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閉鎖病棟(新潮文庫)
閉鎖病棟(新潮文庫)
帚木蓬生/新潮社
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総合評価

427件)
3.7
86
151
133
27
3
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    10年ぶりの再読。 内容はほとんど覚えておらず、登場人物にすっかり感情移入してしまって、辛くて悲しくて、それでも希望も感じられる素晴らしい作品だった。 後半、秀丸さんからの手紙以降は涙が止まらなかった。 精神疾患のある人がもし身近にいたら、正直少し怖いとか、距離を取りたいと思ってしまう気持ちはある。 けれど、精神疾患の人イコール悪では決してなくて、皆それぞれ懸命に生きているのだということが、読んでいてとてもよく伝わってくる。 精神科医だからこそ描ける視点で、患者にとっての幸せとは何かを考えさせられる作品だった。

    30
    投稿日: 2025.12.16
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    つまらなすぎて途中で読むのをやめようかと思ったが、最後の方は涙が止まらず、読んどいてよかった。精神病院というとなんだか不気味なイメージがあるけど、人間なんだよ。そうなりたくてなった人達ではなく、生まれ持ったものや社会やそうさせたものなんだ。そして精神病院の中でもいろんな人間関係はあるのだなと改めて思う。 島崎さんの原因を勝手に決めつけていた自分に大反省。そして法廷でのちゅうさんの言葉には心を打たれ、警察の都合のよさには怒り心頭。みんな仲良く助け合って生きていってほしいと切に願います。

    1
    投稿日: 2025.12.15
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    ①望まぬ妊娠をし、一人で中絶手術をするため産婦人科を訪れる中学生の少女。②戦争で手が使い物にならなくなったのに、傷痍軍人として認められず、抗議のためか自死した父親を見ていた青年。③姉夫婦の息子をかわいがっているが、誤って殺しかけてしまい、自宅に火をつけた知的障害のある男。彼らが入院、通院している病院に、三十年もの間暮らしているチュウさんという男が、主人公。病院での生活を描写していく中で、それぞれの背景がさらに語られる。 ①の少女が、ある入院患者に性的暴行を受けたあと、少女の傷について書かれる(妊娠させたのは、義理の父だった)。性的暴行をしたのは、ヤク中の暴力団組員。その男を、車椅子の入院患者(②の青年。父親の自死後、母と義父とその子供たち、4人を殺して死刑判決を受け、執行されるも死ねず、拘置所を追い出された)が殺す。そういう、大きな出来事、ネタバラシ的なものが最後に置かれているのだけど、ミステリとかでは全然なくて、患者それぞれの事情、背負っている罪、退院したいのにできない悲しみ、などが描かれている。社会から閉鎖されている空間にいる人たち。彼らも一人一人、価値のある人間であるというような。

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    めちゃくちゃ好きな系統の本だった。哀しくて温かい群像劇にはこのまま終わらないで欲しいと思ったし、最後の法廷での「退院したよ!」に胸熱だったし、いつかまた読み返してチュウさんや秀丸さん、昭八ちゃんに会いたいと思ったので、文句なく星5つ! クロちゃんの自死の心理が丁寧な描写で描かれていたのが、秀丸さんが事件を起こすための心理経過の伏線描写になっていたりして、前半の「病棟の日常風景」が組み上げられて後半のドラマにクローズアップされていく感じ。良かった。 戦時中の話も絡む時代性や、九州の言葉がガッツリ出てくる地域性なんかもとても味わい深い。 この精神病院での何十年にも及ぶ生活を送る人々のコミュニティは社会から隔離・閉鎖された時空間で、ホロスコープでいう12ハウス。 「患者はもう、どんな人間にもなれない。(中略)そこではもう以前の職業も人柄も好みも、一切合切が問われない。骸骨と同じだ。」 そこから、チュウさんは退院というプロセスを経て、1ハウスの自分自身を生きるシャバに飛び込んで(戻るというよりも新たなチャレンジとして)行ったんだな。 「すべてを自分の意志で自由に決定できる。それこそが病院の中にいる患者との決定的な違いだ。」 中学生の身に余る多難を経験した島崎さんが未来に向かって歩み出している終わり方も、こちらの心まで希望に照らされるようで良かった。

    9
    投稿日: 2025.09.06
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    Audible !! 25年振りの再読! 当時の記憶は重めだけど良い話しだったな〜程度でした。読み返してみて、、うん、重いけど良い話しだった!成長してね〜(-_-; ◆2行概要 精神科病棟のお話で、一人一人の生い立ちをとても丁寧に描写されていました。 ◆感想 精神病患者は何をするか分からない危ない人にみられがちってのは昔から言われていることだけど、今でもだな〜って感じました。 穏やかな人もいれば、怒りやすい人もいる。そんな当たり前のことに気づけない。 そんな社会だから一時的に休む場所のはずが、ずっといすわってしまう人も多いのかなと。 ただ、病院に限らず、皆んな何かしらのコミュニティに属してて、一括りにされてる面はあるなぁと思った。その中にいるのは楽なんだけど、日々流されていく感がある的な。 まぁそんな日々が幸せなのかもだけど、、 一つのコミュニティだけだと周りが見えなくなるし、その一つに合わないと逃げ場が無くなるから複数持って一人の時間も大切にってことかな。 等々、色々と考えさせられたけど最後はとても素敵な結末で、新しい一歩を踏み出したくなるそんな読後感でした。

    35
    投稿日: 2025.08.14
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    琴線には触れなかった。 淡々と進んでいる内容で、精神病患者の日常を閉鎖病棟という空間で表している群像劇。 単純に合わなかった。

    16
    投稿日: 2025.06.24
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    精神病患者の聖人君子すぎるキャラクターや、作品全体の謎として性加害が扱われることの危うさなど、気になるところはあるが、惹き込まれる文章。

    1
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うつ病を治療中なので気になって読んでみた。 はじめの3人のそれぞれの物語が段々と繋がって、チュウさんを中心に病院での日常と共にそれぞれの葛藤が書かれていて、その度に胸が締め付けられ、時には涙した。 秀丸さんのためにチュウさんが法廷で話した事、最後に伝えた一言で号泣してしまった。 島崎さんのためにそれぞれが頑張って、そして今度は島崎さんが。 1996年の作品だけど今の私に身に沁みた。映画化もされてるらしいので観ようと思う。

    2
    投稿日: 2025.05.14
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    入院患者たちの生活している様子が大部分を占めていた。なかなか話が展開しないので途中で読むのを止めようかと思ったが、後半になってようやく物語が大きく展開し、そこからは読む手が止まらず一気に読み切ってしまった。途中まではあんなに読むのがしんどく感じたのに、事件が起きて以降は先の展開やそれぞれの登場人物の行く末が気になり、終わらないでほしいと思っている自分がいた。

    1
    投稿日: 2025.03.17
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    現役精神科医である帚木達生さんが、精神科の旧閉鎖病棟を舞台に、患者の視点から病院の内部を描いた作品。淡々としながら優しさが溢れていて、患者への愛を感じた。

    8
    投稿日: 2025.02.04
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    映画は見たことがあったけど、小説で読むとまた印象が全然違う。 自分には文章が合わなくてあまり刺さらなかった。。

    10
    投稿日: 2025.02.03
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    1995年第8回山本周五郎賞受賞作 帚木氏は、小説家で精神科医でもあります 精神病院の施錠を必要とする病棟 その中で今を生きる患者達を淡々と描きます 患者達それぞれに過去があり、家族と過ごしたこともある そこから切り離された日常を寄り添いながら生きている彼らにも 感情があり希望がある 病院の内側から語られていきます 山本周五郎の「季節のない街」を 思い出しながら読みました 語り口、社会から取り残されたような世界観 山本周五郎賞に相応しい作品でした しかーし、面白く読み切れるかというとちょっと辛いんですね 患者の群像劇(正しいわからないけど)で、 それぞれの病気と性格を把握していくのが ちょっと大変かも ラストの患者だった人達の自分の意思を伝え始めるシーンはとても良いです

