
総合評価
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powered by ブクログ旦那が「川上未映子の文章おもしろいよ」とおすすめしてくれた本。 豊胸手術を切望する母と筆談する娘、彼らを見守る叔母である主人公。 側から見たら一見毒親にもなりかねない、夜の商売で生計を立てる母親も、娘としては唯一の身内であり、何か自分にはいえない秘密を持っているような相容れない存在であり。 筆談でしかコミュニケーションを取れないのも言葉で傷つけてしまうことを恐れての結果であり、しかしそれがより溝を生み、互いに本音を言えないままにずるずると日々を重ねている。もどかしい。だけど、初潮や子を産むことへの言い知れぬ恐怖を抱いている娘の若すぎる感性では、まともに大人と向き合うには辛すぎる。私自身も気付けば親や家族と会話らしい会話ができなくなった。言葉を使ったコミュニケーションは、思ったよりもずっと重積を担うんだよな。 卵のシーンが始めはコメディのようで笑ってしまったんだけど、母娘ともに同じ目に合うというミラーリング効果で思いを一つにしていく様、なかなか斬新だった。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ川上未映子『乳と卵』を読み終えた。 正直に言うと、文体には少し読みにくさを感じた。読点で文章を繋ぎすぎている印象があり、思考や感情が途切れないまま流れ込んでくるため、読む側としては息継ぎがしにくい。その点は意図的なのだろうが、個人的には合わない部分でもあった。 また、物語は母と娘の関係の拗れを、妹であり叔母という立場の主人公の視点から描いている。さらにその主人公自身が感情の起伏をあまり表に出さず、物事を冷静に分析するタイプであるため、読者は二重三重に俯瞰した位置から物語を見ることになる。その構造が、感情移入のしづらさに繋がっているように感じた。 それでも、巻子と緑子の親子関係において、夫であり父親の存在が不在であること、そして金銭的な余裕のなさが二人の精神状態に大きな影を落としていることは強く伝わってくる。誰かが明確に悪いわけではなく、環境そのものが二人を追い詰めているように思えた。 豊胸手術の話や、終盤で巻子が結婚するはずだった男性に会いに行く場面、生理や妊娠にまつわる描写については、男性である自分には共感しきれない部分も多かった。それらは理解するというより、想像するしかない領域だったと思う。 ただ、物語の終盤、母と娘がお互いの気持ちをようやく言葉にできた場面では、思わず涙が流れた。心配も感謝も、怒りも愛情も、すべて抱えたまま不器用に向き合う二人の姿に、強く胸を打たれた。 愛しているからこそ素直になれない。親であっても、子であっても、その苦しさは変わらない。 この作品で一番心に残ったのは、母娘という関係性以上に、そのどうしようもなく人間的な痛みだった。
0投稿日: 2025.12.27
powered by ブクログ独特の感性 大阪弁の会話で微妙なニュアンスを表して、ずらずらど書き並べられた文章が面白い。間に緑子のノートの文が挟まれ、視点が切替わり、より情景が浮かぶ。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログ初めて川上未映子の作品を読んだ。 読みにくく、少し時間がかかった。 緑子と巻子の言いあう場面、面白かった。 ほんまのことなんて、ないこともある。 印象に残るセリフも良かった。
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログタイトルから想像してた内容とだいぶ違った。 もっと女女してる内容かと思ってた。上っ面の苦悩を性と交える小綺麗な話を想像してた。 好き嫌い分かれると思うけど、川上未映子の文章には心の普段触れないようにしてるところをゆっくりとしかし確実に抉るような力はあると思う。 オープンエンドなのがこれまたリアリティを増してる。結局何がなんだったのか、どうなったかは分からない。 作品としてみるとモヤモヤするかもしれないけど、現実でも結局自我の思い込みと感想でしか世界を見てなくて、理解した気になっているだけ。 他人の本当の事なんて分かりっこない。 ということを、改めて気付かされた小説でした。
2投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログ人間のもとは卵、いや万物のもとは卵といってもいいかもしれない。それは生殖だけじゃなくて、人間の持つ感情や肉体を体感させてくれる唯一のものとしての卵。射精責任というワードも登場する現代の文壇シーンが象徴するように、やはり人間を生み出すという観点において女性は責任を持ってしまう。持たされてしまう。しかし、それでも私たち女は血を流しながらも生きていくのである。
1投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログ大阪弁のリズムが心地よくて1ページの文字量の多さのわりに余計な言葉がない。色々とはっきりした答えは示されずに曖昧さが残る作品だけど、その曖昧さが良かった。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
緑子の、本当は幼い、傷つきやすい、母を思うけど上手く接することの出来ない、思春期差し掛かった女の子特有の不安定な感じが痛々しかった。でもかわいいな、と思った。 3人の登場人物だけで、これだけ短い物語の中で、しかしわりとわかりやすく起承転結があり、最後はなんか良かったな、ハッピーエンドなんだろうなと思わせてくれる。もうひとつの収録作品も読んでみて、物事の本質的な部分や人の心の機微を抽出して、言葉にとらわれずに描き出すのが上手な作家さんなんだと感じた。 「身体」がひとつのテーマで、それをどう受け入れていくのか、自分自身とどう結び付けて位置づけていくのかって、人間考え続けるとキリがないし、しかし特に女性は折に触れて考えざるを得ないことである。 緑子の心情は比較的わかりやすく書かれていたけど、結局のところ巻子はどうだったんだろう。巻子の苦しみはどうなっていくんだろう。 豊胸したら何かが変わるのだろうか。変わると思わないと、そこに賭けないともう生きていけないくらい辛くなってるんじゃないだろうか。 でもこの夏で、緑子と卵とともに思いを表出しあったことで、何か救われていたらと願う。 卵をそれぞれの頭に塗りつけながら気持ちをぶつけ合う場面は本当に狂気的でそれを淡々と語る夏ちゃんのモノローグがちょっと笑ってしまう。 殻を破るとか、でもそこから流れ出ていくむだなものたちとか、ドロドロしていて混ざり合うこととか、そんなことが物理的に表されてるんだろうと理解した。 モノローグの独特さ含め面白い作品で、好みはすごくわかれると思うし、自分がこれを好きかどうかまだよくわからなかった。でもなんかもう1回読みたくはなりそう。
0投稿日: 2025.12.09
powered by ブクログわたしは関西弁が散りばめられた小説はリズムがつかめなくて避ける傾向にありこの作品もそんな理由で長年読まなかった気がする。 最近川上さんにすごく興味を持ったのでトライ。 おしゃべりが止まらない大阪のおばちゃんが話してる感じ…でも慣れてくると面白みがありました。 生活に疲れてぼろぼろで女を忘れてる風貌なのに豊胸したい姉、オンナになる生理に嫌悪感を持つ娘。妹で叔母である「わたし」。 3人三様の女の姿の描きようがユニーク。
0投稿日: 2025.12.06
powered by ブクログ一文が長く、句点でいくつもつながっているため、意図的な演出なのかもしれないが読みづらさを感じた。 緑子は身体の成長に心が追いつかない。 大人になることを拒み、人の生殖そのものにも嫌悪感を抱いている。 一方で母の巻子は豊胸を望んでおり、緑子はそれを自分の存在そのものを否定されたかのように受け止めてしまう。 この作品には、女性であるからこその思いや感覚が描かれている。 ただ、あまりに独特な感性で綴られているため、私には深く入り込むことができず、魅力を十分につかみきれなかったのが残念だった。
28投稿日: 2025.12.02
