社会人、主婦を含めた女性のあらゆる層を取り込むことに成功している、また、採用から給与支払までがスピーディなことも、緊急を要する金銭的事情に対応できるため魅力的だろう。「本当にありがたいし、風俗嬢になってよかったとしか思えない。風俗がなかったら大学生を続けることは不可能だったと思う」。兼業女性の中で、これまで目立っていた職業は、看護師、飲食店員、アパレル店員、美容師だった、また六割が貧困レベルの生活を強いられていると言われるシングルマザーが多いのも特徴である。介護職員は、シフト制で時間が不規則な仕事である、資格試験の受験に三年以上の実務経験が必要な介護福祉士以外は、時給計算の非正規雇用が一般的で、フルタイムで働いても月収は15万~16万円にしかならない、親が低収入で仕送りの少ない地方出身の女子学生と同じく、普通に生活するのも厳しい金額である。介護職員は、安月給で生活できない悩みから副収入の手段を探り、風俗の世界に足を踏み入れることが多い、全国的に人で不足の介護施設は、国家資格である介護福祉士を取得していれば、いつでもどこでも採用される、性風俗がだめになっても介護があるから大丈夫という保険があるので、大胆な行動がとれる、ダメになったら介護に戻ればいいという安心感が、性風俗の世界に積極的に向かわせるのである、この場合、介護業界のほうが「セーフティネット」として機能しているということになる。高いコミュニケーション能力が求められるという点では、SMクラブの女王様は高齢者相手の介護と類似点が多いという、経験が活かせることもあり、介護職からの転職が多いようである。介護職員として優秀な女性ほど、性風俗でも活躍できる能力がある可能性が高い、国家資格である介護福祉士を取得している女性ほど、性風俗に流れて成功しやすいのだ。ワーキングプアを次々と生みだしている悲惨な状況でも、介護施設側は「介護は熱い思いを伝えられる素晴らしい仕事、夢がある」などと必死に訴えている、しかし、介護職は蓋をあければ豊かさの欠片もない貧困女性の巣窟というのが現状だ。(採用偏差値67 高級ソープランド)日給=4万円(一人の単価)×二人(120分×2)=八万円 月収=八万円(日給)×16日(週四日)=128万円。

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    投稿日: 2014.12.23
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    ~90年代とそれ以降で風俗嬢の性質は変わってきていると。 供給過多となっている側面があって、簡単になれるものではないらしい。 東京五輪のような国際的な催しがある際に浄化運動的なものが活発化するらしいが、実態としてあるのに、目に見えないようにする=アンダーグラウンド化することによって、より危険性が増すというのは本末転倒だ。 自分の目に見えないようにする、目に入らなければないことと同じ、として気にしない、考えないというのではもう立ち行かないと思う。 安心して働ける環境を、というのはどの職業であろうと基本的な部分だ。

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    投稿日: 2014.11.21
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    とても良くまとまっていてわかりやすい。 確かに意外と知らない、知れない世界。 成功して稼げる女性より、リスクと背中合わせに戦いながらもあまり儲からない女性も多い。また働きたくても働けない女性が多く、倍率の高い業界となっていることに驚いた。

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    投稿日: 2014.11.19
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    タイトルは卑猥だが、内容はいたって真面目な本。風俗嬢だって立派な職業なのだ。当事者・従事者・忌み嫌う者全てが偏見を無くさないと。そんなことを思わせてくれる快著。

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    投稿日: 2014.11.10
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    話題の本なので読んでみた。 風俗嬢になることに、最近の若い人には心理的に抵抗がなくなってきたようだ(私は若くないので抵抗があるが)。 むしろ、風俗嬢になりたい女の子が多いせいで、雇ってもらいにくい状態になり、風俗嬢になれることがステイタスになってきているような!? この本は、とても客観的に書かれていて、世間の人が思うように、誰でも稼げるものではないこと、この仕事のしくみ、分類(?)などわかりやすく丁寧に書かれていた。 けっして、風俗嬢を勧めるわけでもなく、否定するわけでもない姿勢に好感をもった。