    81
    投稿日: 2024.12.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三人のショートストーリーから始まり、これ短編集?その割には尻切れみたいな終わり方だなぁと思っていたら、突然本章となり、一つの病棟の朝の描写から始まった。すでに異常な行動が書きだされ、ああ、閉鎖病棟=精神病院(旧)の話だと理解する。 それぞれに様々な症状の患者がおり、その中でも日常生活をまともに過ごす何人かが中心となり、しかしそのまともな人もまともじゃなかった過去がある。今ではだいぶんとケアの仕方も変わっているんだろうけど、当時はまさにこの小説の世界そのものだった。一人一人を丁寧に描かれており、読んでいくうちに誰もが愛おしく感じられるが、後半に入ると息も詰まるような事件が発生し、ああ、冒頭の話がここにつながるのかぁとやるせなくなる。生々しく描かれた病棟での生活風景がトラウマのように頭の中で反芻する。 あとで知ったんだけど、これ映画化されていたんだね。よく映画化できたなぁと感心するがそれくらい魅力ある作品だと思う。映画はもちろん見ない笑

    0
    投稿日: 2024.11.04
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    山本周五郎生受賞作品。感涙の名作ということで、手に取りましたが、残念ながら、自分の琴線には触れませんでした。 精神病棟でおこる殺人事件に関するミステリーかと思っていたのですが、そもそも想定が違っていました(笑) 冒頭で3つの話が語られます。 産婦人科で堕胎する少女由紀の物語。 傷痍軍人の父親をもつ秀丸の物語。 甥の子供の水難事故の責任を追及される聾唖の昭八の物語。 なんの関連性もなく、なんなのこれ?っと思わせる展開でしたが、チュウさんを中心に描かれる閉鎖病棟での物語に絡んでいきます。 悲しい過去、重い過去をもつ患者たち。 そして、その患者、看護婦、先生の日常が語られていきます。 本書から伝わるメッセージは、患者たちが一部を除いて純粋な心の持ち主ということ。 一方、その周りの人たちや親族の人がひどい人たち。 考えさせられます。 そして、起きた病院内の殺人事件。 殺害の理由やそれを知る者たちの気持ちがひしひしと感じられます。 全体を通して、暗い気持ちになる物語でしたが、最後はさわやかな終わり方でよかったです。

    97
    投稿日: 2024.10.19
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    最近よく読んでいる帚木蓬生さん、歴史もの以外は初。 精神科病棟の暮らしが実直に書かれていた。 事件が起こってから変化が訪れる展開で、読後感よし。 こんなにうまくいくというか、きれいな話だけではないだろうとは思うものの、著者は精神科医なので実際に近いのだろうとも思う。 もう20年も前、友人が精神科に入院してお見舞いに行ったことがあったが、それまでの勝手なイメージと違って、友人は以前と変わらなく見えたし、他の方々も淡々としておられた。 そういうことを思い出した本だった。

    2
    投稿日: 2024.10.16
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    精神病院での日常と、患者たちの過去が描かれている作品。昔は特に精神病への差別も今より酷かったろうし理解も薄かったはず。そんな中明るく生きる人達の模様と結末に心がジーンとした。

    2
    投稿日: 2024.10.06
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    作者が登場する人たちをとても愛しているのだと感じた。何気ない描写日々の生活がとても丁寧で共感でき、物語に没頭できる。 精神障害の描かれ方が非常に魅力的だった

    2
    投稿日: 2024.09.03
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    読み始めた時は本筋がわからず、登場人物を追いなが読み進めた。チュウさんが中心人物だと気付き、おもしろさを求め読み続いた、一向に閉鎖病棟から外に出られなかった。 そんな時に事件が起きた。酷い内容に心が痛んだ。そして、ようやくだどりついたのが秀丸さんがチュウさんに宛てた手紙だ。 思わず東野圭吾さんの「手紙」を思いだした。 秀丸さんの心が十二分に描かれ、胸が暑くなった。これだ、作者の言いたかったことは。 最初と最後に登場した島崎さんには幸せに充実した人生を送ってほしいと切に願う。

    2
    投稿日: 2024.07.10
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    映画化が気になり原作を。 戦後の混乱から数年後、まだどこか落ち着かない日本が時代背景。 戦争という非日常を体験し、心をどこかにやってしまった人が実際多かったのかも…なんて考えつつ読む。 閉鎖病棟に入った理由だったり、抱えているものがそれぞれに重くつらい。でもその中で光を見出し、前進する姿には優しさと強さを感じた。 映画化されなければ手に取らなかったかもしれない。

    3
    投稿日: 2024.05.31
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    閉鎖病棟に入院となれば「精神病の患者」とひとくくりにされがちですが、当たり前にひとりひとりの人生があり、喜怒哀楽もあるし、他人を思い遣ったり幸せを願ったり。そんな事に気付かされる小説でした。

    11
    投稿日: 2024.05.23
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    何年も前にブックオフで110円で買ってあった本。 重たいけれど温かさを感じられるよい作品だった。 少しずつ積み上げられていくエピソードが辛い。 もう一度読みたいかというとそうではない、だけど 間違いなく忘れられない作品。

    8
    投稿日: 2024.04.27
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    1.著者;帚木氏は小説家。大学仏文科を卒業後、TBS勤務。2年後に退職し、医学部で学んだ。その後、精神科医に転身する一方で、執筆活動。「三たびの海峡」で吉川英治文学新人賞、「閉鎖病棟」で山本周五郎賞など、多数受賞。帚木氏は現役の精神科医であり、第一回医療小説大賞を受賞(医療や医療制度に対する興味を喚起する小説を顕彰)。 2.本書;現役精神科医が、患者の視点から病院内部を赤裸々に描いた人間味ほとばしる物語。閉鎖病棟とは、精神科病院で、出入口が常時施錠され、自由に出入り出来ない病棟。ここを舞台に、患者が個別の事情を抱えながら、懸命に生きる姿を描く。死刑を免れた秀丸、性的虐待を受けて不登校になった島崎、・・・。「感涙を誘う結末が絶賛を浴びた」と評価された。24項の構成。山本周五郎賞受賞。 3.個別感想(印象に残った記述を3点に絞り込み、感想を付記); (1)『1項』から「(女医)堕ろす場合は相手の人かお母さんと一緒に来なさい」。「(母親と女教師)学校で何があったの?誰かが意地悪するの?」。「(母親)学級費も一体何に使ったの」 『20項』から「(島崎)こぼれる涙をふきもせず、義父との関係を告白しました」。「(チュウ)大抵の事には驚かない私も、背筋が凍る思いがしました」 『14項』から「(チュウ)島崎さんが重宗に辱めを受けた」 『24項』から「(島崎)医院に住まわせてもらって、昼はそこで働いているの。夜は医師会の看護学校」 ●感想⇒読書嗜好からすれば、この類の本は苦手です。案の定、最初から中学生が望まぬ妊娠し、中絶するという内容です。最近マスコミでもこうした事件がよく報道されます。一言でいえば、義父は非道極まる人間です。女性の人格を無視した行為には反吐が出ます。相談相手たるべき母親は、子供に寄添うどころか、無視と非難「学級費も一体何に使ったの」。義父は言うまでもなく糾弾されるべきですが、母親こそ再婚相手よりも子供を大切に考え、普段からもっと関心を持つべきでしょう。彼女は、その後も患者から辱めを受け、精神的にはボロボロになりました。それでも、立直る姿に感動です。一般的な事しか言えませんが、子供達が悲惨な被害者とならないように、周囲の大人達が気を配る社会になる事を節に願います。さらには、被害者が、誰にも相談出来ない状況に追い込まれるのだけは避けたいものです。社会全体の課題だと思うのです。 (2)『10項』から「(秀丸)男ば作っておやじを死なせたのもあんた[母親]。死んだおやじの年金ば貰うてぬくぬくとしとるのもあんた」 『20項』から「戦争に傷ついて帰ってきた父親を裏切って、絶望させ、六歳も年下の、子持ちの男と暮らすという母親の生き方を、私[秀丸]が許せなかった」 ●感想⇒「父親を裏切って、絶望させ、六歳も年下の、子持ちの男と暮らすという母親の生き方」は、いかなる事情があっても許しがたい行為です。夫が戦争に行って生死をさ迷っている中で、不倫にうつつをぬかすなど言語道断。人の道を外れた行為に弁解の余地はありません。結婚には、❝愛する人と人生を共に歩み、子供が出来れば、育てて社会に送り出す❞という義務があるのです。結婚してから、他の人を好きになったり、配偶者を一生を共にする人ではないと思う事もあるかも知れません。しかし、物事には順序があります。好きな人のもとにに行きたいのなら、離婚が先です。そして、子供がいれば、わが子の将来の幸せを考える事も重要です。 (3)『21項』から「(医師)人の幸せなど簡単に他人が決められるものでもありませんよ。本人が進みたい方向に進めるというのが幸福でしょう。現在の塚本さんが決めた道というのは、退院して自分で生活したいという事ですから、それを応援してやるのが幸せに通じると思いますよ」。「(主任)これまで本当に兄さんの幸せについて考えた事がありますか」 ●感想⇒「人の幸せ・・・本人が進みたい方向に進めるというのが幸福」。人間は人生の節目(進学・就職・結婚・・・)でどの道に行くか選択しなければなりません。その際は、取分け親は、あれこれと自分の考えを押付けがちです。ぐっと我慢して進路については、人生の先輩として、アドバイスに留めるべきです。本人が助けを求める事がなければ、自分で決めさせる事が良いと思います。失敗しても、勉強代と考え、救いの手を差し伸べる事が良いでしょう。一度だけの人生なのですから、悔いのない方向に進むとよいですね。「応援してやるのが幸せに通じる」は、至言です。 4.まとめ;本書を読んだ動機は、山本周五郎賞受賞作のベストセラーであり、普段あまり関与しない世界を見たい、という事でした。精神病患者という言葉は差別用語に聞こえます。しかし、この本を読めば、そんな偏見を持ってはいけないと痛感します。島崎さんを凌辱した、重信(札付きの強盗殺人者)を殺害するという方法は良くないと思いつつ、「島崎さんがあんな風に元気に立ち直ったのは秀丸さんのお陰」を読むと、心のどこかで拍手する自分がいます。最後の文章「秀丸さん、決して死んじゃいかんよ、チュウさんは青い空を見上げて心の中で叫んだ」には不覚にも涙腺が緩みました。解説の「帚木作品は例外なく、弱い立場にある者やハンディを背負った者に対して、温かい眼差しを注ぐ」に納得です。(以上)

