
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
伊賀の忍び「無門」は、腕はいいが無類の怠け者。女房(←無門いわく)のお国にも、いつもやり込められている。伊賀攻略を狙う織田信雄軍と、百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との壮絶な戦いが始まった・・・ 「のぼうの城」がおもしろくて読んでみた作品だが、最初はあまりページが進まず、途中で一度離脱し、冷却期間をおいた。信雄との戦がクライマックスに入る前あたりからは、テンポよく読み進められた。 伊賀者の金に対する執着と、人の命を何とも思わないあっけらかんとしたカンジは辟易すべきものだが、むしろここまでくると潔い。だからこそ、その中で見せる無門の人間らしい部分にぐっとくる。最後の戦の前の、凛(北畠具教の六女)のくだりと、最後のお国のくだり、鉄を連れて行くくだりは特にそう思った。 それにしても、文吾が後の石川五右衛門とは。若い頃は血気にはやり失敗するタイプだったのに、大泥棒になるのね~。
0投稿日: 2011.10.22
powered by ブクログ2011.10.16読了。 のぼうの城、小太郎の左腕と比べると後味はすっきりしなかったかなー。 伊賀者の心は人間の悪い部分のみを集めたようで、あまり好きにはなれなかった。 信雄軍の兵の首にかけられた金につられ、兵たちの首に群がってるのを想像すると、ゾッとするものがあった。 けどそれは彼らのせいではなく、受け継がれた忍びの稼業と地侍たちのせいかもしれないと思うと、お国が言ったように可哀想だなと。 対する信雄側。 やっぱり日置大膳が好きだなー。 男気溢れる性格、裏切りが常の戦国時代において主を想い従う大膳の考え方は、単純なのかもしれないけど読んでいて清々しい! 伊賀攻めの後信長が信雄を叱る場面は1番好き。 息子を叱りながらも、嬉しく思う親心が見えた気がして。 しかも信長と信雄性格似てるし(笑) 信雄軍は伊賀攻めに失敗し、無門はお国を失った。 後で、真の主謀者三太夫たちは信長に再び伊賀攻めされ伊賀は滅びることになるけど、無門も信雄軍もどちらもすっきりしない終わり方になってたのが残念。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ巻末の参考文献が示すように、しっかりとした土台に物語がたっている。 ポンポンとテンポ良く場面転換され、映像的な感覚がつよい。 登場人物の武士の会話文は時代劇調ではあるが、伊賀者にいたってはほぼ現代語であり、軽い。その軽さがこの小説のよさでもあるが、全体的につるっとしておりひっかかりがない。エロと生への執着がない山田風太郎というか。それが良さなのはわかるが、物足りない。面白いんだけど。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログのぼうの城が面白かったので、購入。この人の本は読んでるうちに映像が再現されるので、歴史小説だけどすごく読みやすい。 最後ちょっと悲しい終わり方なので、読後感がいまいちすっきりしなかった。
0投稿日: 2011.10.15
powered by ブクログ伊賀忍者vs.織田信長の息子軍団。 忍者すげー!!と思うこと間違いなし、 の時代小説。 史実からフィクションを描く手法は、 「のぼうの城」よりも煩くなく程良い感じ。 ただし、「のぼうの城」程の爽快感がなく、 星3つ。
0投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とてもテンポがよく、漫画っぽくて面白かった。 今まで持っていた忍者に対する漠然としたイメージが一新されてちょっと驚きもあった。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログ展開が派手で面白い!忍者ものはあまり好きでないため期待していなかったが、良いほうに裏切られた!痛快!
