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女という病 (新潮文庫)
女という病 (新潮文庫)
中村うさぎ/新潮社
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総合評価

38件)
3.4
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17
2
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件をテーマにした本はよく読むが、ここまで筆者が加害者側に寄り添った本は珍しいと感じた。 女性たちがどのように自己を肯定していくのか、といったことを中心に様々な考察がされており面白い。 中村うさぎさんは自身と加害者女性に重なり合う部分が多い、と語っており自らの体験なども記述しているが、正直私が共感できる部分は少なかった。 本書では「あらゆる女性に当てはまる感情」として事件に関わる女性たちの内面が描かれていたが、必ずしもそうではない気がする。女性が生得的に持っている感情というよりは家庭環境や交友関係などから後天的に得られるものなのでは??と思った。事件に関わる女性たちがどのような環境で育っていったのか事実ベースでもっと知りたい。 少なくとも「女はなにものでもない自分自身を肯定できない」「女の価値は男性に愛されることで決まる」というのはあまり共感できなかった…。 読み物としてはどんどん読み進められてとても面白い。

    0
    投稿日: 2022.11.04
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    すごかった。本当に一瞬で読めた。 全員自分と重なる、自分のことがとても怖く感じた。 他人事でなく、1歩間違えたら私も彼女たちの仲間入りすると思う。怖い。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    殺した女、殺された女、世間を騒がせた女、、いずれも“女という病”に取り憑かれた女というだ、と筆者は述べる。買い物依存、ホスト依存、整形依存に風俗嬢の体験。コミカルに自らをさらけ出し、楽しいエッセイを書き続けた中村うさぎ。いつもそのエッセイから感じてたのは彼女の、繊細さと頭の良さ、そして恐ろしいまでの自分を客観的に分析できる視点。そして犯罪を犯した13人の女たちは、全員、私のグロテスクな鏡像、と締めて終わる。中村うさぎのまさに集大成、傑作と思う。彼女くらい頭が良すぎるのも不幸だと思いつつ、強く尊敬している

    0
    投稿日: 2022.02.10
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    文庫版の与那原恵さんの解説がkindleには載ってない。「女たちの心理描写を一人称で書き始めると、私は、自分に彼女たちが憑依しているのか、彼女たちに私が憑依しているのか、わからなくなってしまう。わからないのだけれど、筆は止まらないのだ。彼女たちの想いが、いや厳密に言うと、彼女たちに仮託した自分の思いが、溢れ出して止まらなくなるから」

    0
    投稿日: 2021.05.08
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    ・・・・・・・・・・・・これ全部本当にあった事件なんですよね・・・・・・・・・????? こ、怖…凄・・・

    0
    投稿日: 2019.10.26
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    アンビリバボーであった事件が載ってるってことで読んでみたけど、結構楽しめた。 わたしが一番自分かも…って思ったのは最初の同人家殺害事件かな。 私もこういうところで自分の意見を言ったりして、自分自信を演じて、いろんな自分に酔ってるのかもな。

    0
    投稿日: 2017.02.22
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    実話を自分の目から見てドキュメントする。事実ではないかも知れないが、きっとこう思ったのであろうと。登場する犯罪者の気持ちと私は同じと述べることで、皆さんは如何と語りかける。しかし女だからこそこんな風に行動するのだという主題には共感できなかった。2016.6.11

    0
    投稿日: 2016.06.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実際の事件を元にしたフィクション。 一見、短絡的で、荒唐無稽であり、同じ人間として感情を理解できない事件の加害者、被害者たち。 しかし、著者の「自分の物語」とする力によって登場人物たちの行動に合点が行ってしまう。 作家の想像力はすごいとよく言うが、 これほどまでに様々に過剰な登場人物に帰依し、感情、場景を描き出せる著者の物語もそうとうにグロテスクなものだろうと想像できる。 しかし、自分の行動を著者のように言語化できずに、恐怖し、焦燥する日々(なんとなくモヤモヤする的な感じ)はもっと地獄である。 特に記憶に残ったのは「第十一章」の物語。あとがきにも触れられているが、読み返すのもしんどいので止めることにする。

