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愛という病(新潮文庫)
愛という病(新潮文庫)
中村うさぎ/新潮社
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総合評価

20件)
4.2
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    女性と男性とは何者なのか?そしてどう関わりあっているのか?という問いに対して、男女あるあるな具体例を切り口に、かなり痛烈に切り込んでいる著者!男性の身としてはグサグサ刺さるけど、何だか痛快! 読み終えてみたものの、まだまだ自分の中では消化し切れるほど深い理解に至れておらず、悔しい。再度読み返したり、自分で考えることで、男性、女性に対する解像度を高めていきたい。この本を通じて、なにか、現代社会において男女が関係を築く上で、そして人生を歩む上で、とても大切な気づきを与えていただいた感覚がある。 うまく表せないけど… 特に自分自身、普段女性と接する時に感覚のズレを感じることはある。そこには男女で求める価値の差(それはもう生物レベルの違いである、子を産めるカラダであるか)や、それ故に持ち備えるスキルレベルの差(コミュニケーション能力や共感能力)もあり、こういう違いがある限り、男女にあるズレは簡単には埋まらないのであろうと感じさせられる。そんな差を、その人との性格や相性で終えず、そもそもの男女差があるのだと理解して男女関係を築かないといけないと思った。 当時連載していた複数コラムをまとめた本書。本書を読み切ることで、男女に対する解像度が徐々に高まり、一定の答えが得られた気がする(気分になる)。各コラムでは冒頭から激しいワードや内容から始まるものの、最後には学術的な考察とともに綺麗にまとめられており、そんな文章もすてきだった。読んでいて気持ち良かった。

    6
    投稿日: 2025.03.12
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    「人生を狂わす名著50」に載っていて読んでみた第2弾。中村うさぎさんって昔から名前は知ってたけど、読むのは実は初めて。 「人生を狂わす名著50」で三宅さんが、『中村うさぎは読者を切る前にまず自分を切る、読者も筆者もお互い血塗れになるようなエッセイ』みたいな事を書いていて、読んでみてめっちゃ納得した。 確かにこんなに自分の身を切るエッセイを書く人って他にいない気がする。例えば、ちょっとは良いこと言ってやろうっていう気持ちが見え隠れしたり、自分の都合の悪いところは自然と省いたり、そういうエッセイでも別に満足できる。だけど、中村うさぎさんは「自分ってこういう人間なんすよね~」ってフランクに、しかしどぎついカードを出す。それだけではなく、「それって何でだと思う?私はこういう理由だと思う」っていう事を、そこまで見せなくても大丈夫だよ...?って、こちらが不安になる程さらけ出す。それがなんとも心地よくて、興味深い。 素直な人なんだろうな、と思う。 友達だったら心の底から信頼できる気がする。 身近にいたら絶対楽しいし、色んな話をしてみたい。 だけど、本当に身近にいたら嫌われるのが怖くて当たり障りの無い事しか喋れないんだろう。 中村うさぎさんみたいな人と友達になりたいんだけどな。 そのためにはこちらも丸裸で(血塗れで?)ある必要があるんだろう。 うーーん、難しい。。 話が逸れたけど、これから中村うさぎさんの作品を他にも色々読んでみたいと思った。

    10
    投稿日: 2024.10.07
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    意外と、いや結構良かったです。 女性の方には是非読んで欲しい本。 この直前に読んでいたのがホッコリ心温まる系の本たちだったので、この本の「女ども…戦うぞ!」みたいな過激さ満ち溢れてる感じに、最初はちょっと腰が引けながら読んでいた。 でもうさぎさんの文章って、過激で尖っていながらもやっぱりそこにはどこか真摯さがある。 「ジェンダーレス」という言葉が世の中に浸透してきた現代、くだらない性差の概念はどんどんなくなっていってほしいけど、やっぱり男と女というものがある以上、絶対そこに違いはある。 当たり前だけど。 その「女」っていうものに、現代でとことん向き合い続けてきたのがきっとうさぎさんなんだろうなぁとこの本を読んで思った。 女ってそもそも何者? なんで男に守られたい女が多いの?なんで愛されたがるの?いやそもそも愛って何? そして、女はどうやったら幸せになれるの? そういう問いにうさぎさんは自分なりに答えを出していく。別にこの本に書いてあることが全て正解だとは思わないし、本人も正解を出すつもりで書いてはいないと思う。 この本を読む目的は、「その正解をうさぎさんに教えてもらう」ということではなく、「正解を自分で考えるきっかけをもらう」ことだと思う。 事実、うさぎさんも結びにこう書いている。 『女は、もっと女を知らなくてはならない。 そうじゃないと、私たちは幸せになれないよ! そんなふうに考え、私はこの連載を続けてきたのだった。』 読者が、一人一人で女を知ろうとする過程で、間違いなくうさぎさんの出した答えはその一助になるだろうし、救いになるだろうと思う。 女ってめんどくさいし、気が滅入ることも多いけど我ながらやっぱり面白い生き物だ。