0投稿日: 2011.10.12
powered by ブクログ織田信雄と伊賀国の天正伊賀の乱。織田に寝返った家臣らに殺られる北畠の悲哀から物語が始まる。当然、江戸時代の武士像ではない。それ以上に生きるためとはいえ、忍びの生き方はむなしく、大膳の予言はある意味現代に当てはまっている気がする。気づいた柘植、平兵衛、そして無門が切ない。ヒーローであり気持ちのいい忍び像と残酷さをあわせ持った作品だ。
0投稿日: 2011.10.11
powered by ブクログ伊賀の忍者群VS織田の次男信雄軍。 史実を取り入れた時代物だけど、言葉遣いが武士武士してなくて、随所で忍者が「まじかよ」とか姫が「うそっ!」とかフランクな物言いが混じっているのが可笑し味があって妙に親しみがわく。 信雄軍の主従のわだかまりから君主の人間的成長、殴りあっての和解や、忍者のわかりやすい利己主義、それを弁解しないところ、自分の欲求にあくまでも忠実なところにはある種の爽快さがあり、戦闘シーンでは凡人と英雄の力量差がはっきりしていて無双状態など、随所に気持ち良さ・小気味のよさを覚えた。 戦乱ものだからどちらかが負けて、負けた方は悲惨なことになるという前提があるのだけど、このように登場人物に人間的魅力があるため、読み進めるうちどちらも悲惨な目にあってほしくなくなってしまいました。 物語の進行は一応国VS国なのだけど、無門・信雄・大膳あたりの個にフォーカスしていて、大局のために個がさくさく死ぬ類の展開の話ではないため、荘厳・壮麗といった雰囲気はないものの重くなく気軽にさくさく読めた。 最後はちょっとせつない。 面白かったです。
0投稿日: 2011.10.02
powered by ブクログ面白かったです。史料からの引用が所々にあって史実に沿った形で書かれていて、その点で興味深く読めました。戦の場面も迫力があります。登場人物も個性があり話の展開も非常に良かったです。終盤は感動というかそんな感じをもちました。著者の他の作品も是非読んでみたいです。巻末の読書好きで有名だった、児玉清さんの解説もよかったです。
0投稿日: 2011.09.21
powered by ブクログ極めてライトでポップな時代小説です。 くせのある魅力的な登場人物にぐいぐい引き込まれます。 一人一人がかっこよすぎです。
0投稿日: 2011.09.13
powered by ブクログ忍者達が人間離れしすぎな気もしないではないが エンターテイメントとしてはこのくらいじゃないと面白くないかも。
0投稿日: 2011.09.10
powered by ブクログ故児玉清さんが解説したり、勧めている本は、ほぼ無条件に手にしてしますが、これもその一冊。史実とフィクションとの絶妙な配合により、とても上質なエンタテインメントになっている。
0投稿日: 2011.09.08
powered by ブクログ『のぼうの城』に続く痛快時代「劇」小説。ところどころ史実に基づくことを示すため参考文献を引用するスタイルは前作と同じ。さらに今回は気持ちの良い武将達に加え伊賀忍者の忍法合戦、騙し合いの心理戦、空を飛び変装するルパン顔負けのヒーローアクションが少年漫画チックで前作以上にスピード感がある。ラストシーンなどまさにルパンのエンディングそのもの。この作風は男子には卑怯すぎる。余談だが伊賀者が徹底的に悪者で三重の人かわいそう。作品中一行だけ差し挟まれたアイロニーになんとも言えぬ味がある。
0投稿日: 2011.09.04
powered by ブクログかなりおもしろかったのぼうの城(★★★☆☆)と ついつい比べてしまいます。 ラストの爽快感、キャラの強さ(+わかりやすさ)、 規模の小さい戦ゆえのクライマックスの短さ、 といったあたりちょっと落ちるけど、これもなかなかおもしろい。 引き続き、時代ものにしてはタッチが軽くてよい。 この人は、もっといっぱい作品出して欲しい。 全部読む。
0投稿日: 2011.08.26
powered by ブクログ面白かった!テンポいいし、ぐいぐい引き込まれるし、ラストはとても映画的なシーンだったなーと思います。のぼうと違って萌えは少なめかな~。信雄が可愛かったんですが…
0投稿日: 2011.08.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公の無門の身体は軽やかなのですが、内容は私にはいま一つ『何かが足らない』というのが最後まで付きまとった本 「おのれらは人間ではない」 そう評された人間が伊賀の国の滅亡とともに日本全国に散り、やがてはそれは天下に浸透する 背筋が寒くなったのは私だけでしょうか
0投稿日: 2011.08.14
powered by ブクログ「のぼうの城」に続き、相も変わらずエンターテイメント性の 高い作品となっている。 ところどころに挿入されている史実資料がいいエッセンス。
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログ「破天荒」「痛快無比」「圧倒的快作」という帯やあらすじの言葉につられて読んではみたものの… 正直そこまでか?という感じ。 主人公の”飄々としてるけど実は凄腕”って個人的にはどツボな設定なんだけど、結局はテンプレの域を出なかったのが残念。
0投稿日: 2011.08.09
powered by ブクログ・7/19 読了.あっという間に読み終えた.のぼうの城と同じ作者だけど、やっぱり歴史小説の新境地と言われるのも納得するぐらい面白い.
