
総合評価
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powered by ブクログホメロスが遺した叙事詩『イリアス』、『オデュッセイア』の概要、また古代ギリシア時代の背景知識を著者が解説する。本書によると、ホメロスの生涯に関してほとんどわかっておらず、歴史家のヘロドトスによると、彼は私生児で、父親ははっきりしないのに対して、母親はクレテイスという。二つの叙事詩は当時の人々にとって、単に娯楽であるのみならず、道徳教育、生き方を知るための規範とみなされた。ホメロスが題材としたトロイア戦争は、シュリーマンの発掘によって実際にあった戦争だと判明した。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ阿刀田高著『ホメロスを楽しむために (新潮文庫)』(新潮社) 2000.11発行 2024.9.20読了 ホメロスは古代ギリシアの吟遊詩人で、「イリアス」「オデュッセウス」の生みの親と言われている。 本書は、「イリアス」「オデュッセウス」のやさしい古典読本であり、紀行文でもある。まるでギリシアの各地を名ガイドと共に周遊しているような読みやすさで、ホメロス入門にぴったりである。 「イリアス」はギリシア神話の中でも特に人気のあるトロイア戦争の一部を切り取ったもので、ギリシア軍とトロイア軍の戦いを描いた英雄叙事詩である。トロイア戦争は、トロイアの王子パレスがスパルタ王メネラオスの妃である絶世の美女ヘレネを奪ったことで始まった。怒りが収まらないメネラオスは兄アガメムノンを大将にギリシア軍と組み、トロイアへの攻撃を始めたのだ。トロイア戦争と聞くと、トロイの木馬を想像してしまうが、この物語にはトロイの木馬は登場せず、英雄アキレウスを中心としたトロイア戦争終盤に起こった出来事を描いている。 「オデュッセウス」はトロイア戦争の後日談であり帰国物語である。トロイア戦争の智将として活躍したオデュッセウスは、トロイア戦争終結後も故郷イタキ国に帰還できずにいた。というのも、帰還途中に単眼の巨人キュクロプスの眼を潰してしまい、その父である海神ポセイドンの怒りを買ってしまったからである。この物語はオデュッセウスがイタキ国に帰還して妻ペネロペイアに再会するまでの冒険談だ。 「イリアス」も「オデュッセウス」も岩波文庫から日本語訳が出ており全文読むことができるが、決して読みやすいものではないらしい。 いきなり日本語訳にチャレンジすることに抵抗がある方は、ぜひ阿刀田高の古典読本シリーズをおすすめしたい。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002939360
1投稿日: 2024.09.20
powered by ブクログ(「BOOK」データベースより) ギリシャに生れた盲目の吟遊詩人ホメロスの世界が、阿刀田魔術で生き生きと目前に広がります。イリアス、オデュッセウス、ポセイドン、トロイア戦争―著者の名解説を聞きながらのギリシャ周遊パック旅行のような、至れり尽せりの入門書。今までは読みたくても手が出せなかった西洋文学古典中の古典のエキスが、苦もなく手に入る大好評シリーズ第6弾。楽しいイラストも増量しました。
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ何となく西洋の古典に憧れを抱きつつ、チャレンジすることもなかった「イリアス」「オデュッセイア」。 ギリシャ神話にも何となく憧れを抱きつつ、こちらもいくつかの神々の名前を知っているぐらい。 こんな状態で原典にあたったら、絶対当たって砕けて終わるところを、阿刀田さんの語りにかかると、旅行ガイドに連れて行かれるような心持ちで、誘導されて行ってある程度の中身が身に付いている。 原典が生野菜そのままで、皮も食べたら一番健康にはいいんだけど、味も苦いし、固いし、食べたくない…としたら、この本はスープとか、煮物とかみたいに、美味しい美しい部分だけを他の具材(ギリシャを訪問した時の旅行記など)と一緒に調理してくれる感じ。 面白かったです。 他のも読んでみたい。
0投稿日: 2022.01.21
powered by ブクログ古代ギリシアの叙事詩イリアスとオデュッセイアを、いつもどおり易しく解説してくれる。トロイア戦争と言えばトロイの木馬……だったが、この叙事詩には出てこないという。ギリシア神話の神々と人間たちが言葉を交わせていた悠久の昔の物語に惹き込まれた。ラストは、英雄オデュッセウスの生地・イタキ島で、北の星座を見ながら英雄も普通の人も、その生涯の短さはあまり変わらず、「だれもが英雄なのだ。」と結ぶ。なんともしんみり。
0投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログホメロスって誰?から始まり、前半はトロイア戦争を描いた「イーリアス」、後半はトロイア戦争後にギリシャの知将オデュッセウスが祖国に帰るまでの冒険「オデュッセイア」について、あらすじを教えてくれる。辻褄が合わないところや現代人が不思議に思うところはちゃんと突っ込んでくれるし、読みやすくて良かった。
0投稿日: 2019.08.06
powered by ブクログ阿刀田高 「ホメロスを楽しむために 」イリアス、オデュッセイアの基礎解説書。ギリシア神話の知識は役立つ 語り部の面白さ(展開の速さ、人物の豊富な表現など)、神と人間の関係性、人間の愚かさ あたりが 目付けポイントだろうか 人間の運命を操るギリシアの神と 非力で神の思い通りに動く人間の対称性
0投稿日: 2018.02.28
powered by ブクログイリアスとオデュッセイアは岩波文庫で読んだが、何せ3千年前の叙事詩なので冗長なところ、わかりにくいところも多い。 そんなところをまとめてくれている本。 イリアスとオデュッセイアと併せて読むといいと思う。
