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上高地の切り裂きジャック
上高地の切り裂きジャック
島田荘司/文藝春秋
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総合評価

27件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本作は「上高地の切り裂きジャック」と「山手の幽霊」の2つの中編で構成された作品集。 まず本作は「上高地の切り裂きジャック」と「山手の幽霊」の2つの中編で構成された作品集。 まず「上高地の切り裂きジャック」は2000年の頃に石岡が解き明かした事件の話。 次の「山手の幽霊」はまだ御手洗が日本にいた1990年の頃の話。 この二つの怪奇譚に御手洗の推理が冴える。 「上高地の~」はスピンオフ作品「ハリウッド~」の創作中に生まれた副産物のような感じだ(あれほどグロテスクではないが)。 題名の「切り裂きジャック」から連想される残酷なイメージとは違って事件は単発、しかもどちらかといえば死亡推定時刻に関する話が多く、陰惨さの味わいは薄れている。 またこの頃、島田氏が力を入れていた冤罪事件への取り組みの色合いもあり、ここでは容疑者とされていた牧原信吾の無罪をどうにか証明しようという方向でストーリーは進む。これは金川一事件というのがモチーフになっているらしい。 しかし『最後のディナー』や『Pの密室』の頃に比べるとだいぶん石岡も以前のペースを取り戻しているようだが、犬坊里美の携帯電話の留守電組の話を聞いてショックを受ける件は50を間近に控えた男の台詞か?と思った。 蓮見刑事に嫉妬するところもちょっとなぁと思うのだが。 翻って「山手の幽霊」は、『~挨拶』や『~ダンス』の頃を髣髴とさせる御手洗の活躍ぶりが堪能できた。関係のないと思われた二つの事件がまたも大胆な設定で結びつく。これこそ御手洗ファンが読みたかった作品だろう。 しかし両作とも共通するのは御手洗潔の超人的な推理力。いきなり真相が見えているように動き回る様、人に命令を下す様は確かに面白いが、超人的すぎて、少々辟易した。これと比べるとやはり私は吉敷シリーズの方が地味ながらも堅実で面白いのである。 オレも歳を取ったかなぁ。

    4
    投稿日: 2023.03.26
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    冒険推理小説っぽいいい意味での現実離れした事件だった。 御手洗はいいキャラだけど現実に近くにいたらちょっとイラッとするんだろうなと思った。 ふたつの同じくらいの長さの物語があってどちらもテンポ良く読むことが出来た。 多少コメディタッチなところもあったが「山手の幽霊」の 最後の大岡の手記はなんとも言えないやりきれなさが残った。

    1
    投稿日: 2020.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回もかなり、それとそれどうやって結びつくの?!って感じの事件でしたが御手洗さん見事に解決。 面白かったけど、山手の方のラストの独白がちょっとしんどかった。。。

    1
    投稿日: 2018.09.14
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    再読。 表紙超気持ち悪い。 事件の内容も、まあ女性に多分に非があるとはいえ、散々な扱いよう。気分悪。 つーか、里美ちゃんの喋り方どうにかなりませんか。 これが若い女性だと思っているなら即刻認識を改めて欲しいわ。 石岡クンもネガティブ過ぎるわウジウジするわ、そりゃあ御手洗サンも見捨てて外国行くよ。なんでこんなキャラにしちゃったんだろう。 「異邦の騎士」あたりの時は、まだ気骨があって清々しいキャラだったのに; 幽霊話のほうは「無理あるだろう!」と思いつつ、面白いからまあいいか、という感じ。 例の場所から出てきた例のアルバムやら雑誌やらを、じーっと眺めているという御手洗サンの姿を想像して笑ってしまいました。

    2
    投稿日: 2015.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗先生シリーズ2作収録。 「下腹部が何故切り取ってあるのか?」 この出尽くした質問に心から完敗してしまいました。

