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総合評価

30件)
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15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミタライ教授≠御手洗という図式は推測できたが、犯人とまでは予想できなかった。ロドニーの手記もミスディレクションの要素であるのは頭では解っていたが、見事作者の術中にのせられてしまった。 しかし今回の御手洗物は読書の牽引力が小さく、なかなか読み進めなかった。これは語り役が石岡からバーニーという街の飲んだくれアマチュア作家の手によるものだという手法を取っており、文体も変えていたのが大きかったように思う。 さらに御手洗ならぬミタライ教授が明らかに今までのエキセントリックさが鳴りを潜めて、ものすごくニュートラルな人物に書かれている―これはもちろん作者の意図ではあるのだが―のもこちらの期待を裏切った形になった。 今回も島田氏が提唱する21世紀本格としての大脳生理学と本格の融合がなされている。昏睡状態から目覚めた時の記憶の初期化でそれを基に手記を書いた者の錯覚を上手く利用しているのだ。 この辺のアイデアは正に島田氏の独壇場とは思うのだが、やはり御手洗が大人しく事件に追従するのが退屈で、カタルシスに届かなかった。 こうして考えてみると、御手洗シリーズは事件の奇抜さや驚天動地のトリックよりも御手洗の強烈な個性が作品の魅力の大半を担っているのだなぁと再認識させられた。 しかし今の本格作家でこのようにシリーズ探偵が海外で活躍し、しかも登場人物が主人公以外全て外国人なんてミステリを書くのは島田氏しかいないだろう。そう考えるとやはり島田氏は双肩する者のいない孤高の存在なのだ。 山口雅也氏の云う「日本本格ミステリのボブ・ディラン」は正に的を射ている。

    3
    投稿日: 2022.10.22
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    最初読みにくいかな、と思ったけれど、そこはやはり島田荘司先生。中盤からはストーリーに引き込まれて、一気読みでした。見破れないトリック、さすがです。

    4
    投稿日: 2021.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり島田作品はすごいなあ。スケールがどんなミステリよりも圧倒的に大きい。今回は、わりと先の読める展開だったけど、それでもユダヤ人とイスラムの対立とか、旧約聖書の出エジプト記など、サイドストーリーが勉強になる。 ネス湖のほとりの村も雰囲気があり、また少々飽食気味だか死体の演出もインパクトがある。 ロドニーの、ユダヤの唯一神ヤーハウェは暴力の神だとか、復讐を認めているとか、ユダヤ人とは思えない?思想が目新しかった。 飲んだくれのバーニーと、癇癪持ちのバグリー警部のコンビもおもしろかった。バーニーもあんなに飲んだくれてる割には思考力がある笑 最後の本物の御手洗の登場はかっこよかった!御手洗が偽物なのは薄々気づいた。というのも御手洗があんなに存在感が薄いはずないし、また犠牲者が次々に出るのを止められないわけがないもの! 御手洗はほんとにあちこちの国に救世主として出現してて、世界的に活動する探偵ですね笑

    6
    投稿日: 2021.02.09
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    ひとつの事件に対して並行するふたつの記述、となれば大抵そこには叙述トリックが仕掛けられているもので、しかも随所に違和感を覚えながら読み進めたのであるが、しかし容易には見破れない仕掛けがやはり潜んでいた。 とはいえ構造自体は単純なもので、ミステリは兎角どの視点から事件を描くのかという作者の企みと、それから既存のトリックの組み合わせによって、如何様にも変貌しうるものだと感じる。

    2
    投稿日: 2017.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    記憶の画家ロドニー。 子供の頃自分が住んでいたティモシー村の光景を40年後に非常に正確に絵に描きおこすことができる。それしか描かない。 現在のティモシー村でバラバラ殺人事件が起こる話と 所々にロドニーがその殺人を行っているという手記が挿入されて話が進んでいく。 が、最後の方で手記と実際の事件との相違がでてきて、あれ?ってなる。 語り手の酔っぱらいバーニーが好ましい(笑)。 彼と署長のバグリー、部下のトムとミタライ教授の4人がメインで話が進んでいく。