    0
    投稿日: 2016.03.23
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    ドキュメントと言うには全体的に取材や調査が不足してると思う。事件のガイドラインを元に中村うさぎが好き勝手コメントするって感じの要はエッセイで、全然ドキュメンタリーではない。しかもやってることは各女性を累計してなんちゃら女、とか名付けるだけという退屈極まりないもので、なぜこの女性がこれに及んだのか、と言った掘り下げが欠けている。がっかり。

    0
    投稿日: 2015.11.27
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    【本の内容】 ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師の妻、我が子の局部を切断した母親、親友をバラバラにした内気な看護師…。 殺した女、殺された女。 際限ない欲望、ついに訪れた破滅。 彼女たちは焼けるような焦りに憑かれて「本当の私」を追い求め、狂い、堕ちた。 女性が主役を演じた13事件の闇に迫る圧倒的ドキュメント! 女の自意識は、それ自体、病である。 これは、あなたの物語。 [ 目次 ] 空っぽの椅子―同人誌“やおい”漫画家殺害事件 ファンシーな城の中の死―エリート医師妻誘拐殺人事件 人生の偽造パスポート―ラカン派精神科医婚約者殺し 殺意の蝉時雨―保育園長園児殺害事件 “有栖川宮妃”のファーストクラス―ニセ皇族の結婚披露宴詐欺事件 青木ヶ原樹海から出てきた女―事件を装って家出した市長の娘 虐待という因果―実子局部カミソリ切断事件 「容貌」という地獄―佐世保小六同級生殺人事件 親友をバラバラにした女―看護師三角関係殺人死体遺棄事件 通称「和歌山二大悪女」―和歌山マリオネット殺人事件 逃げ場所は心中―浮き草売春女テレクラ心中事件 霊能者は殺せと告げた―神奈川県連続主婦殺人事件 バービー・ナルシシズムが生んだ狂気―赤い自転車連続通り魔事件 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

    0
    投稿日: 2014.10.04
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    こわーーー(T_T) なんか冷たいものがぞぞぞーっと背中をつたう感じ。 中村うさぎって、単に変な人かと思ってたけど印象変わったなー。

    0
    投稿日: 2014.07.07
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    この人、佐藤優との共著は良かったんだけど。これは、ヒドイ。まさに、病。 やおい漫画家殺人事件。取材数一件。電話で一言、謎めきたがる癖。ん?この一言で妄想を広げる広げる。事実かどうかも不確かな風俗勤務の動機をでっち上げ、無理やり話を繋げる。その店にも取材に行きやしない。その癖、結論はまだ出したくはない、と。いやいや、結論なんか出せないし、普通ボツです、この一編。さすが姉さん。妄想大爆発。 最初から こう纏めたい という結論あり気なんだろうな。本当の自分、仮の自分。強引で乱暴で、偏っており、無知性であり、無遠慮である。 しかし、こんなにも女性が犯した殺人事件って多いのかと。

    0
    投稿日: 2014.05.03
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    このなかの女性たちに自分を重ね合わせてしまう。 こんなはずじゃなかった、本当の自分はこんなんじゃない。 現状を受け入れることは「妥協」にも似てる。 そして妥協したくない自分もいる。 20代ならまだ妥協しなくてもいいんじゃないかって自分に言い聞かせてしまう。

    0
    投稿日: 2014.04.28
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    手にしたのは千歳空港だったかな。中村うさぎの本ということで買ってみた。『新潮45』の月刊誌に連載したものを文庫化したものらしい。 冒頭にこの本の趣旨が書かれているが、連載の企画を詰めていたときに編集長である中瀬ゆかりさんが、「女の自意識は、それ自体、病である」と言ったそうだ。この言葉に中村うさぎはひざを打つ。自分探しという病。それは「本当の私」探しであり、「私という物語り」の始まりだ。複数の私として表れるコスプレはその典型だろう。双子の物語は「喪われた自分」「もう一人の私」であり、「選ばれしもの」と「選ばれなかったもの」の物語だ。本当の「私」はどこにいるのか? 分かりやすい「記号」を求める人は多い。

    0
    投稿日: 2014.03.28
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    今読むと時代が変わったなあ~と思った。まだ10年くらいしかたってないけど。中村うさぎの価値観とか見方が古く感じた。