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    投稿日: 2014.10.31
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    風俗業界の景気の悪さは、よく知られている。何より顧客である男性の減収が最も影を落としていると思うのだが…。価格競争よりも、買う方に金がないのが真実なのでは? 金のある人には別の手がある。例えば婚活サイト。合コン。わざわざプロを買わなくとも素人と本番はできるのだ。このご時世、金があるだけで非常にモテるものだ(これは婚活サイトに登録して、実感したこと)。 売る方もそうだが、買う方もリスクを負っていて(性病など)そのことが周知されてきたことも一因だろう。なけなしの金を叩いて危険を冒すぐらいなら、ネットの無料動画で抜いたほうがマシなんじゃないか?(私にはわからないけど) 風俗はお仕事。でもそのなかの違法行為は違法だ。 必要だから、いい?本当に? セックスが、生存のために必要か?違うだろ。 セーフティネットですらないなら、何のためだ。 男が気持ちよくなりたいだけだろ。 何を正当化しようとしてるんだか。 差別する気はない。でも必要だとも思えない。

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    投稿日: 2014.10.23
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    「風俗業界の今」が俯瞰できました。「昔のように誰もが儲かる業界ではなくなった」「風俗でも格差は拡大している」という印象。現役の風俗嬢も、自分には無関係と思っている方も、自己防衛と偏見払拭のために読むことを強く勧めます。そして同じ著者の『デフレ化するセックス』や『崩壊する介護現場』で各方面の深耕を。

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    投稿日: 2014.09.09
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    風俗=それ以外で働きようのない人、経済的に厳しい人、メンタルや知的に障害のある人、といういめがあったが、偏見であった。学費を稼ぐために風俗で働くのもバイトの延長ということか。目からウロコ。

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    投稿日: 2014.09.08
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    貧困問題を考えるうえで参考になるかと思い手に取ったのが本書。しかし、もはや風俗嬢というのは、生活に困った女性が最後の手段として選ぶ仕事ではなくなっているようです。本書で描かれているのは、自らの意思でポジティブに働く現代の風俗嬢の姿でした。著者の中村氏は高齢者デイサービスを運営しながら、ノンフィクションの作品を書いているという異色の経歴の持ち主。本書でも、特に介護現場で働く職員と風俗嬢との関係については深く描けているのですが、それは著者のそのような経歴によるものだと思われます。

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    投稿日: 2014.09.05
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    <目次> 第1章  性風俗の現在 第2章  ビジネスとしてのデリヘリ経営 第3章  激増する一般女性たち 第4章  風俗嬢の資格と収入 第5章  スカウト会社とスカウトマン 第6章  性風俗が「普通の仕事」になる日 <内容> 多少興味本位で購入した部分もあったが、こうした本を読むことで、景気の状況を知ることとなった。つまり「かなり悪い」と言うことだ。 また、いわゆる風俗の情報を知ることもできた。

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    投稿日: 2014.08.27
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    この先生ので気になってたAV女優や「中年童貞」ディスりみたいなのはなくなっている。類書とはちがった切り口で、なるほどそういうものなのか、という感じ。

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    投稿日: 2014.08.25
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    マンガ『ミナミの帝王』などで借金のカタに女性をソープランドで働かせろといった台詞があったが、この本によると、現在はそうはいかないということになる。かつていざとなったら風俗で働くという(著者のいう)「セーフティネット」はもはや機能しないという。とにかく「デフレ状態」で業界も二極化。希望したら得られる職種ではなくなっているようである。そしてなれたとしても、きちんと「稼げる」状態ではないと言うことだ。ある調査によると2000年の風俗嬢の平均月収が63万程度だったのに、最近の調査では30万円台にまで下がってきているという。多方面にわたって書かれているのでまとめきれないが、いくつかの数字の算出の仕方はやや荒いような気がする。

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    投稿日: 2014.08.22