    5
    投稿日: 2023.08.09
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    おもしろかったー。 この気持ちってこういうことだったんだ、と 共感できる。 根拠はないものもあるけど、 自分の行動論理に当てはまるから自ずとこれが正解なんだろうなと思えた。

    0
    投稿日: 2022.08.13
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    女、性、愛 etc. をここまで突き詰めて考察している本に初めて出会いました。 男女平等とか、男尊女卑とか…人間を男と女に分ける言葉は物心がついてから沢山聞いてきましたが、生殖機能以外で結局何が違うのかハッキリ言葉に出来たことはありません。そんな心のモヤモヤを紐解いてくれるような、哲学書のようにも思えました。

    1
    投稿日: 2021.03.08
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    性やジェンダーに関して一歩踏み込んだ内容を筆者の体験も踏まえて書かれている。 ズバズバっと直線的な物言いが気持ちいい。

    1
    投稿日: 2020.08.05
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    ひりつくような感覚で読んだ。女性に比較的賛同者は多いかもしれないけれど、男性にも読んで頂きたい一冊。鋭く鮮やかな切り口が好き。

    0
    投稿日: 2018.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中村うさぎは執筆者も取材対象も”自分”というルポライターであり、自身を実験動物とする研究者である。 それは一日体験とか潜入取材といった生易しいものではなく、どっぷりとハマりこみながら、冷静に観察する自分も存在するという中村うさぎにしかできない荒技だ。 彼女が体当たりで獲得した「女は愛されている自分に欲情する」「恋愛はナルシシズムのためにある」という言葉。思い当たるフシはあるが…いや、納得するしかない!

    0
    投稿日: 2018.01.03
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     中村うさぎはすごいなぁって思う。  身を張って生きてる。いや、誰もがそうなのかもしれないけれど、自分に都合のわるいことをここまでさらして生きているひとはそうは居ない。だからこそ作家なのだろうけれど。  エッセイをまとめたものなので、1冊を通しての強いメッセージや構成はないけれど、それでも、ひとつの彼女の思う愛という病について考えさせられる。彼女の思うことが正しいとも言い切れないが、少なくとも彼女にはこう見えているのだろう。すごい。

    0
    投稿日: 2017.11.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    BL好きの女性(いわゆる腐女子)についての考察が的外れすぎて……。なんかガッカリ。 私は完全にBLを楽しむときは「傍観者」の立場で、 物陰からひっそりと覗き見しているような状況に 萌えているわけで、その男の子たちに自己を投影して いるなんてことはありえません。 そういう楽しみ方があるのはわかりますが、 人それぞれじゃないですか? BL好きだからって、全ての女子の楽しみ方 が一緒とは限らないのに、そんなことはわからないのかなあ? 下手にBLというジャンルに首を突っ込んで失敗したとしか思えない。 せめて、「私はこう思う」くらいに書いてくれたらまだ良かったのに、断定的な文章だったもので。 なんだかなあ。最近うさぎさんの本読んでも、矛盾点というかツッコミどころが多すぎます。 ホストのことも何回も書いてますけど、 うさぎさんはご自身よりはるかに年下の ホストに「恋をしていた」と確実に書いてあったのに (さびしいまる、くるしいまる 私という病 など) 後の本に「恋愛関係になりたかったわけじゃないのに、勝手にホストが勘違いした。ホストは私の言葉を殺した」 みたいに書いてあったり……。 いや、恋してたやん!? 迫ってましたやん!?!? 自分の言葉は、ものすごく崇高で、神で、絶対に汚してはならないものっていう感じなのに 相手の言葉は軽んじる傾向があるというかなんというか……。 私もうまく言えないんですけどね。 とにかく、なにか嫌なことがあれば 「自分の言葉を殺された!!」 と騒ぎ過ぎた結果?が、今の現状なのかなと思ってしまいました。 うさぎさんのファンで、本もたくさん読んできたけれど、最近のは重くて読むのが辛いです。 でも、こういうこと言うなら読むなって感じですよね。 でも、うさぎさんのことは最後まで見届けたい気持ちがあります。うさぎさんは自分の人生にどう落とし前をつけるのでしょうか……。

    0
    投稿日: 2017.10.07
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    ひとつひとつの事象をすごい考えられていて 視点も「あー、確かに」と気づかされることも多かった。すごい素直な文章でした。

