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エマ(上)
エマ(上)
ジェイン・オースティン、中野康司/筑摩書房
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総合評価

26件)
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    「自負と偏見」が素晴らしかったので、オースティン作品読破したいと思いこちらを読み始めた。 「エマ」はグウィネス主演の映画を視聴済。エマがチャーミングでとても可愛いくて円盤も買ったほど好きな映画だったのでウキウキで読み始めたら… 映画とはだいぶエマの印象が違う。 階級意識、自惚れ、思い込みが強いエマにかなりハラハラ。しかもエマ視点で語られるので彼女の心情が嫌でもこちらに丸分かりになるので読んでてツラい…。 しかもエマかなり鈍感なのに人の話を聞かないから暴走しまくってイライラ。上巻読むのに1週間以上かかってしまった…!とりあえず下巻に進みます。

    0
    投稿日: 2025.11.03
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    ハイベリー村の名家の娘で女主人で、美人で聡明だが村の男女の縁結びをするのが好きなエマの話。この上巻では自信満々なエマが縁結びをしようと暴走しまくったり周りの人に対して妄想逞しくする様子が面白い。下巻ではエマは学んで落ち着いてくれるのだろうか…?

    0
    投稿日: 2025.09.27
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    #29奈良県立図書情報館ビブリオバトル「結婚」で紹介された本です。 2013.6.15 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-952.html?sp

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章技法の一つに「信頼できない語り手」というものがあります。これは、登場人物の心情や意見が、その人物の偏った視点に基づいており、真実とは異なる解釈を提示することで、読者をミスリードさせる技法です。 「エマは恵まれた環境に育ったが、彼女の本当の不幸は二つある。一つ目は、何でも自分の思い通りにできると思い込んでいること。二つ目は、自分を過大評価しすぎること。この二つの欠点が、彼女の素晴らしい人生に暗い影を落とす危険をはらんでいるが、エマ自身はその危険にまだ気づいていない。彼女は自分の不幸に夢にも思い至っていなかった。」 本作ではこの技法が巧みに使われており、読者は主に、エマの欠点に基づいた都合の良い解釈や思い違い、そしてそれを鋭く指摘する幼馴染ナイトリーの意見という、同じ事実に対する二つの異なる視点を交互に見せられます。そのため、読者はこれらの意見を踏まえつつ独自の解釈を生み出し、物語を多面的に楽しむことができるのです。 しかし、私はどうしてもエマを好きになれず、下巻を読む気が起きませんでした。当時の社会制度では当たり前だった上流階級の者が下の階級に対して持つ差別意識や、身内贔屓が目立ちます。とりわけ、自分が気に入った者を無条件に肯定し、自分と同等の地位がふさわしいとする傲慢さ、逆に気に入らない者を冷淡に扱う態度が散見されました。こうした社会風刺的な要素がエマに色濃く反映されており、読んでいるうちに次第にうんざりしてしまったのです。ただし、エマのハリエットに対する庇護欲や、テイラーの代替品として彼女を扱う姿勢は、物語の序盤で提示されており、主要テーマでもあったため、受け入れることができました。 全体の構成は『傲慢と偏見』に似ているように感じました。偏見を持つ女性と、良識的な男性をメインに据え、常識的な友人や変わり者の父親、鼻持ちならない男性、少し抜けた女性といったお馴染みの上流階級のキャラクターたちが登場します。そして、こうした人物たちの交流を描きつつ、良識的な男性が女性を成長させ、導いていくという典型的なラブコメディが展開されます。この作品を真に楽しめるのは、当時の社会制度に親しみ、その特有の感覚を共有し、笑い飛ばせる人なのだろうと感じました。

    1
    投稿日: 2024.09.10
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    全てに恵まれた完璧なエマ 彼女が良かれと思ってしたことは 彼女の勘違いでことごとく失敗をする 小さな村のいくつかの家での出来事しか 書かれていないのに読み進めるのが楽しかった

    1
    投稿日: 2023.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半、ぐんぐんおもしろくなる。 エマに結婚しなくていいと言って溺愛し、健康ばかり気にかける父親のキャラが秀逸。 ミス・ベイツの焼きリンゴ談義1ページ半は圧巻! オースティンはキャラクターづくりがうまくて、表現力が豊かで、ユーモアがあるところが好き。

    1
    投稿日: 2023.08.08
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    エマの悪気のない独断と偏見によってハリエットが翻弄されてしまうのは、なんとも哀れな気がした。 ハリエットはエマにそそのかされる度に期待を膨らませ、その期待はことごとく裏切られていく。 エマは自分の事のようにハリエットの悲劇を嘆くが、ストーリーを通じて多くのことに干渉をやめない姿はエマの前向きな性格を表している。 ナイトリー氏のストレートにものを言える感じは非常に好感が持てる。エマは有能な人に囲まれていたからこそ自分の過ちに気づく事ができたんだろうな。