0投稿日: 2011.08.06
powered by ブクログ2011年7月30日読了。 時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を持ちながら無類の怠け者。 女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。 このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた一。 「のぼうの城」の和田竜氏が織田家と伊賀の攻防を描いたエンターテイメント作品。 主人公の無門とライバル日置大膳の キャラクターがとても面白かったです。 そのキャラクターに引っ張られてぐんぐん読めるのですが、「のぼうの城」ほどワクワク出来なかったのが残念でした。
0投稿日: 2011.07.30
powered by ブクログ読み終わった。 伊賀者の特異性からくるこの話は、小説とは言え、きちんと史料にあたっていて、その参考文献まで列記されている。 司馬遼太郎や、山田風太郎の忍者ものは呼んだけれど、 これもまたおもしろい。 卑怯さや、人間らしさのなさが面白いのだけれど、 最後はきちんと筋が通っていた感じがわかり、そういう面白さもある。 もちろんストーリーはスピード感があり、 ひやひやしたり、深読みしたりしているうちにあっという間に読み終わってしまう。 『のぼうの城』を読みたい!
1投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログ「のぼうの城」の作者の「忍びの国」が文庫化。 早速購入。 「のぼうの城」と同じく、資料の引用を挟みつつ、 すごいてテンポで進んでいく時代小説。 今回は伊賀忍者が題材。 織田軍が伊賀に攻めこんで来る前から、 伊賀忍者がいろいろ暗躍する様が面白い。 いろいろ語り継がれている忍者。 どこまでほんとなんだろうか。 誇張はあるにせよ実際にある程度はほんとのことなのだろう。 むしろそうであったほしいと思ってしまう。 「のぼうの城」もそうでしたが、今回のも 地理が頭に浮かぶのと浮かばないのとでは 楽しめる度合いが違ってくる。 地理に疎いのはこういうとき損である。。 ハードカバー版が出てから時間が立っているので 漫画版などもあるらしい。 こちらも映画化したりするんだろうか。 下手に実写化すると忍者は安っぽくなりそうでちょっと不安。 「のぼうの城」は見てみないなと思う。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログのぼうの城に引き続き、面白い作品に仕上がっていますね。 結構、一作目が当たると二作目移行は微妙な場合が多いのですが、この著者は凄いと思います。 前回同様ですが、誰が主人公か強く感じる事が出来ずに、反面登場人物全てが主人公に感じます。 こういう感じ方も珍しいと思う。 作品的には、無門が主人公なのだろうか・・・。 本当に悩むぐらい皆が主役で、皆の活躍がある。 一人一人の描写が上手なんでしょうね。 とにかくジャンル的には前作と同様ですが、作品は前作以上に面白く感じました。
0投稿日: 2011.07.17
powered by ブクログ戦国時代なので合戦で沢山人が死ぬのだが… まあフィクションとして気にせず、気持ちも暗くならず…なレベルで読み進められたと思う。
0投稿日: 2011.07.16
powered by ブクログ乱世の世の中で自分の利益のためだけに生きる伊賀モノ忍者の姿がかなり爽快。無門の強さ、弱さがうまく描かれていて、無門の思いを読者に共感させるように描いている気がした。 読み始めはチョット書いてあるコトが歴史寄りで難しい部分も多いが、読み進めていけば止まらなくなる。
0投稿日: 2011.07.11
powered by ブクログクックック・・・笑いをかみ殺すのに一苦労。 登場人物みなキャラ立ちしてて一律キワモノなんだけど、むしろこれくらいじゃないと成立しない?って思ってしまう。 骨子がここまでちゃんとしていると、エンターテイメントに突っ走っても安心して読みきれるな。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログすごい! 無門のキャラクターが良すぎて一気に読んでしまいました。 戦うシーンもかっこよくて、文章なのに凄い迫力。鳥肌たってしまいましたよ! 面白くて切なくてカッコいい。 大好きな本になりました。
0投稿日: 2011.07.05
powered by ブクログ相変わらずスリリングでおもしろいけれど、最後がしっくりこない。めまぐるしく展開が変わるのでついていくのが大変だった。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログのぼうの城に続くヒット作。最初はくどいかな?と言う位背景が描かれているが、これを描かないと物語りに齟齬が出てくるので仕方がない。それがあるおかげで一気に読了。おもしろいよ。次は「小太郎の左腕」か?