    254
    投稿日: 2024.04.12
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    自分も精神疾患を持っていて、精神科のデイケアとか閉鎖病棟とか実際に訪れたことがあって、その時のことをさまざまと思い出した。何度も読みたい作品

    3
    投稿日: 2024.04.08
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    淡々と話は進んでいくのだけど、キュウーッとゆっくりじわじわ胸を締め付けてくる話でした。 冒頭はこの物語の中心人物たちが、病棟に来る前の話をオムニバスみたいに語り、急に現在の話になっています。「チュウさん」「昭八ちゃん」など呼び名が病棟内でのニックネームに。 それがなんとなく気になるし、いちばん最初に書かれていた由紀の中絶も真相が気になりつつ、物語は患者らの過去を織り交ぜながらこれといった盛り上がりもなく、精神病棟の日常が過ぎているように感じました。 ところが一転!由紀が巻き込まれた事件で一気にいろんなことが加速し、読み手の私の感情もざわつきが収まらず、最後は一気に読みました。 もうこれ以上この人たちを辛くしないで終わってほしい...ッ 「秀丸さん、退院したよ」とチュウさんが叫ぶシーンに涙がほろり。過去の病気も事件もすべて受け入れ、仲間として一緒に生活してきた時間が走馬灯のように巡ってくる感覚です。最後もドアが力強く開くような明るいラストでした。 わりと最近映画化されたんだなーと思って予告編観ただけなのに涙腺崩壊しました。

    7
    投稿日: 2024.03.10
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    精神病棟に入院している人々の生活 外の世界と同じようにそこには社会がある 退院したいと、外に出たいと思う 自分は本当に病気なのか と聞かれ、答えに躓く 確かに 自分が普通なのか 至って健全かどうか なんてはっきりと言えないもんなあ

    3
    投稿日: 2024.02.14
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    統合失調症の患者を第三者目線ではなくて当事者目線で描いてるのが新鮮。でも、それによって精神科病棟の人も珍しい人ではなく、自分と同じようにひとりの人として登場人物を受け入れられたきがした。

    1
    投稿日: 2023.12.18
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    読んですぐは時代背景が予想より昔過ぎるのもあり、患者さん達にもなかなか入り込めず…でも読み進めるにつれて過去を知るにつれて、人を知るにつれて、応援したくなる気持ちが膨らむし、このまま穏やかに過ごして欲しいと願ってしまうほど入り込んでしまいました笑 素敵な人たちばかり。優しい人たちばかり。 チュウさんの詩も好きでした。 最後の最後はほんとに泣けました。 どうか、この物語のみんなが、穏やかな毎日を過ごせますようにと願ってしまうラストでした。

    3
    投稿日: 2023.12.07
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    家族や世間から疎まれ隔絶され、病院の中に“閉鎖”された患者同士の、日常でのささやかなやりとりや、季節の移ろいを感じる行事。様々な出会いや別れの中で育まれるのは、家族と同じくらいに確かな絆だと感じた。 誰かの生きる支えになっている

    1
    投稿日: 2023.12.05
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    看護師をしていることもあって 医療に関連した映画やドラマをよく観る。 今回も『精神科病院』というキーワードから 手に取った本であり観た映画。 看護師の勉強をするまでは精神科って かけ離れた領域のように感じてたし 精神科で働かない限り関係ないと思ってた。 でも実際はそんなことない。 精神疾患は誰にでも可能性があるし どこで看護師してても無関係なことはない。 もしかしたら自分自身のことかもしれないし 家族や友人など身近なひとのことかもしれない。 だからどんな人も他人事ではないと思う。 そして精神科って知ろうとしないと マイナスなイメージを持つことが多く 正しい知識がなくて偏見が生まれている。 精神疾患=隔離しよう という流れは日本でもあった。 正しい知識と適切な治療があれば 時間はかかるかもしれないけど 社会復帰することは可能。 不必要な入院を減らそうとする流れはある。 だけど他の国に目を向けてみると 日本の精神科入院ベッド数はまだまだ多い。 本当は入院が必要ない人が 環境が整わないとかタイミングを逃したとかで 入院を継続せざるを得ないということだと思う。 偏見ではなく正しい知識を持って そっと手を差し伸べられる人が増えるといいな。 読んだ本は記録してたけど、 これからは観た映画とかも記録していこうと思います。 〈映画キャスト〉 梶木秀丸▷笑福亭鶴瓶さん 塚本中弥▷綾野剛さん 島崎由紀▷小松菜奈さん 丸井昭八▷坂東龍汰さん キモ姉▷平岩紙さん ムラカミ▷綾田俊樹さん ダビンチ▷森下能幸さん ハカセ▷水澤紳吾さん テッポー▷駒木根隆介さん フーさん▷大窪人衛さん オフデちゃん▷北村早樹子さん おジギ婆さん▷大方斐紗子さん ドウさん▷村木仁さん 島﨑佳代▷片岡礼子さん 島﨑伸夫▷山中崇さん 塚本富子▷根岸季衣さん 酒井▷ベンガルさん 大谷▷高橋和也さん 石田サナエ▷木野花さん 重宗▷渋川清彦さん 井波▷小林聡美さん

    1
    投稿日: 2023.10.12
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    映画の原作だと知り購入。 ただ思っていた時代背景などが違う上に、精神疾患に対して理解がない時代でもあり、言葉に戸惑って、読むのを辞めようかと思ってしまった。 でも山本周五郎賞を受賞しているとあったので、最後まで読み進めてみた。 精神疾患に理解が得られない時代。 常識から外れると、おかしい、とされる時代。 個性だと認めてもらうことはもちろんなく、家族からさえ疎まれる人たち。 だけど、純粋に人を想いやれるのは、常識内にいるとされる人ではなく、この病棟にいる人たちではないのかな?と思ってしまう。 現代で心を病む人は増えていると聞く。 生きる意味を探している人も多い。 弱くても、存在が薄くても、常識的でなくても、お互いに支えあえる存在があれば、生きる意味も生まれる気がした。 読み進めて良かったと思う。