    0
    投稿日: 2022.03.27
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    ナイトリーさんがエマのことをどう思っているのかが気になった。 エマの気品ある言動が好きすぎて、エマならこのときどう言うだろうと日常で考えるようになった。エマは心の友達

    0
    投稿日: 2021.10.04
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    傲慢で善良なうつくしい娘さんのこころのうちを描き出して見事。 世界は変わり、常識は変わっても、人間のこころのなかはたかだか200年ほどでは変わりませんね。

    1
    投稿日: 2020.01.09
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    2019.12.12 【感想】 全員が当たり前に身分を重んじていた エマの性格がなんというか、すごい… 自分の考えが正しく、自分がいちばん恵まれていると信じ切っている姿 エマの発言の中には周り(特にハリエット)を見下している言葉が多いけれど、悪気なんて一切ないんだろうなあ もし身近にエマのような人がいたら、私も信仰してしまいそう ミス・ベイツが喋りすぎ笑う 【印象に残った言葉】 エマ・ウッドハウスは美人で、頭が良くて、お金持ちで、明るい性格と温かい家庭にも恵まれ、この世の幸せを一身に集めたような女性だった。もうすぐ二十一歳になるが、人生の悲しみや苦しみをほとんど知らずに生きてきた。 →冒頭この3行で読みたい!という気持ちが一気に大きくなった

    1
    投稿日: 2019.12.12
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    「高慢と偏見」が面白かったので、「エマ」を読んでみる。 ジェイン・オースティンの作品は、作家の訴えたい何かを探ったり、世間に対しての皮肉だったりという作品を通じての問題提起がなされたものではない。あくまで結婚を考える女性を中心に、家族や恋人である男性や周囲のひとびととの間で巻き起こる出来事を読みやすく書いた娯楽性の高い作品だと思う。 作品を読んで何かを考えるとかいった読書でなく、とにかく読んで面白い。絵のない漫画のようだ。 それでいて、くだらないと一蹴してしまうのは勿体無い。不思議に読みたくなる作家だ。 上流家庭に育ったエマは美人で頭が良く、自分は結婚するつもりは毛頭ないくせに、ひとの結婚を纏めたい女性。 エマは、愛らしい私生児のハリエットとエルトン牧師との結婚を纏めたいと思い、ハリエットに思いを寄せるマーティンとの結婚話を壊してしまう。 美人で頭が良い主人公エマは、世話焼きで、思い込みと決めつけが激しい。 そんなエマなので、ひとの気持ちに気づくことが出来ずとんちんかんな思い込みと決めつけで、本人は至って真面目にとんでもないことをする。 勿論、読者にはエマのすることが的を外したことだと想像出来る。まさに喜劇。 今回の作品でも、エマをはじめ登場人物は個性豊かな面々で、読みはじめてすぐにジェイン・オースティンの世界に引き込まれる。 エマのお節介でハリエットはどうなるのか、エマの恋はあるのかないのか、下巻へ。

    3
    投稿日: 2016.07.11
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    時代も国も違うのに、登場人物達の心の機微に共感し、引き込まれながら読み終わりました。おもしろかった〜。

    0
    投稿日: 2015.06.29
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    恵まれた境遇で、自分はいつも正しくて、見る目があって、親切とお節介の境界を越えちゃうエマのような勘違いな人、居る居る~~。決して悪い人じゃないんだけどなぁ。常にエマの視点で書かれているので、本来ならエマに共感しながら読み進める事になりそうなものだけれど、逆に欠点が目立つ事。

    0
    投稿日: 2015.06.06
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    19世紀初頭のジェントリたち…とりわけその子女たちが抱いた野心、けん怠、不自由、無知、理性と誤認。オースティンの作品がおもしろいのはそこらへんのことを、キャラクター化してみせてくれること。 「エルトンさんの態度は、ある意味では、ナイトリーさんやウェストンさんより上かもしれないわ。エルトンさんの態度のほうが丁重だから、いいお手本になるわ。ウェストンさんの態度はあけっぴろげで、きびきびして、すこし無遠慮なところがあるわ。みんな彼のそういうところが好きだけど、それは彼がすごく陽気な人だからよ。でも、彼の態度は真似しないほうがいいわ。ナイトリーさんの態度は単刀直入で、断固として、人に命令するようなところがあるけど、やはり真似しないほうがいいわ。ナイトリーさんにはぴったり合っているし、あれほどの立派な容姿と、社会的地位があるから許されるけど、若い人が真似したら鼻持ちならないわ。でもエルトンさんの態度は、いいお手本として若い人にも勧められる。エルトンさんはとても明るくて、陽気で、親切で、丁重ですもの。最近とくに丁重になったような気がするわ。私かあなたに気に入られようという下心でもあるのかしら。それで急に丁重になったのかどうかわからないけど、彼の態度が前よりずっと丁重になったのは確かよ。何か目的があってそうしているのだとしたら、たぶん、あなたに気に入られたいからよ。このあいだ彼があなたのことをどう言っていたか、話したかしら?」(52-53ペ) 散策、ピクニック、ディナー、舞踏会…そういった「社交」を基調として描かれるジェントリの「優雅」な生活の合間には、農場経営にまつわる雑事や慈善訪問、地方行政に関わる職務への素っ気ない言及が登場する。 上級貴族階級と農民階級・商人階級の間にあって、牧師たちと隣り合う彼らは、土地資産の経営によって経済的な資本を、教養と「品の良い」振る舞いにより文化的な資本を、そして慈善と公共への奉仕によって社会関係資本を蓄積してきた人びと。 少なくともオースティンが描く世界において、登場人物たちの伝統や血筋への繰り返しの言及にもかかわらず、彼らの世界の境界線上での流動性の高さがそこここで仄めかされていて──まさにそうであればこそ、自分たちの正統性を主張せざるをえない人びととして呈示されているのも、読んでいて興味深い。