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログ戦国の世、忠義や名誉のために戦う武士たちを横目に、まったく異なる道理にしたがって戦ばたらきをする男たちがいた。伊賀の忍びたち。ただ金と欲得のためにわざをみがき、日々戦に明け暮れる彼らは、卑怯者とのそしりを歯牙にもかけず、ときに裏切り、だまし討ち、肉親同士でも殺し合い……。 そんな中、とりわけて伊賀者らしい男がいた。名は無門。ずばぬけた身体能力とわざをもち、怖いもの知らずとしか思えないこの男には、ただひとつの弱みがあった。一目ぼれしてさらってきた女、お国にだけは、まるきり頭があがらない。育ちのいいお国は、無門のもってくる稼ぎくらいではとても満足がいかず、もっと稼いでこないことには、家に上げさえてもくれない。(その家はもともと無門の家のはずなのだけれど)本来は怠け者で、あまり積極的に働く気もしない無門だが、お国を家に置いてからは、せっせと稼いでこねばならなくなる。 やがて、伊賀者と織田家とのあいだにはりめぐらされた謀略が、かつてない壮絶な戦をまき起こすが…… のぼうの城のときにも思ったけれど、まさしく極上のエンターテイメント。盛り上がる展開、ダイナミックな戦闘、なによりキャラクターの魅力! さまざまな事情があいまって織田家について働くことになった武者・大膳との対決に話が向かっていくのだけれど、大膳がまたすごく魅力的なんです。名を知られた武将で、いかにも武者然とした堂々たる戦いぶりの、気持ちのいい人物で、無門とは対照的。そのふたりの対決が熱い。 非道をもって知られる伊賀に生まれ育ち、とりたてて疑問も持たないまま、金のためにいくらでも人を殺してきた無門が、物語の最後に、どうかわるのかということ。そこも読みどころ。 面白かったです。
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人は誰しもがいちどは理想を持つと思う。 幼い頃に夢見た職業に就くことを願い、両親のような円満で幸福に満ちた家庭を築きたいと願う。理想の種類は千差万別だ。 これは侍と忍者の戦(いくさ)の話。 この小説の痛快なところは、忍者は理想の忍者らしく、武士は理想の武士らしく物語りの中の役割を演じてくれるところ。さらに言えば理想以上に格好が良いのだ。忍者はどの映画で見た忍者よりも権謀術数や忍びの技術に長け、戦国の世を生き抜く術を身に付けている。侍は、何より強く自らを規範で律し、人並み外れた膂力で忍者と相対する。 しかも戦の場所は伊賀で、侍の親分はあの織田家だ。舞台と役者は揃った。 和田竜のデビュー作「のぼうの城」においても展開の早さは目立ったが、「忍びの国」では「のぼうの城」以上に展開が早い。しかし、和田竜は読者を置いてきぼりにはしない。膨大な参考文献を巧みに引用し、読者に優しく解説してくれる。 名茶器「小茄子」や日置大膳のエピソードの使い方も非常に鮮やかで物語りにアクセントを加える。しかし物語りの中にいる、唯一の異端の人物が最高のアクセントとなる。織田信長の次男織田信雄だ。狂気の天才とも呼べる父織田信長。信長の持つ能力だけでなく、人物の巨大さから身についたのであろうその視点の高さ、視野の遠さ、越えられるはずのない父を持つ信雄は、自らの家臣団の前で心情を吐露する。この時代ではタブーとされる行為だ。 生まれてより人に優れ、誰にも負けず、他人も羨むおのれらのような武者に、わしの気持ちがわかるか。おのれらがわしを慕っておらぬことぐらい承知しておるわ。じゃがおのれらはわしの父ごとき男を親に持ったことがあるのか。天下一の父を持ったことがあるのか。何をやっても適わぬ者を、おのれらは父を持ったことがあるのか 『忍びの国』からの引用 自らの理想や目標を体現した強い者達と、弱い信雄との対比がこの物語りに、すとんとリアリズムを与えてくれる。そんな弱い信雄が私は一番好きかもしれない。
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログ「のぼうの城」続きで読書。 妻への愛、息子、弟への愛によって、それぞれの道を歩き始める伊賀の3人が切ない。 どんな題材でも、登場人物1人1人の躍動感があり、あっという間に読破できます。 個人の好みの問題でしょうが、私は「のぼうの城」の爽快さが好きですね。