    1
    投稿日: 2013.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『上高地の切り裂きジャック』 蓮見刑事から持ち込まれた相談。女優の細川みどりの殺害事件。暴行を受けた上に腹裂かれた痛い。事件現場である上高地で撮影を行っていた細川みどり。細川みどりに好意を寄せていた医大生・牧原真吾の精液。みどり屍姦したことを自白する牧原。屍姦した現場は牧原の父親の経営する病院の近くに森との証言。スウェーデンの御手洗に協力を求める石岡。みどりの体に湧いた蛆。 『山手の幽霊』 正木幸一の自宅の地下にあるシェルターから発見された大岡修平の遺体。死因は餓死。正木幸一に家を売った大岡修平。大岡の娘と婚約していたが病気にかかった娘を捨てた正木幸一。娘の自殺以後転落する大岡の人生。正木幸一の家の下のトンネルを通る最終列車の運転手・内海がみた怪奇現象。光るトンネル。列車の窓に張り付いた女の遺体。

    0
    投稿日: 2013.09.08
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    【上高地の切り裂きジャック】はトリックが非常に地味なうえ、警官で解決出来るネタでした。御手洗はスウェーデンから、石岡からのメールと電話だけでアッという間に真相を見抜くのですが、もはや超人としか言いようがないです(笑) 【山手の幽霊】はシリーズらしいスケールの大きさを感じさせましたが、トリックは「偶然によるものの連続」でご都合主義的です。 「御手洗シリーズ」ファン向けの作品だと思います。

    1
    投稿日: 2013.08.15
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    島田荘司なら「切り裂きジャック・百年の孤独」の方が面白かろう…カバーもアレな感じだし。と思いつつ読んでみたら、御手洗モノにしては軽く読めてしまい残念。「山手の幽霊」の方が面白かったかな。御手洗の良さが出てるなあと思います。 「上高地~」は里美の喋り方がいちいちイラッと来る(笑)島田荘司は女性描写があんまり上手くない気がしているのですが、これは特に…。(余りにも、こんな感じだろう、っていう描き方なんだよなあ…勿体無い!)

    1
    投稿日: 2013.07.13
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    御手洗シリーズ。中編が二編。 とんでも無いトリックが潜んでいるかと思ったが、どちらもそれほどの驚きはなかった。

    0
    投稿日: 2012.05.01
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    御手洗シリーズ。「上高地の切り裂きジャック」と「山手の幽霊」の2編。 上高地〜の方は御手洗は電話でのみの登場です。御手洗を引き立てるために登場する無能警察の皆さんですが、さすがにこれは警察の捜査がザルすぎる…さすがにもうちょっと有能だろうと思いたいです。 山手〜の方は馬車道時代の話です。石岡君は読者に愛されてるなぁとしみじみ(笑)

    1
    投稿日: 2011.12.08
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    上高地の切り裂きジャック (文春文庫) 残念なんですが、つまらなかった。最近の作品で強く感じられるのは彼の日本語は美しく響かないということだ。わざとかなぁ。間延びした石岡の話し方、里美の“若い”しゃべり方、そこここに出てくる言葉遣い、カタカナは英語にはならないのに無理に持ってくる当て字のような使い方。なぜか御手洗はきちんと話すので、意図的なものなのかもしれない。しかし、その御手洗はほんの少ししか出てこないので大半を我慢して読まなければならないのは苦しい。ストーリーが面白ければそれで埋め合わせになるかもしれないが、これは2時間ドラマだ!

    0
    投稿日: 2011.09.11
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    女優が腹を切り裂かれた死体でみつかる表題作と、地下シェルターで餓死死体として発見される男の幽霊が出たという事件を扱う中編「山手の幽霊」を収録。

    0
    投稿日: 2011.05.07
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    表題作と「山手の幽霊」が入った本作。私は話的には山手~のほうが好き。御手洗さんが日本に居るし、ね。あまりにも切なすぎる、動機。こんなヤツ大嫌いだー。と思うけど、矢張り殺してはいけないよ。だから切なかった。