    0
    投稿日: 2014.12.01
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    阿部知二/訳エマ (中公文庫) 工藤政司/訳エマ〈上〉 (岩波文庫) 中野康司/訳 エマ (上) (ちくま文庫) 各社を比較してみたくなって、結局集めてきた。 シーンは冒頭、エマが縁組みの成功に浮かれている所に、ナイトリー氏が釘をさし、『成功といえるのかね?』と追求する場面から抜粋。 ナイトリーへの敬称だけで各文庫の特色が出ています。 どんなものだか手にとってみたい若い人には、ちくま文庫がおすすめ。 文章へのこだわりと読みやすさを求めるなら、岩波。 古典への理解と熟読派なら、中央公論。 以下下記 http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3963.html

    1
    投稿日: 2014.10.05
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    図書館で。 エマは簡単に言うと世間知らずで色々とずれてるんですがまあ悪気のある人ではないのでそこがまたどうしようもないというか。個人的にはフランクはダメだろうと思いますが…彼女は何がよかったんですかねえ… まあ良いけど。 最終的にはほぼ全員が収まるところに収まったというのはステキです。 ハリエットはまあ最初にプロポーズを受けてOKしてしまっては世間が見えなかったので一回りしたのもよい経験だったのではないかと思ったりもします。

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エマ。美人で明るくて裕福で、家族思いで自信にあふれた21歳。イギリスの片田舎で社交界を取り仕切る、とてもかわいらしい女性です。

    0
    投稿日: 2013.08.29
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    【ひとことポイント】 家柄のいい男なら、素性のわからぬ女性と結婚したいと思わない 美しく知性ある女性のエマは、気取って人の恋の仲介役を買って出るが、誤解や勘違いばかり。 そんな主人公が一癖も二癖もある登場人物に囲まれながら、自分の失敗や愚かを学び成長し、最後には結婚する様を綴った物語。 私がこの本に出会ったきっかけは、作者であるジェーン・オースティンの小説「高慢と偏見」を原作にした映画「プライドと偏見」でした。この作品を見て、ジェーン・オースティンの小説を読むようになりました。何作品か読んだ中で、私が一番好きだった作品が今回の「エマ」。癖のあるエマに始めは戸惑いますが、だんだんと成長してく過程が自然な流れで書かれています。 人の恋には積極的なのに自分のこととなると全く気付かないエマがかわいいです。 古い小説ですが、恋愛小説が好きな方はぜひ読んでみてください。                        <情報学部 N> 企画コーナー「わたしの本棚」(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/1/9-3/18まで】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1626332

    0
    投稿日: 2013.01.16
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    頭の回転が早くて面倒見がいいのに、トンチンカンなエマのお嬢様ぶりがたいへん。 詳しい感想は下巻にて。

    1
    投稿日: 2013.01.03
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    エマは、映画が先だったんですね。 それで、次が原作小説。 で、初めは違う出版社の読んだんですけど、誰が誰なのかわからなくって、口語も気になって、それで 「高慢と偏見」の訳が気に入っていたちくま文庫で買い直しました。 断然こっちの訳のほうが好きです。 エマは、うーん、映画は好きなんですけど 他のオースティンの作品を見てしまうと、魅力が薄れてしまったかな。 作者が言うほど自分勝手とは思わないんだけど。 ナイトリーはほんとに紳士ですよ。 高慢と偏見のダーシー君より紳士。笑