0投稿日: 2011.06.23
powered by ブクログ全1巻。 信長の息子の第一次伊賀攻め。 のぼう書いた人。 なんでだろ。 いまいち入り込めなかった。 主人公わからんかったからかな。 最初。 けど、 キャラ造形はさすが。 それぞれに魅力的。 クライマックスの戦闘描写も凄く良かった。 めまぐるしいスピード感。 と、 主人公の無敵っぷりがワクワク。 あいかわらず映画っぽい。 ラストシーンとか、 エンディングの曲が流れた。 頭の中で。 のぼうよりは重厚。 で、 今までにない忍者像。 今まで読んだ中で一番シビアな忍者像だった。
0投稿日: 2011.06.17
powered by ブクログ[BOOKデータベースより] 時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた―。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
0投稿日: 2011.06.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
歴史小説であり、痛快エンターテイメント作品でもあった。 題材、登場人物、終わり方が良い。歴史上では愚鈍とされる織田信雄も、自らの愚に気づいてる人物として描かれ、父信長に認めて欲しいという描写には好感が持てた。 後は、戦闘描写が非常に巧みだなぁ。大膳の槍がお国に迫り、無門が彼女を助ける描写が、強烈に格好良かった。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログ「のぼうの城」より序盤から読みごたえのある飽きない展開で、そのまま最後まで読みきれた。 キャラの性格がはっきりしていてテンポのよい展開と相まってさらっと読める。
0投稿日: 2011.06.01
powered by ブクログ「のぼうの城」の作者が忍者をネタにして書いた、というだけで、既にある程度の面白さは保障されている感じ。 文庫本を買いました。 忍者、やっぱり面白い。 存在自体が限りなくフィクションっぽいから、かな。 織田信長が天下統一に向けての足がかりを固めつつあった頃。 伊賀の隣国伊勢に婿入をしていた次男信雄が、謀反を起こし伊勢を織田家の勢力下に治めようとしていた。 そこから物語は始まる。 信長は「虎狼(ころう)の族(やから)が潜む秘蔵の国」伊賀には手出しをするな、と言う。 しかし、信雄は――そして、伊賀を束ねる十二家評定衆者たちの思惑は。 史実をベースにしつつ娯楽性十分な物語はテンポ良く進み、最後まで一気に読ませます。 物語の中心となる忍びの超人無門(むもん)、武士の日置大膳(へきたいぜん)あたりの人物像が魅力的。 でも、実は、信雄の存在がポイントかも。 特別な父を持った息子の複雑な心情がよく描かれていて、その弱さを含めた人間くささが、ともすると単なる娯楽活劇で終わりそうなところにリアリティを与えていたりするのです。 面白かったけど、私の中の忍者モノNo.1「梟の城」には及ばず、かな。 解説を児玉清さんが書いてます。 普段、解説ってあまり読まないのだけれど、今回は読もう。(合掌)
0投稿日: 2011.05.23
powered by ブクログ時代小説もたまに読みますよ、という程度の人でも気負い無く読める。 私自身がそうであるから(笑 物語は痛快!かっこいい!そして最後にぐっとくる。 不覚にも泣いた。 主人公やその他数人が時折、現代人ぽい話し方をするのだが、そこが面白い(笑)故・児玉清さんも愛した小説。 残忍・無頼な忍びの世界を、現代人に響くカタチで突きつけてきたところが、印象的。
0投稿日: 2011.05.21
powered by ブクログいやぁ~面白い♪ 『のぼうの城』も面白いけどこちらも面白い☆ 途中からはサクサク進み、読み進める度に面白くなる一冊でした! しかも構成も面白く、主人公のことは最初は敵役なのかと思ってしまいました♪ ラストも胸が熱くなり、こちらも映画化して欲しい一冊です(^^)
0投稿日: 2011.05.16
powered by ブクログするする~と読めてしまった. 随所に解説?や引用文が入ってくるので, 歴史通でなくてもたのしめました. キャラクターも魅力的です.