powered by ブクログ乳と卵、その名の如く、この母娘の歪な精神状態な感じで「おかしいよね」が第一印象だった。 関西弁混じりの独特な文体が迫力を増して短いのもあり一気読みした。なんとも言えない精神?感受性の違いに圧倒されっぱなしだった。おかしくない?この感覚……そう思うことすらおかしさを感じた小説だった。 うーむ面白いんだか、苦しいんだか、狂おしいんだか、胸の話が突き刺さる……。文体も話も苦しかった。笑笑読み終わって目を思わず瞑った。何故か自分でもわからなかった笑。
18投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ読み始めてすぐ、以前『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を途中までしか読めなかった理由(独特な文体)を思い出したものの、短いから!がんばる!という気合いでなんとか読み終えた。読みにくいんだけどギリギリ読める、という中でも、卵を割りはじめるシーンは迫力があった。自分の母に関するトラウマを想起させられたし、緑子の気持ちが痛いくらいわかって、でもどうしようもないよね、と脱力感にも襲われた。電子辞書に夢中になるところも好きだった。テーマが壮大で重たいけど、劇的な解決とかがあるわけでもないテンションで終わって、それはすごくよかった。
1投稿日: 2025.11.19
powered by ブクログ緑子は、お母さんの「豊胸したい」という言葉が「あんたを産まなきゃよかった、産む前の体に戻したい」という意味に聞こえるんだよね。
1投稿日: 2025.11.18
powered by ブクログ夏物語と重複している内容。乳首の色にこだわる異常な姉。豊胸手術にとらわれることで、生きる意味を見出している状態。精神障害だろうな、と思いつつ進んでいく物語の日常に圧倒された。
2投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログふわふわでいてどろどろな、女の一部をゆっくり咀嚼して飲み込んだような読後感。独特な文体と浮遊感のあるストーリーで、女の奇妙で歪な部分を丸ごと食わされたかのようだった。 女は、女を嫌うのに結局はどこまでも女なのだと思わされた。
3投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログどちらかというと、母娘の会話を隣で聞いている。そんな文体だった。 ほとんどが「、」で文章がつながっていく。慣れるまで私は時間がかかりました。 女の人特有の性の悩みについての作品。薄いので、すぐ読めると思います。
2投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログ❑❑━━━━━━━━━ 01|感想 ━━━━━━━━━❐❐ 3人の関係性がすごくいい⋯。貧しいながらも確かな幸せがあります。独特な筆致から3人の思いや息遣いが伝わってきて、読んでいて胸が暖かくなりました。文体は特徴的です。読点でつながる独特な文体や関西弁のリズムに戸惑いますが、だからこそ感情や息づかいが直に伝わってきます。素晴らしい作品でした。 ❑❑━━━━━━━━━ 02|あらすじ ━━━━━━━━━❐❐ 豊胸手術を望む姉・巻子と、12歳の娘・緑子が、東京に住む妹・夏子もとへ訪れる、二泊三日の夏の物語です。緑子は母の行動を理解できず、ある日から突然口をきかなくなってしまいます。彼女が心の内を吐露するのは、誰にも見せないノートの中だけ。そこには思春期の揺れる心や、女としての身体への戸惑い、母への複雑な感情が綴られていました。ノートに綴られた思いこそ、本作のテーマです。身体・卵子・本音。 ❑❑━━━━━━━━━ 03|登場人物 ━━━━━━━━━❐❐ 時代は2008年 夏子 30歳 巻子 姉 39歳 緑子 巻子の娘 コミばあ 癌 母 癌 父 蒸発 小人 ❑❑━━━━━━━━━ 04|語彙 ━━━━━━━━━❐❐ ❑みずや⋯台所・流し場 ❑ミュール⋯かかと部分に留め具がなく、つま先と甲の部分だけを覆うデザインの靴
12投稿日: 2025.10.13
powered by ブクログ芥川賞受賞作より、『あなたたちの恋愛は瀕死』が大好きでした。 ラストに「え~~~!」って感じになり、笑っちゃダメなんだけど、笑ってしまった。 見知らぬ男とのセックスについて、対立する意見が三者三様で語られるシーンなどは、のちの『ヘヴン』に繋がったのかな? 爆発的文章。
21投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
思ってたよりすんなりは入ってこなかった。夏物語を読みたくて、これの続き?関係してる?と聞いて、読んでみることに。 皆の深い過去や関係性はほぼ出さずに「今」だけを描写していて、歯痒いけど小説なのにリアルだなという何か不思議な体験。緑子のお父さんの事も出てこないし、豊胸手術の真相?あの銭湯で語った事が全てなのかな?主人公の普段の様子とか、緑子の学校の様子とか。でも緑子ちゃんは母をちゃんと諦めてないで好きなのは偉いなーと思った、見捨てずにね。 どこかでちゃんと花火してほしいなーと思ったし、なんか卵というのが妙に目を背けたくなる光景というのがバッチリハマってて装置としてすごいなと思った。 これから夏物語入ります!
2投稿日: 2025.10.08
powered by ブクログすごく言葉が多い小説。言葉は言の葉と書くのだけれどだとしたら、秋のイチョウの木のしたに立って、落ち葉を浴び続けているようです。 緑子の独白ノートとでも言うべきものが、すごく切ないというか、胸をギュッとさせる。 もどかしい、やるせない、焦燥感が凝縮されていると思うのです。 私は多感な男子だったので、はっきりとしたことは言えないのですけど。 なので、女性目線だともっと感じるものがあるのではないでしょうか。 男性目線で小説を書く村上龍氏と対称的な女性作家さんと思います。 こうやって、男性、女性と書くのはもはやよろしくないのかとか、思いつつ。 最近、ビールのCMに川上未映子さんがで出ますけど、ステキですね
5投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログ深く考えたくないような人々の恥部を、口語混じりの独特で軽快な文体で魅せられました。 時折ある景色と心情が目合い、溶け合っていくような文は、美しさもあり歪さを感じさせて心に残りました。 登場人物は、どんな人でも持ちえる無意識の欲求の様なものに取り憑かれ、陶酔した様子には切ったら血が滲むような膿んだ生々しさがあり、最後の絶叫に心揺さぶられました。
3投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ好みがはっきり別れる作品かと思います。純文学が苦手なので、個人的にはイマイチでした。口語体の文章がだらだらと続く感じで、なかなか読み進めることが出来ませんでした。
1投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ女性の生と性を見つめた作品。ある意味では女性しか描けない作品だと思う。 大阪の母の巻子と娘の緑子が、東京の妹夏子の家に滞在する。 緑子は、母と半年前から口を聞かず、ノートに字を書いてコミュニケーションをとる筆談だった。そのことを夏子が聞くが、やはりノートに書いて答える。字はしっかりしている。 巻子は、現在40歳てまえで、緑子が生まれてすぐに離婚し、シングルマザーで、大阪の京橋のホステス。なぜか、豊胸に興味を持ち、20近くのパンフレットを集める。 巻子は、なぜ豊胸したいのか?がよくわからないので、夏子と論争する。大阪弁でまくしたてる巻子の話にテンポが実にいい。巻子にとって、容貌が劣化していく中で、豊胸手術は自身の女性としての存在価値や自己肯定感を回復するためと思っている。夏子は、男のためかと聞くが、巻子は自分のためだという。 緑子も、母親が今更豊胸したい理由がわからない。もし緑子が吸って乳が小さくなってしまったら、自分は生まれてこなければよかったという。 緑子は、思春期、初潮を迎えて、なんで「初潮」なのか?そして初潮など来ない方がいいと思っている。胸も膨らみ始め、それも嫌だと思っている。自分は子供を産みたくないと思う。 巻子と夏子は、二人して銭湯にいき、その銭湯にいる女の乳房のジロジロみて、品評をする。巻子はオッパイ星人の女版なんだね。 緑子は、女子であることに、そして母親の豊胸手術という怪しい行動に、拒絶反応をする。 巻子が、帰ってくることが遅くなって、緑子は心配する。そして、巻子が帰ってくると、二人は喧嘩を始める。卵をぶつけ合い、緑子は「お母さん」と叫ぶ。緑子はお母さんが大好きなのだ。このわずかな物語の中で、女の子が精神的に大人になっていく。ぶつけ合うタマゴがメタファーとなる。傑作だ。