    2
    投稿日: 2023.07.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    カバー裏の内容紹介を読んで、ミステリ?と思ってしまったけれど、この本はミステリではありませんでした。 一体いつの時代の話なのだろうと思うくらい、テクノロジーとは無縁の人々。 「普通」ではないと言われ、「普通」の人たちから隔離され、それでも明るく温かく時に寂しく日々を送る。 ストーリーはもちろんあるのだけど、大事なのはそこではない。 彼ら患者が発病する前の生活、今の暮らし、そしてこれからのこと。 作中で主人公のチュウさんが貰う手紙にこう書いてある。 ”病院はついの棲み家ではありません。渡りに疲れた鳥たちが羽を休める杜(もり)でしかないのです。病院で死に鳥になってはいけません。いずれ翔び発って自分の巣に帰って欲しいのです。” 多分二度とシャバに出ることはないであろう大切な友人からの手紙。 これが作者の言いたかったことなのではないだろうか。 「メンヘラ」という薄っぺらいレッテルを貼ってわかった気になってはいけない。 人の尊厳ということを互いに尊重し合える社会であればいいと思う。 心や体が疲れたり病んだりしている時も。 読み終わってしばらくは胸がいっぱいで、とても感動したのだけれど、一つだけよくわからない点が。 不登校の女子中学生の島崎さんが、どうしてこんなに精神病院の入院患者であるチュウさんや秀丸さんや昭八ちゃんという3人のおじいさんたちと深い交流を持つことになったのか。 病院で開かれている陶芸教室がきっかけだったとしても、他にも女性患者もいたと思うのだけど、なぜ彼らに特別深い絆が生まれたのか。 ちょっとわからなかった。

    4
    投稿日: 2023.05.24
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    感想が難しいなぁ。 患者が正確な描写なのかはわからない。 描かれているのは閉鎖されてはいない病棟にいる人たちなんですよね。 社会から一定隔離された人という意味では閉鎖空間なのかもだけど外に出る自由もあるので色々あっても割とマトモな人達が紡ぐ物語。 マトモだと感じることを偏見が減るとなるかはわからない。語り視点の語る内容が狂っていては話として成立しませんもんね。 だとすると『ドグラ・マグラ』みたいになるんじゃないななぁ。 とかあるんですが、お話としてトータルの読後感は悪くありません。 人の再起を応援したくなるいい作品です。

    1
    投稿日: 2023.03.12
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    読み終わって何故かジーンときました。ただ生きることにひたむきな人々、つい偏見の眼で見てしまいがちな自分が如何に身勝手であったのかを気付かせてくれました。

    1
    投稿日: 2023.03.02
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    著者の作品、ブクログ登録は2冊目になります。 本作を読んだのは2011年になります。 著者、帚木蓬生さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ---引用開始 帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい、1947年 -)は、日本の小説家、精神科医。 ペンネームは、『源氏物語』五十四帖の巻名「帚木(ははきぎ)」と「蓬生(よもぎう)」から。本名は森山 成彬(もりやま なりあきら)。 ---引用終了 で、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは-。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。 ---引用終了 ●2023年4月24日、追記。 登場人物は、 ・秀丸さん ・チュウさん ・昭八ちゃん ・敬吾さん ・島崎さん

    28
    投稿日: 2022.12.15
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    誰一人として見捨ててない小説 変に気取らずありのままを書いているから、その分感動できる 名作かどうかはわからないが、自分にはバリ刺さった

    1
    投稿日: 2022.11.25
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    精神科の閉鎖病棟に入院していて、性別も年齢も違うけど仲のいい5人(1人は通院)がいるのですが、病院内で起きた殺人事件がきっかけとなり、5人の関係が変わっていきます。 作家さんが精神科医ということもあり、前半は閉鎖病棟の日々が淡々と書かれています。 色々な人が入院しているわけですが、その中でもチュウさん(多分主人公なのかな?)は素敵な人たちと素敵な出会いがあり、それが後々まで影響があります。

    6
    投稿日: 2022.11.18
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    古本屋で購入 全く予備知識がなく、手に取る。 作者は精神科医なので、精神病棟や患者の症状の記述が詳しい。 ある都市の精神病院が舞台。入院患者とそれを取り巻く家庭環境など、「精神病の人はなんか気味が悪くて気持ち悪い」などと思いがちだが、そのステレオタイプを正さなければならないかもしれない。 最後は落涙必須の良作。 さすが、山本周五郎賞をもらうだけの小説。

    1
    投稿日: 2022.10.23
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    この世の中を必死に生きる患者たちの葛藤を感じた。登場人物は色んな世代の人が出てくるが、世代を超えて分かり合えるものがあるなと思った。 感動する物語だった。

    1
    投稿日: 2022.09.30
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    閉鎖病棟で過ごす人たちも、同じ病名で括られていようと、それぞれにこれまでの人生、思い、誇りがあって生きているんだという、当たり前だけど大切なことを、当事者目線で語ってくれる本。

    0
    投稿日: 2022.09.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秀丸さんのチュウさんに宛てた手紙に感動!!! そしてチュウさんの返信の手紙にまた感動!!! そしてそしてチュウさんが秀丸さんの裁判で堂々と臆する事なく、力強く証言する場面に感動!!! どうか、秀丸さん・チュウさん・昭八ちゃん・敬吾さん・島崎さんが幸せになっていますように…… 感涙です。

    11
    投稿日: 2022.05.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物がやや多めで、追うのに少し苦労しました。 精神病院がどんなものなのか、興味があり手に取った本ですが、物語は真面目で静かで人情に溢れています。 人と関わることの複雑さ、愛おしさが繊細に描写されています。 「秀丸さん、退院したよ」にうるっときました。 描写生活にそれなりに満足していたのに、退院を迎えたときの心情の変化に、すごく納得です。新川先生も素敵でした。

    3
    投稿日: 2022.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今とは違う昔の精神科の雰囲気、精神病患者と家族のやり取り連鎖する患者たちの関係や心の傷がいかに癒えないかが辛い。最後もハッピーエンドのようでわたしはそう感じなかった。彼の30年は消えてしまった

    1
    投稿日: 2022.04.18
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    ミステリーのコーナーに置いてあって、閉鎖病棟というタイトルから勝手に気軽なエンタメ小説だと思っていましたが見事に裏切られました。 最後は涙がとまらず、純粋に感動しました。 こんなにも温かく、最後は希望の光がさした本に出会ったのは久しぶりです。 上手く感想は書けないけれど、人が人を思う気持ちに 心が動かされたのかもしれない。

    7
    投稿日: 2022.04.10
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    映画を観て読みたくなりました やっぱり本はいいね 映画も良かったけど、本はもっと頭の中の映像がひろがる

    1
    投稿日: 2022.02.09
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    後書きに共感。 映画化とのことでキャストを確認して観ない判断。 悪くはないけど著者の思いやりは表せないだろうから。

    8
    投稿日: 2021.12.07
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    こういう重い作品は好き。映画観た後に読んだけど、それでも原作は良かった。ただのヒューマンドラマじゃ終わらない。 昭八くんがとても好きなんだけど、上手く伝えられないもどかしさが辛くて辛くて堪らない。 就活の時に「好きな小説は?」って聞かれて、答えるくらい好きな作品。

    8
    投稿日: 2021.11.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後、法廷でのやり取りに、ほろっと来ました。 最初の方は、色々な人の話があり、期待してたのと違う気がして、さらっと読んでました。 精神病院の話なので、もっと壊れてる様子かと思ったら、チュウさんは思ってた以上にしっかりしてたが、妹達の態度も解る気がするのは、偏見を持っているからだと思います。それでも、患者さん同士の友情になんだか感動しました。

    1
    投稿日: 2021.11.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【2021年30冊目】 最初はメインとなる人物が比較的ころころ変わり、かつ途中で精神病院の患者がどどどっと出てきたので誰が誰やらわかってなかったのですが、途中からチュウさんが主役であることを理解してからはするする読めました。 「秀丸さん、退院したよ」の一言がぐっと来て電車の中なのに泣きそうになり危なかったです。なるほど、こういう愛のカタチがあるのだなぁ…と。チュウさん結構年寄りのイメージで読んでたので、映画だと綾野剛さんが演じておられることにちょっとビックリしました。