0投稿日: 2011.05.01
powered by ブクログ史実的描写や感情移入しにくいキャラクター達に最初なかなかその世界に入り込め切れずにいたけど、最後はさすが、頁をめくる早さが変わっていくのがわかる。 頁をめくると一緒に忍や侍達が魅力的になっていく。 無門、かっちょいいです。 文吾、あんま好きでないです。
0投稿日: 2011.04.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は、主人公は登場しない。しかも、登場時はどちらかというと敵役っぽく、感情移入できないキャラだった。最初は誰が主人公かもわからなかった。忍びの世界で珍しく人の感情を持つ男に思いを重ねてしまう。しかし、彼の弟を死にいたらしめる非常な男こそが、この物語の主人公なのだ。忍びの国という独特の世界が、読み手を物語の中に引きずり込む。 私は、グイグイ引きずり込まれた。(^◇^)
0投稿日: 2011.04.25
powered by ブクログ史実をベースとしたエンターテイメントものという感じである。読み物ととしては面白く忍術の創造性は面白い。
0投稿日: 2011.04.23
powered by ブクログ時は戦国。忍びの無門は伊賀一の腕を誇るも無類の怠け者。女房のお国に稼ぎのなさを咎められ、百文の褒美目当てに他家の伊賀者を殺める。このとき、伊賀攻略を狙う織田信雄軍と百地三太夫率いる伊賀忍び軍団との、壮絶な戦の火蓋が切って落とされた-。破天荒な人物、スリリングな謀略、迫力の戦闘。「天正伊賀の乱」を背景に、全く新しい歴史小説の到来を宣言した圧倒的快作。
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログ以前に滋賀県は草津の工場に勤務していたけれど、そこからJR草津線をコトコトと上がっていけば甲賀を経て伊賀に至る。 農業だけでは食べていけない山間部。農民が自らを守るためゲリラ戦の技を磨き、その技を持って生活費のために他国稼ぎをする。 長い戦乱の歴史の中で日本の代表的な忍術の流派が山を隔てたこの2つの地域で生まれたことは多分偶然ではない。 「天正伊賀の乱」を題材にしたこの本、史実に言うように伊勢を治める織田信雄が忍者が跋扈する伊賀に攻め込む物語、と言うよりは伊賀忍者がその武名を上げるため策謀を駆使して信雄を誘き出し叩き潰そうとする物語。 巻末に膨大な資料の名が挙がっているけれど、そうした史実を基にして、歴史上の人物と無名の忍者たちに虚実織り交ぜて、面白楽しくスピーディーにその闘いを描く。 一人の主君に忠義を尽くす甲賀と違い伊賀忍者は金銭による契約以上の関わりを雇い主との間に持たないとされるが、そうした伊賀忍者の特徴を余すところなく利用して二転三転の物語。 誰が主人公でどこに肩入れすれば良いのか振り回されながら、前作「のぼうの城」に変わらず、合戦の様子は目に見えるようだし、登場する武将や忍者たちのキャラも立つ。 無門の「その腕、絶人の域」というハチャメチャな技やまあ戦国時代にこんな話し方はしないよなという感じも前作そのまま、そういうところは作風で、あまり目くじら立てても仕方なし。 ってところで、カバーのおっさんは誰?
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ2011年04月 04/020 和田竜さんの2作目。織田信雄による伊賀攻めを描いた作品。 忍者ものながらリアリティがあり、ストーリーにはミステリーちっくに積み重ねれられたものがありました。気分がのらなくて、序盤は読むのに時間がかかりましたが、後半は一気読み。 ラストの橋のシーンもステキ。
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ「のぼうの城」より面白かった。自分は好きだな。 戦のシーンは読んでいてゾクゾクする。この作家はそんなシーンを想像させる書き方が上手い。話が進んでいく中で忍者独特のドライな感じがある反面、無門の人間臭い所が何とも言えないバランスで味を加えている。 戦を中心に描かれているが、人間ドラマの部分もあり最後の方の無門とお国のシーンがちょっと切ない気持ちがした。
1投稿日: 2011.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
テーマが忍者だと、どうしても「梟の城」と比べてしまいます。向こうの木猿がとても魅力的だっただけに、お国が少し残念でした。
0投稿日: 2011.04.02
powered by ブクログ超人だらけの戦国時代を強引にぎゅっと纏めた感じ 三国無双みたいな感じ。 戦闘シーンより、心の読み合い、心理戦をもっと観たかった けどだいぶ好き とにかく無門は超人
0投稿日: 2011.04.01
powered by ブクログ史実とフィクションの融合が本当にうまい。のぼうの城もよかったけどこっちのほうが好きだなぁ。忍者と武士の戦いの迫力は痛快でした。
0投稿日: 2011.03.31
powered by ブクログこの作者の作品は呼んでいるとその情景を頭の中で思い描きやすいです。マンガみたいな小説で、さくっと読めます。 最近のマンガとかに出てくる忍者とはまた違った、どこかリアリティのある忍者が印象的です。 無門かっけぇ
0投稿日: 2011.03.29
powered by ブクログ和田竜2作目。 この方の本は読みだすと最後まで一気に引き込まれる。 最初は人の名前を確認するのに手いっぱいですが(苦笑
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログ是非映画化! でも日本人監督ではなくて、300の監督、ザック・スナイダーでお願いします! もうすぐエンジェルウォーズが公開するね! 圧倒的なスピードと迫力・疾走感!