4投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログどう形容したらいいのだろう。いっけんすると饒舌に自分の思いを吐露しているようで、しかし語りにおぼれている印象を感じさせることもなく露悪的に「オンナの本音」を誇示して相手を圧倒させようとする意地汚さもない。だが、ならば上品なのかというとそうでもなく、またそうして整理してしまうことは『乳と卵』全編を貫くこちらの心的領域をかき乱そうとする言葉の圧というか独特の野蛮さを取り逃すことにもなるだろう。筆の勢いに書きたいこと・思考の骨太さが追いついていない印象をも受けるが、それもふくめて並ならぬ強度・凄味がビンビン来る
2投稿日: 2025.09.27
powered by ブクログ4.2/5.0 自分は男だから、若干置いてけぼりをくらう部分もあったけど、女性の儚さ、迷いや逡巡が柔らかく切り取られていると感じた。
1投稿日: 2025.09.25
powered by ブクログ散文だけでなく詩文もものする川上未映子の芥川賞受賞作で、「比類のない痛快な日本語」とは文藝春秋社の惹句。その独特な文体は一人称ナレーターの夏子のもので、それに姪の緑子のノートが混ざる構成は普通ではないが、や、決っして読み難いものではないけれども、胸にコンプレックスを持ってあり豊胸手術を考える姉 巻子やら、初潮を迎えて筆談以外で口をきかへん緑子やら、生理の様子を淡々と語る夏子、やら、女の心と身体を濃密に描写して読ませる。
9投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乳と卵 急に豊胸手術をすると言い出した語り手の姉巻子とその娘で話さずノートに思いを書いていく緑子。が東京へやって来る。緑子の思いはそのノートだけにあって、女の体が生むように変わっていくこと、そのあと生じる人生のつらさ、じゃあ生まなければよい、母は自分を生んで萎んだ胸を膨らませたいならじゃあ生まなければよい、となって、非常に共感できた。 結局巻子は豊胸せず元夫に会いに行った?で、緑子と本音を交わしながら卵をぶつけ合う。→緑子=卵子に繋がる 、、、で気持ちも口語も長く繋ぎ、慣れれば臨場感がある。所々緑子の手紙が出てくる。緑子の気持ちがはっきりですぎていて、これが無かったら(最後の緑子の独白のみ)どう読めたのだろう、と思った。 五千円札が出てくるのは、樋口一葉のたけくらべのオマージュとのこと。 あなたたちの恋愛は瀕死 出会ってすぐの男と性交してみたい女とティッシュ配りの男の話。 とにかくふわふわした表現が好き。
2投稿日: 2025.09.19
powered by ブクログ女性のコンプレックスや悩みにぶちあたる本。 一文がかなり長く珍しい書体。それが逆に手触りとなる。(男性性、女性性でくくりたくないが)女性特有の、とめどない思考がよく現れていて生々しく、惹きつけられた。 ▼好きなフレーズ 自由に自分なりのジンクスをね、決めるっていうこういうことがちょっと素敵でしょ ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで、何もないこともあるねんで。
1投稿日: 2025.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
独特な文章で読みにくいかなと最初は思っていたのだが、句読点ばかりが、思考が止まらない雰囲気を味わえて臨場感があった。 緑子の思春期で母子家庭という状況であり、それに加えて、母が豊胸したいということもあれば、頭パンクする。最後の卵を自分の頭にぶつけるシーンはとても印象深い。 緑子の夏子も巻子も大切にしていることがよくわかった。 次は夏物語を読んでみたい。
1投稿日: 2025.09.08
powered by ブクログとめどない思考が文体に表れていて、頭の中をそのまま見ているような気持ちになった。登場人物たちが考えていることを、話し言葉も書き言葉も思考する言葉もあえてそのまま表現する、読み手にそう思わせる筆力に圧倒。モヤモヤするけど共感するけど、言語化されたことによってスッキリするんじゃなくて、もっとモヤモヤするのが純文学なのかもしれない。
7投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ30代サラリーマン男です。 妻に勧められ読みました。 思春期の女の子、身体の変化と生理、複雑な心情の変化を表した本でした。 男には生理はないですが、なんとなく思春期特有の気持ちの変化はあったような、懐かしい感じになった。 おしゃべりな大阪のおばちゃんの会話を文字起こししたような文章は新鮮だったが、ダラダラ話していて何をいってるのかわかりにくい。 実際の会話なら良いのかもしれないが、文章にすると本当にわかりにくい。
0投稿日: 2025.09.06
powered by ブクログ縁子の痛みや苦しみは何となく分かる気がする。 初潮を祝福する風習への違和感や、豊胸施術をする母親への疑問。 今目の前のことが大変で生きること自体で精一杯なのに、女性として一人前にならなくてはいけない、なることが素晴らしいという周囲の空気感に圧迫されて息苦しさをずっと感じている。 でも、母親の巻子の苦難も理解しようとする優しさを持っているから、余計に苦しい。 最後の玉子を割る衝撃的なシーンは、縁子が心の中やノートの中に溜めていたものが爆発した結果だと思うけど、憎悪、嫌悪、矛盾、がどうにもならずに家の中で爆発する時ってああいう感じになるよなという妙なリアルさがあって、あの爆発で一旦リセットしてまた大阪に帰って日々が続いていくのもそんなもんよなと感じた。 デリケートで重めなテーマだけど、巻子の姉の一歩引いた視点で淡々と語られる感じが程よいユーモアも含んでて、全体的に読みやすかった。
0投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ無性に親にごめんなさいと謝りたくなった。 本が書ける程の頭脳をもつ女性作家のえがく、頭の悪い女性はこうも奇妙に映るのか。100ページしかないのに読んでいて、なぜか親に直接謝ってしまうほど、自己嫌悪に陥り、とても辛く気持ち悪くなった。 【メモ】 - 漢字には厭と嫌がある。厭、のほうが本当に厭な感じ。 - 相手との最低限のレベルでも向かい合うことが、できないのではなく、避けている。問題が起きたらすぐに別れて、寂しいからってまた次に行く。めんどくさいから問題が起きたら、また別れての繰り返し。最大のこと勿れ主義。まともな本も読めなくなる。 - 避けるまでもなく、最初からどこにも見えないのだというように完璧に振る舞う、人々はそういうことにかけてらいつだって天才的にうまくやる
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログ文章が独特だし長くて読みづらかった。 終盤は印象に残った。 表題作じゃない方の話は、一体何なの?って感じだった
0投稿日: 2025.08.20
powered by ブクログ「乳と卵」思考が取り止めもなく流れ落ちてるような文体が面白かった。 「あなたたちの恋愛は瀕死」自分の中だけに矢印を向けて考え込むことの危険性を感じた。
1投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログぬるっとした感触を覚える作品だった。終盤の象徴的な卵の場面が印象的。関西弁に馴染みなく、思考が地続きになっている文体なので、ペースを掴むのに時間がかかった。なにかしらの身体的コンプレックスを抱えてる女性には刺さってしまいそう。