    0
    投稿日: 2021.11.10
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    心理描写が少なく、複雑さもなかったので好みではなかった。 それ故にひとり一人のキャラが読み進めてもぼやっとした印象しかなく、半分ほど読んでやめた。

    1
    投稿日: 2021.11.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    娘の本より。 最後には精神科病棟の希望が描かれているが、この本が出て既に20年、まさかこんなに現実が変わっていないとは。小説の中の事件の真実以上に驚愕とした。 九州のあの辺りかなぁと思い馳せつつ読むと、その光景がリアリティもって感じられた。

    1
    投稿日: 2021.10.13
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    箒木先生の本を読むのは初めてですが前から気になっていた作家さんでした。 タイトルだけ見るとこわい話のようですが むしろ逆で病棟の中ってあんなにゆったりとした時間が流れているのかしら⁇とちょっと驚きました。 おどろおどろしい所もなく、淡々と患者さんの日々を綴った内容でイヤミス好きの私には少々物足りなさを感じる本でした。。→個人の感想です、

    2
    投稿日: 2021.10.08
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    先に見てしまった。 映画を先に見てしまった。 見てしまってから あれ?積読本の中に同じタイトルの本あったような気が… あった。 読んだ。 順番間違えた。 秀丸さんは鶴瓶さん、チュウさんは綾野剛さん、島崎さんは小松菜奈さんで脳内ビジョンが形成されてしまう。 でも、年齢設定が若干違うからなかなかしっくり来ずそこばかり気になってしまってもったいない読み方をしてしまった。 あー勿体無い

    3
    投稿日: 2021.09.06
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    昔に一度読んだけど内容を忘れてしまったため再度読み返してみた。やっぱり温かい気持ちになる本。楽しい!という本ではないけれど、人の温かさを感じることができる1冊だと思う。最後、ちゅうさん、秀丸さん、島崎さん、みんなが救われる場面で心打たれた。生きていると失敗することもあるけれど、私も周りの人を大事にしながら一生懸命生きていきたいなと思った。

    2
    投稿日: 2021.08.23
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    帚木蓬生さんの文章はとても読みやすく、話にもスッと入っていけました。 3分の2読んだところで、事情があって3ヶ月位中断してしまったので、うまく感想がまとまりませんが、人が生きるということ、人と人との交流の温かさなどについて考えさせられました。 しんみりとしつつも希望ある終わり方も好ましかったです。

    1
    投稿日: 2021.08.21
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    精神病院が舞台で、主な登場人物は皆心に傷を負っている。傷を負っているという意味では精神病院に入っていない者と同じであるはずだが、入院しているだけで世間の捉え方は違う。また、現代では運用面で閉鎖病棟からほぼ解放病棟になったが、世間の目からは閉鎖病棟であることに変わりない。このような状況の中、仲間どおしの涙が出るような気遣いが描かれている。強く生きることも切々と心に訴えられる。 物語のテーマは重いが、描写はほとんどの部分が明るい。精神科医が書いた感動の傑作だ。(HPの日記より) ※2002.7.2弟からプレゼント  2002.8.8読書開始  2002.8.10読了  2008.1.19売却済み

    1
    投稿日: 2021.08.20
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    次々と人が出てきて、しかもみんなカタカナの名前(愛称)で、最初はひとりひとりイメージしながら読もうとしたけどすぐ諦めた。淡々と進んでいって、途中から「もういっか~」ってなって、飛ばし読みしてしまった。山本周五郎賞受賞作なのか。

    1
    投稿日: 2021.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帚木氏は、先日「ネガティブ・ケイパビリティ(答えの出ない事態に耐える力)」という著書を読んで初めて知り、精神科医で小説も書かれているんだ~という関心が、本書を読んでみようという動機となった。 冒頭から、まったく関連性がないと思える話が3話展開される。 産婦人科を堕胎目的で訪れた14歳の少女・島崎由紀にまつわるあるシーンの描写。続いて、戦争で負傷しながらも帰還した父親と、不貞な(というのは後に判明するが)母親を持つ・梶木秀丸の少年期のあるシーンの描写。そして昭八さん(苗字あったかな?思い出せない)の少年期の、よい思い出と忘れたいようなつらい記憶のシーンを描写している。 それぞれが、短編小説のような展開だが、これが後々の「閉鎖病棟」で展開される出来事のための伏線となっている。 「閉鎖病棟」とは、入所者の外出が制限されていたり、入所者との面会が制限されているような精神病棟のことを意味している。この表現そのものが適切かどうかということもありそうだが、若干古い小説でもあり、そこは触れないでおきたい。 実は先の3つの話の主人公は、この病院へ通院する患者であったり、入所している患者であったりする。そして、その病院に入所する様々な患者の日常や、そこで従事する主治医や看護師などの日常、つまり病院での日常的な様子が小説に展開されている。そしてこの小説全体は、チュウさんという人物を中心に描かれている。 チュウさんは、この病院の入所患者であり、多くの入所者からも、医療スタッフからも人気のある人物である。 著者は精神科医であるだけに、著者自身の日常が、この小説の素材となっていることは明らかだ。もちろん、登場人物は架空の人物であろうが、その人物像については、著者の経験則からストーリー構築されているはずだ。それぞれの人物の家族構成とか、過去の出来事とか、そういうことが小説でありながら、リアリティを帯びている。 島崎由紀には、想像を超えるショッキングな背景があった。このキャラクター設定をした著者について様々に考えてしまう。 現実にもこのような悲劇の患者は多く存在するのだろうか。そういう患者のモデルを小説の素材として書ける著者は冷淡ではないのか。いやいや著者はそういう患者の心も十分理解したうえで、小説を通じて読者になんらかのメッセージを伝えようとしているのか。 この小説の中に、読者を腹立たしい気持ちにさせる何人かの人物がいる。最も問題ありの人物像として描かれている重宗(やくざで、暴力的で、身勝手で、非情な行動をとった人物)でさえも、及ばないもっと醜いと感じる人物像が描かれている。 島崎由紀の母親やその再婚相手の義父(これが最悪)、秀丸さんの浮気性の母親、聾唖の昭八さんを小ばかにする義兄、そしてチュウさんの退院を醜く拒否する妹夫妻。 いったい心の病気とは何なのか。 思いがけない人生の流れの中で、殺人者や放火者になってしまい、それが理由で「精神的に病むもの」となってしまうものがいる。一方、明らかに純粋な心を自分の身勝手のゆえに踏みにじろうとする「醜い心」を持つ者もいる。 閉鎖病棟に隔離されてきた登場人物の中に、純粋な心が存在していたり、閉鎖病棟の入居者を外から見下す人たちの心の中に、醜さを感じたり。そういうことを考えさせてくれる小説であり、おそらくこれは、ごく一般的な日常の中にあるんだろうと思う。

    17
    投稿日: 2021.08.10
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    精神科病棟って未知の領域で、どんなもんか気になって読んでみた。 「頭の病気」で入院してる人たちだけど、帰宅したくてもできない事情がある。 患者にも人権があるし、介護者の離職・鬱問題もあるし、難しいなあと思いながら読んだ。 そういえば3.11をきっかけに数十年ぶりに精神科病棟から退院した人のドキュメンタリーを見たような。 何十年も入院するってあり得ない気がしちゃうけど、現実味のある話なのかな。

    0
    投稿日: 2021.08.10
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    映画化、小松菜奈と綾野剛?!に飛びつき興味を持ち、読みたいと思いました。 冒頭から、いつの設定?!戦時中の話が誰のエピソードなのか?ちょっと分り辛かった。 内容は暗く、特別お勧めでは無い。 閉鎖病棟の患者から想像するより普通の人達の話しだった。

    0
    投稿日: 2021.07.11
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    精神科病棟に入院している人 なんて、別の世界の人間で恐ろしいって思っていたけれど、 脳みそ病気しただけの自分と同じ世界の話なんだなと思いました。 でもそれはほとんどの人が踏み止まれるところのタガが外れやすかったりするわけで、妹夫婦の反応もなんら普通のこととも感じました。(土地の権利とかに関する下心は大いにあるのでしょうが) どこまでが病気で、っていうのはわからないですが、 自分のしてしまったことが許せなくて苦しむのは、 病気が改善していくにつれより苦しくなるのだろうなと思いました。 全体を通して、どんな人も受け入れていて優しい雰囲気でそして本当に少しずつ改善していく様良かったです。