0投稿日: 2011.03.26
powered by ブクログ伊賀の忍び達は、給料が良いかどうかで物事を判断してるところは興味深かったけど、やっぱり伊勢の武士の方が読んでて面白いなあ。 義理人情とかに弱い。 だから大膳みたいなのが好きだな〜平兵衛とかもいいな〜
0投稿日: 2011.03.24
powered by ブクログ史実を絡ませながら創作するこの作者のスタイルに,ぐいぐいと引き込まれ,一気に読破してしまった。「忍者観」というのだろうか・・・。忍者をどうとらえ,どう読み解くか・・・。難しく考えずとも,面白い!!のは間違いない。
0投稿日: 2011.03.22
powered by ブクログまだ読みめたばかりだけれど、どうにも読みにくい文章だ。拙いところが諸所ある。以前読んだ『のぼうの城』はとりわけ読みにくいとは思わなかったのに、なぜだろう。
0投稿日: 2011.03.20
powered by ブクログ忍者ってなんとなくのイメージしかなかったけれど、忍者のことがよくわかった!忍者って戦国の世にあって武将たちとはぜんぜん違う生き方をしてたのね。 人間関係が複雑だけど、どのキャラクターも人間臭いからとても魅力的!!おもしろかった!!!
0投稿日: 2011.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
表紙にひかれてパラパラめくってみると、三重県の地名がたくさん出てきていたので思わず買ってしまった。田丸城跡は小学校の遠足の定番です。 子供を殺されても何とも思わないような忍者の文化は、非情で合理的。そこに反旗を翻し里を抜ける忍者がいて、、、策略と欲が絡み合うようにしながら戦になだれこんでいくという話。 今後、この本に出てくる下人達みたいな非情な態度になる人を見かけたら、実はこの人忍者なんだと思うことにする。
2投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログ家にあったので読んでみましたが、なかなか面白かった。 のぼうの城(上・下)もあるので読んでみようと思います。
0投稿日: 2011.03.16
powered by ブクログ一気読み。人が死にすぎるし重厚さも無いようだけど、登場人物の多くに感情移入して読んでしまう。 幕切れは上質な映画のように映像が浮かんで来る。悪く言えば有りきたりかもしれないけどそれでもこの様に幕引き出来る著者はやはり凄い。
0投稿日: 2011.03.10
powered by ブクログ世は信長が安土に築城し、全国へ手を広げ始めた頃、伊勢には息子信雄を北畠氏の娘と結婚させていた。北畠具教を亡き者にした後、次は伊賀というところで、伊賀に手を出すなとの信長の厳命。一方、伊賀では地侍同士の戦の裏で陰謀が渦巻いていた。天正伊賀の乱が幕を開ける。 のびのびとした武将たちの生き様が描かれており、武将たちの活躍が目に浮かぶ。 対する忍者方は、前作のぼうの城とは違い、一枚岩どころか国が攻められて、戦えと言われればゼニの心配。いざ、不利だと知ると土地を捨てて逃げてしまう。 それでも、歴史は勝者を決める。 読み始めて一気に読めた。小太郎の左腕の早期文庫化希望。
0投稿日: 2011.03.08
powered by ブクログ2011/2/26 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2013/1/18~1/23 織田信雄の伊賀攻めを舞台に、武士と忍びの対比が面白い。無門、大膳らキャラも魅力的。「のぼうの城」に続いて映画化しても面白いかも。今は亡き、児玉清さんの解説も必読。
0投稿日: 2011.02.27