0投稿日: 2017.03.13
powered by ブクログちょっと例えやジョークが古いけど、くだけた注釈付きでホメロスに親しむにはいい本。 著者がギリシャの現地取材をしていて、簡単な地図があるのも想像力を刺激する。
0投稿日: 2015.03.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ホメロスの叙事詩、トロイ戦争を描いたイーリアスと、トロイ戦争の英雄オデュッセウスの帰還までを描いたオデュッセイア。阿刀田高の古典シリーズは外れ無しです。
0投稿日: 2013.03.16
powered by ブクログ古代ギリシャの吟遊詩人ホメロスによって作られたとされる、二つの叙事詩〈イリアス〉と〈オデュッセイア〉を、分かりやすくコンパクトにまとめたエッセイ。 〈イリアス〉〈オデュッセイア〉は、西暦前1250年頃に起ったといわれるトロイア戦争を題材に、それから400年くらい後の時代に生きたホメロスが詩にまとめたものである。 トロイア戦争のなんたるかも知らずに読み始めた私でも、三分の一くらい読んだあたりから、何となく事情が分かってくる。 トロイア戦争はギリシャ対トロイアの戦いだが、これが文学作品となると、大神ゼウスをはじめとした神々が大勢関わってきて、人間と神が入り乱れてもうすごいのである。何と言っても、戦争のきっかけ自体が、「人口が増えすぎたから戦争でも起こして人間を減らすか」というゼウスの発案なのだから。 エッセイ自体は、トロイア戦争を描いた〈イリアス〉についてまとめた6話と、ギリシャ軍の勇将オデュッセウスを主人公に、その戦争後の帰郷を描いた〈オデュッセイア〉についてまとめた6話とで成る。個人的には〈オデュッセイア〉の方が読みやすく面白いと思ったのだが、私はもともと、日本文学でも軍記物は苦手な方なので、これは好みでしょう。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ近所の古本屋さんでの戦利品。平行してイーリアスに取り組んでいるものの、なかなか進みません。困ったときの阿刀田氏頼み。ホメロスの出生の謎に触れた後、二大叙事詩イーリアスとオデュッセイアの粗筋を教えてくれる一冊です。 そもそもトロイア戦争が実際に起きたことだと証明されたところで、遥か昔の出来事である上に、イーリアスの中では神様が人間と同じように存在してますから、どうやっても架空のお話に思える。ホメロスその人も実在の吟遊詩人というより神話の中の登場人物のように感じていました。しかしホメロスの足跡をたどった記録があるということは本当にいた人な訳で、そしたらアキレウスやオデュッセウスやヘクトルなんかはモデルになった人がいるのかもしれない。それにトロイア戦争からホメロスがイーリアスを成立させ、さらに文章として残されるまではずっと口承だったんだとすると…いやー、すごいロマンです。そういうことを考えながらだと、ギリシャの船団の長々した説明や、神様の不毛な言い争いを我慢してイーリアスを読めそうです。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ学生時代に世界史の試験勉強で、ホメロスの「イリアス」「オデュッセイア」という名前を記憶したことがあります。 全く本の中身を知らないのに、歴史のテストで 「ホメロスは何を書いたか?」、、、 「イリアス」と「オデュッセイア」。 正解! テストには正解したけど、中身は全く知らないというのは、ある意味全く知らないよりも恥しいことなので、せめてエッセンスだけでも知っておきたい人にはおススメの本です。原典を読むのは辛いですから。 ハイライトは、ブラピの主演映画「トロイ」の話です。 遺跡発掘で有名なシュリーマンが夢中になった話ですが、原典よりも小説家である著者の解説のほうが面白いかもしれません。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ巻末に収録されている漫画家、里中満智子さんの解説にもあるように、やっぱり読み易いって言えば読み易い本だと思います。 で、KiKi も「難しいこと≒高尚」という幻想には疑問を持っているタイプの人間なので、そういう意味ではこういう本がどんどん読まれてちょっぴり敷居の高い(ような気がする)古典文学がもっともっと多くの人、特に若い世代の人たちに読まれるといいだろうなぁと感じているので、本屋さんで岩波文庫の「イリアス」や「オデュッセイア」に手を伸ばしてみたものの、肩をすくめてまた本棚に戻しているような若者にはオススメできるような気がします(笑)。 (全文はブログにて)
0投稿日: 2009.10.24
powered by ブクログ長らくの積読本 2009/9/1~9/9 出勤途中に阿刀田高氏の「ホメロスを楽しむために」を読了。 何となく知っている「イリアス」や「オデュッセイア」であるが、阿刀田氏の解りやすい要約で、少しは理解が深まった。が、やはりややこしい。驚きは「トロイの木馬」の話はどちらにもない、ということ。てっきり、どちらかにあるものだとばかり思っていた。
0投稿日: 2009.09.02
powered by ブクログギリシア神話がマイブームだったとき関連として読みました。いや〜あいかわらずこのシリーズはおもしろい。勉強になるし、わかりやすい。最高です。
0投稿日: 2007.02.17
powered by ブクログイーリアスを読んで消化不良だったので色々探して見つけた、なぜ尻切れで終わってるのかとか、木馬の話は誰が語っていたのか納得、判り易く解説してくれる、オデッセイアの解説も有り
0投稿日: 2006.10.26