    1
    投稿日: 2016.05.22
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    う~ん、特に引き込まれるような内容でも展開でもないし、読後感としても余りインパクトは大きくないかな? それと、作者の社会的主張が、この頃の作品としては感じなかった。 いつもの女性論とか、都市論、薬害や先天性の病気、歴史的背景などはなく、 スコットランドの雰囲気を味わうという作品なのかな? 暗闇坂の人喰いの木で列車でロンドンからスコットランド方面へ行く途中の美しい描写があったけれど、やはり島田荘司さんはイギリスの田園風景とかネス湖やスコットランドによい印象があるんだな! ということがわかります。 確かに自分でもイギリスはロンドンを離れて田舎に行くとその美しさが印象に残るというのは感じているので、その辺りは共感できます。 やっぱり、御手洗ものより吉敷ものを書いてくれないかな?

    2
    投稿日: 2016.04.26
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    御手洗が出てくるんだけど、メインじゃない長編小説。 結構初期の段階で、これはちょっとおかしいな。と気がつく。んで最後はやっぱりかーって思う。 でも、一番初めの話に戻らないままお話終了しちゃう。 とある外国の村で起きる連続猟奇殺人事件、その犯人は……という話。 アル中よっぱらいの人が、今回はワトスン役をやってる。

    2
    投稿日: 2016.02.13
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    違和感を感じながら読んでいたけど、原因は語り手が違うから御手洗さんもあまり登場しないのかと思っていたら、最後にそういうことか!とびっくりした。ダイイングメッセージとか額のYとかなんかちゃちい感じだし、犯人の動機もいまいちピンとこなかった。やっぱり語り手は石岡くんのほうがいいな。

    2
    投稿日: 2015.10.03
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    御手洗潔シリーズの異色作。読み落としていたものを2015年に読了。賛否両論とのことだが、自分は称賛側。世界中を飛び回る御手洗潔シリーズだが、人間関係が密に絡み合っているところはなんとなくムリしているように感じる。

    2
    投稿日: 2015.03.18
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    島田荘司の『魔神の遊戯』を読了。御手洗シリーズ作品。 随分前に購入した本なのだが今ひとつ読む気が起きなくて、今回ようやく重い腰を上げて読んだところ、中々面白く興味深くもあった。 ティモシーという村での、旧約聖書の内容になぞらえるかの様な連続猟奇殺人事件。 御手洗はウプサラ大学の教授になっているが、実はこのシリーズは『斜め屋敷の犯罪』までしか読んでいなかったので、いきなり教授になっていたのは驚いた。やはりシリーズものを最大限に楽しむには刊行順に読むのが大切だろう。 一般読者には無関係な事だが、キーとなる登場人物がオレと同じ病気を患っていたので、そういう意味で本作は感情移入しやすかった。症状の描写があるが、フィクションの人物とはいえ、オレより重症のようで辛い感じを受けた。 ある仕掛けが全編に渡って施されている。本作は村人の視点で語られている為、そのこと自体は見破ることが出来たのだが、犯人には意外性があった。この手法はミステリによく使われているが、すっかり引っかかってしまった。 あらすじを読む限りでは完全にありえない事件を、ミステリとして一体どう説明を付けるのか楽しみにしていたが、なるほどそう来たかと思わされた。多少誇張表現されたあらすじと言えるが、読者に興味をもたせるにはそれも一種の手法であろう。 ただプロットが面白い反面、動機が今ひとつ弱い。手間のかかる見立て殺人は当然リスクが伴うが、動機がそれに見合わないと思わざるを得なかったのは少し残念。 だが、それを補って余りある壮大なプロットは一読の価値あり。

    1
    投稿日: 2014.11.24
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    御手洗が出てくるのが遅すぎてなんだか、物足りない気がします。 犯人の動機と手口の手間と労力が釣り合ってなくて、なんだか腑に落ちない。 腹違いのペギーを殺すために、カモフラージュで 4人も殺すとか、どう考えても大変。 しかも縫ったりちぎったりだし。 一人殺して隠す方がまだ、現実的だと思う。 ロドニーが未来のヴィジョンだと思っていたものは、精巧に作られた村でのジオラマで昔遊んだ時のことだったことが判明。 手記は子供の頃書いたものだった。 この真相は、面白かった。 最後駆け足で物語が解けていくのが、、、。 伏線も少ない気がするし。 バー二ーは酒びたりすぎて心配になった。