0投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログMax MaraのWEB広告に川上未映子が出ており、「そういえば彼女の本は夏物語しか読んだことないわ、直木賞を取ってる乳と卵も読まねば」などと使命感を抱き購入して読み進めるも、何やら既視感のある展開。数十頁読み進めてようやく同じ話らしいと気付き、ならばせめてもう一編の「あなたたちの恋愛は瀕死」を楽しもうと意気込むも、一体誰に共感しどんな感想を持つべきか全くよく分からない展開。 …こんな感じの文章でした。(文体真似して感想書くのは楽しかった。意外と好きなのかもしれない)
1投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログただ男性として生きていく上では、なかなか感じることの出来ない感覚を覚えた。すべてを分かったつもりはないが、読んで良かったと思う。
1投稿日: 2025.06.17
powered by ブクログ芥川賞受賞作。まず、本作は読みづらい。冗長な記述、記号の省略、方言の多用、稚拙とも取れる表現——どれをとっても決して平易な文体ではなく、時に読むことに拒絶すら覚える。しかし、この文体は計算されたテクニックであり、筆致によって登場人物たちの不遇や不条理がありありと伝わってくる。 本作の基底には、フェミニズムや反出生主義の思想が流れている。短い紙幅の中で、重要な論点が次々と投げかけられる。題名『乳と卵』が示すもの——それは女性の身体に特有の「乳房」と「生理」のメタファーである。そして、本作ではこれらの身体経験をめぐる母と娘の葛藤が描かれる。娘は「乳と卵」を厭い拒み続けるが、その意思とは無関係に、それらは勝手に到来し、避けることはできない。「女性の身体からの逃れ難さ」というテーマが、徹底的に描き出されている。男性の身体に生きる自分は、「乳と卵」を経験しない。しかい、経験できないからこそ、そこに「文学」として読むべき味わいがあった。
2投稿日: 2025.06.13
powered by ブクログ乳と卵は文学の課題で取り上げた話。自分が望まなくても胸が膨らんで生理が始まるし、まだ思春期の少女なのに母親としての体に変わってく、それを周りがいいこととしてお赤飯とか炊くのって嫌だよね。心と体が噛み合わない感覚、もう少し周りが理解してくれたらいいのにって自分も小学生の時同じこと思ってたわ。みたいなこと書いた気がする。思い出せないけど面白かった。その後の2個目の話は終わり方がすごい好き。
1投稿日: 2025.05.27
powered by ブクログ登場人物各人の感情を、すごくざらざらと、直接表現しているから、人の『本心』と、「こう考えるべき」という社会の模範的な思考に促された本心のつもりの『実際に表出した感情(他者から読み取られる感情)』が同時に登場する。自分でもたまに嫌気がさす小さな二面性をひとつの話にしてもらえて、自分だけでは無いのかもしれないと思った。
1投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ夏物語は読了済み。 豊胸について女子同士が口論する場面は面白い。 夏物語第2部では巻子と緑子の関係が修復されているが、どのように修復していったのか気になる。 夏物語の第1部とほぼ同じ内容のため、そちらを読んだ場合は乳と卵を読む必要はないと思う。 筆者もそう言っている。 https://x.com/mieko_kawakami/status/1542861010075516928
0投稿日: 2025.05.14
powered by ブクログこの本が芥川賞取ったのって2008年とかだったのか。 なんか全然古くさくないというか、すごい新鮮な気持ちで読めた。 生理についての描写が多かった。ちょうどこの本を読んでいるときの私は生理二日目だったので、薬を飲んでもなおじわじわと生理痛に苦しめられており、股の間から流れ出ていくぬるりとした血をいやでも感じなければならないときだった。読みながら登場人物たちと自分がなんとなくリンクして、少し生理痛が和らいだ。 緑子の迫るような大きい方のノートの文章が好きだった。 思わず声に出して読み、そう、本当に、そうだよね、としみじみ考えるような文章がたくさんあった。 一方で、40ページくらいからの胸大きく女子と冷っと女子の会話はゲラゲラ笑いながら読んだ。なんて……なんておもしろいんだ……。 読みながら、自分の体をなんとなく手でなぞったりした。 私は私の体を携えてずっと生きていかなくちゃならないんだと思うと労りたくなったんだと思う。 今日はいつもより丁寧に体を洗おう。
2投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ関西弁に慣れていないからなのか、文が独特で頭に内容がなかなか入ってこない それが川上さんの味なのだと言われたとして飲み込んで読み進める… 私個人は、文たるもの書いたものを何度も添削して深さを保ちつつわかりやすく研ぎ澄ませて世に出されるものというイメージがあるから この日記のようなつらつらした文は斬新だった なるほど、乳と卵は母と子の関係性のことだったのね 自分の意志で生まれてこれない中で、大多数の人が当たり前に自分に価値を見出して、そんな自分から生まれてくる新しい命にも価値があると信じてやまない ここから溢れてしまう一定数の人に、自分の価値を見出しきれなくて、ここで終わらせたいとすら思ってしまう人に、川上さんは気付いたんだなと思うと視点がすごいなぁ。人の痛みを痛々しく描く天才だなと思った。
1投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログオーストリア人の友達に勧められ購入。 フィリピン人の友達にも読んだと言われ、芥川賞受賞作ということで頑張って読み進めた。 この人の文章がとても苦手だ。翻訳されたドイツ語で読みたい。 でも与謝野晶子の再来とか言われているので与謝野晶子の作品が気になった。 テーマとしては面白い。自身が母となった今、余計に母子関係についての本は面白いと思って読み進めたが、読了感としては掲載されていた2編とも「ここで終わり?」もう少し描き深めてほしかったと思った。 追記 ドイツ語版の「乳と卵」(Brüste und Eier)は、夏物語との合本になっているらしく、乳と卵の方のタイトルがBrüste(乳、胸)、続編として夏物語がEier(卵)というタイトル。友人曰く、夏物語の方はあまり読み進めていて興味が湧かなかったとのこと。でも同じ登場人物が出てくるいわゆる続編のようなものなのでいつか読んでみたい。
0投稿日: 2025.05.04
powered by ブクログ初めての語り口調だった。一つの文が異様に長い関西弁。縁子の方は読めたけど…。 二つお話が入ってたけど、表題作しか読めなかった。
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ今回は芥川賞受賞の中から気になるものを選んで読みました ラストシーンはすごい熱量だった 年ごろの女の子が気になる身体の成長や月一のものに対する嫌悪感と、同じ性別のお母さんに対する嫌悪感が一緒くたになってしまう緑子 とにかく拒絶反応のドロドロした気持ちとか月一のアレとか、膨らんでくる胸と萎みきった胸とか、何のために生まれてきたのかと何のために手術するのかとか…重なりに重なって関西弁の濃い音も相まってもう兎に角すごい 女の人はずっと卵にまみれて振り回されて 男の人は精にまみれて振り回されて 最近はそれはみっともないことですよ、という考えにシフトしてきている社会だから少子化問題があって、なのにルッキズムや加工やAI…どうなっていこうとしてはるんですか!?? って感想です
2投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログ「ヘヴン」が良くて、この著者のエッセイも面白かったから読んでみたけどダメだった 何が面白いというか、素晴らしいのか全然分からん 私が未熟なのか、大体、芥川賞受賞作は、?で終わることが多い。良さが分かる人になりたい
0投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログこの著者の作品は初読。 文体に独特なリズムがあって最初読むのに苦労した。擬音とかが普段聞きなれない音のはずなのに、なぜか納得してしまう文章力はすごいなぁと、、。 "乳と卵"よりもその後の"あなたたちの恋愛は瀕死"の方が自分は尖っていて好きだった。