    0
    投稿日: 2013.10.26
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    著者の描き方に非常にはまる。もともとこうした事件ものが好きではあるが、こんなの一気に読めたのは、珍しい。読みながら、どうもこの文体はどこかで……と思ったら、朝倉喬司さんのルポだった。そういえばこのお二人には共著もあったなあ。13の事件の中で、気になったのは佐世保の小学生、あの子今いくつになったのだろう。そして事件の凄惨さに引いたのは保育園園児殺害と神奈川の主婦連続殺人。女性として一番興味があるのは浮き草売春テレクラ殺人の人。ワタクシが犯罪に興味があるのは、自分には関係ない、見世物として好きなのではなくて、いつ「そこ」に自分が立っているかわからない、そんな「恐怖」(であり快感)があるからだ、と再確認。

    1
    投稿日: 2013.10.09
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    犯罪を犯した13人の女たち。彼女たちが犯した事件や取り巻く環境、そして何よりそれぞれの心の内が、中村うさぎの内面と交錯する形で描かれる。 それぞれが持つ背景や、また彼女たちの結末も三者三様であるが、その根底には強烈な"自意識"の問題が存在する。そんなこと考えない方がきっと楽に生きられるに違いない。しかし彼女たちは、"何か"が欠落した自分に対して目を向けずにはいられないのだ。 多くの犯罪者は自分の感情を言語化することに不得手だ。勿論、ここで描かれるそれぞれの"犯罪者"に対する中村うさぎのの解釈が誤っている可能性も、彼女自身が前書きで指摘する通りあるわけであるが、とかく分かりやすい形でセンセーショナルに取り上げるマスコミに代わって、その内心をえぐるように言語化するという作業こそ、解説で述べられる"祈り"の行為なのだと思う。

    1
    投稿日: 2013.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「自分という病」というエッセイで東電OL殺人事件の被害者女性に感情的に馮依・同化して、女視点で赤裸々に肉薄をした筆者の、肉薄同化シリーズの続編。 事件の被害者女性・加害者女性に中村うさぎが馮依・同化して、突き詰めて抽出する女(特有)に自意識は、多分男女問わず共感を引き起こすものが多かったのではないか。少なくとも自分は、部分的には「自分の物語」として読んでいるモードに入っていた。とくに やおい漫画作家殺人事件被害者の『謎めきたがる癖」には少し共感してしまった。底の浅い人間だと思われたく無いという想いが自分には強い気がする。 ちょっとこれも怖いけど面白い話しだった。

    1
    投稿日: 2012.09.01
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    「女という病」中村うさぎ ルポルタージュ。カーマイン。 月刊誌『新潮45』での連載をまとめた一冊。 実際に起きた事件をもとに、「女の自意識は、それ自体、病である」という視点でルポルタージュ風に構成した文章。 決して純粋なノンフィクションではありません。(著者もまえがきで触れています) ディープです、一番印象的だったのが著者本人の心情を吐露したあとがきで、社会表に犯罪として顕れた事柄を仮借して、 結局女性一般?に潜む「自意識」=「病」を書き出そうという。 内容についてのレビューはあまり書きたくないなあ。(3) p38. "だが、玄関ポーチを飾り立てる 〜 「行動化」するしかないのである。"

    0
    投稿日: 2012.07.11
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    この本の著者近影ってやつのうさぎさん綺麗すぎる。 「女の自意識は、それ自体、病である」の一文に惹かれ、手にとった。 ツーショットダイヤルで命を落としたエリート医師夫人、親友をバラバラにした看護婦、同級生を殺した小6の少女等、実際に起きた13の事件に迫ったドキュメント。 当初、自分とはかけ離れた存在に思えた彼女たちが、読み進めるにつれ身近に感じてしまうのは、うさぎさんが紡ぐ言葉のせい? それも含めて怖い本やな~。

    0
    投稿日: 2012.06.25
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    執筆の資料として読んだ。実際起こった事件の加害者または被害者女性の生い立ちから事件当時の境遇や精神状態を著者の視点で読み解いていく。ゴシップ記事を読むように野次馬心理でスイスイ読み進むものの、まったく気分はよろしくない。紹介される女たちに同情せいではないが、繰り返される愚行と踏みとどまれない転落に気分が悪くなってくる。「女の自意識は病気だ」とは確かにそうだと思うがあいにく私の従う哲学とはかけ離れている。