    2
    投稿日: 2014.06.07
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    「どうなっちゃうんだろう?!」という話にちゃんとオチがつく。すばらしい。読み終わってからプロローグを読み直すと味わい深い。

    2
    投稿日: 2014.02.14
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    メイントリックは綺麗に決まっていたと思います。ヒントが至る所に張り巡らせているのに気付かせないところは、作者のストーリーテリングの巧さによるものだと思います。 しかし、納得いかない点が多かったです。最後の謎解きの部分は、何か駆け足的な感じであっけなかったです。 犯人の動機も不満でした。バラバラにしたり、死体を犬にくっ付けたり等、計画的で大掛かりだった割には浅はかな動機だったので腑に落ちなかったです。 また、ロドニーの日記に則って遂行する意味も説得力が欠けていたと思います。魔神の咆哮の正体も拍子抜けでした。

    1
    投稿日: 2013.08.15
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    今月の5冊目。今年の50冊目。 ちょっと途中で読むのがだれてしまった。なんとなく釈然としない感じが読んだ後は残ります。ちょっと裏表紙の文句は本の内容とよくあってないんじゃないかなーと思いました。あとは、解説の人もなんだかよくわかったようなわかってないようなコメントでちょっとイラッとしましたね。全体としては微妙って感じです。

    0
    投稿日: 2013.04.11
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    途中で「この人が犯人?」と思ったら当たっていた。やはり前に読んだのかもしれない。面白かったがもっとシンプルにならなかったかな。

    1
    投稿日: 2012.12.20
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    ハウダニットの本格物かと思ったらメインは実は叙述トリックとの併せ技だったという御手洗シリーズでは初めて?のパターン。読み物としては面白く読めましたがミステリとしては色々な要素が入っている分どこか中途半端な感が。

    1
    投稿日: 2012.11.04
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    凄惨な事件が描かれている。事件の謎が非常に魅力的だったが、解決してみると思ったほどの意外性ではなく、期待しすぎた感はある。 しかし、なんともいえない暗い雰囲気やミステリー好きが喜びそうな描写は飽きさせない。

    1
    投稿日: 2012.02.11
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    久々に御手洗シリーズを読んだ。と思ったら…。トリックは、ちょっと島田氏にしてはさっぱりした印象。最後の御手洗の一言がかっこ良かった。

    1
    投稿日: 2011.11.22
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    御手洗シリーズ。結果を予測できていたつもりだったけど、上を行かれた。。分厚い文庫だったけど、厚さを感じさせないおもしろさ。

    1
    投稿日: 2011.07.20
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    ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇

    0
    投稿日: 2011.06.08
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    御手洗潔シリーズ。久々に読んだ、島田壮司作品。さすがに重厚。迫力ありますね~ 最初はなかなかつらいけど、最後は一気読み。

    1
    投稿日: 2010.05.09
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    「暗闇坂」のようなグロテスクさと、「異邦の騎士」のようなカラクリ。 御手洗ファンなら最初からなんとなく分かると思う。 スェーデン行ってから、またコーヒー飲むようになったんだなぁ。 御手洗モノとしてはちょい物足りなかったかな。

    1
    投稿日: 2009.04.02
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    新規購入ではなく、積読状態のもの。 2010/4/27~5/1 スコットランドのハイランド地方にあるティモシー村を舞台に起こる老女の連続殺人。犯人は昔老女達にいじめられた「記憶の作家」として名を上げたロドニー・ラーヒムなのか? 御手洗潔シリーズ。 最近、島田氏の作品で主流をしめる脳科学を交えた内容。ううむ、あまり成功しているとはいえないような。

    1
    投稿日: 2007.01.26
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    やっぱ外人しか出ないってつらい…。名前が覚えられない。しかし、ミタライさんのからくりにはやられた!あんまり奇行が見られないなとは思ってたけどサ、そう来るとは!やられたね。それにしても、島田氏は地下に何か細工をするネタが好きだね。(20061001)