0投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログ文章の感じが凄いの。 地の文がセリフに聞こえたり、誰が言ってる文章なのか、なぜだかはっきり分かったり。 川上さんロックな人だと思う。 そしてめちゃめちゃドライだ。 あなたたちの恋愛は瀕死 これよかった。
1投稿日: 2025.04.03
powered by ブクログもう一度読み返すとしたらどの部分ですか?→卵のシーンと銭湯のシーン。卵もうないん?のところで声を出して笑った。銭湯はここモデルかな、というところまで読了後直行してしまった。巻子と緑子の間でわたしがとても真っ当に生活しているように思えるけど、巻子と緑子それぞれの気持ちにも寄り添ってて、それぞれのひたむきさは読んでいて切なくなったり笑わせてくれたりしながは女性のめんどくささと強さと楽しさが伝わってくる。なんとなく大正時代の文豪が書く現代版みたいな感じで最期の卵のシーンは圧巻だった。緑子の厭という字が好きだ。
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログまさにカオス。。タイトルはホットケーキとかなんか美味しそうだし、料理にまつわる話かな。。?なんて思ってたら全然違くてびびった。乳が豊胸、卵は卵細胞と男性目線では結構なハードテーマ。印象的なシーンとして、中盤の銭湯のシーンでまじまじと他人の胸を見て評するシーンが記憶に深く刻まれた気がしてて、男ですので女性のおっぱいは好きですけど、興奮しないどころか何か胸に対して嫌悪感すら感じうる描写すごかった。しかし、芥川賞だの純文学だのといった作品は理解が難しい。。けど、個性があることだけは納得した。
1投稿日: 2025.03.10
powered by ブクログつら〜っと思考の垂れ流しをしているような文章。卵のシーンとか、著者の擬態語擬音語のセンスが好きだった。
0投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログ女は、 女しか理解できない不安とか悩みがあるよね、 って話。 あまり刺さらなかった。 新しい感覚があった。
0投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログお初の川上未映子作。表題作は文体に驚いたが、脳内で語りが生々しく再生される独特な感覚が早いうちに掴めてぐんぐん読み進められた。緑子が抱く、否応なくやってくる身体の変化で「女になる」ということを思い知らされたり、他者からそう思わされたりすることへの言いようのない居心地の悪さや気持ち悪さが、混沌としたまま、ただどうにも受け入れたくない気持ちは確かに日記に紡がれている。母親が豊胸にこだわる理由も、語り手が血のついた下着を見て受精の予定ないけどなとふと思うのも、なんか女であるという事実と、性・生との結びつきが強固である(強固なものであるとされてきた)ことによるもののような気がする。「生きづらさ」と言ってしまうのは簡単だけど、もっと重たいし厄介な鎖みたいな、そういうものを女は巻かれていると思う。 『わたしたちの恋愛は瀕死』 恋愛においてや社会的地位において弱者とされる人間の自意識ってこんなんだし、弱者同士がある種劇的に出会った結果、ハッピーエンドを迎える、わけでは無論なく、爆弾同士が衝突して悲惨な事故に終わるというのがリアルだし最悪だし良かった。
2投稿日: 2025.03.05
powered by ブクログ一文が長い読み物は苦手だ。表題作は、それこそつらつら、という感じでなかなか文が終わらない。著者の作風だろうか。にもかかわらず、主に関西弁での思考心情の止めどない流れに、いつのまにか飲まれている。特に女の、いつのまにか女になる過程への、価値観の違う女に対する、違和感と嫌悪感の描写が素晴らしい。その点において、代弁してもらった感、あの頃の自分が救われた感、を覚える人も少なからずいるのじゃないだろうか。何だか笑いながら泣けるような作品だった。
1投稿日: 2025.03.03
powered by ブクログ多分大学生の時に図書館で借りて一回読んでる 思春期の多感な感性で読んだらグッとくるものがある気がするけど、良い意味でも悪い意味でも私はその多感さを持ち合わせてないのかもしれない 読みづらい文章を書く人なのね、だけど次のページ次のページと読みたいと思わせる文章表現ですね、好きです、他の作品も気になる
1投稿日: 2025.02.27
powered by ブクログ短くて面白い。 ちょっと関西弁が大阪住みの自分からしても古いのか変な言い回しに感じて音読しても読みにくいと感じた。 都筑道夫のミステリイ指南より 「すぐれた小説というのは、声に出して読んでみることのできる、言葉の音楽性のようなものを、ちゃんと備えている作品が多いと、私は考えています。」 そういう意味では文章としては▲だが、テーマや心情を描くのは上手い感じた。 「乳と卵」 性の成長とそれに伴う様々な葛藤、そして女性特有の身体的な悩み、現代の身体感や他者からの視線、比較などが詩的な文章でつづられていた。 男性に置き換えると現代で言えばボディーメイクや薄毛、骨延長手術、メンズメイクなど己自身に矢印が向いてしまう心理状態に近いとも言えると思った。結局、物語上でも身体的な変化、美的感覚についてどのように結論づけたのかはわからずじまいではあったが、そのままでいいと安易な結論結ぶことは難しいと感じて著者も触れずじまいにしたのではないかと思った。 表題の乳と卵とは別の「あなたたちの恋愛は瀕死」はとても詩的な文章でよかった。 性的な関係、自分自身のやってることに対する遣る瀬無さ、惨めさ、色んな感情が渦巻くようで 異性との関係や社会に出ることに対する抑圧のような感情の爆発を感じた。
6投稿日: 2025.02.25
powered by ブクログ芥川賞狙いとは思わなかったものの、かなり筆者の意図、気運高過ぎの力作とは思えた。 ひらがな文体、長すぎる読点だらけの文章、擬態音使い関西弁で空気を設定。 いい意味で仕事人であります、川上氏138回 2007年下半期 芥川賞受賞作 しかし、こちらは自由に一読者…気持ちの良い読後とはいかず、ひたすら痛い。 巻子緑子が今後どんな年の取り方をしていくか…見たくない気も。 共依存や感情不安定、ネガなイメージが多い。 映画、特に漫画はそんなモチーフを多用することもあって、個人的には日本のそれらが嫌い。 洋画ほどメッセを感じなくて。 後の対談で村上春樹が語った感想は的を射ているかも。 関西に住んで40年、最初は慣れず、怖さすら覚えた「あの空気」 今でも一応コミュニティに溶け込むすべとしては「下手な関西弁」使うけど、こんなベタな話し方は一定の集団じゃないと頻回にはお目にかかれ無い。 マスゴミで歪んで使われるのは嫌な気分だし。 おんな…生理の血、乳房、ヒステリー、…全てネガに使われやすく、令和の今じゃ「演出効果」とすら思う時もあり 娘の世代ではスルーしてそのあり様を見ているみたいだから、それも社会の現象なのかな 今、「感激、気持ちの良い文体」として読んだ読み手が半世紀立つと、同じ感覚では読めないと思うが
1投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログ読み進める手が止まらなかった... 女性的視点かつ多くの人が公にはできない秘めた感情を全て綴ってくれている感じがして安心感もある。 テンポも良くて読みやすかった。
1投稿日: 2025.02.09
powered by ブクログこの文体、読んでほしいです。 内容も良かったけど、この文体。 書いて伝えるという行為が自由であることを教えてくれます。
1投稿日: 2025.02.08
powered by ブクログ思春期ならではの悩みだったり、親との距離感がとてもリアルでした。文章は独特でしたがすぐに慣れ、あっという間に読了。 命があるということは本当に幸せなのかを考えさせられた。
1投稿日: 2025.02.07