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    13人の犯罪を犯した女性たち その女性たちに中村うさぎさんが自分を重ね合わせて また、語りかけるように書かれているのが特徴的です “奇行”と言ってしまえばそれまでですが、 女性たちの不可解な行動に後付けではあるけれど 仮説を立てて意味を見出していく姿勢が (この分野における)研究者のようで興味深かったです

    0
    投稿日: 2011.03.16
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    私のいつものテーマである「女性性の肯定と否定」に関して触れられており良かった。性的な価値を認められたい欲求は大概の女性が持っているだろうし、若くないとか美しくないとかの女性は大概不満を抱えて生きているのではないでしょうか。 男性性への恐怖に関しても概ね共感であった。私は常々、若くなくなった自分の価値の消失が怖いと感じてるんだけど、それは露骨な男性の対応が怖いのかもしれませんね。というか殆どがそれです。

    1
    投稿日: 2011.01.29
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    「女の自意識は、それ自体、病である」実際にあった事件について、被害者加害者問わず中村うさぎが感情移入しまくるしまくる。あんたはイタコかってぐらい(笑) でも本当にぐさぐさ刺さる。女の自分が抱えてる、今まで言語化せずに漠然とさせていたものを容赦なく引きずり出されるし、彼女自身、精神を削って書いてるのだと思う。常に恐怖と不安で一杯なんです。

    0
    投稿日: 2010.11.23
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    女の自意識は、それ自体が病である。 ほんとにそうだなぁ、と思った。 私もすごく自意識過剰な人間です。 自分が一番、自分に執着せずにはいられない。 ナルシストというとなんか「自分大好き」な印象だけだけれど、 憎しみもこめて「愛」というのなら、わたしはナルシストです。 だから、彼氏さんがいても、彼が一番にくることはない。 わたしはいつもそれを後ろめたく思っていて、 この本を読んだ後、彼氏さんと話しをしてみた。   彼は、それでもいいといってくれた。 「愚者の道」で、自分は間違いなく愚者だと思ったのですが、  愚者には救済の相手、自分を赦してくれる相手が必要だと書いてあった。  彼は私を赦してくれる。  世間的に見たら、  結婚とかするには結構リスキーな相手だと思うのだけど、  私はきっと、彼なしでは生きられないのだと思った。

    0
    投稿日: 2010.08.24
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    その中心に女性がいる事件を紹介した本。 殺したり殺されたり嘘をついたり、傷つけたり。いろいろ。 他人事とは思えません。やっぱり。 きれいじゃなくなることへの漠然とした不安。 他人から自己確認をされたい弱さ。 どこかにある自分が殺したり殺されたり嘘をついたり、、、してました。罪は絶対に罪としてあるけど、地続きの共感が染み込んでくる本です。

    0
    投稿日: 2010.04.03
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    ここ最近の女性が起こした事件を取材して、作者が事件の原因について深く考察するという趣向だ。今回ノンフィクションのカテゴリだが作者の個人的な思い入れが大きい分、合致しているのやらいささか不安がある。13件の事件を取り上げ、それぞれになにがしかの原因を特定している、全ての事件に共通しているのは、過剰なまでに自己へと向かう心理状態の異常さだ、普通の男はそこまで自分には酔えない。

    0
    投稿日: 2010.02.12
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    女性が主役を演じた実在の13の事件。 その闇に迫るドキュメント。 描かれる事件と当事者の心理はもちろん それを描き出す著者もまた、良くも悪くも 女性特有の形で表現されていて 大変面白い一冊でした。 奥底にあるテーマは、以前に読んで感想を記した 「グロテスク」や「ヘルタースケルター」と、ほぼ同じかも。 今回も、前出の二冊も、関西弁で言うところの いわゆる「えげつない」話なんだけど、目を背けることができない。 そこに生きている彼女達は、可哀想という言葉をかけるには あまりにも力強くてたくましくて、まぶしすぎる。 「女の自意識は、それ自体、病である。」 というコピーに、首をふれない女性は多いんではないかしら。 少なくとも、私は首をふること、できません。 毒気に当てられて、くらくらと眩暈を感じながらも 滑稽だとは、笑えない、もう一人の私がいます。