    1
    投稿日: 2010.11.17
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    「女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために?そして密疑者には鉄壁のアリバイが…。“切り裂きジャック”が日本に甦ったかのような猟奇殺人に、名探偵・御手洗潔が挑む表題作ほか、横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録する。」by Amazon 表紙がなんとも言えません・・・(笑) 「上高地の切り裂きジャック」は御手洗さんは電話だけです、その電話の内容も凄かったけど。 警察の人もなんだかのほほんとしてるし、読む人によってはイライラするかも。 でも謎が解けた時はやっぱりすっきりします。 電話だけで解決する御手洗さんが凄過ぎます。 「山手の幽霊」 まだ御手洗さんが外国に行く前のお話です。 ぐわぁ、これ少し日にちの系列がよく解らなくなりましたよ。 幽霊というか、まぁ幽霊じゃないんですけどね(笑) どうして幽霊だと思ったのか、その辺が解ると面白いかと。 いや、ホント悪い事はするもんじゃないよ、と思いました。 誰かを裏切るとか、そういう事を平気でする人間はいつかしっぺ返しをくらいます。 ラストが延々と手記で終わってしまったのは残念。

    1
    投稿日: 2010.02.03
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    島田作品は知ってる割に、読んだ冊数はとても少ないのよね。 2編の短編集。 内臓を抜き取られた女優が不可解な謎を残して、上高地で殺された。 そこで、御手洗さんがい外国から、石岡くんが送ったFAX原稿だけでスパッと快刀乱麻に名推理してくれる! 『添付ファイル』やら『デジカメ』警察署長にある『テレビ電話』やら、最近に近いものが描かれてるなぁと思ってみたら、2005年上梓かぁ。 やっぱり。 御手洗さんもこの時代を生きているのかと思うと、何だか不思議(笑) この女優さんのお話は、大病院の経営者の息子が憧れの女優さんを死姦してしまうんだけど、殺人は犯していない。 真犯人は、実は父親の方だった!って話ね。 これはすごく面白いってわけじゃない。 2編目の『山手の幽霊』 こちらの方が面白かったな。 山手にある、高大にある、地下シェルターのついた呪われた家のお話。 真っ暗な、小さな箱(核シェルター)に、思いもがけず閉じ込められるというのはとてもつらいでしょう。 想像を絶します。そこで餓死しちゃうなんて・・。 動機も病気の娘を巡ってだし悲しい。 最後が犯人(父親)の手記というところがこの作品をぴりりと締めていて良かった! ただね、この本の表紙が戴けない。 センスが感じられない。 表題作の話の、内臓を抜き取られて代わりに石が入ってるっていうのを表現したいのはわかるんだけど、 「明らか合成です」ってかんじだし^^;

    1
    投稿日: 2009.07.11
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    09/05/22読了。 中編2本。表題作と山手の幽霊。 表題作はそういうトリック(?)かー!というあれで、山の手はやるせなかったな。 しかし表題作はやっぱりまたご飯前にはちょっとorz

    1
    投稿日: 2009.05.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗潔が挑む怪事件。中篇2作を収録。 『上高地の切り裂きジャック』★★ 御手洗が解決してきた過去の事件は破天荒なものが多かった。奇想天外な事件が脳裏に焼き付いている。そのせいか、この『上高地の……』は猟奇的事件ではあったが、ミステリとしての謎においては平凡な印象だった。 御手洗も不在。スウェーデンに行っており、メールや電話でのやり取りにより、事件を解決に導くかたちだった。 印象に残った御手洗潔の言葉があった。 「逮捕したら口は貝になる。その後引き出せる自白など、しょせんは行儀の嘘にすぎない。これは基本です。社会において、自分から自白してもらうのが一番です」 『山手の幽霊』★★★★ 奇妙奇天烈な事件が連続して発生。御手洗潔のもとに相談として持ち込まれる。こちらは御手洗自ら捜査に乗り出す。事件を調べるにつれ、出てくる不明事の数々。バラバラになったジグソーパズルのピースのよう。ピースのひとつひとつを嵌め込んでいき、一枚の絵を完成させるかの如く、御手洗は事件の真相を明らかにしていく。 過去にあれだけの難事件を解決してきた御手洗に、未だに信頼を置けない石岡が悲しかった。 以下 ネタバレあり。 わずかな不自然さを感じたのは、核シェルター床下にあった重要書類等の隠し箱の蓋。蓋は四隅をネジで止めるかたち。その蓋を、中で死んだ男は閉めたのか、開けたままにしたのか? ドライバー(ねじ回し)は所持していなかったが……。侵入するときにはネジ止めされていなかったはずだ。入れたのだから。ネジはどこにあったのか。その家を買った男は当初、隠し箱の存在を知らなかったのか。蓋がネジ止めされていないことに気付かずにいたのか。死体発見後にはじめて隠し箱があることに気付いたのだろうか。いずれにしても、警察の現場検証はお粗末。中で人が死んでいれば、どこからか入ったのは確実なのだから、徹底的に調べなきゃ。