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    投稿日: 2011.12.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結婚しないと決め込んでいた21歳エマは、 恋愛も結婚も階級が最も大事な要素(ピラミッドの土台)だと考えいました。それを踏まえ、町の人々の結婚の縁組を趣味として過ごします。 結局いつも失敗していた。愛し合う組を階級違いだと言って離れさせ、愛し合わない二人を階級的にぴったりとくっつけようとする。 これは、エマが、階級こそ結婚においてのピラミッドの土台であると考えたからなのです。 さあ、2巻でその間違いにナイトリー氏は気付かせてくれるのか、2巻へ続きます! 本当の階級とは、本物の紳士とは、恋愛におけるピラミッドの土台とは何か。そんなことを学んだり感じ取れるのではないかと思います。 オースティンのすごさって何なのでしょうか。 オースティンは6大作品全てが似たようなストーリー展開をしています。田舎の町で結婚してない女の人がいて、男の人がいて、ひと悶着ふと悶着の後に結局ハッピーエンドとなります。全て読んでいないのですが、ハッピーエンド化には、多少の無理矢理さも感じさせるものがあります。 それでも読者をなぜ引き寄せるのでしょうか。今尚読みつがれているのでしょうか。 答えは、(読んだ)どの作品にも心の繊細な要素が、あたりまえの現実描写の中に描かれいるからなのではないでしょうか。心の繊細な要素と言語化してしまうとものすごくチープなものになってしまいますね。 主人公だけじゃなく、登場人物の多くの人物の虚栄心やno虚栄性みたいなものが読み取れておもしろいです。 でも、漱石も「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文学を草して技神に入る」と述べている。やっぱそうなんでしょうかね! So, let’s read and feel Jane Austen!

    0
    投稿日: 2011.04.01
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     18世紀の英国の田園地帯のラブロマンス。  自分を賢くてすばらしい!と思っている娘のおばかっぷりが面白い作品……なんだけど耳が痛い。  ここまでじゃないけど、自分にも同じようにおごり高ぶっているところがあるので、他人事じゃないハラハラ感がある。 「エマ!? 何バカなこといってるの! 冷静になって!」と後ろから突っ込みを入れたいくらいだ。  ただ、エマ自身に悪意はなく(迷惑なんだけど)、すぐに反省をするので(懲りないけど)、読んでいてイヤな感じはしない。  そろそろ鼻っ柱折れそうだけどどうなるんだろ。

    1
    投稿日: 2010.11.29
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    この訳は面白い!オースティンの描く田舎社交界の垢抜けしない俗っぽさがとてもよく出ている。面白すぎてページをめくる手が止まらない。 オースティンのいちばんすごいとおもうところは、通りすがりの男の子ひとりにいたるまでみんな美男子に思わせてしまう萌えな技術。神業。 わたしエマはすごくデキル女だとおもうよやっぱり…。

    0
    投稿日: 2009.06.29
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    中野康司先生の訳は分かりやすくて読みやすいです。 ナイトリーさんが素敵な紳士で、もうたまりませんw 二、三度読むことをおすすめします。伏線が散りばめられていて、本当に完璧な作品です。 中野康司 訳/2005.10.10 初版

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    投稿日: 2009.04.11
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    主人公の性格が勘違いや想像力がたくましいのですが、他人にまで影響力を与えてしまうのはどうかと思います。その性格のおかげで失敗もしますが、その失敗をちゃんと反省し、そういう過ちは犯さないようにしようとする心がけが出来る主人公でもあります。この主人公は21歳ですが、まだ子供というか少女という感じがします。

    0
    投稿日: 2009.02.15
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    まさにロマンティックコメディですごーくおもしろかった。そして新訳だからか、すごく読みやすかった。登場人物の人となりの説明とか、考えていることの説明とかが本当に細かくておもしろい。ここまで書いてくれる小説ってそうないのでは。主人公のエマが好き。先に映画「エマ」を見て、グィネス・パルトロウのイメージで読んでいるからかもしれず、本だけ読んだらすごくいやな女と思いそうな気もするけれど。それでも、エマのじーーっと人や人間関係を観察しているところ、鋭すぎて意地悪なところが好き。未熟なところも含めて。でも、根は素直でときどきものすごく反省するし。父親をはじめ、まわりにすごく気を遣っていて、でもあくまで明るいところも。あとがきにも書いてあったけれど、ホームドラマのようでもあって、それもすごくおもしろかった。身内や近所で気を遣いあうところとか。脇役もみな個性的で、エマの心配性の父親とか、すぐに不機嫌になる義兄とか。心配性ってけっこう人に迷惑、とか、不機嫌ってたちが悪い、とか、細かい観察のおかげで、わが身をふり返って反省できました・・・・・・。おしゃべりがはた迷惑なミス・ベイツについてもおもしろかった。身分が低くて貧乏でオールドミスでかわいそうなので、だからこそよけいにまわりは敬意を払わなくてはならないっていうのは、この時代特有? だけども、ミス・ベイツは自分は幸せだと心から信じていてすばらしい。こういう人になりたいものだ。

    0
    投稿日: 2008.05.12