    1
    投稿日: 2010.02.08
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    女の自意識はそれ自体病かもしれないけれど、 持っていて悪いことばかりじゃない。 うさぎさんの描く物語として読めば面白い。 現実の事件としては、やっぱり痛ましい。

    1
    投稿日: 2010.01.03
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    情景や加害者の心理の描写が巧み。 本当にこうだったんじゃないか?と感じてしまう。 とくに加害者の心理について。 これを元に、小説にしたら面白いだろうなー

    0
    投稿日: 2009.12.14
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    『女の自意識は、それ自体、病である』 実際に起きた13件の女の事件を、 作者が自分を投影しながらドキュメントタッチで綴っている。 事実は小説より奇なり。

    0
    投稿日: 2009.05.21
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    犯罪の描写がやや気分が悪くなる。 女という病に比べると、(他社を通しての)自己分析に 少し感情や他の要因が絡みすぎいて、 頂に達していない印象。 中村うさぎ自身に響く題材があまりなかったのかも?

    0
    投稿日: 2008.09.15
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    だらだら読み続けてしまう、中村うさぎ。 今回は、女が所以の事件を追っていくというスタイルの本。 有名どころの話から、そーいやあったなぁという事件を 取り扱っているんだが、みんなぎりぎりのところで生きて そっち側にいかないよういかないようにしているのに なにかの拍子に、きれいに並べつくされたドミノが 綺麗な絵を描くんだろうなぁなんてぼんやり思ってしまった。 引き金は、ひけません。 たぶん。 うん、絶対。

    0
    投稿日: 2008.08.31
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    様々な事件の中心になった女達。ああ、何て私に似た女がいるのだろうか?たまたま私は最後の一線を越えなかっただけで・・・

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    投稿日: 2008.08.12
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    女性犯罪者13人の実録犯罪集。とはいえ著者本人も言ってたけど、やはりどうも著者の中で一度取り込まれ練り直された段階でだいぶ主観が入ったというか、ここまで断定するのはどうか、と思われる内容になっている。思い入れが強すぎて、センチメンタル&どろどろ&センセーショナルに脚色し過ぎじゃないか。犯罪はドラマじゃないし、犯罪者サイドの理由を他人が後付けする必要もない。個人的にはもうちょっと後に引いた立場から書かれたものが読みたい。

    1
    投稿日: 2008.04.27
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    イキナリ同人誌作家の殺人事件から始まるので、妙にドキドキしました…;; 自分の嫌なところとかを突きつけられた感じで、納得いかないんだけど納得するしかないなーみたいな気分になる。もっと大人になりたいなーと思います。

    1
    投稿日: 2008.04.21
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    病院の待合室でサクッと読んでしまった。 ここ数年の世の中の事件で、女性の感情などが大きく報じられたものについて、中村うさぎが解説しながら持論を展開するというノンフィクション。 ニセ皇族の結婚披露宴詐欺事件・・エリート医師妻誘拐殺人事件・・「ああ、そんな事件があったな」と思い出させるものばかり。 事件の背景には、様々な人間模様があるとされる。そこには男もいれば女もいる。 オレは男だからだが、この本を読んで「女の憎悪」のようなものは本当に恐ろしく感じた・・ この13のケースは特殊なのだろうが、何かネジが1本外れてしまうだけで、狂気や破滅が待ち受けている。 思わず背筋が寒くなる思い。 正直・・買って後悔した・・^_^;

    0
    投稿日: 2008.03.17
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    いつもは軽めのおバカなエッセイを書いている中村うさぎ女王様ですが、今回は13人の女性犯罪者・被害者に焦点を当て独自の見解というか、まるでイタコのように彼女たちの恨みつらみ心の闇を突き詰めて語って行く。 「女」はそれ程日頃から「女」を意識していない様にも思えるのであるが、この様な本を手に取ってしまうあたりやはり私も「女」を意識している女の一人であるという事か?個人的に中村うさぎにはこの固めというか、噎せ返るようなねっとりとした文章で永田洋子か福田和子の一人称長篇小説を書いて欲しい。需要は全く無さそうだけど。きっと後味の悪い濃い読みごたえのある本が出来ると思う。

    1
    投稿日: 2008.03.09