powered by ブクログ娘の気持ちは既視感があって共感した。子供の頃の繊細な感情を思い出せてくれた。一方で、母親への共感が一切できなかったのは、私がまだそこまで歳と経験を重ねていないからなのだろうか。10数年後に読み返してみたい作品。でも表現が露骨で苦手かも。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ小さい頃は大人は正しい生きもので、全てに理由があると思ってました。 「ほんまのことなんてな、ないこともあるねんで」 いつだったか自分も、大人にも間違うことがあるし、いっときの感情で動いたり、自身でも説明できない行動をとることがある、ということを知った時があった。上のセリフを読んだ際、そのことがグッと脳から引き出された。 また登場人物たちの会話は全て漠然としている。おのおの理論を持っているようで持っていない。衝動のままに感じたことを口に出す。そのとりとめのなさが逆に人の真実を映し出しているように感じられた。人間なんてそんなもん。 また、終始筆談で会話する緑子をみて、自分の思春期に持っていた頑固さを思い出した。一度はじめたことに対してやめてしまったら何か負けを認めてしまう感覚、別に勝ち負けなど自分の中にしかなく、しかも後から振り返ればくだらないことだと笑えるが、当時は何にも増して大事な事項であった。しかもタチが悪いのはただのノートという備品に、相棒のような信頼とアイデンティティを見出して、筆談している自分をイカしてると俯瞰してニヤニヤしていた気がする。緑子がどうかは分からないが。 この作品でストーリーとは切り離して特に好きだったのが、いつまで続くのか不安にすらなるほどの読点で繋がれていく文体。そのリズムが新鮮かつ自分にはとても心地良く、何度も口に出して読み上げた。小説初心者の自分には、小説にはこんな体験もできる余地があるのだと思い知らされ、また別の作品を読む意欲をわかせてもらった。
1投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログなんでもない、ある人々の日常。 情景が目に浮かんで面白い。 思春期の娘、一生懸命な母親、そんなふたりを見るわたし。 乳と卵てタイトルから違う物語を想像してたけど、これは面白かった。
1投稿日: 2025.01.30
powered by ブクログ川上未映子さんのエッセイが好きで手に取ってみたのですが、難しかったです…! 作中の中で確かになぁと思ったのは、産むかどうか関わらず卵子は生まれる前から作られているということでした。確かに不思議。
0投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログ登場人物のほぼ無意識の部分含めて、脳の隅々まで観察している気分になる。 新たな気づきがあるようでなさそうで変な気持ち。 言葉の表現や文章が独特で少し気味悪さがある。
0投稿日: 2025.01.22
powered by ブクログ『乳と卵』 緑子…姪 巻子…姉 国ちゃん 夏ちゃん 豊胸手術 『あなたつの恋愛は瀕死』 #芥川賞
1投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
年頃の娘と、ホステスの母親と、独身の叔母と、いろんな女の人生が乳と卵として進んでく、、、ほんの少しだけ自分の人生と重なるところがあった。女に生まれてしまった以上避けられないことがあって、それをどうやって消化していくのか、正直私自信もまだ向き合えていなくて、読み終わってからもドロドロした気持ちになる。
0投稿日: 2025.01.11
powered by ブクログ子供だった女の子がこれから訪れる体の変化を知り受け入れがたく思う気持ち、娘のことがわからない母親、何も言えない主人公。それぞれの葛藤を抱えながら生きていく。 いろんな乳と卵がでてきた。
0投稿日: 2025.01.10
powered by ブクログ緑子に共感しすぎて、これ私か?ってなった。 女に生まれて、勝手に生理がきて、勝手に子どもを産む準備をはじめて、PMSはしんどいし、生理痛は吐きそうになるほど痛いし、なんで私は女なの!?と生理前、生理中は毎周期病む。男女平等とか生理がある時点で不可能だろ、と思うくらい私は生理が憎いし、女に生まれた自分が嫌だけど、いつか肯定できるときがくるのかなと期待してる自分もいて、そんな自分にまた少しムカついて、でもなんだかんだ女として生きてるし、多分これからも生き続ける。
1投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ20. 読み終わった 題名が苦手で読んだことなかったけど 苦手だと感じた人間こそが読んだらいいと思った 女の身体への興味と嫌悪感 自分が女であることの不愉快さ あなたたちの恋愛は溺死だけ 数ヶ月あいて読んだのだけど やはり本というのは不思議で 読むべきタイミングでスッと私の前に現れる 自然と手がその本にのびていく 私は今私が憎くて情けなくてたまらないけど そんな時にこの本を読んで良かったと思う
0投稿日: 2024.12.23
powered by ブクログ最後の方が面白いんだけど、川上未映子の独特な文に慣れるまでに時間がかかった。 あなたたちの恋愛は瀕死も面白かった。
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログこの読みづらさに何か切羽詰まったものが感じられてよかった。豊胸の、胸大きく女子と冷やっと女子の論争みたいなのが面白かった。言いたいことなんとなくわかるけどめんどくさいこと考えるなあ。自分が化粧したり着飾ったりするのは(滅多にないが…)自分のテンション上げるためというのもあるし、男に限らず周りの人間から自分がどう見えるかも少なからず気にしてのことだと思うのでどちらかだけということはないのではと思った。少なくとも私はそう。 巻子母子が少し和解できた感じでよかった。緑子の考えてることが大人びてて、家庭環境が大変だと小学生でもこんなに大人びてしまうものなのかもしれないなと思った。 二作目も難解だったけど表題作と似た雰囲気を感じた。 こんなに難しいのに解説なしなのが潔さを感じて良かった。
0投稿日: 2024.11.24
powered by ブクログ表題作よりも後半の「あなたたちの恋愛は瀕死」が大好きです。文章のリズム感もこちらの方が好きです。後半だけなら星5です。
0投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ口語体で長い文章が読みにくかったけどするすると1日で読了。 私自身が経験したモヤモヤが凝縮されていた気がする。なんでこの世に存在するのだろう、なんで月経に悩まされなければならないんだろう、出産を経験しないならただ煩わしく苦痛なだけで、やっぱり出産は一度はしたほうがいいのかな…これらは年を経るに連れて自分の中でなんとかケリを付けた感がある。あとは豊胸って?というか整形全般って、人々は自分のためにしてるような気がするけど、やっぱり周りからの目や評判があるからこそ?ルッキズムに辟易する… 巻子は心を病んでる。咳止めシロップはオーバードーズ?豊胸にも取り憑かれてる、緑子が言うようになんでリスクを冒してまでするの、元夫に自分を見てもらいたいから? 緑子がひたすらにかわいそうだった。最後に緑子が声を発して、真っ向から二人が向き合えて、少しでも好転してたらいいな。 こんな文章を書ける川上さんすごいな。「夏物語」を読むのが楽しみ。 ★あなたたちの恋愛は瀕死 未読
0投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログちょっとだけ難しかった。 文体が読みにくいと言われているが、私にはそうではなくて、それは私が関西人ということが大きいのだろうか。 したいという気持ちに意味はないのだろうか。純粋なしたい、なのだろうか。(巻子の豊胸) 緑子の◯から始まる日記はわかるなぁと思った。 よく考えると生まれる前から生むことを想定した体が作られているというのはなんと不思議なことか、恐怖すら感じる。やはり我々は動物なのだと。 曖昧さが残る、おそらく意図的に余白を残しているこの本。 身体と、言葉と、いろいろ。 時間が経ってから読み返してみるのもありかもしれない。
0投稿日: 2024.10.12