    0
    投稿日: 2021.07.08
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    自分が精神科病院で働いているのもあって、色んな意味で読んでて辛かった。 ここまで患者目線の物語を書けるドクターがいる事に、まず驚いた。 色々な点にデフォルメが入ってるけど、でも出てくる患者さん達、ほんとにこう言う方々居るんですよ。 目を瞑りたくなるぐらい、酷い人生送ってきた人たちがいっぱいいる。 とても今笑ってる目の前の人からは想像出来ないぐらい、凄惨な過去を辿ってきた。 そして皆んな、悲しくなるぐらい純粋で素直なんです。 それが、随所随所、日々の細やかな日常から滲み出ている。 そして精神科病院っていう、開放的な檻の中で繰り広げられる。 なんかもう、ほんとに言葉に出ないほど、苦しくて辛くなった。 精神科に通う人、入院している人たちが、別世界の人ではなく、同じ世界の人なんだと、 それをこの本を通して強く感じた。

    0
    投稿日: 2021.06.06
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    閉鎖病棟 1.閉鎖病棟より 「患者は、もうどんな人間にもなれない。 だれそれは何なにという具合に、かつてはみんな何かではあった。 病院に入れられたとたんに、患者という別次元の人間になっていしまう。」 2.購読動機 山本周五郎賞の作品を読み、「人間らしさ」を感じ、そのテーマの心地よさを覚えたからです。 「光媒の花」もそうでした。 3.読み終えて 精神が通常と変化して支障をきたした人々の物語です。 時期は戦後から40年間くらいでしょうか? それぞれの人が、なぜ、どんな背景があり、精神が壊れ、入院せざるをえなかったのか?の描写もあります。 つらく悲しいことは、入院した人の家族がなかなか見舞いにいかない描写です。 身寄りはある、しかし見舞いにこない、それが数十年間に及ぶとなると、人は人に対して何を感じてしまうのか、、、。 後書きにもありますように、著者は精神病の医師です。 そのため、物語のなかで起こる事件やイベント(年一回の病院の出し物発表会)を通じて、私たちがその世界で起こっていることの疑似体験ができます。 その読書体験を通じて、同じ世界にすむ人の物語と理解することが大切と考えます。 #読書好きな人とつながりたい

    16
    投稿日: 2021.05.16
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    映画化されることを知った頃に、綾野剛さんが演じるチュウさんの切なげな表情を想像しながら読みました。 最後の裁判のシーンのチュウさんの一言。涙腺崩壊です。

    7
    投稿日: 2021.05.03
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    登場人物が多く、誰が誰だか混乱しつつ、前半は入院している人々の日々の描写ばかりで、あらすじにある殺人事件は一体いつ起こるんだろう…と読み進めました。 死が所々出てきて重い箇所もありますが、同時にとても切ない。 閉鎖病棟という閉ざされた世界と外の世界との間の葛藤、自身の想いを貫こうとする姿など描かれている人間像がリアルで、ラストは涙なしには読めませんでした。 ぜひ映画も観てみたいです。

    1
    投稿日: 2021.05.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    台詞の間の言葉が誰の心情を表しているのかわからず、最初は戸惑った 作者が登場人物の説明をしていると気付いてからは読み進めるのが楽になった しかし、場面がぶつ切りで私とはあまり相性がよくなかった 噂には聞いていたが死刑執行が失敗した場合は本当に外に出されるのだろうか? p352の秀丸さんからの手紙で 「人に疎まれながらあんな具合に生き続けるのは本人も苦しいものです。」 「彼は初めて安堵を得たように、」 を読んで、ブレーキが効かなくなってしまった辛さがわかるような気がした 疎まれても自分を変えられない、悪として描かれている人物だが秀丸さんの手紙で悪になるまでのひびを思った ただ強姦は死罪にしてほしいので全く同情はできない 秀丸さんの刑が軽く終わり、いつかまた天神様へいけるといいなぁと思いつつ読了

    1
    投稿日: 2021.04.15
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    第8回山本周五郎賞受賞作。相変わらず肩書きに弱い。 舞台は九州地方にあるとある精神科病棟。ここに入院している人々は、様々な理由により心に疾患を抱えている。 しかし、この退院の望めない生活の中にもそれぞれに楽しみを見出し、平和に暮らそうと努めていた。 その患者の一人「チュウさん(中塚中也)」は、この病棟の中で「秀丸さん」「昭八ちゃん」「敬吾さん」といった友人と出会い、 通院患者である女子中学生の「島崎さん」も含めて、事ある毎に行動を共にした。 が、そんなささやかで幸せな時間を壊す事件が起こってしまう。。。 基本的に“明るく楽しい”という類の小説ではない。 だが、真摯に生きる閉鎖病棟患者達の意志が力強く伝わってくる。 恐らく、(自分も含め)殆どの人達は「精神科病院の閉鎖病棟」と聞いた時に 『出来る限り関わらないでいたい』と感じてしまうのではないだろうか。 本書は、そういった偏見に対し 「それでも患者はそれぞれの考えを持って生きているし、同じ人間である」というメッセージを放っているように思えた。 作者は精神科の医師でもあると言う。その経験や知識が大いに活かされた小説である。 各登場人物の背景や特徴をきっちりと書き、尚且つその描写には偏見や同情・慰みなどは感じられない。 一人の患者を一人の人間として描き、とても「平等」な物語であると感じる。 ラストも期待の持てる終わり方で、快さが感じられた。 重い作品であることには変わりないが、読後感は良いと思う。 ただし、舞台設定等によりスラスラと読めるとは言い難い。精神的に調子の悪い時には余りお勧めはしない。

    0
    投稿日: 2021.03.14
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    精神を病んでしまった事により家族・親類から見放され、病院での生活を余儀なくされる患者たち。 身の回りに精神病患者がいないが、もし身内に発症したとして、今までと同じように声を掛けられるのか…と思う。 開放病棟であっても社会から隔絶されているという意味では閉鎖病棟と同じ。 でも中にいる患者は、確かに心を持つひとりの人間で、世捨て人になったわけではない。外に出たい、家族といたい、人らしく生きていたいはず。 20年余りも共に過ごしてきた友人達が互いの「生きる未来」を支え合う姿に爽やかな気持ちになった。

    9
    投稿日: 2021.02.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段から閉鎖病棟に出入りする仕事をしています。 映画を見れなかったので、読んでみました。 患者さんの内側から描写されている文面の一つ一つが心に響きました。 患者さんでいるけど、必ずしも持っている人間性、面白さやユーモアさが浮き彫りになってて、改めて人は人なんだなって気付かされた。 『自分のどういうところが病気だと思いますか?』 何も答えられない患者さんを避難するのは違う。 それでいい、大丈夫。 もう一度読みたくなる作品でした。

    2
    投稿日: 2021.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帚木作品は2作目の読了となりました。 本作も過日読み終えた「臓器農場」同様に重いストーリー。 本作の主人公は1人ではなく、とある精神科病棟で長きにわたり外の世界と隔離された生活を送る患者たち。 未熟な私がイメージしていた精神科病棟の患者さんとは違った現実(リアル)を見せられた気がします。 ある意味ではそこで描かれた患者さん達の方が素の人間。 精神異常=サイコキラーといった作品を好んで読んできた私にはすごく重い作品でした。 説明 内容紹介 とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった……。彼を犯行へと駆り立てたものは何か? その理由を知る者たちは――。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。

    7
    投稿日: 2021.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化するので読んでみました。 ・ うん。はっきり言って私的には読むのが辛かった~。 ・ 日頃、殺人ばかりの小説を読んでばかりいるから日常を淡々系の小説は中々ペースが上がらない。 ・ 精神病棟にいる人々の日常と、何故精神病棟に入所しなければいけなかったのかの過去が明らかになっていく形で話が展開していきます。 ・ 1人1人色んな物を抱えていて、心が病んでしまってもそれでもどうにか自分の心と折り合いをつけ未来を生きていく…。 ・ そんな前向きなメッセージが込められている気がします。 ・ 【病院はついの棲み家ではありません。渡りに疲れた鳥たちが羽根を休める杜でしかないのです。病院で死に鳥になってはいけません。どんなに辛くとも、いずれ翔び発って自分の巣に帰って欲しいのです。】