    0
    投稿日: 2016.07.05
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    動物は性欲が生殖本能と直結しているため、相手は一意的に決まる。ところが人間は抽象思考により性的興奮を得る。それゆえ、同性に恋をしたり、レザーやゴムに興奮したり、嗜虐や被虐に萌えたりする。時代が進むにつれ性欲は生殖本能からどんどん遠ざかっている。変態はいわば進化の最先端。少子化は脳の進化のきわめて自然な末路といってよい。とりわけ女性の場合、男性と異なり、写真やAVなどズリネタは不要。脳内妄想のみでイケてしまう。自身が女性でありながら、女そのものの不可解さに違和感を抱く著者。女とは何なのかを模索する。

    0
    投稿日: 2015.11.22
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    新潮文庫の病シリーズ第3弾。「新潮45」の連載をまとめたもの。著者が批判している「オヤジ」週刊誌ではないものの、やはり読者層としてはオヤジをターゲットとしているこの雑誌だからこそ、意味がある連載だったのだなあ、と思う。読者への呼びかけ「諸君」というのがいいねえ。蒙を啓かれる、というか、思わぬ切り口に納得したり疑問を抱いたり。自分を省みる、という点でもとても有意義な時間をくれる本だなあ。

    0
    投稿日: 2013.11.29
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    「女とは?」というこの究極の問いに、中村うさぎが様々な視点から答え"ようとする"一冊。その効能(?)は解説の指摘が的確。p285「性役割に馴染めなかったオトコオンナたちに、うさぎさんは何と闘えと言っているのか。それは、本文中にもたびたび登場する「オヤジ」というやつだろう。〜略〜闘う相手はもっと観念的なもの、社会にはびこる「オヤジの常識」だ。」p288「Cancam女にも、エリートパパにもなれなかった外れオトコオンナ達は、舗装されていないけもの道を歩き続けるしかないのだ。〜略〜そんな人々に、一緒に強く生きようぜとハスキーボイスでエールを送り続けているのが、うさぎさんの本なのだと思う。」要は旧来の凝り固まった「女」像からの解放を目指しているんだと思う。 中村うさぎ、そして彼女を支持する読者を苦しめるのは、この観念的な「オヤジ的なるもの」だ。「自分棚上げ精神」を持ち、「こうあるべきだ」を振りかざす「オヤジたち」。そのオヤジたちが唱える「女のあるべき姿」に順応できる素地のない人は、社会が求める自分と現実の自分にもがき続けることになる。「男」や「女」といった枠組みに拘るのは往々にして「オヤジ」たちであり、そのくせこの「オヤジ」たちは自分を傍観者に位置付けるのだ。 男の論理は基本的に自分が中心であるため極めて単純明快。一方の女は「女」であるが故に求められる役割やらそれに反する自意識やら、不一致要素がたくさん。これが女を苦しめる要因の一つであるような気がする。

    1
    投稿日: 2013.02.12
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    もうエッチ(ぶっち)ぎりに愛餓エロ探究だね。「マイ・エロツボ」、これを読んだ図民のあなたのツボは何ですか?

    0
    投稿日: 2012.10.10
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    幸福になるには自分をしることのほかに道はない。 男と女二つの間にさまざまな人がいる。愛とジェンダー。著者が日常感じている男と女の疑問を感じ考え結論を述べている痛快エッセイ。

    0
    投稿日: 2012.03.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んだ時期*2012年1月9日~下旬 “飽きた人は、読んでくれなくても構わないのよ。いや、ホント、興味がなければ無理して読んでくれなくていいから。”

    0
    投稿日: 2012.01.26
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    身につまされて痛すぎる。 「そうそう、そうなの。わかるわかる!」という部分と、「どうしてもそこは理解できない」という部分が入り交じっている。 でも、すごく考えさせられる。

    0
    投稿日: 2011.06.20
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    中村うさぎの本を読むと、彼女の持つ「女の業」と「文筆業の者の業」に圧倒される。 女という地獄巡りの果てに、彼女はどこにたどり着くのだろう。

    0
    投稿日: 2011.01.28
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    鋭い (中村)うさぎさんというファンタジックな名前とは かなり印象の異なる本質を見抜くような鋭い意見 愛(を求める)という言葉からは夢見がちな印象を受けるのに 内容からは徹底したリアリストぶりがうかがえる 勝手に想像したものとの落差も手伝ってとても面白い 男らしさ・女らしさという枠に縛られること、 露出という防御、 自分で選んだ人生の対立項の脅威、 関係性の中での自己確認としての愛情etc… 問題の本質を射抜く意見とストイックさ デリヘルだかウリセンだか整形だかしらないが この人は真面目で真実だけを求めて生きている 妥協のできない人…という印象 何だか天命の課題を研究する研究者のような感じがします

    0
    投稿日: 2010.12.30