powered by ブクログ川上未映子『乳と卵』 2010年 文春文庫(文藝春秋) 第138回芥川賞受賞作。 句読点はあるものの、改行がなく続いていく文体は最初驚きました。意図的なのだろうけど読みにくいなと。 でも読み進めるうちにその不穏な文体そのものが作品の内容を反映させているのだと思いました。 ただ僕にはこの世界観や主張はあまり馴染みませんでした。 よくわからなかったというのが正直なところかな。 彼女たちの心の闇や苦悩をふわりとした空気感では感じられるのだけれど、僕の読解力では難しいかな。 彼女たちは答えや光を見つけることができたのだろうか。そうあってほしいと願うばかりです。 #川上未映子 #乳と卵 #文春文庫 #文藝春秋 #読了
2投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログ私にはまだ難しかった。けれど、最後卵を被り合うシーンは好き。句読点が続く文体に読みづらさを覚えたけれど、それも好き。
29投稿日: 2024.09.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
う〜ん、どう捉えれば良いのか難しいという内容。以下、主観的感想を少し。 巻子は豊胸手術に固執してるが、その背景をあれこれ想像させる構成になっているけど、多分そこにあまり深い理由はなく、単にやってみたい、やりたい、それだけなのではないかなと。 他方、緑子は巻子に対する不満や申し訳なさなど様々な感情が交錯しまくり、結果として喋ることを止めるという彼女なりの手段で自分を守りながら今をいきてると言う印象。 勿論、全く違う印象や解釈もあると思います。答え?が一つに決まらないもどかしさがこの本の魅力なのかな? ちょっと自分の感性ではついていけない独特のテイストを備えた内容でした。
7投稿日: 2024.09.27
powered by ブクログ前半は引き込まれず、方言の読みにくさもあり、途中で読むのをやめてしまうことも頭をよぎったが、中盤で面白くなってきてそのままフィニッシュ。 川上未映子さんの本はこれが3冊目だけど、もし仮に展開のない話、情景描写だけを延々と書いたとしても、きっと面白く読めてしまう作品になるんだろうなぁと思った。乳と靴下、卵のところ、とても面白かった。
3投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
雑多な文章というか、語り手が各登場人物のみでその内面か内面から見た景色を描き続けてるため、口語のみの文章となっていて自分は苦手。 女の子が大人の女性になること、大人の女性が年老いること、そんな女性の生きにくさにフォーカスした作品
0投稿日: 2024.09.18
powered by ブクログこれは自分にはかけないなあ、と思わされる。全然違う人の心の中を覗き込んでるみたいで楽しい 卵のシーンは少し安っちいかも、と僕は感じた
1投稿日: 2024.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文体が口語体かつ関西弁でちょっと読みづらかったけど、「女」として生きていることをすごく考えさせられた。 巻子と緑子が玉子をかぶり合う場面めちゃくちゃ好きだなと思ったし、玉子は卵子の比喩で、それを壊すっていう描写だったのかなとも思った。 読み切りも好きでした!
3投稿日: 2024.09.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
乳と卵 思春期による性への嫌悪感と、男に捨てられた醜形恐怖症による乳への執着。に対する思春期の娘の葛藤。 自分の欲求も満たせない不安定で馬鹿で未熟な女が母親になってしまうことはこの世の摂理でどうすることもできないし、出生は国的に見て素晴らしいことなんだろうけど、子供のことを考えるとすごくムカつく。それでもこういう葛藤があって解決に進んだんですよ〜って言う美談なんだろうけども、母親にムカつきはした あなたたちの恋愛は瀕死 醜形恐怖症の女とフリーター劣等感まみれの男 この本は本当に女性特有の醜形恐怖を書いてると思う、どれだけ身にブランド物を纏っても化粧に何時間かけても街中を歩いていてなんぱをされることがなかったり、若い女から見下されたり、友達からは自分の考え(行きずりのセックスをしたい)を否定された上にそれ以下だと言われてしまい、どれも「女特有」の悩みが重なった。そうして女が徐々に狂ってしまったのか行き過ぎた美的価値観を持ってしまい、本人は綺麗に整えたと思った肌は他人から見ると「灰色の化け物」に見え、男は殴り、女が装備していた物や大切にしていた顔は粉々に砕け散ってしまった。
2投稿日: 2024.08.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
川上未映子さんは、黄色い家に続き2冊目なんだけど、文章がもしかしてすごく私好みかも。 主人公が、読書家だったりしない、素朴で普通な女性なんだなってことがわかるような書き方の一人称視点。 私が思考するときに頭で考えているのをそのまま文章にした感じ。だから、主人公が戸惑ったり追い詰められたり驚いたりすると、自分の方にもその感情がグッと入ってきて、追体験できる。不思議な感覚。4DX。 ストーリーも良かった。 なんとなく親に対しては性とか生とかを感じたくない時期って絶対あったと思うんだけど、それでも向き合わなきゃって思っている女の子・緑子(主人公じゃないけど)の物語。 母・巻子が豊胸手術をするといい出したことで、緑子は悩みます。 豊胸手術したいと思ったのはそもそも、緑子を産んでから、胸の見た目が悪くなってしまったため。それを聞いて緑子は、おそらく、自分を産んで後悔してるんだろうな、若くて子持ちじゃなくて輝いてた頃の自分に戻りたいんだろうなって思っただろう。 思春期の緑子からしたら、母から女を感じるのも嫌だというのもありながら、でもいまのお母さんは嫌いじゃないというか、大事だよ、って伝えなきゃというのもありながら、それでいて、母にこんなに後悔させるなら生まれてこなきゃ良かったとも思っている。複雑な心境をすごくうまく描かれていると思った。 文庫にして100ページ以上かけて描いていることや、私の頭の中にあるもやもやした感覚を、こんな風に一言で「緑子はこんな感情です、だと思います」っていい切れるわけないし、齟齬が生まれるに決まっているけど、一応、言葉を尽くして書くとしたらそう思いました。
0投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ併録されている「あなたたちの恋愛は瀕死」が好きだった。著者の文章がとても好き。 情景描写がきめ細かくて、自分も女の目を通して煌びやかなデパートを見ているようだった。女の気分によって女の見ている世界の色が変化しているような表現も素敵だ。気分が下がったとき、確かに世界はこんな感じだ、と驚きながら楽しんだ。
1投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
なんだこの文章は、、、 なんだこの読後感は、、、 センテンスがめちゃくちゃ長くて、句点で区切らず、読点でズラズラと続いていく。当然、「あえて」意図してなんだろうけど。最初、全然、慣れない。詩的な感じの文章。慣れない。 東京で1人暮らしている夏子が主人公。40歳の姉、巻子が、娘の緑子を連れて、大阪から上京してくるところが導入。そこから、東京での2泊3日の話し。 目的は、巻子の豊胸手術、の下見。 母子家庭での苦労、苦悩、胸に対する劣等感、その母、巻子を拒絶し始めて1年関、口を利かなくなった緑子。存在に対する劣等感で口が利けなくなった、と言うべきか。 その母娘の再生の話し、か。 描写がいちいち重苦しい。 最後の生卵を頭で破り始めるシーン、 が凄まじい。川上未映子節、全開。 ここのための、前振り、 このシーンの迫力が、エグい。 読点が、エグい。 卵の、殻を、破る。 黄身と、白身が、飛び散る。 黄身と、白身が、混ざり合う。 象徴的。うなる。 2008年、138回、芥川賞受賞作。 芥川賞。うなる。 この人の作品は、 やっぱり ずっっっしりくるなぁ、、、 うーん。うなる。 中編小説で、長くは、ありませんが 気合いと集中力が必要な作品です。 緑子の苦悩と母への愛情に救いを感じ、心臓がギュッとなりました。 関西弁も、ずっしりやで、、、 この文庫本には、もう一つ20ページあまりの短編作品が収められている。 「あなたたちの恋愛は瀕死」 この作品も、なんなんだろう…… なにを読んだんだろう…… よくわからない芸術作品に頭を殴られたような… なにを見せられたんだろう…… …………とにかく、スゴいと思った…… 独特の迫力がある