    1
    投稿日: 2021.01.23
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    途中までは色んな人のエピソードがあり読みづらさを感じたが、劇あたりから終盤の展開はすごく良かった。 とても感動した。

    1
    投稿日: 2020.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この本の話は題名とは異なり、解放病棟の話。精神病院に入れば、患者はそれ迄の職業、社会的地位などの肩書き、考えは全て捨てられ、全て一様に患者でしかない。 しかし、中に入ればそれぞれの患者に個性があり、他の患者との間の人間関係が成立する。 本書はますそれぞれの患者についてその個性を際立たせて丁寧に書き分けられていて感心した。 ストーリーは統合失調症で長期に亘り入院を余儀なくされた一人の患者が、病院での生活を通して徐々に回復し、やがて衝撃的な殺人事件なども経験しながら退院し、自立していく物語。極めて人間的で、決して精神病を病んでいる患者としては描かれていない。 この本が書かれてから20数年が経過し、職場でのうつ病の認知度も上がり精神科のイメージは変わった。しかしたとえ解放病棟であっても患者は社会的に隔絶された世界に追いやられ、一人一人の人格は大きく制限されていることに変わりはない。本書のテーマは普遍的である。

    1
    投稿日: 2020.11.23
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    あらすじ興味持って読み始めたけど、進まない…3ページは読んだかな?他の本に移ってしまった。 読み終えたら、改めて書きます。

    0
    投稿日: 2020.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神科病院を舞台にした物語。 『閉鎖病棟』のタイトルから非常に重苦しい陰鬱な重みを感じ、手に取るのをためらう。話は、高校生の女の子が行きずりの男性に声をかけ、援助交際をしようとするシーンから始まる。それも、ひどくためらいながら。 読みながら「莫迦な、身を汚してまでなぜそんなことをする」と憤った。しかし、だんだん女の子の抗えなかった過去が見えてくる。この子の人生を誰も救おうとしなかった。 彼女は精神科にかかるようになった。こころを病める人たちと気持ちを通わせるうち、彼女は心の傷が癒え、「精神科病院にいる人は普通のひとなんじゃないか」と思うようになるが、読者も同じように感じるに違いない。 事件、殺人がおこるが、それは物語をすすめる上でのコマの一つ。ただそれ以上に、事件は解決して病棟に平穏がもどったときに、入院していた患者さんが退院に向けて歩みだしたり、孤独であった高校生の女の子も、暖かな人たちに囲まれ新たな人生へ向けて再出発するところが見どころです。 『閉鎖病棟』というタイトルから、精神科に対する世間の人たちの心が「閉鎖」しているのだと感じさせられた。精神科は何も、入ったら出られない場所ではない。気が狂った人たちを詰め込む場所ではない。ごくごく普通の人達が、なにかのきっかけで調子をくずすものの、退院へ向けて前向きに準備をするところだと思う。読後、柔らかな感情につつまれました。

    1
    投稿日: 2020.10.18
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    最近特に、精神科に興味がある。精神科医の名越康文先生のyoutubeにハマったのが原因だと思う。 そんなこんなで手に取った閉鎖病棟。現役の精神科医である帚木蓬生さんが朴訥とした語り口で描く、精神科病棟の人々のおはなしである。 帚木蓬生という名前から、何故か瀬戸内寂聴さんみたいな人だと思いこんでた。精神科医と知ってびっくり。閉鎖病棟も説教くさい自己啓発本だと思って数年間読まずに放置してたのは秘密である。恥の多い人生を送ってきました。 読み始めていくと、はじめに地の文に対しての違和感を抱いた。群像劇だからなのかな。登場人物の個性が地の文に全然反映されない感じ、物凄く淡々としてる感じがした。でもそのうちストーリーが面白くなり過ぎて気にならなくなった。 読者にちょっと不親切な群像劇がとても好き。え!この名前…ってなって前のページに戻るの楽しい。ルンルン気分で中間部は読み進めていった。 精神科病棟に対して、漠然と怖くて汚い牢屋みたいなイメージを持っていたし、患者さんは自分にとって相容れない人達だと思っていた。この本を読んでいると、病棟にいる人たちだって、今まで生きてきた歴史があって、様々な感情を抱えて今を生きているんだよ。って優しく諭されてる気がした。 「病院に入れられたとたん、患者という別次元の人間になってしまう。そこではもう以前の職業も人柄も好みも、一切合切が問われない。骸骨と同じだ。 チュウさんは、自分たちが骸骨でないことをみんなに知ってもらいたかった。患者でありながら患者以外のものにもなれることを訴えたかった。」 胸を突かれた。医師である帚木さんは、どのような気持ちでこの言葉を紡いだのだろうと思った。 最後は本当に感動した。上手く言葉にできなくて小学生の感想みたいになってしまった。物語としても素晴らしく面白かった。 帚木さんはどの程度現実の精神科病棟に即して書いたのだろう。私は今、精神科病棟やそこにいる患者さんに対して素敵な偏見を抱いてしまった。実際を見た時、私はどのような気持ちになるのか、今はまだ想像できない。

    9
    投稿日: 2020.10.17
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    おすすめ本に上がってきて、昔読んだことを思い出しました。若い頃、帚木さんの作品にはまっていた時期がありました。 精神科医が紡ぎ出す物語とあってリアリティがあり胸に迫ります。考えさせられます。 原作からはかなり経っていますが、昨年でしたか笑福亭鶴瓶主演で映画化されました。映画も素晴らしい出来でした。現代の若い人なら、映画を鑑賞されてから読まれると物語に入りやすいかと思います。

    2
    投稿日: 2020.09.20
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    淡々としつつも、優しく一人一人を見つめているような文章が続き。 閉鎖病棟の中で生きている人物達が、丁寧に描きだされていきます。 事件が起こる前から、じっくり腰を据えて読みました。 静かに水が澄み渡るよう、流れ落ちてくるお話です。

    0
    投稿日: 2020.08.31
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    精神科医である作者による、以前の山本周五郎賞受賞作。過去に何らかのトラブルや事件を起こし、精神に異常ありと判断された人が入院する精神病院。どの患者も退院して自由を手にしたいが、社会復帰への不安も付きまとっている。秀丸さんの覚悟やチュウさんの自立に感動。

    0
    投稿日: 2020.08.26
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    山本周五郎賞受賞作品というだけあって情景や人間描写がとても丁寧に描かれている。季節や自然の描写の中に人の人生の時が流れて行く。人間の弱さや不完全さ、人の人生のありようなど様々な事を考えさせられる。

    1
    投稿日: 2020.08.08
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    きゅうりょう丘陵 早い話が仲買い人だ すずり硯を出して墨をすり 一面に咲き揃っている紅梅のせいだ ちき知己 しょうろう鐘楼は照明装置も兼ね 安穏に 手旗信号 戦時中の信号手としての習癖が 何より仕草が千変万化になった こうちしょ拘置所 殻を剥ぎ取られた剥身に貝のように 飯場で何度も癲癇発作を起こしました 左様奈良 ははきぎほうせい帚木蓬生 開墾の鍬を入れた ギターは弾き手が心臓に最も近い位置で弾き、しかも自分の指で直接弾いて音を出す、極めて人間的な楽器である。まさに琴線に触れる小説とはこのことであろうか。 戒壇院跡

    1
    投稿日: 2020.07.21
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    精神病棟の患者さんたちのお話。 最初は何がどうつながるのかわからなくて読み進め難かったけど、途中からは話が一本になってやっと理解できた。 死刑されたけど死ななかった人、家族に疎まれて精神病棟に入り続けるしかなかった人、周りの差別、看護師さんたちとの関係、盛り沢山な作品だった。 スラスラとは読めなかったかな。

    1
    投稿日: 2020.07.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.427 ギターは弾き手が心臓にもっとも近い位置で弾き、しかも自分の指で直接はじいて音を出す、きわめて人間的な楽器である。 解説の方が印象に残ってしまいました。

    2
    投稿日: 2020.07.12
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    1日で読了。 先を知りたくて、読み込んでしまいました。 誰しもが、ちょっとした精神の歪みってある。 チュウさんは、病院で、素晴らしい人々と過ごし、これから先も素晴らしい人生になるはず。