    1
    投稿日: 2006.10.06
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    久しぶりに読んだからか、一寸、いやかなりグロく感じたが面白かった。どうにも小首を傾げざるを得なかったが成る程なぁ。

    1
    投稿日: 2006.09.17
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    新潮社のミステリ新ライン。いわゆる新本格派の作家たちがズラリと揃って書き下ろすシリーズ。その第一弾として登場。 欠かせない作家ですもんね。で、もちろん御手洗。 舞台は海外。回想から物語が始まるのですが、全体を通じて、島田先生らしい作品になっているのではないでしょうかね。 脳内に存在する風景を、寸分違わず何度も描く作家。興味を持ち、接触を図った御手洗は、唯一描かれた奇妙な人物の姿に目をとめる。 やがてある町で、その絵をなぞったような事件が起こる。 画家には未来が見えるのか、それとも・・・。封印された過去が、今、甦る。 ミステリとしては申し分のないデキだと思います。さすがというべきでしょう。 やはり島田荘司。最後になってからぐるっとひっくり返された気がして、ああ、ミステリってこうだよね、と思わされます。 それを含めた上でこの星の数。 なんでかというと・・・。以下ネタバレになります。 あのですねーーー私はですねーーー。 全編に渡って御手洗出ずっぱり、っつーのが読みたいんですよーーー。 謎に翻弄されたりとか、犯人に出し抜かれて悔しがったりとか、最後にはやっぱりしてやったり! みたいな。 そんな御手洗が見たいんです!!!!! まさかミタライと呼ばれている探偵が偽者だったなんて思わなかったんですけども、でもそれでも、随分と薄い描写だなーーと違和感はあったんですよね。 島田先生、しばらく御手洗書かなかったからか?! とか妙に勘繰ったりしちゃったくらいなんで。 なので、なんというか、ミタライ不足みたいな感じで、ミステリ的には申し分ないかと思いますが、ミタライ不足解消には至らなかったので・・・。 「えーーーーーそんなのナシだよーーーーーーーー」 ってのが読後一番言いたかったことでした。 そんなわけで、この星の数。嗚呼・・・御手洗の、こう、腹に響くようなのが読みたいです・・・先生、今年こそはどうかお願い・・・(=人=)ナムナム・・・ ちなみに私、月並みですが、御手洗シリーズでは『異邦の騎士』が一番好きです。 島田先生の作品の中では、『奇想、天を動かす』も好き。もう泣いた泣いた・・・。 今のところこれがツートップ。これに次ぐものを期待してます。

    0
    投稿日: 2006.04.30
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    「セント・ニコラスのダイヤモンドの靴」と同じシアルヴィ館のカフェで キヨシがウプサラ大の教授たちに話してきかせる世にも奇妙なお話・・・ 知能指数がとても低いロドニーが ある日天啓に導かれ、キャンパスに絵を描き続ける。 その絵は写真のように精密で、 古い城壁の一角を描いたものなど、積まれた石の数や組み合わさり方角度など完全だった。 そしてその絵はのちに起こる大事件の謎を解く鍵でもあった・・・ 赤い魔人、復讐神ヤーハエなど 興味深い逸話などが満載です。

    1
    投稿日: 2006.03.17
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    御手洗潔シリーズ。‘未来の記憶’で絵を描く画家。彼の手記。そして描かれている村では、魔神の仕業としか思えない連続殺人事件。‘そのこと’にはすぐに気付けるのだけど、何処で解決するかに期待できるし、ボリュームのある長編で読み応えあり♪

    1
    投稿日: 2006.03.06
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    島田荘司にしては、私はワクワクしなかった・・・。どうしてか、というのは何冊か御手洗モノを読んだ後ならわかるかも・・・?

    1
    投稿日: 2006.02.11
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    御手洗シリーズ。物語に入り込むまでが読みにくかった。途中、あれ?と思ったが、ラストで納得。でも、語り手は石岡がいいな・・・。

    1
    投稿日: 2006.01.19