33投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ8/13 物語の内容的に女性視点の話なので、少し読書感覚が鈍くなって正直読みづらかったが、読み進める内に語り言葉にも慣れて引き込まれて、しっかりダメージをくらった。そのダメージは緑子のヒリヒリした思春期の立ち振る舞いと、失われた魅力を取り戻そうとする巻子の無鉄砲さ。 過去に経験した事と先に構える老衰の恐怖が入り混じっていて夏が舞台なのにヒヤッとする。 それと体の変化と思春期に懊悩して母とうまく話せず、意図せず刃を向けてしまう緑子が時たまみせる母への慈しみが読んでいると自分を見てるようで気恥ずかしくも懐しく思う。
2投稿日: 2024.08.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大変な思いしてまで自分を産み、育てようとする母のことが理解できない よく分からんものを自分の中に入れてまで豊胸手術したいという母の気持ちが分からない けど母を大事にしたいという気持ちはある 親子でも分かり合えないことはもちろんあるけれど、でもそれがお互いを大事にしない理由にはならないんだなと。 親子だからこその愛のかたちみたいなのが見えた気がした。まあこんな綺麗な言葉を使ってまとめれるほど単純な物語ではなかったけれど。 緑子が近くにいる母に対して大きな声で自分の不完全で不格好なありのままの気持ちを伝えたシーンはグッときた。 感情移入っていうより3人の生活を遠くからモニタリングしてる感じ。 薄暗いシーンが続き、風邪引きながら読んだこともあってか常時淀んだ気持ちになってました。 個人的には要所要所で出てくる緑子の文と、前半部分に出てくる冷っと女子と胸派女子の男性主義についての(不毛な?)言い合いが好きでした。
0投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ先見の明というか、普遍的テーマというか、ジェンダーの扱いに繊細になってきた今読むとまたとても読みごたえあり。先日テレビで今の女子高生たちの生理に関する意識を特集していたのを見て、自分の観念とのあまりの差に驚いたところだったから、偶然だが個人的にタイムリーな読書だった。自分が女性になることの葛藤や母への複雑な思いが怒涛のように流れてきて、心に痕跡を残します。そうだ『黄色い家』の作家だ!と、その筆力に圧倒されました。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログわかるけど、わからないし、わからないけど、わかる、みたいな感じだった それでも、そうやって生きていく、みたいな
2投稿日: 2024.08.03
powered by ブクログ評判ほどではなかったかな?ところどころの表現が詩人の面目躍如で面白かったけど、たまごのシーンは狙いすぎかな。全体的にちぐはぐな感じ。女性が読むと感じ方がまた違うのかも。
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ『乳と卵』 読点で息継ぎをしながら、長く息をするように続く独特な文章に、リズムを感じて軽く読み進めることができた。 中でも印象に残ったのは、回想として挟まれる胸女子と冷り女子の会話。本心では、巻子が胸女子、夏子と緑子が冷り女子に近い思想を抱いているように見える。ただ、夏子と緑子の発言・表現は、それぞれ形の違うものとして現れており、それらが巻子の半ば投げやりな態度とぶつかり合う・ぶつかり合わない様が面白い。 妄想の多い、夏子の視点から描かれた、卵を割り合う悲劇的なクライマックスには惹き込まれた。 意識しないように意識する故に逃れられない、巻子男根主義的な考え方と、それに対して嫌悪感を抱く緑子の考え方。SDGs・多様性などといったお守り言葉でははぐらかせないような機微があるような気がした。夏物語もぜひ読んでみたい。 『あなたたちの恋愛は瀕死』 劇のような展開だった。自己と他者に対して異常な感じ方をする二人の男と女、それらに対して「あなたたちの恋愛は瀕死」と言い放つような作者の視点も感じられて良い。短さの割に満足できた。
10投稿日: 2024.07.06
powered by ブクログ先に夏物語を読んでいて、その第一部が好きだったのでこちらも読んでみました。 ほぼ、夏物語と同じ内容でしたので新しく感じたことはないですね。 ただ、こちらの方が文体が個性的です。わたしは夏物語の方が読みやすくて好きでした。 良かったのは、女子二人?の豊胸に対しての議論です。男性主義が男根精神に置き換わる所が良かったです。笑えました。 「あなたたちの恋愛は瀕死」は、かなりホラーでした。しかし主人公に同情を覚えます。不憫すぎます。 東野正吾さんの怪笑小説の中の、おっかけをするお婆さんの話?を思い出しました。
17投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ川上未映子に出会ったばかりの高校生頃はこの人のことを好きで、本も買ったけど、気づいたら、この人の女っぽすぎるところが厭になってきて 買った本も、せっかく買ったのに読めなくなって それで、3年越しくらいに、人に貸す前に読むことにしたんだけど、乳と卵、ええやん、その後ろの短編も、ええやないの… フェミニズム寄りの思考になってきた私にぴったりでしたね、ええ。 男の思想に染まりたくないし、気持ち悪いし、 っていう気持ちを、私?ってくらいそのまま書いてくれてた。最近書かれたの?ってくらいなテーマで、すごいなって思った。 今この作品に共感できるのはたぶんあれだよね、少女の時には気づいていなかった世の中の悪意みたいなものが見えてきて、共感できるんだよね。で、それをいちばん伝えたい、未熟な女の子たちには、うまく伝わらないんだよね、それで、変な男に騙される経験とか、周りの子の話を聞いたり、そういうのを通して気づいて、こういう思想に共感できるようになるんだろうな。きっと私たち女性は、これを繰り返してるんだと思う。現にまだ妹は、フェミwwみたいなノリなんです。そうじゃなくてさ、ちゃんと、言ってること考えた方がいいよねって。 乳と卵、ちょっとセンシティブな感じがしてしまって、親の前で読めないし、リビングに置いておけないけど、思春期の子達にぜひ読んでほしい。 そして私は、川上未映子作品をもういっかい色々読んでみようかな。
3投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ芥川賞というので読了 会話調、関西弁、句読点ばかりの文章が独特 非常に読み辛いが、女性特有の難しい悩みや滑稽さを表現されて癖になりそう 短編2編を必ず読むことを勧める ・乳と卵 ・あなたたちの恋愛は瀕死 2つで完成された問題提起と感じる どこまでいっても男と女、人間もただが1動物 抗えない本能を拒絶はできない 賞に恥じないモヤモヤ感を味わう 言語化しにくいが、貴重な読書体験でした
64投稿日: 2024.06.10
powered by ブクログ女というものは、考えに脈絡が無いように感じる。それを再現しているのか、はたまた川上そのものなのか。男性にぜひ読んで欲しい。女のあれこれ、思考仕組み。知れるはず。
3投稿日: 2024.06.03
powered by ブクログ独特なリズムで連なる文体に終始馴染めなかった。自分が何となく「そういうもの」として受け入れてしまっていることを、客観的に捉えられるとそのように描写されうるのか、という点では面白く感じられた。心がざわざわするお話。
1投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ途中で断念。一言も話さない生理を迎えた甥っ子とその親の姉と自分。 うーん。文章がダラダラしてて面白さを感じられず。
1投稿日: 2024.05.25
