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知のミクロコスモス 中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー
知のミクロコスモス 中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー
ヒロ・ヒライ、小澤実/中央公論新社
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総合評価

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    1. ベイスヴォーンの『説教形式』について - ベイスヴォーン(ロペルトゥス)の著作は、13世紀後半から14世紀前半にかけての説教術についての網羅的な論述である。 - 彼はおそらく在俗聖職者であり、バリとオックスフォードでの説教術の違いに精通していた。 2. 説教術の主要テーマ - 説教における「語的一致」と「意味的一致」の重要性が強調されている。 - ジョンの説教術書に基づいて、語的一致の適切な使用法が確認される。 3. 語的一致と意味的一致 - 語的一致は、言葉の一致を指し、意味的一致は、言葉の持つ意味が一致することを指す。 - 両者が説教の効果を高めるためにどのようにバランスを取るべきかが論じられている。 4. ウェールズのジョンの議論 - ウェールズのジョンは、語的一致と意味的一致のバランスについて三つの方法を提示している。 - 彼の議論は、両方の一致が必要か、どちらか一方が重要かについての考察を含む。 5. 説教術の実践と理論 - ベイスヴォーンの説教術書の執筆よりも約10年後に活動を開始したアウグステン・ウォールドビーの説教も分析される。 - 彼の説教術書には、語的一致の追求が聴衆の理解を促進するための有効な手段として肯定的に捉えられている。 6. 教会の目的と語的一致の批判 - 語的一致に対する批判は、聴衆の理解を超えない限り有益であるとされ、半人前の説教者が中途半端なラテン語能力をひけらかすことに対する批判も存在する。 - 語的一致は優秀な説教者には不要である一方、未熟な説教者には重要視されている。 7. コンコルダンスの重要性 - コンコルダンスは、聖書の語句をアルファベット順に整理したもので、説教者にとって不可欠なツールであった。 - このツールは、語的一致を論じるための作業を効率化し、説教術の発展に寄与した。 8. 結論 - 説教術における語的一致と意味的一致の重要性は、聴衆へのメッセージの効果を最大化するために不可欠である。 - ベイスヴォーンやウェールズのジョンの考えは、説教術の理論と実践において今なお影響を与え続けている。

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    投稿日: 2025.01.30
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    「人知の営みを歴史に記す:中世・初期近代インテレクチュアル・ヒストリーの挑戦」と題して、2012年7月に立教大学で行われたシンポジウムの論集。

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    投稿日: 2014.02.08