    1
    投稿日: 2020.06.22
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    映画化されたと知り読みました 前半が…個人的にはつまらなくて… 後半だけで話が成り立つような。 後半は一気に読んで、涙でした。

    3
    投稿日: 2020.05.17
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    初めは登場人物の記憶の整理に時間がかかりましたが、途中の劇のシナリオに感動。 そこからはスルスルと最後まで惹き込まれました。 真の優しさを感じる、温かい作品。 映画も観てみたいです。

    0
    投稿日: 2020.04.25
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    前半はいろんな人のエピソードがありすぎて誰がどうだったか読み直したりしてなかなか進まなかったけれど登場人物の温かさがとても良いお話しでした。ラストは感動しました。

    0
    投稿日: 2020.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    帚木先生の作品を読むのは「悲素」に続き2作品目です。 これからどんどん読んでいこうと思います。 この作品は精神科病院が舞台。 病院での劇の稽古の辺りから、登場人物の輪郭がはっきりしてきて、 その姿が目に浮かんできます。 患者は色々な問題を抱えているが、帚木先生の筆致で、偏見を持たず 作品に向き合えました。 チュウさんが幸せになりますように!

    1
    投稿日: 2020.04.16
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    精神科医である帚木蓬生の作品。映画化されたこともあり読みました。物語の展開を理解するまで時間を要しました。登場人物も多いのでそれぞれのキャラクターを掴むのにも苦労。チユウさんと呼ばれる塚本中弥が主人公ですが、最終的には後味良く終わります。

    1
    投稿日: 2020.04.16
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    映画の方は鶴瓶が嫌いなので見なかったが、小松菜奈が陵辱されるなら見れば良かったかも、また名も読めないこの著者も初読である。精神病院での患者たちの群像劇であるが、場面があちこちに跳び読みにくかったし、ストーリーもあらかた予想がつき予定調和のうちに終わってしまった。昔、精神患者と付き合う仕事をしていたが、最近では統合失調症(作中では当時は精神分裂症)にも良く効く薬が出来、政府も地域医療に力を入れ長期入院患者を減らそうとしている。刑法39条によって精神患者には罪を問えないが、それを利用してヤクザなどは詐病を使うため気をつけないといけないし、刑罰は必要だ。

    3
    投稿日: 2020.04.14
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    作者の人間性を伺い知れるような作品。 人間の枠付けへの拒否、どんな人へも注がれる慈しみの眼差し、そして希望。 「閉鎖病棟」というタイトルは、社会がまだまだ「生きづらさを抱えた人」に対して閉鎖的であるという著者の思いの表れだと。 暗く重い過去を不器用にも潔く生き抜いた者たちが、肩寄せあって陽だまりをつくっていく。厳寒を越えて春を迎える、そんな空気を感じられる小説。

    13
    投稿日: 2020.04.10
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    映画化のため、気になり読みました。 前半は登場人物のエピソードで、誰が誰やら…という感じだったので、読み飛ばしてしまい、また読み直すことに… ちゃんと読んでおけばよかった。 入院するにあたり、どんな過去があったのか、どんな悲しみがあったのか理解すると、見方が変わる。目の前にいる人すべてに言える気がする。 後半はつらいことが起き、読んでいて救いがないなーと諦めそうになりながらラストへ。 精神障害とひとくくりにされることが多いけど、過去も様々だし、人を救う存在にもなり得るし、思いやる気持ちも持っている。生きづらさをかかえてトラブルになるだけ。偏見がなくなると良いな。

    7
    投稿日: 2020.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    精神病棟と世間との間における溝や偏見が印象的だった。 精神疾患を抱えている人も生きた人間であり、行動や言動に何かしら意味がある。しかし精神病=怖いというイメージが世間では強く、距離を置かれたり何か問題を起こすのではないかという不安を抱える人は少なくない。ほんの一部分に過ぎないこのイメージが、精神疾患者全体の印象となっているのが分かる。 心や脳に焦点を当てた病はまだ未発達の分野が多く、世間とのギャップが大きいのが現状だ。 医師の「足を切断した時みたいに、完治することは出来ないが義足を使って補うことは出来る」と言うのは真理だと思った。 足りない所を補うことで人並みの生活を謳歌出来ることの重要性を感じた P371-374の新川医師が発した言葉が精神科としてのあり方や不安を抱える家族への受容と共感が表現されていた。

    3
    投稿日: 2020.01.28
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    前半部分は読んでいて沢山の人が出てくるから分からなかったけど、後半のある事をきっかけに読み応えがあり、面白かったです。特に昭八ちゃんのキャラクターが面白かったです笑

    2
    投稿日: 2020.01.25
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    映画化されるということで、読みました。 それまで、帚木蓬生さんの小説を読んだことがなく、 帚木蓬生さんが精神科のお医者さんだということも知りませんでした。 感慨深い読後感です。 心が熱を持ったようなじんじん痛い感じ。 人が、その身を投げだすほどの優しさが、 温かいような、哀しいような、そんな感慨深さです。 「家族」「家庭」 人にとって、一番愛情に満たされて、護られて、 心身ともにくつろげる場所であるべき、 そうあってほしい場所なのに 『閉鎖病棟』の登場人物にとって、そこは、安住の場所ではなかった。 その枯渇感が ある人には、重大な罪を犯すことにつながり、 ある人には、自らの精神を壊すことになって 「精神科閉鎖病棟」に集まってきてしまった人々。 それでも 人は“人の支えなしには生きてはいけない!” 家族がダメなら、誰か、側にいる誰か一人でも 支えてくれる人がいれば “人は生きていける”。 この小説には、そんな“テーマ”が貫かれている。 音楽の“通奏低音”のように、私には感じられました。 帚木蓬生さんの伝えたかったメッセージではないでしょうか。 人は、支え合っての「人」なのだから。

    1
    投稿日: 2020.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何年も前にも読んだけど、最近、映画化されたとこのことで、再読。 最初は、どこにつながるエピソードなのか、先が見えなかったけど、最後の方で、まとめて繋がる。 登場人物みんなが、個性的で、どの人にもいいところがある、それがわかり、いい話だった。 帚木蓬生、素晴らしい文章力だとおもう。

    1
    投稿日: 2020.01.14
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    さすが山本周五郎受賞作✌️ そして現役精神科医だけあって、 心を病んだ人には、優しい眼差し、 私は、辛い体験をしても、そこでとどまらず、未来に目を向けるヒロイン由紀を応援

    2
    投稿日: 2020.01.11
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    映画化されたのを気に、原作を読みたくなって読んだのが、帚木蓬生(たぶん)2冊目となる閉鎖病棟だった。 きつい方言の口語体で進む文章は、登場人物を具体的にイメージできる反面、やはり少し読みにくく負担になった。 以前読んだのは、戦後に中国から日本に帰還する道程を題材にした小説だったと記憶しているが、2冊とも自分の普段の生活では触れることのない、その存在すら意識しなかったことがモチーフとなっており、この作者にあらためて興味を持った。他にも帚木蓬生を読んでみたいと感じた。

    1
    投稿日: 2020.01.11
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    映画化を機に再読、映画は見てませんが。 深刻な話なんだろうけれども、良い意味でも悪い意味でも軽いタッチにまとめている作品かと。 重宗さえも最期は温かい目で見つめているような気がして、それはそれで感ずるものありでした。 しかしどうも時代設定が読んでいてしっくりこなかった、当方の気のせいかな?どことなく時間軸というか時間設定がでたらめなような気がして★を少しばかり下げてます。

    3
    投稿日: 2019.12.25
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    読み終わったばかりだけれど、もう一度じっくりと読みたい、そういう気持ちでいっぱいの作品でした。 帚木蓬生さんの作品との初めての出会い、これからもいろいろな作品を読ませていただこうと思います。

    7
    投稿日: 2019.12.15
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    初めは とっつきにくい内容だと思っていたけれどチュウさんや秀丸さんの人間味が滲みる…秀丸さんは罪を犯したせれど、その事によって救われた人々が今度は秀丸さんの力になろうと前を向く…救われたような最後だった。

    3
    投稿日: 2019.12.07