    1
    投稿日: 2009.03.10
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    今日の買い物 切り裂きジャックをモチーフにした話といえば『切り裂きジャック・百年の孤独』という作品があるのですが、名作なんですけど。この表題作も面白かったです。 あと、もうひとつ収録されてる短編『山手の幽霊』もあるんですけど、これは探偵小説っていうより、なんだろう、冒険小説っていうか。娘が報われなくて、どうにもやりきれない感情が芽生えてくるんですけど……。

    1
    投稿日: 2008.03.18
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    御手洗シリーズ。「山手の幽霊」はなんだかんだと石岡は心配していたけれども読者側から見れば安心して読めた。小難しいこともなくさらっと。

    1
    投稿日: 2007.10.23
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    アリバイトリックの崩し方は、正直言って普通の人間にはわからんだろう、と思った。もちろん事件の新奇さと解決の手際は素晴らしいけど。 併録の「山手の幽霊」の方が楽しめたかな。なんとなく、地に足のついた展開、という感じで。まあそれが島田荘司の良さと重なるかどうかは別として。

    1
    投稿日: 2007.10.21
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    グロい。痛々しい。同じく収録されている「山手の幽霊」はそれほど面白くない。探偵御手洗さんは最近よくあるタイプの探偵だけど、不遜なところが何ともホームズっぽくないこともない。

    0
    投稿日: 2007.09.06
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    女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために?そして密疑者には鉄壁のアリバイが…。“切り裂きジャック”が日本に甦ったかのような猟奇殺人に、名探偵・御手洗潔が挑む表題作ほか、横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録する。 「山手の幽霊」は推理+冒険という展開で昔の推理小説を彷彿させます。それにしても、この作品の御手洗は人間味があり少し丸くなった気がします。

    1
    投稿日: 2007.05.18
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    上高地でドラマの撮影中、女優が腹を裂かれて殺された。その腹の中には何故か石が詰められていて。御手洗シリーズですが。なんでだろう?私あんまり御手洗シリーズとウマが合わないんだろうか?あまり面白いと思わなかった・・・。ロジカルな謎解きは好きなんですけどね・・・。

    0
    投稿日: 2007.02.15
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    新規購入ではなく、積読状態だったもの。 2011/12/5〜12/6 御手洗潔シリーズの中編二編。表題作と「山手の幽霊」。御手洗シリーズならではの奇想天外なトリックが楽しめる。どちらかといえば、後者がより好みか。しかし、よくもまあ、こんなトリック考えつくなあ。

    1
    投稿日: 2007.01.26
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    1月17日読了。御手洗潔シリーズ。このシリーズは、やっぱり石岡くんが出てきて欲しいと思った。『ネジ式〜』がいまいちに感じた理由の一つが石岡くんの不在だったから。天才で変人の御手洗に振り回される石岡くんが好きなんだなぁ〜。

    1
    投稿日: 2007.01.18
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    御手洗シリーズもの。表題作と『山手の幽霊』の2編。『上高地の切り裂きジャック』の方は、陰惨なものを予想させるタイトルのワリには、あっさり。わざとそうなのかな。/「山手の幽霊」の方は、季刊・島田荘司で既読。実は構造が頭の中に浮かべられない(^^; ‘過去’の話なのが淋しいけど、やっぱり前面に御手洗さんが出てる方が好きだ。2編に同じ病院が出てくるのは、何か意味があるんだろうか。

    1
    投稿日: 2006.12.11
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    久々に読んだ御手洗のシリーズ……ですが、被害者の所持品確認もしない刑事とか、なんかもういろいろつっこみどころ満載。表題作よりはまだ「山手の幽霊」の方が御手洗の出番が多くて懐かしい分まだよかったかなぁ。

    0
    投稿日: 2006.11.21